楽天(★2対6☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2022.07.05)・はるか夢球場=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:大関 友久(6勝3敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(6勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】渡邉 陸(3号・4回表2ラン)

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◆投打のかみ合ったソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは3回表、柳田の適時打と柳町の適時三塁打で一挙4点を先制する。続く4回には渡邉の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大関が6回2失点の好投で今季6勝目。敗れた楽天は、先発・則本が精彩を欠いた。

◆アイドルの王林が、始球式を行った。背番号「100」の上下ユニホーム姿で登場。大きく振りかぶってからの投球は、ノーバウンドで捕手太田のミットに収まった。「ひと安心です。空き時間とかあったら、テレビの収録中とかの廊下とかでもずっと練習していたので、ノーバウンドでやれたことがうれしいです。100点って言わせてもらってもいいですか」と笑顔だった。りんご娘で3月までリーダーとして活躍し、4月からソロ活動を始めた。弘前市出身で、青森県在住。"地元登板"となった。

◆ソフトバンク大関友久投手(24)が楽天打線に6四死球を与えながら6回1安打2失点の粘投で6勝目を手にした。「四球が多く、守りの時間が長くなってしまったにも関わらず、得点を重ねてくれた野手の方には感謝しかありません」。106球を投げ終え、ベンチに下がった左腕は広報に反省のコメントを託した。4回までに3四球を与えたが150キロ超の直球にフォーク、スライダーを駆使し無安打無得点。6点の大量リードに気の緩みはなかったろうが、勝利投手の権利を得る5回、先頭岡島に死球。1死二塁となって太田に初安打となる中前タイムリー。続く6回も先頭四球をきっかけに失点した。6勝は千賀、東浜と並んでチームトップ。ただ、先発マウンドに上がれば「完投」を目標に掲げる左腕にとっては、球数を費やし、試合テンポを鈍化させた投球は納得していない。「次の登板までにしっかりと修正して、もう少し良い投球ができるように頑張りたい」。まるで敗戦投手? のようなコメントを続けたが、ベンチの評価は低くない。「ちょっと四球が多かったかな。まあ、次回につなげてくれたらいい」と藤本監督は急成長を見せる3年目サウスポーにさらなる期待を寄せていた。▽ソフトバンク三森(中学から6年間過ごした青森で1安打1盗塁、1得点と活躍し)「試合前は気持ちの高ぶりもあったけど、少しはいい姿を見せられたのかな、と思います」

◆ソフトバンクが4年ぶりの青森開催で快勝。コロナ禍による活動休止から再始動後、3連勝を決めた。殊勲打は柳田悠岐外野手(33)だ。3回に決勝打となる先制2点適時打。2位楽天に今季最大となる3・5差をつけた。前回の青森でも決勝打を放った「青森男」。1カ月後に控えた「ねぷたまつり」へ機運が高まる本州最北端をバットで盛り上げた。ソフトバンクが4年ぶりに足を踏み入れた青森。東北新幹線の停車駅、新青森駅には県内各地の祭りをイメージしたねぷたが飾られるなど、8月の祭りへ機運を高めている。1カ月前となるこの日、鷹の「青森男」が前祝いとばかりに躍動した。初回は2死三塁の好機で凡退していた柳田は、鬱憤(うっぷん)を晴らすように、次打席にぶつけた。3回2死満塁で鮮やかに中前打。これが先制で決勝の2点適時打となった。「コンパクトなスイングでしっかり捉えることができました」。3番牧原大が満塁機で倒れた直後の一打。藤本監督も「ああいうところのカバーができたら、チームは強いよね。牧原が打てない後に柳田が2死からのタイムリーというのはすごく大きい」とたたえた。青森でチームは前回18年に続く2連勝。前回も試合を決めたのは柳田だった。3回に決勝となる先制打を放ち、3打数3安打と大活躍を見せていた。今年もチーム宿舎では青森らしく、りんご100%ジュースやリンゴカレーが用意されたという。弘前では他にも、いかげそと野菜に小麦粉を混ぜ、油で焼き揚げる名物「いがめんち」や名産品のホタテなどが有名だ。寿司などの魚介類を堪能した選手もいた。18年には「郷土料理を食べました」と話し、ご当地パワーを得ていた柳田は「ここ弘前では前回も3安打してるということもあり、いいイメージで試合に入ることができました」と感謝した。チームは6月末から新型コロナウイルスの陽性者が多発。苦しいチーム状況ながら、活動休止からの再開後は3連勝と踏ん張っている。その中心にいるのが柳田だ。再開した2日西武戦から今季初の4番に入りチームをけん引。「離脱者が多い中、チーム一丸となって戦うことができている」。頼もしき主砲の活躍で、2位楽天に今季最大3・5差をつけた。【山本大地】○...5番柳町も2点適時三塁打で気を吐いた。3回、柳田の先制2点打の直後。2死一、二塁から中堅越えに快音を響かせた。「先制して流れも良かったので、積極的に自分のスイングを仕掛けていくことができました。追い込まれてしまいましたが、うまくコンタクトすることができたと思います」。9試合ぶり、5番での初打点。柳田に負けじと「ギーマ」も存在感を見せた。○...先発マスクの渡辺が好守に活躍した。大関とは今季4度目のバッテリーで6回2失点の粘投を引き出し、自慢の打撃では4回にダメ押しとも言える3号2ランを右越えに運んだ。「自分が(先発マスクで)負けるのが一番イヤだった。ホームランはうれしいですが、チームの勝ちに貢献できたことが一番うれしい」。ヒーローインタビューではホッとした様子で笑顔を見せた。

◆パ・リーグの綱取りへ。楽天は数多くの名力士を生んだ青森で、首位ソフトバンクに敗れた。弘前市内のはるか夢球場での3年ぶりの主催試合。同市は初代若乃花の出身地で、球場がある弘前運動公園には土俵の鬼と言われた横綱の銅像がある。先発は投手陣の"大将"則本昂大投手(31)。「青森県のみなさんになんとか勝ちを届けられるようにしたいなと思いますし、とにかく一生懸命やってる姿を見せられたら」と、意気込んで臨んだ一番だった。同球場での登板は初めてだったが「試合中にうまく対応するだけ。まずは初回のマウンドに立った時の投球練習5球でうまくアジャストできるようにして。そこでできなければ、早いイニングの間にそのマウンドに慣れていくという作業を心がけてやってます」。言葉通り、立ち合いは冷静に封じた。上手投げから繰り出す直球は、初回から150キロを計測。1、2回ともに先頭の出塁は許したが、後続を抑えて無失点にしのいだ。だが、3回に一転。一気に寄り切られた。2死満塁から柳田に外角の148キロ直球を捉えられ、中前への2点適時打。先制点を献上した。「違う選択肢があったかなと思います。バッテリーで話をしてしっかり振り返りたいと思います」と反省の1球だった。なお一、二塁からは、柳町に中越えの2点三塁打を浴び、一挙4点を失った。さらに4回には、渡辺に2ランを被弾。5回を被安打7、今季自身ワーストタイの6点を失ってマウンドを降りた。首位を走るソフトバンクに、電車道のごとく押し切られて土俵を割った。「試合を作ることができませんでした。申し訳ないです」と悔しさをにじませた。打線はソフトバンク先発の大関の前に沈黙。4回まで無安打に封じられた。5回1死二塁から太田が放った中前適時打が、ようやく出たチーム初安打。6回1死一、二塁で銀次の二ゴロの間に1点を追加したが、合計2安打と奮わなかった。首位とのゲーム差が今季最大の3・5に広がった。夏本番へ向け、厳しい戦いとなった。▽楽天石井GM兼監督(3年ぶりの弘前開催で勝利できず) 大勢入ってくれた。遠方からも来てくれたと思いますし、青森の方とかも来てくれたと思うし。いいところを見せたかったし、プロ野球の楽しいところっていうのをもう少し見せたかったかなと思います。

◆ソフトバンク・渡辺陸捕手(21)が「8番・捕手」で先発出場。4―0の四回無死一塁で右翼席に3号2ランを放った。「ランナーが一塁だったので、引っ張る意識で打席に入りました。その意識でうまく引っかけることができ、角度がついてホームランになってくれたと思います」四回無死から今宮が中前打で出塁。渡辺陸が打席に立つと、則本の内角のカットボールを振り切った。白球は弘前の夜空を舞って右翼席に着弾。6-0とリードを広げた。5月28日の広島戦(ペイペイドーム)では森下から1号2号を放ったが、またしても主力投手からアーチを架けた。「久しぶりのスタメンマスクで、大きい追加点となる最高の結果を残すことができてよかったです」渡辺陸にとってプロ4度目のスタメン。2019年育成ドラフト1位で入団し、昨年8月に支配下登録されたばかりの4年目捕手だ。まだまだ売り出し中の若鷹が、青森の野球ファンにあいさつ代わりとなるホームランを届けた。

◆楽天先発の則本昂大投手(31)は5回7安打で、今季自己ワーストタイの6失点。7勝目はならず、リードを許したままマウンドを降りた。「試合を作ることができませんでした。申し訳ないです」。四回までの毎イニングで先頭打者に出塁を許すなど精彩を欠いた。二回まで走者を背負うも、粘投でホームを踏ませなかったが三回に4点を失った。2安打と四球などで2死満塁とされると、柳田に中前へ運ばれる2点打を浴びた。なおも2死一、二塁で柳町に走者一掃の中越え2点三塁打を許した。四回には渡辺に右翼席へ3号2ランを打たれて6失点だ。5月29日ヤクルト戦(楽天生命パーク)から自身4連勝中と好調を維持していた。前回登板の6月28日のオリックス戦(ほっと神戸)ではチームトップの6勝目を挙げ「この勢いでどんどん勝っていきたいと思います」と連勝街道を誓っていたが、この日は五回を終えて98球を費やす苦しい投球となった。チームとして3年ぶり4度目となった青森・弘前市での開催は満員御礼の1万191人が来場。津軽地方の中心都市に初登板した則本だったが、青森のファンに快投を披露することはできなかった。ソフトバンクとの首位攻防戦第1ラウンドに敗れ、ゲーム差は3・5に広がった。(加藤次郎)

◆桜がきれいな町、青森・弘前にホークスがやってきた。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)が「今季4番初適時打」となる中前2点打。コロナ禍を乗り越えようと、新オーダーで臨んだ2位・楽天との一戦で幸先よく先制点を奪った。「(先発の)大関が頑張っているので何とか先制点をという思いで打席に入りました。コンパクトなスイングでしっかり捉えることができました。先制することができてよかったです」0-0の三回に2安打と四球で2死満塁として柳田だ。外角直球を素直に中前に弾き返す先制の2点打。4番に入ってこれが3試合目。大黒柱らしく、則本に一撃をくらわせた。6月25日から、チームには新型コロナウイルスの陽性者が続出。グラシアルやデスパイネ、甲斐、和田ら主力選手が離脱を余儀なくされた。試合の延期もありながら、7月2日の西武戦(ベルーナドーム)からペナントレース再開。3番に牧原大、4番に柳田、5番に大卒3年目の柳町を据える新オーダーで、連勝を飾って弘前にやってきた。なお三回2死一、二塁で柳町。中越えの2点三塁打で、さわやかな笑顔が夕焼け空に映えた。2日の同戦でプロ初の5番に座ったばかり。4-0と差を広げ「積極的に自分のスイングを仕掛けていくことができました」。一気に主導権を握った。五回一死まで無安打投球の大関は6回2失点で6勝目(3敗)を挙げ、チームは3連勝で貯金「12」とした。

◆ソフトバンクの大関は打線の援護もあり、6回1安打2失点でチーム最多に並ぶ6勝目を挙げた。中継ぎ登板も含めて自己ワーストに並ぶ6四死球を与えるなど、制球に苦しみながらも要所をしのぎ「野手に助けられた。感謝の気持ちです」と控えめに喜んだ。「投球の感覚で不完全な部分があった」と言うように、ボールが先行し、三回以降は毎回走者を背負った。六回は2四球が絡んで1点を返され、なおも2死一塁で岡島に粘られたが、9球目を外角へのフォークボールで空振り三振。「最後にひと粘りできたのは、次につながる投球だった」と手応えをにじませた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42301 0.583
(↑0.006)
-
(-)
70282
(+6)
218
(+2)
48
(+1)
44
(+1)
0.262
(-)
2.730
(↑0.01)
2
(-)
楽天
39341 0.534
(↓0.008)
3.5
(↓1)
69252
(+2)
225
(+6)
46
(-)
53
(+2)
0.236
(↓0.002)
2.970
(↓0.05)
3
(-)
西武
39361 0.520
(↑0.006)
4.5
(-)
67240
(+5)
214
(+4)
60
(+3)
35
(+2)
0.222
(↑0.001)
2.390
(-)
4
(-)
ロッテ
38371 0.507
(↑0.007)
5.5
(-)
67241
(+2)
258
(+1)
43
(+1)
80
(+1)
0.220
(-)
2.870
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
37410 0.474
(↓0.007)
8
(↓1)
65220
(+4)
240
(+5)
32
(+1)
35
(-)
0.236
(-)
2.750
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
29480 0.377
(↓0.005)
15.5
(↓1)
66246
(+1)
289
(+2)
60
(+1)
49
(-)
0.232
(↓0.001)
3.610
(↑0.03)