オリックス(☆3対1★)ロッテ =リーグ戦14回戦(2022.07.09)・ほっともっとフィールド神戸=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:山本 由伸(9勝4敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗20S))
敗戦投手:小島 和哉(1勝7敗0S)
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◆オリックスは初回、2死一塁から吉田正の適時二塁打で先制に成功する。その後2-1となって迎えた8回裏には、杉本の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・山本が8回1失点11奪三振の力投で今季9勝目。敗れたロッテは、打線が7安打1得点とつながりを欠いた。

◆オリックスのエース山本由伸投手(23)が8回6安打1失点の好投で、リーグトップを走る今季9勝目をマークした。2回1死から5番井上への2球目直球は自己最速159キロを計測。球団日本人最速をズバンと投げ込んだ。「今週(調整を)良い感じにできていたので、自信はありました。良いタイミング、良い力感で投げられた。いつもより(出力が)出ていた」球速が出たのは投球フォームの再現性にあった。「肩が開かず(体が)良い回転できたんで、そこかなと思います」。何回も見直した自身の投球映像が、脳内にある。だからこそ、本番のマウンドで「一番良い形」を表現できる。プロ6年目の23歳。レベルアップには、時間がかかるからこそ面白い。この日は「ドラクエデー」として開催。スタジアムにはスライムも出現した。山本は小学生時代にゲーム「ドラゴンクエスト」をニンテンドーDSでプレー。「あれ知ってます? 友達がすぐレベルアップできる技を教えてくれて...。すぐにレベルが99になるんです」。最強の裏技を伝授されても「...で、飽きたっす(笑い)。普通にプレーするのが楽しい」と地道に進む方法を選ぶのはこの頃から不変だ。159キロは担当スカウトの山口和男氏の158キロを1キロ抜いた。伝え聞くと「おー、和男さんの。本当にパパのような存在なのでうれしい」とけなげに笑う。 中嶋監督も「安心して見ていた」と評価。山本は「ボールの質をどんどん求めて、スピードが上がっていくのが理想。(まだ)上がると思います」とうなづく。23歳剛腕は、進化の途中にいる。【真柴健】○...2本の適時二塁打を放った選手会長の吉田正が、新加入の石岡を歓迎した。早速1学年上の石岡が「エヴァって呼んで」と言ったそうで「すごく明るくて元気な先輩。練習からハツラツ。元気やなと。熱中症だけ気をつけて(笑い)」と白い歯を見せた。16年の台湾ウインター・リーグでチームメートの経験があり「(痛めていた)腰の手術も同じ先生でした」としみじみと語った。○...中日からトレード移籍した石岡が、ほっともっと神戸で入団会見を行った。スーツ姿で会見を行い「突然だったのでビックリした。チャンスをいただけて有り難い。地元がこっち(神戸)だったので(幼少期)オリックスファンでした」と照れた。背番号は00に決定。この日に出場選手登録され、代走で途中出場したが、新ユニホームが間に合わずチームスタッフに借りた「112番」でプレーした。

◆ロッテは連夜の"難関突破"とはならなかった。前夜は防御率1位だったオリックス山岡から6点を奪ってKO。その勢いのまま山本に挑んだが、奪えたのは1点のみに終わった。井口監督は「安打は出ましたけれど、つながらなかったということです」と振り返った。8回まで、のべ7人が出塁するも、生還は遊飛で三塁からタッチアップした高部のみ。指揮官は「甘い球を積極的にいきながら、120球まで投げさせたんですけど」。山本には今季4度の対戦で、のべ36人が出塁して3得点のみ。5回は先頭レアードが初球を安打にしながら、後続が3者連続空振り三振。あと1本が出ずに泣く。オリックス戦は残すところ4カード。井口監督は「あと何回か対戦すると思いますので、しっかりと」と言った。上位に食らいつくには、各球団のエース級を攻略することが必須になる。

◆ロッテのタイロン・ゲレーロ投手(31)が危険球退場となった。今季33試合目の登板となったこの日、8回裏に4番手として登板し、オリックス紅林への7球目の163キロ直球が紅林のヘルメットに直撃。163キロは来日後最速だった。危険球をきっかけに、両軍がホーム付近で一触即発の空気に。輪の外で心配そうな表情を浮かべたゲレーロは、木村投手コーチや福浦打撃コーチにケアされながら、ベンチへ戻った。

◆乱闘寸前、両者が本塁付近で入り乱れた。2点リードの8回2死二、三塁。オリックス紅林弘太郎内野手(20)の頭部にロッテ・ゲレーロの163キロ直球が直撃した。ヘルメットをぶっ飛ばされた紅林は、フラフラの状態で一塁に向かおうとすると、その場にとどまるように指示された。一塁側ベンチからは福田、若月、中嶋監督らが飛び出し、両軍が本塁付近で言い争う形になった。ゲレーロは危険球退場が宣告された。

◆オリックスのエース山本由伸投手(23)が、8回6安打1失点の好投で、リーグトップを走る今季9勝目をマークした。神戸の花火ナイトと、剛腕の直球が共鳴した。2回1死から5番井上への2球目直球が自己最速の159キロをマーク。球団日本人最速に、ほっともっと神戸が拍手に包まれた。最速更新の予兆はあった。初回に国内自己最速となる158キロを4球投じるなど、ズバズバと投げ込んだ。158キロ以上は2回にも4球を記録。夢の160キロには、わずかに及ばなかったが、圧巻の投球を披露した。今季9勝目を挙げても、慢心はない。「状態は毎試合、違う。不安な部分だったりがある」と納得いくまで、野球に打ち込む。今年の夏バテ対策は「早寝すること、お風呂にしっかりつかること」と決めた。午後6時開始のナイターゲームは、起床後、午前10時半に朝食を取る。球場入りの時刻も自身で設定。徹底して自己管理で、マウンドに向かってきた。打線は4番に入った選手会長の吉田正が、初回、3回にレフトへ適時二塁打を放ち、23歳右腕を援護。エースに勝ち星をつけた。これで借金4。残り61試合。上位浮上の気配を見せた。【真柴健】

◆オリックスの吉田正が2二塁打で2打点をマークした。一回2死一塁で「甘い球を打つ準備をしていた」と小島の初球の直球を振り抜き、打球は左中間フェンスを直撃。1―0の三回1死では中川圭の三塁打に続いて左越え二塁打を放った。打線はつながりを欠くことが多く、日替わりで組み替えている。その中で4番だけは固まりつつある。「走者がいる場面で回ってくることは多いのでポイントゲッターとしてやっていけたら」と責任感を口にした。

◆ロッテは山本の前に今季4戦全敗となった。8回で120球を投げさせ、1点は奪ったが攻略しきれず、井口監督は「甘い球を積極的にいきながら球数を投げさせようと思っていた。ヒットは出たがつながらなかった」と悔やんだ。0―2の四回は連打で無死一、三塁とし、安田の遊飛で三塁走者の高部が本塁を陥れた。だが、八回2死一、二塁で中村奨が空振り三振に倒れるなど、あと1本が足りなかった。井口監督は「あと何回か対戦すると思うので、しっかりとやっていきたい」と雪辱を誓った。

◆オリックスの山本は8回1失点で11三振を奪い、リーグトップの9勝目を挙げた。吉田正が一回と三回にともに適時二塁打を放ち、八回は杉本の適時打で加点した。平野佳が20セーブ目。ロッテは7安打しながらつながりを欠いた。

◆オリックス・紅林弘太郎内野手(20)が、頭部付近に死球を受けたことをきっかけに、両軍が本塁付近に集まった。八回に3─1とし、なおも2死二、三塁の好機で打席の紅林に対し、ロッテ4番手・ゲレーロの1―2からの7球目がヘルメットを直撃。ゲレーロは危険球による退場が宣告されたが、中嶋監督を筆頭にオリックス側がベンチを飛び出し、ロッテ側も本塁付近に集まった。この日、六回にはロッテ・小野の投球が杉本の左脇腹付近を直撃。杉本が大きな声で悶絶するシーンもあり、中嶋監督は怒りの表情を浮かべていた。その後、紅林はベンチ裏で治療を受けた後、グラウンドに姿を見せ、スタンドからは大きな拍手が送られた。

◆中日との交換トレードでオリックスに新加入した石岡諒太内野手(30)が、移籍後初出場を果たした。2─0の八回1死一、二塁の場面で、一塁走者の代走として出場。サードユニホームが間に合わず、チームスタッフの背番号「112」を着用し、オリックスの一員としてデビューを飾った。

◆ロッテ・小島和哉投手(26)は5回8安打2失点で降板。2勝目はならず「「今日に関してはちょっと言うことがないです。すいません」と肩を落とした。立ち上がりの一回につかまった。2死から中川圭に左前打を許すと、吉田正に先制適時二塁打を浴びた。三回1死二塁の場面でも、再び吉田正に左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び2点目を失い、5回72球で降板を告げられた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42331 0.560
(↓0.008)
-
(-)
67288
(+2)
234
(+7)
48
(-)
48
(+2)
0.259
(↓0.001)
2.820
(↓0.06)
2
(1↑)
西武
42371 0.532
(↑0.006)
2
(↑1)
63261
(+6)
231
(+3)
66
(+1)
37
(+1)
0.226
(↑0.002)
2.440
(↓0.01)
3
(1↓)
楽天
40361 0.526
(↓0.007)
2.5
(-)
66264
(+3)
241
(+6)
47
(-)
57
(+3)
0.237
(↑0.001)
3.060
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
40391 0.506
(↓0.007)
4
(-)
63254
(+1)
273
(+3)
45
(-)
82
(-)
0.219
(-)
2.920
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
39430 0.476
(↑0.007)
6.5
(↑1)
61234
(+3)
254
(+1)
34
(-)
36
(+1)
0.237
(↑0.001
2.750
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
32490 0.395
(↑0.007)
13
(↑1)
62268
(+7)
299
(+2)
66
(+3)
53
(+2)
0.236
(↑0.002)
3.540
(↑0.04)