広島(☆2対0★)巨人 =リーグ戦14回戦(2022.07.02)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:ケムナ 誠(2勝0敗0S)
敗戦投手:平内 龍太(3勝3敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(9号・9回裏2ラン)

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◆広島がサヨナラ勝利。広島は両軍無得点のまま迎えた9回裏、マクブルームの2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・森下が8回無失点11奪三振の力投。2番手・ケムナが今季2勝目を挙げた。敗れた巨人は、先発・菅野が好投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。

◆広島森下暢仁投手(24)は4番打者に注意したい。今季はここまで被打率2割9分3厘だが、4番打者に40打数16安打、3本塁打、被打率4割。巨人戦今季初登板で4番の岡本和を抑えられるか。

◆巨人中田翔内野手(33)が、地元広島で6試合ぶりに先発出場する。5試合連続、「1番一塁」でスタメン出場していた4年目の増田陸に代わり、「7番一塁」でスタメンに名を連ねた。中田はここまで50試合に出場し、打率2割2分5厘、7本塁打。前日1日の同戦は代打で出場し、2打席で二飛、四球で1打数無安打だった。直近5試合で1番に座った増田陸に代わり、吉川が17試合ぶりにリードオフマンを務める。エース菅野が中7日で先発マウンドに上がり、3連敗とカード負け越しを阻止を目指す。

◆巨人のエース菅野智之投手(32)が7回無失点、三塁を踏ませない圧倒的な投球を見せつけた。中7日での先発マウンド。走者がいない時でも、本来のノーワインドアップではなく、セットポジションからテンポ良く投げ込んだ。2回は連続四死球で1死一、二塁のピンチを招いたが、広島会沢を併殺打で打ち取った。以降は危なげない投球を披露した。6回1死一、二塁のピンチは、マクブルームを二飛、坂倉を捕邪飛に仕留めてしのぎきった。8回の攻撃で1死二塁で打席が回ってきたところで、代打八百板と交代。得点が入れば勝ち投手の権利を得られたが無得点に終わり7勝目はならず。7回5安打無失点2奪三振、99球で2番手今村にマウンドを託した。菅野は「(セットポジション)試行錯誤して試合前に大城とセットでいこうと決めていきました。粘り強く無失点に抑えられたことは良かったです。今日は勝つことができなかったけれど、これを継続していけるようにしていきたいです」とコメントした。

◆巨人がサヨナラ負けで3連敗を喫し、最大11あった貯金をすべて吐き出した。0-0の9回、3番手平内龍太投手が先頭菊池涼に左前打を許すと、4番マクブルームにサヨナラ2ランを浴びた。先発菅野智之投手の好投に、打線が応えられなかった。広島森下暢仁投手の、背番号「18」同士による投手戦。巨人は8回1死二塁で、菅野に代打を送って勝負に出て1死満塁と攻めたてたが、あと1本が出ず無得点。菅野は7回5安打無失点と好投も、勝敗がつかずに降板となった。9回も2死二塁で、途中出場の増田陸が空振り三振に倒れた。

◆3連敗の巨人は4月28日に最大11あった貯金がついになくなった。巨人が2桁貯金を使い果たしたのは06年(5月11日貯金14→6月24日0→最終借金14)と21年(9月2日貯金15→10月14日0→最終借金1)に次いで3度目。2年連続で2桁あった貯金をゼロにしたのは、1リーグ時代の阪神が48年(貯金17)49年(貯金11)に記録して以来2度目となり、2リーグ制後は初めてだ。この結果、セ・リーグで貯金があるのはヤクルトだけ。7月以降のセ・リーグで首位が貯金独占は19年7月20日(首位巨人)以来になる。

◆7月の日差しは巨人ナインには厳しく、痛かった。9回無死一塁、3番手平内の直球をマクブルームに右中間席へ運ばれると、球場の熱気が最高潮に。気温30度超の強い日光を浴びながら、劇的勝利に喜ぶ広島ナインの間を擦り抜け、三塁側ベンチの奥へ消えた。今季5度目の無得点負けで、3連敗。最大11あった貯金は80試合目ですべて吐き出した。7月の勝率5割は、負け越しで迎えた18年以来。原辰徳監督は「悲観的にとらえる必要はないと思います。むしろしてはいけないでしょう」と前を向いた。投打がかみ合わない戦いが続く。菅野が先発陣で9試合ぶりにクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を決めたが、組み替えた打線でも援護できない。6回1死三塁では丸の強烈な投ゴロで三塁走者吉川が三本間で身動きが取れずにタッチアウト。8回1死満塁は丸とウォーカーが倒れた。接戦での「あと1本」が出ないまま、厳しい夏を迎えようとしている。96年「メークドラマ」は首位と最大11・5差、08年「メークレジェンド」は同13差をひっくり返した。今季は独走燕を追うスタートラインに立つどころか、3位広島に0・5差に迫られた。「どういう形であっても前を向いてプラスに考えないとね。ペナントレースはまだまだ長いしね。これから熱くなるわけだから」。残り63試合。いちばん熱い夏にしなければ、伝説の秋は来ない。【浜本卓也】

◆広島の4番ライアン・マクブルーム内野手が来日初となるサヨナラ2ランを放った。両軍無得点の9回無死一塁。巨人平内の外角高め直球を右中間席へ放り込んだ。2試合連続の9号2ランは試合を決める劇的サヨナラ弾。「最高の結果になって良かった。サヨナラ本塁打はおそらく(過去に)2本くらい。日本で(初めての)サヨナラ本塁打をマツダ(スタジアム)で、カープファンの前で打てたのは非常にうれしい」。2日連続お立ち台に上がった。日本語で「暑い!」と第一声。今季6度目の本拠地お立ち台も本音は「得意ではない。ナーバスになって、ちょっとイヤ」。そんなリップサービスも、豪快弾も連日集まった広島ファンを熱くした。2位巨人には0・5差に迫った。3日勝利して巨人3連勝を決めれば、5月16日以来の2位に復活する。▽広島ケムナ(0-0の9回を無失点。サヨナラ勝利で2勝目) 森下がああいう投球をした中で勝ちがつかず、僕が(勝ちを)持っていったのは申し訳ない。(森下の)気合の入った投球を見て、自分自身もチームも気合が入った。▽広島森下(巨人菅野と投げ合い、8回無失点の好投も、援護なく勝ち負けつかず) 全球種しっかり投げられた。(菅野と)初めての対戦で楽しみだった。良い投手と対戦して(チームが)勝てたので本当に良かった。

◆巨人エース菅野智之投手が、中7日で7回5安打無失点、三塁ベースを踏ませない貫禄の投球も、打線の援護なく7勝目はならなかった。全99球をセットポジションから、最速148キロの直球と、変化球をテンポ良く投げ込み、広島打線を手玉にとった。「試行錯誤して、試合前に大城とセットでいこうと決めていきました。勝てなかったけれど、これを継続していけるようにしたい」と振り返った。▽巨人桑田投手チーフコーチ(菅野の次回登板について) 中7日で(10日DeNA戦に)行こうと思っています。(球宴まで)あと2回、しっかり投げてくれると思います。

◆巨人が3連敗で最大11あった貯金がゼロになった。中7日で先発したエース菅野は7回5安打無失点、三塁ベースを踏ませない貫禄の投球を見せたが、打線の援護に恵まれず。2番手今村が8回を無失点に抑え、互いに無得点で向かえた9回、3番手平内が無死一塁からマクブルームにサヨナラ2ランを浴び、3位広島に0・5ゲーム差に迫られた。桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り。?-菅野が素晴らしい投球ゲームを作りながら、森下投手と戦いながらね。本当に良いピッチングをしてくれたと思います。-初回から全てセットポジションだった本人がブルペンでセットの方が、タイミング合うというかしっくりきたということなので、それはそれで良かったと思います。何試合か前も「セットの方がタイミングが合うならセットで入っても別に良いんだよ」と話をしていたので、それを初回から取り入れたと言うことですね。-ボール自体、今日は何が良かった菅野と言えば150キロ以上のストレートというイメージあるかもしれないですけど、投手の目的は打者を抑えること。スピードが全てじゃないという話はしているのでね。緩急を使いながらストレートをしっかり投げながら、得意のスライダーとかそういうものを織り交ぜていく。その中で打者を抑えていくことが大事という話をしているので、本当にいいピッチングをしてくれたと思います。-9回に平内。延長を見据えてかそうですね。平内もここのところいいボールを投げているので、今日はやられましたけど、また次頑張ってくれると思います。-明日は堀田が先発若さを前面に出して投げてもらいたいと思います。

◆巨人・菅野智之投手(32)が7回5安打無失点の好投を見せたが、打線の援護がなく7勝目とはならなかった。「粘り強く無失点に抑えれたことは良かった。今日は勝つことができなかったけれど、これを継続していけるようにしていきたい」この日は、試合前の投球練習の状態から判断し、一回からセットポジションで投球をスタート。最速148キロの直球とスライダーを軸に広島打線を翻弄した。七回まで、三塁すら踏ませない圧巻の投球で、広島先発の森下との一歩も譲らぬ投手戦を繰り広げた。貫禄の投球を見せたエースに桑田真澄投手チーフコーチは「菅野といえば150キロ以上のストレートというイメージあるかもしれないですけど、投手の目的は打者を抑えること。スピードが全てじゃないという話はしているので、緩急を使いながらストレートをしっかり投げて、得意のスライダーとかを織り交ぜて打者を抑えていくことが大事と話をしている。本当にいいピッチングをしてくれた」とたたえた。

◆巨人はサヨナラ負けを喫し、最大11あった貯金を吐き出した。両軍無得点のまま迎えた九回に本塁打で試合を決められ、原辰徳監督(63)は「1点勝負という点でね、相手に先に取られたというところ」と悔しさをにじませた。中7日で先発した菅野が7回5安打無失点と好投したが、打線が5安打と援護できなかった。零敗は今季5度目。広島先発の森下に11三振を奪われた。貯金0は今季初。3連敗で3位・広島に0・5ゲーム差に詰め寄られた。指揮官は「ペナントレースはまだまだ長い。これから熱くなるわけだから。悲観的に捉える必要はない。むしろ、してはいけないでしょう」と語気を強めた。

◆広島の森下は要所を締め、8回を5安打、無得点に抑えた。6勝目には届かなくても、奪三振は今季初2桁の11。「全球種、しっかりと投げられた」と手応えをにじませた。0―0の六回1死から吉川に右中間三塁打を許したが、後続を打ち取った。八回は2安打と四球などで招いた1死満塁から丸を一ゴロ、ウォーカーを空振り三振。猛暑に負けない力投でサヨナラ勝ちにつなげた。

◆中7日で登板した巨人・菅野智之投手(32)は7回5安打無失点の好投。しかし、打線の援護がなく勝敗はつかなかった。7勝目はならず。最速148キロの直球とスライダーを軸に三塁すら踏ませない圧巻の投球で森下と一歩も譲らぬ投手戦を繰り広げた。次回も中7日での登板が予定されるエースは「粘り強く無失点に抑えられたことは良かった。これを継続していきたい」と前を向いた。

◆客席を真っ赤に染めた観衆の拍手喝采を背に、巨人ナインは力なく引き揚げた。両軍無得点で迎えた九回、広島・マクブルームのサヨナラ弾で勝負を決められ、最大11あった貯金を吐き出した。原辰徳監督(63)は「1点勝負という点でね、相手に先に取られたというところ」と悔しさをにじませた。先発の菅野は7失点と崩れたヤクルト戦から中7日で登板。走者がいない場面でもセットポジションで投球し、テンポ良く打たせて取って7回5安打無失点の好投。森下との背番号18同士の投げ合いで、巧みな投球術を披露した。17試合ぶりに吉川が1番に入った打線は5安打にとどまり、エースの好投に応えられなかった。零敗は今季5度目。下位打線から始まった八回に1死満塁の好機をつくったが、丸とウォーカーが凡退して均衡を破れなかった。貯金0は今季初。3位・広島に0・5ゲーム差に詰め寄られた。それでも指揮官は「ペナントレースはまだまだ長い。これから熱くなるわけだから。悲観的に捉える必要はない。むしろ、してはいけないでしょう」と視線を前に向けた。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
51241 0.680
(↑0.004)
M53
(-)
67344
(+2)
260
(+1)
91
(-)
52
(-)
0.256
(-)
3.000
(↑0.03)
2
(-)
巨人
40400 0.500
(↓0.006)
13.5
(↓1)
63315
(-)
339
(+2)
85
(-)
37
(-)
0.247
(↓0.001)
3.830
(↑0.02)
3
(-)
広島
37383 0.493
(↑0.007)
14
(-)
65289
(+2)
291
(-)
39
(+1)
14
(-)
0.256
(-)
3.420
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
33390 0.458
(↓0.007)
16.5
(↓1)
71255
(+1)
300
(+2)
56
(+1)
25
(-)
0.250
(↓0.001)
3.740
(↑0.03)
5
(-)
阪神
35422 0.455
(↑0.008)
17
(-)
64268
(+5)
241
(+2)
51
(-)
63
(+2)
0.238
(↓0.001)
2.860
(↑0.01)
6
(-)
中日
32430 0.427
(↓0.005)
19
(↓1)
68221
(+2)
298
(+5)
40
(-)
24
(-)
0.248
(-)
3.810
(↓0.01)