阪神(★0対3☆)広島 =リーグ戦13回戦(2022.07.07)・阪神甲子園球場=
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広島
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阪神
0000000000400
勝利投手:アンダーソン(3勝2敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗17S))
敗戦投手:桐敷 拓馬(0勝3敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(10号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回表、マクブルームのソロで先制に成功する。そのまま迎えた9回には、代打・松山の2点適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・アンダーソンが8回無失点の快投で今季3勝目。敗れた阪神は、先発・桐敷が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆阪神桐敷拓馬投手(23)が5回1失点と先発の役割を果たしたが、プロ初勝利は逃した。4月14日中日戦以来84日ぶりの1軍のマウンドで、初回は広島打線を3者凡退に。だが2回、「マクブルーム選手は状態がいいと思います」と警戒していた相手4番に先制ソロを浴びた。さらに1死から走者を出したが、続く小園、中村健を打ち取って追加点を許さなかった。5回を4安打1失点、6奪三振で終え、その裏の打席で代打ロハスを送られた。ロハスが左前に落ちる安打を放って2死一、二塁と好機をつなぐも、中野が左飛に打ち取られた。同点はならず、桐敷も悔しそうにベンチをポンとたたいた。ただ、首脳陣の起用に応える好投を見せた。降板後は広報を通じてコメント。「前回登板の反省を生かし、強いストレートを投げ込むことができたところはよかったのですが、(2ボールと)カウント負けして甘くなりホームランを打たれてしまった場面を振り返ると悔しいです。最少失点で粘ることはできたと思うので、これから長いイニングを投げていけるように頑張ります」。2回2失点で敗戦投手になった4月14日中日戦を踏まえた上で、収穫と悔しさをにじませた。

◆阪神カイル・ケラー投手(29)が、2番から始まる6回の広島の攻撃を3人で封じた。5回1失点と好投した先発の桐敷のあとにマウンドに上がり、上本を一邪飛。菊池涼は右飛、2回に先制ソロを放ったマクブルームは空振り三振に打ち取った。ケラーは「桐敷が素晴らしいピッチングをして守備に良い流れを作ってくれていたから、その流れに乗ってマウンドに上がることができたよ。広島の調子が良いバッターたちが相手だったけど、しっかり自分の仕事はできたと思うね」と、先発投手の好投に感謝した。

◆阪神近本光司外野手(27)が4打数無安打に終わり、連続試合安打は「30」でストップした。3番・中堅でスタメン出場したが、一ゴロ、左飛、中飛、二ゴロと安打は出なかった。前日6日までの30試合中、4打席目以降にその日の初安打を放ったのは5試合しかなかった。近本は前日6日に11年マートンの30試合に並んだ。この日、安打が出れば、プロ野球では46年野口二郎(阪急)、15年秋山翔吾(西武)に並ぶ歴代3位タイ。秋山とともに左打者最長記録となるところだった。連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33。

◆阪神は今季16度目の完封負けで、連勝は3でストップ。3位浮上を逃した。▼阪神の完封負けは今季16度目。年間27度のペースで、球団最多の63年24度を更新する可能性がある。▼広島戦でのチーム打率2割1分6厘、1試合平均得点2.0点はいずれもセ対戦カード別最悪。貧打が、1勝10敗2分けという対戦成績に直結している。

◆阪神桐敷拓馬投手(23)のプロ初勝利はお預けとなったが、5回4安打1失点で力投した。初回、広島先頭の堂林を外角への直球で空振り三振に仕留めると、続く上本を中飛、菊池涼にも直球で左飛とテンポよくスタートを切った。しかし、2回に警戒していたマクブルームにカウント2-0から、甘く入った直球を左翼へ運ばれ1点を献上した。「カウント負けして甘くなり本塁打を打たれてしまった」と悔しさをにじませた。それでも崩れることはなかった。4回の先頭で再びマクブルームとの勝負。狙いすぎないことを意識してカウントを整え、最後は変化球で空振り三振に仕留めた。また、2死では2回に安打を許した磯村に内角攻め。最後は147キロの直球で空振り三振に仕留めた。「前回の反省を生かし、強い直球を投げ込むことができたところは良かったのです。抹消されたときと比べて全然成長というか、いい投球はできたかなと思うので、そこはよかった」。3月27日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)で先発デビューを果たし、5回8安打3失点の内容だった。この日はプロ3回目の先発で三度目の正直とはならなかったが、プロ初の甲子園でのマウンドで、しっかりと進化した姿を見せつけた。3万8277人の観客が入った聖地での投球に「緊張は多少ありましたけど、楽しく投げられたかなと」と収穫をつかんだ。8日に1度登録抹消されるが、次回のチャンスへ手応え十分のマウンドとなった。【三宅ひとみ】○...加治屋が広島の代打・松山にダメ押しの2点打を浴びた。9回に5番手で登板し、マクブルーム、坂倉に連打を浴びて無死一、三塁。磯村のスクイズを好フィールディングで封じ、小園も空振り三振に打ち取って2死一、二塁にまでこぎつけた。だが松山の適時二塁打で0-3と点差を広げられ、勝敗はほぼ決した。痛恨の2失点を問われた矢野監督は「いや、もちろん。1点差で栗林ってなればのびのび投げさせることはできなかったと思うので」とくちびるをかんだ。○...ケラーが6試合連続で完全救援を見せた。5回1失点と好投した先発・桐敷に続き、6回から登板。2番から始まる広島打線を3人で封じた。ケラーは「桐敷が素晴らしいピッチングをして守備に良い流れを作ってくれていたから、その流れに乗ってマウンドに上がることができたよ」と先発左腕の好投に感謝。6月23日広島戦から6試合連続で1イニングを打者3人で完全に抑える好投を続けているが、この日は勝ちにはつながらなかった。○...アルカンタラが、6月17日DeNA戦以来の本拠地登板で好投した。リフレッシュ休暇をへて5日に再昇格。0-1の8回にマウンドに上がり、先頭の堂林をこの日の最速155キロ速球で空振り三振。1番からの攻撃を3人で片付けた。「ファームの試合でも甲子園で投げたけれども、やっぱり1軍でこの舞台に戻ってくることができてうれしかったよ。今日はどの球種もよかったと思うし、自分のピッチングができたと思うから、これを続けていきたいね」と意気込んだ。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が視察に訪れた侍ジャパン栗山英樹監督(61)の前で、来春のWBCメンバー入りを強烈にアピールした。記者席最前列から栗山監督が見つめる中、2回の第1打席では広島アンダーソンの高めカットボールをとらえ、中堅右を破る二塁打。いきなり長打力をアピールした。「楽しみな選手であるのは間違いない」と話す栗山監督が評価したのは、4回の第2打席だった。ファウル3本を打ち、8球粘って四球を選んだ。「相手の術中にはまらない狙い方、打ち方ができている。こっちが見たいのは、状態が悪い時にどうやってチームに貢献する形をつくれるか。合わない時に四球を取れたりもすごく重要」と、ほめた。代表に選ばれた時期に不調な場合でも、つないでチームに貢献できる打者でないと、侍のレギュラーは務まらない。佐藤輝の一番の魅力はもちろん長打力だ。「そういう何人かのひとり」と栗山構想では長距離打者枠の候補に入っている。「ここから成長曲線をつくれる世代。将来、日本の中心になるのも分かっている」と、伸びしろも期待している。コロナ禍で中止になった3月の台湾代表との強化試合でも28人のメンバー入りしていた。この日は右翼の守備で2度難しい打球をスライディングキャッチ。昨季まで阪神で指導していた清水外野守備・走塁コーチにも、守れるところを見せた。三塁と外野を守れる万能さも、代表では重宝される。佐藤輝はこれまでも「侍ジャパンに選ばれたい。選ばれるように結果を出したい」と、日の丸をつけることに意欲を見せている。栗山監督は「昨年の経験が生きている感じがする」と、成長を感じている。2年目の今季、後半も失速せずに打ち続ければ、世界の野球と戦う舞台をつかめるはずだ。【石橋隆雄】○...ロハスが秘打? でつないだ。5回2死から梅野が右前打で出塁し、桐敷の代打で出場。その2球目だった。広島アンダーソンの内角高め直球に顔をそむけながらスイングを止めたが、バットにボールは当たり左前にポトリ。驚きながらも全力で一塁まで走ったロハスにベンチの桐敷も笑顔で手をたたいて喜んだ。助っ人は6日の広島戦でも代打で四球を選ぶなど、3試合連続で出塁している。

◆侍ジャパン栗山英樹監督(61)が7日、阪神-広島戦(甲子園)を視察した。試合前には侍コーチ陣とともに両軍の練習をじっくりと見守り阪神矢野、広島佐々岡両監督からも情報を収集。試合も熱視線を送った。阪神では1軍で実績を残す近本、大山、佐藤輝、青柳らについて語った同監督だが、気になる存在として今季リーグトップの23ホールドを挙げているセットアッパー湯浅の名前も。「今年本当にいいボールを投げていますし、いろんなことを経験してもらって、矢野監督が思い切って『成長させる』ということなので、ここからどういう風になっていくのか本当に楽しみ」と期待した。また、広島では今季7勝の床田について佐々岡監督と中継ぎの適性について話したことも明かした。

◆ついに止まった。阪神近本光司外野手(27)が7日広島戦(甲子園)で4打数無安打に終わり、連続試合安打は「30」で途切れた。「31」に伸ばせば11年マートンの球団記録を抜き、プロ野球では46年野口二郎(阪急)、15年秋山翔吾(西武)に並ぶ歴代3位タイとなったが、甲子園はため息に包まれた。チームは今季16度目の完封負けで、連勝は3でストップ。3位浮上を逃した。偉業への道が断たれた瞬間、甲子園がこの日一番のため息に包まれた。3打数無安打で迎えた3点を追う9回1死の第4打席、投手は広島守護神の栗林。1球1球熱気が高まっていく中、カウント2-2からの7球目、真ん中低めのカーブを捉えきれず、打球は転々と二塁へ。全力疾走で駆け抜けるも、球団新記録へあと1歩届かなかった。ただ、球団史に名を刻んだことは揺るがない。球団を通じ「こんだけ長いプロ野球の歴史で名前が載るのはすごく光栄に思います。でも『やっぱりそこで止まっちゃう自分なんだな』っていうのは守備しながら思ってました。『普通の選手だな』って思いながら守ってました」と話した。計り知れない重圧がのしかかる中、最後の打席では時折笑顔が垣間見られた。捕手磯村から「野球楽しんでるんやなあ」と声をかけられたという。笑顔の裏には、野球を心から楽しみ、周りへの感謝の思いがあふれ出たからだった。「打てなかったのはすごく申し訳ないという気持ちもありますけど、特に4打席目は球場の雰囲気とか、自分に対するプレッシャーとか感じながら、すごく打席が楽しくて。『こんな中で野球をやれているんだな』と思いながら打席に入った。これがプロ野球選手をやることにもつながってくると思う」近本の記録が途絶えると同時に、チームの連勝も3でストップした。アンダーソンを攻略できず、6回以降は出塁なしで、今季16度目のゼロ封負け。5回1失点と力投したルーキー左腕桐敷を援護できなかった。矢野監督は「(助っ人右腕に)変化球をうまく使われた感じはあったんかな。ちょっと的が絞りにくくなった」と肩を落とした。七夕の夜に、家族、友人を始め、チームメートや多くのファンが「打ってくれ」という願いは届かなかった。ただ、近本はすでに次へと目を向けていた。「僕の中ではやりたいことができなかったので、早く終われって思ってました。次のステップにと思ってたんで。明日から新しい自分で挑戦できるんで、楽しみです」。まだ27歳。挑戦への歩みを止めない限り、チャンスはまた出てくる。【古財稜明】?○...大山がまた広島右翼手中村健の超ファインプレーに阻まれた。2回無死二塁、大山の打球は右中間を抜けようとしたが、必死にグラブを伸ばした中村健がキャッチ。抜けていれば確実に1点入り同点の場面だった。中村健には6月23日のマツダスタジアムでも同点の9回2死一、二塁で右翼への大飛球を転倒しながらバックハンドキャッチされ勝ち越せなかった。

◆新虎キラーだ。広島ドリュー・アンダーソン投手(28)が阪神13回戦(甲子園)で8回4安打9奪三振無失点と好投し、5月22日以来の3勝目を手にした。立ち上がりからストライク先行の攻撃的な投球で相手打線を抑え込み、来日最長8回まで投げ抜いた。自身46日ぶりの白星で、負ければ4位転落となるチームを救った。27人目の打者、代打糸井に、この日初めて2ボールとした。1-0の8回1死。球数100球目前のアンダーソンは並行カウントに整えると、フルカウントから9球目チェンジアップで空を切らせた。続く中野も2者連続三振に切って、来日最多となる9奪三振で締めくくった。来日最多107球、最長8回を投げ抜き、4安打無失点で3勝目を手にした。「制球が良かった。いろんな球種を交えながら緩急もきかせられた。勝つことは、どんなことでもうれしいことです」球審の甲高いストライクコールを合いの手に、投球のテンポを上げた。対戦した全打者28人中、21人に対して初球ストライクから入った。初球からボール球が2球続いたのは8回の1度のみ。攻撃的投球で阪神打線を押した。「相手に的を絞らせずに緩急をつけて投げられたのが良かった」。中盤までは要所を締め、6回以降は1人の走者も許さなかった。佐々岡監督も「8回まで良く投げてくれた。球の強さがすごくあった。ナイスピッチングです」とたたえた。テンポのいい投球が好守を呼ぶ。1点を先制した直後の2回無死二塁、大山の右中間への打球を右翼中村健が落下点へ最短距離で背走しダイビングキャッチ。試合の流れを相手に渡さなかった。前日、虎キラーの床田で阪神戦今季初黒星を喫しても、新虎キラー誕生を予感させた。助っ人右腕は阪神戦2試合で防御率0・00。被打率1割8分8厘に抑え、奪三振率9・69の好成績を残す。七夕の日に46日ぶり白星を手にした。登板前、短冊に願い事を書くとしたら何を書くかと聞かれ「勝てますように」と答えた助っ人は「すばらしいと思います。信じていれば、かないます」と笑った。自身に白星がつき、負ければ4位転落となったチームも救った。七夕は、最高の夜となった。【前原淳】?○...広島マクブルームが2回に放った3試合ぶり10号先制ソロが決勝弾となった。阪神桐敷の2ボールから甘く入った148キロを捉えて左中間席に放り込んだ。「とにかく甘い球がきたら、しっかりと振れるようにと心がけて、真っすぐに絞って、真っすぐが来ました」。交流戦明け17試合で4本塁打と量産態勢に入り、シーズン本塁打が2桁に到達した。○...広島松山が1点リードの9回に貴重な2点二塁打を記録した。1-0の9回。無死一、三塁から2死一、二塁となり、代打出場。阪神加治屋が2球続けたカーブを捉え、前進守備の右中間を破った。「逆方向への意識があったので、うまく引っかかってくれた。状態は良くなってきているので、今まで全然仕事ができていなかった分、ここからしっかりチームのために仕事をして、力にならないといけないと思っています」。勝利に貢献も、表情を引き締めた。▽広島中村健(2回無死二塁から大山の右中間への打球を好捕)「浜風と大山さんの打球傾向を頭に入れた中で最善のルートでボールまでいけたことで、いい準備ができたかなと思います」▽広島坂倉(9回無死一塁から右前打で21試合連続安打)「飛んだところも良かったですし、チャンスが広がって良かったです。今日はたまたまつながったので、またチームのためになる一打を打てるように準備したいです」▽広島磯村(先発アンダーソンらを好リード)「今日はすべての球でカウントが取れたし、すべての球で勝負できた。アンディーに助けられた」

◆阪神近本光司外野手(27)が4打数無安打に終わり、連続試合安打は「30」でストップした。3番・中堅でスタメン出場したが、一ゴロ、左飛、中飛、二ゴロと安打は出なかった。前日6日までの30試合中、4打席目以降にその日の初安打を放ったのは5試合しかなかった。近本は前日6日に11年マートンの30試合に並んだ。この日、安打が出れば、プロ野球では46年野口二郎(阪急)、15年秋山翔吾(西武)に並ぶ歴代3位タイ。秋山とともに左打者最長記録となるところだった。連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33。近本の球団を通じたコメントは以下の通り。-連続安打が止まったが近本 うーん...まあ、ここまでやってこれたというのは、自分の中ではすごく成長できたというのはありますし、それで昨日はたくさんの人に連絡もらったり、『元気をもらった』というのも連絡いただいた。最近はそういうのがなかったので、コロナ禍で、そういうところで元気を与えられたら、今日で止まっちゃいましたけど、これからもヒット1本ずつ積み重ねていけるようにやっていきたいなと思います-成長できたというのはどういうところで近本 経験もそうですし、やったという結果もそうですけど、その中でのメンタルだったり、心構えだったり、今日もせっかく僕のヒットを見るために来てくれた人もたぶんいると思うんですけど、それで打てなかったのはすごく申し訳ないという気持ちもあります。4打席目、特に打席に入る時とか、球場の雰囲気とか、自分で自分に対するプレッシャーとか感じながらというので、すごく打席が楽しくて、こんな中で野球をやれているんだなというのはすごく思いながら、打席に入りながら、(広島捕手の)磯村さんと、こんな野球楽しんでるんやなあとそういう話をしながら、そこでどうやって打つかというのを楽しみながらやっていたので、結果的には打てなかったですけど、これというのがプロ野球選手をやることにもつながってくると思う。そういうのは明日からも続けられると思うので、楽しんでいけたらいいかなと思います-球団記録としては残る。誇りと思うが近本 こんだけ長いプロ野球の歴史で名前が載るのはすごく光栄に思いますし、でもやっぱりそこで止まっちゃう自分なんだなっていうのは守備しながら思ってました(笑い)。ここで打てない人間なんだなって。普通の選手だなって思いながら守ってました(笑い)。やっぱり33試合が日本記録にあって、だいたい30で止まってるっていうのはやっぱりそういうところなのかなと。ヒット1本ってすごく難しいようで、簡単ではあるので。それって心の持ち方でもね、どんどん伸ばすことはできるだろうと思いますけど。また明日からつなげていけるよう楽しんでいきたいと思います-30試合は楽しかった近本 僕の中では早く終われって思ってましたけど、やりたいことができなかったので。そのバッティング技術の成長がなかなかできなかったので、僕の中では早く終わって次のステップにと思ってたんで。ヒット1本出たその日のあとの打席は、その成長のためにやることとかシフトチェンジして行ってたんで、明日から新しい自分で挑戦できるんで、楽しみです

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】7日、広島戦の5回、代打に立ったロハスの打撃は不本意なスイング。やらかした...と思った直後のラッキー安打で見せた照れ笑い。人柄の良さが伝わります。

◆阪神・近本光司外野手(27)が「3番・中堅」で出場する。近本は5月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)から安打をマークし続け、7月6日の同戦では四回に中前打を放って、2011年にマット・マートンが記録した30試合連続安打の球団記録に並んだ。この一戦でも快音を響かせれば球団新記録の「31」となり、プロ野球でも1946年の野口二郎(阪急)、2015年の秋山翔吾(西武、現広島)に並び、歴代3位となる。

◆8日のヤクルト戦で先発する阪神・青柳晃洋投手(28)がショートダッシュなどで調整。前回対戦は4月22日の敵地での一戦で完封勝利。「あまり覚えていない。前回の中日戦があまり良くなかった(6回1失点)ので、相手どうこうより自分のピッチングをできるように」と気を引き締めた。神宮では2020年6月23日から負けなしの4連勝中。「そうなんですか。得意なのかは分からないですけど、相性はいいという数字が出ているならそれにあやかりたいと思います」とコメント。最近2試合で勝ち星から遠ざかっており、七夕の願いを聞かれ「明日勝てますように」と笑顔で話した。

◆阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(23)が先発し、5回4安打1失点だった。序盤から直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜる投球で広島打線に立ち向かった。一回は三者凡退で切り抜けたが、二回は先頭のマクブルームに外寄り高めに浮いた146キロを左中間席にたたき込まれ、先制点を献上。しかし、その後はコースを突くていねいな投球を披露し、走者を出しながらも追加点を許さなかった。先発登板は3月27日のヤクルト戦(京セラ)、4月14日の中日戦(バンテリンD)に続き、プロ3度目。70球を投げ抜いたが、味方が得点を挙げられず、プロ初勝利はお預けとなった。

◆阪神は打線が沈黙し、今季16度目のゼロ封負け。広島の先発・アンダーソンを打ち崩せなかった。二回先頭の佐藤輝が二塁打を放つも、続く大山の打球は相手好守に阻まれて1死三塁。その後糸原、北條と走者をかえすことができなかった。五回は2死から一、二塁と好機を作るも、中野が左飛に倒れて無得点。球団タイ記録の30試合連続安打だった近本は無安打で迎えた九回の最終4打席も二ゴロに倒れ、球団新記録はならなかった。先発した阪神のD3位・桐敷(新潟医療福祉大)は二回にマクブルームにソロを浴び、先制点を献上したが、5回4安打1失点。0-1の九回に登板した加治屋が2死一、二塁から代打・松山に痛恨の2点二塁打を浴びた。勝てば3位浮上だったが、ルーキー左腕の健闘を打線が援護できず、連勝は3でストップした。

◆広島は二回にマクブルームの10号ソロ本塁打で先制し、九回に代打松山の2点二塁打で突き放した。アンダーソンは球威があり、8回無失点で5月22日以来の3勝目。阪神は二回1死三塁の同点機を逸したのが響き、連勝が3で止まった。

◆阪神・近本光司外野手(27)の連続試合安打が「30」で止まった。広島のドリュー・アンダーソン投手(28)の前に一ゴロ、左飛、中飛、栗林良吏投手(25)には二ゴロだった。勝てば今季初の3位浮上の試合は4安打に終わり、今季16度目の完封負けを喫した。先発のD3位・桐敷拓馬投手(23)=新潟医療福祉大=は二回にライアン・マクブルーム内野手(30)に許したソロのみで5回1失点だった。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績37勝43敗2分、観衆3万8277人)。ーー桐敷は持ち味は出した「うん、まあ球の強さが、だいぶ出てきたかなという感じはあったんで。ファームでやってきたことが、しっかりやれたかなと思うけど」ーー気持ちも向かっていくところが見えた「まあまあ、それはもちろん」ーー次回は「いや一回抹消する」ーー桐敷が頑張っただけに打線が...「いやもちろんね、うん」ーーアンダーソンの投球はどう見たか「変化球うまく使われたなという感じはね、あったんかな。そういうところでちょっと的が絞りにくくなったかな、という」ーー九回の加治屋も2死までは粘ったが、痛い2失点に「いや、もちろん。1点差で栗林ってなれば伸び伸び投げさせることはできなかったと思うので、どうしてもあのまま行きたいというのは、もちろんです」ーー休養明けのアルカンタラはボールに勢いはあった(八回に登板し1回無失点)「うん、いいボールは行ってたね、うん」) ーー近本がここまで続いた「準備であったり、体のケアであったり、そういうものをやって来られるから毎日試合に出られるわけであって、それは皆さんの見えないところが、しっかりしているところが、毎日の試合の結果に結び付いているところがあるんで。そういうところをしっかりやった結果。もちろん残念やけど、逆にここまで出来たことはすごいこと。まだまだ先のある選手なんでね。また新たなチャレンジも出来るやろうし、これが出来たことは自信にして、もっともっとやって行ってもらったらいいんじゃないですか」ーー8日からヤクルト戦「そうやね。突っ走っているチームで、状態もいいチームなので。こっちも、もっともっと自分たちの野球をしっかりやって行かないとダメな相手。まず明日しっかり、ヤギで取りたいなと思います」

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、阪神の近本に期待を寄せた。以前から機動力に注目し、打撃力も高く評価。「スピードのある選手は面白いなと見える。能力が高い選手だと分かっている」と笑顔で話した。代表経験のない新戦力にも興味を示した。今季、中継ぎでブレークした阪神の湯浅には「素材として楽しみなので、しっかり見ていきます」。広島の先発サウスポー床田のリリーフとしての可能性を探っている様子で「途中からいけるのか、佐々岡監督とすごく話をした」と明かした。

◆阪神・近本光司外野手(27)の連続試合安打が「30」で止まった。広島のドリュー・アンダーソン投手(28)の前に一ゴロ、左飛、中飛、栗林良吏投手(25)には二ゴロだった。試合後の一問一答は以下の通り。ーー率直に連続試合安打が途切れたことをどう受け止めているか「うーんまあ、ここまでやって来られたのは、自分の中ではすごくまた成長できたのもあります。それでね、昨日(6日)とかたくさんの人に連絡をもらったり元気をもらったのも、連絡をいただいて。そういうところで、最近はそういうのもなかったので、その中で(笑)。元気を与えられたら。今日止まっちゃったすけど、これからもヒット1本ずつ積み重ねて行けるようにやりたいなと思います」) ーー成長できたというのはどういうところか「うーんまあ、経験もそうですし、やったという結果もそうですけど。その中でメンタルだったり心構えだったり、今日ね、せっかく僕のヒットを見るために来てくれた人も、たぶんいると思うんですけど。それで打てなかったのも、すごく申し訳ないという気持ちもあったんですけど」(さらに続けて)「4打席目、特にね、打席入る時とかの球場の雰囲気とか。で、自分で自分に対するプレッシャーとか。すごく打席が楽しくて。『あ~こんな中で野球やれているんだな』っていうのはすごく思いながら。打席に入りながら。で(広島の捕手の)磯村さんと『こんな野球楽しんでるんやなぁ』みたいな、そういう話をしながら。ね、そこでどうやって打つかっていうのも楽しみながらやっていたので。結果的には打てなかったすけど、これ(楽しむ)っていうのは野球をやる、プロ野球選手をやるっていうところにもつながってくると思うので。そういうのは明日からでも続けられると思うので。楽しんでやって行けたらいいなと思います」 ーー球団トップタイの記録として、歴史に残る「そうですねえ、まあね、こんだけ長いプロ野球という歴史もそうですけど。やっぱりそういうところで名前が残るのはすごく光栄に思いますし。でもやっぱ、そこで止まっちゃう自分なんだなっていうのは守備しながら思っていましたね(笑)。『あぁ、ここでたぶん打てへんような人間なんだな』とか『フツーの選手やなぁ(笑)』と思いながら守っていたんですけど」(さらに続けて)「やっぱり大体、33試合というのが日本記録あって。大体、30か31で止まっているというのは、やっぱりそういうところなのかな、とは思いますけど。ねえ、ヒット1本って、すごく難しいようで...まあ簡単でもあるので。それって...心の持ち方でも、どんどん伸ばすこともできるだろうとは思いますけど。明日からでもつなげられると思うので。楽しく行きたいと思います」ーー最後にこの期間はどうだったか「いや、僕の中では『早く終われ』って思っていましたけど(笑)。早く終われって思っていて、やりたいことができなかったんで。で、そのバッティングの技術の成長が、なかなかできなかったので。僕の中では早く終わって次のステップにっていうのは思っているので。ヒット1本出たその日の後の打席は、その成長のためにやることとかで、いろいろシフトチェンジして行っていたので。明日から、そういうふうに新しい自分が挑戦できるので。まあ、楽しみです」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(78)は連続試合安打が「30」で止まった近本光司外野手(27)に言及し、エールを送った。近本の連続試合安打が止まってしまったのは残念だが、30試合も打ち続けたことは素晴らしいのひと言。記録は止まっても、新たにスタートを切ればいいわけで、再び大記録に挑戦してもらいたい。近本なら十分に可能だ。この日の4打席に関しては、かなり硬くなっていた。決して打てない球ばかりではなかったし、むしろ甘いコースの球も何球かあった。仕留めそこなったというより、力が入り過ぎて、全くバットが出てきていなかった。明らかに、いつもの近本とは違っていた。本人は意識していないと言っていたようだが、周囲の声が届いていないはずがない。無意識のうちにプレッシャーを感じていたのだろう。プレッシャーをまともに受け止めて、自分の打撃ができていなかった。ただ、そういう環境の中でプレーを続けることも、超一流のプロには必要。この先も、違ったプレッシャーを感じてプレーすることもあるはず。この経験が生きる時が必ず来るだろう。近本が引っ張ってきた打線なので、近本が封じられると、一気に苦しくなってしまった。アンダーソンは最近では調子が良かったのだ、それでもゼロに抑えられる投球には見えなかった。カウントを取る球が、右打者の外、左打者の外に偏っていた。ということは、絞り球さえしっかりできていれば、早い回に攻略できたのではないか。決して油断したとは思わないが「この投手なら打てる」「この程度の球なら打てる」という無意識の思いが、早いカウントでの凡退を繰り返すことにつながった。結果、球数に不安を持つアンダーソンを助けてしまった感じだ。二回1死三塁から犠牲フライでも、内野ゴロでも1点入るケースで、糸原が浅い左飛に倒れたシーンが最後まで響いてしまった。完封負けは打者にとっては屈辱。ゼロのイニングが増えると、変なプレッシャーもかかってしまう。次の試合は、とにかく早いイニングで得点することが大事だ。相手は首位を独走するヤクルト。ますます、早い回に得点する作戦で有利に試合を運び、意地を見せてもらいたい。

◆広島のアンダーソンが来日後最長の8回を投げ、4安打無得点に抑えて3勝目を挙げた。チェンジアップを効果的に使って速球を生かし、来日後最多の9奪三振。5月22日以来の白星を「チームで勝ち取った勝利だ」と謙虚に喜んだ。二回は先頭の佐藤輝に二塁打を許し、続く大山に右翼へ打ち返されたが、これを中村健が横っ跳びで好捕。タッチアップで三進されても後続を直球勝負で抑えた。五回2死一、二塁でも中野を内角直球で左飛。「制球が良く、真っすぐも走っていた」と手応えたっぷりに語った。

◆日本ハムの清宮が5年目で初の2桁本塁打に到達した。0―0の二回、肩口から入ってくる左腕佐藤奨のカーブを豪快にたたいて右翼席中段へ2試合連続の10号ソロ。「(投手の)右も左も関係ないと思っている。自分のスイングができている」と自画自賛した。同期入団の田中がプロ初先発した試合で「(田中)瑛斗に勝ちを付けるために打てて良かった。しっかり援護できて幸せ」と喜びもひとしおだ。それでも「ずっとホームラン30本と言っている。頑張ります」と決意を新たにした。

◆あぁ、ストップ―。阪神は広島に0―3で敗れ、連勝が「3」で止まった。「3番・中堅」でスタメン出場した近本光司外野手(27)は4打数無安打で、連続試合安打記録は球団最長タイの「30」でストップ。それでも新たな挑戦への始まりと捉えて、前を向いた。8日からは16・5ゲーム先をいく首位ヤクルトと対戦。選手会長のひと振りで、虎の怖さを思い知らせる。もう、近本だけの記録ではなくなっていた。期待も、最高の雰囲気も全身で受け止めて応えようとしたが、球団タイ記録まで伸ばした連続試合安打は「30」で止まった。それでも、挑戦の終わりこそが〝シン・チカモト〟誕生への一歩だと、胸を張って言い切った。「僕の中では『早く終われ』って思っていましたけど(笑)。やりたいことができなかった。バッティングの技術の成長っていうのが、なかなかできなかったので。僕の中では早く終わって次のステップに、って」今季16度目の完封負け寸前の九回。近本が挑んだ一球一球に甲子園が揺れた。くす玉のひもに手をかける人も、祈る人もいた。5月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)から前日まで30試合、日数にして40日間にわたって快音を響かせ続けてきたが、願いはよりによって七夕の夜に断たれた。 虎打線全体が広島先発のアンダーソンに手玉に取られ、八回まで4安打無得点。近本も一ゴロ、左飛、中飛で0-3で迎えた九回。虎党の願いは一つ。1死から近本が打席へ向かうと、球場全体が背中を押した。「打席入るときとかの球場の雰囲気とか。自分で(かけた)自分に対するプレッシャーとか。すごく打席が楽しくて。『あ~、こんな中で野球やれているんだな』っていうのはすごく思いながら」難敵・栗林と向き合いながらも、すべてを味わっていた。7球目まで好勝負を見せたが、結果は二ゴロ。強い浜風でもなかなか飛ばせないほどのため息が一帯を包んだ。それでも「そこでどうやって打つかっていうのも楽しみながらやっていた。結果的に打てなかったですけど、これ(楽しむ)は野球をやる、プロ野球選手をやるっていうところにもつながってくる。あしたからでも続けられると思う。楽しんでやっていけたら」と前向きに言葉をつむいだ。1979年に高橋慶彦(広島)が打ち立てたプロ野球記録「33試合連続安打」には届かなかった。だが、嘆いたりせず、むしろ〝1試合で1本打つ〟ことに気持ちよく区切りをつけ、さらなる進化を目指す。8日からは16・5ゲーム差をつけられ、優勝へのマジックナンバー「50」の点灯を許している首位ヤクルトとの3連戦(神宮)。燕退治の前にすべてをリセットし、またゼロからという気持ちで臨む。「ヒット1本出たその日の後の打席は、成長のためにやることとかでいろいろシフトチェンジしていっていた。あしたから、そういうふうに新しい自分が挑戦できるので、楽しみです」駆け抜けた30試合は、我慢と工夫の期間でもあった。悔しさもある31試合目だが、この先の近本に、誰より本人が期待している。(長友孝輔)

◆手応えを感じる70球だったからこそ、本塁打にされた、あの1球に後悔が残った。今季3度目の先発マウンドに上がったD3位・桐敷(新潟医療福祉大)は粘投したが、プロ初勝利はまたもお預けとなった。「ホームランは打たれたけど、前回抹消されたときと比べて成長したピッチングはできたかなと思うので、よかった」悔やんだのは二回先頭で4番・マクブルームに浴びた先制ソロだった。ボール球のスライダーを2球続けた後、ストライクを取りにいった外角のツーシームをとらえられた。「入りからムダな2球で、そこからの失点だったので、本当にもったいない」。それ以降は二塁すら踏ませない安定した投球で、5回4安打1失点と試合を作った。1年目の今季は開幕ローテをつかんだが、初先発した3月27日のヤクルト戦(京セラ)で5回0/3を3失点で黒星。その後は中継ぎに配置転換され、4月14日の中日戦(バンテリンドーム)で再び先発のチャンスを与えられるも、結果を残せず2軍降格となった。ファームでは球の切れの向上と力の伝え方を模索した。練習を重ねるなかで体の軸を意識し、コマのように回転させるイメージで投げることで出力と制球が安定。その成果が今回の登板に表れ「フォームの感覚も力の伝え方も球速に合っていたので、すごくよかった」とうなずいた。成長を感じさせた左腕に、矢野監督も「球の強さがだいぶ出てきたかなという感じはあった。ファームでやってきたことがしっかりやれたかなと思う」と評価。今後は一度抹消される予定だが、再び先発するチャンスは必ずやってくるはずだ。「アバウトにいくところと、慎重にいくところを場面場面で理解して、投げていくことが次の課題かなと思う」慎重かつ大胆な投球で、次こそ初白星をつかみ取る。(織原祥平)

◆コマのようにビュンビュン回って、しっかり腕が振れていました。2軍での再調整を経て久々に先発した新人の桐敷が5回1失点。合格点のピッチングです。「投手には、なぜ、オーバースローやアンダースローがいるんですか?」今思い出してもアホみたいな質問。ピヨピヨ記者だった時代、私のそんな疑問に明確に答えてくれた人がいます。大石清さん。1959年に静岡・清水商高から広島に入団し、2年目の60年に26勝、通算134勝を挙げ、引退後は阪神など7球団で投手コーチを務めた方です。大石さんの説明はこうでした。「両腕を広げてみて。一番強く腕を振れるのは? 体と腕の角度が90度のときでしょ。90度より上げても下げても力強く振れないでしょ。でんでん太鼓やコマと同じですよ。でんでん太鼓も90度にならないと、太鼓の部分に紐の先のタマが当たらない。コマも真っすぐに立って回っているときが一番スピードが出る」大石さんの話は「それを踏まえて、本題の投げ方につながる腰の動き」に移りました。「90度の腕の角度を保ったまま、ステップして腰を回していく。このとき、真っすぐ踏み出してそのまま平行に腰を回したら体が強く回転できる人はサイドスロー」ふむ、ふむ。「左の腰を下げて、右の腰を前にかぶせていく形で回すと強く回転できる人がオーバースロー」はい、はい。「右の腰をやや下げて、左の腰を突き出すように前に出していきながら右の腰で押し込むように回していくと強く回転できる人はアンダースローが向いている」 なるほど!! 投手コーチ時代、大石さんはフォームに悩む若手がいると、その投手のスムーズな腰の回り方はどの形かを見て、腕の振りをアドバイスしたそうです。どうしてこんな話を思い出したのか。理由は桐敷と青柳です。2面の原稿にもありますが、桐敷が「体をコマのように回して、腕はただついていくだけという意識でやっていた」と話していたことを、トラ番織原祥平が記事にしています。そのコマ投法で好投。援護がなく初勝利はお預けになりましたが、今後が楽しみになる投球でした。「桐敷投手、やさしいんですよ。埼玉県の夏の大会が8日に開幕するんですが、母校の本庄東高野球部にウィダーインゼリーを大量に差し入れしています」先発登板に合わせて母校を取材した織原に、関係者が感激した様子で教えてくれた話です。そして、でんでん太鼓の青柳。これも、今年1月の自主トレで織原が記事にしています。青柳が「ブレない体の軸と、連動するように動く腕の振りを意識して、胸椎を意識してトレーニングメニューを組んでいる」と話していたそうで、織原は個人トレーナーの内田幸一氏(日本工学院教員)にも取材。内田さんも「でんでん太鼓」を例に出して、メカニズムを説明してくれたそうです。「青柳さんもやさしいです。きょう練習後に、『何か願い事しましたか?』と質問したんです。周りからは笑われましたが、『七夕だね。明日勝てますようにって、お願いするよ』とノッて答えてくれました」でんでん太鼓投法で安定感を増した青柳にヤクルトを止めてもらいましょう。コマ投法にめどが立った桐敷にも期待が持てます。残り61試合ある。まだ可能性はあります。

◆こよいは七夕。織姫と彦星が天の川で会えるか会えないか、ドキドキハラハラって、そんなもん知るかー!!(怒)こっちなんかなあ...。虎彦と日本一姫さまは1985年を最後に出会っていないんだよ~。もし阪神が逆転ミラクルVで姫に会えたとしても、ババアになっとるやんか~(失礼)ぶっちゃけ、俺に言わせれば、本日はベンチの采配ミスの黒星です!! 1点ビハインドの九回2死一、二塁のピンチに広島が代打に松山を送った場面、矢野はん、何で左投手の渡辺を投入せんの!!ちゅーか! 繊細投手の加治屋が、九回先頭のマクブルーム、坂倉と連打を許した時点で矢野はんより采配上手のベテラン虎党は、渡辺を用意しとったわ!!中野は3日の中日戦で低めをしゃくって芸術的な本塁打を打ってからアッパースイングになるわ、大山は体が開いてバットの先でボールを捉えはじめるわ...。首脳陣は人生の先輩として、そこをキッチリと指示したれやー!!

◆六回に登板した阪神のケラーはクリーンアップを危なげなく三者凡退に抑えた。「桐敷が素晴らしいピッチングをして守備に良い流れを作ってくれていたから、その流れに乗ってマウンドに上がることができた」。上本を一邪飛、菊池涼を直球で右飛に打ち取り、最後はマクブルームをカーブで空振り三振に斬った。これで8試合連続無失点。奪三振も7試合連続と存在感が高まっている。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53261 0.671
(↑0.004)
M50
(↑1)
63370
(+11)
275
(+3)
96
(+1)
54
(-)
0.259
(↑0.002)
3.040
(-)
2
(-)
巨人
43410 0.512
(↓0.006)
12.5
(↓1)
59333
(+3)
359
(+11)
95
(+2)
38
(-)
0.250
(↑0.001)
3.860
(↓0.09)
3
(-)
広島
38403 0.487
(↑0.006)
14.5
(-)
62299
(+3)
301
(-)
41
(+1)
14
(-)
0.254
(-)
3.420
(↑0.04)
4
(-)
阪神
37432 0.463
(↓0.005)
16.5
(↓1)
61274
(-)
246
(+3)
53
(-)
63
(-)
0.236
(↓0.001)
2.800
(-)
5
(-)
DeNA
34401 0.459
(-)
16.5
(↓0.5)
68262
(-)
312
(-)
56
(-)
27
(-)
0.250
(↓0.002)
3.740
(↑0.07)
6
(-)
中日
32451 0.416
(-)
20
(↓0.5)
65222
(-)
304
(-)
40
(-)
24
(-)
0.245
(↓0.002)
3.720
(↑0.06)