ソフトバンク(★2対4☆)オリックス =リーグ戦12回戦(2022.07.12)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:ワゲスパック(2勝4敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗21S))
敗戦投手:大関 友久(6勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(3号・3回表ソロ)
【ソフトバンク】リチャード(1号・6回裏ソロ)

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◆オリックスは初回、無死二塁の好機から宗が適時打を放ち、1点を先制する。そのまま迎えた3回表には紅林のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ワゲスパックが6回1失点9奪三振の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは投打がかみ合わず、5連敗を喫した。

◆ソフトバンクはチーム最多タイの6勝を挙げる大関友久投手(24)が先発。大関先発時は打線が活発で、登板時の平均援護点は5.40点。10試合以上に先発した投手ではリーグトップの援護点だ。

◆ソフトバンクのリチャード内野手(23)が今季1号を放った。3点を追う6回。先頭でワゲスパックのツーシームを詰まりながらも左翼テラス席に運んだ。「ビハインドの場面で流れを変えたいと打席に向かいました。少し詰まりましたが、思い切って自分のスイングができたと思います」。初アーチに波に乗っていきたいところだったが、続く7回1死一、二塁では一飛。9回1死一、二塁では空振り三振。試合後の藤本監督は「(ホームラン)後の内容が悪い。まだまだ」と手厳しかった。

◆ソフトバンクが今季初の5連敗を喫した。6月末からのコロナ禍に加え、三森、中村晃が故障離脱。連敗中はすべて2得点以下と打線が苦しんでいる。藤本博史監督(58)は「今いる中で状態のいい選手を使っている。それで打てなかったら、また考えていかないとしょうがない」と、歯がゆそうに話した。チームの緊急事態となり、藤本監督は「人がいなさすぎますわ。まあでも今いるメンバーでやらなくちゃしょうがないわけやからね。緊急事態の緊急事態。筑後ホークスみたいな感じになってきてるのでね。それは冗談やけど」と苦笑い。新型コロナウイルス陽性から、2軍で1試合に出場しただけのデスパイネを代打要員として急きょ昇格させた。この日は7回、2点差に迫りなお2死一、二塁の場面で登場したが、結果は遊ゴロだった。頼みの4番柳田はイニング先頭の打席で2安打したが、4回2死二塁、8回2死二塁の得点圏ではいずれも凡退だった。藤本監督は「柳田がチャンスメークしてたら点入らないよね。柳田が打点を挙げないと。4番ですからね。そのへんはまた明日考えます」と、頭を悩ませた。2位西武も敗れたため1ゲーム差は変わらず。なんとか首位をキープしているが、正念場の戦いが続く。【山本大地】○...3連勝中だった先発大関もチームの連敗を阻止できなかった。「絶対に連敗を止めようと、強い気持ちでマウンドに上がりましたが、初回から点を取られてしまい、リズムの悪い投球になってしまいました」。初回に1点を先制されると、3回には紅林に3号ソロを被弾。5、7回にも失点し7回途中4失点で降板。「中盤以降も粘ることができず、チームに申し訳ないとしか言えません。まだまだ力不足だと感じました」。5月14日以来、約2カ月ぶりの黒星で4敗目を喫した。▽ソフトバンク椎野(7回2死満塁で登板して火消し。1回1/3を無失点) 野手の方に助けてもらった投球でした。どんな場面、どんな状況でもチームのために、いい投球ができるように頑張りたい。

◆中日からトレードで新加入したオリックス石岡諒太内野手(30)がプロ初盗塁を決め、先制のホームを踏んだ。1番左翼で出場。初回はバットを折られながらも、全力疾走で二塁内野安打をもぎ取った。すかさず盗塁を決め、宗の適時打を呼び込んだ。この日は背番号00のユニホームが届き「改めてチームの一員になった自覚をしています。(中日で)ずっとファーム暮らしだったので、1軍の試合に出れることがすごく楽しい」。5回にも左前打を放ち2試合連続のマルチ安打。30歳のラッキーボーイが出現した。

◆史上最年少サイクル安打まで、あと1歩だった。オリックス紅林弘太郎内野手(20)が3号ソロ、中安打、中三塁打で迎えた8回の第4打席は右飛に倒れた。「めっちゃ意識しましたね。最後の打席、力みまくっていたんで、はい。ベンチで結構、言われちゃったんです。『ツーベース打てよ!』みたいな? ダメでしたね」ソフトバンク椎野の4球目151キロをとらえた。右方向へのライナー性の打球が外野を抜ければ、史上最年少の20歳5カ月での偉業達成だった。「そんな簡単じゃない。甘くねぇなぁ...って。悔しくはなかったです」とケロリ。チームが3連勝で借金2。5位ながら首位ソフトバンクと4・5ゲーム差に迫り「まず勝率5割を、今は目指してやっている。早く(勝率5割を)クリアして乗っていけるように」と深くうなずいた。試合後のベンチで、1軍野手最年少の紅林は自発的に「清掃活動」に励んでいる。空になったペットボトルをせっせとかき集める。「両手で持てないときは(ベンチとロッカーを)何度か往復しますね」とニヤリ。勝利後のベンチでは、紅林が歩けば歩くほど、先輩から愛あるイジりを受けまくる。「気がついたら動く。僕がプロに入ってから覚えたことですね」。この日の試合後も、背負うリュックには、空きペットボトルが突き刺さっていた。中嶋監督は"サイクル未遂"の愛弟子に「そこが紅林でしょう...。そこが紅林でしょう!」と笑顔で連呼した。残り59試合。連覇&日本一は、まだまだ狙える。紅林は「もっと声出して、全員で最後まで。去年は諦めない野球って感じがした。負けてても、なんかあると思わせられるような、諦めない野球をしたい」。高卒3年目の20歳。オトナの香りが漂ってきた。【真柴健】▽オリックス宗(初回の先制打含む2本の適時打に)「みんながいい形でつないで来ていましたし、自分もその流れに乗せてもらって、初球から積極的に打つことができたと思います」▽オリックス・ワゲスパック(6回3安打1失点で今季2勝目)「しっかりとチームに勝つチャンスを与える投球ができた。リードを守ってリリーフ陣につなぐことができてよかった。試合前から(捕手の)頓宮と話し合っていたプラン通りに投げることができたし、バックがしっかりと守ってくれたおかげだよ」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】12日のソフトバンク戦で機動力を見せつけたオリックス石岡諒太。走りがエヴァ初号機に似ていると話題の新戦力が、ファンの心をつかみました。

◆オリックスの宗が5月25日以来となる今季2度目の複数打点をマークした。0―0の一回、石岡の内野安打と盗塁で無死二塁の場面。フルカウントから大関の直球を中前にはじき返し、「とにかく走者を進めることだけを考えて打席に入っていた。いいところに打球が飛んでくれた」と喜んだ。2―0の五回1死満塁では大関の初球の変化球を中前適時打した。昨季、外野から転向して正三塁手の座を獲得し、リーグ優勝に貢献。11日には選手間投票で8年目の26歳にしてオールスターゲームに初選出された。トップ選手の仲間入りとなっても、謙虚な姿勢を崩さずに戦っている。

◆オリックスが3連勝。一回に宗の適時打で先制し、三回には紅林が3号ソロを放った。五回に再び宗が適時打を放つなど着実に加点した。ワゲスパックが6回1失点で2勝目。ソフトバンクは投打がかみ合わず、今季最長の5連敗。

◆土俵際にまで追い込まれたソフトバンクは、今最も売り出し中の若鷹に連敗ストップを託した。先発した大関友久投手(24)は何とか試合を作りたかったが、6回?を投げて9安打4失点で降板した。「連敗もしていますし、流れ的にも苦しい部分もあると思うので。そこを僕でしっかり止められるように」今季はここまで15試合に先発して6勝3敗、防御率2・00。新人王の資格も有する中で、6勝はチームトップタイと育成入団(2020年育成2位、昨年5月に支配下登録)から柱に成長しつつある24歳だ。2位・西武に1ゲーム差に迫られるなど、今ここで負の連鎖を止めなければならなかった。一回無死二塁、宗に中前適時打を浴びてあっさりすぎるほど、先制を許した。三回無死には紅林に左越えの3号ソロで0-2。4連敗中、鷹打線は1試合平均で1・5得点しか奪えていない。試合前には藤本監督が「先発投手に完投してもらいましょう!」と話すほど、今は投手の踏ん張りが必要だったが〝デッドライン〟は簡単に越えてしまった。五回には4安打を集められ、追加点を献上。六回無死にリチャードが1号ソロを放ち1-3としたが、終わってみれば今季初の5連敗。ホークス野球の底力が試されている。

◆ソフトバンクは今季ワーストの5連敗となった。先発の大関友久投手(24)は6回?を投げて4失点で4敗目を喫した。試合後、藤本博史監督(58)の主な一問一答は以下の通り。--チャンスは何度も作った「いつもいうように、相手がいることですから。状態がいい選手を使っているので。それで打てなかったら、考えていかないと仕方がないということですね」--先制点を与えると苦しい展開になる「それはベストメンバーでも先制点はしんどい試合になりますよね。1点1点がやっとというところなので、投手のところも頑張ってもらいたいです。まずは点をやらないように」--六回に1点を返した。七回1死一、三塁で送り込んだ2番手・笠谷が四死球で4点目を与えた(自責は大関)「それは〝タラレバ〟やから。こっちは一人一殺でいっているから。いきなり四死球でね。ああいうところで抑えてくれて、信用を得るわけですから。状態はよかったから、あそこでいきましたけど」--柳田は2安打でチャンスを作った「柳田がチャンスメークしたら点にならない。打点を挙げてくれないと。4番ですから。そのへんもあした考えて、打順を決めさせてもらいます」--リチャードが待望の1号ソロ「その後がね、内容悪いよね。もう少し、ファウルになったところを一発で決められるとか。その前のバットを折られたやつ(七回1死一、二塁で一飛)でも2ボール1ストライクから、あの落ちる球を振るか振らないかで、3-1になるか2-2になるかだからね。自分が有利になるか、ならないか。もう少し勉強ですね。何でも決めて振りにいっているだけしか見えない。もっともっと勉強しないと」--九回2死一、二塁で高田を打席に立たせた。松田がベンチに控えていたが「高田は2軍で試合に出てきているからね。打席に立ってきているので。1試合に1本ずつ打ってきているので、あそこは代えると打撃コーチはこなかったですね」--ベンチメンバーの層も苦しい「スタメンで出ているメンバーが状態のいいメンバーなので。16人がいて、野手は7人残っていますけど。そこは順番に、いい打者が(出ていく)。打てないと思ったら代打を出すだけですね」--打順も試行錯誤「あまり変わらないと思いますけどね。このメンバーでどこが変わるかって、そんな変わりますか? つながるように考えるだけなので」

◆中日からトレードで移籍したオリックスの石岡が一回から打線に流れをつくった。二塁内野安打で出塁すると「割り切ってできた」。プロ初盗塁を決めて好機をつくり、宗の中前打で先制のホームを踏んだ。9、10日はスタッフのユニホームを借用したが、この日は初めて背番号00のユニホームでプレーし、「改めてチームの一員になれた」と実感を込めた。石岡が出場してから、チームは3連勝で「自分のことで精いっぱいだけど、いい流れをもってこられて良かった」と充実感をにじませた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42351 0.545
(↓0.008)
-
(-)
65290
(+2)
240
(+4)
49
(+1)
49
(-)
0.258
(-)
2.830
(↓0.02)
2
(-)
西武
43381 0.531
(↓0.007)
1
(-)
61269
(+2)
238
(+4)
69
(+1)
37
(-)
0.226
(-)
2.440
(↑0.01)
3
(-)
楽天
40371 0.519
(-)
2
(↑0.5)
65267
(-)
247
(-)
49
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.100
(-)
4
(-)
ロッテ
41401 0.506
(↑0.006)
3
(↑1)
61259
(+4)
285
(+2)
46
(+1)
83
(+1)
0.219
(-)
2.980
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
41430 0.488
(↑0.006)
4.5
(↑1)
59248
(+4)
257
(+2)
37
(+1)
37
(+1)
0.240
(↑0.001
2.720
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
33490 0.402
(-)
11.5
(↑0.5)
61270
(-)
299
(-)
66
(-)
54
(-)
0.235
(-)
3.500
(-)