西武(☆5対2★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2022.06.28)・ベルーナドーム=
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日本ハム
0110000002700
西武
30000002X5901
勝利投手:松本 航(5勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗21S))
敗戦投手:上原 健太(2勝2敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(2号・8回裏2ラン)

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◆西武が4連勝。西武は初回に森、外崎、栗山の適時打で3点を先制する。その後1点差に迫られるも、8回裏には栗山の2ランが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本が6回2失点の好投で今季5勝目。敗れた日本ハムは、先発・上原が試合をつくれなかった。

◆壁を蹴って右足甲を骨折し、戦列を離脱していた日本ハム山田勝彦バッテリーコーチ(52)が、チームに合流した。19日ロッテ戦でベンチ裏の壁を蹴った際に負傷。21日から山中2軍バッテリーコーチが代役を務めていた。この日は患部を気にするしぐさも見せず、捕手の練習メニューを指導。ノックも打った。新庄監督は27日に「まだ腫れているけど、罰ゲーム。西武(本拠地名物)の階段を何往復もさせようと思って」と冗談交じりに予告していた。

◆右脇腹肉離れで離脱していた日本ハム近藤健介外野手(28)が、1軍に合流し、「6番左翼」でスタメン出場。2回1死二塁の第1打席に中前適時打を放った。カウント1-1から、西武松本のフォークをはじき返した。5月4日の練習中に負傷し、登録を抹消された。当初は試合復帰まで約8週間の見通しと発表されていたが、予定よりも早い今月17日の2軍戦で実戦復帰。イースタン・リーグでは7試合に出場し、19打数5安打、打率2割6分3厘。DHで出場した同18日楽天戦の1試合を除き、すべて外野守備にも就いて準備を進めていた。

◆西武栗山巧外野手(38)が、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」に王手をかけた。「6番指名打者」でスタメン出場。1回2死三塁で迎えた第1打席に、カウント1-1から高めの146キロ直球を詰まらせながらも、右前への適時打とした。これでベルーナドームで通算999安打。「詰まりましたが、いい所に落ちてくれました。追加点が取れてよかったです」。リードを3点に広げる貴重な適時打とともに、"隠れた大記録"にあと1本となった。過去の「同一球場での通算1000安打」達成者には、後楽園球場の川上哲治、長嶋茂雄、王貞治。大阪球場の野村克也、広瀬叔功、門田博光。広島市民球場の衣笠祥雄、山本浩二。ナゴヤ球場の高木守道。西宮球場の福本豊ら、そうそうたる顔触れが並ぶ。

◆右脇腹肉離れで離脱していた日本ハム近藤健介外野手(28)が、1軍に合流し、「6番左翼」でスタメン出場。2回1死二塁の第1打席に中前適時打を放った。カウント1-1から、西武松本のフォークをはじき返した。「久しぶりの1軍の試合で、少し緊張もありましたが、なんとか打つことができてよかったです」。直前の初回の守備では、左翼後方への飛球がフェンスにあたってはね返り、ジャンプした近藤の顔面に当たるアクシデントもあったが、バットでしっかりと結果を残した。近藤は5月4日の練習中に右脇腹を負傷し、登録を抹消された。当初は試合復帰まで約8週間の見通しと発表されていたが、予定よりも早い今月17日の2軍戦で実戦復帰。イースタン・リーグでは7試合に出場し、19打数5安打、打率2割6分3厘。DHで出場した同18日楽天戦の1試合を除き、すべて外野守備にも就いて準備を進めていた。

◆西武栗山巧外野手(38)が、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」を達成した。残り2本で迎えた一戦に「6番DH」でスタメン出場。1回に右前打を放って王手をかけ、8回の右越え本塁打で決めた。今季は5月下旬まで打率1割台と苦しんだが復調。6月の月間打率は試合前時点で3割3分3厘と盛り返していた。26日楽天戦に続く今月5度目のマルチ安打で、節目の数字に達した。「同一球場での通算1000安打」は、現存の本拠地球場では、横浜スタジアムで1075安打を放った石井琢朗(現DeNA野手総合コーチ)しかいない希少な記録。後楽園球場の川上哲治、長嶋茂雄、王貞治。大阪球場の野村克也、広瀬叔功、門田博光。広島市民球場の衣笠祥雄、山本浩二。ナゴヤ球場の高木守道。西宮球場の福本豊。球史に名を刻むレジェンドたちに仲間入りした。ベルーナドームは1979年に開場。名称変更やドーム化を経ながら、幾多の勝負が繰り広げられてきた。栗山にとって、当時インボイス西武と呼ばれていたベルーナドームでの最初の1本は05年4月12日。日本ハム江尻から二塁へ内野安打を放った。そこから、愛する本拠地で「H」ランプを1000回ともしてきた。シンプルに「ライオンズが好き」と西武一筋を貫き、21年目となったプロ生活。「ミスター・ライオンズ」にもう1つ、勲章が加わった。

◆西武栗山巧外野手(38)が"隠れた大記録"を達成した。初回の右前適時打と、8回の2号2ランで、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」をマークした。プロ21年目の昨季、球団生え抜き初となる通算2000安打に続き、新たな勲章を手にした。西武一筋、変わらぬ本拠地で3打点の活躍で、チームを今季2度目の4連勝に導き、首位ソフトバンクに3ゲーム差に詰め寄った。確信歩きの1発が、1000回目のHランプ点灯となった。栗山は8回1死一塁。カウント3-1の打撃カウントから甘く入った直球を見逃さなかった。本拠地の右翼席へ飛び込む打球を見届けダイヤモンドを1周。ベンチでハイタッチを終えると、グラウンドに一礼した。初回の右前適時打に続く2安打で「同一球場での通算1000安打」を達成。メモリアル弾は「こりゃ、いったな」という確信の感触だった。西武一筋だからこそ、たどり着いた"隠れた大記録"だった。FA権を取得し、同僚が移籍を選択する中で残留の道を選んだ。今のベルーナドームに通い21年目。球場ではバックネット裏のスコアラー室の窓を鏡代わりに、バットを振ることがいつの間にか日課になった。スイングの軌道や細かな確認からユニホームの「シワのより方」など着こなしまで、チェックする。いいことばかりではない。ホームで後ろを向いたこともあった。18年のシーズン終盤。チームの快進撃をよそに、打撃不振に陥った。試合前練習、バットを短く持った。「長く持てなくなっていたんですよ。それくらい悪い方にはまっていた」と珍しく弱気になっていた。「でもそこで和田さんが、ズカズカとグラウンドにやってきて言われたんですよ」。元西武の先輩和田一浩氏から「何ちまちまバット振ってんだ!? バットを長く持て!」と一喝。するとその試合、満塁弾。「これじゃアカンなって思わされましたわ」と今では前を向くための教訓にしている。慣れ親しんだベルーナドームで1007試合目。05年4月12日、日本ハム江尻から二塁内野安打の本拠地初安打から6286日。当時のインボイスSEIBUドームから名称が5度変更。21歳だった栗山は38歳。りりしい顔のシワも少しだけ深くなった。追究すればするほど極みの道を険しく感じる野球道。でも「毎日発見があって課題がある。次の日に球場来た時にやろうと思えるか、毎日その繰り返し。最近は難しいと思いながらも、バッティングおもしろいなと思ってやっています」。愛着の深いホーム。次なる一打のために打席に立つ。【栗田成芳】▽西武辻監督(8回1死一塁で2ランの栗山に) 栗山が見事。引っ張って一、二塁間破ってくれないかなと期待をしたところでのホームランだったんで、これ以上にない大きな2点になりました。▽西武松本(6回6安打2失点で5勝目) 援護点をいただけたんで、1人1人アウトを取っていく気持ちで投げました。▼栗山が2安打を放ち、ベルーナドームでは通算1007試合の出場で1000安打に到達。同一球場の最多安打記録は野村克也(西武)が大阪球場でマークした1465安打で、同一球場で1000安打以上は、史上12人目。ベルーナドームで記録したのは栗山が初めて。

◆日本ハム上原健太投手(28)が4回6安打3失点で自身2連敗を喫した。先発では今季最短での降板。「初回がすべてです」と振り返った通り、1回に4長短打を浴びて失った3点が重くのしかかった。「野手が少しずつ取り返してくれて、行けるところまで諦めずに投げきろうと思っていました」と、2回以降は味方の好守備にも助けられて立ち直っただけに、立ち上がりを悔やんだ。

◆西武栗山巧外野手(38)が"隠れた大記録"を達成した。初回の右前適時打と、8回の2号2ランで、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」をマークした。プロ21年目の昨季、球団生え抜き初となる通算2000安打に続き、新たな勲章を手にした。西武一筋、変わらぬ本拠地で3打点の活躍で、チームを今季2度目の4連勝に導き、首位ソフトバンクに3ゲーム差に詰め寄った。森慎二さんの命日に、レジェンドの記録的アーチと勝利を送った。17年6月28日に42歳の若さで亡くなった投手コーチへ白星を届け、辻監督は「『ああそうだ、今日だな』って思いながら、投手陣が非常に頑張ってくれているので、いい報告ができたと思います」。直接指導を受けた増田達至投手はセーブをマークし「投手陣が頑張って結果を出していますが、慎二さんはまだ不安に思っていらっしゃるのではないかと思います。今日のような姿を今後も見せることで、少しでも恩返しができたらうれしい」と天に誓った。

◆最下位の日本ハムは、終盤に突き放されて敗戦。27勝45敗の借金18で、シーズンを折り返した。試合後の日本ハム新庄剛志監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。?-近藤が戦列復帰新庄監督 ね。すぐにセンター前を打つ辺りは。なんかバットの出がいいから、ヒットゾーンに飛んで行きそうな感じがしますよ。あとは、まあ、脇腹の違和感というのは何カ月間は取れないと思うから、その辺を意識しながら動いて、バット持ってやっているのが、逆にいい感じになるというのもある。分からないけど。オレ、脇腹をあまり痛めたことがないから。いいヒットですよ。(2-3の6回1死一、三塁の場面は)作戦、どれで行こうかなと考えた結果、セーフティースクイズにして。(ボールだと思って打者の石井はバットを引いたが)結果的にストライク(見逃し三振)。意識が外気味にあったんでしょうね。あれをね、ポンと(当ててくれたら)。トントン、トントンと点が入っていけば面白かったと思う。-終盤にチャンスは作ったが新庄監督 まあ、そういうところでしょう。チャンスは作るけど、ちょっとベースが遠い。-今日で72試合を消化。シーズンも折り返し新庄監督 変わらず行きますよ。変わらず今年はこんな感じでやっていく。「変わってきたな」というところを見せるのが今年。キャンプから見てますけど、いい感じに成長して、ちょっとつまずいて、成長して...の繰り返しで来ている。経験をさせないと。グラウンドで経験することが、一番の経験になるから。本当は成長させたい選手をずっと使いたいんだけど、全体を底上げしたいから、このやりかたでやっている。あと30~40(試合)した時に分かると思います。来年の構想というのが。(先発した)上原君、ちょっと暑かったのかな? 汗びっしょりだった。-先発ローテの加藤が27日に登録を抹消になった新庄監督 メディシンボールでトレーニングをしていて、上から(地面に向かって)投げた時に、腰がピッときたそうで。ぎっくり腰っぽい感じ。次の日に触ってみたら、その部分が硬かったのかな? で、抹消して、1回、ボス組(2軍)の方で投げてもらってから様子を見る。ぎっくり腰は、ちょっと怖いから。調子いい時に、結構なりやすいケガなので。でも、見ている感じは、そうでもなさそうなんだけど。加藤君は、いつでもそうでもなさそうに見えるから、ちょっと分からない(笑い)多分、大丈夫だと思っても、本人は痛いかもしれないし。そこは相談しながら。トレーナーと加藤君と。

◆頼れる男が帰ってきた。右脇腹肉離れで離脱していた日本ハム近藤健介外野手(28)が、西武戦(ベルーナドーム)で5月3日以来の1軍復帰。さっそく第1打席に中前適時打を放った。6回2死一、三塁でも四球を選んで好機を拡大するなど、敗戦の中でも存在感が光った。チームはシーズン折り返しの72試合が終了。27勝45敗の借金18ターンとなったが、巻き返しへ向けて大事な戦力が戻った。少し"鎌ケ谷焼け"して顔が黒くなった近藤が、持ち前のバットコントロールを見せつけた。右脇腹の肉離れから復帰し、5月3日以来となる1軍の打席。2回1死二塁で、カウント1-1から、西武松本のフォークを中前に転がした。「打席は緊張しましたけど、1打席目に出てくれたのでよかったなと思いました。意外と球も見えていました」と、復帰即適時打のリスタートを振り返った。4回の第2打席は、フルカウントから3球ファウルで粘って相手投手に9球を投げさせ(記録は一ゴロ)、6回は2死一、三塁で四球を選んで好機を拡大。左翼川越のファインプレーに阻まれた9回の左飛も含め、4度の打席はすべて内容が詰まっていた。5月4日の練習中に負傷。当初は実戦復帰まで8週間が見込まれていたが、予定よりも早く戻ってくることができた。離脱している間、打線を引っ張っていたのは同い年の松本剛。「やっぱり刺激にはなっていますし、一緒に守れて、打てて、楽しいです」。この日は2人で全打点。ここから同期コンビで盛り返す。初回の守備では、左翼後方への大飛球がフェンスにはね返り、ジャンピングキャッチを試みた自身の顔面に当たるアクシデントもあった。あまりの痛さに「終わったと思った」と冗談交じりに笑ったが、「チームが(波に)乗り切れてないところで(1軍に)上げてもらったので、なんとかしたかった。そういう意味ではまだまだ実力のなさを感じているところです」と、自分に厳しく反省の言葉も出た。その気持ちを、ここからの反撃につなげる。【本間翼】

◆西武栗山巧外野手(38)が"隠れた大記録"を達成した。初回の右前適時打と、8回の2号2ランで、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」をマークした。プロ21年目、昨季生え抜き初となる通算2000安打に続き、新たな勲章を手にした。西武一筋、変わらぬ本拠地で3打点の活躍で、チームを4連勝に導き、首位ソフトバンクに3ゲーム差に詰め寄った。栗山はベンチの中で決まった"指定席"がある。いつも一番奥、カメラマン席に最も近い場所から戦況を見つめている。「理由は全くないです。座席位置なんていつでも変えられますから」。そうはぐらかした後に続ける。「あっちの方が落ち着いてゲームを見られる。何かと考えることが多くて」ベンチ奥に置かれた相手投手などの資料も頻繁に確認。特徴、調子などを総合的に判断し「何を打とうか」と思慮を巡らせる。「この展開では自分は何をしようか」と、役割も頭の中で整理する。1打席、1球に対する極限の集中-。そのアプローチを研ぎ澄ますには、ベンチの端で、少し"静か"に考える時間が必要だった。ただ入団当時から、ずっと奥だったわけではない。数年前は「真ん中」に座っていたこともあった。キャリアを重ねるにつれ、より集中できる場を求めた。プロ21年目。変化を遂げながら、できることに全力を尽くした末の本拠地1000本。今、ベンチ奥にいるのも、栗山らしい意識のたまものだった。【上田悠太】▼栗山が2安打を放ち、ベルーナドームでは通算1007試合の出場で1000安打に到達。同一球場の最多安打記録は野村克也(西武)が大阪球場でマークした1465安打で、同一球場で1000安打以上は、史上12人目。ベルーナドームで記録したのは栗山が初めて。

◆西武栗山巧外野手(38)が"隠れた大記録"を達成した。初回の右前適時打と、8回の2号2ランで、史上12人目となる「同一球場での通算1000安打」をマークした。プロ20年目の昨季、球団生え抜き初となる通算2000安打に続き、新たな勲章を手にした。西武一筋、変わらぬ本拠地で3打点の活躍で、チームを今季2度目の4連勝に導き、首位ソフトバンクに3ゲーム差に詰め寄った。栗山が2安打を放ち、ベルーナドームでは通算1007試合の出場で1000安打に到達。同一球場の最多安打記録は野村克也(西武)が大阪球場でマークした1465安打で、同一球場で1000安打以上は、史上12人目。ベルーナドームで記録したのは栗山が初。

◆日本ハム松本剛が3回、1点差に詰め寄る中前適時打。6回も安打を放ち、4試合ぶりのマルチ安打をマークした。7試合連続安打も「僕はヒットを打つしかないので」と、貪欲。球宴の最終中間発表では、外野手部門でファン投票選出圏内の3位をキープし、初出場が見えてきた。「出られるなら出たいし光栄なこと。それまでに、しっかり成績を残したい」と気を引き締めた。

◆頼れる男たちが帰ってきた。28日に出場選手登録された日本ハム・近藤健介外野手(28)が「6番・左翼」で即スタメン出場。復帰初打席で適時打を放った。「久しぶりの1軍の試合で少し緊張もありましたが、何とか打つことができて良かった」。0―3の二回1死二塁で、松本のフォークボールを中前に運んだ。5月4日の打撃練習中に右脇腹を痛め、右内腹斜筋肉離れで試合復帰まで約8週間との診断を受けた。見通しより約2週間早く今月17日のイースタン・リーグ、楽天戦で実戦復帰。2軍で7試合に出場し、打率・263(19打数5安打)で復帰へGOサインが出た。一回の左翼守備では外崎の大飛球を追い、左翼フェンス上部の金網に顔面を打ちつけながら捕球を試みるハッスルプレーもみせた。そして、19日のロッテ戦(札幌ドーム)でベンチ裏の壁を蹴り上げて右足を骨折した山田バッテリーコーチもベンチに入った。新庄監督は「熱い方なんで、思い通りに(選手に)やらせられなかったとの思いが出て」と説明。まだ右足を引きずる痛々しい姿ではあったが、試合前練習では捕手陣にノックを行った。その19日の先発バッテリーは上原-石川亮。この日は上原-宇佐見だったが、19日と同じく一回に3点を先制される厳しい展開となり、上原は4回3失点で降板した。(東山貴実)

◆〝安打製造機〟が復調しつつある。西武・森友哉捕手(26)が一回に先制適時打を放った。無死一、二塁の好機で迎えた第1打席。カウント1-1から左腕・上原の変化球を捉えて左前へ運び「いい形で後ろにつなげることができて良かった」とうなずいた。森の一打が口火となって、チームは一回に3点を先制。先発・松本を援護した。森は続く三回の打席でも左前打を放ち、5月31日の阪神戦(甲子園)以来となる複数安打をマークした。今季は開幕直後の4月2日、試合後にマスクを投げた際に右手人さし指骨折し、長期離脱を余儀なくされた。2軍での調整を経て5月24日に復帰したが、思うような結果が出ずに苦しんだ。復調のきっかけとなったのは、19日のオリックス戦(ベルーナ)。1―2の四回2死満塁の好機に逆転の2点二塁打を放った。父の日にチームの勝利を呼び込み、「けがの時も、ここ最近打てないときでも電話が来て、いろいろ話してくれた。本当にありがたい」と父・隆さんに感謝した。打率こそ1割台に低迷するが、ここ5試合中4試合で安打をマーク。チームの浮上に、森のバットは欠かせない。(石井孝尚)

◆西武髙松本航投手(25)は6回6安打2失点で5勝目を挙げた。「まっすぐの走りが良く押し切れたところもあったのが良かった。ピンチを招いてしまった場面もあったが、何としてもゼロで帰ることだけに集中しました。今日のように粘り強く投げ抜く投球を続けていきたい」気温34度のマウンド。自慢の真っすぐを主体に打たせて取るピッチングを披露。前回21日のロッテ戦(7回?、1安打無失点)に続く好投で、先発としての役割を果たした。

◆日本ハムは競り負け、27勝45敗の借金18で、シーズン折り返しの72試合を終えた。新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は以下の通り。--近藤が右脇腹肉離れから復帰初打席で中前適時打「ねぇ、すぐにセンター前を打つあたりは。バットの出がいいから、ヒットゾーンに飛んでいきそうな感じがしますよ」--2-3の六回1死一、三塁で打者・石井「作戦どれで行こうかなと考えた結果、セーフティースクイズにして、結果的にストライク。あれ、意識が外気味にあったんでしょうね」-―終盤にチャンスは作っていた「まあ、そういうところでしょう。チャンスは作るけど、ちょっと(本塁)ベースが遠い」-―今日でシーズン折り返しの72試合を終えた「変わらず行きますよ。変わらず、今年はこんな感じでやっていって。〝変わってきたな〟というところを見せるのが今年。キャンプから見てますけど、いい感じに成長してきて、ちょっと躓(つまず)いて、成長してきて、の繰り返しで来ていると思う。想像通りの流れ。グラウンドで経験することが一番の成長になるから。本当は成長させたい選手をずっと使いたいんだけど、全体を底上げしたいから。このやり方でやっている。あと30~40試合したときに、来年の構想が分かってくる」-―加藤が27日に出場選手登録を外れたが「メディシンボールでトレーニング中に腰がピリッときたそうで。ぎっくり腰っぽい感じ。一回、ボス組(2軍)の方で投げてもらってから様子を見る。ぎっくり腰はちょっと怖いから今年は」

◆節目の一打を本塁打で決めた。西武一筋21年目の栗山巧外野手(38)が八回に2号2ラン。球団初となる本拠地通算1000安打を達成した。「思いっきり振ったら当たった。自分が(球団で)初の(本拠地)1000安打というのは信じられない気持ちが強い」一回に右前適時打を放って通算999安打とした。八回1死一塁で、マウンドには下手投げの鈴木。「ゲッツーだけは、あかん。かち上げていくか、ピッチャーの足元に行くか」と迷いながらもカウント3-1から真っすぐを捉え、低い弾道で右翼席へ運んだ。昨年9月、西武の生え抜きでは初の通算2000安打を達成した。本拠地初安打は入団3年目、2005年4月12日の日本ハム戦。「2000本を超えてホームで半分打たれへんのやなという方が強かった」と、しみじみと振り返った。チームは今季2度目の4連勝。辻監督は「(八回は)のどから手が出るくらい1点が欲しかった。さすが栗山という感じでした」とベテランの一振りに目を細めた。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39301 0.565
(-)
-
(-)
73270
(-)
214
(-)
46
(-)
42
(-)
0.262
(-)
2.790
(-)
2
(-)
楽天
38301 0.559
(↑0.007)
0.5
(↓0.5)
74230
(+4)
203
(+2)
44
(+2)
47
(-)
0.234
(↑0.001)
2.850
(↑0.01)
3
(-)
西武
37341 0.521
(↑0.007)
3
(↑0.5)
71227
(+5)
202
(+2)
55
(+1)
33
(+1)
0.223
(↑0.001
2.380
(-)
4
(-)
ロッテ
35361 0.493
(-)
5
(-)
71229
(-)
238
(-)
40
(-)
78
(-)
0.220
(-)
2.760
(-)
5
(-)
ORIX
35380 0.479
(↓0.007)
6
(↓0.5)
70202
(+2)
224
(+4)
30
(+1)
35
(-)
0.235
(↑0.001)
2.750
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
27450 0.375
(↓0.005)
13.5
(↓0.5)
71233
(+2)
273
(+5)
56
(-)
47
(-)
0.235
(-)
3.640
(↓0.03)