ロッテ(☆3対1★)楽天 =リーグ戦13回戦(2022.07.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:オスナ(2勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗19S))
敗戦投手:鈴木 翔天(0勝1敗0S)
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◆ロッテは1点を追う5回裏、岡のスクイズで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた8回には、小川が押し出し四球を選んで勝ち越すと、さらに相手の暴投の間に1点を追加した。投げては、3番手・オスナが今季2勝目。敗れた楽天は、3番手・鈴木翔が踏ん張りきれなかった。

◆楽天がシーズン折り返しの72試合目を迎え、勝負どころを見据えた大幅入れ替えを行った。田中将大投手(33)、安楽智大投手(25)、宋家豪投手(29)の主力3投手と和田恋外野手(26)を出場選手登録から抹消。福山博之投手(33)、森原康平投手(30)、内田靖人内野手(27)が出場選手登録された。石井一久GM兼監督(48)は1日ロッテ戦で2失点ずつを喫していた安楽と宋家豪について「昨日の結果だけでは捉えていない。それこそ今日で72試合。半分、彼らの力がなかったら、なかなかこうやってチームもファイトできなかったと思うし。そこは、1回ちょっと少し空けようか、と。昨日だけじゃなくて、最近少しちょっと。心技体をそろえて、もう1度というところを考えないといけないのかなと思っていた。ちょうどいいところかな、と。そんなに長くは...期間は設けていないですけど、ただ、大事な戦力なので、そこはうまく整えてもう1回、こっちに上げられればなと思います」と説明。安楽と宋家豪が担ってきたセットアッパーの役割については「西口とソラ(鈴木翔)が、最近はすごく元気な球を投げているので。その辺で、まかなっていく」と話した。また、田中将については「間を空ける狙い。(先発機会が)1回、飛ぶだけです」と説明した。指揮官は「ちょうど折り返しか。長いですね~。ここまでみんな一生懸命戦ってくれている。この先から、もっともっと大事なシーズンに入ってくると思う。ここからが勝負なので」と強調。球宴明けまで6連戦が予定されていないスケジュールで、シーズン佳境を見据えた入れ替えとなった。

◆ロッテが今季74試合目にして初めて、外国人選手抜きのスタメンで挑む。ここまでの73試合はブランドン・レアード内野手(34)レオネス・マーティン外野手(34)アデイニー・エチェバリア内野手(33)のいずれかがスタメンに名を連ねていたが、レアードとマーティンは調子が上がらず、1日の試合では2人で計5三振。ともにベンチには入るが、スタメンからは外れた。主に遊撃を守るエチェバリアも、外国人枠の都合で2軍調整となっている。

◆ロッテが4連勝で37勝36敗1分けとし、貯金生活に入った。貯金1は4月15日以来約2カ月半ぶり。この日は先発した小島和哉投手(25)の制球が安定せず、2回に楽天が先制。助っ人抜きのロッテ打線は楽天辛島の緩急にかわされながら、5回に岡大海外野手(30)のスクイズで同点に追いついた。1-1の8回は2四球と安打で2死満塁とし、途中出場の小川龍成内野手(24)が押し出し四球を選んで勝ち越し。相手のバッテリーミスでさらに1点を追加した。8回に登板したロベルト・オスナ投手(27)が来日2勝目を挙げた。2年連続2位のロッテは、今季は外国人打者たちの不振もあり、春先は長く5位に停滞。6月以降だけで3度目の4連勝と、ようやく勢いづいてきた。

◆楽天が逆転負けでシーズン折り返しの72試合目に3連敗を喫した。打線は2回の先制後は無得点。8回に登板した鈴木翔は押し出し四球などで決勝点を与えた。投打で精彩を欠く内容に、石井GM兼監督は「打者で言えば、スイングをかけていかないといけない。投手で言えば、引き気味にならずに腕を振っていかないといけない。頭で考えることも大事だが、体でアクションを起こすことも、もっと大事」と話した。▽楽天鈴木翔(同点の8回に登板も2失点でプロ初黒星)「次は抑えられるように頑張ります」▽楽天内田(昨オフの右肘手術を乗り越え、今季初昇格。8番三塁でスタメン出場し、2回に先制犠飛)「チャンスをもらったので、しっかりアピールしたいという気持ちで臨みました」

◆勝利投手にはなれなかったが、ロッテ小島和哉投手(25)が6回1失点と粘った。各イニング、2死目を奪うのに苦労するケースが多く、3回までに申告敬遠を含む4四死球と制球に苦しんだ。「序盤で球数がかさんでしまったので、長いイニングを投げられずもったいないです」と肩を落とし、試合中に球団広報を通じて「あとはチームが勝ってくれるように応援します」と願っていた。願いがかない、8回に勝ち越し、チームは勝利。8回に登板したロベルト・オスナ投手(27)が2勝目を挙げた。小島はこれで今季1248球を投げ、防御率2・24ながら、まだ1勝のみ。一方で途中加入のオスナは3試合41球で早くも来日2勝目を挙げた。井口監督は小島について「踏ん張ってくれました。制球に苦しんでましたけど、その中でしっかりと要所で抑えながら、ゲームを作ってくれたと思います」としっかり評価。オスナについては「そういう勝ち運を持っている投手なんじゃないかなと。小島、抜いちゃいましたからね」と笑っていた。【金子真仁】▽ロッテ・オスナ(好救援。来日3試合目で早くも2勝目)「投げるたびに日本のマウンド、ボールに慣れていると思う。もっともっと日本の野球に慣れていきたいと思う」

◆楽天が逆転負けで3連敗を喫した。これでチームは72試合を消化して38勝33敗1分け。143試合のシーズンを、貯金5で折り返した。この日は2回に先制したが、打線は追加点を奪えずに1点止まり。同点の8回に登板した鈴木翔天(そら)投手(25)が安打と2四球で満塁のピンチを背負い、押し出し四球と暴投で2点を勝ち越された。石井一久GM兼監督(48)の主な一問一答は以下の通り。-鈴木翔にとっては、悔しいマウンドとなった石井監督 打たれたというよりは、自分から点をあげてしまった。ああいう失敗もあるので。ネガティブなことに引っ張られないで、次の登板に備えてほしいと思います。-先発した辛島は7回途中1失点と好投石井監督 いつも通り素晴らしく、奥行きが今日もしっかりつくれて、らしいピッチングをしてくれたと思います。-同点の7回1死二塁で登板した西口は、2球でピンチを脱出石井監督 ここ最近は西口とソラ(鈴木翔)が良かったので、西口は普段通りの感じで投げられたかなと思います。-打線は1点止まり石井監督 両チーム、そんなにヒットが出ていなかったので、膠着(こうちゃく)した中で試合をやっていかなきゃいけないんですけど、膠着している中でも、バッターで言えば、スイングをかけていかないといけないし。ピッチャーで言えば、引き気味にならずに腕を振っていかないといけないし。やっぱ、そこからまず、いろんなことを頭で考えることも大事だし、体でアクションを起こすことももっと大事になってくるので。こういう時は、そういうことをやっていかないといけないかなと思います。

◆楽天西口直人投手(25)が2球で2つのアウトを奪う好救援を披露した。同点の7回1死二塁の場面で登板。山口は147キロ直球で一飛、高部は148キロ直球で左飛に打ち取った。「昨日と同じ場面だったので、自分のボールを信じて投げようとマウンドに上がりました」と、振り返った好投で9試合連続無失点となった。試合前にはブルペンの中核を担う安楽智大投手(25)と宋家豪投手(29)が出場選手登録を抹消された。石井一久GM兼監督(48)は試合前に「西口とソラ(鈴木翔)が、最近はすごく元気な球を投げているので。その辺で、まかなっていく」と話し、セットアッパーとして守護神の松井裕樹投手(26)へつなぐ役割を期待されていた。結果的にチームは敗れてしまったが、指揮官の期待に応える西口の好リリーフは収穫ポイント。「自分のやれることを精いっぱいやって、チームのために全力で腕を振っていきたいと思います」と、西口は力強く話した。

◆ロッテが今季2度目のスクイズに成功した。1点を追う5回、先頭の6番山口が三塁線への二塁打で出塁。高部の犠打で1死三塁とすると、8番の岡大海外野手(30)がカウント1-0からの外角ボール球に飛びつき、スクイズ。同点に追いついた。「小島もずっと頑張っていますし負けを付けられないという気持ちで頑張りました」と振り返った。楽天辛島対策でこの日はレアード、マーティンがスタメンから外れ、今季初めて日本人打者のみのスタメンで臨んだ。井口監督はスクイズについて「(出塁時から)想定はしてました。ある程度ゾーンに来る投手なので」と、2球目でのスクイズ成功に喜び「ああいう細かいプレーが前半戦は全然できてなかったんで、こういう試合をたくさん増やしていきたいと思います」と手ごたえを口にした。

◆ロッテが4月15日以来の貯金「1」とした。打線は4安打でタイムリーなしでも、小技や粘りで競り勝った。0―1の五回、先頭の山口が三塁線を破る二塁打で出塁。犠打で1死三塁にすると、岡が1ボールからの2球目、外角に外されたボールに飛びつきスクイズ成功で同点に追いついた。1―1の八回は、荻野のヒットと2四球などで2死満塁にすると、代走で途中出場の小川がフルカウントから押し出しの四球を選んだ。さらに二、三塁のチャンスで楽天・鈴木翔がワンバウンド投球。捕手・太田は前方に弾いたが、三走・荻野の好走塁でこの回2点目が入った。投手陣は、先発の小島が6回3安打1失点と粘りの投球で、2勝目はならなかったが試合を作った。八回を3人で抑えた途中加入のオスナが、6月26日のオリックス戦に続いて2勝目。最後は益田が締めて19セーブ目を挙げた。オスナ、岡、小川がお立ち台で並んだ。決勝の押し出し四球を選んだ小川は「ヒットならカッコよかったんですけど、自分の持ち味である粘りを出せたのでよかった」と満面笑みだった。

◆楽天は1―1の八回に登板した鈴木翔が1安打2四球で2死満塁とされ、押し出し四球と暴投で2点を勝ち越された。今季は試合前まで16試合に登板してわずか1失点と好投を続けていただけに、石井監督は「自分から点を与えてしまったけど、引きずらずに次の登板に備えてほしい」とかばった。打線も5安打で1点しか奪えず、3連敗。ここ7試合は1勝6敗と失速し、石井監督は「こういうときこそ打者はスイングをかけて、投手は腕を振っていかないといけない」と積極性を求めた。

◆シーズン途中に加入したロッテのロベルト・オスナ投手(27)が1―1の八回に登板し、難なく打者3人で退けた。直後の攻撃で勝ち越し点が入り、2勝目を挙げた。「自分に勝ちがついて本当にうれしい。チーム、ファンの皆さんにとっても大事な勝利だと思う」。来日初勝利を挙げた6月26日のオリックス戦(ZOZOマリン)も同点の場面で登板し、直後にサヨナラ勝ちしている。オスナがマウンドに上がれば、勝利の女神が微笑んでくれる?

◆ロッテが4連勝。最大「9」あった借金が4月15日以来の貯金「1」となった。1―1の八回2死満塁で国学院大出身の2年目内野手、小川龍成(24)が勝ち越しの押し出し四球を選んだ。初のお立ち台では「地元(群馬・館林市)は暑くて有名です。暑さには強いので、皆さん一緒にこの夏を乗り越えましょう」と呼び掛けた。井口監督は「しっかり決めてくれた」と選球眼をたたえた。

◆ロッテ・小島和哉投手(25)が6回3安打1失点。5四死球もあり、4イニングで得点圏に走者を背負ったが、何とか粘った。「序盤で球数(106球)がかさんでしまい、長いイニングを投げられなくて、もったいないです」。今季2勝目はならず。反省ばかりが口をついたが、しっかりと試合は作った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40301 0.571
(↑0.006)
-
(-)
72273
(+3)
216
(+2)
46
(-)
42
(-)
0.263
(↑0.001)
2.780
(↑0.01)
2
(-)
楽天
38331 0.535
(↓0.008)
2.5
(↓1)
71236
(+1)
218
(+3)
46
(-)
50
(+2)
0.234
(↓0.001)
2.950
(↓0.01)
3
(-)
西武
38351 0.521
(↓0.007)
3.5
(↓1)
69235
(+2)
207
(+3)
57
(+1)
33
(-)
0.223
(↓0.001)
2.380
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
37361 0.507
(↑0.007)
4.5
(-)
69238
(+3)
243
(+1)
41
(-)
78
(-)
0.220
(↓0.001)
2.750
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
36400 0.474
(↓0.006)
7
(↓1)
67209
(-)
232
(+5)
31
(-)
35
(-)
0.235
(↓0.001)
2.730
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
29460 0.387
(↑0.009)
13.5
(-)
68242
(+5)
280
(-)
58
(+1)
49
(+2)
0.233
(-)
3.590
(↑0.05)