広島(☆5対3★)巨人 =リーグ戦13回戦(2022.07.01)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
0100020003800
広島
20012000X5911
勝利投手:大瀬良 大地(7勝4敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗16S))
敗戦投手:シューメーカー(4勝5敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(8号・5回裏2ラン)

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◆広島は初回、マクブルームと坂倉の連続適時打で2点を先制する。3-1で迎えた5回裏には、2死三塁の好機からマクブルームが2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が6回3失点で今季7勝目。敗れた巨人は、先発・シューメーカーが精彩を欠いた。

◆広島坂倉将吾捕手(24)は、6月22日阪神戦から8試合続けてマルチ安打。連続試合マルチ安打の記録は01年小笠原(日本ハム)など3人がマークした10試合だが、広島では10年栗原の9試合が最長。1日も2安打すると球団記録に並ぶ。

◆巨人堀田賢慎投手(21)が、約2カ月ぶりに1軍に合流した。3年目を迎えたトミー・ジョン手術明けの剛腕は、3月31日のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初先発初勝利を挙げたが、以降は白星なし。3試合連続でKOされ、1勝2敗、防御率7・02で5月7日からファーム調整となった。イースタン・リーグでは6試合に登板し、2勝3敗、防御率4・55。直近の登板だった6月25日の日本ハム戦(鎌ケ谷)では、5回途中6失点だった。

◆巨人マット・シューメーカー投手が、広島の4番マクブルームにめった打ちにされた。まずは第1打席の1回2死二塁、2球目のスプリットを左前に運ばれ、早々と先制を許した。4回先頭の第2打席では143キロツーシームを捉えられ、左中間への二塁打。その後、2死二塁から羽月に浴びた適時三塁打で3点目を失った。極め付きは5回2死三塁だ。マクブルームを前に、山口投手コーチがマウンドへ出向いて間をとったが、内角低めの142キロツーシームを左中間スタンドに運ばれた。いずれも2球目のファーストストライクを痛打され、4回2/3を7安打5失点で降板した。7カードぶりのカード勝ち越しへ、中5日で3連戦初戦を託され、登板前日には「長いイニングを投げてゲームを作れるように」と話していたが、誓った通りの投球は見せられず。ベンチに戻るとタオルで顔を覆い、悔しさをにじませた。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が5回までに単打、二塁打、本塁打と3打席連続安打を放ち、サイクル安打に王手をかけた。1回2死二塁から左前適時打で先制点をもたらすと、4回は左中間を破る二塁打。4試合ぶりマルチ安打とした4番は、2点リードの5回、2死三塁から左中間席に放り込んだ。「リラックスして打てる球だけを狙っていました。コンパクトにしっかり捉えることができました」。来日3度目の猛打賞となり、三塁打が出ればサイクル安打となる。サイクル安打達成なら21年9月18日の巨人戦の塩見(ヤクルト)以来で、広島では14年9月2日の巨人戦でのロサリオ以来8年ぶり(7人目)となる。マクブルームは5月8日DeNA戦でも2打席目から単打、二塁打、本塁打を記録。サイクル安打に王手をかけて臨んだ5打席目は左翼への2打席連続本塁打だった。

◆巨人が3連戦初戦を落とし、連敗で最大11(4月28日)あった貯金は1となった。2戦連続で中5日でカード頭を託したシューメーカーが、広島4番マクブルームにめった打ちを食らった。1回2死二塁、2球目のスプリットを左前に運ばれ、早々と先制を許すと、4回先頭の第2打席では、143キロツーシームを捉えられ、左中間への二塁打。その後、2死二塁から羽月に浴びた適時三塁打で3点目を失った。極め付きは5回2死三塁。内角低めの142キロツーシームを左中間スタンドに運ばれ、5失点目を献上。いずれも2球目のファーストストライクを痛打され、4回2/3を7安打5失点で降板となった。打線は6回に岡本和の適時打などで2点を追加するも、以降はあと1歩及ばず。2死満塁から代打中田が二飛に倒れた。8回にも2死満塁までチャンスを広げたが、代打中島が一飛に仕留められた。首位ヤクルトが敗れたため、ゲーム差は12・5のままだが、3位広島に1・5ゲーム差まで縮められ、4月28日に今季最大の11あった貯金は残り1となった。

◆主砲が勝利へ導いた! 広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が三塁打を放っていればサイクル安打となる3安打3打点で勝利に貢献。本拠地に詰めかけた3万超のファンを沸かせた。チームは前カードで首位ヤクルトに3連敗。対戦カードが2位巨人に変わり、まずは初戦をとった。2位とのゲーム差は1・5に縮まった。内角低めをついた141キロの速球を、マクブルームが豪快に左中間席へ放り込んだ。5回2死三塁。自身10戦ぶりの8号2ランだ。「リラックスして打てる球だけを狙っていた。コンパクトにしっかりとらえることができた」。手応え十分のダメ押し弾にニヤリとほほ笑んだ。「コンパクト」を養った秘密兵器がある。普段のバットに比べて極端に小さく、そして太いバット。試合前にティー打撃などで使うことがある。「短いバットを使って短い軌道でコンパクトにコンタクトする目的で。自分自身への意識付けや、正しいスイングを思い出させるためにやっている」。左手1本や右手1本でスイングすることで最短距離でインパクトする軌道が身につくという。地道な練習が値千金の大きなアーチにつながった。1回2死二塁では左前先制適時打。4回は左中間へ二塁打を放ち、5回には豪快弾。三塁打を打てばサイクル安打を達成していたほどの活躍だ。「三塁打は自分にとって一番きつい。ノースピード。またチャンスがあれば」と笑って次の機会をうかがう。チームは前カードで首位ヤクルトに3連敗。中でも主砲村上に2戦で3発を放り込まれるなどして敗れた。しかしこの日はコイの主砲が大暴れ。「自分の前に出た走者をかえすことに集中できている。相手はライバルチームのジャイアンツ。初戦が取れて特に大きな試合になった」。助っ人が3万超のファンを大いに沸かせた。【前山慎治】▽広島佐々岡監督(3安打3打点3得点のマクブルームに)「いい時は固め打ちができる。1打席目のヒットが大きかったのかな」。○...今季スタメン3度目の広島羽月が適時三塁打で期待に応えた。「7番左翼」で出場し、2-1の4回2死二塁から左中間へ。前進守備の外野の間を裂き、三塁を陥れるとガッツポーズで大きくほえた。「なんとか(二塁走者)マクブルームをかえそうと思った。ライバルばかりで負けていられない。毎日必死でやっている」。6回無死一塁の左前打と合わせて今季初の複数安打とした。○...広島先発大瀬良は6回3失点で7勝目をつかみ、床田にならぶチームトップの勝利数となった。序盤からカーブを多投し巨人打線を翻弄(ほんろう)した。5-1の6回には四球と連打、味方失策も絡み2点を失ったが試合はつくった。「なんとかチームの連敗を止められて、勝てたことが一番良かった。自分に勝ちをつけてもらった」。エースが自身の登板日に連敗を「3」で止めた。

◆巨人が3連戦初戦を落とし、連敗で最大11(4月28日)あった貯金は1となった。2戦連続で中5日でカード頭を託したシューメーカーが、広島4番マクブルームに3打数3安打3打点1本塁打とめった打ちを食らった。いずれも2球目のファーストストライクを痛打され、4回2/3を7安打5失点で降板した。先発投手は4月21日のDeNA戦で7回1失点の戸郷を最後に、8試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)から遠ざかった。2番手以降は、戸根、赤星、桜井と無失点リレーでつなぐも、打線の援護なく2連敗となった。桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り-シューメーカーの投球はどう見たかボールはブルペンでもすごく良かった。やっぱり初回は難しいんですけど、立ち上がり、当たり損ねがヒットになったり、ポランコが太陽で見えなくてマクブルームをホームにかえしてしまったりとか。ああいう不運な失点の仕方をして波に乗りきれなかった。途中フォーシームを少し使い始めて良くなったんですけど、本人もマクブルームのホームランは一塁も空いていたし、きっちりいこうと思っている中でのホームランだったので、しょうがないかなと思います-中5日での登板だったが、もう少し長いイニングを投げてもらいたかったまだまだ投げられると思いますし、中5日は決して短い間隔ではないと思いますね-8試合続けてクオリティースタートが出ていないずっと開幕から週に3、4試合はクオリティースタートを続けてくれていたんですけど、夏場、暑くなってきて、疲れが出ているのかも分からないです。ここは休めばなおるものではないので、練習の量とか、肩の作り方とかそういったものも、工夫して相談しながら夏場をうまく乗り越えていかないといけない-中継ぎは0点でつないだリリーフ陣はすごく頑張ってくれました。ランナーを出しながらですけど、よく0点で粘って抑えてくれたと思います-明日菅野が中7日になる。何か理由が体調面のことがあったりしてね。少し(間隔を)空けながら投げていった方が。オールスターを見据えて、あと3回しか投げられないと思うので、その3回をベストな状態で投げてもらいたいなという思いがあります

◆反攻の7月にしたい巨人だったが連敗を喫し、黒星スタートとなった。先発シューメーカーが広島マクブルームに3打数3安打1本塁打で3打点と打ち込まれるなど、5回途中5失点でKO。打線も満塁機を2度つくるなど攻めたてたが、3得点に終わった。4月28日に最大11もあった貯金は1になった。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。-終盤チャンスは作ったがあと1本が出なかった「なかなか乗り切れないね、あと1本というところ。遮断したプレーが出てしまうというかね」-2点取られてすぐ1点返したが、もう一押し「原因はね、やっぱりありますよ。なんとか打線がつながらないとね」-シューメーカーはマクブルームにいずれも1ボールからの2球目を打たれた。もったいない場面もあった「慎重に投げる投手ではあるんだけどね。次に生かすと思います」

◆最高気温36・7度と猛暑日となった広島で、暑さを吹き飛ばす痛烈な打球を放った。2点を追う二回1死一、三塁で巨人・大城卓三捕手(29)が右前適時打をマークした。「先制を許した次の回だったので、何とか1点返したいと思っていた。フルカウントからしっかりと捉え、タイムリーになってよかった」前回登板で完封勝利を挙げている大瀬良のカットボールを捉えた。2点を先制された直後に、反撃ののろしを挙げる一打で、9試合連続安打を記録。先発のシューメーカーをリードする女房役が、援護点をプレゼントした。本来の打棒が戻ってきた。今季は打撃不振の影響で6月2日にプロ5年目にして初めて出場選手登録を抹消された。ファームでは、小笠原2軍打撃コーチの熱血指導を受けながら、精力的にバットを振り込んだ。同17日に1軍復帰してからは、ファームで鍛え直した打撃をいかんなく発揮している。中5日でマウンドに上がったシューメーカーは、立ち上がりを狙われ一回に2点を献上。二、三回は三者凡退に抑えたが、四回に羽月に左中間を破る適時三塁打を浴び1失点。さらに五回2死三塁では、マクブルームにこの日3安打目となる2ランを被弾し、無念の降板。五回途中5失点と試合をつくれなかった。(樋口航)

◆広島が連敗を3で止めた。一回にマクブルームと坂倉の連続タイムリーで2点先取。2―1の四回は羽月が適時三塁打、五回はマクブルームが2点本塁打で加点した。大瀬良が6回3失点で7勝目。巨人はシューメーカーが粘りを欠いた。

◆敗れた巨人は2度の満塁機を生かせなかった。六回は2点を返した後に塁を埋めたが、代打中田が二飛。八回2死満塁は代打中島が一飛に倒れた。3安打の岡本和らの調子は上向きだけに、原監督は「なかなか乗りきれないね。(流れを)遮断したプレーが出てしまうというか。原因はありますよ」と嘆いた。3―5の八回は無死一、二塁からポランコに代打石川。サウスポー相手にバント要員ではなく、強振が持ち味の右打者を送って強攻させたが、3球三振に倒れ、思いきった采配に応えられなかった。

◆巨人のマット・シューメーカー投手(35)が五回途中5失点で5敗目を喫した。中5日での登板は立ち上がりを狙われた。一回2死二塁からマクブルーム、坂倉に連続適時打を許し、2点を献上。二、三回は三者凡退に抑えたが、1-3で迎えた五回2死三塁で4番・マクブルームに痛恨の2ランを被弾。ここで無念の降板となり、「2死からの失点で粘りきれなかったところがもったいなかった」と肩を落とした。桑田投手チーフコーチは「やっぱり初回は難しいですけど、不運なヒット、当たり損ねがヒットになったりね。不運な失点の仕方をして波に乗りきれなかった」と右腕の投球を振り返り、原監督は「次に生かすと思います」と次戦に期待した。

◆広島の大瀬良が7勝目を挙げた。要所で大崩れせず、6回3失点で連敗ストップに貢献し「味方が点を取ってくれた中で粘り強く投げようと。もう少し内容的にいい投球ができれば良かった」と冷静に振り返った。五回まで1失点。5―1の六回1死二、三塁で岡本和に右前へ適時打を喫した。なお一、三塁から坂本の遊ゴロを小園が失策。追加点を許してもエースらしく慌てずに踏ん張った。

◆広島はエースの大瀬良と4番マクブルームの活躍で連敗を3で止めた。2位巨人との1・5ゲーム差に。佐々岡真司監督(54)の試合後の一問一答は次の通り。──大瀬良は6回6安打3失点で床田に並びチームトップの7勝目「(一回にマクブルームと坂倉のタイムリーで)先制してよい形で先取点を取ったが、次の回(二回)に(大城のタイムリーで)点を取られて本当に苦しい展開。(六回先頭・丸の)フォアボール絡みの失点は防がないといけないところは反省してほしいが、6回までピンチを乗り越えてくれたのはさすがだと思う」──マクブルームは3安打3打点。6月30日のヤクルト戦は5打数無安打だったが別人の印象「良い時は固め打ちができる。1打席目の(左前への)ヒットが大きかったのかな」──七回は矢崎が登板し1回無失点。セットアッパー候補の一人か「そうですね。そこにケムナ、ターリーもいる中で、ここ何試合か矢崎の調子自体いい。昨日も矢崎を使っている中でなるべくはね。でも連敗をしているんでつぎ込まないといけない。矢崎にしろフォアボールがある中で安定していると思うんでそういうところで頑張ってもらうしかない。チャンスだと思うんでね」──広島に加入した秋山(前パドレス傘下)が2日連続で1軍練習に参加。コンディションは「本人も昨日の夜どうかなと思いながら、今日朝を起きたらいい感じでそこまで張りがないということで、おそらく明日の朝から(ウエスタン・中日戦、由宇)頭からいこうかという話をしている。先発で行く予定で、何打席立たせるかはそこで本人が決める」──当初の予想より早く1軍に合流できるか「本人が中途半端で上がりたくないだろうし、そういう選手だと思うんでね。しっかりと100%に近い状態になったらこっちに言ってこいと伝えています」──2日の巨人2戦目は森下と巨人のエースと菅野が投げ合う「(前回カードで)ヤクルトに3連敗しましたけど、たくさんのカープファンの前で1勝、まずは頭を取れた。明日は森下と相手のエースですがわれわれの野球をするだけです」

◆最大11あった貯金は、ついに1まで減った。2位・巨人は得点機をなかなかものにできず、8安打を放ちながら3得点止まり。最高気温36・4度を観測した敵地広島での3連戦の初戦を落とした原辰徳監督(63)は「あと一本というところ」と肩を落とした。リードを4点に広げられた直後の六回。岡本和の適時打と相手の適時失策で2点を返した。2死満塁で吉川の代打に中田が送り出されたが、二飛に倒れて畳みかけられなかった。八回は先頭の岡本和が3安打目を放ち、続く坂本が単打でつないだ。しかし、代打・石川が空振り三振を喫するなど後続が打ち取られた。五回途中から中継ぎ陣が無失点で踏ん張っただけに、打線が応えたかった。2連敗で3位・広島とのゲーム差は1・5に縮まった。「なかなか乗り切れないね。何とか打線って、つながらないとね」と指揮官。2日はエース菅野が中7日で先発する。連敗を止めて弾みを付けたいところだ。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
50241 0.676
(↓0.009)
-
(-)
68342
(+4)
259
(+6)
91
(+1)
52
(-)
0.256
(-)
3.030
(↓0.04)
2
(-)
巨人
40390 0.506
(↓0.007)
12.5
(-)
64315
(+3)
337
(+5)
85
(-)
37
(-)
0.248
(-)
3.850
(↓0.02)
3
(-)
広島
36383 0.486
(↑0.007)
14
(↑1)
66287
(+5)
291
(+3)
38
(+1)
14
(+1)
0.256
(-)
3.460
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
33380 0.465
(↑0.008)
15.5
(↑1)
72254
(+6)
298
(+4)
55
(+2)
25
(-)
0.251
(↑0.001)
3.770
(↓0.01)
5
(-)
阪神
34422 0.447
(↓0.006)
17
(-)
65263
(+1)
239
(+3)
51
(-)
61
(+1)
0.239
(-)
2.870
(↓0.01)
6
(-)
中日
32420 0.432
(↑0.007)
18
(↑1)
69219
(+3)
293
(+1)
40
(+2)
24
(-)
0.248
(-)
3.800
(↑0.04)