巨人(★3対11☆)ヤクルト =リーグ戦15回戦(2022.07.07)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:石川 雅規(5勝3敗0S)
敗戦投手:シューメーカー(4勝6敗0S)

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(12号・4回表ソロ)
【巨人】ウォーカー(17号・1回裏ソロ),増田 陸(4号・5回裏2ラン)

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◆ヤクルトが快勝。ヤクルトは初回、山田の適時二塁打などで幸先良く5点を先制する。その後は、4回表に塩見のソロが飛び出すなど、終わってみれば16安打で11得点を挙げた。投げては、先発・石川が5回3失点で今季5勝目。敗れた巨人は、投手陣が振るわなかった。

◆巨人大城卓三捕手(29)は3日広島戦から3試合続けて本塁打中。捕手が4戦連発すれば19年8月28~31日の森(西武)以来。巨人では09年9月5~10日の阿部(5試合)以来、球団13年ぶりの記録になる。

◆巨人の坂本勇人内野手(33)が7日、腰の痛みにより、出場選手登録を抹消された。前日、ヤクルト戦の5回に第3打席を迎える場面で交代。3試合連続で途中交代していた。原監督は「中途半端にベンチにいると我々も使ってしまうので、ここはペナントレースの中で、10日間というような時間を与えた方がいいんじゃないかと」と説明した。坂本は今季、ケガに悩まされてきた。左内腹斜筋筋損傷で3月の開幕2戦を欠場。5月1日には右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱し、6月9日に1軍復帰していた。代わりに中山礼都内野手(20)が昇格する。

◆#七夕の願い事-。巨人原辰徳監督(63)が、七夕のこの日の試合前、報道陣から用意された短冊に、「歓喜」と願いを込めた。15秒ほど熟考し、チームカラーのオレンジ色の短冊にペンを走らせた。撮影タイムになると、「ええ~い! 」と3回ほど声を出しながら短冊がつけられたササの葉を振った。前日6日の同戦では14カード連続勝ち越し中だった首位ヤクルトを相手に、サヨナラ勝ちで2連勝、8カードぶりの勝ち越しに成功していた。

◆主将の坂本が腰の痛みで出場選手登録を抹消された巨人は、野手3人を入れ替えて首位ヤクルトから同一カード3連勝を狙う。坂本に代わって増田大が「8番・遊撃」でスタメン出場。坂本の打順だった5番には中島が入った。主に代打として11打数6安打、打率5割4分5厘と好調の石川が「7番・右翼」で11試合ぶりに先発出場。3戦連発中と好調の大城も8番から6番に打順を上げた。投手陣はシューメーカーが中5日で先発マウンドに上がる。

◆巨人ヤクルト15回戦が7日、東京ドームで行われ、競泳男子で五輪2大会連続の2冠を果たした北島康介氏(39)らが始球式を務めた。東京をホームタウンとする14のスポーツチーム、団体がこの日、合同プロジェクト「TOKYO UNITE」を立ち上げ、その記念として実施した。競泳国際プロリーグに参戦する「東京フロッグキングス」のゼネラルマネジャーを務める北島氏は「豪華メンバーでの始球式に大変うれしく思います。横の連携を生かし、子どもたち、東京の未来のためになる活動をしていきたい」と述べた。始球式には他に大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)、東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼氏、J1東京の森重真人、巨人岡本和、ヤクルト村上ら14人が参加した。◆始球式参加者北島康介さん安藤周人選手水谷隼さん小池純輝選手岩清水梓選手森重真人選手平戸太貴選手小沢直輝選手松永拓朗選手武井日向選手西野曜選手間垣親方(元横綱白鵬)岡本和真内野手村上宗隆内野手

◆首位独走のヤクルトが、1回にいきなり5点を先制した。巨人先発シューメーカーに対し、先頭の塩見こそ三ゴロに倒れたが、続く山崎が9球粘って四球。3番山田が右翼線へ適時二塁打を放ちたちまち1点を先制。「先制することが出来て良かったです。山崎がよく走ってくれました」と喜んだ。さらに4番村上も右前打で続き1死一、三塁とすると、5番青木が「いい流れで回ってきたので、その流れに乗って、後ろにつなぐ気持ちで打ちました」と、きっちり中前にはじきかえし2点目。6番オスナは左飛に倒れ、2死一、三塁から7番内山壮が「強引にいかず丁寧に打つことを心掛けて打席に入りました」と中前適時打で3点目。なお2死一、二塁から8番長岡が「(先発の)石川さんに1点でも多くという気持ちでした」と、右翼線へ2点適時二塁打を放ち、さらに2得点を追加した前日6日の同戦ではサヨナラ負けを喫し、2カ月ぶりの連敗。14カード続いていた勝ち越しがストップしたばかりだったが、燕軍団が1回から打者9人、5得点の猛攻を見せた。

◆巨人が同一カード3連勝を狙う首位ヤクルト3連戦の最終戦、先発マット・シューメーカー投手(35)が立ち上がりで5失点を食らった。初回にいきなり打者一巡を許し5安打を浴びた。1日広島戦(マツダスタジアム)で4回2/3を投げ7安打5失点と5敗目を喫した試合から中5日での先発マウンドだったが、苦しい立ち上がりになった。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(30)が、反撃ののろしを上げる"ズッキュン砲"を放った。先発のシューメーカーが5点を先制された直後の1回1死。ヤクルト石川の内角低めカットボールを捉え、本塁打を確信。左中間への飛距離123メートル、角度34度の17号ソロを決めた。9試合ぶりの1発に「先制されていたのでまずは出塁することを考えていたよ。ストライクゾーンに来たボールを積極的にいこうと思っていた。インサイドのカットボールだったけれど、自分のスイングでしっかりと捉えることが出来て良かったよ」と振り返った。ベンチに戻ると頭上でハートポーズを作る定番の「ズッキュンポーズ」で貫禄の1発を喜んだ。

◆巨人先発のマット・シューメーカー投手(35)が来日最短となる3回途中でKOされた。同一カード3連勝を狙う首位ヤクルト3連戦の最終戦。初回にいきなり打者一巡の5安打を許し、5失点。3回1死からヤクルト青木、オスナに連打を浴び二、三塁とされたところで、2番手戸根にマウンドを譲った。大事な1戦での最短KOに「先発として長いイニングを投げなければいけない中で、中継ぎ陣に負担をかけてしまい申し訳ないです」と肩を落とした。これまでの最短降板は5月7日のヤクルト戦で、3回3安打5四死球6失点だった。前回登板は1日の広島戦(マツダスタジアム)。4回2/3を投げ7安打5失点と5敗目を喫した試合から中5日での先発マウンドだった。

◆巨人の増田陸内野手(22)が追い上げムードをつくる4号2ランを放った。1-6で迎えた5回無死一塁、ヤクルト先発石川の真ん中に来た128キロカットボールを、左翼席に運んだ。6月25日ヤクルト戦(神宮)以来の1発に「追い込まれていたので食らいついていきました。カットボールに少し崩されましたけれど芯で捉えることが出来ました。スタンドに届くと思っていなかったのでホームランになって本当にうれしいです」と喜んだ。

◆ヤクルトが巨人を破り、連敗を2でストップ。優勝へのマジックを「50」に減らした。前日6日の同戦ではサヨナラ負けを喫し、2カ月ぶりの連敗。14カード続いていた勝ち越しがストップしたばかりだったが、すぐに勢いを取り戻した。初回で流れを引き寄せた。巨人シューメーカーに対し、先頭塩見は三ゴロに倒れたが、続く山崎が四球。3番山田が右翼線へ適時二塁打を放ち1点を先制。さらに4番村上も右前打で続き1死一、三塁とすると、5番青木が中前にはじきかえし2点目。6番オスナは左飛に倒れ、2死一、三塁から7番内山壮が「強引にいかず丁寧に打つことを心掛けて打席にはいりました」と中前適時打で3点目。なお2死一、二塁から8番長岡が右翼線へ2点適時二塁打を放ち、さらに2得点を追加した。先発はリーグ投手最年長42歳の石川。前回登板の6月30日広島戦で史上28人目の通算3000投球回を達成した左腕が、今季初の中6日でマウンドへ。5点の援護をもらった1回、1死から巨人ウオーカーに17号ソロを浴びて1点を失った。その後は持ち味の丁寧な投球を続けたが、5回無死一塁から代打増田陸に4号2ランを被弾した。石川は5回を84球、7安打3失点。先発として最低限の役割を果たし、5勝目を挙げた。勢いに乗る打線は、4回に先頭塩見が巨人戸根から右翼席へ12号ソロ。6回にも1死満塁から村上の押し出し四球などで2点を加えた。

◆巨人投手陣が打ち込まれ、今季7度目の2ケタ失点で、連勝は3でストップした。先発マット・シューメーカー投手(35)が、1回からヤクルト打線の勢いにのみ込まれた。1死から四球を与え、山田に右翼線への二塁打を許して早々と先制された。さらに青木の適時打、2死一、三塁からは内山、長岡の連続適時打で一挙5点を失った。3回にも1死から青木、オスナの連打で二、三塁とピンチを招き、来日後最短となる2回1/3を7安打5失点でKOされた。打線は1回1死、ウォーカーが反撃ののろしを上げる17号ソロを放つと、5点を追う5回無死一塁からは、代打増田陸が左中間席へ4号2ラン。本塁打2発で3点差まで追い上げたが、リリーフ陣が粘りきれなかった。2番手戸根は、4回先頭で塩見にソロを被弾するも、2回2/3を2安打1失点と粘投。しかし3番手桜井が、1回0/3を3安打4四死球4失点と崩れた。同一カード3連勝とはならず、2勝1敗。首位を走るヤクルトとは12.5ゲーム差とされ、3位広島には2ゲーム差に迫られた。

◆ヤクルトが巨人を破り、連敗を2でストップ。優勝へのマジックを「50」に減らした。前日6日の同戦ではサヨナラ負けを喫し、2カ月ぶりの連敗。14カード続いていた勝ち越しがストップしたばかりだったが、すぐに勢いを取り戻した。

◆ヤクルト石川雅規が巨人戦通算33勝目を挙げた。巨人戦の通算勝利は金田(国鉄)の65勝が最多で、石川は川口(広島)に並ぶ10位タイ。また、巨人戦は通算33勝30敗で勝ち越し。巨人戦30勝以上で勝ち越しは4人しかおらず、石川の勝率5割2分4厘は星野(中日)の5割3分に次ぐ高勝率。

◆巨人が2ケタ失点で完敗し、連勝は3で止まった。初回に先発マット・シューメーカー投手が5安打5失点と乱調。ヤクルト打線に計16安打を浴びた。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。-5回は増田陸の2ランで3点差に迫り、追い上げムードができた「そうね、あそこで陸が打って、和真があそこ(2死二塁)で、っていうところ。あのへんでしょうな。まあまあ、先発の初回の5点というのもね、なかなかゲームを作れなかったというね。こういう結果になるというところでしょうね」-中盤以降、もったいない失点があった「やっぱり、四球というのは計算にないからね。送り出すピッチャーに対してね。1つ、2つぐらいはなんていう、そういう計算はないから。そこはやっぱり、頑張ってもらわないとね」-5回の守備から大城を下げて喜多を起用。4回までに6失点という部分も「それは、いろんなものが含まれてますね」-首位ヤクルトとの3連戦は2勝1敗「今日は大事なゲームではあるとは思ったけど。やっぱり、まだまだ力の差があるというところじゃないでしょうかね。そこを、改むることがまだあるというところで。次につなげます」-坂本は(最短で登録が可能な)10日間の時間を与えて、まずは様子を見て「そうですね。そういうことです」

◆巨人は首位ヤクルトに完敗し、同一カード3連勝を逃した。初回に先発シューメーカーが5失点と乱調。5回に3点差に迫るも6回以降に突き放され、被安打16の11失点を喫した。今カードは勝ち越したが、原監督は「やっぱり、まだまだ力の差があるというところじゃないでしょうかね。そこを、改むることがまだあるというところで。次につなげます」と振り返った。

◆ベテランの底力ヤ!! セ・リーグ投手最年長42歳のヤクルト石川雅規投手が、5回7安打3失点で今季5勝目を挙げた。今季初の中6日で先発し、持ち味の粘り強い投球で通算182勝目をマーク。対巨人戦は33勝目で歴代10傑入りした。チームは連敗を2で止め、優勝へのマジックを「50」に減らした。大量援護を背に石川が持ち味を発揮した。2発は浴びたが勝利投手の力投で、今季ワースト4連敗を喫した4月1日以来の3連敗を阻止した。「初回に勇気づけられる5点を取ってもらって、攻めるピッチングができました。5回3失点は悔しさが残りますけど、チームが勝って良かった」と振り返った。ここまで登板翌日に登録抹消となり、中10日で次戦に備える起用が続いた。暑さで疲れも出てくる7月に「中6」で勝負強さを発揮。「僕らは行けと言われたゲームに、しっかりと準備して合わせるだけなので。10日だろうが、6日だろうが、しっかりとゲームメークするのが役割。違和感なく入れたのかな」とうなずいた。高津監督は「この後9連戦もありますし、オールスターまでエンジンをかけていく、アクセル踏んでいく時期にも入っていますし」と起用理由を説明。「今日が石川で良かったと思いました。ベテランがお手本じゃないですけど」と評価した。プロ21年目。体調管理には人一倍気を配る。昨年から指輪型の活動量計「オーラリング」を導入。指にはめて体温や心拍数、呼吸数などを計測し、睡眠の質や体の状態などを数値として算出するもので、今では小川や高橋らチームメートにも広がっている。さらに練習時には直径30センチほどのヨガのサポート器具「ヨガホイール」も活用し、柔軟性向上に努める。最新機器も体に良いと聞けば積極的に試し、自身のコンディション維持につなげている。巨人戦は2季ぶりの白星で通算33勝。勝率は5割を超えるが「長くやらせていただいて、勝利よりも悔しい思いの方が強いという印象」と得意意識はない。「どこのチームに投げても、しっかりと準備してやっていきたい」と、これからも特別視せずに投げ抜く決意だ。通算182勝は石井一久(現楽天GM兼監督)の日米通算勝利数と並んだ。「スワローズでも一緒にチームメートとしてやれて、そういう偉大な先輩たちに追いつけるように頑張っていきたい思いがある。また次の1勝を目指して頑張りたい」。目先の1勝を積み重ね、大目標の「200勝」を目指していく。【鈴木正章】▼ヤクルト石川雅規が巨人戦通算33勝目を挙げた。巨人戦の通算勝利は金田(国鉄)の65勝が最多で、石川は川口(広島)に並ぶ10位タイ。また、巨人戦は通算33勝30敗で勝ち越し。巨人戦30勝以上で勝ち越しは4人しかおらず、石川の勝率5割2分4厘は星野(中日)の5割3分に次ぐ高勝率。○...8番長岡が二塁打3本の猛打賞で、下位打線からチームをけん引した。1回、3点を先制し、なお2死一、二塁。「(先発の)石川さんに1点でも多くという気持ちでした」と巨人シューメーカーから右翼線に2点適時二塁打を放ち、序盤の流れを引き寄せた。7回と9回にも二塁打から追加点のホームイン。3安打2得点で快勝に貢献した。▽ヤクルト塩見(4回に12号ソロ)「チャンスメークする気持ちで打席に入りました。良い角度で上がってくれました」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が始球式を務めた。今カードは、東京に本拠地を置くチームが野球を通じて東京のスポーツシーンを盛り上げる「TOKYOシリーズ」と銘打たれており、巨人岡本和、プロ競泳チーム「東京フロッグキングス」GMの北島康介氏、間垣親方(元横綱白鵬)らも参加した。ラグビーやバスケットなどスポーツ各界から総勢14人での始球式に臨んだ村上は「名だたるアスリートの皆さんと、このような場で一緒に投げることができて光栄でした。このプロジェクトへの期待を込めて投げました。14団体が中心となって東京のスポーツを盛り上げていけるように、これからも全力プレーで頑張ります」とコメントした。

◆巨人桑田真澄投手チーフコーチが、来日後最短の2回1/3を5失点でKOされたシューメーカーの次回登板に期待した。2戦連続で中5日登板も1回に打者9人に5安打を浴びて5失点し助っ人は「中継ぎ陣に負担をかけてしまい申し訳ない」と反省。桑田コーチは「次戦はクオリティースタートを目指して投げてくれると思います。(本人は)中5日がベストと言っていたが、次回はもうちょっと空くと思います」と話した。1回0/3を4四死球4失点だった桜井のファーム再調整も明言した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が試合前練習で一塁での守備練習を行った。岡本和は普段通り三塁での守備練習に加え、一塁手用ミットを着用して一塁でもノックを受けた。不動の「4番・三塁」として出場を続けてきた岡本和が一塁で守備練習するのは異例と言える。攻守の要で遊撃手を務める坂本勇人内野手(33)が、6日の一戦の五回に代打を送られた。2試合連続の交代となり、コンディション不良を抱えているとみられている。この日は高卒2年目の遊撃手・中山が2軍から東京ドームに合流した。

◆坂本勇人内野手(33)の出場選手登録を抹消された。不動の遊撃手は5、6日のヤクルト戦で2試合連続で途中交代。腰痛を抱えていると見られ、巨人・原辰徳監督(63)は試合前練習後、「中途半端にベンチにいると、われわれも使ってしまう。10日間というような時間を与えた方がいいんじゃないかと」とファームでのリハビリ期間を設けることを明かした。坂本は開幕直前の左脇腹痛、4月末の右膝内側側副靭帯の損傷に続き、今季3度目の負傷離脱となった。今季はここまで49試合に出場し、打率・299、5本塁打、25打点だった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは一回、打線がつながった。1死一塁から3番・山田が相手先発のシューメーカーから右翼線適時二塁打を放ち、先制した。続く村上の安打で一、三塁とすると5番・青木が中前適時打、オスナ凡退後、内山壮の中前適時打、長岡の右翼線2点二塁打で、一挙5点を奪った。

◆巨人・岡本和真内野手(26)、ヤクルト・村上宗隆内野手(22)ら14人が一斉に始球式を行った。両球団など東京に本拠地を置く14のスポーツチーム・団体がこの日、競技の発展や価値の向上を目指すプロジェクト「TOKYO UNITE」を発足させた。始球式にはプロジェクトに名を連ねる各チーム・団体を代表する1人が参加。競泳男子で五輪金メダリストの北島康介氏、大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)らも登場した。

◆巨人のマット・シューメーカー投手(35)が中5日で先発し、今季最短となる2回?を7安打5失点で降板した。一回は1死一塁で山田に先制の右翼線二塁打を許すなど、5安打を浴びて5点を失った。二回は三者凡退に抑えたが、三回1死から連打を浴びて交代を告げられた。

◆巨人・増田陸内野手(22)が5点を追う五回に4号2ランを放った。無死一塁で代打として出場し、真ん中付近の変化球にタイミングを外されながらも左翼席まで運んだ。

◆ヤクルトは打線が16安打11得点の猛攻で連敗を「2」で止めた。一回に一挙5点を奪い主導権を握ると、その後も効果的に点を重ねた。先発の石川は5回7安打3失点で5勝目(3敗)を挙げ、プロ通算182勝(179敗)となった。狙いすまして一球で仕留めた。一回1死一塁。ヤクルト・山田が、右翼線方向に先制となる適時二塁打を放った。「初回から先制することができてよかったです。山﨑が良く走ってくれました」巨人先発のシューメーカーの立ち上がりを攻めた。初球の外角に入った147キロの直球をうまく捉えると、四球で出塁していた山崎が激走をみせて、ホームに生還。主将の一打で幸先よく先制点を挙げると、青木の中前打など後続も続いて一回に一挙5点を奪った。真夏に強いのが山田だ。毎年、梅雨が明けて気温35度を超える真夏日が増える7月、8月に調子を大きく上げる。昨季は7月下旬から開幕した東京五輪では打率・350、1本塁打、7打点と好成績。準決勝の韓国戦は満塁のチャンスに勝ち越しとなる3点二塁打を放つなど勝負強さが光り、大会MVPを受賞した。チームに戻ってからも好調で、打率・310(42打数13安打)とリーグ優勝への原動力となった。今季は試合前時点で打率・250、15本塁打、49打点。徐々に成績は挙げてきている。七夕の短冊にしたためたのは「日本一」の3文字。その目標に向かって、7月2日に優勝へのマジックナンバーは点灯して視界は良好。球団初の2年連続となる快挙に向けて背番号1が、先頭で引っ張る。(森祥太郎)

◆ヤクルトは一回に一挙5点を挙げる猛攻を見せると、その後も得点を重ね巨人に大勝。先発の石川雅規投手(42)は5回3失点で5勝目(3敗)を挙げた。以下、高津臣吾監督のインタビュー。--試合を振り返って「初戦、2戦目とやられてすごく嫌な...。嫌な雰囲気ではないですけど、しっかり立ち上がらなきゃいけないなと思ったところに初回の5点だったので、いい展開でゲームに入れた」--先発全員安打「初回の二死から内山や長岡のタイムリーが効きましたし、下位打線から得点ができるのもチャンスができるのも今の打線のつながりを象徴していると思います」--石川が5回3失点「満点ではないですけど、援護がありながら五回まで3点でいったので次回期待したい」--安定のリリーフ陣「有利な展開での登板ではあったんですけど、残りの4イニングをしっかり3人で逃げ切ったのはすごく評価していいと思います」

◆ヤクルトは一回に一挙5点を挙げる猛攻を見せると、その後も得点を重ね巨人に大勝。先発の石川雅規投手(42)は5回3失点で5勝目(3敗)を挙げた。以下、石川のヒーローインタビュー。--試合を振り返って「初回に勇気づけられる5点を取ってもらって、なんとか攻めるピッチングが出来ました。5回3失点で悔しさは残りますけど、チームが勝ってよかったです」--巨人に2シーズンぶりの勝利「初戦、2戦目とやられていたので、今日は勝たなきゃいけない大事な試合だったので、打線が援護してくれて、なんとか勝てましたけど、チームが勝って本当によかったです」--安定のリリーフ陣「いつも本当に大変な場面、しんどい場面で中継ぎの皆さんにカバーしてもらっているので、次はしっかりと長いイニングを投げて頑張りたい」--プロ通算182勝「一つ一つですけど、しっかりと与えられたゲームをゲームメークして、いい状態で後ろのピッチャーにつなげられるように一戦一戦しっかりと準備して頑張っていきます」

◆巨人は大敗を喫し、連勝が3で止まった。原辰徳監督(63)は「やっぱり、まだまだ力の差があるというところじゃないでしょうかね」と肩を落とした。中5日で先発したシューメーカーが初回に5失点し、三回途中でKO。3番手の桜井は押し出しを含む4失点と崩れた。首位・ヤクルトとのゲーム差は12・5に広がった。指揮官は「次につなげます」と語った。

◆巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(54)が桜井俊貴投手(28)の2軍再調整を明言した。3点ビハインドの六回に登板し押し出しを含む3四球などで2失点。続く七回も死球と2連打で2失点し、交代を告げられた。1回0/3を投げ3安打4四死球で4失点。桑田コーチは試合後に右腕と対話し「無駄な四球ばかりを出してしまったことは反省。明日から2軍に行くことになるが、彼はまだまだ良くなると思う」と課題を与え、2軍での再調整を命じた。

◆ヤクルト・長岡が3本の二塁打を放った。一回に3点を奪い、なお2死一、二塁で右翼線へ2点打を運び「石川さんに1点でも多く、という気持ちでした」と大先輩を援護した。二塁打はリーグ4位タイの18本目。長打力も武器の遊撃手が下位打線を支えている。

◆ヤクルト・塩見が四回に12号ソロ。戸根が投じた145キロの直球を、逆方向の右翼席最前列に運んだ。「チャンスメークする気持ちで打席に入りました。いい角度で上がってくれました」と笑顔で振り返った。リードオフマンとして打率・314(リーグ3位)、38打点、22盗塁(同1位)は申し分ない成績。高津監督は「広角に打てますし、守備も大きい。すごく大きな仕事をしてくれている」と称賛した。

◆大差をつけられた試合終盤、多くの観客が帰途に就いた。巨人は今季7度目の2桁失点で敗れ、連勝が3でストップ。原辰徳監督(63)は厳しい現状を受け止めた。「今日は大事なゲームではあると思ったけど。やっぱり、まだ力の差があるというところじゃないでしょうかね」中5日で先発したシューメーカーが一回に5安打を集中され、5失点。来日最短となる2回?を5失点で6敗目を喫した右腕は「中継ぎ陣に負担をかけてしまい申し訳ない」と謝罪。救援陣も小刻みに得点を許した。打線は5点を追う五回、代打・増田陸の2ランで生まれかけた勢いに乗り切れなかった。この日、坂本が腰痛のため戦線離脱。暗い話題を吹き飛ばすためにも、白星が欲しかった。今カードは2勝1敗と勝ち越したが、ヤクルトとのゲーム差は再び12・5に広がった。次回の直接対決は18日に神宮で始まる3連戦。「改めることがまだある。次につなげます」と指揮官。地道に勝利を重ね、差を詰めるしかない。(谷川直之)

◆ヤクルト・山田哲人内野手(29)は、一回1死一塁から右翼へ先制の二塁打を放ち、打線に火をつけた。巨人先発・シューメーカーの外角直球に逆らわない打撃を見せ「一回に先制することができて良かったです。(一走の)山崎がよく走ってくれました」と息を弾ませた。主将の一打をきっかけに、続く村上が好機を広げる右前打。青木が中前適時打で加点した。内山壮、長岡の「ヤングスワローズ」にも適時打が飛び出し、この回一挙5得点。サヨナラ負けした前夜のムードを引きずることなく、シューメーカーを三回途中でノックアウトした。山田は四回にも左翼線へ二塁打を放ち複数安打。今季は好不調の波があり大きな上昇カーブは描けないでいるが、要所の一打で存在感を際立たせた。16安打11得点の打線に高津監督は「今日は全体的に四球を絡めて、走者を出して、その走者をかえしてという野球ができた。一回の5点は大きかったですけど、しっかりつながりのある攻撃ができたのかなと思います」とうなずいた。今カードは15カードぶりに負け越したが、今季4度しかない連敗は最小限で止めた。「目の前の試合をどう勝つか。明日どうやって青柳投手を攻略するか。毎日、そういうふうになっていく」と、指揮官は1つ減らした優勝へのマジックナンバーではなく、翌日の試合を見据えた。(横山尚杜)

◆セ・リーグ首位のヤクルトは7日、同2位・巨人との15回戦(東京ドーム)に11―3で大勝し、連敗を2で止めた。石川雅規投手(42)が5回7安打3失点で5勝目(3敗)を挙げて貢献。通算182勝(179敗)とし、歴代では石井一久(現楽天監督)の日米通算に並び、球団(前身を含む)2位の松岡弘まで9勝とした。巨人戦での勝利は2020年以来2年ぶりで歴代10位タイの通算33勝目。チームは優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「50」とした。汗を拭いながら一球一球を丁寧に投げ込んだ。石川は、いつもと変わらない制球力と緩急を使った投球術を披露。5回3失点で自身3連勝となる今季5勝目を手にした。「(カード)初戦、2戦目とやられていたので、何とか取らないといけない試合だった。打線が点を取ってくれて、救援も守ってくれて勝てたので、本当にうれしい」チームは前日6日にサヨナラ負けで2連敗。15カードぶりの負け越しが決まったが、一夜明けた試合で歴戦の左腕が嫌な流れを断ち切った。一回から5点の援護を受け、そのリードを守り切った。二回以外毎回走者を許しながら、失点は一回のウォーカーのソロ、五回の増田陸の2ランと本塁打のみ。変化球を低めに集め、打たせて取って要所を締めた。 今季初の中6日での登板だった。ここまで中9日以上の間隔を空けていたが、高津監督は「球宴(26、27日)までエンジンをかけていく、アクセルを踏んでいく時期」と12日から9連戦も控える中、勢いをつける役割をベテランに託した。石川は期待に応えるべく、ルーティンのヨガやストレッチを徹底。昨年から取り入れる円形のトレーニング器具「ヨガホイール」で背中や胸筋をほぐし疲労をリセット。万全の状態に仕上げた。これで通算182勝目。2006年から2年間一緒にプレーした石井一久(現楽天監督)の日米通算勝利数に並んだ。「チームメートだった偉大な先輩たちに追い付けるように頑張っていきたい思いがある」と、うれしそうな表情を浮かべながら「また、次の1勝を目指して頑張りたい」と口元を引き締めた。巨人戦での白星は現役トップの通算33勝目。東京ドームでの勝利数を石井一久、川崎憲次郎を抜いて球団トップの11勝に伸ばした。前回6月30日の広島戦では史上28人目の通算3000投球回も達成。〝生きる伝説〟として投げるたびに記録を塗り替える。優勝マジックは1つ減らして「50」とした。「また、日本一になりたい。一試合一試合、チームとして勝てる試合を拾っていきたい」。7日は七夕。42歳の左腕が短冊に記したのは、「日本一」の3文字だ。(森祥太郎)

◆石川にはプレッシャーのかかるマウンドだったと思う。前日6日、防御率0・00の田口でサヨナラ負けを喫し、連続カード勝ち越しが14でストップ。しばらく味わっていない、嫌な空気に包まれていたはず。それだけに、初回の5点には勇気づけられたことだろう。ただし実は、大量援護をもらったときもまた、難しいものだ。ストライクで勝負し、テンポよくイニングを進める必要があるため、石川の持ち味を出しにくくなる側面もあるからだ。そこでしっかり試合をつくるあたり、経験値が高い。援護で得た勇気をさらに増幅させたところも、さすが。投球中、130キロ台のストレートの割合が40%以上。勇気を持って巨人打線に向かっていた。顕著な例は、四回無死一塁で3試合連続本塁打をマークしている大城に対した局面。1ボールから直球2つ、見逃しストライクで追い込み、スピードがあまり変わらないスライダーで投ゴロ併殺。明らかに、直球が効いた結果だ。ヤクルトのコーチ時代、石川とキャッチボールをして感じたのは、意外なことに「球が強い!」だった。ボールの出どころや、リリース時の力の集中具合などが関係し、スピードガンの表示以上に力があるのだ。そう。技巧派にとっても、基本はストレート。直球あっての変化球。直球が軸であり、生命線ともいえる。その投球を続けられるうちは、200勝も目指してほしい。小さな大投手。いまや全国の野球少年に勇気を与える存在なのだから。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53261 0.671
(↑0.004)
M50
(↑1)
63370
(+11)
275
(+3)
96
(+1)
54
(-)
0.259
(↑0.002
3.040
(-)
2
(-)
巨人
43410 0.512
(↓0.006)
12.5
(↓1)
59333
(+3)
359
(+11)
95
(+2)
38
(-)
0.250
(↑0.001
3.860
(↓0.09)
3
(-)
広島
38403 0.487
(↑0.006)
14.5
(-)
62299
(+3)
301
(-)
41
(+1)
14
(-)
0.254
(-)
3.420
(↑0.04)
4
(-)
阪神
37432 0.463
(↓0.005)
16.5
(↓1)
61274
(-)
246
(+3)
53
(-)
63
(-)
0.236
(↓0.001)
2.800
(-)
5
(-)
DeNA
34401 0.459
(-)
16.5
(↓0.5)
68262
(-)
312
(-)
56
(-)
27
(-)
0.250
(↓0.002)
3.740
(↑0.07)
6
(-)
中日
32451 0.416
(-)
20
(↓0.5)
65222
(-)
304
(-)
40
(-)
24
(-)
0.245
(↓0.002)
3.720
(↑0.06)