楽天(★3対6☆)西武 =リーグ戦14回戦(2022.07.10)・楽天生命パーク宮城=
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西武
31002000061012
楽天
11000000131102
勝利投手:與座 海人(6勝3敗0S)
敗戦投手:早川 隆久(5勝6敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(5号・1回表2ラン),山川 穂高(27号・5回表2ラン)
【楽天】茂木 栄五郎(3号・2回裏ソロ),茂木 栄五郎(4号・9回裏ソロ)

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◆空中戦を制した西武が3連勝。西武は初回、山川の適時二塁打と外崎の2ランで3点を先制する。4-2となって迎えた5回表には、山川の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・與座が6回途中2失点で今季6勝目。敗れた楽天は、先発・早川が誤算だった。

◆今季の楽天早川隆久投手(24)は西武戦に3試合登板して0勝2敗だが、失点は山川に3本、中村に1本打たれたソロ本塁打による4点だけで、まだ適時安打は許していない。1発に注意して西武から今季初白星を目指す。

◆西武山川穂高内野手(30)が27号2ランを放った。4-2と2点リードの5回無死二塁。楽天早川の外角低め144キロにうまく芯を当てた。難しいボールで、強く振り抜けたわけではなかった。ただ、打球はぐんぐん伸びて、バックスクリーン左に飛び込んだ。第1打席にも適時二塁打を放った山川は、今季早川からは4本目のアーチとなった。「(センターの)頭は越えたかと思いました。良かったです」と満足げに振り返った。

◆楽天早川隆久投手(24)が、4回3分の0を7安打6失点でノックアウトされた。1回2死一塁で山川に左翼への適時二塁打を浴び、先制を許した。続く外崎には左翼へ2ランを放たれ、いきなり3点を失った。2回2死二、三塁では源田に左前適時打を浴び、追加点。5回無死二塁では、山川にバックスクリーン左へ2ランを浴び、降板となった。今季、山川との対戦では10打数6安打、4本塁打、6打点。苦手としている相手にこの日も打ち込まれた。「何もありません。それだけです」と悔しさをにじませていた。早川はこれで今季12被本塁打。11被弾の岸、田中将を抜いて、リーグワーストとなった。▽楽天石井GM兼監督(早川の投球に) 内のボールが外に入って、外のボールが内に入るという感じ。真ん中にボールが集まりすぎていた。打たれたのは大体逆球なので。

◆プロゴルファーの北田瑠衣(40)が始球式を行った。背番号61のユニホームを着て登場。ワインドアップからノーバウンドで捕手炭谷のミットに収まった。「待っている間は緊張しましたが、本番を迎えてからは緊張する前にあっという間に終わりました。振りかぶるフォームで投げたいと思って、ここに到着してからも教えてもらいながら練習をしていました。グラウンドから見たスタジアムの雰囲気はやっぱりすごいですね。バッターボックスがすごく遠く感じました。今日は、野球だけでなく大人も子どもも楽しめる『サステナブルデー』のイベントがいろいろあるということなので、私もこの後、一緒に来ている子ども達とスタジアムを楽しみながら応援をしたいと思います!」とコメントした。

◆西武外崎修汰内野手(29)が5号2ランを放った。1点を先制し、なお2死二塁のチャンスで迎えた1回の第1打席。楽天早川の145キロをうまく振り抜いた。真ん中高めに甘く入った球を左翼スタンドに運び「3連勝できるように頑張ります。まだまだ打ちます!」とコメントした。

◆楽天は、対西武6連敗を喫した。先発早川隆久投手(24)が、4回3分の0を7安打6失点でノックアウト。1回2死一塁で山川に左翼へ適時二塁打を放たれ、先制。続く外崎には左翼へ2ランを放たれ、いきなり3点を失った。2回2死二、三塁では源田に左前適時打を浴び、追加点。5回無死二塁では、山川にバックスクリーン左へ2ランを浴び、降板となった。打線は1回2死一、三塁で銀次が右翼へ適時打。2回1死走者なしで茂木が右翼へ3号ソロ。序盤に得点を奪ったが、以降はチャンスであと1本が出ず。11安打を放ちながら、3得点にとどまった。一方で、茂木は4安打。2本塁打、右前打、右翼への二塁打と、"サイクル超え"で気を吐いた。

◆楽天茂木栄五郎内野手(28)が、2本塁打を含む4安打と気を吐いた。3点を追う2回1死走者なしで迎えた第1打席は右翼へ3号ソロ。4回は右前打、6回は右翼へ二塁打。4点を追う9回は先頭で、増田の真ん中148キロ直球を振り抜き、4号弾を右翼席へ突き刺した。「打つ方は少しずつ、一気に上がったらうれしいですけど、少しずつ上げていって、多く点を取れるように、あとは守りで少し失点に絡むようなプレーも出てしまっているので、まずは守りから、攻撃につなげられるように、もう1度守備から見つめ直していきたいと思います」と表情を引き締めていた。これまで打率2割2分7厘。開幕直後は新型コロナ陽性判定を受けての離脱も経験した。納得のいくシーズンを送れていなかったが、今季初の猛打賞。直近6戦で8安打と状態を上げてきている。石井GM兼監督からも「うちは茂木が出てこないと厳しい。茂木は(シーズン)後半のキーになってくる選手だと思う」と大きな期待を寄せられる。チームは今季4度目の3連敗で、首位ソフトバンクとは2・5差。2位西武とは1・5差。苦しいチーム状況の中に、一筋の光が差し込んだ。

◆冷えていた「山賊打線」が、本来の破壊力を取り戻してきた。西武が楽天に3連勝し、首位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。1回に外崎修汰内野手(29)が5号2ラン、5回に山川穂高内野手(30)が27号2ランを放つなど、5回までに6得点。ここまで投手力が光っていたが、打線も3戦連続の2ケタ安打と調子を爆上げしている。首位と最大8・5あったゲーム差は、いよいよ1。奪首がグッと見えてきた。試合前までチーム打率2割2分6厘。本来の破壊力が影を潜めていた西武の「山賊打線」に、復調気配が漂ってきた。1番長谷川から5番外崎までの5人で2本塁打を含む9安打の6打点。辻監督は「いかに山川の前にランナーを置くか。山川が勝負をされないこともあるから、後ろのバッターも大事になる。そういう意味でもうまくいっている」。2ケタ安打は3戦連続、ここ6戦では5度。リーグ2冠の4番を軸とした打線のつながりに目を細めた。山賊たちは初回から暴れた。2死走者なしから3番森が四球。4番に回し、山川が三塁手強襲の先制の適時二塁打。これで終わらない。外崎が5号2ランで続き、いきなり3点を奪い取った。指揮官も「まさか3点入るとは思わなかった」という攻撃。重要視する山川の"後ろ"で、立ち上がりにたたみかけた。2回2死一塁ではプロ初の1番起用の長谷川が二塁打でつなぎ、2番源田が左前適時打。効果的に得点を重ねた。そして、勝利を大きくたぐり寄せる一撃は、やはり山川だった。5回無死二塁。早川の144キロ直球をバックスクリーン左へ運ぶ27号2ラン。外角低めの難しい球を芯でたたいた。直前には7月の打率が4割2分9厘の森が二塁打で出塁。ここでは4番の"前"でしっかりお膳立てした。軸の前後のバットが振れてくれば、得点増は必然の結果だった。5月11日には首位楽天と8・5ゲーム差と離されていたが、いよいよ奪首が見えた。辻監督は「まあ先は長いよ」と、浮かれる様子はない。これまでは、ともにリーグトップのチーム防御率(2・45)と救援防御率(1・60)に支えられ、接戦をものにする戦いが多かった。この鉄壁の投手陣に加え、破壊力抜群の「山賊打線」も戻ってくれば、強いに決まっている。交流戦明けは13勝5敗で、貯金は今季最多の6。鷹の背中にピタリついた。【上田悠太】

◆西武が3連勝した。一回に山川の適時二塁打と外崎の2ランで3点を先行し、二回に源田の適時打、五回に山川の27号2ランで加点した。与座は六回途中2失点で6勝目を挙げた。楽天は早川が五回途中6失点と崩れ、3連敗を喫した。

◆楽天の早川は五回途中まで投げ7安打で自己ワーストの6失点と崩れ、6敗目を喫した。制球が定まらず一回に山川に適時二塁打、外崎に2ランを浴びて3点を先行され、2―4の五回無死二塁では山川に速球を捉えられて中越えへ2ランを運ばれ降板。「特にない。投げる以前の問題だった」と肩を落とした。山川には今季、10打数で4本塁打を含む6安打を浴び〝天敵〟となっている。チームは6月24~26日に続き、本拠地での西武3連戦に3連敗を喫した。

◆西武の与座は六回途中7安打2失点で粘り、チームトップに並ぶ6勝目を手にした。ただ、3―0の一回に銀次に適時打、二回にも茂木にソロを浴びて序盤はリズムに乗れず「ランナーを出して苦しいピッチングになってしまった。もう少し長いイニングを投げられれば」と反省した。4―2の三回無死一塁から浅村を空振り三振に、島内と銀次を中飛に仕留めて立ち直った。辻監督は「苦しいながらも試合をつくってくれた」と評価した。

◆鷹の尻尾に、手が届くところまできた。西武が6-3で勝って3連勝。4-2の五回、山川穂高内野手(30)が27号2ランを放ち、勝利を大きく引き寄せた。「真っすぐに反応して、いいバットの出し方ができたホームランでした」。カウント2-1から早川の外角低め、144キロの直球を捉えた。体勢を崩されたようにも見えたが、打球はグングンと伸び、バックスクリーン左に突き刺さった。早川からはこれで今季10打数6安打で、そのうち4本が本塁打。27号は、パ・リーグ2位の楽天・浅村に13本もの差をつける独走状態だ。主砲の活躍でチームはカード3連戦3連勝、対楽天では6連勝。前日9日に楽天と入れ替わって2位に浮上したが、これで首位・ソフトバンクとは1ゲーム差まで迫った。3、4月に7連敗、5月と6月に5連敗を喫し、借金が6月11日に最大4まで増えていたが、1カ月で貯金6と急浮上を果たした。「まだ先は長いよ」と手綱を締めた辻監督に呼応し、山川も「目の前の試合を勝ち抜くだけです。明後日からも、自分の打席に集中してチームの勝利に貢献したいです」と頼もしく言い切った。3年ぶりの頂点へ、獅子が勢いを増す。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42341 0.553
(↓0.007)
-
(-)
66288
(-)
236
(+2)
48
(-)
49
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.810
(↑0.01)
2
(-)
西武
43371 0.538
(↑0.006)
1
(↑1)
62267
(+6)
234
(+3)
68
(+2)
37
(-)
0.226
(-)
2.450
(↓0.01)
3
(-)
楽天
40371 0.519
(↓0.007)
2.5
(-)
65267
(+3)
247
(+6)
49
(+2)
57
(-)
0.238
(↑0.001
3.100
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
40401 0.500
(↓0.006)
4
(-)
62255
(+1)
283
(+10)
45
(-)
82
(-)
0.219
(-)
3.000
(↓0.08)
5
(-)
ORIX
40430 0.482
(↑0.006)
5.5
(↑1)
60244
(+10)
255
(+1)
36
(+2)
36
(-)
0.239
(↑0.002)
2.730
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
33490 0.402
(↑0.007)
12
(↑1)
61270
(+2)
299
(-)
66
(-)
54
(+1)
0.235
(↓0.001)
3.500
(↑0.04)