オリックス(★1対6☆)ロッテ =リーグ戦13回戦(2022.07.08)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:二木 康太(2勝1敗0S)
敗戦投手:山岡 泰輔(5勝5敗0S)
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◆投打のかみ合ったロッテが快勝。ロッテは0-0で迎えた4回表、安田の適時打などで3点を先制する。そのまま迎えた6回には、山口の適時二塁打などで3点を挙げて、リードを広げた。投げては、先発・二木が7回無失点の力投で今季2勝目。敗れたオリックスは、最終回に1点を返すも、反撃が遅かった。

◆オリックス山岡泰輔投手(26)は今季京セラドームで5試合に登板して3勝0敗、防御率0.57。同球場では通算16勝8敗だが、17、18年に4勝7敗の負け越しに対し、19年以降は12勝1敗で、19年7月16日から10連勝中。

◆昨夏の東京五輪で侍JAPANの金メダル獲得に大きく貢献したオリックスのエース山本由伸投手(23)が、ロッテ戦の視察に訪れた栗山監督とあいさつを交わした。「いいときばかりじゃない。悪いこともあって、成長していってくださいというような、有り難いお言葉をいただきました」この日にWBC2023の日程が発表され、「次(の国際大会)はWBCになる。世界一を競う大会ですし、個人的にもその大会に出たい気持ちはすごくある」と出場を熱望した。国際大会への参戦は「トップレベルの選手の中で野球をするというのは、学べる部分もたくさん、いつも以上にありますし、もちろん楽しさも大きい」と深くうなずいた。山本は9日ロッテ戦(ほっともっと神戸)に先発予定で今季9勝目を狙う。「シーズンを1日1日しっかりやることで、コンディションだったりを気をつけていきたい」と23際右腕は大きな野望を持つ。

◆人気アニメ「ラブライブ!虹ケ咲学園スクールアイドル同好会」とのコラボ試合が開催され、ファーストピッチセレモニーに中須かすみ役の声優・相良茉優(27)と鐘嵐珠役の法元明菜(25)が登場した。2人同時に投球を行い、オリックスから紅林、野口が打者役を務めた。相良は「全力投球、頑張ります」と話し、2バウンド投球を披露。法元も2バウンド投球だった。試合前には2人によるスペシャルトークショーが行われた。試合開始前のスタメンアナウンスも特別開催し、スタジアムを盛り上げた。午前中には、コラボ記念イラストの限定グッズを求めるファンが行列を作った。ベースボールTシャツ、キャップなどのグッズは1会計に2つの購入までだったが、販売から30分以内に完売するなど、大人気だった。

◆オリックス山岡泰輔投手が、19年プレミア12以来の侍JAPANにリストアップされた。この日は6回途中6失点(自責5)と振るわなかったが、視察に訪れた栗山監督が高評価した。この日の試合前時点で防御率は1・37で「この時期に防御率1・3台って異常だからね。WBCの投手枚数の必要性を考えれば、短くも長くも行ってくれる能力もある。今日の結果は別として、今年の内容が素晴らしい」と栗山監督は絶賛した。報道陣が第2先発候補かと尋ねると「いやいや、第2先発だけじゃなくて」と応じ「あれだけの数字を持っている。今日は点を取られていたけど、そういうこともある。山岡投手の試合の入り、すーっと行くときのすごさってのは、こっち(日本ハム)はやられまくっていたんでね」と日本ハム監督時代を思い返した。試合前には昨夏の東京五輪で金メダル獲得に大きく貢献したエース山本とも対面。山本が「世界一を競う大会ですし、個人的にもその大会に出たい」と言えば、栗山監督は「是非、出たいって言ってくれてた? それは本当にうれしいですね」と喜んだ。【真柴健】

◆オリックスは打線が振るわず、9回に吉田正が放った適時打の1得点に終わり、4カード連続初戦黒星を喫した。中嶋監督は試合後会見の冒頭で「今日、コメント短いで? あんまりないもん」と切り出すと「もう、一言ですね。昨日までの打線とは全く"別人打線"でした。以上!」と話し、切り上げた。

◆ロッテ二木康太投手(26)が背番号18の意地を見せた。約3カ月ぶりとなる今季2勝目。7回を投げ、オリックス打線に二塁を1度も踏ませない好投も、背水と感じていた。「今日もしダメだったら、出番がどんどん後になってくると思うので、しっかりといい結果が出て良かったです」佐々木朗がマメの影響で登録抹消となり、巡ってきたチャンス。1回裏、プレートに立つ前に帽子つばを手で隠し、目を伏せ、口を動かした。「大丈夫、大丈夫」。言い聞かせつつ不安を消し、いきなりフォークで2つ空振りを奪い、堂々と投げていった。直球も140キロ台後半をマークし、快音を許さない。去年4本塁打された杉本のバットには、内角球でひびを入れた。「しっかり投げ切れていたので」。強くコーナーを突けるかが生命線。見事な投球に、井口監督も「本当に今日は二木の意地が出た試合」とたたえ、今後の先発ローテ起用の構想を口にした。昨季は開幕投手を務めたほど期待値の高い投手。「もっともっとチームの力になりたい」と願う。「大丈夫、大丈夫」とつぶやき、力に変える。【金子真仁】○...2週間前に完封された山岡にリベンジした。4回に山口の適時打などで3点を奪うと、6回にも山口が2点適時二塁打。家族や友人らが大勢集まる中で活躍し「みんなでやり返した感があったんで、とてもいい1勝になったんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。山岡の防御率は1・79になり、変わって1・48の佐々木朗がパ・リーグ1位に浮上した。

◆ロッテ打線が、オリックス山岡泰輔にやり返した。6月24日、ZOZOマリンでの対戦で4安打完封された相手を、2週間後にしっかりKOした。2安打3打点の山口航輝外野手(21)は「みんなでやり返した感があったんで、とてもいい1勝になったんじゃないかなと思います」と充実ぶりを感じさせる表情だった。前回完封時は内野ゴロ3本。併殺でチャンスもつぶした。6月24日は、マリンに強風が吹いていた。「変化球の曲がり方とかまっすぐの感じとか普段と違うものがあって、対応するのに時間がかかったというか、最後まで対応しきれなかった」と振り返った。10メートル近い海風で、山岡の代名詞の縦スライダーはどう見えたのか。「なんか、風でフワフワする感じがあって。切れ味というよりは、何(の球種)が来てるか分からない感じがあったので」と証言する。「カットにしろまっすぐにしろ、何きてんやろって感じでやられて」。フワフワした感じの宝刀に比べると、この夜のスライダーは「自分は、前より切れてたかなと思います」と山口は言う。いつものようなメリハリのある切り取り方。「山岡さんの調子は悪くなさそうでしたけど、浮いてきた変化球を頭に描きながら打席に立ったので、そこをうまく拾えたかなと思います」と、4回の適時打を振り返った。6回には1死満塁で中越えの2点適時二塁打。試合前までパ・リーグ防御率1位だった右腕を、その一打でKOした。「福浦コーチにも(4回と)やることは一緒だから、あまり力を入れすぎるなと言われて、良い感じで力を抜いて打てました」。870~880グラムほどのバットで、ボール気味の高めを力まず捉えた。ペナントは続く。前回は山岡に完封された翌日、オリックス山本にも8回無失点の投球をされた。山口に出番はなかった。今回も9日、山岡に続き山本と対戦する。「本当にいい投手ですし、見ていかずにどんどん思い切って。普段通り何も変えることなくやれればいいですし、準備だけしっかりして、悔いの残らないように」。好右腕を続けて打てれば、ロッテは一気に波に乗れる。【金子真仁】

◆ロッテ・安田尚憲内野手(23)が7試合ぶりの打点となる先制適時打を放った。四回無死二、三塁から山岡のスライダーを右前にはじき返した。「(空振り三振に終わった)1打席目のチャンスで打てなかったのでこの打席ではと思っていた」とうなずいた。この一打が口火となり打線はこの回一挙3点を挙げた。

◆オリックス・中村勝投手(30)がNPB復帰1軍初登板を果たした。0─6の七回に3番手でマウンドへ。2死から安打と四球で一、二塁と得点圏に走者を背負うが、井上を左飛に仕留め1回を無失点だった。中村は2010年に埼玉・春日部共栄高からドラフト1位で日本ハムに入団。14年には18試合に先発し、8勝2敗、防御率3・79と活躍したが、故障などにも悩まされ、19年オフに戦力外通告を受けた。その後は海外にも所属先を求め、昨年はメキシコのリーグでプレー。今年の春季キャンプ中にオリックスの入団テストを受けて育成選手契約を結び、今月5日に支配下選手登録を勝ち取っていた。

◆ロッテの二木が7回2安打無失点で4月2日以来となる2勝目を挙げた。打線は四回に安田の右前打、山口の中前打などで3点を先行。六回は山口に2点二塁打が出て、3点を加えた。オリックスは九回に1点を返すのがやっとだった。

◆オリックスの山岡は、前回対戦の6月24日に完封勝利を挙げたロッテを相手に5回?を投げて今季ワーストの6失点(自責点5)で5敗目を喫した。0―0の四回に3点を失う。3連打で先制され、なお1死一、三塁から角中の二ゴロ、山口の中前打で失点を重ねた。六回は連続四球と安打で1死満塁のピンチを招き、またも山口に2点二塁打を浴びた。「失点したところは高めに浮いてしまう球が多くなった。良くない流れを止めることができなかった」と悔しさをあらわにした。

◆ロッテ・二木康太投手(26)が7回2安打無失点で、4月2日の西武戦(ZOZOマリン)以来、約3カ月ぶりの白星となる2勝目を挙げた。「先頭バッターをしっかりアウトに取れたことが大きかった。野手が(点を)とってくれたおかげです」) キレのある真っすぐに変化球を織り交ぜオリックス打線からアウトの山を築いた。2安打無四球で二塁を踏ませない快投を披露し「前半戦は全然活躍できなかった。後半戦はしっかりチームの戦力になれるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、オリックスの山本、右手中指のまめがつぶれて離脱中のロッテの佐々木朗と代表の両エース候補に大きな期待を寄せた。「これから日本の野球を支えていく投手というのは間違いない。どう前に進むか注目している」と話した。この日は六回途中6失点と崩れたが、防御率1・79と好調なオリックスの山岡は中継ぎの適性も評価する。「(イニングを)短くも長くも、行ってくれる能力がある。今日の結果は別として、内容は素晴らしい」と口にした。

◆ロッテの山口は2安打3打点を記録し、7試合連続安打で勝利に貢献した。前回6月24日の対戦で完封された山岡から四回に中前適時打、六回には中越えの2点二塁打を放って攻略し「みんなでやり返した感がある。とてもいい1勝になった」と笑顔だった。出身地の大阪で、応援に駆けつけた家族や知り合いの前で巧打を披露した。「今までの大阪で一番多く集まってくれたと思う。恥をかけない、と思っていたので良かった」とほっとした様子だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42321 0.568
(↓0.007)
-
(-)
68286
(+2)
227
(+4)
48
(-)
46
(+2)
0.260
(↓0.001)
2.760
(↓0.01)
2
(-)
楽天
40351 0.533
(↓0.008)
2.5
(-)
67261
(+4)
235
(+8)
47
(+1)
54
(-)
0.236
(-)
3.020
(↓0.07)
3
(-)
西武
41371 0.526
(↑0.007)
3
(↑1)
64255
(+8)
228
(+4)
65
(+3)
36
(+1)
0.224
(↑0.001)
2.430
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
40381 0.513
(↑0.007)
4
(↑1)
64253
(+6)
270
(+1)
45
(-)
82
(+1)
0.219
(-)
2.910
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
38430 0.469
(↓0.006)
7.5
(-)
62231
(+1)
253
(+6)
34
(-)
35
(-)
0.236
(↓0.001)
2.770
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
31490 0.388
(↑0.008)
14
(↑1)
63261
(+4)
297
(+2)
63
(+1)
51
(+1)
0.234
(-)
3.580
(↑0.02)