1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 13 | 0 | 0 |
ヤクルト | 5 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | X | 11 | 14 | 0 | 4 |
勝利投手:小澤 怜史(1勝0敗0S) 敗戦投手:京山 将弥(0勝1敗0S) 本塁打 |
ヤクルト戦チケット予約 | DeNA戦チケット予約 |
◆ヤクルトは初回、中村の2ランなどで幸先良く5点を先制する。続く2回裏に山田の適時打で加点すると、その後も攻撃の手を緩めず、終わってみれば14安打で11得点を挙げた。投げては、先発・小澤が5回3失点でプロ初勝利。敗れたDeNAは、先発・京山が試合をつくれなかった。
◆DeNAは2日のヤクルト戦に敗れ、連勝が4でストップし、今季初の5連勝を逃した。驚くことに、3カ月前と同じ展開だった。前回4連勝を飾ったのは3月最後の週末の広島戦で3タテを喫し、週明けの中日戦で3連勝。4月1日のヤクルト戦で4連勝を決めた。今回は、6月最後の週末の広島戦で3タテを喫した後、週明けの阪神戦に3連勝。1日のヤクルト戦の勝利で4連勝を飾った。ともに、連勝が止まったのはサヨナラ負けだった。4月2日のヤクルト戦は延長10回に村上のサヨナラ打で敗戦。今回は、塩見にサヨナラ打を浴びた。今日3日の先発はDeNAが京山で、ヤクルトが小沢。4月3日は雨天中止だったが、今日3日の一戦でヤクルトのカード連続勝ち越しを止めるか。非常に重要な一戦になりそうだ。
◆優勝マジック53をともしたヤクルトが、初回に5点を先制した。先頭塩見がDeNA先発京山の初球を左前打とすると、2番山崎が2球目を投手内野安打とする間に一挙に三塁へ。無死一、三塁から3番山田が「小沢に先に先制点をプレゼントしたかった。1、2番がいい形で出塁してくれたので」と2球目を右前にはじきかえし、わずか5球で1点を先制した。4番村上は二直に倒れたが、5番青木は左前にポトリと落ちる2点適時打。なおも1死一塁から6番中村が左越えに3号2ランを放ち「完璧です」と喜んだ。この日がプロ初先発となる小沢怜史投手(24)へ、初回から大量の援護点をプレゼントした。
◆首位独走のヤクルトがDeNAを破り、優勝へのマジックを2つ減らし「51」とした。小沢怜史投手(24)が5回8安打3失点でプロ初先発初勝利をマーク。チームは54年8~10月の南海以来となる14カード連続の勝ち越しも決めた。前日2日にサヨナラ勝ちでマジック点灯を決めた勢いそのまま、初回に一挙5点を先制した。先頭塩見がDeNA京山の初球を左前打とすると、2番山崎が2球目を投手内野安打とする間に三塁へ。無死一、三塁から3番山田が「小沢に先に先制点をプレゼントしたかった」と2球目を右前にはじきかえし、わずか5球で1点を先制した。4番村上は二直に倒れたが、5番青木は左前にポトリと落ちる2点適時打。なおも1死一塁から6番中村が左越えに3号2ラン。いきなりのビッグイニングで試合の流れを大きく引き寄せた。小沢は立ち上がりから制球が定まらず、リードをもらった直後の2回に1点を返された。その後は走者を出しながらも、右サイドスローからキレのある直球を軸に粘り強い投球。勝利投手の権利がかかった5回に2点を失うが、最後は2死二塁からソトを空振り三振。大量援護にも助けられ、先発としての役割を果たすと「初先発ですごく緊張しましたが、どんどんゾーンで勝負していこうとマウンドに上がりましたが、野手の方に援護点をとってもらい、何とか5回まで投げることが出来ました」と振り返った。終盤の7回にはドラフト2位ルーキーの丸山和郁外野手(22)にプロ1号本塁打が飛び出すなど、DeNAを圧倒した。
◆DeNAの先発京山将弥投手(23)が背信投球で序盤から大量失点を喫し、チームも大敗した。立ち上がり、先頭の塩見から3連打を食らい、あっさりと先制点を献上した。さらに暴投で二、三塁と自ら傷口を広げると、5番青木に対し、内野は前進守備を敷いた。しかし、これが裏目に出た。詰まらせた打球は遊撃の頭を越えるポテン適時打となり、2点を追加された。勝機をつなぎ留めるにはこれ以上の失点は許されない場面。中村への初球、低めの直球を左翼席へ運ばれ、決定的な2ランを浴びた。初回だけで5失点。2回にも先頭の塩見に死球を与えると、山田の左中間適時二塁打で1点失った。4番村上、中村にも四球を与え、ここで途中降板。1回2/3 6安打6失点4四死球と、背信の投球に終わった。これで今季6試合の登板でいまだ白星なし。京山は「短いイニングでの降板となりチーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」とコメント。4日の誕生日を前に、23歳最後の日を勝利で飾ることはできなかった。
◆DeNAは先発京山将弥投手(23)の大乱調で、大敗を喫した。立ち上がりの初回に5点を失うなど、2回途中で早々と降板。リリーフ陣も追加点を許し、終わってみれば14安打11失点を喫した。一方の打線は13安打を放ったものの、4得点とつながらなかった。三浦監督は「打たれたのは全部甘い真ん中に入ってくるボールですから。いきなり5点。常に苦しい展開でした」。2連敗のチームは5位に転落した。
◆DeNAブルックス・クリスキー投手(28)が、右肘の違和感で途中降板した。5点を追う4回から登板し、2者連続空振り三振も青木にソロを浴び、続く中村に四球を出したところで降板した。試合後、三浦監督は「肘の違和感で交代しました。今分かっているのはそこまで」と説明。今季18試合に登板し1勝1敗4ホールド1セーブ、防御率2・57のリリーバーが不安を残す交代となった。
◆ヤクルトのドラフト2位ルーキー丸山和郁外野手(22)が、明大時代に慣れ親しんだ神宮でプロ1号本塁打を放った。7回の右翼守備から途中出場し、7点リードの7回先頭、DeNA平田の2球目を右翼席へダメ押しのソロ。「しっかり自分のスイングをすることを意識して打席に入りました。すごくうれしいです」と喜んだ。
◆シンデレラボーイ!! ヤクルト小沢怜史投手(24)が5回8安打3失点でプロ初先発初勝利を挙げ、優勝マジックを2つ減らして「51」とした。6月26日に支配下登録され同日巨人戦で1軍デビューしたばかりの横手投げ右腕。味方の大量援護にも助けられ、粘り強い投球で勝利を呼び込んだ。チームは54年8~10月の南海以来となる14カード連続の勝ち越しも決めた。勝利投手の権利のかかった5回。2点を返され、なお2死二塁のピンチ。ソトを外角低めスライダーで空振り三振に仕留めると、グラブをポンポンと2度たたいて静かに喜んだ。初めての本拠地お立ち台に上がると「とてもうれしくてほっとしてます」と振り返った。右手につかんだウインニングボールは観戦に訪れていた両親に渡すという。「ここまで7年かかりましたが、ここからもっともっと活躍できるように頑張るので。これからも応援よろしくお願いします」と感謝を示した。日大三島(静岡)から15年ドラフト2位でソフトバンク入団も18年オフから育成契約に。20年オフに戦力外となり、12球団合同トライアウトに参加してヤクルトに育成選手として入団した苦労人。移籍2年目でつかんだ大きなチャンスを見事にものにした。「今日は野手のみなさんに勝たせてもらった勝利。次こそはチームのために2勝目できるように頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(初勝利の小沢に)「まだまだこれから、どんどんいろんな経験をして、いろんな失敗をして、次へ次へ生かしていけるチャンスを与えたいと思います」
◆DeNA牧秀悟内野手(24)が30打席ぶりに打点をマークした。5回1死二塁で、左前へ適時打を放った。「落ちる系の球をうまくとらえることができました。ランナーをかえせることができ良かったです」。6月25日広島戦(横浜)での中犠飛以来の打点。犠飛や本塁打は打っていたが、適時打はさらにさかのぼり、5月9日以来76打席ぶりとなった。すると、9回にも左前へタイムリー。6試合ぶりのマルチ安打で2打点を記録した。試合は敗れたが三浦大輔監督も「最後も1本出ましたし、状態的には徐々に上がってきていると思う」と4番の復調を前向きにとらえた。
◆シンデレラボーイ!! ヤクルト小沢怜史投手(24)が5回8安打3失点でプロ初先発初勝利を挙げ、優勝マジックを2つ減らして「51」とした。6月26日に支配下登録され同日巨人戦で1軍デビューしたばかりの横手投げ右腕。大量援護にも助けられ、54年8~10月の南海以来となる14カード連続の勝ち越しも決めた。勝利投手の権利のかかった5回。2点を返され、なお2死二塁のピンチ。ソトを外角低めスライダーで空振り三振に仕留めると、グラブをポンポンと2度たたいて静かに喜んだ。初めての本拠地お立ち台に上がると「とてもうれしくてほっとしてます」と振り返った。右手につかんだウイニングボールは観戦に訪れていた両親に渡すという。「ここまで7年かかりましたが、もっともっと活躍できるように頑張るので。これからも応援よろしくお願いします」と感謝を示した。今季2軍では2回が最長で、抑えとして8セーブを挙げた。だが2番手で登板した前回の巨人戦では4回58球、3安打6奪三振2失点の力投。高津監督は「ちょっと長いイニングを見たいと。(4回2死二塁で)岡本をショートゴロに取ったときに先発させようと決めて、あの球数まで投げさせた」。外角低めのスライダーで引っかけさせた1球で、急きょ先発起用を決めたという。自らつかんだ大きなチャンスをものにした右腕は「今日は野手のみなさんに勝たせてもらった勝利。次こそはチームのために2勝目できるように頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。【鈴木正章】○...中村悠平捕手が今季2度目の1試合2本塁打を放ち、攻守で先発小沢を支えた。1回に3点を先制し、なお1死一塁から3号2ランを放ち「完璧です」と自画自賛。5点リードの6回1死一塁でも4号2ランを放ってリードを広げ「今日の中継解説は真中(満)さんだと思います。『真中さん完璧です』」とテレビ解説を務めた元監督の名前を挙げて喜んだ。▽ヤクルト山田(1回に先制適時打) 小沢に先制点をプレゼントしたかった。1、2番がいい形で出塁してくれたので。▽ヤクルト青木(4回に4号ソロ) 小沢に1点でも多く援護してあげたい。その気持ちでした。
◆ヤクルトが一回に猛攻。無死一、三塁の好機を作ると、山田がDeNA・京山から右前適時打を放ち、1点を先制した。なおも1死二、三塁で青木が左前ポテン2点打を放ち、3-0。続く中村は左越え3号2ランを放ち、リードを広げた。ヤクルトは前日2日にリーグ2連覇への優勝マジック「53」を点灯させた。◆先制打を放った山田 「打ったのはストレート。小沢に先に先制点をプレゼントしたかった。1,2番が良い形で出塁してくれたので」◆一回に2点打を放った青木 「打ったのはストレート。最低外野フライでもという気持ちで打席に入りました。落ちてくれて良かったです」◆3号2ランを放った中村 「打ったのはストレート。完璧です」
◆ヤクルトは5-1の二回、1死二塁から山田が左中間に適時二塁打を放った。四回には青木が3番手・クリスキーから右越え4号ソロを放ち、7ー1とした。先発の小沢は四回まで1失点。◆二回に適時二塁打を放った山田 「1点、返された直後に取り返すことができて良かったです」◆四回に4号ソロを放った青木 「打ったのはストレート。小沢に1点でも多く援護してあげたい。その気持ちでした」
◆序盤から一方的な展開を許した。DeNA先発の京山が大誤算。一回に5失点を喫し、二回にも失点。1回?を投げ6安打4四死球、6失点でノックアウトされた。「強いチームと分かっているので、何とか自分の投球でチームを勝利に導けるように」と話していた右腕。一回は先頭の塩見に左前打、続く山崎に内野安打を浴び一、三塁とされると山田に右前へ先制打を許した。わずか5球で失点すると、1死二、三塁から青木に左前2点打、続く中村に左越えの3号2ランを被弾。セ・リーグ首位を快走するヤクルト打線に飲み込まれた。二回のマウンドも立て直すことができず、先頭の塩見に死球を与え1死一塁から山田に左中間への適時二塁打。その後、制球を崩し村上と中村に四球を与えて2死満塁とすると、三浦監督がたまらずベンチを出て降板を告げた。打線はプロ初先発の小沢に好機こそつくるが攻略しきれず。0―5の二回は1死満塁としたが、得点は嶺井の中犠飛のみだった。2日のヤクルト戦(神宮)は浜口の好投で延長戦に持ち込んだが、延長十回に伊勢がサヨナラ打を浴び敗戦。指揮官は「この粘りは今後に生きてくると思いますし、今後に生かさないといけないと思います。必ず生きてきます」と語っていたが、一夜明けたこの日は形にできなかった。(横山尚杜)
◆6月26日に支配下登録されたヤクルト・小沢怜史投手(24)がプロ初先発し、5回8安打3失点の力投。初勝利の権利をもって降板した。打たせて取る投球だった。二回は死球などで無死満塁のピンチを背負ったが、失点は嶺井に犠飛された1点のみ。五回にも犠飛などで2点を失ったが、スライダーやカーブなど切れ味鋭い変化球を軸にバットの芯を外した。静岡・日大三島高から2016年ドラフト2位でソフトバンク入団。故障の影響で20年オフに戦力外通告を受けて、ヤクルトに育成選手として加入した。昨年9月に横手投げに転向したことで、支配下登録への道を開いた。
◆6月26日に支配下登録されたヤクルト・小沢怜史投手(24)がプロ初先発し、5回8安打3失点でプロ初勝利を手にした。打線は一回に山田の先制打、青木の2点打、中村の3号2ランで一挙5得点。二回に山田の適時二塁打、四回に青木の4号ソロで加点した。五回に1点、六回に2点を奪うと、七回にはD2位・丸山(明大)がプロ初アーチ。チームは14カード連続勝ち越しで前日2日に初点灯した優勝マジックを「51」に減らした。〝新星〟が期待に応える力投をみせた。ヤクルト・小沢(こざわ)がプロ初先発し、5回8安打3失点。97球で試合をつくった。粘りに粘った。二回は死球などで無死満塁のピンチを背負ったが、失点は嶺井の犠飛による1点のみ。五回にも牧の適時打、楠本の犠飛で2点を失ったが、スライダーやカーブなど切れ味鋭い変化球を軸に打たせて取る投球を披露した。勝負をかけた1年だ。2020年オフにソフトバンクを戦力外となり、ヤクルトに育成として入団。1年目では支配下登録は勝ち取れず、登録の期限が過ぎた昨年9月に上手投げから横手投げに変更した。「結果も全然出せていなかったので、何かを変えたかった」。小野寺2軍投手コーチからも「勝負をするならこっち(横手投げ)のほうがいい」と太鼓判をもらい転向を決意した。今季2軍では守護神として24試合に登板し1勝1敗8セーブ、防御率1・30と好成績を残し、6月26日に支配下登録をされた。昇格した当日の巨人戦で4回3安打2失点と結果を残し、チャンスを得た先発のマウンド。打線は一回に5点を奪うなど大量援護。頼もしい仲間からの後押しを背に懸命に腕を振り、白星をつかんだ。
◆6月26日に支配下登録されたヤクルト・小沢怜史投手(24)がプロ初先発し、5回8安打3失点でプロ初勝利を手にした。お立ち台に上がった小沢の一問一答は以下のとおり。--ナイスピッチング「ありがとうございます」--今の気持ちは「とてもうれしくてホッとしてます」--初勝利のボールは「あります」--7年目で初勝利「ここまで長かったっていうのと、本当にいろいろな人に感謝の気持ちでいっぱいです」--感謝の気持ちを伝えたい人は「今日、両親が見に来てくれているので、両親に伝えたいと思います」--今、感謝のメッセージを「ここまで7年かかりましたが、これからもっともっと活躍できるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」--きょうのマウンドはいつ知った「先週の日曜日、投げ終わってから言われました」 --その時の気持ちは「その時から緊張してました」--眠れましたか「思ったよりは早く寝つけました」--どんな思いで投げてましたか「一人一人、一つ一つアウトを積み重ねていくっていうのを思いながら投げていきました」--勝ち投手の権利のかかる五回、最後の打者はソト「2安打されていて、最後は気持ちで抑えてやろうっていう思いで投げました」--中村捕手が好リード、バットでも活躍「しっかりリードしてくれて、バッティングでもホームランに打ってくださり、守備でもフェイス際のフライ取ってくれたり、いっぱい声もかけてくれたんで、ありがとうございますっていう気持ちでいっぱいです」
◆DeNAのクリスキーが右肘の違和感により交代した。四回に登板し、2死で青木にソロを浴び、続く中村に四球を与えた後に異変を訴えた。
◆打線は一回に山田の先制打、青木の2点打、中村の3号2ランで一挙5得点。二回に山田の適時二塁打、四回に青木の4号ソロで加点した。五回に1点、六回に中村の本日2本目の本塁打で2点を奪うと、七回にはD2位・丸山(明大)がプロ初アーチを放った。お立ち台に上がった中村の一問一答は以下のとおり。--ナイスバッティング「よかったですね、はい」--先週に続き今日も2本塁打「あまりホームランバッターではないんですけども、いい角度で飛んでくれて、風も後押ししてくれて。今日は家族が見に来てくれてたんで、家族の前で打ててよかったです」--家族にメッセージを「いつもありがとう」--小沢投手のボールは「いい球、来てましたし、早い回から援護してあげたいなというふうにも思ってましたし。ランナー出しても粘る投球だったし、そこは良かったんじゃないかなと思います」--七夕の短冊に書くなら「連覇で普通に連覇で。はい、頑張りたいと思います」 --マジック51「いえいえ、まだまだ先は長いので、本当に一戦一戦、目の前の試合を頑張っていきたいと思います」--チームの状態は「すごく雰囲気もいいですし、1点取られてもなんとか1点返すぞと、ベンチ内でみんなも言ってますし。いい雰囲気の中で野球をやらせてもらってますので、とてもいい状態かなと思います」--ファンにひと言「気温もだいぶ暑くなってきて、しんどいかと思いますけれど、僕ら毎日頑張りますので、また、これからも応援よろしくお願いします。あと、今日、多分、解説に真中さん来てると思うんですけど、あんまり長くヒーローインタビュー喋ると、『長え!』ってすぐ言われるんで、この辺にしときます。ありがとうございました」
◆ヤクルトは3日、DeNA12回戦(神宮)に11―4で大勝。小沢怜史投手(24)が、5回8安打3失点と粘り、プロ初先発で初勝利を飾った。ソフトバンクから育成選手として昨季入団。昨年9月に横手投げに転向した右腕が、プロ7年目で花を咲かせた。小沢の父・竜彦さん(54)、母・麻貴さん(49)、兄・拓馬さん(25)は家族そろって神宮で雄姿を見届けた。竜彦さんは「こんな日が来るなんて夢みたい。チームのために懸命に投げる姿を見られて本当にうれしい」と感慨深げだ。神宮で息子の投球を見るのはソフトバンクから戦力外通告を受けた2020年の12球団合同トライアウト以来。「チャンスを与えてもらって本当にありがたいです」と振り返り、ヒーローインタビューでの小沢の「(感謝を)両親に伝えたい」の言葉には涙を流した。
◆一回で大勢が決した。DeNAの先発・京山将弥投手(23)が立ち上がりに5失点。二回も立て直せず、1回?を投げ6安打4四死球、6失点でKOされた。三浦大輔監督(48)は「全部甘い。いきなり5点は...。その後もそうですけど、常に苦しい展開でした」と厳しかった。一回は先頭の塩見に左前打、続く山崎に内野安打を浴び一、三塁とされると山田に右前へ運ばれ、わずか5球で失点した。セ・リーグ首位を快走するヤクルト打線に、いきなり飲み込まれた。先発がイニングを稼げず、救援陣の負担は大きくなった。勝ちパターンを担うことが増えていた3番手・クリスキーが四回、右肘の違和感を訴え交代するアクシデントもあった。借金7で5位に後退し「申し訳ない試合」と三浦監督。Aクラス争いが激しくなる中、週末に手痛い連敗を喫した。(横山尚杜)
◆「打」でも新戦力が輝いた。ドラフト2位・丸山和郁外野手(22)=明大=が10-3の七回先頭で、右翼席へ勝利を決定づける1号ソロ。ベンチ前でナインにヘルメットを取られると公式マスコット、つば九郎に頭をなでられた。「しっかり自分のスイングをすることを意識して打席に入りました。すごく、うれしいです」) 5番手・平田の直球を一閃。50メートル5秒8の快足と高い守備力が武器のルーキーは、プロ31打席目の初アーチに満面の笑みを浮かべた。24歳の小沢がプロ初勝利を挙げた試合で、11得点の猛攻を締めくくる一発を放った。1999年生まれで今月18日に23歳になるが、登場曲は昭和を代表するロックバンド、BO?WYの「Dreamin'」。同じ群馬出身の大先輩の名曲を選択し「昔の曲のほうがテンションが上がる。つば九郎からは喜ばれました」と故郷に思いをはせる。「いろいろな経験、全てが財産になっていく」と高津監督。さらなる活躍へ、期待を抱かせる一発となった。(赤尾裕希)
◆ヤクルトは3日、DeNA12回戦(神宮)に11―4で大勝。小沢怜史投手(24)が、5回8安打3失点と粘り、プロ初先発で初勝利を飾った。ソフトバンクから育成選手として昨季入団。昨年9月に横手投げに転向した右腕が、プロ7年目で花を咲かせた。チームは14カード連続の勝ち越しを決め、1954年の南海と並ぶフランチャイズ制(52年)以降の最多記録に到達。2日に初点灯した優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「51」とした。
◆ヤクルトは3日、DeNA12回戦(神宮)に11―4で大勝。小沢怜史投手(24)が、5回8安打3失点と粘り、プロ初先発で初勝利を飾った。ソフトバンクから育成選手として昨季入団。昨年9月に横手投げに転向した右腕が、プロ7年目で花を咲かせた。チームは14カード連続の勝ち越しを決め、1954年の南海と並ぶフランチャイズ制(52年)以降の最多記録に到達。2日に初点灯した優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「51」とした。いつもは冷静沈着でも、最後ばかりは闘志があふれ出た。2点を返され、なお2死二塁の五回。小沢は勝利投手の権利が懸かった場面で、この日2安打されていたソトをスライダーで空振り三振に仕留めると、グラブを2度たたいた。「本当に、ここまで長かった。いろいろな人に感謝の気持ちでいっぱいです。最後は気持ちで抑えてやろうと投げました」打線の援護を受けながら粘った。二回も無死満塁のピンチを背負ったが犠飛の1失点のみ。5回8安打3失点の力投で初勝利をつかんだ。静岡・日大三島高から2016年にドラフト2位でソフトバンク入団。20年オフに戦力外となり、12球団合同トライアウトを経てヤクルトに育成選手として入団した。 1年目は支配下登録を勝ち取れず、登録期限が過ぎた昨年9月に上手投げから横手投げに転向。これが奏功し、今季は2軍で抑えを任され24試合に登板、1勝1敗8セーブ、防御率1・30。6月26日に支配下となった。運命に導かれ、この日を迎えた。小学3年生で野球を始め、その年の秋に参加した出身地、静岡・三島市での野球教室で当時現役だった高津監督に指導を受けた。まさに自身の原点。初めて間近で見たプロ野球選手のもと、プロで大きな一歩を刻んだ。この日、先発した経緯も運命を感じさせる。ヤクルトでの初登板は支配下登録された当日の巨人戦。先発のスアレスが崩れ、1-5の三回無死満塁で登板すると、ピンチを切り抜け、4回2失点とロングリリーフでチームの逆転勝利につながる好投を見せた。今季2軍で一度も先発していない小沢の抜擢(ばってき)について、高津監督は「岡本(和)を2イニング目に遊ゴロに取った時に、これは先発させようと思った。そう考えると、いろいろな運や流れがあった」と説明。「またチャンスを与えたい」と期待した。チームは14カード連続の勝ち越し。2日に点灯した優勝マジックを「51」とした。「今日は野手の皆さんに勝たせてもらった。次こそはチームのために2勝目できるように頑張ります」と小沢。7年目の苦労人が、飛躍への1勝をつかんだ。(森祥太郎)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
52 | 24 | 1 | 0.684 (↑0.004) | M51 (↑2) |
66 | 355 (+11) | 264 (+4) | 95 (+4) | 54 (+2) |
0.258 (↑0.002) | 3.010 (↓0.01) |
2 (-) |
巨人 |
41 | 40 | 0 | 0.506 (↑0.006) | 13.5 (-) |
62 | 322 (+7) | 344 (+5) | 89 (+4) | 37 (-) |
0.249 (↑0.002) | 3.820 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
37 | 39 | 3 | 0.487 (↓0.006) | 15 (↓1) |
64 | 294 (+5) | 298 (+7) | 39 (-) | 14 (-) |
0.256 (-) | 3.460 (↓0.04) |
4 (1↑) |
阪神 |
36 | 42 | 2 | 0.462 (↑0.007) | 17 (-) |
63 | 271 (+3) | 241 (-) | 53 (+2) | 63 (-) |
0.237 (↓0.001) | 2.820 (↑0.04) |
5 (1↓) |
DeNA |
33 | 40 | 0 | 0.452 (↓0.006) | 17.5 (↓1) |
70 | 259 (+4) | 311 (+11) | 56 (-) | 26 (+1) |
0.252 (↑0.002) | 3.850 (↓0.11) |
6 (-) |
中日 |
32 | 44 | 0 | 0.421 (↓0.006) | 20 (↓1) |
67 | 221 (-) | 301 (+3) | 40 (-) | 24 (-) |
0.247 (↓0.001) | 3.800 (↑0.01) |
コメント