西武(☆6対2★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2022.06.29)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:エンス(5勝4敗0S)
敗戦投手:吉田 輝星(1勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】上川畑 大悟(2号・9回表ソロ)
【西武】外崎 修汰(4号・8回裏ソロ)

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◆投打のかみ合った西武が5連勝。西武は初回、無死二三塁から森が適時打を放ち、2点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、森の2打席連続となる適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・エンスが5回1安打無失点と試合をつくり今季5勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆西武は6月11日から11試合続けて3失点以下。西武が12試合連続3失点以下となれば、西鉄時代の65年9月25日~10月10日(12試合)以来、球団57年ぶりの記録になる。なお、球団記録は54年9月27日~10月23日の15試合。

◆「山川塾」が再び開かれた。日本ハム新庄剛志監督(50)は試合前練習中、西武山川穂高内野手(30)と打撃ケージ裏で5分以上に渡って話し込んだ。打撃フォームのような身ぶり手ぶりを見せて質問攻め。1度両者は離れかけたが、さらに西武ベンチ前に移動し、万波中正外野手(22)も加わって"補講"。詳細は不明だが、BIGBOSSは5月の西武戦の際にも、山川に声をかけ、万波への助言を依頼して実際にアドバイスをもらったことがある。

◆西武森友哉捕手がサイクル安打に王手をかけた。1回無死二、三塁から、左前へのシングルヒットで2点を先制。3回にも2死三塁から右中間への適時二塁打で序盤に3打点の活躍を見せた。すると6回先頭の打席、右翼線三塁打を放ち、山川の適時打で生還した。あとは本塁打で、自身初のサイクル安打達成となる。

◆"4度目の正直"とは、ならなかった。先発した日本ハム吉田輝星投手(21)は、3回を4安打3失点。先発ではルーキーイヤーの19年以来となるプロ2勝目を目指したが、45球でマウンドを降りる結果になった。試合開始から、あっという間に先制点を許した。1回、先頭を四球で歩かせると、続く源田、森に連続長短打を浴びて2失点。3回も先頭打者の出塁から1点を失った。先発ローテ入りしている加藤が腰の不調で登板を回避。急きょ、巡ってきたチャンスだったが、ものに出来ず「毎回のように先頭バッターを出してしまい、それが失点につながってしまったと思います。変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところを打たれてしまいました。早いイニングで降板する形になり、リリーフの皆さんに申し訳ない気持ちです」と、悔しがった。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(25)の集中力は、途切れなかった。6回2死一塁。フルカウントから2度、打席を外して目の前の虫を手で払って苦笑い。ファウルで1球粘った後、バットを短く持って外角高めの真っすぐを芯で捉えた。右翼フェンス直撃の適時二塁打となり、両拳を突き上げガッツポーズ。「追い込まれていたので、少しでも粘ろうという気持ちで、コンパクトにいったことがいい結果につながったと思います」と、喜んだ。

◆先発した日本ハム吉田輝星投手(21)は、3回を4安打3失点。先発ではルーキーイヤーの19年以来となるプロ2勝目を目指したが、45球でマウンドを降りる結果になった。4回のマウンドに、吉田の姿はなかった。「暑さ苦手じゃないので、僕は」。18年夏の甲子園で「カナノウ旋風」を巻き起こした"夏男"。だがこの日は苦しい表情ばかりが目立ち、ベンチで大量の汗をぬぐった。3回4安打3失点。「早いイニングで降板する形になり、リリーフの皆さんに申し訳ない気持ちです」。プロ初登板初勝利だった19年6月以来の先発勝利は、またしても手にできなかった。今季は救援20試合で防御率2・63ながら、4度の先発マウンドは防御率7・53。いずれも5回を投げ切れていない。別人のような投球内容に、首脳陣からは「(先発時に)ちょっと加減してしまうのを直せ」と指摘されていた。課題克服には正面から立ち向かった。2回までに投じた26球中、21球が直球。自信のある勝負球を出し惜しみせずに右腕を振った。しかし初回は先頭の川越を四球で歩かせ、源田、森に連打を浴びて先制点を献上。失点にはつながらなかったが、2回も先頭打者に四球を与えた。打順が一回りした3回は、変化球を中心に配球を変更。「(先発は)同じ打者と(何度も)対戦することを考えながら配球する」。長いイニングを投げるための工夫だったが、3回2死三塁で森に135キロフォークを右中間に運ばれ3失点目。「変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところを打たれてしまいました」。19球中12球が変化球となったこの回も制球は安定せず、計45球で交代を告げられた。故郷・秋田での登板だった前回21日楽天戦には、金足農の同級生らが応援に駆けつけた。「自分自身にとって特別な気持ちになったし、刺激になった。(次の登板で)いい投球が出来れば、ちょっとでも恩返しになるかな」と意気込んでいたが、明るいニュースを届けることはできなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合後、腰をさすりながら帰りの車に乗り込んだ。先発ローテーションを守ってきた加藤貴之投手(30)が、ぎっくり腰のような症状で登録抹消されたばかり。取材対応を終えたBIGBOSSは「ぎっくり腰ってうつるのかな? おかしんじょう...」と苦笑いを浮かべて、左手を腰にあてた。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(25)が2号ソロ&適時二塁打と気を吐いた。6回の打席では、敵地名物の虫に苦しみながらも2死一塁から右翼フェンス直撃の二塁打。9回には前カードに続いて、意地の1発を右翼ポール際に運んだ。NTT東日本出身。最後まで集中力が途切れなかったルーキーは「社会人野球のレベルの高さを、僕が活躍して証明出来たらなと常々思っている」と、さらなる飛躍を誓った。

◆日本ハムは先発の吉田輝星投手(21)が3回4安打3失点で降板。打線も2得点しか奪えず、4カード連続の負け越しで、借金は今季ワースト19となった。新庄剛志監督(50)は試合後、吉田を再びブルペン要員にすること、26打数連続凡退の万波を2軍降格させることなどを明かした。-吉田は今回も5回までもたず「この後の先発は今は考えていないかな。中継ぎでいく方が、投球のダイナミックさというか、勢いはありますよね。今日はその感じで1回からやってほしかったとは思います」-日にちを空けて中継ぎに「加藤君がああいう状態(腰痛で抹消)だから、吉田君にいってもらって。こういうのはチャンスだし、どういう投球をするのかなと思っていたんですけど...。今日の投球だったら打たせて取らないといけない。配球の工夫はしてほしかったかな。中継ぎのときは、勢いでファウルを打たせてからのフォークとかポップフライ(で打ち取る)。どっちかを、これから自分のサバイブ(生き残る武器)を見つけていかないといけない時期かなと思います。自分が『これだ』というものを打者にしろ投手にしろ続けていって、何カ月後かにその成果を待つ。何かを個人個人で見つけていかないと、プロの世界は甘くないので。成果が出たら、楽しいじゃないですか。楽しいイメージを持ちながら毎日やっていかないと続かないので」-西武エンスを打ち崩せなかった「タイミングが取りづらいというか、テンポがいいですよね。真っすぐ、真っすぐファウルで。それでチェンジアップでタイミングを狂わされて、ちょっと泳がされ気味のファウル。また真っすぐで詰まって、みたいな。パターンはけっこう同じなんですけど、こっちは工夫してそのパターンを読んで、ファウルせずに打ち返すようになれば完璧でしょ。まあまあ難しいんですけどね」-万波は苦しんでいる「ちょっと1回ボス組(2軍)でガンガン、ランニングさせたり、打席に立たせたり、そういうのもありかなって。ちょっと迷いがある。迷いがある人はいらないから。試合には出させたくない。試合に出たくてうずうずしている選手はたくさんいると思うし。だから結果はそんなに出ていないんですけど、木村君の打席はなんかは、ちょっと期待を持てるというか。しっかりスイングをして、迷いがないのは魅力。なにか明日やってくれそうだな、と。そういう打者にみんながなってほしい。まずは結果よりも、次何かやってくれそうな雰囲気、オーラを持った選手が増えて欲しい」

◆西武の左腕ディートリック・エンス投手(31)が5回1安打無失点で5勝目を挙げた。5回2死から清宮の投手強襲の打球が、左すねに直撃。この回限りの60球で降板するアクシデントに見舞われたが、初回途中から13者連続凡退の快投を披露した。エンスは「真っすぐも変化球も、すべての球種が良かったね。足に打球を当ててマウンドを降りてしまったけど、本音を言えばもう少し投げたかったね」と振り返った。

◆西武が57年ぶりの「継投力」で、今季初の5連勝を飾った。先発エンスが5回に打球が左足に直撃して降板も、森友哉捕手(26)が打っては3打点、守っても好リードで5投手を引っ張り、2失点にとどめた。これで12試合連続3失点以下とし、球団では西鉄時代の65年以来、57年ぶりの記録をマーク。12球団トップのチーム防御率で白星を重ねて貯金は今季最多4。ゲームのなかった首位ソフトバンクにジワリと2・5ゲーム差に迫った。バットで先手を打てば、リードで勝負に出られる。森は初回無死二、三塁から、左前への2点適時打で先制点を奪った。直後の2回から、先発エンスを好リード。無安打投球が始まった。「自分らしさは意識してリードするようにしている」。最速151キロの直球で攻め、打ち気のクリーンアップはカットボールで芯を外す。5回2死で清宮の投手強襲の打球がエンスの左すねに直撃も、こぼれ球をしっかりカバーし、好送球で一塁アウト。13者連続凡打に抑えた。投手が安定すれば、バットに勢いが生まれる。3回には、右中間を破る適時二塁打で3打点目。6回は先頭で三塁打を放ち、これを皮切りに2点を奪った。好守と巧打の連鎖。その中心でかじ取り役を担うのが、森だ。5月24日に右手人さし指の骨折から復帰後は低空飛行が続いたが、この日は今季初の猛打賞で3打点。自身初のサイクル安打がかかった8回の打席は「ホームランを狙ってフォーム崩すのも嫌。自分のフォームでヒットを打つことが求められている」と堂々と四球を選んだ。5人の継投で2失点に抑える好リード。これで12試合連続3失点以下とし、球団では57年ぶりの記録となった。その要因に、森は制球力を挙げる。「去年に比べて四球の数が圧倒的に少ないと思う。そういった意味で、しっかりバッターと勝負できているな、って感じます」。実際に1試合平均与四球が昨季の4・2に対し、今季はここまで3。1個以上減少しており、確実に投手力はアップしている。チームはこれで今季初の5連勝。貯金4も今季最多となった。首位ソフトバンクに2・5ゲーム差に迫り、2位楽天には1・5差と勢いは増すばかり。森は「もっともっと、チームに貢献して、優勝を狙える位置にいるので、優勝目指して頑張ります」。お立ち台で高らかに宣言した。【栗田成芳】西武豊田投手コーチ(12試合連続3失点以下に封じ)「自分たちが目標をかかげてきている中で、3失点以内の試合というのは(目標に)入っています。そういう意識を持ちながらやっていくことは大変すてきなことだと思います」

◆西武が57年ぶりの「継投力」で、今季初の5連勝を飾った。辻監督が投手陣をたたえた。12試合連続3失点以下は、球団では57年ぶりの快記録。チームの快進撃を支える投手陣の働きぶりに「いいよね。ピンチになっても、抑えてくれるのかなという期待の方が大きい。野手もベンチも、投手陣に対する信頼度が増している」と称賛した。

◆「勝利の方程式」の抜群の安定感が、西武の継投力を支えている。4点リードの7回を水上、8回を平良で0行進。8回裏の外崎の4号ソロで5点差に広げたことで、9回のマウンドは守護神増田ではなく、宮川に切り替えた。辻監督は「ピッチングコーチが1点取ったらっていうことだったんで」と説明。セーフティーリードで逃げ切った。今季の7回以降は、水上0・91、平良0・52、増田0・32の防御率0点台トリオで勝ちパターンを確立。平良の25ホールド、増田の21セーブはともにリーグトップを走る。12試合連続3失点以内に抑え、チームの快進撃を支える投手陣の働きぶりを、指揮官も称賛。「いいよね。ピンチになっても抑えてくれるのかな、という期待の方が大きい。野手もベンチも、投手陣に対する信頼度が増している」とたたえた。

◆4回のマウンドに、日本ハム吉田輝星投手(21)の姿はなかった。西武戦(ベルーナドーム)で今季4度目の先発も、3回4安打3失点で3敗目。「早いイニングで降板する形になり、リリーフの皆さんに申し訳ない気持ちです」。19年6月以来となる先発勝利は、またしても手にできなかった。立ち上がりから制球に苦しんだ。17球のうち14球を直球で押した初回は、先頭の川越を四球で歩かせると、源田、森に連打を浴びて先制点を献上。反対に19球中12球を変化球に変えた3回も、2死三塁で森にフルカウントから右中間へ適時二塁打を許した。「毎回のように先頭打者を出してしまい、それが失点につながってしまった。変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところを打たれてしまいました」と、肩を落とした。今回は腰痛の加藤に代わって急きょ先発することになった経緯があるとはいえ、救援で20試合、防御率2・63と安定していながら、4度の先発登板では防御率7・53。新庄監督は「この後の先発は今は考えていないかな。中継ぎでいく方が、投球のダイナミックさというか、勢いはありますよね」と、再びブルペン要員にする方針を明かした。交流戦明けは4カード連続負け越しで、借金は今季ワーストの19。BIGBOSSは「自分が『これだ』というものを打者にしろ投手にしろ続けていって、何カ月後かにその成果を待つ。何かを個人個人で見つけていかないと、プロの世界は甘くない」と、若い選手が多いチーム全体のレベルアップを待っている。【本間翼】

◆開幕からベンチ入りが続いていた日本ハム万波中正外野手(22)の、今季初の2軍降格が決まった。この日、3打数無安打2三振で、26打数連続凡退。新庄監督は「(打席で)迷いがある。迷いがある人はいらない。試合に出したくない」とし「1度ボス組(2軍)でガンガン、ランニングさせたり、打席に立たせたり、そういうのもありかなって思います」と話した。

◆今季4度目の先発マウンドに上がった日本ハム吉田輝星投手(21)は、3回4安打3失点で3敗目。19年以来となる先発勝利はならなかった。降板する3回まですべてのイニングで先頭打者の出塁を許し、「それが失点につながってしまった。変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところ打たれてしまいました」と肩を落とした。新庄監督は「この後の先発は今は考えていないかな。中継ぎでいく方が、投球のダイナミックさがありますよね」と、再びブルペン要員に配置転換する考えを示した。

◆西武髙森友哉捕手(26)が2試合連続先制打となる2点打を放った。一回無死二、三塁で迎えた第1打席。日本ハム先発の吉田が投じた初球のフォークを左前にはじき返し「逆らわずにうまく打つことができました。先制点でエンスを援護することができてよかったです」とコメントした。前日28日にもマルチ安打をマークするなど状態が上がってきている。

◆西武の森が今季初の1試合3安打以上をマークした。0―0の一回無死二、三塁で2点適時打。吉田の初球の甘く入ったフォークボールを左前に流し打って2試合連続打点を挙げ「逆らわずにうまく打つことができた」と自画自賛した。2―0の三回2死三塁でも、フルカウントから再びフォークボールを捉え適時二塁打。ボール気味の低めの球を、最後は右手一本で右中間へ運ぶ技ありの一打を「うまく拾えた」と振り返った。六回は先頭打者で右翼線へ三塁打を放った。4月上旬に右人さし指を骨折して約1カ月半、戦列を離れたこともあって不振に苦しんだ。2安打を放った前日28日には「ほっとしている」と表情を緩めたが、夏場を迎え、今季初の2試合連続複数安打とようやく調子が上がってきた。

◆日本ハム・吉田は3回3失点でマウンドを降りた。「毎回、先頭打者を出してしまい、それが失点につながってしまった。変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところを打たれた。早いイニングで降板する形になり、リリーフの皆さんに申し訳ない気持ち」当初、この日は加藤が先発予定だったが、先週末の福岡遠征中の練習で腰を痛め、27日に出場選手登録を外れた。そこで白羽の矢が立ったのが吉田だった。新庄監督から「先発のラストチャンス。五回を投げ切ってくれたら、また次がある」と〝最後通告〟を受けて臨んだ故郷・秋田での21日の楽天戦は4回?を2失点。翌22日に首脳陣から中継ぎへの再配置転換を通達され、先発志向の強い4年目右腕は「あとアウト2つ取れていれば...」と改めて後悔の念に駆られていた。その中で福岡遠征中に新庄監督から「先発やりたいでしょ?」と打診され、「やらせてください」と即答したが、今季4度目の先発でも結果を残せなかった。

◆西武が効果的に点を重ね、今季初の5連勝。先発のエンスが5回1安打無失点で5勝目(4敗)を挙げた。森が2試合連続の先制打となる2点打を放った。「逆らわずにうまく打つことができました。先制点でエンスを援護することができて良かった」一回無死二、三塁で迎えた第1打席。日本ハム・吉田の初球のフォークを左前へはじき返し、2人の走者を迎え入れた。三回2死三塁でも再び吉田のフォークを捉え、右中間を破る適時二塁打。今季初の2試合連続複数安打とし、「うまく拾えました。追加点を取ることができて良かった」とうなずいた。六回にも先頭で右翼線へ三塁打。1試合3安打以上も今季初となった。最下位からの巻き返しを誓って臨んだ今季だったが、開幕直後にトラブルに見舞われた。4月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、ロッカールームでマスクを投げた際に右手人さし指を骨折。1カ月半以上に渡る離脱を余儀なくされた。「気持ちを入れ替えて一生懸命やりたい」と5月24日に復帰したが、思うような結果が出なかった。交流戦を終え、リーグ戦再開までの間に行われた本拠地での練習。全体練習後も居残り、一人黙々と打ち込んだ。その後は徐々に復調の兆しが見えた。好調のチームとともに、森の状態も日に日に上がってきている。(石井孝尚)

◆日本ハムは先発の吉田輝星投手(21)が先発したが3回3失点3敗目(1勝)を喫した。チームの6月の成績はこれで6勝15敗。試合後の新庄剛志監督(50)の一問一答は以下の通り。―-今季4度目の先発でも吉田輝星が3回3失点「この後の先発は今は考えていないかな。加藤君がああいう状態(ぎっくり腰)だから、吉田君にいってもらって。こういうのはチャンスだし、どういう投球をするのかなと思っていたんですけど...。(先頭打者への)フォアボールはがっかりするね。中継ぎでいく方が、投球のダイナミックさというか、勢いはありますよね。今日はその感じで一回からやってほしかったとは思います」-―苦しい試合が続く「今から自分が〝これだ〟というものを打者にしろ投手にしろ続けていって、何カ月後かにその成果を待つ。何かを個人個人で見つけていかないと、プロの世界は甘くない。その成果が出たときのイメージ、成果が出たら楽しいじゃないですか。楽しい結果が出せる、楽しいそのイメージを持ちながら毎日やっていかないと続かないので。今からでも遅くない」―-万波が29打席連続無安打「1回、ボス組(2軍)でがんがんランニングさせたり、打席に立たせたり、そういうのもありかなって。ちょっと迷いがある。迷いがある人は要らないし、試合には出させたくない。試合に出たくてうずうずしている選手はたくさんいると思うし。OKですか? ぎっくり腰ってうつるのかな? おか新庄(腰を押さえながら)」

◆日本ハムのドラフト9位・上川畑大悟内野手(25=NTT東日本)が九回に内角直球をさばいて右翼ポール際に2試合ぶりの2号ソロを放った。「打った感触は完璧でしたね。もともとインコースは得意なので」六回にも右越え適時二塁打を放って、チームの全得点をたたき出したルーキーは「年齢も年齢なので、1年目から結果を求められる。必死に食らいついて、って感じですかね」と照れた。) この活躍に、新庄剛志監督(50)は「結果よりも次に何かやってくれそうな雰囲気、オーラを持った選手。何番でも打たせたい打者」と最大級の賛辞を贈った。

◆西武は今季初の1試合3安打3打点をマークした森友哉捕手(26)の活躍などで今季初の5連勝。貯金を「4」に積み上げ、首位・ソフトバンクとのゲーム差を2・5とした。以下は試合後の西武・辻発彦監督(63)の主な一問一答。--森が3安打3打点の活躍「調子が悪いときは、森もヒットをほしがって自分のバッティングができないことがあった。(先制2点打は)しっかり振って、レフト前だったので非常に調子自体は上がってきている」--先発・エンスは5回無失点で5勝目「毎回素晴らしいピッチングで試合を作ってくれている。テンポよくやってくれるんで非常にチームとして助かります」) --外崎は5番に定着「外崎はいろんなことできる。その後ろに栗山が控えている。そこは送ってもらって、栗山に点を取ってもらうっていうケースも増える」--―チームは今季初の5連勝「ピッチャーが非常に頑張ってましたし、ベルーナドームに帰ってきて練習もいっぱいできる。そういう意味では楽しみです」

◆今季初の3安打で完全復活をアピールした。西武・森友哉捕手(26)が、2試合連続の先制打を含む3安打3打点と大暴れ。今季初の5連勝に貢献した。 6回、三塁打を放つ西武・森友哉) 「ここまでずっとふがいない成績を残していたので、なんとか調子が上がってきてうれしい」一回に左前へ先制の2点打。三回は右中間へ適時二塁打、六回は右翼線三塁打を放ち、サイクル安打に王手をかけた。球場のボルテージが上がった八回の4打席目はストレートの四球。スタンドからため息がもれたが、「しっかり自分のフォームでヒットを打つことが求められている」とこだわりを口にし、「レフト前を狙っていた」と笑った。開幕直後の4月2日の試合後、マスクを投げた際に右手人さし指を骨折。1カ月半以上の離脱を余儀なくされた。5月24日に復帰したが、思うような結果が出ずに苦しんだ。復調のきっかけは交流戦終了後、リーグ戦再開までの間に本拠地で行われた練習。全体練習後も残って一人黙々と打ち込み、「その期間はすごい大事だった」と振り返る。今季初となる2試合連続の複数安打で、1割台だった打率は・205に上昇。チームの勢いとともに自身の状態も上がり、「もっとチームに貢献して、優勝目指して頑張りたい」と力強く宣言した。(石井孝尚)

◆日本ハムは6月を6勝15敗で終え、今季ワーストの借金19。新庄剛志監督(50)は「投手にしろ野手にしろ、個人個人で(課題を)見つけて(練習を)続けていかないと、プロの世界は甘くない。今からでも遅くない」と語気を強めた。チームトップの防御率1・94を誇る加藤が先週末の福岡遠征で練習中に腰を痛め、代役で今季4度目の先発となった吉田が3回3失点。指揮官は「こういうのはチャンスだし、どういう投球をするのかなと思っていたんですけど...。(先頭打者への)四球はがっかりするね。今後の先発は考えていない」と再び中継ぎへ戻すことを決めた。また、チームトップタイの10本塁打を記録しながら29打席連続無安打中の万波について、「迷いがある人は要らないし、試合に出させたくない」と30日に出場選手登録を抹消する考えを明らかにした。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39301 0.565
(-)
-
(-)
73270
(-)
214
(-)
46
(-)
42
(-)
0.262
(-)
2.790
(-)
2
(-)
楽天
38311 0.551
(↓0.008)
1
(↓0.5)
73231
(+1)
209
(+6)
44
(-)
47
(-)
0.234
(-)
2.900
(↓0.05)
3
(-)
西武
38341 0.528
(↑0.007)
2.5
(↑0.5)
70233
(+6)
204
(+2)
56
(+1)
33
(-)
0.224
(↑0.001
2.370
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
35361 0.493
(-)
5
(-)
71229
(-)
238
(-)
40
(-)
78
(-)
0.220
(-)
2.760
(-)
5
(-)
ORIX
36380 0.486
(↑0.007)
5.5
(↑0.5)
69208
(+6)
225
(+1)
31
(+1)
35
(-)
0.236
(↑0.001)
2.720
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
27460 0.370
(↓0.005)
14
(↓0.5)
70235
(+2)
279
(+6)
57
(+1)
47
(-)
0.234
(↓0.001)
3.680
(↓0.04)