DeNA(0対0)中日 =リーグ戦10回戦(2022.07.07)・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆DeNAは先発・東が8回まで3安打無失点に封じる快投を披露。対する中日の先発・高橋宏も7回無失点9奪三振の力投を見せた。両先発の降板後はDeNAが4投手、中日は5投手の継投で相手に得点を許さず、息詰まる投手戦は0-0のまま規定により引き分けに終わった。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)は中日戦と相性が良い。このカードは昨季打率4割9厘を残したが、今季もここまで27打数12安打、打率4割4分4厘の好成績。今日も安打を打ってチームの勝利に貢献できるか。

◆中日高橋宏斗投手(19)が初回に従来の自己最速155キロを3キロ更新する158キロをマークした。先頭の桑原に初球から154キロを続け、3球目に自己最速をまず1キロ上回る156キロをマーク。3球はいずれもボールになったが、カウント3-2に持ち込み、142キロのスプリットで桑原を空振り三振に仕留めた。2番大田にはカウント2-2からさらに自己最速を更新する158キロで空振り三振。3番佐野は157キロ直球で二ゴロ。初回を3者凡退で滑り出し、3回を終えて5奪三振を含むパーフェクト投球を披露している。

◆DeNA桑原将志外野手(28)がスーパープレーを見せた。0-0の8回1死、中日伊藤の打球は左中間深く飛んだ。中堅の桑原が懸命に走り、フェンス際でジャンプ。グラブに収めたが、勢いは止まらずフェンスに上半身を激しくぶつけた。倒れ込んだが、ボールは放さなかった。しばらく起き上がれず、ベンチからトレーナーが駆けつけた。幸い意識ははっきりしており、プレー続行。中日ファンも含め、スタンドから拍手が起きた。続く大島の打球は力のない中飛。桑原がつかんで、この回も0で終えた。ただ、9回からは桑原に代わって蝦名が中堅の守備に就いた。大事を取ったとみられる。

◆DeNA東克樹投手(26)が、今季自己最長となる8回を投げ、3安打無失点に抑えた。初回、中日先頭の大島に13球粘られながらも一ゴロ。時折混ぜるカーブで緩急を付け、連打を許さなかった。「序盤は粘られたり、ランナーを出塁させてしまい球数を要してしまいましたが、中盤以降は自分の修正ポイントを意識してうまく修正することができました。守備にも助けられ、本当に野手の皆さんには感謝したいです。次回も今回同様に長いイニングを投げられるよう、しっかり調整したいと思います」。勝ちは付かなかったが、次につながる内容だった。三浦監督は「チェンジアップもうまくカウント球でも使ってましたし、振らすこともできてました。カーブが打たれたりはしましたけども、緩急を使いながらストライクゾーンを本当に広く使いながら、(捕手の伊藤)光もゾーンの中を広く広く使うようにして、よく踏ん張ってくれました」と、バッテリーをたたえた。

◆DeNAは延長12回を0-0で引き分けた。三浦監督は開口一番「ホームが遠かった」。散発4安打と打線が5投手の力投に応えられなかった。7回には2死走者なしから四球のソトに代走神里を送り、二盗を試みるも失敗。積極的な仕掛けも実らなかった。勝てば阪神に代わり4位浮上だったが、かなわず。三浦監督は「みんなが何とかしようとしてくれていますけど、相手があること」と、勝負の難しさを受け止めていた。

◆中日は今季初の引き分け試合で、2年目の高橋宏斗投手(19)が輝いた。3月末のプロ初戦で4失点して敗れたDeNAを相手に自己最長の7回を3安打無失点、9奪三振。1回に自己最速を3キロ更新する158キロで大田を空振り三振に仕留めた。現役時代の与田前監督と浅尾2軍投手コーチ、福谷が計測した球団日本人最速も1キロ塗り替えた。「前回やられているので、絶対やり返すつもりでマウンドに上がりました。真っすぐの手応えは良かった。今日はシーズン一番の調子だった」プロ10度目のマウンド。1回に先頭桑原への3球目で先週155キロで更新したばかりの自己最速を1キロ上回った。抜群の立ち上がりで4回1死までパーフェクト。0-0のまま初の無失点で90球を投げきった。立浪監督は「この球場、この打線をゼロで抑えた。真っすぐに迫力もあり、完璧だった」と、19歳を絶賛。初陣の後は9試合続けて3失点以下と安定感を見せているが、右腕は貪欲だ。「ジャリエル(ロドリゲス)が抜けて、絶対7回までという気持ちだった。中6日で当たり前のように回って何勝も挙げるのが(先発)投手。今日の感覚で(球速が)出ていたのなら、まだ上がる。上げていかないと」。次戦での3勝目、スピードより先をにらんだ。【伊東大介】

◆DeNA・三浦大輔監督は試合前に取材に応じ、「七月七日」の七夕について問われたが、「そうですね。願い事は人に言うモノじゃない。人に言うと叶わなくなるって聞いたんで、心の中で思っておきます」と笑みを浮かべた。願い事については「七夕じゃなくても毎日願い事しているよ」とのことだが、内容については最後まで明かさなかった。

◆DeNA・桑原がスーパープレーで好投する先発・東を助けた。0-0のまま迎えた七回1死の守備で、代打・伊藤の左中間への飛球へ中堅手の桑原が猛ダッシュ。飛び上がるように空中でキャッチすると、そのままフェンスに激突した。) その場に倒れ込んだがボールは離さななかった。あまりの衝突の強さに内野からも三塁手・宮崎、遊撃手・森、二塁手・牧が心配して駆け寄った。しばらくして桑原は顔をゆがめながら立ち上がり、プレーを続行。次打者の大島の飛球をしっかりと処理した。フェンスを恐れるミラクルプレーに大きな拍手を浴びていた。九回の守備から中堅に蝦名が入った。

◆DeNAは先発の東が8回無失点と好投したが、点を奪えず引き分けた。〝六回の壁〟を越えると、今季自己最長となる八回のマウンドへ-。DeNAの先発・東が本拠地・横浜スタジアムのマウンドで熱投だ。「1軍復帰から六回途中降板が2回続いている。一個でも多くのアウトを取る。1イニングでも長く投げられるようにやっていきたい」自身初の開幕投手を務めながらも思うような結果を出せずに5月16日に出場選手登録から外れた。6月23日の1軍復帰後の2試合はいずれも五回まで好投しながらも、六回に入りバタついて走者を残して降板していただけに、六回を一つの目安として臨んだ中日戦となった。プロ通算5勝1敗と得意にする相手打線にテンポよく低めに制球した。二回に安打と死球などで2死一、二塁とされたが、三ツ俣を一ゴロに仕留めた。五回に1死から三ツ俣に右中間二塁打を浴びたが後続を封じると、リズムにのって六、七回を三者凡退でしのいだ。5年目左腕は今季初めて八回のマウンドに立つと、中堅・桑原のスーパーキャッチにも助けられながら投げ切った。直後の交代で代打を送られたが8回3安打無失点。十分な投球内容だった。好投の東を援護したい打線はしかし、ホームが遠い。九回2死から佐野のサヨナラ弾かと思われた打球は、風に押し戻されて右飛に終わった。この日は七夕。「願い事は人に言うモノじゃない。人に言うとかなわなくなるって聞いたんで、心の中で思っておきます」。三浦監督の思いとともに、試合は0-0のまま延長戦へ突入したが、1点が遠かった。

◆DeNAの東は8回を3安打無失点と力投した。ピンチになっても慌てず、二回2死一、二塁では三ツ俣を一ゴロに仕留めて無失点で切り抜けると、得点圏に走者を背負った三、五回も要所をしっかりと締め「序盤は球数を要してしまったが、中盤以降はうまく修正できた」と話した。「シーズン前半は早めに降板して中継ぎに投げさせてしまった。長い回を投げるところは意識したい」との言葉通り、今季最長のイニングを投げた。2勝目こそならなかったが、先発の役割を十分に果たした。

◆中日新人の福元がプロ初安打を放った。「3番・左翼」で初出場し、九回の4打席目に記念の一打が出た。好投手の山崎にバットを折られながらも力で中前に落とし「(前に)落ちろと思った。プロ野球選手としてのスタートを切ったので、これから頑張る」と決意を口にした。奈良・智弁学園高から大商大を経て、ドラフト6位で入団。先発出場と聞いて試合前に緊張感が高まったそうで「バナナ1本しか食べていない。喉を通らなかった」と苦笑いで振り返った。

◆DeNAは打線が沈黙し、今季初の引き分けに終わった。高橋宏の速球に押され、七回まではわずか3安打。五回は先頭の宮崎が二塁打で出て初めてチャンスを迎えたが、後続が倒れた。継投に入った八回以降は二塁すら踏めず、再三のピンチをしのいだ投手陣を援護できなかった。三浦監督は「ホームが遠かった」と言うしかなかった。

◆中日はわずか5安打と打線につながりを欠いて今季初の引き分け。立浪監督は、相手先発の東を持ち上げながらも「対策が打席でできていない。右打者はチェンジアップを狙ってと入ったけど...」と声を落とした。3点以下に終わるのはこれで7試合連続。DeNA戦も1勝8敗1引き分けと分が悪い。監督は「打てないと日々反省。何とか打破しないと」と奮起を促した。

◆ホームを踏めなかったが、相手にも踏ませなかった。DeNA・東克樹投手(26)が、中日との緊迫した延長十二回、スコアレスドローを演出した。「中盤以降は、うまく修正することができた。本当に野手の皆さんに助けてもらいました」一回に先頭の大島に13球粘られる(結果は一ゴロ)我慢の立ち上がりとなったが、徐々にリズムに乗った。ここ2試合は五回まで好投しながら六回にバタついて走者を残して交代していたが、この日は今季最長の8回3安打無失点。イニングの合間には、大きめの氷嚢(ひょうのう)を頭に乗せ、まさに心は熱く、頭は冷静。先発投手の役割を全うした。九回からは4人の救援陣が無失点リレー。野手陣は中日・高橋宏らを攻略できなかったが、八回に桑原が中堅への大飛球をスーパーキャッチするなど守備で貢献した。三浦監督は「ここ数試合で一番球が強かった」と東を評価し、中継ぎ陣に対しても「本当によく頑張ってくれている」と感謝した。4位・阪神とはゲーム差なし、3位・広島とは2ゲーム差。七夕の夜に「勝ち星」には出会えなかったが、Aクラス争いに向け、負けなかったのは大きい。(湯浅大)★データBOX DeNAが延長十二回の末、0-0で引き分けた。今季のスコアレスドローは4月9日の西武-ソフトバンク(ベルーナドーム)に次いで2試合目。DeNA(前身を含む)は2021年4月20日の中日戦(横浜)以来15度目。中日とは1957年6月23日(中日)、86年6月28日(ナゴヤ)も含めて4度目で、広島戦と並んで最多となった(ヤクルト=国鉄を含む=3度、巨人、阪神各2度)。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
53261 0.671
(↑0.004)
M50
(↑1)
63370
(+11)
275
(+3)
96
(+1)
54
(-)
0.259
(↑0.002)
3.040
(-)
2
(-)
巨人
43410 0.512
(↓0.006)
12.5
(↓1)
59333
(+3)
359
(+11)
95
(+2)
38
(-)
0.250
(↑0.001)
3.860
(↓0.09)
3
(-)
広島
38403 0.487
(↑0.006)
14.5
(-)
62299
(+3)
301
(-)
41
(+1)
14
(-)
0.254
(-)
3.420
(↑0.04)
4
(-)
阪神
37432 0.463
(↓0.005)
16.5
(↓1)
61274
(-)
246
(+3)
53
(-)
63
(-)
0.236
(↓0.001)
2.800
(-)
5
(-)
DeNA
34401 0.459
(-)
16.5
(↓0.5)
68262
(-)
312
(-)
56
(-)
27
(-)
0.250
(↓0.002)
3.740
(↑0.07)
6
(-)
中日
32451 0.416
(-)
20
(↓0.5)
65222
(-)
304
(-)
40
(-)
24
(-)
0.245
(↓0.002)
3.720
(↑0.06)