1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1X | 2 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:ゲレーロ(3勝2敗3S) 敗戦投手:ロドリゲス(0勝1敗0S) 本塁打 |
ロッテ戦チケット予約 | 日本ハム戦チケット予約 |
◆ロッテは1点を追う7回裏、佐藤都のソロで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、1死三塁の好機から荻野の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・ゲレーロが今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が6回以降無安打と振るわなかった。
◆日本ハム野村佑希内野手(22)が、6メートルの強風をライナーで切り裂く先制アーチを放った。2回先頭で114キロのカーブを左翼ポール際へ運ぶ5号ソロ。「風が強いので、ホームランを捨てて、コンパクトに打ちにいったらホームランになりました」と、コメント。これでロッテ先発の本前郁也投手(24)からは今季2本目、ロッテ戦では3本目のアーチとなった。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が4回の守備で、内野のネットに衝突してヒヤリとする場面があった。2死満塁でファウルフライを追いかけた一塁を守る清宮だが、打球は風速8メートルに流されて、どんどんスタンドへ近づいた。最後は内野ネットの方を向いてポケットキャッチを試みたが、目の前のネットに衝突。その弾みで打球は捕球できず、清宮も倒れ込んだ。場内もざわめいたが、すぐに立ち上がった清宮に大きなアクシデントはなく、プレーを続行。チームは満塁のピンチを切り抜けた。
◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)は7回1失点で降板し、来日初勝利はお預けとなった。ポンセは「ハシラナイ」が好きな日本語だというが、この日のボールは直球も変化球も走っていた。エンジン全開となったのは4回無死満塁の大ピンチを背負ってから。6番佐藤都はカットボール、チェンジアップ、ストレート、ナックルカーブをちりばめて空振り三振。7番菅野は3球とも違う球種で最後は見逃し三振。8番山口は内角へのツーシームで遊ゴロ。無失点で切り抜けた。「ノーウオームアップ」も好きな日本語だと言って笑った。そんな冗談で周囲を和ませるのが大好きな助っ人は、もちろん試合前は入念にウオーミングアップを行っていた。三塁側ベンチ前で器具を使いながら、丁寧に体をほぐした。さらに、加藤投手コーチやBIGBOSSからの強風が特徴のZOZOマリン対策に耳を傾ける場面もあった。「やることをやっていれば必ず勝ち星は付いてくる」。走るボールを低めに集め、2回には野村の先制5号ソロで援護ももらった。その野村が失策した3回は1死二塁のピンチを断って恩返し。来日最長の7回のマウンドで佐藤都に同点ソロを浴びたが、こちらも好きな日本語である「オネガイシマス。イチ、ニ、サン」と、とんとん拍子で勝てる日々は近いと感じさせる内容だった。【木下大輔】
◆日本ハムが今季4度目のサヨナラ負けを喫した。1-1の延長10回に、4番手のブライアン・ロドリゲス投手(30)がロッテ荻野貴司外野手(36)にサヨナラ打を浴びた。先制したのは日本ハムだった。2回に野村佑希内野手(22)の5号ソロで先行したが、打線は3回以降は無得点。先発したコディ・ポンセ投手(28)が7回1失点と好投し、救援陣も踏ん張ってきたが、最後に押し切られる形となった。新庄剛志監督(50)は「満塁策を考えたんだけど、フォアボールが怖かった。結果的にはああなったけど、うまく打たれた」と、無念の表情。チームは連敗で借金が今季ワーストタイの「19」となった。
◆日本ハムは今季4度目のサヨナラ負けで借金がワーストタイの「19」となった。延長10回にマウンドに上がったブライアン・ロドリゲス投手が、先頭の山口に右前打を浴びると、代走和田に初球での二盗を決められ、荻野にサヨナラ打を許した。新庄剛志監督は「タダ(フリーパス)過ぎますね。(セットに入って)グラブが上がったら(相手は)スタートを切る。ウチだったら全部走らせますよ、1球目から。工夫するのはロドリゲス次第」と、注文した。
◆延長戦の末、今季4度目のサヨナラ負けを喫した日本ハム新庄剛志監督(50)の試合後の主な一問一答は、以下の通り。新庄監督 うまく打たれましたね。満塁策、考えたんだけど、ちょっとフォアボールが怖かったですしね。結果的にはああなったけど、ま、うまく打たれたね。(先発の)ポンセね、良かったですよね。佐藤(都)君に1発浴びるまで、全然、先発ピッチャーとして十分でしょ。次も先発で投げてもらいたいな、って思います。-最後は和田に初球、盗塁を決められた新庄監督 ランナーが出たら、もう(クイックに)変えるぐらいでいかないと、ちょっともう、タダ(フリーパス)過ぎますね。(セットに入って)グラブが上がったら(走者は)もう、スタート切るから。クイックで投げてもらわないと、ちょっともう厳しいですね~。ランナーが出るまではいいボールを投げているから(走者が出たら)ゴロを打たせる。足の速いランナーが出てきたら、ちょっとね。まあ、工夫するのはロドリゲス次第ですから。-けん制を入れるなら、もっと警戒して新庄監督 いやいや、そういう問題じゃない。けん制を入れたとしても、ウチだったらもう、全部走らせますよ。1球目から。-バントが決まらないシーンが多かった新庄監督 そうね。こっちもそうですけど、あっちも。ま、どのチームもそうよ。決められるチームが強いんでしょ。-6回からは打つ手なし新庄監督 まあまあ、こういう時もあります。
◆ロッテ荻野貴司外野手(36)が今季自身初のサヨナラ打を放った。延長10回無死一塁から代走和田が二盗を成功させ、犠打で1死三塁。日本ハム・ロドリゲスのスライダーを左前に落とした。ソロ本塁打やスクイズ、押し出しなどを除く適時打はチームとして27イニングぶり。再び貯金生活に戻った。歓喜のウオーターシャワーを浴び「冷たかったですけど、体も疲れていたので、いいアイシングになった」と笑った。▽ロッテ佐藤都(7回に同点の4号ソロ) 前の打席、無死満塁の場面で打てなかったので、何とかやり返してやろうと思って打席に入ったのでよかったです。▽ロッテ本前(強風と大雨の中、6回1失点の粘投も白星付かず) 天候も気にならず投げることができたと思いますが、相手のポンセ投手がいいテンポで投げていたのに対して、走者を毎回のように背負って攻撃にいいリズムを与えられなかったのかなと思います。
◆日本ハム野村佑希内野手(21)が6メートルの強風を切り裂く先制の5号ソロを放った。先頭の2回、ロッテ本前のカーブを左翼ポール際へ運んだ。「風があって、今日は(本塁打は)無理だなって。コンパクトにいったら、うまく打てた」。ピラティスでの体幹強化が奏功している。ベンチで迎えた仲間に、右手で「J」の字を作る「Jポーズ」で応え「浅間さんが気に入っているので。なるべく出来るように、いっぱい打ちたい」と話した。
◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)が、本領発揮の快投だ。ロッテ戦(ZOZOマリン)でチームはサヨナラ負けを喫して来日初勝利は逃したが、7回4安打1失点と好投。「石川亮のリードと野手陣に助けられた。特に外野の3人には今度、ご飯をおごろうと思います」と自らのことは触れず、守備で盛りたててくれた野手陣に感謝した。「ハシラナイ」が好きな日本語だというが、この日のボールは強風や雨にも負けず、走っていた。ロッテ打線を力で押し込みながら、エンジン全開となったのは4回無死満塁の大ピンチ。150キロ超えの直球や変化球も丹念に低めに集めて無失点で切り抜けた。終わってみれば、長打を許したのは7回に同点ソロを浴びた佐藤都だけだった。「ノーウオームアップ」も好きな言葉だと言って笑う。冗談で周囲を和ませてチームに溶け込むが、試合前には入念にウオーミングアップを実施。BIGBOSSらのZOZOマリンの強風対策に耳を傾ける姿も。しっかり準備したうえで「汗をかくのが好き」と湿度の高い中でも投球の質も落とさなかった。「やることをやっていれば必ず勝ち星は付いてくる」と信じている。黄色のドゥーラグと呼ばれるかぶり物を頭に巻き、帽子の下からチラ見せしながら来日最長となる7回を力強く投げきった。新庄監督も「十分。次も先発で投げてもらいたい」と及第点。ポンセは「験担ぎは逆に運が悪くなるのでしない」と、黄色のドゥーラグはいったん封印するが、こちらも好きな日本語である「オネガイシマス。イチ、ニ、サン」と、勝利を重ねる時は近そうだ。【木下大輔】
◆日本ハムの野村が6月18日のロッテ戦以来となる5号ソロを放った。0―0の二回に先頭打者で、本前が初球から2球続けたカーブを思い切り引っ張ると、打球は低い弾道で左翼ポール際に飛び込んだ。試合開始前から風速10メートル前後の強風が吹き付ける荒天だった。一回のロッテの攻撃では中村奨、安田の左翼への大きな飛球が立て続けに逆風に押し戻され、フェンス手前で失速していた。それを見ていただけに「ホームランを捨ててコンパクトに打ちにいったらホームランになりました」と驚いた様子だった。オールスター戦のファン投票の最終中間発表では三塁手部門でトップだった。大きな期待を背負い、持ち前の長打力を発揮した。
◆ロッテの本前は二回の野村のソロによる1点のみに抑えて6回を投げた。だが、打線の援護がなく6月17日以来の3勝目はならなかった。「特に甘く入ったというわけではなかったが、ホームランがもったいなかった」と一発を悔やんだ。雨の中でも制球は安定していた。ただ、三者凡退は四回だけ。「天候なども気にならず投げられたと思うが、走者を毎回のように背負ってしまって攻撃にいいリズムを与えられなかった」と反省した。
◆ロッテがサヨナラ勝ち。0―1の七回に佐藤都の4号ソロで追いつき、延長十回に荻野の左前適時打で試合を決めた。先発の本前は6回1失点。5番手のゲレーロが3勝目を挙げた。日本ハムは、六回以降無安打に終わった。
◆雨にも負けず、風にも負けず、がっちりとした丈夫な体からたくましく腕を振った。日本ハム先発のコディー・ポンセ投手(28)が来日最長の7回を4安打1失点と力投した。「(ZOZOマリンは)風が強いですが、自分のやるべきことをやってチームが勝てるようにするだけ。もともと外でやっていたので外の球場は慣れています」台風4号の接近にともなう温帯低気圧で、10メートルを超える強風や突然の豪雨などに見舞われる中での登板。それでも、198センチ、116キロの巨体で『熊』の相性を持つ右腕は、動じることなくアウトを重ねた。三回まで無安打と危なげない投球。突然、雨脚が強まった四回に中村、安田、レアードに3連打を浴びて無死満塁のピンチを背負ったが、後続を連続三振に斬った。最後は山口を遊ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。150キロ超の直球に変化球を巧みに織り交ぜ、ロッテ打線に的を絞らせなかった。七回に佐藤都に同点ソロを許した1点だけだった。来日から約4カ月が経ち、異国での生活にも慣れてきた。日本語も勉強中で、好きな言葉は「ハシラナイ」。食堂ではそばやラーメンに舌鼓を打ち「カスタムできるので好きです」と笑顔を見せた。チームメートとの話の種は好物のコーヒー。おすすめを聞いて回り、試すのがマイブームだ。先発4試合目も味方の援護に恵まれず、来日初勝利はまた次回へ持ち越し。「やることをやっていれば必ずついてくる。勝ち星をつけられるよう頑張ります」と気合を入れていた助っ人。悪天候の中淡々とスコアボードにゼロを並べた。初勝利は逃したが、先発の役割を果たした。(箭内桃子)
◆日本ハムの新庄監督は1―1の延長十回に登板したロドリゲスに苦言を呈した。無死一塁で、代走の和田に初球から盗塁を許した。相手の切り札に対し、無警戒のまま大きなフォームで投げる姿に「厳しいですね。うちだったら全部走らせますよ。1球目から」と顔をしかめた。攻撃も野村の本塁打による1点止まりで、六回以降は無安打と尻すぼみ。三、五回にバントが決まらず流れを手放し「決められるチームが強いんでしょ」とさばさばと話した。
◆ロッテは荻野貴司外野手(36)が1ー1の延長十回、1死三塁から左前にサヨナラタイムリーを放った。ベンチからナインが飛び出し、ウオーターシャワーを全身に浴びた。お立ち台で「冷たかったんですけど、けっこう疲れてたんで、いいアイシングになりました」とスタンドのファンの笑いを誘った。試合は先発の本前が二回、野村に先制ソロを許す展開。打線は相手先発ポンセから四回、中村奨、安田、レアードが3連打で無死満塁のチャンスを作るも、佐藤都、菅野、山口が凡打でつかまえきれない。七回に佐藤都の4号ソロが出て、やっと試合を振り出しに戻した。本前は6回1失点。あとを受けたリリーフ陣は東條、オスナ、益田、ゲレーロが全員3人斬り。迎えた延長十回は山口の右前打と代走・和田の二盗、送りバントで1死三塁としたあと、荻野がフルカウントからの6球目を左前に運んだ。チームとしては今月1日の楽天戦(ZOZOマリン)の八回、荻野が放って以来、実に27イニングぶりのタイムリーだった。この間の得点はスクイズ、押し出し四球、暴投、ソロアーチ、この日の七回の佐藤都のソロだった。「ピッチャー陣が抑えてくれていて、何とか返したいと思っていた。打った瞬間は、間に落ちるなと思った」と荻野。今季4度目のサヨナラ勝ちで貯金「1」。天候がよくない中、試合途中には雨も降っていた。声援を送った1万2547人のファンは、大満足でヒーローインタビューを見つめていた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
42 | 30 | 1 | 0.583 (↑0.006) | - (-) |
70 | 282 (+6) | 218 (+2) | 48 (+1) | 44 (+1) |
0.262 (-) | 2.730 (↑0.01) |
2 (-) |
楽天 |
39 | 34 | 1 | 0.534 (↓0.008) | 3.5 (↓1) |
69 | 252 (+2) | 225 (+6) | 46 (-) | 53 (+2) |
0.236 (↓0.002) | 2.970 (↓0.05) |
3 (-) |
西武 |
39 | 36 | 1 | 0.520 (↑0.006) | 4.5 (-) |
67 | 240 (+5) | 214 (+4) | 60 (+3) | 35 (+2) |
0.222 (↑0.001) | 2.390 (-) |
4 (-) |
ロッテ |
38 | 37 | 1 | 0.507 (↑0.007) | 5.5 (-) |
67 | 241 (+2) | 258 (+1) | 43 (+1) | 80 (+1) |
0.220 (-) | 2.870 (↑0.03) |
5 (-) |
ORIX |
37 | 41 | 0 | 0.474 (↓0.007) | 8 (↓1) |
65 | 220 (+4) | 240 (+5) | 32 (+1) | 35 (-) |
0.236 (-) | 2.750 (↓0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
29 | 48 | 0 | 0.377 (↓0.005) | 15.5 (↓1) |
66 | 246 (+1) | 289 (+2) | 60 (+1) | 49 (-) |
0.232 (↓0.001) | 3.610 (↑0.03) |
コメント