日本ハム(☆2対1★)オリックス =リーグ戦11回戦(2022.07.01)・札幌ドーム=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(5勝5敗0S)
(セーブ:石川 直也(2勝1敗1S))
敗戦投手:山岡 泰輔(5勝4敗0S)
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◆日本ハムは2回裏、石井の適時三塁打が飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた4回には、2死三塁から相手失策の間に走者が生還し、リードを広げた。投げては、先発・上沢が7回途中1失点の好投で今季5勝目。敗れたオリックスは守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆オリックス山岡が6勝目を目指して1日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発する。前回の6月24日の敵地ロッテ戦で4年ぶりに完封。2試合連続完封なら、球団では10年7月の金子千尋(現日本ハム)以来になる。「前回(完封)は、なかったことにしようかなと。(風など)全く違う状態で投げないといけないと思うので」と引き締めた。平常心でマウンドに向かう。前回は登板の直前に金髪にパーマを施したが「縁起が良いとか、ルーティンでは全くないです。(髪を)染めようか。新しい色を入れます」とおちゃめに笑った。防御率1・51はリーグ2位で、トップのチームメート山本(1・42)と争う展開になっている。「正直、興味がない。チームが勝てばいいです」とフォアザチームで腕を振る。?▼オリックスの投手が2試合連続完封勝利を達成すれば、球団では10年7月に3試合連続完封勝利の金子千尋以来12年ぶりとなる。連続試合完封勝利のパ・リーグ記録も金子ら8人(9度)の3試合。セ・リーグ記録は62年小山正明(阪神)の5試合、1リーグ時代は43年藤本英雄(巨人)の6試合連続が最長。

◆猛牛料理は、お任せあれ!1日オリックス戦(札幌ドーム)で先発する日本ハム上沢直之投手(28)が、連敗ストップに挑む。自身はオリックス戦で、18年4月24日(札幌ドーム)から9連勝中と相性抜群。今季対戦は初めてだが「前回登板は悔しい結果に終わっているので、しっかり仕事が出来るように頑張りたい」と、得意のオリックス相手に10連勝で、6月の自身初勝利を狙う。気の緩みは、全くない。18年からオリックス戦9連勝中の日本ハム上沢は、今季初対戦へ向け「去年、優勝したチームというだけあって、すごくいい打者がたくさんそろっている。足も使えるし、1発も打てる、すごく嫌な打線」と、警戒を強めた。中でも吉田正や杉本は要マークで「得点圏で回したら1発もあるので、ランナーをためずにいきたい」と、勝利へのイメージを膨らませた。4戦全勝で自身初の月間MVPを手にした5月から一転、6月に入ってからは打線の援護に恵まれず、4試合に先発し0勝1敗。6月10日中日戦では9回1失点、同17日ロッテ戦も7回無失点と好投したものの、白星につながらなかった。前回先発した同24日ソフトバンク戦は、6回途中5失点でKOされ「出力を出しに行きすぎてフォームを崩してしまった」。マックスの力を出しながらでも体をコントロール出来るように、この1週間はボールから離れ、投球以外の動作を入念に再確認。これまで遠のいていたサウナへも疲労回復のため足を運ぶようになり「寝付きが良かったり、体の疲れがすごく取れるような感じがする」と、体調は万全だ。前カードから、公私で慕う同期入団の近藤が故障から復帰。球界を代表するヒットメーカーが加わり「心強い。チームとしても、いい方向に進んでいくかなと思うので、僕が最少失点で抑えれば勝てるチャンスは絶対にある」。エースが、停滞するチームの空気を一掃する。

◆日本ハム上沢直之投手(28)は、オリックスを相手に18年4月24日から9連勝中。日本ハムの投手が同一カードで2桁連勝すれば、04~06年にオリックス戦で15連勝した金村以来になる。

◆オリックス椋木蓮投手(22)が1日、1軍本隊に合流した。5日からの西武3連戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発する予定で、まずは1軍の雰囲気を味わう。ドラフト1位右腕は今季位ここまで2軍で8試合に登板。4勝3敗、防御率3.59の成績を残していた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が選手やコーチ、スタッフ全員に特注のサングラスを配布した。以前からBIGBOSSが愛用していたオーダーメードのメガネ専門店「JUN GINZA」が提供したもので、1本8万8000円相当。選手のレンズは青色、コーチ陣は茶色で、左のレンズには「BIGBOSS」の刻印が入っている。新庄監督は「林ヘッドコーチがつけたら松方弘樹さんみたいになっちゃった」と苦笑い。ファンに向けても、同じ特注サングラスが50本限定で球団から販売される予定で「よく僕と似たような格好をした人が何人かいますよね。多分、その方たちが買ってくれます」と、話した。自身はプライベートで使用するという。

◆日本ハムが走塁練習を一部、非公開で行った。全体練習の冒頭、15分ほど敢行。新庄剛志監督(50)は「新たな作戦。次々、出てくるから」と、ニンマリ。「ここぞっていう時に使う。まあまあ、見ていれば、分かる。『これか!』って」と、作戦成功を思い描きウキウキだ。この日の試合で即、実践の可能性も「あるある。昨日考えたことは(すぐに)やるタイプ。ほとんど成功しますけどね」。"演技派"と認められた選手限定のサインになるようで「選手は俳優になってもらわないと。ランナーが出て、この子、演技うまそうだなって思ったらサイン出すし、下手そうだなって思ったら出せない感じ」と予告した。

◆U12日本代表の井端弘和監督(47)が、始球式でのまさかの"死球"に苦笑いを浮かべた。「侍ジャパンDAY」として開催され、背番号「30」のユニホームを着用して登場。やや緊張した面持ちで投じたボールは、ワンバウンドして打席の福田の右足に当たった。慌てて福田の元に駆け寄り謝罪。ヒヤリとするシーンになった。試合が始まり、福田は四球で出塁したと知り「良かったです。滑りました、ジャリみたいなところに...言い訳です」と申し訳なさそうにしていた。

◆3年目の日本ハム宮田輝星(ほくと)外野手(24)が、今季初昇格。「2番左翼」でプロ初スタメン出場した。1回の第1打席は二ゴロだった。19年育成1位は、21年に支配下登録を勝ち取った。今季は故障で出遅れ、2軍では14試合に出場。打率1割3分8厘、2打点、0本塁打だった。

◆日本ハム上沢直之投手(28)が、オリックス戦10連勝を飾った。7回途中1失点で今季5勝目。「たまたま、いつも野手の方が点を取ってくれるおかげで僕は勝利投手になれるし、そのなかで自分の仕事ができているおかげかなと思う。今日はずっと苦しかったけど、気持ちを1球1球込めて最後は気持ちだと思って投げました」と振り返った。初回は2四死球と不安定な立ち上がり。1点リードの4回2死満塁では、宗を見逃し三振に切って、ほえた。2点リードの7回2死一、二塁でマッカーシーに左中間を破る適時二塁打を浴びて降板。悔しさをにじませ、ベンチに腰掛けることなく戦況を見守った。2番手堀が火消しに成功し、申し訳なさそうな表情を浮かべながらグータッチで出迎えた。6回2/3を投げ8安打1失点。今季ワースト4四球、自己ワースト2死球と荒れながらも、エースの意地を見せて試合を壊さなかった。

◆オリックス打線は天敵の日本ハム上沢直之投手(28)を攻略できず、対上沢10連敗を喫した。2点を追う7回2死一、二塁から6番マッカーシーが左中間へ適時二塁打を放ち、上沢をマウンドから降ろしたが、その1得点に終わった。チームは17年4月7日以来、上沢に黒星をつけることができず、18年4月24日から10連敗。これで借金3となった。

◆オリックス山岡泰輔投手が8回95球4安打2失点で完投したものの、今季4敗目を喫した。2失点はいずれも野手の失策が絡んだもので自責0。防御率1・37はリーグトップとなったが「序盤の勝負どころでボールが甘く入ってしまい、先制点を許してしまったところは反省」と声を振り絞った。中嶋監督は「いや、もう...。最高のピッチングじゃないですか? 」と右腕の力投をねぎらった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、視力の低下を悔やんだ。0-0の2回1死一塁。清宮幸太郎内野手(23)が放った右翼への大飛球を、オリックス杉本裕太郎外野手(31)がフェンス手前でナイスキャッチ...したかに見えた。記録は右飛も、スローモーションの映像で確認すると、フェンスに跳ね返ってから杉本のグラブに収まっているようにも見える。日本ハム側は誰もアピールすることなく、試合はそのまま続行。ヒットを1本損した形になったが「あそこはね、ちょっとオレ、ブルーベリー足りなかった。あれは、捕ったと思った。あそこの距離は見えないっすね」と、及ばなかった視力を悔しがり「テクニックあるね~。杉本君。全員だまされた。ま、いいんじゃね。勝ったから」と、相手をたたえた。

◆オリックス打線は9安打7四死球も1得点に終わり、天敵の日本ハム上沢に18年4月24日から10連敗を喫した。9回まで3者凡退なしも、14残塁の打線に中嶋聡監督は「もちろん、対策を立ててやっているんですけど、(試合で)実行しなかったら、全然意味がない。自分勝手にやられても困る」と嘆いた。打撃コーチやスコアラーがデータ収集し、上沢の対策を練ったが、打線は機能せず。穏やかな口調から、語気を強め「(作戦を)本気で聞いているの? って疑っちゃいますよね。どうしても...ね」と腕を組むしかなかった。トンネルを抜け出す光は見えていた。2点を追う7回2死一、二塁。6番マッカーシーがこの日3安打目となる左中間適時二塁打を放った。一気に同点...と思われたが、一塁走者の吉田正は足のコンディションが万全ではなく、三塁を回れず。三塁コーチャーの風岡内野守備走塁コーチも両手を広げてストップをかけるしかなかった。守備の乱れもあり、完投した山岡は2失点(自責0)で今季4敗目。これで借金3。なかなか投打がかみ合わない。【真柴健】?○...オリックス安達了一内野手(34)が日本ハムオリックス11回戦(札幌ドーム)の3回の守備から負傷交代した。球団によれば、これまでに左膝を痛めており、大事を取っての交代となった。今後は患部の状態を確認し、様子を見る。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、清宮幸太郎内野手(23)の走塁にダメ出しだ。2-1で迎えた7回1死一塁の場面。エンドランのサインに、打席の石井は右方向へ打球を転がしたが、一走の清宮のスタートが遅れて4-6-3の併殺に。BIGBOSSは「せっかくエンドランで石井君が転がしてくれたのに、清宮君が止まった」と苦笑いし「あそこ(送球が)当たってもいいから行きなさいって。ちょっと、野球を学んでもらいたいですね。エンドランの意味がなくなる。止まってたらいかん」と、反省を促した。

◆少ないチャンスをものにした日本ハムが、僅差の試合を制した。交流戦後、2勝目を挙げた日本ハム新庄剛志監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。新庄監督 ホームでのゲームは、なかなかいい勝ち方をするのに、なんでビジターに行くと変わっちゃうのかな。ちょっと、そのへんは僕が勉強していきたいなと思います。上沢君、もう少し四球や死球...あれがなかったらもっと楽な展開で球数も減って、次の登板に生かせたんじゃないかなと思います。でも、勝ったんでね、良かったです。-上沢は粘りの投球新庄監督 内容的には、あまり今日は良くなかったですね。最初から。でも、ブルペンではむちゃくちゃ良かったって言ってたんですけど、マウンドに上がって何かのバランスがおかしかったのかな。でも、さすがに7回まで投げきってくれたっていうのは、一番勝ち星を挙げているピッチャーだなって思いました。-今日は堀、北山、石川直の継投だった新庄監督 今日はピッチングコーチにやってもらって。ピッチングコーチも僕も、勉強しながらのシーズンにしたいんで。今日は僕にいかせて下さい、今日はピッチングコーチ、山田さんがお願いします、っていうように、日によって替えているので。それも勉強の1つ。「あ~、ピッチングコーチは、こういう風に考えているんだ。でも僕だったら、こうするけどな」っていう答え合わせをしながら、どんどんどんどん、ゲームを重ねていきながら、ガッチリとした答え合わせが出来たらいいなと思います。-打つ方は少ないチャンスを生かした新庄監督 ね。(得点を挙げた回の安打は)2本。結果、1本で1点。あとはエラー。2本で2対1。面白いですね~、野球って。向こうは、8、9本打ってるのに...。どのチームも、少ないヒットで勝つ時もあれば、むちゃくちゃ打っても勝てない時もある。あとは、ピッチャー次第かな。-理想としている僅差での勝利新庄監督 毎日が勉強なので。毎日同じ試合はないから、その中で1つでもプラスになるゲームが出来たらいいなと思います。-4回無死二塁での松本君のバントはサイン新庄監督 セーフティー。ああいうゲーム展開だったので、彼も僕の方をチラッと見て「何かあるよ」っていうところで、答え合わせはできているので、一発でバントを決めてくれました。-2回の清宮の右飛はフェンスに当たっていたように見える新庄監督 あ、そう!あそこはね、ちょっとオレ、ブルーベリー足りなかった(笑い)。あれは捕ったと思った。あそこの距離は見えないですね。もっとアピールしてほしいよね。-(一塁コーチャーの)紺田コーチだったり、清宮からも特に要求はなかった新庄監督 ないないない。あ、そう。ワンバン?テクニックあるね~、杉本君。全員だまされた。ま、いいんじゃない?勝ったから(笑い)。あれヒットか。-ヒット1本損した新庄監督 いいよいいよ(笑い)。本人(清宮)も捕られたと思ってるでしょ。それよりも(右翼席に)放り込みたかったんじゃない? その(思いの)方が強かった。もう1個、2個くらい前で打ちたかったな...という表情に見えましたね。あれ、リクエストできるんでしょ? ああいう打球が飛んだら1回無駄にしてもいいから、リクエストを出します。今度から。ややこしいよ、難しくない? 僕は、ああいうプレーしたことがないから。僕ならノーバンで捕ってるので。足を(フェンスに)掛けて(笑い)。-抑えは今後も石川直新庄監督 そのへんは、バッターによって、堀君なのか北山君なのか。でも、ちょっと北山君は6、7回の方が、今のところはいいかな? って思うんですけどね。あとね(7回1死一塁の場面。一塁走者は清宮)せっかくエンドランで石井君が転がしてくれたのに、清宮君が止まった(笑い)。あそこ(送球が)当たってもいいから行きなさいって。ちょっと、野球を学んでもらいたいですね。エンドランの意味がなくなる。しゃがんで、ヘッドスライディングでもいいから。ね。止まってたらいかん。

◆エースが、またも猛牛退治に成功した。日本ハム上沢直之投手(28)が、対オリックス戦で10連勝を達成した。6回2/3を投げ8安打1失点で5勝目。今季ワースト4四球、自己ワースト2死球と乱れながらも踏ん張った。6月は0勝1敗に終わったが、7月初戦で白星スタート。チームの連敗を「2」で止めた。相手打線に牙をむかれながら、上沢は踏ん張った。1点リードの4回2死満塁。宗を見逃し三振に斬ると、たまらずほえた。「あまり精神論は好きではありませんが、気合で何とかするしかありませんでした。調子うんぬんではなく、魂込めて投げました」。「気合」と「魂」で状態の悪さをカバーし、リードを守った。7回途中1失点は、気迫のこもった投球のたまものだった。無類の強さは健在だった。18年4月24日から続いていた対オリックス戦の連勝を「10」に伸ばした。球団では15連勝の金村以来となる、同一カードの2ケタ連勝。「本当に、何もないです。たまたま」と控えめに受け止め「やっぱり怖いのは、怖かったです」と1発のある強打者ぞろいの打線に立ち向かった。プロ11年目となり、新たな技を実践している。今季から試合中の"イメチェン"を敢行。試合終盤に最速150キロを投じて、打者を翻弄(ほんろう)している。「流れを渡さないようにしたいというか、終盤にガクっと落ちて『コイツいけるな』って思われるのは嫌。まだまだコイツ投げられるなと思わせたい」。守備に就いている野手陣にも余力があることを見せ、安心感を与える作戦でもある。6月は未勝利も「また気持ち新たに頑張ろう」と臨み、7月初戦でチームトップタイの5勝目を挙げた。チームの連敗を2で止め、新庄監督は「さすがに7回まで投げてくれたっていうのは、一番勝ち星を挙げている投手だなって思いました」と、たたえた。上沢は勝利後、恒例となった円陣の中心で口を開いた。「今日、僕全然ダメでしたけど気合で何とかしたので。1球1球、魂込めて投げて気合で何とかしたので、明日から試合続きますけど、みなさんも強い気持ち持って、気合で頑張っていきましょう」。反攻の夏へ、エースは「精神論、語りまくり」で士気を高めた。【田中彩友美】○...日本ハム上沢とオフに合同トレを行う田中が、この日支配下登録された。「本当にうれしかったです。真っ先に、一番最初に連絡くれた」と喜んだ。周囲から「似ている」と言われ、話していても波長が合うという。「でも本当にこれから。支配下になっただけだから、これから頑張らないといけないよという話はしました。瑛斗もいつか一緒にローテーションを組んで投げたいと言っていたので、すごくうれしいですね」と弟分の成長を願った。○...日本ハム石井が先制&決勝打で上沢を援護した。2回2死一塁、狙っていた直球を振り抜き、右中間への適時三塁打。故郷・栃木から両親を招待していた試合で、今季初のヒーローインタビューを受け「たまたまヒーローになれて、(活躍を)見せられて良かったです」と喜んでいた。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】1日の日本ハム戦に先発したオリックス山岡泰輔が、敗戦も防御率首位に立ちました。4回、清宮幸太郎との危機一髪シーンを連続でどうぞ。

◆日本ハム石川直也投手(25)が中軸を抑え、19年7月19日ロッテ戦以来、1078日ぶりのセーブを挙げた。栗山政権下では守護神を務めたが、20年8月に右肘を手術。今季復活を遂げ、「やりたかった場所」という9回のマウンドに戻った。3年ぶりのセーブに「まだまだ、1セーブ目。ここから信頼を上げていければ」と、気を引き締めた。

◆「侍ジャパンDAY」として開催され、U-12日本代表監督の井端弘和氏(47)が始球式を務めた。始球式前に福田から「打ってもいいですか?」と言われ、「いいよ」と返答。ところが、本番ではマウンド付近で足を滑らせてワンバウンド投球が福田の右足のレガースに当たった。まさかの〝死球〟に苦笑いだった。

◆日本ハムは上沢が8安打を浴びながら七回途中1失点と粘り5勝目。石川直は3年ぶりのセーブを挙げた。石井の適時三塁打などで奪った2点を継投で守り切った。オリックスは再三の好機を生かせず、山岡の好投をふいにした。

◆オリックスは9安打に7四死球で毎回走者を出しながら14残塁の拙攻で競り負けた。0―1の四回1死満塁、1―2の八回1死二塁はともに福田、宗の1、2番が凡退した。上沢には2018年から10連敗となり、中嶋監督は「対策を立てても実行しないと意味ない。自分勝手にやられても困る」と打者に苦言を呈した。先発の山岡は8回を4安打2失点に抑えながら4敗目を喫した。失点はともに悪送球が絡んだもので、自責点は0。監督は「最高の投球だった」と評価した。

◆日本ハムの上沢は6回?で8安打、6四死球を与え「本当に苦しかった」。それでも失点を1にとどめ5月27日以来の5勝目。オリックス戦は2018年から10連勝と、相性の良さが不調を上回り「気持ち悪いですね。(各球団から)まんべんなく勝てたらいい」と苦笑した。不安定だった制球を緩急でカバー。中盤からは緩いカーブを増やして粘った。失策絡みで2点を失った自責点0の山岡と比較し「これも一つの野球かな」と実感を込めて話した。

◆日本ハムが2-1で逃げ切り連敗ストップ。7月白星スタートとなった日本ハム・新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は以下の通り。--競り勝った「ホームでのゲームはなかなかいい勝ち方するのに、なんでビジターにいくと変わるのかな。ちょっとその辺は僕が勉強していきたいなと思います。まあ、毎日が勉強で、毎日同じ試合はないから、その中で1つでもプラスになるゲームができたらいいなと」--終盤の継投は堀-北山-石川直の順だった「今日はピッチングコーチにやってもらって。僕、ピッチングコーチ、山田さん(バッテリーコーチ)と日によって替えているので、どんどん試合を重ねながらガッチリとした答え合わせが出来たらいいなと思います。今日はは僕の頭の中では(七回2死一、二塁)のマッカーシーのところで堀君。(上沢が)打たれたからとかじゃなくて」--打線は4安打「面白いね、野球は。向こうは9本打ってるのにね。少ないヒットで勝つときもあれば、むちゃくちゃ打っても勝てないときもあるし。あとはピッチャー次第かな」) --二回の清宮の右翼フェンスへの大飛球はビデオを見ると、フェンスに当たっていた「ちょっと俺、ブルーベリー足りなかった。あれは捕ったと思った。あそこの距離は見えないし。まぁ、いいんじゃない?勝ったから」--(自ら最後に切り出し)「あとね、(八回1死一塁で)せっかくエンドランで、石井君が転がしてくれたのに、清宮君が(一、二塁間で)止まった。あそこは(打球に)当たってもいいからいきなさいって。ちょっと、野球を学んでほしいですね。エンドランの意味がなくなる。しゃがんでヘッドスライディングでもいいから。止まっていたらいかん」

◆6月から日本ハムが札幌ドームで勝利を挙げた際に、ベンチ前で行われる一本締め。新庄剛志監督(50)発案の〝儀式〟だが、円陣で約1カ月ぶりとなる5勝目を挙げた上沢直之投手(28)は声を張り上げた。「今日の僕は全然駄目でしたけど一球一球、魂を込めて気合で何とかしました。皆さんも明日から気合で頑張りましょう!」8安打、6四死球を許しながらも6回?を1失点。相性もあるのだろう。オリックス戦は2018年4月24日から5年越しの10連勝となった。上沢は「精神論は好きじゃないけど、気のない人間は何かを起こすきっかけにもたどり着けない。『何とかしないと』という気持ちは常に持っていないと」と照れた。右腕に試合前、うれしいニュースが飛び込んできた。育成選手だった田中瑛斗が支配下に復帰。新庄監督は「スター候補として7月7日に先発してもらいます。背番号と同じ93球を目指して投げてもらいたい」とサプライズ発表し「今日の『おめでとう』から、7月7日は『いいピッチングをしてくれてありがとう』に変わるように」と期待を込めた。上沢にとっては、昨オフに自主トレへの帯同を懇願してきた後輩。「真っ先に連絡をくれました。(フォームや雰囲気が)似ているとよく言われます。でも、あいつが僕に似ているだけで、僕が瑛斗に似ているわけではない。まあ、一緒にいてすごく楽しかったし、波長が合うんでしょうね」と、我が事のように喜んだ。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39301 0.565
(-)
-
(-)
73270
(-)
214
(-)
46
(-)
42
(-)
0.262
(-)
2.790
(-)
2
(-)
楽天
38321 0.543
(↓0.008)
1.5
(↓0.5)
72235
(+4)
215
(+6)
46
(+2)
48
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.940
(↓0.04)
3
(-)
西武
38341 0.528
(-)
2.5
(-)
70233
(-)
204
(-)
56
(-)
33
(-)
0.224
(-)
2.370
(-)
4
(-)
ロッテ
36361 0.500
(↑0.007)
4.5
(↑0.5)
70235
(+6)
242
(+4)
41
(+1)
78
(-)
0.221
(↑0.001)
2.770
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
36390 0.480
(↓0.006)
6
(↓0.5)
68209
(+1)
227
(+2)
31
(-)
35
(-)
0.236
(-)
2.690
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
28460 0.378
(↑0.008)
13.5
(↑0.5)
69237
(+2)
280
(+1)
57
(-)
47
(-)
0.233
(↓0.001)
3.640
(↑0.04)