ソフトバンク(★2対7☆)日本ハム =リーグ戦14回戦(2022.07.09)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
00021010371113
ソフトバンク
2000000002500
勝利投手:伊藤 大海(7勝6敗0S)
敗戦投手:東浜 巨(6勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】ヌニエス(4号・4回表2ラン),清宮 幸太郎(11号・7回表ソロ),野村 佑希(6号・9回表2ラン)

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◆日本ハムが3連勝。日本ハムは2点を追う4回表、ヌニエスの2ランで同点とする。続く5回に近藤の犠飛でリードを奪うと、7回には清宮のソロで追加点を挙げた。投げては、先発・伊藤が8回2失点の力投で今季7勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハムは投打がかみ合っての逆転勝ちで、今季5度目&交流戦明け初の3連勝を飾った。新庄剛志監督(50)は「めちゃくちゃ、今日の勝ち方は...最初に取られて、でもちょっとずつ返してドーンっと。で、先発ピッチャーが135球投げる。最高の試合でした」と振り返った。先発した伊藤大海投手(24)は初回に2失点も2回以降は立て直し、8回まで自己最多の135球を投げて2失点(自責1)で7勝目を挙げた。打線は4回にレナート・ヌニエス内野手(28)が同点4号2ラン。5回に近藤健介外野手(28)の犠飛で勝ち越し、7回には清宮幸太郎内野手(23)の11号ソロで加点。9回は近藤の適時打、野村佑希内野手(22)の6号2ランで突き放した。BIGBOSSは「今日のポイントはレイ(ヌニエスの愛称)でしょ。ヌニエスがあそこで外のフォークボールをね、待っていたかは分からないですけど、同点弾。1点ずつ取りにいこうと思ったけど、あそこの場面、ベンチで『いやいや、2点取りにいこう』って言ったら、2点取った」と、上機嫌。10日は首位ソフトバンク相手に今季2度目の同一カード3連勝を狙う。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、また1つ自信を重ねた。7回、けれん味がないスイングで、ソフトバンク武田の151キロ直球を捉えた。「角度は低かったけど、感触は良かったので、いったかなと」。ライナー性の打球は高度を落とすことなく、右中間スタンドへ届いた。新庄剛志監督(50)も、清宮のアーチにたまげた。試合後、開口一番で「今日の清宮くんのホームラン。『すごー』って言ったもん。いや~びっくりした。今まで見た日本人のホームランで一番じゃないかな? すごかった」と絶賛した。2日前のBIGBOSSの"活"が生きた。7日ロッテ戦の試合前。指揮官に「追い込まれても、当てにいくスイングは良くない」と言われていたが、10号を放った後の打席は当てにいくスイングで「普通に三振しました」(清宮)。試合後にも指摘され、清宮も肝に銘じていた。清宮 やっぱ、自分に求められているのは、そういうところなんだと再確認できた。自分らしく、いきたいですね。この日はカウント2-2と追い込まれてからの強振でホームランを放った。その姿に新庄監督も「あのスイングが正解。フォークで空振り三振でもOK」と、合格点を与えた。清宮は11本塁打全てがソロという現状に同僚からも「めちゃくちゃ言われます」と苦笑いも、「気負わずにいきたい」。チームは首位に連勝でカード勝ち越し。さらに3連勝と波に乗り始めた。直近6試合で4本塁打の清宮もソロソロ、大きな波に乗っていきそうだ。【木下大輔】○...松本剛が今季4度目の4安打固め打ちで、シーズン101安打に乗せた。「とにかくヒット数を少しでも多くと思って臨んでいる。積み重ねていけているのでうれしい」。20盗塁目も決めた打率トップの活躍ぶりに、新庄監督は「松本君は、どうしたの!? 昨日の休憩(欠場)が良かったのかな」と、うれしい悲鳴を上げた。▽日本ハム・ヌニエス(4回に同点4号2ラン) 最高のスイングで同点にすることができて良かった。▽日本ハム近藤(5回に決勝点となる勝ち越しの右犠飛) 最低限の仕事をすることができて良かったです。

◆ソフトバンクが最下位日本ハムに完敗し、3連敗。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-初回の2点止まり「そこからやね。なかなかもう1本が出ないというところでね。今はこのメンバーでやるしかないんやから。なんとか打破していかないと。苦しいのはどうしようもないことですから」-東浜の投球は「先頭打者をあれだけ出塁させたらね。向こうに流れが行ってしまうよね。野球には流れっていうものがあると思うし。守りが長くなって、さあ行こうという感じになれなかったかなというのがありますけどね」-武田が今季初登板「150キロ台の真っすぐに、カーブでいけるんじゃないかなと思いましたけどね。清宮に甘い球をいかれたけど。日本ハムに対して本塁打18本打たれている。ちょっと多すぎるよね。投手も捕手も、ホームラン打てる打者に対してどういう配球しているか。昨日も今日も、決勝点につながるホームランやからね。注意しないといけない。ミーティングをもう1回やり直してもらいます」-又吉は右足甲の骨折「(復帰まで)3カ月だから、今7月だからね。今年厳しいかもわからないよね。それでもやっていかなくちゃいけない。今日は負けましたけど、まだ一番上にいるわけやから。なんとかこれをキープしてね。野手も明日からデスパイネとか甲斐は(2軍で)試合に出るということなんで。早く状態を上げてもらって。このメンバーでやるしかないので。1人1人が自覚を持って、やって行かないといけないのかなと思います」

◆ソフトバンクが最下位の日本ハムに完敗し、3連敗。対日本ハムもこれで3連敗となり、対戦成績は7勝7敗の五分となった。日本ハム打線に3本塁打を許した藤本博史監督(58)は「日本ハムに対して、本塁打18本打たれている。多すぎるよね。昨日も今日も、決勝点につながる本塁打。注意していかないと」と唇をかんだ。セットアッパー又吉の長期離脱が試合前に判明。ブルペンの苦しい状況を、先発東浜がカバーできなかった。4回にヌニエスから2ランを浴びるなど、初回の2点リードを守れず6回途中3失点で3敗目。「リズムの悪い投球でした。何とか我慢強く投げようと思っていたのですが、なかなかできなかった」。1カ月以上勝ち星がなく、日本ハム戦は18年から続いていた自身の連勝も9で止まった。7回には又吉に代わり昇格した武田が清宮にソロ本塁打を被弾するなど、一方的な展開で敗れた。2位に浮上した西武とは2ゲーム差。藤本監督は「今はこのメンバーでやるしかないんやから。なんとか打破していかないと。苦しいのはどうしようもないことですから」と我慢の時を乗り越える。【山本大地】○...4番柳田の先制打も勝利に結びつかなかった。初回1死二、三塁から伊藤の直球を中前にはじき返す2点適時打。「打ったのは真っすぐです。チャンスだったので、何とかランナーをかえそうと打席に入りました。コンパクトに打つことができました」。3試合ぶりの打点にコメントも弾んだが、チームは逆転負け。その後は内野安打を放ってマルチ安打としたものの2三振も喫し、主将の表情は暗かった。▽ソフトバンク武田(今季初登板も清宮にソロ本塁打を浴び1回1失点)「今日のような試合展開の中で、絶対に追加点を与えてはいけない場面でした。2アウトまですごく良い形だっただけに、とても悔いが残ります」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が7回、ソフトバンク武田翔太投手(29)から11号ソロを放った。カウント2-2と追い込まれながら、5球目の151キロ直球を右中間スタンドへ運んだ。これで、今季は11本連続でソロアーチとなった。BIGBOSSも両手を合わせて喜んだ。7日ロッテ戦(ZOZOマリン)の試合後に「追い込まれても、彼はホームランバッターなので初球の心構えで空振りしても堂々と帰ってきなさい。当てにいくスイングしても良くないよと伝えた。そしたら、しっかり(当てにいくスイングを)やってました」とカツを入れていたが、この日は追い込まれても強振して打球をスタンドへ運ぶ姿に笑顔だった。

◆高卒ルーキーの日本ハム阪口楽(うた)内野手(19)がプロ初昇格した。右足蜂窩(ほうか)織炎のため、出場選手登録を抹消されたアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)に代わって、登録された。試合前練習では稲田直人内野守備走塁コーチ(42)からノックの嵐を受けるなど、充実の汗を流した。試合はベンチスタートで、デビューの時を待つ。岐阜第一からドラフト4位で入団し、今季はイースタン・リーグで39試合出場で打率1割3分9厘。高校時代は投手も務めたが、プロでは野手専念で三塁手や外野手として出場してきた。これで今季は支配下登録されている野手34選手のうち、33選手が1軍昇格を果たした。残るは4月に腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けてリハビリ中の五十幡亮太外野手(23)のみ。新庄剛志監督(50)は就任直後に自身のツイッターで「選手全員を1回はあの大歓声の1軍のグランドに立たせる事をここで約束します」と宣言。有言実行のシーズンとなっている。

◆アニメ「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイ役の声優古谷徹がセレモニアルピッチに登場した。「いやあ広いですね。ドーム球場の中にホワイトベースを隠すシーンがあったんですけど、こんなに広かったんですね。ペイペイドームのグラウンドに立てて、こんなにうれしいことはない!」と、作中のエピソードやせりふを交えて心境を語った。特別ユニホームの背中には「AMURO」のネームが入り、背番号には「RX-93ff」と、ν(ニュー)ガンダムの型番号が記された。マウンドに立ったサウスポーの古谷は、大きく振りかぶったフォームからツーバウンドで鋭いボールを投げ込んだ。「2バウンドしてしまった。悔しい、ぜひもう一回やりたい! 全然ダメでした。。50点ってとこですかね」と悔しがった。ソフトバンクは現在「鷹の祭典」に合わせて、福岡市内のショッピング施設「ららぽーと福岡」に設置されている、実物大のν(ニュー)ガンダム立像に鷹の祭典仕様の装飾を施している。また、同施設では「鷹の祭典」をPRする特別映像も上映されており、そのナレーションを古谷が務めている。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)は今季2完封のうち、1試合はソフトバンク戦でマーク。ソフトバンク相手にシーズン2完封は昨年の山本(オリックス=3完封)がいるが、日本ハムの投手が記録すれば93年河野以来29年ぶり。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が1点リードの7回に11号ソロを放ってチームの3連勝に貢献した。カウント2-2と追い込まれた状況でも151キロ直球をフルスイング。低いライナー性の打球で右中間スタンドへ突き刺した。本塁打数はついに、チームトップとなった。試合後の主な一問一答は以下の通り。-感触は清宮 いやーそうっすね、角度が低かったですけど、結構感触が良かったので、入ったかなと思いました。-貴重な追加点となった清宮 2アウトでランナーもいない場面だったので、しっかり振って、自分のスイングをしようと心がけていました。-7日ロッテ戦では新庄監督から「追い込まれてから当てにいくな」と言われていた。意識はしていた?清宮 やっぱり(意識は)あります。今日は、追い込まれてからしっかり打てたので、そこは良かったです。シチュエーションにもよると思うんですけど、やっぱ自分に求められているのはそういうところなんだと再確認できた。自分らしくいきたいですね。-調子が上がってきた実感は?清宮 いや。もう毎日いい準備して、体の調子を整えて、日に日に感覚も違うので、ほんと日々の積み重ねかなと思う。明日は明日で切り替えてやりたいと思います。-最近は本塁打談話が「次はチャンスでしっかり仕事したい」「次はチャンスで打ちます」など「次はチャンスで」が合言葉に清宮 今日もソロですもんね...すごいですね。-ランナーがいる場面でのアーチは...清宮 打ちたいですよ。でも、あんまり気負わず、いきたいです。-ランナーがいる場面でも本塁打が打てそうな手応えは?清宮 どうなんですかね。分からないですけど、考え過ぎないで普通にいきたいです。-ソロ本塁打しかない現状をチームメートから言われることは?清宮 めちゃめちゃ、あおられますよ。めちゃめちゃ言われます。

◆炎暑の夏がやってきて「あの日」の思い出がよみがえってきた。もう33年も昔のことだが、あまりにも印象深かった。89年7月31日。高校野球の福岡県大会決勝。舞台は久留米球場だった。背番号「8」を背負った1番打者はサイクル安打を放ったが、チームは敗れて甲子園の土は踏めなかった。「最後の夏」は終わった。「何で泣かないの?」。一塁側ベンチの隅に立っていたサイクル君に涙はなかった。記憶が間違っていなければ、笑顔だったと思う。いや、笑っていた。だから、そう聞いた。「僕はやることは、やりましたから」。彼はそう答えた。泣き崩れるチームメートとは対照的に白い歯を見せて試合を振り返ってくれた。33年後の夏。彼はBIGBOSSとなって地元福岡で連勝した。「鷹の祭典」と銘打ったソフトバンクの名物シリーズ。快勝にガッツポーズを繰り出すと、BIGBOSSは三塁ベンチに残って試合後のパフォーマンスに見入っていた。チームは最下位に沈んでいるが、相変わらずのポジティブさでタクトを振っている。ホークスは痛い連敗を喫し対日本ハムは7勝7敗となった。開幕3連勝を飾り「新人監督対決」を圧倒したものの、気がつけば星勘定は並んだ。主力選手のケガやコロナ禍でチームコンディションが整わない苦しさはあるが、シーズンおしなべれば6球団とも同じような境遇だろう。この連敗で気になるのは対日本ハムの数字が悪いことだ。試合後の藤本監督も口にしていたが、14戦で18被弾。対戦防御率3・92は5球団で最低の数字となっている。前夜(8日)は追いつきながら延長戦で敗れ、2戦目は2点差を追いつかれ、終わってみれば5点差となる逆転負け。同じ条件でともに戦っていると考えるならば、選手不在を理由にはできない。【ソフトバンク担当 佐竹英治

◆ソフトバンクは大敗で3連敗となった。先発・東浜巨投手(32)は5回?を投げて3失点で3敗目を喫した。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。――一回に柳田の2点打で先制はできた「そこからやね。なかなかもう1本が出ない。このメンバーしかいないんだから。何とか打破していかないと。苦しいのは仕方ないんだから。どうしようもないことですから」――東浜は5回?を投げて3失点「あれだけ先頭を出塁させたらね(一回から五回まで先頭打者を出塁)。流れが向こうにいってしまうよね。3者凡退で帰ってきて、野球には流れがあると思うし。流れが絶対的なものではないけど『さあいこう』という気持ちに、ベンチが守りが長くてなれなかったのはありますね」――3番手の武田が今季初登板で1回1失点「150キロ台の真っすぐに、あのパワーカーブか。あれでいけるんじゃないかなと思ったけど、清宮に(七回2死から11号ソロ)甘い球をいかれた。日本ハムに対してホームラン18本、本塁打を打たれている。最後の野村(九回1死一塁から2ラン)を合わせて。18本目。ちょっと多すぎるよね」(続けて)「投手もそうだし、捕手もそうだし。ホームランを打てる打者に対してどういう配球をするのか、これから(吉鶴)バッテリーコーチにミーティングをしてもらって。きのうもきょうも、決勝点につながるホームランだから。テラスがあるといえども、ホームランを打てる、打てないの差がある選手が多いんだから。清宮はホームランバッターだし。石井はホームランバッターに見えないけど、うちから3本打っているので。そういうところを注意していかないと。ミーティングをやり直してもらいます」――又吉が球団発表によると「リスフラン関節損傷、内側楔状骨骨折、舟状骨骨折」で競技復帰までは3カ月前後かかると「3カ月だから、今が7月やからね。今年は厳しいかもわからないよね。それでもやっていかなくちゃいけない。きょうも負けましたけど、まだ一番上にいるわけだから。野手は、あしたからデスパイネとか甲斐は試合(2軍戦)に出るということなので。早く状態を上げて、合流してもらって。投手の後ろが厳しくなってきているので。このメンバーでやるしかないので。1人1人が自覚を持って、やっていかなくちゃいけないと思います」

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が快勝した試合後、ベンチに残って最後まで『鷹の祭典アフターゲームセレモニー』を観覧した。「光のイベントはいいね。勉強」今季は七夕シーズンということもあり、「天の川」をテーマにしたセレモニーが開催された。華やかな電飾やド派手な花火の演出を直に見つめ、来季からの新球場でのパフォーマンスの参考にしたいようすだった。

◆ソフトバンク・武田翔太投手(29)が今季初、1軍昇格した。この日のウエスタン・阪神戦(タマホーム筑後)で先発予定だったが、高橋礼投手(26)に変更となっていた。ファームでは主に先発を務めていた武田。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)は起用法について「今回は緊急事態なので、中継ぎに入ってくれとお願いしてある。いくときは100%の力でいってくれとお願いしています」と明言。ロングリリーフの経験もある右腕だが「今は1イニングしか考えていない」と強調した。武田は2月の春季キャンプ中に「広背筋付着部炎」で離脱。リハビリ組に合流となった。4月下旬には新型コロナウイルスで陽性判定を受けるなど、待望の1軍合流。ウエスタン・リーグでは5試合に登板して3勝1敗、防御率5・32だった。1軍では和田や藤井、嘉弥真らローテーションからもブルペン陣からも新型コロナウイルスの陽性者が続出。この日、又吉も登録抹消となった。先発も中継ぎも経験のある武田の力も借りて、この苦境を乗り切る。

◆日本ハム・松本剛外野手(28)が今季10度目の猛打賞で、シーズン100安打に到達した。「1番・中堅」で先発出場。一回先頭で東浜の初球を捉えて右前打とすると、三回先頭では二塁内野安打。五回先頭では中前打を放ち、怒涛の3安打だ。自身唯一の規定打席到達イヤー、2017年に110安打をマークして以来のシーズン100安打にのせた。松本は今季、試合前までいずれもリーグトップの打率・353、97安打、出塁率・389をマーク。抜群の存在感で、自身初となる球宴にも外野手としてファン投票で選出されている。

◆ソフトバンク・又吉克樹投手(31)が登録抹消となった。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が説明した。「長くかかりそうやね。抹消です」8日の同戦、九回に登板したが先頭の石井に初球を右前にはじき返され、一塁方向へ走っていく際に右足首を気にするそぶりを見せた。治療のためベンチへ下がり、そのまま交代となった。藤本監督は「松葉づえをついているくらいだから。踏ん張れないということ。いろいろ問題があるんじゃないですか」と続けた。ここまで31試合に登板して3勝3敗1セーブ、防御率2・10。必勝パターンを担ってきた右腕に、長期離脱の可能性が出てきた。今、守護神を託されているモイネロも首の寝違えで、この日もベンチ外となる。大竹耕を中継ぎとしてベンチ入りさせることも明かした。代役の守護神に藤本監督は「森しかいないですよね。スピード的にはもうちょっとほしいですけど、経験値からいっても森しかいない」と期待していた。

◆切り込み隊長として何度でも突破口を開いた。「1番・中堅」で先発出場した日本ハム・松本剛外野手(28)が今季10度目の猛打賞(4安打)をマーク。リーグ最速でシーズン100安打(101安打)に到達した。「本当に日々、なんとかくらいついていこうという気持ちで試合に臨んでいる」。帝京高から2012年ドラフト2位で入団し、11年目。自身唯一規定打席に到達して110安打を放った2017年以来の〝大台〟となった。今季97安打で迎えた試合。一回先頭で初球147キロを捉えて右前打とすると、三回先頭では一、二塁間をしぶとく転がす当たりの二塁内野安打。2―2で迎えた五回は先頭で中前打を放ち、これで100安打に到達した。続く上川畑の右前打で三塁へ進み、そのまま近藤の右犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ。九回にも遊撃内野安打を放った。8日は関東からの移動試合だったこともあり、新庄監督の計らいでスタメンを外れた。BIGBOSSは「ずっと出ているから。大丈夫とは言っていたけど、休憩ね、と」と説明。〝休養十分〟で大暴れした。8日現在で打率、出塁率、安打数の3部門でリーグトップを快走。6日には自身初となる球宴にファン投票で選出されたことも発表された。「まさか選ばれるとは思っていなかったので、選んでもらってすごく光栄です。選んでくれたファンの皆さんのために自分らしいプレーをできたら」。祭りの舞台に背中を押してくれたファンのためにも、まだまだ快音を響かせ続ける。試合は伊藤大海投手(24)が8回5安打2失点、135球の力投で7勝目(6敗)。チームは3連勝。最下位ながら、なんと首位ソフトバンクに敵地で2連勝だ。

◆新たな魔球で投球の幅を広げた。日本ハム・伊藤大海投手(24)が8回5安打2失点(自責点1)の力投でチームトップの7勝目を挙げた。「今まで投げていなかったフォークを使って、配球を違う組み立てにした。まだまだ〝こ化けフォーク〟くらい。もっといいフォークを投げられるように頑張ります」昨夏、東京五輪日本代表で共闘した相手エース・千賀の代名詞「お化けフォーク」を引き合いに、ヒーローインタビューで新球を明かした。フォークはプロ入り後は使ってこなかった球種。しかし左腕エースの加藤や助っ人のポンセのフォークに触発され、再び使ってみようと思い立った。持ち球のスプリットと比べて球速、回転数を抑える意識で投げ分け「意外と使える」と手応えを得た。一回こそ2点を先制されたが、二回以降は無失点。八回は新庄監督の「まだいけるでしょ?」のアイコンタクトに応え、続投を志願。プロ最多135球を投げ「気持ちで持っていったので明日どっと疲れがくるかなと思います」と笑った。〝こ化けフォーク〟を手札に加え、大化けする。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42331 0.560
(↓0.008)
-
(-)
67288
(+2)
234
(+7)
48
(-)
48
(+2)
0.259
(↓0.001)
2.820
(↓0.06)
2
(1↑)
西武
42371 0.532
(↑0.006)
2
(↑1)
63261
(+6)
231
(+3)
66
(+1)
37
(+1)
0.226
(↑0.002)
2.440
(↓0.01)
3
(1↓)
楽天
40361 0.526
(↓0.007)
2.5
(-)
66264
(+3)
241
(+6)
47
(-)
57
(+3)
0.237
(↑0.001)
3.060
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
40391 0.506
(↓0.007)
4
(-)
63254
(+1)
273
(+3)
45
(-)
82
(-)
0.219
(-)
2.920
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
39430 0.476
(↑0.007)
6.5
(↑1)
61234
(+3)
254
(+1)
34
(-)
36
(+1)
0.237
(↑0.001)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
32490 0.395
(↑0.007)
13
(↑1)
62268
(+7)
299
(+2)
66
(+3)
53
(+2)
0.236
(↑0.002
3.540
(↑0.04)