ロッテ(☆6対4★)楽天 =リーグ戦12回戦(2022.07.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:ゲレーロ(2勝2敗3S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗18S))
敗戦投手:宋 家豪(3勝2敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(5号・5回表3ラン),島内 宏明(6号・7回表ソロ)
【ロッテ】佐藤 都志也(3号・8回裏ソロ)

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◆ロッテは2-4で迎えた7回裏、高部の2点適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻す。続く8回には、佐藤都のソロと荻野の適時打で2点を挙げ、リードを奪った。投げては、5番手・ゲレーロが今季2勝目。敗れた楽天は救援陣が振るわず、痛い逆転負けを喫した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)と楽天田中将大投手(33)が1日、ZOZOマリンで相対する。2人の投げ合いは、昨年9月10日(ZOZOマリン)以来2度目。前回はともに8回2失点で降板し、勝ち負けはつかなかったが、果たして今回は-。少年時代の佐々木朗にとって、田中将はヒーローだった。初めて投げ合った昨年9月10日には「子どもの頃の自分に言っても、たぶん信じないと思うんですけど」と感慨深げに話した。9カ月後の再戦。平均球速を5キロ高め、フォークも鋭くなり、チームに1人で貯金5をもたらす存在になった。井口監督は「良かったり悪かったり。その悪い経験をいい方にどんどん変えているから」と、シーズン折り返し地点までの投球を評価。「後半は本当に朗希がカギになってくる」と経験を生かしての、エース格の働きを期待する。佐々木朗は6月30日、キャッチボールなどで3時間の調整。「しっかりゼロで抑えて、長いイニングを投げられるように頑張りたいです」とコメントした。自身7勝目はチームの勝率5割復帰に直結する。投げ勝って、上位進出への旗手になる。【金子真仁】

◆ロッテは今季折り返し地点となる72試合を消化し、1日の楽天戦(ZOZOマリン)からシーズン残り半分に挑む。高卒新人捕手としてNPB史上3人目の開幕スタメンマスクをかぶった松川虎生捕手(18)は今もなお、1度も2軍落ちすることなく1軍にいる。佐々木朗、石川、美馬とバッテリーを組むことが多く、ここまで37試合に出場している。18歳にして、求められるのは勝利へのけん引。「1つのミスでさえ点につながることなんで、小さいことをしっかりこつこつやることが勝ちにつながるんじゃないかなという風にすごく感じました」と、高いレベルで学ぶ。「毎日試合をするのが初めてですし」と言う。高校野球までとは違う日々。当然、疲れの蓄積もあるだろう。しかし「毎試合の中で結果を出していかなきゃいけないと思うので、そこはしっかり。疲れとか言ってる場合じゃないと思うので」と、松川本人はエネルギーにあふれている。首脳陣も頼もしく見る。松川の活躍は想定内か、想定以上か。井口資仁監督(47)に尋ねると「開幕前に1軍で先発で使おうと思ったのはやっぱり、これくらいの活躍を期待してるんで。想定内といえば想定内ですね」という答えが返ってくるからすごい。佐々木朗の完全試合を筆頭に、ディフェンスで目立つ場面が多い。一方、打率は1割6分3厘、本塁打はまだない。井口監督も「松川ももっと打てると思うし」と期待値は高い。開幕後から長らく5位に低迷したチームは、6月の終わりに勝率5割復帰の手前まで来た。松川はこの先もマスクをかぶる。「いい時も悪い時もあると思うんですけど、何とかチームのためにできることを。1軍の戦力として最後までいられるように」。完走へ、暑い夏を駆ける。【金子真仁】

◆楽天田中将大投手(33)は、5月17日ロッテ戦から登板した6試合にオール黒星の6連敗中。今日も敗れ、途中に勝敗なしを挟まない「7戦7敗」を記録すると、楽天では05年一場以来2人目の屈辱となってしまう。

◆楽天が、ロッテ佐々木朗希投手(20)と今季2度目の対決を迎える。前回は3月27日楽天生命パークでの対戦。3回に西川が2点適時二塁打を放ち、6回には浅村が左翼へ適時打。"令和の怪物"は6回3失点で降板した。チームはその後サヨナラ勝ちを収めた。佐々木朗は今季これまで防御率1・56と抜群の安定感を見せているが、楽天にとっては点を取ったイメージはある。それでも石井GM兼監督は「たくさんの点は取れないと思います。そういう投手じゃないので。その中でどうやってゲームを進めていくかだと思う。こちらのディフェンスからもプレッシャーを与えないといけないし。ポンポン失点してしまうと相手に完全に勝機を握られてしまうと思う。やっぱり攻撃だけじゃなくてディフェンスも含めて攻撃していかないといけない」と表情を引き締めた。先発は田中将大投手(33)。佐々木朗との投げ合いは昨年9月10日(ZOZOマリン)以来2度目となる。前回はともに8回2失点で降板し、勝ち負けはつかなかった、果たして今回は-。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(34)が1日、1軍選手登録された。ロッテ戦の試合前練習に参加。リラックスした表情で汗を流した。」6月21日に行ったPCR検査で新型コロナ陽性が判明。無症状で療養していたが、陰性となったため早期に再合流となった。石井GM兼監督は「プロセスを踏んで今日の合流になった」と説明。コンディション面に不安はなく、復帰となった。

◆ZOZOマリンにキラーマシンがあらわれた!ロッテ-楽天3連戦はパ・リーグ6球団共同企画として実施する「ドラゴンクエストウォーク」コラボ試合として開催される。この日は試合前に、敵キャラであるキラーマシンがピッチングマシンとして登場。ドラゴンクエスト3の戦闘テーマが流れる中、ドラクエファンを代表して通算1197安打の角中勝也外野手(35)が打席に立ったが、カットボール気味の軌道の剛速球に空振り。痛恨の一撃を食らった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が初回、1イニング4奪三振を記録した。楽天先頭の西川をフォークで空振り三振。だが、ワンバウンドとなり、捕手松川が見失う間に西川に一塁へ進まれる振り逃げとなった。無死一塁とされたが、ここから小深田を空振り三振、浅村を空振り三振、最後は島内を160キロで見逃し三振。4者連続で三振を奪い、1イニング4奪三振となった。1イニング4奪三振は、20年9月4日の中日R・マルティネス以来、2年ぶり史上27度目(26人目)。1回に記録したのは16年ヤクルト八木亮祐、18年ソフトバンク千賀滉大以来、3人目。ロッテでは初となった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が4回2安打無失点、10奪三振で降板した。初回に振り逃げを含む1イニング4奪三振。2回2死からは6者連続三振を奪った。状態は良かったが64球で降板。4回、銀次からフォークで10個目の三振を空振りで奪った後、右手の指先を気にするしぐさを見せた。右手中指のマメがつぶれ、指先からは出血が見られた。5回から2番手で小沼がマウンドに上がったが、楽天島内に逆転3ランを許した。今季7勝目を目指した佐々木朗は、楽天田中将とのプロ入り後2度目の投げ合いに挑んだ。1回には史上27度目(26人目)、ロッテでは初となる1イニング4三振をマークするなど順調な立ち上がりを見せた。打線も初回に先制点を挙げたが、アクシデントで降板。4回でマウンドを降りるのは、プロ入り後最短となった。

◆22年世界柔道選手権大会48キロ級日本代表の角田夏実が始球式を行った。「了■寺大学スペシャルナイター」として行われた。角田は、同大職員柔道部所属。ショートバウンドでミットに収めると「球技はあまり得意ではないのでとても緊張しました。今日に向けて練習してきたのですが、その分だけ力んでしまいました。世界選手権では優勝目指して頑張ります!」と元気よく話した。※■は徳の旧字体

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は右手中指のマメがつぶれ、4回2安打無失点、10奪三振で降板した。4回1死、銀次からこの日10個目の三振を空振りで奪った後、右手の指先を気にするしぐさを見せた。指先からは出血が見られた。結局、この回限りで降板。4回でマウンドを降りるのは、プロ入り後最短となった。「マメがつぶれた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」と悔しそうに話した。初回には、史上27度目(26人目)、ロッテでは初となる1イニング4奪三振をマークするなど順調な立ち上がりを見せた。2回2死からは6者連続三振を奪った。今季7勝目を目指し、楽天田中将とのプロ入り後2度目の投げ合いに挑んだが、アクシデントにより64球で無念の降板となった。2-0の5回から2番手で小沼がマウンドに上がったが、楽天島内に逆転3ランを許した。◆佐々木朗とマメ 大船渡高3年の19年8月26日、高校日本代表の一員として神宮で大学日本代表と戦った。先発するも、初回12球で降板。右手中指先の血マメの影響だった。回復に励み、同9月6日のU18W杯・韓国戦に先発するも、ここでも投球中に血マメが再発。1回19球のみで降板になった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は右手のマメがつぶれ、4回2安打無失点、10奪三振で降板した。指先からは出血が見られた。4回でマウンドを降りるのは、プロ入り後最短となった。◆佐々木朗とマメ 大船渡高3年の19年8月26日、高校日本代表の一員として神宮で大学日本代表と戦った。先発するも、初回12球で降板。右手中指先の血マメの影響だった。回復に励み、同9月6日のU18W杯・韓国戦に先発するも、ここでも投球中に血マメが再発。1回19球のみで降板になった。

◆ロッテが4月16日以来の勝率5割に復帰した。4-4の8回先頭で、佐藤都志也捕手(24)が右越えへ決勝ソロ。楽天宋の直球を捉え、上段までかっ飛ばした。チームとして、先発の緊急降板を乗り越えた。佐々木朗希投手(20)が右手のマメがつぶれ、4回2安打無失点、10奪三振で降板。「マメがつぶれた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」と悔しそうに話した。4回1死、楽天銀次からこの日10個目の三振を空振りで奪った後、右手の指先を気にするしぐさを見せた。指先からは出血が見られた。結局、この回限りで降板。4回でマウンドを降りるのは、プロ入り後最短となった。初回には、史上27度目(26人目)、ロッテでは初となる1イニング4奪三振をマークするなど順調な立ち上がり。2回2死からは6者連続三振を奪った。今季7勝目を目指し、田中将とのプロ入り後2度目の投げ合いに挑んだが、アクシデントにより64球で無念の降板となった。2-0の5回から2番手で小沼がマウンドに上がったが、島内に逆転3ランを許した。7回には、東條が島内にこの日2本目となるソロを打たれ、リードを2点に広げられた。しかし、そこから打線が奮起した。直後の7回、1死二、三塁から高部が右翼線へ2点適時二塁打を放ち同点。そして、8回に佐藤都の決勝ソロが飛び出した。

◆楽天は終盤に打ち込まれ、逆転負けを喫した。先発田中将は粘りある投球を見せた。立ち上がりの1回、いきなり先頭荻野に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。2番高部は犠打で1死三塁のピンチ。3番中村奨に、初球の甘く入った149キロ直球を振り抜かれた。中前適時打を許し、先制点を献上。4回2死二塁のピンチでは佐藤都を打ち取ったが、打球は左翼西川と遊撃小深田の間にポトリ。追加点を許した。5回2死走者なしでは、高部の打球が田中将の右肘付近を直撃。グローブが左手から外れながらも、アウトに。アクシデントもありながら、5回0/3を4安打2失点とまとめた。打線は島内が2打席連発で4打点。主砲の快音で6回まで2点リードを奪ったが、リリーフ陣が誤算。7回に安楽が、8回は宋家豪がそれぞれ2失点。終盤にひっくり返された。

◆楽天田中将大投手に勝ちがつかない。自身ワーストタイの6連敗中のマウンド。立ち上がりの1回、いきなり先頭荻野に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。犠打で1死三塁のピンチから、3番中村奨に初球の甘く入った149キロ直球を振り抜かれた。中前適時打を許し、先制点を献上した。4回2死二塁のピンチでは佐藤都の打ち取った打球が左前に落ちて追加点を許した。「ボールがちょっと高かった。突出していいボールはなかったですね。全体的に同じような感じ」。要所でなんとか締め続けた。5回2死走者なしでは、高部の打球が田中将の右肘付近を直撃。アクシデントもありながら、5回0/3を4安打2失点と粘った。勝利投手の権利を得ながら降板したが、7回に安楽、8回には宋家豪がそれぞれ2失点。逆転負けを喫した。田中将の直近の勝利は5月10日。我慢の日々が続いている。▽楽天石井GM兼監督(田中将について)「もう1つ上のピッチングというところは彼の投球内容で言えばあるとは思いますけど、今日できる範囲の中で、要所要所は締めてくれたんじゃないかなと思います」

◆異次元投球から一転、ロッテ佐々木朗希投手(20)が緊急降板した。初回に振り逃げを含む4者連続、2~4回にかけて6者連続と圧倒的な奪三振ショーを見せたが、4回を投げ終えまさかの降板。右手中指のマメがつぶれていた。6回にはベンチに戻り仲間に声援を送るなど、症状は重くないとみられる。チームは佐々木朗の同期入団、佐藤都志也捕手(24)の決勝弾で勝ち、4月16日以来となる勝率5割復帰に成功した。午後7時17分、4回を終えると井口監督がベンチから出た。佐々木朗、4回10奪三振無失点で交代。試合中に球団広報を通じ「マメがつぶれた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」とコメントし、試合後の報道対応はなかった。圧倒的な奪三振ショーから始まった。NPB史上3人目の、振り逃げを含んでの初回4K。2~4回にかけ、6者連続K。試合開始57分後の時点で10奪三振に達した。最大9メートルの風速の中、フォークのキレはいつも以上に強烈に。しかし4回を終えると、ベンチが慌ただしくなった。マウンド上で気にした佐々木朗の右手は、中指の腹が赤く染まっていた。「前回の登板からちょっとマメがという話はあったんですけど、今日もしっかりと引っかかった球を投げていた分、マメがそういう状態になっちゃったんじゃないかなと」と井口監督。「明日以降の状態を見て、また次回を考えたいと思います」の次回登板日を明確に口にすることはなかった。6回表にはベンチへ戻り、仲間を応援した。7回裏の山口の粘りや高部の同点打には拍手を送っており、症状は重くないとみられる。大船渡高時代の19年8月、高校日本代表の一員として大学日本代表戦に先発した。しかし右手中指の血マメの影響で初回12球で降板。その時は4日後にキャッチボールを再開し、7日後にブルペン投球も再開。登板中に血マメが再発したとはいえ、11日後には実戦マウンドを踏んでいる。中8日、月が変わってのマウンドに「しっかりゼロで抑えて、長いイニングを投げられるように頑張りたいです」と意気込んだ。まさかの結末だったとはいえ、指を気にした後も158キロを投げるなど、さすがのすごみも見せた。チームは勝率5割に戻し、貯金生活を目指す。指先の回復具合はロッテのこの先を左右する。それだけの存在になっている。【金子真仁】▼ロッテは6月4日に23勝32敗1分けで借金が今季最大の9あったが、直近13勝4敗で勝率5割に復帰。ロッテが借金9以上を返済したのは08年(最大12)以来、14年ぶり6度目。

◆ロッテが4月16日以来の勝率5割に復帰した。4-4の8回先頭で、佐藤都志也捕手(24)が右越えへ決勝ソロ。楽天宋の直球を捉え、上段までかっ飛ばした。チームとして、先発の緊急降板を乗り越えた。佐々木朗希投手(20)が右手のマメがつぶれ、4回2安打無失点、10奪三振で降板。「マメがつぶれた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」と悔しそうに話した。

◆楽天島内宏明外野手が2打席連発で主砲の存在感を見せた。2点を追う5回2死一、二塁で、1ボールからロッテ小沼の甘く入った直球を右中間席へ運ぶ5号3ラン。7回は東條の低め直球を再び右中間席へ放り込んだ。相手先発は佐々木朗とあって「今日は4三振を覚悟していました」と"島内語録"は健在も「センター方向を意識してバッティングをしているので、来たコースなりに打てているのかなと思います」と手応えをつかんでいた。

◆佐々木朗希の同期コンビが、ロッテを4月16日以来の勝率5割復帰に導いた。4-4の8回、佐藤都志也捕手が右翼席上段への決勝3号ソロ。打った瞬間に右手を上げる確信弾に「パフォーマンスを決めている時にファウルだったら恥ずかしいなと思ったので、何とか入ってくれ、お願いしますという気持ちで見ていました」と興奮しながら振り返った。高部瑛斗外野手の同点打が逆転への機運を高めた。7回1死二、三塁。「ここ1本でどうにか」と強く願い、ひと振りで右翼線にはじき返した。19年ドラフトは1位が佐々木朗、2位が佐藤都、3位が高部だった。「去年も一昨年も、ずっと(佐藤)都志也の活躍を見ていたので、とても心強い存在です」と同じ大卒打者同士で高め合い、今季の働きぶりは野手ではトップクラス。助っ人勢がいまだ低調な中、若い打者たちが着実に強くなっている。【金子真仁】▽ロッテ・ゲレーロ(救援で今季2勝目)「高部が同点タイムリーを打ってくれて、さらに気持ちも高まりましたし、本当にいい感じで試合に入れました」

◆赤いバットを振り抜いたロッテ佐藤都志也捕手(24)が、右手にバットを持ったまま3秒ほど、夜風に吹かれた。確信弾。インパクトから5秒もせぬうちに右翼席上段に白球が達すると、堂々とダイヤモンドを回った。試合後、お立ち台でも熱気が残る。「すごく興奮しています」。同点の8回無死、楽天宋家豪の内角直球を豪快に振り抜いた。感触は完璧だったとはいえ「ああやってパフォーマンスを決めている時にファウルだったら恥ずかしいので、何とか入ってくれ!お願いします!という気持ちで見ていました」。興奮を言葉に変えていった。19年ドラフト2位で入団し、3年目を迎える。同期のドラフト1位佐々木朗希投手(20)に、いつも脚光が集まった。昨秋には「同期としては、今、天と地ぐらいの差の活躍ぶりですけど」と苦笑いしたが、今季は捕手と一塁を守りながら、時には中軸を任される。中心選手の1人になったのは明白だ。佐々木朗との黄金バッテリーを夢見る中、今はドラフト1位松川がその座にいる。「なんか、朗希が安心して投げているように感じるので、そういう安心感が自分にもあれば...っていう感じはすごく思いますね」と話したことがある。松川とはスタメンをほぼ半々で分け合う。時には捕手目線で一塁を守りながら、攻守でチームに貢献する。マーティンとレアードはこの日、2人で5三振。助っ人がシーズン半ばになっても低打率にあえぐ中で、佐藤都のジャストミートした打球は助っ人級の力強さを誇る。「これからももっともっと熱い打撃をどんどん見せられるように」。ファンに誓った言葉に、思いが強くこもる。7回に同点適時打を放った同期の高部瑛斗外野手(24)ともども、ロッテに不可欠の選手になってきた。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が初回、1イニング4奪三振を記録した。楽天先頭の西川をフォークで空振り三振。だが、ワンバウンドとなり、捕手松川が見失う間に西川に一塁へ進まれる振り逃げとなった。無死一塁とされたが、ここから小深田を空振り三振、浅村を空振り三振、最後は島内を160キロで見逃し三振。4者連続で三振を奪い、1イニング4奪三振となった。▼佐々木朗が初回に振り逃げを含む4奪三振を記録した。1イニング4奪三振はプロ野球タイ記録。20年9月4日のR・マルティネス(中日)以来26人、27度目。ロッテでは初めて。初回にマークしたのは、16年5月24日の八木亮祐(ヤクルト=対阪神)18年9月15日の千賀滉大(ソフトバンク=対西武)以来3人目。初回に打者4人で4奪三振は史上初めて。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が1イニング4奪三振という珍記録を達成した。佐々木朗は一回、先頭の西川を落差の大きいフォークボールで空振り三振を奪う。しかし捕手の松川がワンバウンドしたボールを捕球できずに見失い、振り逃げを許す。それでも続く小深田、浅村を空振り三振に仕留めると、最後は島内を160キロの直球で見逃し三振。1イニング4奪三振を記録し、プロ野球史上26人目27度目の珍記録となった。ロッテの球団公式ツイッターには「さすが記録をつくる男」「怪物すぎ!」「素晴らしい」「まだまだ記録を作っていくぅ!」と称賛のコメントが寄せられた。

◆楽天は2日のロッテ戦に辛島航投手(31)が先発する。試合前の練習でキャッチボールなどで調整した。強風が特徴の敵地での登板は今季初で「(風の状態が)その日その日で違うと思うので、投げながらアジャストしていきたい」と見据えた。ここまで5試合に登板し、2勝1敗、防御率1・24と安定感を見せる。左腕は「イニングの先頭をしっかり抑える意識で打者一人一人を抑えたいです」と意気込みを示した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が4回無失点で降板した。10奪三振を奪うなど好投を続けていたが異変が起きたのは四回。1死から銀次を空振り三振に仕留めると、投げ終えた後に右指を気にするそぶりを見せた。その後も何度か右指を気にする仕草に、中継ではユニフォームに血がついている姿も映し出された。ヒットと四球で2死一、三塁のピンチを招いたが、最後は辰巳を右飛に打ち取り、この回を無失点で乗り切った。) ベンチ裏へ戻った佐々木朗はそのまま姿を現さず。井口監督ら首脳陣が話し込む場面もあり、投手交代の決断を下した。2番手として小沼が五回のマウンドへ上がった。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、4回2安打無失点、10奪三振で降板した。四回途中に、右手中指から出血し、ユニホームでぬぐうシーンがみられた。「マメが潰れた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまって申し訳ないです」一回先頭の西川を振り逃げ(記録は暴投、三振)で出塁させたが、続く小深田、浅村、島内をいずれも空振り三振に斬った。プロ野球史上26人目(27度目)の1イニング4奪三振を記録した。二回2死から、四回2死まで6者連続に仕留めるなど、快投を演じていた。昨季9月10日(ZOZOマリン)に楽天・田中将と投げ合い、ともに8回2失点で勝敗には関係なかった。この日は、2度目の対決で注目を集めていた。

◆柔道の女子48キロ級で世界選手権(10月・タシケント)代表の角田夏実(了徳寺大職)が始球式を行った。はだしの柔道着姿での投球はやや右にそれ、「練習してきたが、力んでしまった。球技はあまり得意ではないのでとても緊張した」と振り返った。6月に行われたグランドスラム・ウランバートル大会で優勝した。世界選手権での2連覇に向け「優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

◆メジャー時代を含む自己ワースト6連敗中の楽天先発・田中将大投手(33)は、一回にわずか7球で先制点を献上。それでも以降は粘りの投球で試合をつくった。前日6月30日には「何より一番いい薬は勝つこと。ゲームに負けてしまえば良かったというふうにならないし、チームが勝ってなんぼ」と意気込んでいたが、立ち上がりを攻められた。先頭の荻野に対し、カウント3-1から左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、無死二塁。続く高部に犠打を決められ、1死三塁から3番・中村奨に初球の直球を中前ははじき返され、あっさりと先制を許した。四回にも佐藤都に2死二塁から左前へポトリと落とされる不運な一打で追加点を献上し0-2。それでも続くマーティンを134キロのチェンジアップで空振り三振に斬り、最少失点でこの回を切り抜けた。援護したい打線は、四回までロッテ先発・佐々木朗に10三振で無得点に抑えられていたが、指先出血で降板した五回、一気に攻め立てた。2番手の小沼から4番・島内が逆転の5号3ラン。ベンチ前でキャッチボールしていた田中将は、飛球が右翼席に着弾するのを確認するとグラブをポンとたたいた。田中将は六回、先頭の中村奨に四球を与えたところで降板。5回0/3を4安打2失点、85球だった。5勝目の権利を持ってマウンドを降りたが、八回に後続投手が同点に追いつかれ、白星は手にできなかった。

◆ロッテが競り勝って勝率5割に戻した。七回に高部の2点二塁打で追い付き、八回に佐藤都の3号ソロと荻野の適時打で2点を勝ち越した。佐々木朗は4回で10奪三振、2安打無失点ながらまめをつぶし降板。楽天は継投が裏目に出た。

◆楽天の田中将は5回0/3を2失点で勝利投手の権利を持って降板したが、チームが逆転負けした。日米を通じて自己ワーストに並ぶ連敗を6で止められず「(調子は)悪くもなく、良くもなく、という感じ。我慢しながら投げられた」と淡々と振り返った。昨年9月10日以来、2度目の佐々木朗との投げ合いだった。まめがつぶれて降板する4回までに10三振を奪った相手とは対照的に丁寧に投げた。走者を出しながらも大崩れせず「(炭谷)銀仁朗さんと、配球に関していろいろと話ができた」と手応えも口にした。(ZOZOマリン)

◆楽天の島内がプロ11年目で初の2打席連続本塁打を放った。ともに完璧な当たりで「(感触は)良かった。来たコースなりに打てている」と表情を緩めずに言った。四回までは佐々木朗の前に2打席連続三振に倒れ、チーム全体でも2安打に抑えられて10三振を喫した。その難敵はまめがつぶれた影響により4回で降板。0―2の五回に小沼の甘く入った速球を逃さず3ラン、七回1死では右中間席中段に届く6号ソロをマーク。チームは敗れたが4番打者として3本の長打を放った。

◆ロッテは3連勝で4月16日以来の勝率5割に戻した。4―4の八回に先頭の佐藤都が右翼席へ勝ち越し本塁打。お立ち台では「感触は完璧だった。何とか入ってくれという気持ちだった」と笑顔で話した。まめがつぶれて佐々木朗が4回で緊急降板し、流れが相手に傾いた。一時は逆転されたが、2位の楽天から勝利をもぎとった。2安打2打点と活躍した佐藤都に井口監督は「非常に練習から良かった。これから上がってくると思う」と期待を込めた。

◆楽天・田中将大投手(33)は、5回0/3を4安打2失点で勝利投手の権利を持って降板したが、日米を通じて自己ワーストに並ぶ連敗を6で止められず「突出して、いいボールというのはなかった。特別悪くもなく、良くもなくって感じですね」と振り返った。「素晴らしい才能を持った投手」と評す佐々木朗とは昨年9月10日以来、2度目の投げ合いだった。しかし、一回1死三塁で中村奨に中前へ運ばれ、わずか7球で失点。四回には佐藤都に左前へ落とされ、2失点目を喫した。それでも大崩れせず「何とか我慢しながらは投げられたかな」とうなずいた。今季最少の85球で降板。五回2死一塁で高部のライナー(記録は投ゴロ)を右前腕付近に受けた影響も考えられたが、田中将は「まだ当たったばかりなので、分からない」。石井監督は「大丈夫じゃないかな」とした上で「疲労もあるし、パフォーマンス的にあそこで代えようと決断した」と説明した。(加藤次郎)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が1日、ロッテ12回戦(ZOZOマリン)に先発し、右手中指から出血するアクシデントにより、自己最短となる4回2安打無失点で降板した。プロ野球史上初となる一回の1イニング4者連続奪三振(振り逃げ含む)をマーク。今季6度目となる2桁奪三振の快投だったが、楽天・田中将大投手(33)と昨年9月10日以来、2度目の投げ合いはともに勝敗がつかず。チームは6-4で勝利し、勝率を5割に戻した。) 右手の指先をユニホームのズボンでぬぐうと、血がついた。佐々木朗が、自己最短となる4回2安打無失点で緊急降板した。「まめが潰れた影響で途中降板となり、中継ぎ陣に負担を掛けてしまい、申し訳ないです」剛腕が振り返ったのは、四回2死後の場面。右手中指のまめが破れ、6月3日の巨人戦以来、約1カ月ぶりの〝金曜ロウキショー〟は突然、終わった。一回先頭の西川を振り逃げ(記録は暴投、三振)で出塁させたが、続く小深田、浅村、島内をいずれも空振り三振に斬った。一回の4奪三振は3人目。4連続奪三振は史上初の快挙だった。 二回2死から、四回2死まで6者連続三振。最速162キロを計測し、史上最年少で完全試合を達成した4月10日のオリックス戦を彷彿させる奪三振ショーだったが、無念の降板となった。実は前回6月22日の西武戦から、右手中指にまめができていたという。悔しい思い出がある。大船渡高3年時の2019年8月に高校日本代表の一員として登板した大学日本代表戦で右手中指に血まめができた。同9月のU-18W杯の韓国戦もまめの影響で、1回を投げて降板している。井口監督は交代理由を「しっかり指に引っかかる球を投げていた。調子はよかったが、これ以上投げさせてもいいことは起こらない」と説明した。マイナビオールスターゲーム(26、27日)はファン投票の最終中間発表でパ・リーグ先発投手部門のトップに立っているが、果たして...。次回登板は、2日以降の状態を見極めて、判断される。(広岡浩二)■データBOX?ロッテ・佐々木朗が4回を投げて10三振を奪い、今季6度目の2桁奪三振。四回で2桁に到達したのは完全試合を達成した4月10日のロッテ戦(プロ野球タイ記録の19奪三振)に次ぎ今季2度目。2桁奪三振6度はヤクルト・高橋、巨人・戸郷の2度に4差をつけ両リーグ最多。今季124奪三振もオリックス・山本の95に29の大差をつけ両リーグトップ。?一回にプロ野球タイ記録の1イニング4奪三振。2020年9月4日の中日のR・マルティネス以来2年ぶり26人目(27度目)。パ・リーグでは18年7月8日のオリックス・ディクソン以来4年ぶり11人目(12度目)。一回に記録したのは16年5月24日のヤクルト・八木亮祐、18年9月15日の千賀滉大に次ぎ3人目で、打者4人で4奪三振は初(八木は打者5人、千賀は同7人)。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39301 0.565
(-)
-
(-)
73270
(-)
214
(-)
46
(-)
42
(-)
0.262
(-)
2.790
(-)
2
(-)
楽天
38321 0.543
(↓0.008)
1.5
(↓0.5)
72235
(+4)
215
(+6)
46
(+2)
48
(+1)
0.235
(↑0.001
2.940
(↓0.04)
3
(-)
西武
38341 0.528
(-)
2.5
(-)
70233
(-)
204
(-)
56
(-)
33
(-)
0.224
(-)
2.370
(-)
4
(-)
ロッテ
36361 0.500
(↑0.007)
4.5
(↑0.5)
70235
(+6)
242
(+4)
41
(+1)
78
(-)
0.221
(↑0.001
2.770
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
36390 0.480
(↓0.006)
6
(↓0.5)
68209
(+1)
227
(+2)
31
(-)
35
(-)
0.236
(-)
2.690
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
28460 0.378
(↑0.008)
13.5
(↑0.5)
69237
(+2)
280
(+1)
57
(-)
47
(-)
0.233
(↓0.001)
3.640
(↑0.04)