楽天(☆5対2★)ソフトバンク =リーグ戦10回戦(2022.07.07)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(6勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗19S))
敗戦投手:大竹 耕太郎(0勝2敗0S)
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◆楽天は3回裏、相手失策の間に先制に成功する。続く4回に岡島の犠飛で追加点を挙げると、7回には西川と小深田の連続適時打などで3点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・岸が7回2安打無失点の好投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、打線が精彩を欠いた。

◆楽天が正念場でソフトバンクに勝利した。負ければ3位転落の可能性もある1戦。先発の岸孝之投手(37)が、好投でチームを引っ張った。初回から丁寧にコーナーを突き、アウトを重ねた。ソフトバンク打線に二塁を踏ませず、7回95球で2安打無失点。ベテランらしい好投で今季6勝目を挙げた。打線は3回1死二、三塁で西川の三ゴロを周東がファンブルして先制。4回1死二、三塁では岡島が左犠飛。ともに適時打ではない形で点を挙げていった。得点力不足に悩む中、この日は3犠打。全員でつないで点をもぎ取った。

◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(26)が7日、寝違えの影響で首を痛めたため、楽天10回戦(楽天生命パーク)を欠場した。試合前練習には参加していたが、ベンチ入りせずチームを離れて試合中に福岡へ移動した。藤本博史監督(58)は「首の寝違えです。そんなに長くかかることはないと思いますよ」と説明した。

◆七夕の夜に、ソフトバンクの連勝が3でストップした。打線が楽天先発岸の前に、7回までわずか2安打で無得点。藤本博史監督(58)は「いいコースに投げとったよね。四隅にしっかり投げていてね。岸に完敗やね、今日は」と脱帽だった。初回1死で周東が四球を選ぶも、牧原大が併殺打。2回は1死一塁からエンドランを狙うも、今宮が三振。柳町も盗塁死で三振ゲッツーになった。7回1死一塁でも再び、牧原大が併殺打。岸がマウンドに立っている間は、1度も走者を二塁まで進められなかった。藤本監督にとって「7・7」は特別な日だった。ダイエー時代の90年に、日本ハム戦(浜松)でサイクル安打を達成した。試合前には柳田に「七夕といえば?」と聞いたが「ひこ星ですか?」と的外れな回答。「違うわ、俺のサイクルヒットや」と、しっかり教え込む一幕もあった。だが、この日の仙台は曇り空。球場周辺からは、星の光はほとんど見られなかった。指揮官の勝利を願う思いもかなわず。七夕の寓話(ぐうわ)に出てくる織り姫、ひこ星の距離のように、ソフトバンクにとっても、ホームベースまでが遠い夜になった。藤本監督は、9回に2点を返して一矢報いた攻撃に「完封されなかったというだけでもね、明日につながると思います」と前向き。コロナ禍で主力を欠いての遠征を3勝1敗で終え「十分ですよ。悲観することもない」と力を込めた。【山本大地】○...先発大竹が4回途中2失点(自責1)で2敗目を喫した。2回まで打者6人で切ったが、3回1死から岡島、炭谷の連打に暴投で二、三塁とんり、西川の三ゴロを周東がエラーし、先制を許した。4回、銀次、鈴木大を出塁させ1死も取れず66球で降板。「前回登板(6月27日ロッテ戦)の反省をふまえて、しっかりと緩急を使うことを意識してマウンドに上がった。打たれてしまったボールは全部甘くなってしまった」。離脱した和田、千賀の代役として2度の先発登板も2季ぶり勝利は遠く「短いイニングで降板してしまいチームに申し訳ない」と唇をかんだ。○...中村亮には厳しいプロ初登板となった。2点を追う7回に4番手で登板。いきなり先頭岡島に右前打など長短4安打を許し、3失点。「緊張しました。2軍では振ってくれていた低めのボールを見逃された。でも、自滅の投球はしたくなかったので強気で攻めました」。2年目の育成出身右腕は、2日に支配下登録されたばかり。新背番号「60」も試練のお披露目となった。「今日の経験を絶対に生かさないといけない」と雪辱を誓った。▽ソフトバンク尾形(約3カ月ぶりの登板で8回の1イニングを3人で抑え)「久しぶりの1軍登板で自分の力を出すことができたと思います。次も頑張ります」▽ソフトバンク牧原大(9回に2点適時二塁打)「とくかくつなぐ意識で打席に立った。自分のスイングができたことは良かったが、2併殺打でチームに迷惑をかけて申し訳ない」

◆一足早く、仙台に星が輝いた。楽天は負ければ3位転落の可能性もある一戦。正念場で岸孝之投手が、快投でチームに勝ち星を届けた。この日は全国的には七夕。仙台七夕まつりは8月に行われるが「良かったです」と目線を上げた。丁寧にコーナーを突いて、アウトを重ねる。初回からベテランらしい投球をみせた。「序盤は良くなくてどうなるかなと思った」。1回1死走者なしで周東を四球。続く牧原大をカウント1-2から外角低め126キロチェンジアップで遊撃併殺打に打ち取った。2回2死一塁の場面も、今宮を三振に打ち取り、スタートを切っていた柳町を炭谷が刺して"三振ゲッツー"。7回1死一塁では、カウント1ストライクから低めの127キロチェンジアップで牧原大を二ゴロ併殺打。二塁を踏ませず、7回打者21人を2安打無失点と完全に封じた。「自然と良くなった。全部。特にコントロール。すごく意識しなくてもちゃんと低めにいったり、狙ったところに投げられた」と、うなずいた。流れを一切与えず、ソフトバンクとの差を再び2・5差とした。自身も6勝目を挙げ、これで通算147勝。節目まで迫った。お立ち台で七夕の願い事を聞かれ「150勝勝ちたい」とキッパリ。願いをかなえるため、好投を続けていく。【湯本勝大】?○...楽天打線がみんなで点をもぎ取った。3回1死二、三塁で西川の三ゴロで周東がファンブルして先制。4回は無死一、二塁のチャンスから内田が犠打で進め、岡島が左犠飛。ともに適時打ではない形で点を挙げた。石井GM兼監督は「なかなか得点が奪えない中でのゲームが多くなっている。そこをスコアリングポジションになんとか持っていって、もう一押しというところが今日はできた」と攻撃陣をたたえた。▽楽天島内(7回2死二塁で、左翼へ適時二塁打)「打ったのは変化球。気持ち!以上!」

◆楽天打線がみんなで点をもぎ取った。首位ソフトバンクとの直接対決。負ければ差が4.5に広がり、3位転落の可能性があった正念場。つないで、つないで、点を重ねていった。5得点で、連敗阻止。8日からは1.5差で追ってくる西武を楽天生命パークで迎え撃つ。得点力不足に悩むチーム状況。それでもこの日は一変した。石井GM兼監督が「スコアリングポジションになんとか持っていって、もう一押しというところが今日はできた」と攻撃陣を評価した。"スモールベースボール"がさく裂した。3回1死二、三塁で西川の三ゴロで周東がファンブルして先制。4回は無死一、二塁のチャンスから内田が犠打で進め、岡島が左犠飛で追加点を挙げた。岡島は「本当に1点ほしいところだったので、何とか点につなげることができて、本当によかった」と安堵(あんど)。ともに適時打ではない形で点を挙げた。7回無死一塁からは炭谷が犠打でチャンス拡大。西川、小深田、島内が適時打を放って、3得点。ここでも小技が効いた。試合前時点でチームは74試合50犠打はリーグ4位の数字。1試合平均で1犠打を下回っていたが、この日は3犠打。指揮官は「ヒットで点というところだけじゃない得点の取り方で、うちはある程度、得点を重ねていかないといけない。どうやって得点期待値が高い塁まで持ってくるか」と表情を引き締める。無死や1死でのチャンスなら、安打が出なくても点は入る。これまで2死のチャンスであと1本が出ない場面が続いた。石井GM兼監督は「4アウトないと点が取れない」と表現していた。早い段階で得点圏に走者を置き、どんな形でも1点を奪いにいく。チームが束となって勝利を目指す。徐々に打撃の歯車がかみ合ってきた。【湯本勝大】

◆楽天の岸は制球が良く7回2安打無失点で、チームトップに並ぶ6勝目を挙げた。2―0の七回に西川、小深田、島内の適時打で3点を加えて突き放した。ソフトバンクは大竹耕が四回途中2失点と粘れず、連勝が3で止まった。

◆ソフトバンクの大竹耕は四回途中3安打2失点(自責点1)で降板し、2敗目を喫した。今季2度目の先発も悔いの残る結果となり「打たれたボールは全部甘くなってしまった。短い回で降板して、申し訳ない」とうなだれた。二回までは多彩な球種を駆使し一人の走者も出さなかったが、0―0の三回につかまった。1死から連打に自らの暴投もあって二、三塁に。ここで西川の力のない三ゴロを三塁手周東が捕球できず失策し、生還を許す。四回は安打に死球を与え、1死も取れずマウンドを譲った。新型コロナウイルスに感染した和田に代わり、今季初登板だった6月27日のロッテ戦は五回途中4失点と粘れなかった。2季ぶりの白星へ「ラストチャンスのつもりでいきたい」と強い覚悟で臨んだが、再び力不足を痛感させられた。

◆楽天の西川が2―0の七回1死二塁から適時二塁打を放ち、勝利を呼び込んだ。この回からプロ初登板した中村亮の変化球を右中間へはじき返し、安打で走者をかえしたのは6月12日以来。「変な力が働いたのか、野手のいない方向に飛んでいってくれた。自分が一番驚いているが、いいところで打てて良かった」と喜んだ。快音が止まった時期もあったが、今月3日には6月12日以来の複数安打となる2安打をマークするなど、徐々にバットが振れてきた。首位奪取へ、リードオフマンのさらなる復調が欠かせない。

◆楽天先発の岸は7回2安打無失点と好投。二塁すら踏ませない投球で則本と並びチームトップタイの6勝目を挙げた。打線は三回に相手失策の間に先制。四回には岡島の左犠飛、七回に西川、小深田、島内の適時打でリードを広げた。石井監督の一問一答は以下の通り。――先発の岸について「カウントの進め方だったり、勝負球だったり、いい精度で投げてくれたと思います」――黒星を喫した前回登板(6月29日のオリックス戦)からの好投。修正力の高さ「修正力の高さもそうですし、あとは勝っても負けてもシーズンは続くので、そこの切り替えという所をしっかりとして、この登板に臨んでくれたのがよかったんじゃないかなと思います」――打線について「なかなか得点が奪えない中でのゲームが多くなっているんですけど、それはやっぱりみんな必死でやっているので、そこをなんとかスコアリングポジションになんとか持っていって、もう一押しという所が今日はできたのかなと思います」) ――七回の西川の適時打について「送りバントで送るというのはなかなか得点期待値というのがちょっと少し下がるんですけど、ただスコアリングポジションに送って、そこで遥輝がなんとかコンタクトしてくれて、かえせたのでああやって前に飛べば何か起きるので、そうやって打っていってくれたらいいと思います」 ――七回の3点は大きかった「コブちゃん(小深田)は最近すごくランナー背負った場面でいいアプローチしてくれるのでそれを継続してくれればいいと思うし、島内にしてもシーズン長くなってきましたけど、まだまだ続くのでそこで体勢を整えてチームとして戦っていければいいと思います」――明日はルーキーの松井友が初先発初登板「あれこれ考えずにファームでやってきたことをしっかり出してくれればいいと思いますし、松井の良さというのを存分に出してくれればと思います」

◆楽天・岸孝之投手(37)が7回2安打無失点でチームトップタイの6勝目。二塁すら踏ませない快投で、首位・ソフトバンクとのゲーム差を2・5に縮めた。「狙った所にちゃんと投げられた。勝ったので全てがOKです」走者を背負った一、二、七回に3併殺を奪い、打者21人で抑えた。七回1死一塁は牧原大を外角低めのチェンジアップで二ゴロ併殺打。最速146キロの直球と最大30キロ差がある変化球で緩急をつけ、「僕にしては珍しく併殺を3つも取れた。そういう所で相手に流れを与えなかったのがすごくよかった」と声を弾ませた。これでプロ通算147勝目。七夕の夜、ベテラン右腕は「150勝、勝ちたい」と願いを込めた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42311 0.575
(↓0.008)
-
(-)
69284
(+2)
223
(+5)
48
(-)
44
(-)
0.261
(↓0.001)
2.750
(↓0.02)
2
(-)
楽天
40341 0.541
(↑0.007)
2.5
(↑1)
68257
(+5)
227
(+2)
46
(-)
54
(+1)
0.236
(-)
2.950
(↑0.02)
3
(-)
西武
40371 0.519
(↓0.007)
4
(-)
65247
(+2)
224
(+6)
62
(+1)
35
(-)
0.223
(↓0.001)
2.410
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
39381 0.506
(↓0.007)
5
(-)
65247
(+1)
269
(+7)
45
(+1)
81
(-)
0.219
(↓0.001)
2.940
(↓0.06)
5
(-)
ORIX
38420 0.475
(↑0.007)
7.5
(↑1)
63230
(+6)
247
(+2)
34
(-)
35
(-)
0.237
(-)
2.750
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
30490 0.380
(↑0.008)
15
(↑1)
64257
(+7)
295
(+1)
62
(+1)
50
(-)
0.234
(↑0.002)
3.600
(↑0.04)