1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | X | 3 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:ポンセ(1勝1敗0S) (セーブ:堀 瑞輝(1勝2敗3S)) 敗戦投手:則本 昂大(6勝4敗0S) 本塁打 |
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◆日本ハムが5連勝。日本ハムは1点を先制された直後の7回裏、2死二三塁から木村の3ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・ポンセが7回1失点の力投。その後は3人の継投でリードを守り、ポンセは来日初勝利を挙げた。敗れた楽天は、先発・則本が痛恨の一発を浴びた。
◆楽天則本昂大投手(31)が、13日日本ハム戦(静岡)で先発する。チームは3連敗中だが、今季は4度連敗を止めてきた"連敗ストッパー"。「やることは変わらないですけど、一生懸命投げることと、勝ちたいという気持ちを強く持ってマウンドには上がるようにはしています」と闘志を燃やしていた。シーズン序盤は首位を快走していたが、9日に3位転落。それでもまだ首位ソフトバンクを射程圏内に捉えてはいる。今季チームトップタイの6勝を挙げているエースは表情を引き締めたまま。「勝てるときは勝てますし、負けるときはうまくいかないことが多くて、勝てないというだけ。歯車さえかみ合えばいいとは思う。そこまでの辛抱だと思うので、1人1人が我慢強くやっていけば大丈夫かなと思います」。好投で勝利に導き、再浮上を目指す。
◆楽天則本昂大投手(31)は2桁奪三振できるか。同投手は2桁奪三振を今季1度、通算では44度マーク。あと1度2桁奪三振を記録すれば通算45度目となり、松坂大輔(西武)に並び歴代7位に進出する。なお、最多記録は金田正一(巨人)の103度。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前に取材対応し、打撃好調の清宮幸太郎内野手(23)を4番で起用すると明言した。「幸太郎、4番でいってみようかなと思う」。直近7試合で4本塁打と好調だが、BIGBOSSが4番に起用する理由は別にあった。「ツーベースが多くなってきたから。ホームランじゃなく、ツーベースが多いバッターっていうのは点が取りやすい」と、試合前まで3試合連続で二塁打を放っている清宮を今季14度目となる4番で起用する。また、新庄監督は「(10日ソフトバンク戦の打順から)1番(松本剛)と3番(近藤)変えてみた。で、4番、5番を変えた。どっちが1点を簡単に取れるか。福岡ではいい感じで(得点)取れてたけど、さらに取れるかもしれない」と話した。1番近藤、2番上川畑、3番松本剛、4番清宮、5番野村という並びになる予定で「フォアボールが多い近藤くんで(塁に)出て、エンドランで、松本くんがライト前、センター前。で、簡単に点が取れたら面白いかなって。一応、試しで。オールスター前まではもう1回試す。ま、固めつつね」と、狙いを説明した。
◆モノマネ芸人のMr.シャチホコ(29)が試合前に球場を盛り上げた。十八番とする歌手和田アキ子(72)のモノマネで登場。「始球式やと思ってたんですよ。う~ん、でも係の人にですね、『アッコさんが始球式をやるとキャッチャーが吹き飛んでしまう』と言われて、それは良くないと言うことで、ちょっといろいろ歌とかをやらせてもらえればということになりました」と、披露したのは、こちらも得意なモノマネであるMr.Childrenの「イノセントワールド」。和田アキ子の格好でレベルの高いミスチルのモノマネ披露に、場内も大きな拍手で包まれた。その後、君が代独唱を行った。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が連続試合安打を「8」に伸ばした。6月17日ロッテ戦以来となる「4番一塁」でスタメン出場。2回の第1打席は三塁へのボテボテのゴロとなったが、全力疾走で内野安打とした。静岡のファンも、清宮の懸命の走りに大きな拍手を送った。
◆楽天先発の則本昂大投手(31)が変幻自在の投球を見せた。中7日の調整で「しっかりと初回から出力出していけるようにするためにやってこられた」と話していたように、打者1巡目は最速153キロの直球で押した。2巡目に入った3回からは変化球を中心にカウントを稼ぎ、序盤からスコアボードに0を並べた。静岡は公式戦初登板だが、オープン戦では8試合で5勝1敗、防御率2.98という好相性の地。数字通りの投球となった。
◆3連敗中の楽天が、待望の先制点を奪った。7回2死から辰己涼介外野手が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。9番太田光捕手が147キロのツーシームを右翼線に運び、辰己が生還した。先発の則本昂大投手が6回まで3安打無失点と好投していただけに、女房役がバットで貴重な先制点をたたき出した。
◆日本ハム木村文紀外野手(33)が1点を追う7回に逆転1号3ランを放った。2死二、三塁の場面で楽天則本昂大投手(31)から左翼席へ大アーチ。打った瞬間に三塁側ベンチから新庄剛志監督(50)が飛び出して跳びはねながらガッツポーズ。選手らも全員がベンチを飛び出して笑顔。本塁打を祝う花火が上がる中でダイヤモンドを1周した木村に、静岡のファンからも大喝采が起きた。
◆楽天のエース則本昂大投手が、マウンド上でしゃがみ込んだ。1点を先制してもらい、上がった7回のマウンド。1死二、三塁から代打谷内を空振り三振に仕留めた直後だった。9番木村への初球は151キロの剛速球でストライク。2球目だった。150キロの直球を内角低めへ投じたが、左翼ポール際へ強烈にたたき込まれた。逆転3ランを浴びると、マウンド上でしゃがみ込み、しばらく立ち上がれなかった。ベンチから交代を告げにマウンドを訪れた投手コーチが促し、ようやく立ち上がった。3連敗を止めるべく、強い覚悟を持って登板していた。思いが強い分、打たれたショックは大きかった。
◆楽天が5月24日以来、今季3度目の4連敗を喫した。クロスプレーで同点機を逃した。1-3で迎えた8回。2死満塁から岡島が押し出し四球を選んで1点差に迫った。続く8番辰己の初球は、捕手が捕球できずに後逸した。三塁走者の武藤が本塁へヘッドスライディングで突っ込んだが、間一髪タッチアウト。同点に追い付くことができなかった。▽楽天則本(7回に逆転3ランを浴びる)「1人ずつ、しっかり抑えようと意識していました」▽楽天太田(先制打を含む3安打。今季地方球場では全4試合安打で14打数7安打の打率5割)「本当にたまたまです。ただ、普段なかなか試合を見に来ることができないファンの方々もいる中で、打てているのはいいことだと思います」
◆BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)率いる日本ハムは監督就任後、初の5連勝を飾った。終盤に点を取り合うクロスゲームを制した新庄監督は「こういうスリリングなゲーム、大好き」と笑顔で試合を総括した。先発のコディ・ポンセ投手(28)が来日最長タイ7回を投げ6安打1失点、8奪三振の力投。登板5試合目で、待望の来日初勝利を手にした。BIGBOSSも「まぁベンチで騒ぐ(笑い)。すごい低い、大きな声で。あれでね、自分のテンション盛り上げて抑えてくれたらいいこと。うれしい1勝だと思うし、ぼくたちもうれしい」とたたえた。打線は1点を追う7回2死二、三塁。木村文紀外野手(33)が、則本昂大投手(31)の150キロ直球を捉え、左翼席へ放り込む逆転1号3ラン。チームメートもファンも、強まる雨脚を気にすることなく歓喜した。しびれる場面での1発が決勝点となった。BIGBOSSは「いやぁ、よく打ちましたね。(代打で)浅間くんっていうイメージもあったけど、やっぱり三振でも何でも形。ファウルの形が良いんで、そのまま木村くんで。その前の(代打)谷内くんが、なんとかしてくれるかなと思ったんだけど、ああいう時もある。イメージは左中間にライナーでスーッといくヒットのイメージが、(引っ張って左翼席へ)どかーんと。結構、興奮したんじゃない、俺。めちゃめちゃ」と興奮しながら振り返った。1点差に迫られた8回2死満塁ではバッテリーミスから同点の危機を迎えたが、リプレー検証の結果はアウト。3番手ロドリゲスの好カバーで、本塁アウトの判定のままリードを守り切った(記録は三塁走者の走塁死)。「今年イチ興奮したっていうゲームが何回も何回もこういうゲームできていることがね、すごい楽しいっすね」とBIGBOSS。年に1度の静岡での主催試合。新庄監督は試合前に「作戦、意外と使いますからね。面白いところ見せてあげたいんですけど。特に地方球場では。そういうチャンスがあったら、サイン出したいなって。この静岡県のファンのみんなのために、頑張ります」と話していた。悪天候の中、見守ったファンへ勝利を届けた試合後も「いいゲームを見せられたんたじゃないかな」と満足げだった。
◆楽天が5月24日以来、今季3度目の4連敗を喫した。1点差に追い上げての敗戦に、石井GM兼監督は「負けは負けなので。しっかりまた明日、何とかして勝っていきたい」と振り返った。クロスプレーで同点機を逃した。1-3で迎えた8回。2死満塁から岡島が押し出し四球を選んで1点差に迫った。続く8番辰己の初球は、捕手が捕球できずに後逸した。三塁走者の武藤が本塁へヘッドスライディングで突っ込んだが、間一髪タッチアウト。同点に追い付くことができなかった。本塁カバーしたロドリゲスと接触した武藤は、担架も用意されたが、歩いてベンチに戻った。石井監督は「通常の動きはできているので、多分大丈夫だと思う」と話した。エース則本は6回まで3安打無失点。「1人ずつしっかり抑えようと意識していました」と話したが7回2死二、三塁、木村に逆転3ランを浴びた。石井GM兼監督は「三振で2死目を取ったので、切り抜けてほしかった。もう少し、1ストライクを取っていたのでストライクゾーンを広げてほしかった」。0ボール1ストライクから浴びた痛恨の1発に、反省を促した。▽楽天則本(7回に逆転3ランを浴びる)「1人ずつ、しっかり抑えようと意識していました」▽楽天太田(先制打を含む3安打。今季地方球場では全4試合安打で14打数7安打の打率5割)「本当にたまたまです。ただ、普段なかなか試合を見に来ることができないファンの方々もいる中で、打てているのはいいことだと思います」
◆人生、変えるん弾!! 日本ハム木村文紀外野手(33)が、逆転1号3ランを放ってチームを3年ぶりの5連勝に導いた。1点を追う7回に、左翼席へ試合を決めるアーチを描いた。後半戦から捕手とDH以外の打順固定を明言している新庄剛志監督(50)へ向け、強烈なアピールに成功。滑り込みでレギュラー奪取を目指す野手最年長の意地がさく裂し、BIGBOSS野球が大きな波に乗ってきた。木村は「全てを懸けて打席に入りました」と振り返った。1点を追う7回2死二、三塁。迷わず、いつも通りの心がけを貫いた。「真っすぐに振り負けないように」。楽天則本の150キロ直球を捉えた。小雨を切り裂く鋭い打球に、新庄監督も思わずベンチから飛び出した。「今年イチ、興奮した」というBIGBOSSも跳びはねながらガッツポーズする、左翼席への逆転1号3ランとなった。インパクトの大きい決勝弾は、レギュラー奪取へ大きなアピールとなった。7日ロッテ戦の試合前、新庄監督は今季初のミーティングで、後半戦からの打順固定を明言。最近のBIGBOSSは「2日、3日あれば、人生は変わる」と口酸っぱく言う。与えられたチャンスでいかに結果を残せるかを重視する中で、試合を決める1発を放った木村も「自分自身が一番ホッとしている」とうなずいた。逆転弾を放った後は、高ぶる気持ちを抑えながらダイヤモンドを1周した。「はしゃぎすぎて、ケガをしないように」と、慎重に走った理由がある。開幕1軍入りを逃した3月末、走塁中に左太もも裏を肉離れした。全治3カ月の診断を受けたが、心は折れなかった。「ビッグボスも全員(1軍で)使ってくれると言っていたので、早く治してやろうと」。前向きな気持ちは回復を早め、約2カ月で実戦復帰。6月末には1軍昇格を勝ち取った。そして、この日の1発で次のチャンスも勝ち取った。新庄監督は「明日も木村君を何番か分からないけど、いきます」と、14日のスタメンも明言した。7日のミーティングから今季初の5連勝。木村は「選手も強く(アピールと)思っているのが、連勝につながっていると思う」。個々の必死な気持ちが重なって、日本ハムのチーム力がグングン上昇中。野手最年長の木村の1発が、さらに競争を熱くさせそうだ。【木下大輔】
◆日本ハムの新外国人右腕ポンセ投手が、登板5試合目で来日初勝利を手にした。勝利後恒例の一丁締めでは、興奮のあまりフライング。日本流の祝福の儀式に戸惑いながら、大興奮で両手をたたき直した。来日最多タイ7回を投げ、6安打1失点。「いつも通り楽しんで、チームの勝利に貢献するために最少失点で切り抜けようということを考えて投げていた」と待望の白星が舞い込んだ。最も良かったところを聞かれ「イシカワ」と女房役石川亮の名前を即答。左打者へのカットボールを効果的に使い、的を絞らせなかった。ウイニングボールは「明日、ビッグボスにサインをもらうよ。一生、自分で持っておく」と宣言。新庄監督からは「投げるたびに良くなってきている。すごく落ち着いて見ていられる投球をしている。次も楽しみ」と期待を寄せられた。
◆楽天太田光捕手(25)が、地方球場に異常な強さを発揮している。静岡での日本ハム戦では中前打、先制右翼線適時打、左翼線二塁打の4打数3安打。今季出場37試合目で初の猛打賞と、大暴れした。今季の通算打率は2割5分9厘だが、地方球場に限ると全4試合で安打を放つなど、14打数7安打。打率は5割にはね上がる。地方の鬼と化している理由を問われると「特にないですね。本当にたまたまです」と答えた。その上で「ただ、普段なかなか試合を見に来ることができないファンの方々もいる中で、打てているのはいいことだと思います」と話した。今季はここまで、盛岡・岩手県営球場で4打数2安打、秋田・こまち球場で3打数1安打、弘前・はるか夢球場で3打数1安打と打っていた。
◆日本ハムがチーム3年ぶりの5連勝で7月は早くも7勝目となった。10試合を戦って7勝3敗の7月に限ってはリーグ首位。6勝15敗と苦しんだ6月の勝利数を早くも超える、夏の快進撃だ。7回に決勝弾を放った木村文紀外野手(33)は「チーム内での争いもすごい。選手が強く、そう思っている結果が連勝につながっていると思いますし、自分も負けないようにと思います」と、熱い気持ちを吐露した。選手たちは、BIGBOSSの言葉に危機感も持ちながら、発奮している。「オールスター明けから、ポジションも打順も固定していく」5連勝の起点となった7日ロッテ戦(ZOZOマリン)の試合前に仕掛けたBIGBOSSマジック。新庄剛志監督(50)は捕手とDH以外は、ある程度の固定メンバーで球宴明けから戦うことを通達していた。その日からの5連勝について「みんなが争いながら、ポジションを勝ち取るためにやっている結果、勝ちにつながる」と、受け止めた新庄監督は言葉を続けた。新庄監督 キャンプからずっと言ってきたこと。みんなを(1軍の)グラウンドに立たせてアピール合戦。(どの選手も)試合勘は、他のチームより全然あると思う。緊張感というか、力み感はない。ここまで支配下登録されている34人の野手のうち、故障者を除いて33選手が1軍でスタメンを経験。時間をかけて、成長を促す下地をつくってきた新庄監督は「今までやってきたことは間違いではない。正解だと思う」と、言った。野手陣だけでなく、投手陣も好投が続く。7月のチーム防御率は2・09でリーグトップ。同最下位だった6月の3・84から大幅に良化。この5連勝中は先発は6回以上を投げて試合をつくり、失点も2点以内とブルペン陣も含めて結果を出している。新庄監督 個人個人でいいんですよ。個人個人が打ってつないで結果を出せば、点につながるわけだし。投手も懸命に投げて抑えれば自然とアピールになる。これを続けていけば、あと62連勝ぐらいできるんじゃない?(残りは60試合で)無理? 不可能はないですもんね。はっはっは。生き残りへ必死な気持ちをプレーで体現する選手たちの躍動に、BIGBOSSも手応えを感じている。
◆勘違いが生んだ歓喜!? 楽天島内宏明外野手(32)が、パ・リーグ6月度の「スカパー! サヨナラ賞」を初めて受賞した。6月22日日本ハム戦(盛岡)、同点で迎えた9回2死一、二塁で右翼へ3ランを放った。開催地となった岩手県営野球場は、来年3月に閉鎖予定。自身初のサヨナラ弾で、最後のプロ野球の試合を締めくくった。お立ち台では「後ろに銀次さんがいるので、僕が凡退しても大丈夫だという気持ちで入りました」と2死の場面を振り返り。次の打者は岩手出身の銀次。独特な表現でファンを笑わせる"島内語録"かと思いきや、実は勘違い。「正直アウトカウントを間違えてて。1アウトだと思ってて...」と笑う。ヒーローインタビュー中もその間違いに気付かないまま。2死だと知ったのはその翌日だった。「ゲッツーは打ちたくないなと思って。フライ打てたらいいなと思って打席に入って。あそこは僕のミスでこうなったという感じですね」。つなぎの意識が結果的に試合を決めた。初の受賞で、賞金30万円をゲット。使い道を聞かれると「家賃2カ月分もあるので。最近ユニクロはまっているので、ユニクロで爆買いしたいなと思います」と笑顔だった。
◆日本ハムが3年ぶりの5連勝を飾った。1点を奪われた直後の七回2死二、三塁から木村の1号3ランで逆転した。ポンセが7回1失点で来日初勝利、堀が3セーブ目を挙げた。楽天は4連敗。則本が七回に踏ん張れなかった。
◆楽天の則本は1―0の七回に踏ん張れず、4敗目を喫した。1死二、三塁から代打の谷内は空振り三振に仕留めた。「1人ずつ抑えようと意識していた」というが、続く9番打者の木村に内寄りの速球を左翼席へ逆転3ランを運ばれる。マウンドでしゃがみ込み、降板を告げられた。チームは今季ワーストに並ぶ4連敗。石井監督は「三振で2アウト目を取ったので、切りぬけてほしかった」と残念がった。
◆楽天の太田が敗戦の中で奮闘した。0―0の七回2死二塁から適時打。ポンセの速球をしぶとく右翼線に運ぶ。バッテリーを組む則本が登板した試合では4週続けて適時打をマークし「投手戦の数少ないチャンスで打てて良かった」と話した。2―3の九回は左翼へ二塁打を放った。石井監督からは「よく分からない」と冗談交じりで意外性のある打撃を評価される。守りでは六回無死一塁から好打者の松本剛を三振に仕留めた上、スタートを切っていた走者を二塁で刺した。強肩でも存在感を示した。
◆ひと振りで試合をひっくり返した。木村文紀外野手(33)が0-1の七回に逆転の1号3ラン。野手最年長の一発でチームは3季ぶりの5連勝を飾った。「打席の中で迷うことをやめて振り抜いた。素晴らしい、最高の結果になってくれた」2死二、三塁、1ストライクから則本の内角低めの150キロの直球を狙い打った。日本ハムファンが陣取る左翼席へ突き刺し「オーバーフェンスしてよかった」と声を弾ませた。2007年に埼玉栄高から投手として西武にドラフト1位で入団。12年に野手へ転向し、昨季途中から日本ハムにトレードで加入した。今季7度目のスタメンで期待に応えた。1、2打席は遊ゴロ、三振で新庄監督は代打策も考えたというが、ベテランの勝負強さに賭けた。9番打者が放った決勝弾に「興奮した」と飛び跳ねて両腕を突き上げた。指揮官は後半戦からのレギュラー固定を予告しており、万波や今川ら若手外野手の1軍昇格を示唆していた。生き残りの当落線上にいた33歳は「毎日がトライアウトだと思っている。チーム内での争いもすごい」と汗をぬぐった。日本一の富士山を望む静岡で、粘り強い5連勝を飾った。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
43 | 35 | 1 | 0.551 (↑0.006) | - (-) |
64 | 294 (+4) | 242 (+2) | 51 (+2) | 49 (-) |
0.257 (↓0.001) | 2.790 (↑0.04) |
2 (-) |
西武 |
44 | 38 | 1 | 0.537 (↑0.006) | 1 (-) |
60 | 272 (+3) | 238 (-) | 70 (+1) | 38 (+1) |
0.226 (-) | 2.410 (↑0.03) |
3 (-) |
楽天 |
40 | 38 | 1 | 0.513 (↓0.006) | 3 (↓1) |
64 | 269 (+2) | 250 (+3) | 49 (-) | 58 (+1) |
0.238 (-) | 3.100 (-) |
4 (-) |
ロッテ |
41 | 41 | 1 | 0.500 (↓0.006) | 4 (↓1) |
60 | 259 (-) | 288 (+3) | 46 (-) | 83 (-) |
0.219 (-) | 2.990 (↓0.01) |
5 (-) |
ORIX |
41 | 44 | 0 | 0.482 (↓0.006) | 5.5 (↓1) |
58 | 250 (+2) | 261 (+4) | 37 (-) | 37 (-) |
0.238 (↓0.002) | 2.720 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
34 | 49 | 0 | 0.410 (↑0.008) | 11.5 (-) |
60 | 273 (+3) | 301 (+2) | 67 (+1) | 55 (+1) |
0.235 (-) | 3.480 (↑0.02) |
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