ロッテ(★1対14☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2022.07.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:早川 隆久(5勝5敗0S)
敗戦投手:美馬 学(4勝5敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(5号・7回裏ソロ)

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◆楽天が完勝。楽天は初回、銀次の適時二塁打で1点を先制する。その後は、5回表に打者一巡の猛攻で一挙5点を加えるなど、終わってみれば21安打で14得点を挙げた。投げては、先発・早川が7回1失点の好投で今季5勝目。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆ロッテは大敗で連勝が4でストップ、再び勝率5割となった。先発の美馬学投手(35)は4回まで5安打されながら2失点でしのいでいたものの、5回はアウトを1つも取れず、結局は4回0/3で7失点KO。「ゲームを作ることはできず、ちょっと今日は何もありません」と肩を落とした。この日は被安打9のうち4本が長打で、流れを一気に持って行かれた。今季全体でも被安打64本のうち、22本が長打。浮いた球を痛打されるケースが目立っている。

◆楽天は打線が奮起し、ロッテに快勝した。1回2死一、二塁、銀次が右翼へ適時二塁打を放って先制した。2点リードの5回には5安打で5得点。続く6回も3得点を挙げ、10点リードの9回にも3得点。序盤から終盤まで、効果的に得点を重ねた。終わってみれば、今季最多の21安打。2ケタ得点は4月17日ソフトバンク戦(鹿児島)以来。石井GM兼監督は「しっかりと手数を出せたと言うことが良かった」と満足げだった。

◆ロッテが14失点の大敗で連勝が4で止まった。先発美馬が5回途中7失点でKOされ、期待を裏切った。被安打9のうち5本が長打と苦しい投球。井口監督は「最低5回まで、というところでしたけどね。全体的に球が高いので、ああいう長打という形になってしまった。また次回修正してもらって」と話すにとどまった。5日からの6連戦は佐々木朗が不在。ベテランの巻き返しに期待がかかる。

◆思い出の球場で、また1歩前に進んだ。楽天早川隆久投手(23)が、地元千葉・ZOZOマリンで今季初登板。7回6安打1失点で5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。「自分のできる仕事を全うした結果がいい結果につながったかなと思います」と好投に表情が晴れやかになった。10点リードの7回1死から岡にソロ、続く茶谷には左前打と連打を浴びた。「(状態は)良くも悪くもなかったので、丁寧に投げていこうと思って投げた」と大量リードにも集中力を切らさず。松川をカウント1-2から外角高めのチェンジアップで二塁併殺打に打ち取り、締めた。表情を変えず、黙々とコーナーを突く。昔と変わらない。木更津総合3年だった16年7月。高校野球千葉県大会で何度も立ったマウンド。「思い出すのは『甲子園行くぞ!』という気持ちですかね」。ただ、勝利に向かって全力で腕を振った。同26日、市船橋との決勝戦では8安打2失点で完投。エースとして3年ぶり5度目の甲子園に導き、チームメートから胴上げもされた。プロ入り後もこれで2戦2勝。相性の良さは変わらない。高校3年間、計り知れない成長をさせてくれた球場で、最後は新たな誓いを立てた。お立ち台では「私事ですけど、お父さんが定年退職して。お父さんみたいな強い大人になっていければなというふうに思います」と観戦に来た父徳治さんへ決意を表明した。あれからちょうど6年。理想の投手、大人になるために、やることはまだある。またこのマウンドで投げるときには少しでも成長した姿を-。力強く前を向いた。【湯本勝大】▽楽天西川(不調が続くも8戦ぶりにマルチ安打) 年間的にはほとんどがしっくり来ないと思うので、その中でどうやって結果を残すかということになってくる。どういう状況でも結果を残せるようにはやりたいと思います。▽楽天島内(5回、右翼へ適時二塁打を放ち、後輩内田の決めセリフを引用) 打ったのはスライダーですかね。誰がゴリラや。▽楽天森原(今季初登板で無失点) 合流して、まず投げられたので、次からもう1つ落ちついて、しっかり投げられるのではないかなと思います。今日はまず投げられて良かったです。▽楽天福山(今季初登板で無失点) また今日からチームのため、1試合1試合、精いっぱいやっていきたいと思います。

◆思い出の球場で、また1歩前に進んだ。楽天早川隆久投手(23)が、地元千葉・ZOZOマリンで今季初登板。7回6安打1失点で5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。今年2月の沖縄・金武キャンプ。今季から楽天担当となり、早川に名刺を渡すと「お久しぶりです」と笑いながら返してくれた。16年夏、入社して初めて任されたのが高校野球千葉県大会の取材だった。東海大市原望洋・島(16年ロッテ3位)、金久保(現ヤクルト)らとともにしのぎを削っていたのは木更津総合・早川。当時からしっかり目を見て、はきはきと話してくれたのが印象的だった。冷静沈着な性格はマウンドでも。抜群の制球力で、内外に変化球を出し入れ。ピンチでも動じず、堂々と投げ込んだ。試合を見ていたスカウトは「完成度が高校生レベルではない。プロでも活躍するピッチャーだよ」と教えてくれた。メモを取りながら、一体どんな投手になるのかと心が躍った。ドラフト候補に挙がっていたが、プロ志望届を出さず。早大をへて20年ドラフト1位で楽天入りした。プロの先発ローテの一角を担い、暑い千葉のマウンドで投げる早川。その姿を感慨深く見入ってしまった。【楽天担当=湯本勝大】

◆楽天打線が止まらない! 楽天は今季最多21安打と打線が奮起した。先発全員安打で14得点。2ケタ得点は4月17日ソフトバンク戦(鹿児島)以来となった。今季得点力不足に悩まされているが、この日は快音連発。連敗を3で止めた。休養日を挟み、5日は弘前で、7日は楽天生命パークでソフトバンク戦。首位決戦へ弾みをつけた。ベテランが口火を切った。1回2死一、二塁で銀次が右翼へ適時二塁打を放って先制した。2点リードの5回には5安打で5得点。続く6回も3得点を挙げ、10点リードの9回にも3得点。序盤から終盤まで、効果的に得点を重ねた。石井一久GM兼監督(48)も「しっかりと手数を出せたということが良かった」と満足げだった。数字以上にポジティブな要素にあふれる。試合前時点で打率2割1分9厘と不振にあえぐ西川が二塁打と三塁打。2安打1打点の活躍を見せた。打撃フォームの感覚が良くない日々が続いている。「年間的にはほとんどがしっくり来ないと思うので、その中でどうやって結果を残すかということになってくる。どういう状況でも結果を残せるようにはやりたい」と表情を引き締めた。また、今春キャンプ直前に体調不良で離脱し、6月25日に1軍昇格した岡島は、5回1死一塁で左前打。今季15打席目でようやく初安打が出た。その後はノリノリで3安打2打点。頼れるバットマンが存在感を見せた。一方で、指揮官はチームの引き締めを図る。30打席無安打の辰己をこの日はベンチスタートに。定位置である中堅は、高卒3年目の武藤が入った。その武藤も2安打2打点と活躍。石井GM兼監督は「辰己は別に休ませるわけじゃなくて、単にスタメン落ちだった。そこは武藤が頑張ったので、日々競争だなと思います」。イケイケムードに程よい緊張感。いい雰囲気で、首位ソフトバンクに挑む。【湯本勝大】

◆楽天が今季最多の21安打で14得点し連敗を3で止めた。一回に銀次の適時二塁打で先制し三回に島内の犠飛で加点、五回に小深田の適時三塁打など打者一巡で5点を加えた。早川が7回1失点で5勝目。ロッテは連勝が4で止まった。

◆ロッテの美馬は4回0/3で9安打を浴びて今季ワーストの7失点を喫し、自身の連勝が4で止まって5敗目となった。チームは計21安打を許して連勝が4で止まり「ゲームをつくることができなかった。ちょっと何もありません」と肩を落とした。0―2の五回に先頭打者の西川の三塁打から、1四球を挟んで計4連打を浴び、1死も取れずにKOされた。井口監督は「全体的に球が高かった。次回までに修正してほしい」と渋い表情だった。

◆楽天・早川が先発し、7回6安打1失点で5勝目。104球で4月22日の西武戦(ベルーナ)以来となる7回を投げた。千葉・木更津総合高出身で、観戦に訪れた父の前で雄姿を見せた。ヒーローインタビューでは「お父さんが定年退職をして、お父さんみたいに強い大人になっていければ」と笑顔。石井監督は「一回は少し球数が多かったが、悪くなかった。カウントのセットアップができていた」と評価した。

◆記録の一打が、打線に火をつけた。楽天・西川遥輝外野手(30)が通算58本目の三塁打を放ち、現役2位の広島・秋山(前パドレス傘下)に肩を並べた。「久々にヒットが出て、うれしかったです。まずはチームが勝てたこと、その中で活躍できて良かったです」2-0の五回先頭で迎えた第3打席。美馬の4球目、136キロのチェンジアップをたたいて右中間へ運んだ。これを契機にこの回、打者11人で一挙5点を奪った。 3回、島内の犠飛で生還し、ナインに迎えられる楽天・西川=ZOZOマリン 1万7389人の観衆の前で2安打1打点、1四球。三回の第2打席では右中間二塁打をマークした。今季最多の21安打で最多に並ぶ14得点を挙げた打線の起爆剤となり、チームは連敗を3でストップ。20安打以上を記録したのは2019年5月12日以来、3年ぶりだ。3、4月の月間MVPに選出された西川だが、5月の月間打率は・162。6月は同・184と低迷。6月の最後の4試合にはスタメンを外れた。「悔しい気持ちでしたが、チームに何が必要か客観視できました。(ベンチスタートが)無駄にならないようにしたい」と、さらなる上昇を見据える。石井監督は「しっかり出塁できるのが彼の仕事。バットで貢献してくれました」と目を細めた。首位・ソフトバンクとは2・5ゲーム差。経験豊富な西川が、優勝争いには欠かせない。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41301 0.577
(↑0.006)
-
(-)
71276
(+3)
216
(-)
47
(+1)
43
(+1)
0.262
(↓0.001)
2.740
(↑0.04)
2
(-)
楽天
39331 0.542
(↑0.007)
2.5
(-)
70250
(+14)
219
(+1)
46
(-)
51
(+1)
0.238
(↑0.004
2.920
(↑0.03)
3
(-)
西武
38361 0.514
(↓0.007)
4.5
(↓1)
68235
(-)
210
(+3)
57
(-)
33
(-)
0.221
(↓0.002)
2.390
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
37371 0.500
(↓0.007)
5.5
(↓1)
68239
(+1)
257
(+14)
42
(+1)
79
(+1)
0.220
(-)
2.900
(↓0.15)
5
(-)
ORIX
37400 0.481
(↑0.007)
7
(-)
66216
(+7)
235
(+3)
31
(-)
35
(-)
0.236
(↑0.001)
2.730
(-)
6
(-)
日本ハム
29470 0.382
(↓0.005)
14.5
(↓1)
67245
(+3)
287
(+7)
59
(+1)
49
(-)
0.233
(-)
3.640
(↓0.05)