広島(★4対7☆)DeNA =リーグ戦13回戦(2022.07.12)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
20100013071201
広島
0000110204720
勝利投手:石田 健大(3勝1敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗18S))
敗戦投手:九里 亜蓮(3勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】嶺井 博希(3号・7回表ソロ)

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◆DeNAは初回、牧と宮崎の連続適時打が飛び出し、幸先良く2点を先制する。4-2で迎えた8回表には2死満塁の好機から嶺井が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・石田が6回途中2失点9奪三振で今季3勝目。敗れた広島は、投手陣が精彩を欠いた。

◆セ・リーグ打率1位のDeNA宮崎敏郎内野手(33)は、相手先発の九里が苦手。通算37打数6安打の打率1割6分2厘で、30打席以上対戦した投手の中では最も低い。苦手投手から今日は打てるか。

◆DeNA牧秀悟内野手が先制の適時打を放った。1回2死三塁、広島九里の直球を中前に運んだ。「追い込まれていましたが、何とか後ろに回すため、食らいついていきました」とコメント。2点リードの3回には中前適時打で追加点を挙げ「強引にいかず、コンパクトに捉えることができました。チャンスでしたが、後ろにつなぐイメージを持って、打席へ入りました」と振り返った。

◆広島秋山翔吾外野手(34)が、マツダスタジアムで本拠地デビューした。「3番右翼」で先発出場。1回2死から、登場曲「kagero」(嵐)が流れる中、地元ファンからの拍手に送られながら本拠地初打席に立った。結果は見逃し三振だった。西武時代はTHE BLUE HEARTSの「人にやさしく」を登場曲として使用していた。

◆広島秋山翔吾外野手(34)がプロ入り初めて1試合で4打席連続三振を喫した。秋山の1試合4三振は西武時代の16年4月22日楽天戦(則本2、浜矢、松井裕)18年4月13日楽天戦(則本2、浜矢、高梨)に次いで3度目の自己ワーストタイ。過去2度はいずれも4打席連続ではなかった。なお、大リーグ時代の1試合最多は3三振。

◆DeNA石田健大投手(29)が6回途中2失点で今季3勝目を挙げた。警戒した新加入の秋山は3打席連続三振。4番手の田中健も見逃し三振を奪って、4打席連続三振でキーマンを封じ、打線を寸断させた。石田は「試合の入りから状態が良く、自分のボールを投げられた。嶺井さんに自分の投げたいボールをリードしてもらったおかげで、リズム良く投げられた」と感謝した。

◆広島は投打がかみ合わず連敗を喫した。先発九里亜蓮投手(30)が序盤に3失点。打線が小刻みに得点を奪い追い上げるも、継投策が裏目に出て、中継ぎ陣が失点を重ねた。先発九里は「初回、先に点を与えてしまった。今、長いイニングを投げられてない」と猛省した。球数70球での降板となり、次回は中5日で9連戦の7戦目となる18日阪神戦(マツダスタジアム)先発が見込まれる。

◆DeNAが、広島に快勝し、2分けを挟み4連勝を飾って、4月6日以来の3位に浮上した。1回、牧秀悟内野手(24)が先制の中前適時打を放ち、宮崎の適時二塁打で2点目を奪取。3回にも、牧の中前適時打でリードを広げた。1点差に迫られた直後の7回には、嶺井が3号ソロで再びリードを広げ、8回にも嶺井の走者一掃の適時二塁打でダメ押しした。先発石田は丁寧にコーナーを突き、6回途中2失点で3勝目をマーク。6回途中からは継投でつないだ。3位浮上に、三浦監督は「まだまだ順位どうこうというよりも、まず1個ずつ借金を減らしていくことをオールスターまでの目標にやってますから、まずそこから」と話した。

◆広島長野久義外野手(37)が1軍復帰戦でマルチ安打と気を吐いた。15日ぶりに昇格し、「6番左翼」で先発。DeNA先発石田から2回に右越え二塁打を放つと、5回も右中間二塁打を記録した。秋山翔吾外野手(34)の本拠地デビュー戦で、もう1人の実力者が存在感を示した。チームは投打がかみ合わずに、連敗で4位転落となった。本拠地デビューの背番号9に視線が集まる中、19日ぶりに本拠地に帰ってきた背番号5が存在感を発揮した。再昇格した長野が「6番左翼」で先発出場して、2打席連続二塁打。5回2死までチーム2安打を1人で記録する孤軍奮闘ぶりで、広島打線を鼓舞。何度もリードを広げられながら、粘りの攻撃を呼んだ。本拠地では4月28日ヤクルト戦以来、75日ぶり先発だった。1軍復帰後初打席となる2回。DeNA石田に追い込まれながらチェンジアップを拾った。チーム初安打となる右越え二塁打。さらに5回は真っすぐをとらえ、右中間を破った。1カ月ぶりの先発で今季3度目のマルチ安打を記録した。WBC出場、首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞...。加入効果を期待する秋山と同じような実績を残してきた。初本拠地試合で4打席連続三振スタートとなった広島新人に対して、今年で4年目。広島流は理解している。1軍再合流したこの日は練習前に若手とともに早出特打に参加した。シーズン中でなくても、2軍に合流するときには必ず蓄えていたひげをそり上げる。今年は開幕から主に代打出場。起用の場面は定まらず、調子を上げるのも難しい状況が続いた。それでも「結果を残せていない自分が悪い」と、6月3日には志願してウエスタンリーグ阪神戦に出場。プロ13年目で"親子ゲーム"も味わった。降格は練習日の翌日に告げられた。2軍では8試合で打率6割9厘を残し、早期復帰を勝ち取った。投打がかみ合わず、秋山の本拠地初戦も、長野の復帰戦も勝利で飾れなかった。佐々岡監督は復帰した最年長に「結果を出してくれたので、これを継続できるようにしてもらいたい」と期待を口にする。だが、3打席目以降の打席内容、そしてチームの敗戦に、1軍復帰初戦を終えた本人に笑顔はない。数々のものを勝ち取ってきた今でも、求めるのはチームの勝利のみ。まだまだ広島のためにやるべきことがある。【前原淳】○...秋山の本拠地デビュー戦は4打席連続三振に終わった。DeNA石田の前に2打席連続で見逃し三振を喫すると、6回はカットボールに空を切った。8回1死一、二塁もDeNA田中の外角直球に手が出なかった。秋山の日本での1試合4三振は18年4月13日楽天戦以来。4打席連続は初めてだ。佐々岡監督は「まだ4試合目なので。ファームであまり出ていないのを分かった上で呼んでいる。徐々に調子を上げて」と変わらぬ信頼を口にした。

◆広島は投打がかみ合わずに連敗を喫し、4位転落となった。先発九里が序盤に3失点すると、6回から継投策。若い藤井、ケムナとつなぐも失点を重ねた。中盤から追い上げを見せたものの、最後まで試合の流れをつかむことはできなかった。広島佐々岡真司監督(54)の談話は以下の通り。-九里投手の投球について佐々岡監督 勝負どころの甘さが出た感じがします。打たれたところは甘い球だった。(5回降板は次回見据えてか)そうですね。9連戦の頭だし、もうひとふんばりしてほしいところはありましたけどね。-2点差の2番手に若い藤井投手を起用佐々岡監督 ビハインドのところなので。(藤井)黎来もそういうところをしっかり投げて、成長しつつある。-中軸をきっちり抑え、さらに1点差となった7回も託した佐々岡監督 2イニングと決めていたし、投げて悪くないと思っていたので。-点差に関係なく、ビハインドでは矢崎投手やターリー投手は起用しない佐々岡監督 5、6回はまだ。7、8回だとまた変わってくるだろうし。(こういう状況では)ビハインドのピッチャーがちゃんと抑えていかないと。与えられたところで仕事すれば(役割も変わる)。-今季、3点ビハインドを逆転できていない佐々岡監督 先制され、点を取られればつながっていかないというのは事実だと思います。

◆広島秋山翔吾外野手(34)の本拠地デビュー戦は4打席連続三振に終わった。DeNA石田の前に2打席連続で見逃し三振を喫すると、6回はカットボールに空を切った。8回1死一、二塁もDeNA田中の外角直球に手が出なかった。秋山の日本での1試合4三振は18年4月13日楽天戦以来。4打席連続は初めてだ。佐々岡監督は「まだ4試合目なので。ファームであまり出ていないのを分かった上で呼んでいる。徐々に調子を上げて」と変わらぬ信頼を口にした。広島秋山がプロ入り初めて1試合で4打席連続三振を喫した。秋山の1試合4三振は西武時代の16年4月22日楽天戦(則本2、浜矢、松井裕)18年4月13日楽天戦(則本2、浜矢、高梨)に次いで3度目の自己ワーストタイ。過去2度はいずれも4打席連続ではなかった。なお、大リーグ時代の1試合最多は3三振。

◆DeNAが2分けを挟み4連勝で、4月6日以来の3位に浮上した。牧秀悟内野手(24)が、自身24試合ぶりの決勝打。1回2死三塁から先制の適時打を放つと、3回にも中前適時打で2打点目を挙げた。9回には左前打を放ち、6月5日楽天戦以来の3安打猛打賞をマーク。月間MVPを受賞した5月から一転、6月以降は苦しむ中、4番の仕事でチームに貢献し、広島戦の連敗も5で止めた。牧らしく、中堅にゴロではじき返した。1回2死三塁、カウント1-2から広島九里の外角直球をミート。先制の適時打で流れを呼び込み、自身24試合ぶりの勝利打点を挙げた。3回にも1-2からの内角球を中前適時打。「強引にいかず、コンパクトに捉えることができた」と持ち味の中堅方向への打撃で2打点を挙げ、9回には左前打で3安打猛打賞をマークした。牧 今まで全然打てていなかったですけど、こうして3本打てたので、明日も打てるように頑張りたいです。交流戦終了時点で打率3割9厘(リーグ2位)、16本塁打(同3位)、48打点(同2位)。3冠王にも迫る勢いの若き4番へのマークは厳しさを増した。「こんなに苦しむことはなかった」と月間MVPを受賞した5月から一転し、6月以降はスランプ。それでも「成長するための糧にするでしょう」と変わらぬ信頼を寄せてくれた三浦監督に結果で応えた。復調へのきっかけは、オフに自主トレをともにした大和からの助言だった。前回カードの巨人戦で「始動がちょっと遅くなってるんじゃないか?」と声を掛けられ、試合前練習から意識。「少し早めにというか、そのアドバイスをもらってからは、少しずつ良くなっていると思います」と確かな手応えをつかみ、打席で体現した。広島戦の連敗も5で止め、2分けを挟み4連勝を飾って、4月6日以来の3位に浮上した。三浦監督は「順位どうこうよりも、借金を減らしていくことをオールスターまでの目標にやってますから、そこから」と借金3の返済に集中。牧は「すごくいい形でこれているので、Aクラス、もっと上にという意識は強くなっています」とさらなる浮上を誓った。【久保賢吾】▽DeNA三浦監督(4番牧の活躍に) 何とかしようというところで、今日はいい形で4番の仕事をしてくれた。▽DeNA宮崎(1回に適時二塁打を放ち、打率リーグトップをキープ) 牧の先制タイムリーの流れに自分も乗ることができた。○...嶺井が、ソロを含む3安打4打点と大暴れした。1点差に迫られた直後の7回に右翼への3号ソロ。8回には走者一掃の適時二塁打でダメ押しした。「石田が粘り強く投げていたので、貴重な追加点を挙げることができて、よかった」。プロ初の4打点の活躍に、三浦監督は「非常に大きかったし、よくやってくれた」と評価した。

◆DeNA石田健大投手が、6回途中2失点で今季3勝目を挙げた。警戒した新加入の秋山は3打席連続三振。4番手の田中健も見逃し三振を奪って、4打席連続三振でキーマンを封じ、打線を寸断させた。「嶺井さんに自分の投げたいボールをリードしてもらったおかげで、リズム良く投げられた」と感謝。秋山封じについて、三浦監督は「バッテリーでうまく反応を見ながら攻めてくれた」とたたえた。

◆広島・床田寛樹投手(27)が先発予定の13日の14回戦に向けて調整。「主軸に得点圏で回さないように、先頭(打者)を取れるようにしたい」と警戒した。対DeNAは今季初対戦で昨季は3試合で0勝2敗、防御率7・24。前回6日の阪神戦(甲子園)は7回3失点で自身2連敗となったが、プロ6年目で自己最多の8勝目をつかむ。

◆DeNAの牧が2打席連続適時打を放った。一回2死三塁で九里の外角直球に両腕を伸ばして中前へ。「追い込まれていたが、何とか後ろに回すため食らいついていった」と先制点をもぎ取ると、三回1死一、三塁でも「強引にいかず、コンパクトに捉えることができた」と速球を中前へはじき返した。4番に座る今季は開幕から快調に本塁打、打点を積み上げたが、6月に失速。厳しい内角攻めを受けて打撃を崩し、月間打率は2割7厘に落ち込んだ。底は脱したようで徐々に内容が上向き、7月は9試合中7試合で安打を記録。前半戦最後のヤマ場となる9連戦の初戦で、打線の軸が本来の勝負強さを発揮した。

◆低気圧が東へ抜けた広島は最高気温32・5度まで上昇。6月28日に明けた中国地方の梅雨は、かなり前のことのように感じられる。プレーボール後も突き刺すような日差しが降り注いだマツダスタジアムで、DeNA・牧秀悟内野手(24)が復調への足掛かりをつかんだ。「追い込まれていましたが、何とか後ろに回すため食らいついていきました。桑原さんがいい形で出塁してくれて、先制することができて良かったです」一回2死三塁から九里が投じた高めの直球に反応し、中前へはじき返した。左翼への二塁打で出塁した桑原が生還し、先制。2―0の三回にも1死一、三塁で中前適時打を放ち「強引にいかずコンパクトに捉えることができた。追加点を奪うことができて良かった」と4番の役割を果たした。3、4、5月はいずれも打率3割以上をマークしたが、6月は打率・207、3本塁打、13打点。7月に入っても首をかしげる日々だった。今季、牧を1年間4番に据える決断を開幕前に下した三浦監督は、5月までの活躍に敬意を示して「牧だけに背負わせるわけにはいかない。みんなでカバーできるところ。(5番の)宮崎の状態もいいですから」と話す。牧が不調にあえぐ中でも6日の中日戦(横浜)から2分けを挟んで3連勝をマーク。投手陣の踏ん張りもあり、チームは上向き始めている。4番・牧の状態が戻れば、勢いはさらに増しそうだ。(横山尚杜)

◆広島にとって、負ければ4位DeNAと入れ替わる一戦。3年ぶりに日本球界に復帰をした秋山翔吾外野手(34)=前パドレス3A=が「3番・右翼」で本拠地デビューを果たした。「応援してくださる人がたくさんいる。それに応えられるように頑張りたいです」マツダスタジアムでの公式戦の出場は2011ー19年まで在籍した西武時代の18年5月31日以来で1503日ぶり。試合前にスタメンが発表されると拍手が湧き起こり、熱心な鯉党は「ありがとう」の文字が入ったタオルやプラカードを掲げ、プレーを後押しした。主役の秋山は一回2死は追い込まれてから外角直球を見送ったが見逃し三振となった。3点を追う四回1死は外寄りのカーブにタイミングが合わず見逃し三振。2点差に迫った六回1死一塁ではカットボールにバットは空を切った。本拠地デビューに向けて登場曲を一新した。1打席目は嵐の「kagero」、2打席目はポルノグラフィティの「メリッサ」、3打席目はCHEMISTRYの「Us」を選択。1曲目は歌詞の中に赤と青が入っており広島と西武のチームカラーをイメージ。2、3曲目は広島出身のアーティストだった。試合は三回までに九里が3点を失ったが、五回に会沢、六回にマクブルームの適時打で1点差に迫った。しかし、七回に2番手・藤井が嶺井にソロを浴び、突き放された。秋山は2ー7の八回1死一、二塁の4打席目は1打席目と同じく嵐の「kagero」で打席に立ち、田中健の外角直球に見逃し三振。まさかの4三振デビューとなった。試合前時点で12戦11勝1敗だったDeNA相手に痛い黒星。4位に転落してしまった。

◆DeNAの嶺井が今季初の3安打で4打点を挙げて4連勝に大きく貢献した。二回に左前打を放つと、3―2の七回は藤井の直球を右翼席へ運ぶ3号ソロ。さらに八回2死満塁では走者一掃の中越え二塁打で試合の大勢を決めた。「何とか1点でも、という気持ちでいった」とほっと息をついた。捕手としては6投手を粘り強くリードした。3位浮上にも「自分たちは目の前の試合を一戦一戦、勝ちにこだわってやるしかない」と気を緩めることはなかった。

◆広島は今季11勝を稼いだDeNAに2敗目を喫して連敗が「2」に伸びた。広島が4位に転落した一方で、DeNAが3位に浮上した。佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──九里は5回6安打3失点で今季6敗目(3勝)。三回までに3失点と本来の粘り強い投球ではなかった「勝負どころの甘さが出た感じがします。(一回に牧、宮崎に、三回に再び牧に適時打を)打たれたところは甘い球」──1─3の六回から2番手・藤井を投入「ビハインドのところだから。ビハインドのピッチャー。(藤井)黎來もそういうところをしっかり投げて成長しつつある。ビハインドはしようがないんじゃないですか。そういう投手で」──藤井は七回も続投したが先頭・嶺井にソロを浴び2点差に「2イニングと決めていたし、投げて悪くないと思っていた」──ビハインドの展開で、延長戦を考慮しているとはいえ、矢崎(23試合で防御率2・81)、ターリー(20試合で防御率2・35)の投入は「五、六回はまだ。七、八回だとまた変わってくる。9連戦の初戦になれば、ビハインドのピッチャーとしてちゃんと抑えていかないという部分。与えられたところを仕事すれば、そういう成長しつつあると思っている。そういうところを言ってもしようがないじゃない。打たれたのは」──五回に会沢の適時打で2点差に迫ったばかり。試合の流れ的に「それもわかっているけど、まあ八回、ケムナが残っているというのもある。それで打たれて何じゃかんじゃ言ってもしようがない」──今季3点差を逆転した試合がない「先制され、点を取られれば、つながっていかないというのは事実だと思いますが、しっかりと作戦面では打って、つないでいくしかないという中で、つながっていないのが現実だと思う。そこはしっかりとやっていると思う」──本拠地デビュー戦の秋山は4打席連続三振「まだ4試合。ファームであまり出ていない。こっちもそれをわかった上で呼んでいるので、徐々に調子を上げてくれればいい」──この日から1軍に再昇格した長野がスタメン出場し、二塁打2本と結果を残した「しっかりと下(2軍戦)で結果が出ているので使って、そんな中で結果出してくれたので、これを継続できるようにしてもらいたい」

◆DeNAは12日、広島13回戦(マツダ)に7―4で勝利し、2分けを挟んで4連勝。4月1日以来となる単独3位に浮上した。6月は月間打率・207と不振だった牧秀悟内野手(24)が、先制打を含む3安打2打点の活躍で復調気配。自主トレを共にした大和内野手(34)の助言をきっかけに息を吹き返し、9連戦の白星発進に貢献した。低気圧が東へ抜けた広島は最高気温32・5度まで上昇。6月28日に明けた中国地方の梅雨は遠く感じられた。突き刺すような日差しが降り注いだマツダスタジアムで、牧が復調への足掛かりとなる3安打を放った。「今まで全然打てていなかった。4番を打たせてもらっている中で物足りない。こうして3本打てたのはよかったと思う」一回2死三塁から九里が投じた高めの直球に反応し、中前へはじき返し先制打とすると、2―0の三回にも1死一、三塁から中前適時打。九回にも好機を広げる左前打を放ち、6月5日の楽天戦(横浜)以来となる猛打賞をマークした。3、4、5月はいずれも打率3割以上をマークしたが、6月は打率・207、3本塁打、13打点と首をかしげる日々。手を差し伸べてくれたのは1月に鹿児島で自主トレを共にした大和だった。「始動がちょっと遅くなっているんじゃないか」。両腕を捕手側に引く動作の遅れを指摘された。「周りの人が見ていることは自分では分からない」と即座に実践し、7月は9試合中7試合で安打。曇天の下から抜けた。牧が「1年間戦い抜くためにどういうふうに準備されているのかを学びたかった」と志願し、弟子入りを申し入れたのが大和だった。「これだけ苦しんで打撃不調になることはなかった。それが今よくなってきたと思う」と、17年目のベテランが持つ鋭い視点が4番を救った。チームは今季1勝11敗と大きく負け越していた広島に快勝し、2分けを挟んで4連勝。9連戦の初戦を飾り、4月1日以来の単独3位に浮上した。三浦監督は「順位どうこうよりも、1個ずつ借金を減らすことが球宴までの目標」とAクラス入りを気にも留めなかったが、「牧は何とかしようというところで、きょうはいい形だった」と4番の復調気配に安堵(あんど)の表情を浮かべた。日本列島の梅雨は過去最短で明けたが、過去最長の不調だった牧にも〝梅雨明け〟が訪れた。(横山尚杜)

◆K! K! K! K! 3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山(前パドレス3A)が本拠地デビュー戦で、まさかの洗礼を受けた。NPBで自身初の4打席連続三振。一度も快音を鳴らすことができなかった。「きょうは、こういう結果で残念。いい攻められ方をした。早めに仕掛けないといけないという反省はある。もうちょっと違うアプローチの仕方もあったなと思う」左腕・石田の前に見逃し、見逃し、空振りと六回まで3三振。5点を追った八回1死一、二塁の好機では、やはり左の田中健が投じた外角速球に手が出ず、スタンドからため息が漏れた。1試合4三振は西武時代の2018年4月13日、楽天戦(楽天生命パーク)以来、自身3度目。最多安打4度など、数々の打撃タイトルを獲得したヒットメーカーにとっては屈辱となった。6月に新型コロナウイルスに感染し、約1カ月実戦から遠ざかった。同30日に入団会見後は2軍戦を経て、7月8日の中日戦(バンテリンドーム)で1軍昇格を果たして2安打1打点をマークするも、その後は3試合連続でHランプから遠ざかる。これで13打席連続無安打となったが、佐々岡監督は「ファームで(4試合と)あまり試合に出ていない。それをわかった上で呼んでいるので、徐々に調子を上げてくれれば」と期待した。秋山は「すごく温かく応援してくださった。ファンをどんどん喜ばせるプレーをしていきたい」と約束した。チームはDeNAに今季2敗目を喫し、順位が入れ替わって4位に転落した。2位巨人から5位阪神まで3・5ゲーム差と混戦模様。救世主として加入した秋山のバットが鍵を握る。(柏村翔)★新しい登場曲 嵐など3種類 注目された秋山の新しい登場曲は嵐の「kagero」、ポルノグラフィティの「メリッサ」、ケミストリーの「Us」の3種類。「kagero」の歌詞の中には赤と青が入っており、広島と西武のチームカラーをイメージするなど配慮をうかがわせた。■データBOX ?...広島・秋山の4打席連続三振はNPBで自身初。1試合4三振は西武時代の2016年4月22日の楽天戦(西武プリンス)、18年4月13日の同戦(楽天生命パーク)に次ぐ、自身3度目K! K! K! K! 3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山(前パドレス3A)が本拠地デビュー戦で、まさかの洗礼を受けた。NPBで自身初の4打席連続三振。一度も快音を鳴らすことができなかった。「きょうは、こういう結果で残念。いい攻められ方をした。早めに仕掛けないといけないという反省はある。もうちょっと違うアプローチの仕方もあったなと思う」左腕・石田の前に見逃し、見逃し、空振りと六回まで3三振。5点を追った八回1死一、二塁の好機では、やはり左の田中健が投じた外角速球に手が出ず、スタンドからため息が漏れた。1試合4三振は西武時代の2018年4月13日、楽天戦(楽天生命パーク)以来、自身3度目。最多安打4度など、数々の打撃タイトルを獲得したヒットメーカーにとっては屈辱となった。6月に新型コロナウイルスに感染し、約1カ月実戦から遠ざかった。同30日に入団会見後は2軍戦を経て、7月8日の中日戦(バンテリンドーム)で1軍昇格を果たして2安打1打点をマークするも、その後は3試合連続でHランプから遠ざかる。これで13打席連続無安打となったが、佐々岡監督は「ファームで(4試合と)あまり試合に出ていない。それをわかった上で呼んでいるので、徐々に調子を上げてくれれば」と期待した。秋山は「すごく温かく応援してくださった。ファンをどんどん喜ばせるプレーをしていきたい」と約束した。チームはDeNAに今季2敗目を喫し、順位が入れ替わって4位に転落した。2位巨人から5位阪神まで3・5ゲーム差と混戦模様。救世主として加入した秋山のバットが鍵を握る。(柏村翔)★新しい登場曲 嵐など3種類 注目された秋山の新しい登場曲は嵐の「kagero」、ポルノグラフィティの「メリッサ」、ケミストリーの「Us」の3種類。「kagero」の歌詞の中には赤と青が入っており、広島と西武のチームカラーをイメージするなど配慮をうかがわせた。■データBOX ?...広島・秋山の4打席連続三振はNPBで自身初。1試合4三振は西武時代の2016年4月22日の楽天戦(西武プリンス)、18年4月13日の同戦(楽天生命パーク)に次ぐ、自身3度目

◆3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山翔吾外野手(34)=前パドレス3A=が「3番・右翼」で本拠地デビューを果たしが、見逃し、見逃し、空振り、見逃しの4打席連続三振に終わった。1試合4三振は過去、西武時代の2016年4月22日(西武プリンス)、18年4月13日(楽天生命パーク)のいずれも楽天戦で経験しているが、4打席連続三振は初。試合後の秋山の一問一答は以下の通り。ーーDeNA・石田に白星献上。打線全体が苦しんだ「いい攻められ方をしたところもあると思いますけど、チーム全体というよりも僕自身が」ーー一回2死の追い込まれてからの外角低め直球は厳しコースだった「カウント球で打てるボールもあったかもしれないし、最終的に2ストライク以降、ああいうところを取られるというのも頭に入れた上で、もうちょっと早めに仕掛けなきゃいけなかったという反省はあります。結果、球だけ追うと、やっぱりおかしくなってしまう。その前に手出しできる球はあったし、もうちょっと違うアプローチの仕方もあったなという風に思います」ーー広島移籍後本拠地デビュー戦だった「昨日(11日)あたりから新聞紙面とかも含めて、いろいろ盛り上げて下さっていたりもしていたので、わかっていました。打席入る前や守備に就く時はすごく温かかった。マツダスタジアムという場所で、カープファンに迎えてもらうというのは本当に、今までいろんな経験をしてきましたけど、また一つ、ここでまた野球をやって、ここのファンの人たちを喜ばせるプレーをどんどんしていきたいなと思うような瞬間だった。それが今日はこういう結果(4三振)だったので、残念でしたけど、これから、しっかりとした形、プレーを見せていきたい」ーー赤いユニホームの感想は「タオルを掲げて下さったり、声は出せないけど、拍手して下さるというのは感じた。各チーム、新しいところに行った時、出始めの時は、そういう期待だったりとかいろんなところもあると思う。年数とかキャリアを重ねてきた中で見る景色というのは、おそらく忘れることはないと思う。そういう意味では、すごくファンの方たちは温かく応援してくださった」ーー試合後、佐々岡監督は「まだ2カード。徐々に調子を上げていってほしい」と期待した「あんまりその言葉をね。過度にね。どうしても今の状況(13打数無安打)でいうと。ただ、そうやって期待されてチームに入ってきている以上、やっぱり早く、そういう言葉じゃなく、期待通りだったという言葉に代えられるように、早く結果を残したいと思う。監督の気づかいだと思うし、それはそれですごくありがたいですけど、甘えることなく、いい結果を求めてやりたいなと思います」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53271 0.663
(-)
M49
(-)
62370
(-)
283
(-)
96
(-)
54
(-)
0.258
(-)
3.050
(-)
2
(-)
巨人
44431 0.506
(↑0.006)
12.5
(↑0.5)
55344
(+4)
372
(-)
101
(+2)
40
(-)
0.247
(↓0.001)
3.770
(↑0.05)
3
(1↑)
DeNA
37402 0.481
(↑0.007)
14.5
(↑0.5)
64282
(+7)
323
(+4)
58
(+1)
29
(-)
0.251
(↑0.001
3.670
(↓0.01)
4
(1↓)
広島
39433 0.476
(↓0.005)
15
(↓0.5)
58313
(+4)
319
(+7)
43
(-)
15
(+1)
0.253
(-)
3.420
(↓0.01)
5
(-)
阪神
38442 0.463
(↓0.006)
16
(↓0.5)
59282
(-)
250
(+4)
54
(-)
63
(-)
0.237
(-)
2.780
(↓0.01)
6
(-)
中日
34461 0.425
(-)
19
(-)
62233
(-)
314
(-)
40
(-)
25
(-)
0.247
(-)
3.690
(-)