中日(☆9対2★)広島 =リーグ戦12回戦(2022.07.08)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0020000002920
中日
12400101X91710
勝利投手:松葉 貴大(4勝3敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(7勝5敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 広島戦チケット予約

DAZN

◆中日は初回、1死一三塁からビシエドが適時打を放ち、先制に成功する。その後3-2で迎えた3回には、高橋周の適時打などで一挙4点を加えて、リードを広げた。投げては、先発・松葉が6回2失点の好投で今季4勝目。敗れた広島は、先発・大瀬良が乱調で、打線もつながりを欠いた。

◆中日は8日、石岡諒太内野手(30)とオリックス後藤駿太外野手(29)の1対1の交換トレードが成立したことを発表した。中日は外野を中堅大島、右翼岡林でほぼ固定して起用しているが、左翼は流動的。開幕当初はドラフト2位鵜飼を中心に起用したが、不振から2軍落ち。A・マルティネスを筆頭に、郡司、平田、三好、伊藤らに期待を寄せるがレギュラー定着には至っていない。後藤は前橋商から10年ドラフト1位でオリックスに入団。近年は控えに回っているが、13~17年は年間100試合以上出場するなど外野手としての経験値の高さもある。手薄な外野陣の強化に動いた形だ。石岡は神戸国際大付、JR東日本を経て15年ドラフト6位で中日に入団。大砲候補と期待されたが、2度の椎間板ヘルニアの手術、育成契約も経験。今季はウエスタン・リーグで打率3割2分7厘で打率1位になり、6月に今季2度目の1軍昇格を果たし、6月24日阪神戦でプロ7年目での初タイムリーを放ち、打率3割6分と存在感を見せていた。

◆セ界デビューへ。1軍に合流した広島秋山翔吾外野手(34)が「3番左翼」でスタメン出場する。前日7日阪神戦(甲子園)後、佐々岡監督は秋山の先発起用について「そういう準備をしてもらっているので、スタメンで行くでしょう」と明言した。秋山にとっては西武時代の19年10月13日のクライマックスシリーズのソフトバンク戦(メットライフ)以来、999日ぶりとなる日本での1軍公式戦となり、広島デビュー戦となる。30日の入団会見から1軍練習参加をへて、2軍で4試合に出場。13打席に立ち、打率4割1分7厘を残して1軍合流となった。

◆広島秋山翔吾外野手(34)が「3番・左翼」でスタメン出場した。日本球界復帰初打席は1回2死無走者。中日松葉相手に2球見送って追い込まれると、3球目の122キロを空振りして三振に倒れた。移籍後初の1軍昇格となった秋山には試合前からスタンドのファンから拍手が送られ、初打席に向かう背番号9にも左翼スタンドを中心に拍手が起きた。

◆広島初安打は適時打。「3番・左翼」で先発出場の秋山翔吾外野手(34)が3回に移籍後初安打を記録した。0-3の3回だ。2死から1、2番の連打でつくった一、二塁の好機で中日松葉の真っすぐをたたいた。投手前で大きく弾んだ打球は中堅に抜け、二塁走者が生還。1点を返す一打に、4番マクブルームも右前打で続いて1点差とした。移籍後初打席となった1回2死では3球三振も、2打席目に結果を残した。広島で記録した初安打で、日米通算1477安打とした。

◆中日根尾昂投手が日本球界に復帰したばかりの広島秋山翔吾外野手を封じた。8回から3番手で登板し、1死走者なしで初対戦。初球に自己最速タイの152キロ直球でストライクを取るとカウント1-1からの3球目にも152キロを投じ、一ゴロに抑えた。「素晴らしい打者なので次も抑えられるように頑張ります。カーブを実戦で投げられたのが収穫」。4番マクブルームにはカーブも使い、中飛で3者凡退。今季8度目の登板で、防御率を2・70とした。

◆広島が敵地で中日と対戦。先発は広島が大瀬良大地、中日は松葉貴大。この日に1軍合流の秋山翔吾がスタメンで出場。

◆新加入の広島秋山翔吾外野手(34)の日本球界復帰戦を白星で飾ることはできなかった。「3番左翼」で広島デビューの秋山はいきなりマルチ安打をマークするも、先発大瀬良ら投手陣が9失点した。先発大瀬良が誤算だった。1回に1点を先制されると、2回は大島、岡林に連続適時打を浴びて2失点。1点差に迫った3回も立ち直れず、投手松葉の右前適時打など4安打を浴びて3点を失った。毎回先頭打者の出塁を許し、3回7失点で今季最短KOとなった。日本では999日ぶり1軍戦出場の秋山は、3回2死一、二塁から中前適時打で日本復帰後初安打初打点をマーク。さらに6回にも右前打を放った。だが、チームは新戦力の加入を連勝につなげることができず、再び借金3となった。

◆中5日で登板した中日松葉貴大投手が6回7安打2失点で4勝目を手にした。広島秋山とはオリックス時代の19年以来の対戦で、3打数2安打1打点。「久しぶりに対戦してヒット2本打たれた。コンタクトのうまさを感じた。駆け引きで負けないように次はヒットゼロに抑えたい」。3回には自ら右前タイムリーを放ち、投打で勝利に貢献した。▽中日ビシエド(先制適時打を含む4安打3打点) 球もよく見えたし、しっかり捉えられた。もっと打ってリズムをつくりたい。▽中日タバーレス(9回に古巣相手に1軍初登板で3者凡退) 先頭打者には緊張したが、打ち取ってから楽に投げられた。坂倉ともバッテリーを組んでいたので気をつけながら投げた。

◆広島秋山翔吾外野手(34)が、日本復帰戦で2安打の新天地デビューを果たし、敗れたチームの希望の光となった。19年のCSファイナルステージ以来、999日ぶりの1軍戦。「3番左翼」で移籍後初出場すると、3回2死一、二塁から中日松葉の3球目真っすぐをたたいて中前打。移籍後初安打は適時打となり、初打点もマーク。さらに6回は初球カーブを引っ張り、マルチ安打の好発進。シーズン最多216安打の記録を持つヒットマンに、ブランクは関係なかった。「打席に向かうときはやっぱり独特の緊張感がありました。1打席目の内容も含めて、ちょっと窮屈に。視野が狭まったような感覚になりました。2打席目以降はしっかりやらないとなと。結果的に2本出ましたけど、次は勝てるところで、また打ちたい」数々の大舞台を経験してきた実力者でも新天地初戦は特別だった。1回の第1打席は2球見逃して、3球目を空振りして三振。2打席目の安打で視界がひらけた。「全然違いますね。ちょっと球場の見え方が変わりましたね」。復帰戦4打席でスイングは4度。2本の安打をもぎとった。獲物を逃さない反応、技術は健在だ。6月上旬に新型コロナウイルスに感染し、実戦復帰を果たせないまま15日(日本時間16日)に退団となった。実戦ブランクがある中、1軍練習参加をへて2軍戦に出場。「短い期間ですけど、体の準備もそうですし、カープというチームも知れたので、すごくプラスになった」。4試合で打率4割1分7厘と、力を示した上で1軍に合流した。6回はA・マルティネスの左中間への大飛球を一直線に追って好捕するなど、左翼の守備でも存在感を示した。佐々岡監督は「やっぱりさすがの守備、打撃をしてくれた。打線として楽しみなところ」とあらためて大きな期待を口にした。【前原淳】○...先発大瀬良が3回7失点で降板し、5敗目を喫した。1回に先制を許すと、2回は大島、岡林に連続適時打を浴びた。1点差に迫った3回も立ち直れず、投手松葉の右前適時打など4安打を浴びて3失点。毎回先頭打者の出塁を許し、今季最短KOとなった。「見ての通り。思うようにコントロールできなかった部分もありますし。残念な投球になってしまった」。早期降板に奥歯をかみしめた。▽広島坂倉(4打数無安打で連続安打が21試合でストップ)「チームが負けてしまって、こういう試合で打てなかったことを反省して、また1試合1試合頑張ります」

◆広島で3年ぶりに日本球界に復帰した秋山翔吾外野手(34)が「3番・左翼」でスタメンに名を連ねた。1軍での公式戦は西武時代の2019年10月13日のソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦(メットライフ)以来、999日ぶり。この日から1軍に合流し、グラウンドに出ると中日・立浪監督にあいさつへ。アップでは野球日本代表の同僚で親交のある菊池涼と談笑するなど普段通りのリラックスした表情だった。日米通算1476安打のヒットメーカーは2011~19年まで所属した西武、ソフトバンクのオファーを断り初めてのセ・リーグ挑戦となる広島入り。6月30日に入団会見後は1軍での練習を経て7月2日から2軍に合流。ウエスタン・リーグでは4試合に出場し、打率・417(12打数5安打)、0本塁打、1打点だった。

◆広島で3年ぶりに日本球界に復帰した秋山翔吾外野手(34)の移籍後初安打がタイムリーとなった。この日から1軍に合流し、「3番・左翼」でスタメン出場。0─3の三回2死一、二塁で左腕・松葉の直球を叩きつけると、ワンバウンドした打球が投手の頭上を越えて中前へ転がった。 試合前練習) 1軍での公式戦は西武時代の2019年10月13日のソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ(メットライフ)以来999日ぶり。一回2死の1打席目は空振り三振を喫したが、2打席目に結果を残した。2011~19年まで在籍した西武時代に1405安打、20、21年までプレーした米大リーグ、レッズ時代に71安打をマーク。目標の日米通算2000安打に向けて再始動した。

◆中日は打線爆発で快勝し、連敗を「3」で止めた。一回に大島の右翼への二塁打をきっかけに1死一、三塁をつくり、打席には4番・ビシエド。真ん中付近の浮いたフォークをとらえ、チームにとって33イニングぶりのタイムリーとなる左前先制打を放った。勢いに乗り、二回は大島&岡林の1、2番コンビが連続タイムリー。1点差とされた三回は連打と四球でできた無死満塁のチャンスで、高橋周が低めのカーブをとらえて一塁線を破る2点二塁打とし、松葉も右前適時打を放つなどし、一挙4得点で引き離した。9得点以上、17安打以上はともに5月15日の巨人戦(東京D、9得点)以来だった。) 先発・松葉は三回のに4連打を浴びるなど、7安打を許したものの、6回2失点と粘投。七回以降は森、根尾、新外国人で1軍初登板となったタバーレスと継投し、逃げ切った。

◆中日は17安打9得点で広島に快勝した。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)――17安打9得点「ここのところ、タイムリーがなかなか出なかったので、きょうは初回からいい形で(走者が)出たことが(よかった)。誰かが出ればこうやって気分的にも違うと思う。また、大瀬良投手という好投手から点が取れたというのは一つの自信にしてもらいたいなと思います」――ビシエドが一回に突破口となる左前先制打「初回はああいう絶好機を逃しますと、どうしても相手に流れがいきやすいんですけど。なかなか選手もタイムリーが出ないということでプレッシャーは当然、かかってきたと思うので。やっぱり4番がああやって突破口を開いてくれたので、きょうはいい形になったんじゃないかなと思います」――松葉は6回7安打2失点。投球内容は「ストライクを先行させて、速いボールと遅いボールをうまく出し入れしながら、きょうは点を取られましたけど、素晴らしい投球をしてくれたと思います」――今季途中加入の新外国人・タバーレスが1軍デビュー。九回を1回無失点「きょうは点差もありましたし、ぜひ見てみたいと。先発という感じでは取ったんですけども、ファームの方でなかなか結果が出ずということで。もともとはリリーフを独立リーグではやっていましたし、きょうは無難には抑えてくれたと思いますけど」(囲み取材)――今季、大瀬良とはバンテリンDで3度目の対戦。過去2度は完投されていた「球も速いですし、変化球も優れていますし。コントロールもいいからもちろん、広島のエースと言われていますけども、きょうは、どんな投手もそうだと思いますけど、立ち上がりって、不安ではない投手っていないと思う。大島がいきなり二塁打でああいう形をつくれたことがまずは大きかったと思いますし、それをしっかりと送ってかえせたというのが一つ、いい流れになったのかなと思います」――今後、タバーレスが先発する可能性は「先発はないと思います。ちょっとしばらく中継ぎでいこうと思います」――広島に秋山が新戦力として加わった「いい打者には(変わりない)。きょうもいきなり2安打を打っていますし、非常にやらしい選手。3番打者として適任。長打がありますし、しっかりと対策を練ってやっていかないといけないな、と思います」――石岡とオリックス・後藤がトレード。石岡へのメッセージは「今年、1軍で非常に元気よく、結果も出してくれたんですけども。ただ、場所を変えて、またさらにチャンスが広がると。これからチームが変わりますけど、素晴らしい選手なので頑張って1軍に入って、たくさん試合に出てほしいなと思います」――後藤に期待するところ「印象は肩が強くて、脚力があるというところでドラフト1位で入った選手なので。また環境が変わって、いいものを引き出してあげられるように(したい)とは思っています」

◆中日の根尾が日本球界復帰初戦の秋山を一ゴロに抑えた。8―2の8回に3番手で登板。好打者を152キロの直球で仕留め「素晴らしい打者なので次も抑えられるように」と振り返った。リードしている場面で投げるのは2度目で、危なげなく三者凡退。マクブルームにはカーブから入ってストライクを先行させ、最後はスライダーで中飛に。先発登板するには緩急も不可欠とあって「カーブを実戦のあの場面で投げられたことが収穫」と納得の様子だった。

◆広島の大瀬良は9安打7失点で3回KOとなった。いずれも今季ワーストの数字で5敗目。立ち上がりから制球が甘い球が目立ち「思うように制球できなかった部分もあった。残念な投球」とうなだれた。毎回、先頭打者に安打を許した。新戦力の秋山らが奮起し、1点差に迫った直後の三回に手痛い4失点。「次に切り替えることも大事。反省して次に向かいたい」と静かに巻き返しを誓った。

◆中日の松葉は6回を2失点で4勝目を挙げた。変化球がきっちり決まり、一回を三者凡退でスタート。大量援護を受けた後も大崩れすることなく丁寧に投げ「攻守ともに野手に感謝しかない」と仲間に感謝した。三回は2死走者なしから4連打で2失点。ずるずるとさらにやられかねない展開で5番の坂倉を二ゴロに抑えた。「1回ずつ積み重ねた結果」と持ち味の粘りの投球を誇った。

◆999日ぶりにNPBの1軍公式戦に帰ってきた。広島で3年ぶりに日本球界に復帰した秋山(前パドレス3A)が移籍後初タイムリーを含む2安打1打点。敵地のファンも拍手を送った。「独特の緊張感と視野が狭くなったような感覚になった。(安打が出ると出ないでは)全然違う。ちょっと球場の見え方が変わりました」この日から1軍に合流し「3番・左翼」でスタメン出場。一回2死では左腕・松葉に3球三振を喫したが、三回2死一、二塁では直球を叩き、中前へ抜ける適時打。六回先頭ではカーブを捉えて右前へと運んだ。西武時代に6度ゴールデングラブ賞(13、15~19年)に輝いた守備も健在だった。六回1死一塁ではA・マルティネスの左中間への深い打球に追いつき好捕。七回からは中堅を守り、外野陣を引っ張った。攻守で存在感を発揮した34歳に、佐々岡監督も「さすがの守備、打撃をしてくれた」と納得の表情だった。4月に米大リーグ・レッズを退団し、5月はパドレス3Aのエルパソでプレーしたが、メジャー昇格はかなわず。6月に日本球界復帰を決めた。2011~19年まで在籍した西武や、ソフトバンクのオファーを断って広島入りしたが、古巣への感謝は尽きない。西武時代の登場曲、ブルーハーツの「人にやさしく」を「あの曲はライオンズのもの」と〝封印〟を示唆。広島で新たな歴史を作っていく。「次は勝てるところで打ちたい。勝って喜びたい」チームは2─9と大敗し、4位阪神と1ゲーム差となった。この日の2安打で日米通算1478安打に伸ばしたヒットメーカーが、Aクラス死守の救世主になる。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53271 0.663
(↓0.008)
M49
(↑1)
62370
(-)
283
(+8)
96
(-)
54
(-)
0.258
(↓0.001)
3.050
(↓0.01)
2
(-)
巨人
43411 0.512
(-)
12
(↑0.5)
58336
(+3)
362
(+3)
97
(+2)
38
(-)
0.248
(↓0.002)
3.830
(↑0.03)
3
(-)
広島
38413 0.481
(↓0.006)
14.5
(-)
61301
(+2)
310
(+9)
41
(-)
14
(-)
0.254
(-)
3.480
(↓0.06)
4
(-)
阪神
38432 0.469
(↑0.006)
15.5
(↑1)
60282
(+8)
246
(-)
54
(+1)
63
(-)
0.237
(↑0.001)
2.770
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
34402 0.459
(-)
16
(↑0.5)
67265
(+3)
315
(+3)
56
(-)
27
(-)
0.248
(↓0.002)
3.710
(↑0.03)
6
(-)
中日
33451 0.423
(↑0.007)
19
(↑1)
64231
(+9)
306
(+2)
40
(-)
25
(+1)
0.248
(↑0.003
3.700
(↑0.02)