巨人(★2対3☆)中日 =リーグ戦14回戦(2022.06.29)・ヨーク開成山スタジアム=
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中日
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巨人
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勝利投手:R.マルティネス(2勝1敗16S)
(セーブ:谷元 圭介(0勝0敗1S))
敗戦投手:鍬原 拓也(1勝1敗0S)
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◆中日が延長戦を制して連敗を6で止めた。中日は1-2で迎えた5回表、阿部が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回に、代打・三ツ俣の押し出し死球で勝ち越しに成功した。投げては、最後を締めた5番手・谷元が移籍後初セーブ。敗れた巨人は、6番手・鍬原が誤算だった。

◆巨人-中日戦は郡山のヨーク開成山スタジアムで開催。中日が同球場で試合を行うのは12年8月30日巨人戦以来だが、この試合は3-9で敗戦。白星は84年5月17日巨人戦が最後で、38年ぶり勝利を目指す。

◆巨人の7年ぶりの当地での主催試合で、坂本勇人内野手が勝ち越しとなる適時打を放った。同点の3回2死一、三塁、中日高橋宏の初球を左前に運んだ。「チャンスだったので積極的にいこうと思っていました。ワンスイングでとらえることが出来て良かったです」とコメントした。

◆巨人山崎伊織投手(23)が、勝ち投手の権利まであと1死まで迫るも、わずかに及ばず、5回8安打2失点で降板した。12日以来17日ぶりの1軍先発マウンド。1回に先制を許すも、粘りの投球でもちこたえ、大城、坂本の適時打で1点のリードをもらった。しかし3勝目まであと1死とした5回2死一、三塁、中日阿部に内角142キロシュートを中前にはじき返され、同点に追い付かれた。本拠地初勝利を挙げた5月18日広島戦(東京ドーム)以来、約1カ月半ぶりの白星とはならず「リードをしたまま次の投手にバトンを渡したかったけれど、最後(5回)2死の場面で粘り切れず、悔しいです」と振り返った。

◆セ・リーグ2位の巨人が最下位の中日と対戦する。予告先発は巨人が山崎伊織、中日は高橋宏斗。

◆巨人戸根千明投手(29)が、"神リリーフ"で無死満塁の大ピンチを救った。同点の延長10回、6番手鍬原が無死満塁から押し出し死球を与えて勝ち越された直後に登板。先頭の中日京田をボテボテの三ゴロ、代打加藤翔を浅い中飛、大島も中飛に仕留めた。戸根は今季ここまで1軍わずか1試合の登板にとどまり、1回1失点で防御率9・00だった。

◆中日阿部寿樹内野手が28日巨人戦の2打席目から8打席連続ヒット。連続打席安打の記録は91年レイノルズ(大洋)の11打席があるが、中日で8打席連続安打は阿部が初めてだ。球団では過去に51年西沢、05年ウッズ、18年大島が8打数連続安打を記録していたが、3人とも途中で四球を挟んでいた。

◆巨人元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は、中盤以降の「もう一押し」を求めた。初回に1点を先制されたが、2回に大城、3回に坂本の適時打で勝ち越しに成功。だが4回以降は投手戦となり、あと1点が遠かった。元木ヘッドは「打てなかったな。前半1点、1点って取れたんだけど、中継ぎ陣というか中盤(に抑えられた)。やっぱりちょっとダメだったね、1本が」と振り返った。打線は一時の沈黙からは上向いている。4試合連続で1番起用の増田陸内野手は、7回に左手甲付近に死球を受けても出場を続けるなど、戦う姿勢も見せ続ける。元木ヘッドは「一生懸命やっていると思うし、全力で常に頑張ってくれてると思う。みんな頑張ってるし、粘り強くやってると思うよ」と選手の奮起に期待した。

◆中日は延長戦を制し屋外球場での連敗を「11」で止めた。2-2の延長10回、無死満塁から代打三ツ俣大樹が鍬原から押し出し死球を受けて勝利につなげた。今季3度目のV打になった三ツ俣は「チームが勝てて本当によかった」と痛みも忘れて笑顔。10回に円陣を組み、ナインにゲキを飛ばした立浪監督は「チーム全体で取った勝利。力に変えていきたい」と安堵(あんど)の表情を見せた。チームは6連敗も脱し、郡山で38年ぶりの白星をつかんだ。▽中日高橋宏(6回6安打2失点で勝ち負けつかず)「最低限の仕事はできたと思いますが、初回に先制点を取ってもらったのに、抑えられず悔しかったです」

◆巨人が延長10回に決勝点を献上し、6カードぶりの勝ち越しはならなかった。6番手の鍬原が3連打を浴びて無死満塁とし、代打三ツ俣に決勝の押し出し死球を与えた。8安打2得点に、原監督は「もう少し活発にね、点を取れなきゃだめでしょうね」。中日阿部にこの2連戦で8打数8安打と打ち込まれたことには「我々の指導の、不徳のいたすところ」と語った。

◆巨人山崎伊織投手(23)が約1カ月半ぶりの白星まであと1死、及ばなかった。1点リードの5回2死一、三塁、中日阿部に中前への同点適時打を浴び、5回8安打2失点。「リードをしたまま次の投手にバトンを渡したかったけれど、最後(5回)2死の場面で粘り切れず、悔しいです」と感情をあらわにした。原監督は「ボールそのものはだいぶ良くなってきている。次につなげてくれればね」と話した。

◆巨人・大城卓三捕手(29)が同点の適時二塁打を放った。1点を追う二回1死一塁で中日・高橋宏が投じた151キロの直球を強振。左越え二塁打を放ち、一塁走者のポランコが生還を果たした。これで、大城は6月21日のDeNA戦(東京ドーム)から8試合連続安打をマーク。同2日には打撃不振のため出場選手登録を抹消。2軍での再調整を経て戻ってきた強打の捕手が好調を維持している。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が同点の九回に5番手として登板し、1回を三者凡退に抑えた。先頭の大島を150キロの直球で三ゴロ、岡林はフォークボールで一ゴロ、最後は高橋周を154キロの直球で空振り三振に仕留めた。直球の最速は155キロを計測した。この日、23歳の誕生日を迎えた守護神。プロ入り後、初めてのバースデー登板は、圧巻の投球を披露した。

◆中日が連敗を6で止めた。延長十回に3連打で満塁とし、代打三ツ俣の押し出し死球で勝ち越した。阿部は5安打2打点。4番手のR・マルティネスが2勝目、最後を締めた谷元が5年ぶりのセーブを挙げた。巨人は鍬原が誤算だった。

◆巨人・戸根千明投手(29)がピンチで好リリーフを見せた。6番手・鍬原が押し出し死球を与え、1点を勝ち越された直後の十回無死満塁で登板。京田を三ゴロ、加藤を中飛、大島も中飛に仕留め、ピンチをしのいだ。今季はここまで1軍登板はわずか1試合にとどまっていた左腕。ファームでは若手に混じって地道なトレーニングに積んできた剛腕が、勝負どころで結果を残した。

◆岩手出身、中日の阿部が東北での2試合で勢いが止まらない。この日は5打数5安打で、前日からは8打席連続安打。一回の先制打に続き、1―2の五回は再び適時打を放って「いいタイミングで打てている。(東北の人たちに)生きているアピールができてよかった」と笑った。一回は中前に運び、逆転された後の五回は2死一、三塁で内に食い込むシュートにバットを内側から出してうまく対応。中前にはじき返し、塁上で小さく拳を握った。大島らの連続打数安打の球団記録に並び、さらなる更新が期待される。

◆最下位・中日に競り負けた。巨人・原辰徳監督(63)は2015年以来7年ぶりの福島・郡山でG党に勝利を届けることができず、攻撃面の物足りなさを口にした。) 「10イニングで2点というのがね。もう少し、やっぱり活発に点を取れなきゃ駄目でしょうね」二回に大城の適時二塁打、三回に坂本の適時打でリードを奪ったが、四回以降はわずか3安打で無得点。延長十回に6番手の鍬原が先頭から3連打を浴び、三ツ俣に痛恨の押し出し死球で決勝点を献上した。 7回) 投手陣は中軸を勢いに乗せてしまった。中日の5番・阿部にはこの試合5打数5安打2打点。28日の第1戦(山形)から8打席連続安打を許し、指揮官は「われわれの指導の、不徳のいたすところですよ」と嘆いた。中日とのみちのくシリーズは1勝1敗。6カード連続で勝ち越せず、首位・ヤクルトとのゲーム差は今季最大の「12」となった。貯金は残り2。移動を挟んで7月1日からの広島3連戦(マツダ)で、停滞気味のムードを打破する。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
49231 0.681
(↑0.005)
-
(-)
70334
(+9)
251
(+2)
89
(+3)
51
(+2)
0.257
(↑0.003)
3.030
(↑0.01)
2
(-)
巨人
40380 0.513
(↓0.006)
12
(↓1)
65312
(+2)
332
(+3)
85
(-)
37
(-)
0.248
(↓0.001)
3.830
(↑0.01)
3
(-)
広島
35373 0.486
(↓0.007)
14
(↓1)
68280
(+2)
284
(+9)
36
(+1)
13
(-)
0.257
(↑0.001)
3.520
(↓0.08)
4
(-)
阪神
34402 0.459
(↓0.007)
16
(↓1)
67257
(+2)
230
(+4)
50
(+1)
60
(+3)
0.238
(-)
2.820
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
31380 0.449
(↑0.008)
16.5
(-)
74242
(+4)
289
(+2)
53
(+1)
25
(-)
0.249
(-)
3.770
(↑0.04)
6
(-)
中日
31420 0.425
(↑0.008)
18.5
(-)
70216
(+3)
292
(+2)
38
(-)
24
(+1)
0.248
(↑0.001
3.840
(↑0.03)