ヤクルト(★0対8☆)阪神 =リーグ戦13回戦(2022.07.08)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:青柳 晃洋(9勝1敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(5勝5敗0S)

本塁打
【阪神】近本 光司(1号・6回表2ラン)

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◆阪神は初回、佐藤輝が適時三塁打を放ち、1点を先制する。その後2点を加えて迎えた7回表には、島田の適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で5点を挙げて、相手を突き放した。投げては、先発・青柳が9回無失点8奪三振の快投。今季2度目の完封で9勝目をマークした。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルト山田哲人内野手(29)は苦手の阪神青柳から安打を打てるか。両者の通算対戦成績は41打数5安打、打率1割2分2厘。山田が40打席以上対戦した投手の中で最も対戦打率が低く、今季初対戦の4月22日も4打数無安打だった。

◆阪神近本光司外野手(27)が、今季1号を放った。1-0で迎えた6回1死一塁で、ヤクルト先発の高梨の140キロストレートを捉え、右翼スタンドへ。今季1号が貴重な追加点を生み出した。前日7日の広島戦でアンダーソン、栗林に4打数無安打に封じられ、連続試合安打が30でストップ。球団記録更新はならなかった。「こんだけ長いプロ野球の歴史で名前が載るのはすごく光栄に思います。『やっぱりそこで止まっちゃう自分なんだな』っていうのは守備しながら思ってました」と心境を語っていた。一方で、新たなスタートへの強い意欲も示していた。球団史に名を残した打者が、22年1号弾で再出発。「浮いてきたストレートを一発で仕留めることができました。ヤギさん(青柳)を援護できてよかったです。今日からまた頑張ります」と前を向いた。

◆ヤクルト山田哲人内野手が今季初めてベンチ外となった。阪神先発青柳との通算対戦成績は41打数5安打、打率1割2分2厘。40打席以上対戦した投手の中で最も対戦打率が低く、今季初対戦の4月22日も4打数無安打だった。この日の試合前練習には参加していた。

◆中6日で先発したヤクルト高梨裕稔投手が、6回を88球、6安打3失点で降板した。1回に阪神佐藤輝に適時三塁打を許し1失点。2回以降は立て直し、3回から5回まで3者凡退に抑えた。ところが6回1死一塁、近本に1号2ランを浴びて2点を追加された。6回3失点と中盤までゲームは作ったが、打線の援護なく無念の降板となった。

◆阪神が投打で首位ヤクルトを圧倒した。エース青柳晃洋投手(28)が今季2度目の完封を果たした。初回、佐藤輝明内野手(23)の右越え三塁打で1点を先制。その後、両軍なかなか得点できず投手戦の様相になったが、6回に近本光司外野手(27)の1号2ランで待望の追加点を挙げて風向きが変わった。7回に一気に試合を決めた。継投に出たヤクルトに対し、島田海吏外野手(26)の左前打、近本の押し出し四球、大山悠輔内野手(27)の2点中前打、糸原健斗内野手(29)の内野安打で一挙に5点を奪って8-0とした。青柳は危なげのない投球だった。制球よくゴロを打たせてヤクルト打線を抑えた。6月17日以来の9勝目(1敗)。再びリーグ単独トップに立った。同1位を独走する防御率も1・36まで下げた。

◆阪神青柳晃洋投手(28)が今季2度目の完封勝利を挙げた。初回、1死から山崎に内野安打を許したが、続く宮本を併殺に打ち取るなど、先制のピンチをしのいだ。ヤクルト打線を3安打に抑え、ハーラー単独トップの9勝目とした。ヒーローとなった青柳の一問一答は以下の通り。-阪神ファンの歓声を聞いて「僕自身ここにいるのが久々なので、最高ですね」-首位ヤクルト。今日のプランは「スワローズがすごいバッティングのいいチームなので、1人1人丁寧にいこうというのは話して、マウンドに上がりました」-左打者が並んでいた「結構予想できてたことなので、対策した通り投げられたかなと思います」-先制点があった「初回に取ってくれたので、気持ち楽に投げることができました」-5回はピンチだった。マウンド上ではどんな心境「結構ピンチだなと思ったんですけど、もうセイシロウ(坂本)を信じて投げるだけたったので、それ以外何も考えてませんでした」-今季9勝目、2度目の完封「完封はできすぎかなと思いますけど、前の3連戦で中継ぎが頑張ってくれていたので、1イニングでも1球でも多く投げようと思っていたので、最後まで投げ切れてよかったなと思います」-神宮で今季2度目の完封。首位から2完封「僕たちはまだ優勝を目指しているので、トップのチームと戦わないといけないという気持ちで投げていたので、完封をすることができて本当によかったと思います」-最後にファンへ向けて「いつも本当に熱い声援ありがとうございます。僕たちは優勝目指してまだまだ上がっていくので、これからも応援よろしくお願いいたします」○...高校時代の恩師にエールを送った。青柳の母校、川崎工科で監督をし、現在住吉で指導している白石修二監督(62)が9日から始まる高校野球の神奈川県大会を最後に勇退する。「毎週、連絡は取っています。最後の夏だと思うので、僕も頑張るので頑張ってくださいと話しています。技術的なことより、精神面の部分は今でもすごい印象に残ってます」。1日でも長い夏へ勝利を重ねてエールを送る。

◆ヤクルトは阪神青柳に3安打に封じられ、2試合連続の完封負けを喫した。前回4月22日の対戦でも3安打無失点に抑えられた右腕に対し、塩見、山田らをスタメンから外し、先発に7人の左打者を並べたが、外野への打球は4本のみで内野ゴロの山を築いた。DeNAが引き分けて優勝マジックは「49」に減ったが、高津監督は「球が低いのでなかなか捉えるのが難しかったですね。2回続けてやられて、このままじゃダメでしょうね」と険しい表情だった。▽ヤクルト高梨(6回6安打3失点で5敗目)「先制されて粘って投げていたのですが、最後、粘り切れず申し訳ないです」

◆阪神近本光司外野手(27)が再進撃の1号2ランで8得点大勝を導いた。1点リードの6回1死一塁。ヤクルト先発高梨の真ん中に入った140キロ直球を豪快に右翼席中段付近まで運んだ。「浮いてきた真っすぐを1発で仕留めることができ、ヤギ(青柳)さんを援護できてよかったです」。30試合連続安打ストップから一夜明け。そのの"刀"はさびるどころかより研ぎ澄まされていた。5月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)から安打を積み重ね、連続試合安打はマートンの球団記録「30」に並んだ。だが、更新の期待がかかった7日の広島戦(甲子園)はアンダーソンと栗林の前に4打数無安打。高橋慶彦の日本記録「33」を追う夢は破れた。「こんだけ長いプロ野球の歴史で名前が載るのは、すごく光栄」としつつ、悔しさも募った。「『やっぱりそこで止まっちゃう自分なんだな』って。ここで打てない人間なんだなって。普通の選手だなって思いながら守ってました(笑い)」。メンタルがガクンと落ちても仕方ない。だが、そのハートは強かった。今季1号は4年目で特別遅い83試合目。"七夕の無念"を最高の形で晴らした。新しい自分をイメージしてヤクルト戦に臨んでいた。「前までは記録のこともあったんで」。記録継続へ、センターから逆方向を意識していたという。だが、この日はまっさらな気持ちで「3番らしく」。右翼方向への力強い打球を意識。思い描いた通りの打撃が本塁打となって結実した。「やりたいことができたのは良かったですし、勝ったんでよかった」。1日休んだスマイルも晴れて復活だ。初回の1点先制後、0行進が続いていた打線は一気に元気づけられた。7回には自身の押し出し四球や大山の適時打など、打者10人の猛攻で一挙5得点。6試合ぶりの2桁安打と8得点で、首位軍団を圧倒した。不屈のヒットマンが再出発のアーチから、新たな伝説を築く。【三宅ひとみ】○...大山が63打点をマークし、巨人岡本和を抜いて単独2位に浮上した。5点リードの7回2死満塁。柴田に詰まらされながらも中前に落とし、2者を迎え入れ勝利を決定づけた。「何が起こるか分からない球場。何点あってもいいので取れる場面でしっかり1本出せてよかったです」。29打点を挙げた絶好調の6月に続いて、7月も6試合で7打点のハイペースだ。○...糸原がとどめの8点目をたたき出した。7回、島田と大山の適時打などで4点を加え、なお2死一、三塁で投手柴田のグラブをはじく適時内野安打。全力で走ってセーフをもぎ取り、この回一挙5点で8-0と突き放した。「いい流れで回ってきた打席だったので、積極的に打ちにいきました。泥臭い形でも適時打になってくれてよかったです」と振り返った。○...島田が貴重な働きで勝利に貢献した。初回の先制後無得点が続いていた6回1死で、投手高梨の前に絶妙なセーフティーバントを成功。続く近本の2ランを導いた。7回は1死満塁で三遊間をしぶとく抜いて4点目をたたき出した。「きれいな形でなくても、何とかチームのために自分ができることをしたいと思っていた。追加点を取れてよかった」と笑顔だった。

◆阪神が首位ヤクルトに完封勝ちした。エース青柳晃洋投手(28)が3安打に抑え今季2度目の完封勝利。リーグ単独トップ9勝目を挙げた。打っては11安打8得点。初回に佐藤輝明内野手(23)の右越え三塁打で先制すると、6回には近本光司外野手(27)が今季1号の2ラン。7回は打者10人で5点を奪った。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。?-青柳がすごいとしか言いようがない矢野監督 まあそうやね、もちろん素晴らしいし。でも、ある意味、今シーズンもこれぐらいやってくれるっていうのは別にびっくりすることではないと思うんで-低めの制球や緩急も矢野監督 逆にずっと(相手が)左を並べてくれることで、左の抑え方っていうのを逆に覚えられるような。試合の中でずっとこう、練習っていう言葉はちょっと違うかもしれんけど。ずっと左打者と対戦する中で『あぁ、こういう感じで抑えれば』というところを身に着けてきたことが、ここにつながっていると思うので。デッドボールはちょっともったいなかったけど、まあ完璧じゃない-捕手目線で見ても、(4月22日に続き)神宮で2戦連続完封というのは矢野監督 だから今日も飛球がなかなか上がってなかったよね、うん。だから(8回2死で奥村が打って)久しぶりに左翼に(飛球が)上がったら『うわ、久しぶりやな』と思ったけど。。それぐらいボールを動かしたり、緩急であったり、コーナーを使えているからこそと思う。ホントに素晴らしいとしか言いようがないです-近本は記録が途切れた翌日の本塁打矢野監督 そうやね。ノーヒット、ノーヒットとなると、"せっかく30(試合)も打ったのに"と何かちょっと気持ちが難しいけど。ある意味、明日からまた普通に打席に立てるし。ちょうどベンチで"チカ、ゼロやぞ、ホームラン。ここらへんで打たへんかな"と言ってたら、ボカンと打ってくれたから。本当に効果的なホームランやったし、本人的にもリスタートというか、そういう気分のいいものになったと思うんで。そういう意味ではまた明日から、走者に出てもらって、かえす打撃もしてもらえたらと思います-ここまで近本の本塁打がなかったことは心配していたか矢野監督 う~ん、まあ強く大きく振ったから本塁打が出るわけじゃないんだけど。本人の意識の中でどうしても安打を打つことが自分も一番やりたいことっていうところもあるし。目指しつつ取り組んでいたっていうのはあると思うんで。もともと本塁打を狙いに行って本塁打を打つとかじゃないと思うんだけど。心配とかそんなんはないけど、そういう意識がそうなってたんかな、ぐらいには思うけど-3番の置いて走者をかえす打撃が大きい矢野監督 そりゃ大きいけど、それは狙って打つっていう打者じゃないんで。そらもちろん、これからも...かえす打撃も長打っていうのも結局、さっき言ったように狙って打ってるわけじゃないから。結果的にそうなるっていう。それがもっと持ち味っていうか。狙うって感じじゃないと思うね。近本の打撃をやった延長線上にそういうものもあるっていうことだと思っている-佐藤輝の先制打にダメ押しと、いい形で試合を運んだ矢野監督 まあ、でもチカの本塁打でね。あれが効果的なところで出てくれたんで。あと向こうのミスもあったけど、そういうところにもつけこんでというのはできたし。みんなそれぞれがヒットをね。誠志郎(坂本)は打ってないのかな。それ以外が打ったと思うんで。そういうところではみんながノッていける。誠志郎もその守りでっていう仕事もできたと思うし。初戦をいい感じで取れたので、なんとか明日いきたいと思います-島田の6回のセーフティーも大きかった矢野監督 そうやね。いいタイミングで2ボールからやったというのはよかったと思うし、適時打も良かったと思うし。まだまだ、いろんな失敗やミスもあっての選手なんでね。そういうところは、俺らも背中をどれだけ押せるのかというのが仕事。良い時も良くない時もあるけど、良いことを増やしていってくれるような、そういう試合の状況や空気を読めるような選手になっていってくれたらなと思います

◆ヤクルトのドラフト3位ルーキーの柴田大地投手がプロ初登板も、厳しい洗礼を浴びた。3点ビハインドの7回から登板。自らの失策や押し出し四球も絡み、5安打で5失点。高津監督は「これが第1歩なので、ぜひいい第2歩を。いい経験をしたと思って頑張ってほしいと思います」と話した。

◆タフマンの守護力は、生きていた!? 阪神佐藤輝が、チームを元気づける先制点のV打点を決めた。初回2死二塁の好機で高梨の真っすぐを捉え、右翼フェンス直撃の適時三塁打。あと一伸びすればスタンドインの大きな当たりだった。「結構高く上がったんで、どうかなと思ったんですけど(外野手に)捕られなくてよかったです」。捕らないでくれ~と祈りながら、心の中で叫びながら、2つのベースを蹴った。「1個でも先に行こうと思って」。ユニホームのズボンが破けたほどのスライディングで、虎党を沸かせた。"神宮名物"を味方につけた。「当たり前でしょ。ソッコー飲みましたよ」と明かしたのは、ヤクルトの栄養ドリンク「タフマン」。前回神宮3連戦の5月18日の試合前、ゴクリとやってバックスクリーン右へ10号弾。この日も縁起物のエネルギーを補給し、6戦ぶりの打点で初戦圧勝への流れを作った。「いい流れにもっていけると思うので、よかったです」。もちろん9日もタフマンパワーだ。

◆阪神青柳晃洋投手(28)が今季2度目の完封勝利を挙げた。初回、1死から山崎に内野安打を許したが、続く宮本を併殺に打ち取るなど、先制のピンチをしのいだ。ヤクルト打線を3安打に抑え、ハーラー単独トップの9勝目とした。▼阪神青柳晃洋投手の奪三振率は7・79(投球回99イニング1/3で86奪三振)。昨季の5・99から、1試合9イニング換算で、2個近く奪三振を増やしている。今後、中6日で先発ローテを回り続けると仮定すると、残る登板機会は10試合。現在のペースならシーズン換算163奪三振。昨季セの最多奪三振をマークした柳(中日)の168Kに迫る量産態勢だ。

◆阪神青柳晃洋投手(28)が首位ヤクルトを今季2度目の完封で圧倒し、先発タイトル全部門のトップに立つ「4冠」に躍り出た。ゴロキングのイメージが強いが、8奪三振で中日柳を抜く86Kで1位に浮上。勝利数(9)、防御率(1・36)、勝率(9割)の数字も上げて無双が止まらない。打線も前日連続試合安打が30で止まった近本光司外野手(27)が再進撃の1号2ランを放つなど8得点。どちらが首位か分からない会心の神宮ナイトになった。青柳の変幻投球に、首位を独走するヤクルト打線のバットが次々と空を切った。今季最多タイの8三振を奪う快投で2度目の完封。「ゴロキング」青柳が、中日柳を抜く86奪三振で「奪三振王」にも浮上した。勝利数、勝率、防御率もトップをキープし、球団史上初となる先発の全4タイトルを総ナメにする勢いだ。「(三振を)取れればうれしいですけど、別に狙ってないんで、僕の場合は(笑い)。本当に配球の流れで三振が取れてるだけなので、キャッチャーのおかげだと思います」最大のピンチを切り抜けた中盤以降、三振の山を築いた。1点リードの5回先頭村上に今季初ヒットを許し、2死三塁とされた。「(坂本)誠志郎を信じて投げるだけだった」。最後は中村を外角ボール球のカットボールで空振り三振。6回以降は140キロ台中盤の直球に、スライダー、カットボール、ツーシームなど多彩な変化球も駆使して的を絞らせず、7回の村上を含む6三振を積み上げた。自らを「ゴロ投手」と自負する。球宴のファン投票で先発投手部門で1位で選出された際には「全部ゴロで」と9者連続ゴロアウトを「狙いたい」と宣言するほどだった。そんな「ゴロキング」に、今季は「奪三振」の要素が加わった。シーズン換算163個ペースで、昨季セ界トップの中日柳の168個に迫る勢いだ。複数のパターンある"三振バッテリー"も三振増の要因の1つだ。「勝手な受け取り方ですけど」。そう前置きした上で「梅野さんは、僕の理想に近い全部内野ゴロを打たせるような配球にしますし、誠志郎だったら最初から三振を取る過程の配球になる」と特徴を分析。今キャンプから高低の使い分けに重点を置き、配球の妙に加えて増したキレ味も進化のポイントだ。ゴロで取ったアウトは15個と持ち味も発揮。4月22日の同カード(神宮)以来、今季2度目の完封でハーラー単独トップの9勝目。神宮は20年から5連勝の好相性で、2年連続2桁勝利に王手をかけた。「僕たちはまだ優勝を目指しているので。完封ができて本当によかった」三振も武器にした青柳無双が、セ界を支配している。【古財稜明】

◆ヤクルトと好相性の阪神・青柳晃洋投手(28)が先発のマウンドに上がる。今季は4月22日(神宮)で完封勝利を挙げた右腕。2020年6月23日からヤクルト戦では負けなしの4連勝中だ。前日7日には登板に向け「相性はいいという数字が出ているならそれにあやかりたい。自分たちが少しでも上にいくには上のチームをたたかないといけないので負けられない一戦かなと思う」と意気込んでいた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が適時打三塁打を放ち、先制点を挙げた。「感触は良かったですが、風が強かったので『捕らないでくれ!』と思って走っていました。まずは先制することができてよかったです」一回、先頭の中野の中前打と犠打などで2死二塁の好機を作り、4番が打席へ。ヤクルト先発・高梨の4球目、低めの直球をすくい上げるようにして打つと、打球は右翼フェンス上部に直撃した。打点を記録するのは、6月30日のDeNA戦(横浜)以来、6試合ぶり。適時打も同29日以来だ。昨季0本だった三塁打は、今季早くも4本目となった。

◆阪神・近本光司外野手(27)が今季1号となる2ランでリードを広げた。1-0の六回だ。1死一塁で打席に立つと、先発・高梨の2球目、甘く入った140キロの直球を一閃。白球は右翼席に消えていった。今季368打席目で飛び出した1号に本人も三塁を回ったところでベンチを指さし、笑顔を見せた。ベンチではタイガースメダルを首にかけられ、祝福を受けた。) 近本は7日の広島戦(甲子園)で4打数無安打に終わり、連続試合安打は球団歴代1位タイの「30」でストップ。一夜明けた試合でいきなり本塁打を記録し、神宮の虎党を沸かせた。

◆阪神はラッキーセブンの七回に、大山悠輔内野手(27)の2点打などを含む5安打&打者一巡の猛攻で5得点を挙げた。3―0の七回、先頭の山本が三塁内野安打で出塁。1死後、青柳の犠打は投手の失策となり一、二塁に。中野も二塁内野安打で続いて満塁に好機を広げると、島田が左前へ適時打で追加点を挙げた。なおも1死満塁で近本は押し出し四球。佐藤輝は空振り三振に倒れたが、大山に2点打、糸原にタイムリーが飛び出し、打者一巡で5得点を挙げた。

◆阪神は投打がかみ合い、首位ヤクルトに快勝した。一回に佐藤輝のタイムリーで先制。六回には近本が今季368打席目で1号となる2ランで追加点を挙げた。七回には大山の2点打など打者一巡の猛攻で一挙5得点し、優位に試合を進めた。先発の青柳は9回3安打無失点で今季2度目の完封勝利。4月22日のヤクルト戦(神宮)以来で、同じ相手にやってのけた。右腕は6月17日のDeNA戦(横浜)以来、自身3試合ぶりの白星。セ・リーグのハーラー単独トップとなる9勝目(1敗)を挙げた。

◆阪神は1点リードの六回、近本光司外野手(27)の2ランで追加点を奪い、七回も5安打で5点を加えて、ヤクルトに快勝した。7日の広島戦(甲子園)で連続試合安打が「30」で止まった近本は今季83試合目&368打席目での1号本塁打だった。被安打3に抑えた青柳晃洋投手(28)は今季2度目の完封勝利で6連勝を飾り、リーグ単独トップの9勝目(1敗)を挙げた。(チーム成績38勝43敗2分、観衆2万9042人)。ーー青柳はすごいとしか言いようがない「うーん、まあそうやね、もちろん素晴らしいし。まあでもある意味、今シーズンもこれぐらいやってくれるのは別にビックリすることではないと思うんで」ーー低めの制球や緩急も「まあだから、逆にずっと左を並べてくれることで、左の抑え方を逆に覚えられるような。試合の中で練習っていう言葉は違うかもしれんけど。ずっと左バッターと対戦する中で『あぁこういう感じで抑えれば』が身に着けてきたことが、ここにつながっていると思う。(七回一死、宮本への)デッドボールはちょっともったいなかったけど、まあ完璧じゃない?」) ーー捕手目線で神宮で2戦連続完封というのは「だから今日もフライなかなか上がってなかったよね、うん。だから久しぶりにレフトに上がったら『うわ、久しぶりやな』と思ったけど。。それぐらいボールを動かしたり、緩急であったり、コーナーを使えているからこそと思う。ホントに素晴らしいとしか言いようがないです」 ーー近本は記録が途切れた翌日の本塁打「そうやね。ノーヒット、ノーヒットとなると、〝せっかく30(試合)も打ったのに〟と何かちょっと気持ちが難しいけど。ある意味、明日からまた普通に打席に立てるし。ちょうどベンチで〝チカ、ゼロやぞ、ホームラン。ここらへんで打たへんかな〟と言ってたら、ボカンと打ってくれたから。本当に効果的なホームランやったし、本人的にもリスタートというか、そういう気分のいいモノになったと思うんで。そういう意味ではまた明日から、ランナーに出てもらって、かえすバッティングもしてもらえたらと思います」ーー近本の本塁打がなかったことは心配していたか「う~ん、まあ強く大きく振ったからホームランが出るわけじゃないんだけど。本人の意識の中で、どうしてもヒットを打つことが自分も一番やりたいことっていうところもある。目指しつつ取り組んでいたのはあると思うんで。元々ホームランを狙いに行ってホームランを打つとかじゃないと思うんだけど。心配とかそんなんはないけど、そういう意識がそうなってたんかな、ぐらいには思うけど」ーー3番の走者をかえすバッテイングが大きい「そりゃ大きいけど、それは狙って打つバッターじゃないんで。そらもちろん、これからも...かえすバッティングも長打も結局、さっき言ったように狙って打ってるわけじゃないから。結果的にそうなるっていう。それがもっと持ち味っていうか。狙うって感じじゃないと思うね。近本のバッティングをやった延長線上に、そういうモノもあるっていうことだと思っている」ーー佐藤輝の先制打(一回)にダメ押しと、いい形で試合を運んだ「まあ、でもチカのホームランでね。あれが効果的なところで出てくれたんで。あと向こうのミスもあったけど、そういうところにもつけこんでというのは出来た。みんなそれぞれがヒットをね。(先発野手では)誠志郎は打ってないのかな。それ以外が打ったと思うんで。そういうところではみんながノッていける。誠志郎も守りの仕事もできたと思う。初戦をいい感じで取れたので、何とか明日行きたいと思います」ーー島田の六回のセーフティーバントも大きかった(その後に近本の2ラン)「そうやね。いいタイミングで2ボールからやったというのは良かったと思う。(七回の)タイムリーも良かったと思うし。まだまだ、いろんな失敗やミスもあっての選手なんでね。そういうところは、俺らも背中をどれだけ押せるのかが仕事。良い時も良くない時もあるけど、良いことを増やしていってくれるような試合の状況や空気を読めるような選手になって行ってくれたらなと思います」

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(56)は3安打完封で9勝目(1敗)を挙げた青柳晃洋投手(28)を絶賛した。青柳の芸術的投球を、ただただ素晴らしいなぁと思って眺めていた試合だった。魔球と呼んでもいいツーシームが、左打者にとって、ものすごく遠くに感じたはず。下から投げた球が、上にあがって、逃げながら落ちるイメージ。バットに当てるのが精一杯だし、当てても打球が上がらず、ゴロの山になる。逃げていく球が頭が離れないから、そこに突如、内に入ってくるスライダーが余計に効果的になる。七回に村上を空振り三振に仕留めたシーンなどは、あの村上にまともなスイングをさせていない。主砲ですら完ぺきに封じられてしまうと、他の打者はガックリくる。ヤクルトはスタメンに徹底して左打者を並べたが、今の青柳には左打者を並べても効果はない。むしろ、好調なレギュラーの右打者がいなくなったおかげで、青柳はレギュラー半分がいない打線を相手にしている気分だったのではないか。ツーシームを打った打球が、たまには飛んだコースが良くてヒットになったりする。この日浴びた3安打はすべて、そんな打球だった。が、連打される心配は全くしていないのだろう。最初から最後まで、マウンドで余裕を感じた。相手がせめて出来るのは、ファウルで粘ることぐらいで、一回に宮本が、七回に山崎が食い下がったが、いつでもストライクが取れるから、その粘りもほぼ通用しない。セ・リーグでは驚異的な攻撃力で、ほぼ独走状態のヤクルトが手も足も出ないのだから、青柳の力は恐るべしだ。打線は六回の攻撃は見事だった。島田が初球セーフティーの構えで見送り、2球はヒッティングで見送り、3球目にセーフティーバントを決めて内野安打。2番打者として、クリーンアップにつなぐ自分の仕事が分かってきたようだ。そして近本が連続試合安打は途切れたが、好調を維持していることを証明したホームラン。捕手・中村が、一回の佐藤輝の打球ですらオーバーフェンスしなかった「風」を頭に入れて、内角を思い切って突くリードをしていた。その中村の読みを上回った一打。さすがだ。投打に文句の付けようがない阪神の完勝だった。

◆ヤクルトは青柳対策として先発に左打ちを7人並べたが、完封を食らった。相性が悪い主力の山田、塩見を休養させたとはいえ、散発の単打3本に抑えられ、高津監督は「外野に飛んだのは4度だけ。低めへの制球が良くて捉えるのが難しい」と首をひねった。青柳とは今季対戦した2度ともシャットアウトを許した。それもともに神宮で辛酸をなめ、監督は「打撃コーチを中心に対策したが、このままではいけない」と危機感を募らせた。 それでもDeNAが引き分け、優勝へのマジックナンバーは一つ減って49となった。(神宮)

◆ヤクルトのドラフト3位・柴田大地投手(24)=日本通運=がプロ初登板を果たした。七回から2番手で1回を5安打5失点。直球の最速は151キロを計測したが、悔しいデビュー戦となった。高津監督は「今日が第一歩なので、いい経験をしたと思ってこれから頑張ってほしい」と期待を込めた。

◆大山が満塁男ぶりを発揮し試合を決めた。ヤクルトのD3位・柴田(日本通運)を攻め立てた七回2死満塁で、ダメ押しの中前2点打。「何が起こるかわからない球場ですし、点差は何点あってもいい。取れる場面でしっかり一本出すことができてよかった」。今季は満塁で打率・600(10打数6安打)、15打点。2死満塁に限ると5打数5安打で打点12だ。チームトップの打点を63に伸ばし、19度目のマルチ安打もマークした。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは苦手の青柳を打ち崩せず、3安打で零封負け。前回4月22日の対戦でも完封を許しており、強力打線が2試合連続で抑えられた。「球が低いのでなかなか捉えるのが難しかった。2回続けてやられているので、作戦は練っていますけど、このままじゃ駄目ですね」高津臣吾監督(53)は山田と塩見を休養させ、左打者を7人並べたが、最後までホームは遠かった。8日に死去した安倍晋三元首相は、大のヤクルトファンだった。昨年1月に高津監督と本紙企画で対談が実現した。試合後に報道陣から質問を受けると、無念の表情で言葉を振り絞った。「すごくヤクルトのことが詳しくて、野球が好きでいらした。ヤクルトの歴史、強かった1990年代のことや野村克也元監督のことなど本当に詳しかった。少しでも接したことのある人、ヤクルトを応援してくれている人が亡くなられたということは残念です」。当時、安倍氏からリーダーとしての助言をもらい、「まずはクライマックスシリーズ進出ですね」と激励された。昨季は20年ぶりの日本一を果たし、今季は連覇に向けて、首位を独走している。マジック対象チームのDeNAが巨人戦で引き分けたため、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「49」となった。燕は頂点へと一歩ずつ進む。(森祥太郎)

◆糸原は七回2死一、三塁で投手強襲の適時内野安打を放ち、チームに8点目をもたらした。1日の中日戦(バンテリンドーム)での中前適時打以来、出場3試合&11打席ぶりの快音に「いい流れで回ってきた打席だったので、積極的に打ちにいきました。泥臭い形ですが、タイムリーになってくれてよかった」と安堵(あんど)した。北條、山本らと二、三塁のスタメンを競い合う立場だけに、一歩も引かない。

◆阪神は敵地で首位ヤクルトに8-0で快勝した。青柳晃洋投手(28)が燕打線を散発3安打に抑え、今季2度目の完封勝利。両リーグトップの9勝目を挙げ、防御率や勝率に加えて奪三振でもリーグトップに立った。27個目のアウトを奪うと、笑顔と額に流れる汗がキラリと輝いた。青柳が首位ヤクルトを相手にまたも完封をやってのけた。両リーグ最多の9勝目を挙げ、スタンドから沸き起こる「青柳コール」に深々と頭を下げて応えた。「全体的に全部の球種でストライクを取ることができた。逆球とか多かったけど、キャッチャーの配球通り投げられた」相手はスタメンに7人の左打者を並べて対策してきたが、この男には関係なかった。得点圏に走者を背負ったのは五回だけ。先頭の4番・村上に許した左前打から2本の内野ゴロで2死三塁とされたが、中村を外角低めのカットボールで空振り三振に仕留めた。27アウト中、ゴロは13個。〝らしさ〟全開だった。 9回122球、3安打無失点で、自身は神宮で5連勝。4月22日のヤクルト戦(神宮)以来、今季2度目の完封で9勝目(1敗)だ。さらに防御率(1・36)、勝率(・900)、完投数(4)、完封勝利数(2=1位タイ)、奪三振(86)の計6部門でトップに。増加傾向にある三振数には「ホントにキャッチャーのおかげ」と相棒の坂本に感謝した。貫禄の投球に、矢野監督は「フライがなかなか上がっていなかったよね。だから、レフトに上がったら『うわ、久しぶりやな』と思った。本当に素晴らしいとしか言いようがない」と賛辞を惜しまなかった。恩師に送る1勝だった。神奈川・川崎工科高で指導を受けた白石修二監督(現県立住吉高)が9日から始まる神奈川県大会を最後に勇退する。毎週連絡を取っており、「頑張ってください」と激励の言葉を送った。エースとしての在り方を学び「高校のエースは周りの鑑であれ、とずっと言われてきたので、今でもすごい印象に残っている」と振り返る。感謝の思いを込めて贈る完封星だ。「僕たちは優勝を目指してまだまだ上がっていくので、これからも応援よろしくお願いします!」敵地で虎党に誓った。燕キラーと化した背番号50がいれば、怖いものなんてない。(織原祥平)

◆島田が大勝に貢献した。1-0の六回1死ではカウント2-0というバッティングカウントから絶妙のセーフティーバントで内野安打とし、直後の近本の2ランを呼んだ。七回1死満塁では左前適時打で4点目を挙げ「きれいな形でなくても、なんとかチームのために自分ができることをしたいと思っていました」と納得の表情。マルチ安打は7試合ぶり7度目で、得点圏打率も・321(28打数9安打)と実は勝負強い。

◆あの静かな駅前でまさか...。編集局の全員が、テレビのニュース速報画面に見入っています。「1週間前、まさにあの場所にいました。駅のあの階段を降りて、あのロータリーから取材会場に向かいました」紙面総括の文化報道部長大澤謙一郎が安倍元首相襲撃現場の様子を伝える画面を見たままつぶやきました。先週、奈良市内に取材に行った際に、近鉄大和西大寺駅を利用していたのです。「この駅、撮り鉄に大人気なんですよね」当番デスクの牧慈です。牧自身は鉄道ファンではないのですが、友人と訪れた際にその景観に圧倒されています。「テレビ番組の『タモリ倶楽部』でも紹介された有名な駅です。近鉄の奈良線、橿原線、京都線の3路線が乗り入れて、東は伊勢、西は神戸、南は吉野、北は京都へと分岐していくので、線路の切り替えポイントが多い。『日本一複雑な平面交差が見られる駅だ』と友人は言っていました」遺跡が出てくる可能性が高いことから地下工事は難しく、景観上、立体交差にもできない。古都ならではの事情で名物駅となったそうです。「よく行きましたよ、この駅」サブデスクの野下俊晴は産経新聞入社1年目からサンスポに異動するまでの約5年間、奈良支局で勤務。大和西大寺駅の隣の新大宮駅の近くに住み、特に司法担当だった1年目はこの界隈をよく走り回っていました。 「大和西大寺駅は県最大のハブ駅ですが、周りは普通の住宅街なんです。凶悪事件も僕がいたころは少なくて、管轄の奈良西署は、取材でお邪魔すると『ブンヤさん、メシは食ったのか』とお菓子をお裾分けしてくれたりするような署でした。こんな事件が起きるような地域じゃないんですよ」文化報道部デスクの澄田垂穂は今春、安倍元首相に会ったばかりです。近大の卒業式が3月19日に東大阪市内のキャンパスで開催され、安倍元首相がサプライズゲストとして登場。その会場に、澄田はいました。「取材案内が来て『超有名な方がサプライズゲストで来られます』とだけ言われたんです。『誰ですか?』と聞いても教えてくれませんでした。例年教えてくれるのになと思いながら取材にいって『ほんまにサプライズや』と驚きました」大学の広報担当者にも事前に知らされないほどのトップシークレットでした。「安倍さんがピアノを演奏する姿が映し出された後にステージに登場して、『人生に失敗はつきもの。大切なことはそこから立ち上がること。そして失敗から学べれば、もっとすばらしい。どうか、チャレンジして、失敗しても立ち上がってください。卒業おめでとう』とお祝いの言葉を贈って、6000人の卒業生が、どっと沸いていたのを思い出します」誰もが神妙な表情になった一日。紙面もご覧のような展開になっています。虎ソナですので阪神のことにもふれます。神宮球場のトラ番キャップ長友孝輔によると、試合前、嶌村球団本部長と矢野監督がじっくりと話し込んでいたそうです。「ヤクルトとの3連戦ですし、ロドリゲスも来日しましたから。さあ巻き返していこう、と。そういう感じでした」青柳が抑えて、打線も打ちまくって快勝しました。にぎやかに阪神のことを伝えられる平和な日々がいい。阪神の勝ち負けを越える楽しい話題で奥の方に引っ込むのは歓迎ですが、こういう日は辛い。安倍さんのご冥福をお祈り申し上げます。

◆大予言者ノストラダムスのバッタもん、『ノス虎ダンムス』である俺の「近本のホームランで虎が勝つ」が大的中!!まぁ、そこまで大騒ぎすることじゃなくて?昨季10本塁打しているのに前日までの0本だったらそろそろ...?狭い神宮なら?前戦で連続試合ヒットがストップ。ヒット狙いでなく思い切り振っていける!!この3つがそろったら、スタンドインは当たり前ですよね(笑)。この近本の今季初アーチが呼び水となり、11安打8得点の夏祭り。燃えたぜー!!打線爆発に目が行きがちだけど、実はホンモノの『虎』は青柳さんなのだ!! ここ数試合本来の調子ではなかったのに、負けなかったというとんでもない強さ!! これは大エースの証し、いや条件なのだ!!こーなると、青柳さんがMLBで通用するか見てー!! でも、阪神にいてもらわないと困るし...。エンゼルス・大谷くんと1年間限定のトレードとか、どうでしょう?

◆ヤクルト打線は、またも青柳に完封された。前回4月22日はスタメン野手に左打者6人。この日は7人。いい投手に、いい球を決められたら、左を並べてもそうは打てない、ということだ。なにしろ、高めに浮いてこない上に、両サイドのコントロールも効いていた。特に、左打者の外角低めへ滑っていくボールが抜群だった。私が現役だったら、その球は思い切って頭から外し、スライダーを狙う。ただ、それ以前に左打線を無理に組む必要も、もはやないだろう。左ばかりだと、打ち取られるパターンが同じになり、リズムとテンポに乗られやすい。むしろ右打者を挟んだ方が、投げにくいのではないだろうか。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53271 0.663
(↓0.008)
M49
(↑1)
62370
(-)
283
(+8)
96
(-)
54
(-)
0.258
(↓0.001)
3.050
(↓0.01)
2
(-)
巨人
43411 0.512
(-)
12
(↑0.5)
58336
(+3)
362
(+3)
97
(+2)
38
(-)
0.248
(↓0.002)
3.830
(↑0.03)
3
(-)
広島
38413 0.481
(↓0.006)
14.5
(-)
61301
(+2)
310
(+9)
41
(-)
14
(-)
0.254
(-)
3.480
(↓0.06)
4
(-)
阪神
38432 0.469
(↑0.006)
15.5
(↑1)
60282
(+8)
246
(-)
54
(+1)
63
(-)
0.237
(↑0.001
2.770
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
34402 0.459
(-)
16
(↑0.5)
67265
(+3)
315
(+3)
56
(-)
27
(-)
0.248
(↓0.002)
3.710
(↑0.03)
6
(-)
中日
33451 0.423
(↑0.007)
19
(↑1)
64231
(+9)
306
(+2)
40
(-)
25
(+1)
0.248
(↑0.003)
3.700
(↑0.02)