1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 3 | 8 | 0 | 1 |
勝利投手:大関 友久(5勝3敗0S) 敗戦投手:伊藤 大海(5勝6敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは4回裏、三森の犠飛などで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、牧原大のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・大関が9回無失点の快投。無四球完封で今季5勝目をマークした。敗れた日本ハムは、打線が散発4安打と振るわなかった。
◆胃腸炎で24日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)を欠場した日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が元気な様子でグラウンド入りした。24日もチームとともに球場入りし、グラウンドにも姿を見せていたが、腹痛を訴えて福岡市内の病院へ直行。胃腸炎と診断されて宿舎で静養。30試合ぶりの欠場となった試合から一夜明け、コンディションも回復したもようだ。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が他球団が残したデータと真っ向勝負する。ソフトバンク先発は左腕の大関友久投手(24)。今季の左右の打者に対する被打率は、左打者が2割8分5厘、右打者が1割5分8厘と右打者が苦戦している。BIGBOSSは大関攻略へ向けて「今日は向こうのピッチャー、左バッターに打たれています。だから、ほとんど右、並べたった」とニヤリ。
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(26)のリクエストに応えた。「モイネロくんが、俺と記念に写真を撮りたいって」と笑顔で握手を交わして、互いにBIGBOSSポーズを決めて写真撮影した。2月の春季キャンプでは、投球フォーム映像が流れるバーチャルマシンを導入した際にモイネロの映像を使用。「モイネロくん」と命名してマシンから繰り出される高速球を選手に打たせるなど、新庄監督にとってもモイネロは一目置く存在だ。談笑したBIGBOSSは「記念にっていうことは、どっかに行くのかな?」と勘繰りながらも、「(モイネロが)『日本、大好き』って言っていました」と笑顔で明かしていた。
◆ソフトバンクが完封勝ち。先発は左腕の大関友久投手(24)。今季の左右の打者に対する被打率は、左打者が2割8分5厘、右打者が1割5分8厘と左打者が苦戦している。日本ハムBIGBOSSは大関攻略へ向けて「今日は向こうのピッチャー、左バッターに打たれています。だから、ほとんど右、並べたった」とニヤリ。結果は散発4安打完封負けとなった。
◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)の連続試合出場が、214試合でストップした。この日は今季初めて海野が先発マスクをかぶり、そのまま最後まで先発大関をリードして完封に導いた。甲斐は20年11月3日ロッテ戦から、全試合に出場を続けていた。藤本監督はこの日の試合前に「捕手のポジションでだいぶ疲れもあると思うので。今日は海野で行きます。当然、うちのレギュラーは甲斐ですから。甲斐を休ませながらやらんと、体力的なところもね。なんぼ不死身やいうても」と話していた。
◆日本ハムが完封負けで今季最長の連敗が「7」に伸びた。右打者を得意とするソフトバンクの先発左腕、大関友久投手(24)に対して、8人の右打者を並べた打線が完封されてしまった。新庄剛志監督(50)は「打てない時は、外科? 内科? 精神科に行けばいい?」と、試合後は自虐的なコメントで切り出した。あえてデータを打ち破るべく挑んだが、はね返された内容にBIGBOSSも自身の采配を「良くなかったね」と一刀両断。次に大関と対戦する時は「今度は左を並べます」と話した。チームは交流戦明けは7戦7敗で借金も今季ワーストの「18」となった。
◆ソフトバンクは大関友久の今季2度目となる完封で2連勝。2位楽天とのゲーム差を1・5に広げ、がっちり首位をキープした。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-大関、海野の若いバッテリーで完封「去年も2軍でバッテリーを組んでいるのでね。海野にしたら入りやすいかなと思っていたんですけど。大関がすごくいい投球をしてくれた。今年一のピッチングをしてくれたんじゃないかなと思います」-大関は5勝目「ずっと、今年は開幕ローテに入ってからいい投球で投げてくれている。ゲームは必ず作ってくれているので、これからもすごく期待しています」-海野が泥臭く先制点「あそこはなんとか1点欲しいところでね、三振だけはしないで欲しいところだった。なんとか食らいついてね、泥臭い1点を取ってくれたと思います」-大関が好投が続く「今日は言うことないですね。大関の場合はずっとゲームを作ってきてくれているんで、本当やったら2つ3つ勝ちが付いていてもおかしくないところ。今年はしっかりと先発の役割を、投げればこなしてくれている。すばらしい投球だったと思います」-泥臭い得点「なかなかね、相手が昨日上沢、今日は伊藤と言うことでね。なかなか点が取れない投手。スクイズも考えたんですけどね。海野やったらなんとかバットに当ててくれるかなと。しっかりバットに当ててくれた」-牧原大がダメ押し本塁打「まあ、さすがジョーカーですね」-三森の犠飛も大きかった「あそこもスクイズ考えたんですけどね。三森も状態が上がり気味なんでね。きっちり犠牲フライ打ってくれたんでね」-三森は1番として機能「タイムリーがないわけですからね。三森の犠牲フライとか、9番の海野の泥臭い1点というのは、今年の目標にしているところなんでね。それができた試合かなと思います」-大関の番付は「大関くらい、じゃないね、大関やったら名前と一緒やね。関脇くらいに上がったということにしときましょうか」-大関はどの辺りで完投を考えた「7回くらいで、行けるところまで行こうということでね。110球くらいまでかな。100球以内で終わるんじゃないかという話もしてましたけど。それくらいコントロールも良かったし。まずは相手打者を先に追い込んでいるというところがね、すばらしいですよ。ほぼ追い込んでの勝負で打ち取ってるわけだから。すばらしい投球をしてくれましたね」
◆日本ハム新庄剛志監督(50)が繰り出した奇策が、ソフトバンクの"大海"にはね返された。今季13度目の0封負けを喫したBIGBOSSは、開口一番で「打てない時は、外科? 内科? 精神科に行けばいいかな?」と、苦笑いした。この日は、あえて右打者を8人並べた打線で臨んだ。試合前まで被打率が左打者の2割8分5厘に対して、右打者が1割5分8厘の大関に「だから、ほとんど右、並べた。右でも打てますよって。挑戦」とデータに挑んだが、大関と海野の"大海バッテリー"を攻略できず。自身の采配に「良くなかったね。今度は左を並べます」と、反省した。日本ハム先発の伊藤「大海」も6回2失点と踏ん張ったが、肝いりの打線が援護できなかった。これでチームは今季初の7連敗で借金はワースト更新の「18」。連敗中は1試合平均1・6点の打線に「投手に3点以内に抑えたら打つ方が4点取るよと言える時が早く来てほしい」と新庄監督。勝ち負けより選手の成長を優先している現状だが、勝ちたい選手の気持ちも重々承知する。「(エンゼルスの)マドン監督が14連敗でクビになったでしょう。明日はわが身のつもりでやっていきたい。今(連敗が)7なので、あと倍(笑い)。あと6で止めたいと思います」と、BIGBOSSは話した。【木下大輔】○...清宮が代打で復帰も、快音はお預けとなった。2点を追う8回1死走者なしで出場。フルカウントまで粘ったが、8球目の149キロ直球を打ち上げ左飛に倒れた。前夜24日のソフトバンク戦を胃腸炎のため欠場。この日は試合前練習にフル参加し時折、笑顔を見せながら汗を流し、試合出場に備えていた。▽野村(ソフトバンク大関に完封勝利を許し)「真っすぐが強いのにフォークとシュートをうまくコントロールされる。真っすぐが来たときに捉えきるのが、難しかった。僕が4番を打たせてもらっている中で、他の勝っているチームは4番が打つべきところで打っているのに比べて、(自分は)打てていない」
◆ソフトバンク大関友久投手(24)が、横綱相撲の投球で押し切った。日本ハム打線を相手に、2死三塁のピンチを背負った2回以外は、二塁すら踏ませない危なげない投球で自身初の無四球完封勝利を挙げた。「完封はやっぱり特別な感じがして、すごくうれしいです」。今季2度目の完封はリーグ一番乗り。シーズン複数完封は球団では19年の千賀以来で、左腕では15年大隣以来だ。ここ3試合、白星に恵まれなかった。いずれもリードを保ち、勝利投手の権利を手にしながら、降板後にチームが追いつかれていた。「流れをなかなか、自分の投球でも作ることができていなかった。今日の試合はテンポよく、流れよくという気持ちで投げました」。この日はわずか102球で最後まで投げきり、約1カ月ぶりの5勝目を自力でもぎ取った。19年育成ドラフト2位での入団から昨年支配下登録され、今年プロ初勝利を挙げたばかり。だが、今や先発ローテーションに欠かせない左腕となってきた。藤本監督は「今年一のピッチングをしてくれた。ずっとゲームを作ってくれているんで、本当やったら2つ3つ勝ちが付いていてもおかしくないところ。これからもすごく期待しています」と絶賛。「関脇くらいに上がったということにしときましょうか」と、名字に引っかけてたたえた。連勝で2位楽天とのゲーム差を1・5に広げ、首位をがっちりキープ。チームもリーグVまで、このまま寄り切りたい。【山本大地】○...ソフトバンク大関は低く渋い声を持つ。SNS上ではイケメンボイスの意味合いを持つ「イケボ」と称されてきた。そんな魅力的な声帯は、2度にわたる声変わりから生まれた。茨城・土浦湖北高時代、練習で声を出しすぎたあまり、声が出なくなった時期がある。それでも「ちょっと無理して、ずっと声を出していました」。夏の大会が終わり、引退後に声帯は復活したが「そしたら、また声が変わってたんですよ」と話す。1度目の声変わりから、さらに重みのある低音ボイスになった。高校時代の熱狂的な練習がなければ、今の声はない。本拠地のお立ち台。好リードの捕手海野には、バリトンボイスで「ありがとう」。無数のフラッシュライトを浴びながら「イケボ」で感謝した。鷹の左のエース候補は、とにかく渋い。【ソフトバンク担当=只松憲】○...今季、先発初マスクとなった海野が攻守に活躍した。守っては同期入団の先発大関を好リード。無四球の完封勝利に導いた。打撃でも2回に右前打すると、4回1死二、三塁から三ゴロ(記録は野選)ながら今宮をホームに迎え入れる決勝打。「コンタクトをしっかりして、状況に応じた打撃をしないといけない立場。それがいい方向に行っているのかなと思う」。正捕手・甲斐の存在が大きく、出番が限られるが、しっかり存在感を示した。○...牧原大がダメ押しの1発を放った。8回、先頭で左腕河野のカーブを右翼スタンドに運び去った。「自分のスイングをしようと打席に入りました。カーブに体が反応して、(体を)ためて打つことができました」。17日の楽天戦(ペイペイドーム)以来、6試合ぶりの1発は自己最多となる5号弾。先発5番となって3試合目に価値あるアーチを放ち「終盤に大きい追加点を取ることができて良かった」と笑顔だった。ソフトバンク三森(4回に2点目となる犠飛)「最低限の犠牲フライでランナーをかえすことができて良かったです。ゼキさん(大関)がテンポよく抑えてくれていたので、いい流れの中で打席に入ることができました」
◆ソフトバンク大関友久投手(24)が、自身初の無四球完封で5勝目。パ・リーグの新人王レースを引っ張っている。19年育成ドラフト2位での入団から昨年支配下登録され、今年プロ初勝利を挙げたばかり。だが、今や先発ローテーションに欠かせない左腕となってきた。藤本監督は「今年一のピッチングをしてくれた。ずっとゲームを作ってくれているんで、本当やったら2つ3つ勝ちが付いていてもおかしくないところ。これからもすごく期待しています」と絶賛。「関脇くらいに上がったということにしときましょうか」と、名字に引っかけてたたえた。
◆ソフトバンク・川原田(かわらだ)純平内野手(20)が1軍昇格した。2021年ドラフト4位で青森山田高から入団。2年目の今季はウエスタン・リーグで50試合に出場して打率・190、1本塁打、16打点。主に遊撃を守り、堅実な守備が持ち味だ。藤本監督は左手首に違和感を訴えているグラシアルの欠場を明言。「手首の状態がどうなのかというところで。今2軍で状態いい人が見当たらないので、それなら守りでね。試合展開によって早めに休ませるとかしていかないと」と説明した。
◆ソフトバンク・長谷川勇也打撃コーチ(37)が試合前に代表取材に応じた。24日に10号2ランを放った柳田悠岐外野手(33)について、状態を語った。「すごいですね。4日間(交流戦明け、13日から16日までの4日間)で何があったんだというくらい。それだけ、交流戦までの反省をしっかりして、自分の中で処理して、4日間空けてきた。それがすぐできる能力もすごいですけど、そういう思考というところもあまりみなさん(報道陣)には見せないところだと思いますけど、すごいと思います。課題を修正してくるあたりはさすがです」今季はまだ打率・251、10本、37打点。柳田自身が一番、自分の数字には納得していないが、24日には復調のきっかけとなる10号を放った。一夜明けたこの日、長谷川打撃コーチが感嘆したのが、修正能力の高さだった。「何があったんだ」と驚くほどの変化で、リーグ戦再開後はすでに3発を放っている。報道陣やファンの前では、大らかなキャラクターで、先輩にも後輩にも愛される柳田。技術論などを細かく報道陣の前で説明することは少ないが、長谷川打撃コーチは「みんながいるところでは見せないと思いますけど。やることはやっているし。みなさんが見ても『よくなったな』と感じてもらえるくらい、変化を起こせる選手なので。僕はすごいと思います」と最後まで褒め言葉が続いた。
◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が試合前、ソフトバンク・甲斐拓也捕手(29)を絶賛した。話題にしたのは前日24日のソフトバンク戦でのワンプレー。四回2死一塁で万波が打席に立ち、カウント2―2からの5球目に一走・アルカンタラが盗塁を企図。投球はワンバウンドのフォークだったが、甲斐はこれを素早く捕球し、ショートバウンドの送球で盗塁を阻止した。新庄監督は「めちゃくちゃうまくなかったですか? 普通は逃したらサードに行かれるから、もっと慎重に捕るところをバーンって」と驚きの表情。敵ながら見事なプレーに「あれができるのは(元ヤクルトの)古田さんか甲斐君だけ」と賛辞を贈った。さらに「素晴らしいって(拍手)したら、彼は『いや、ダメです』って(表情だった)。あれを捕ってあれだけでも『うわっ』て思うのに、きれいにノーバンで投げられない自分がだめだっていうレベルまで行っている。あの気持ちを今のファイターズの皆に叩き込みたい」と現状に満足しない精神面にも脱帽していた。その甲斐はスタメンを外れ、ベンチスタートとなった。
◆ソフトバンクの大関が今季2度目の完封で5勝目を挙げた。切れのいい直球を主体に4安打に抑え、四球も与えなかった。打線は四回に野選と三森の犠飛で2点を先制し、八回に牧原大が5号ソロを放った。日本ハムは7連敗。
◆ソフトバンクが連勝でカード勝ち越しを決めた。大関友久投手(24)が今季2度目の完封勝利。5勝目を挙げた。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--大関、海野のバッテリーの評価「去年も2軍で組んでいるので。海野にしたら入りやすいかなと思っていた。大関がすごくいいピッチングをしてくれたので、今年一のピッチングをしてくれた」--大関は無四球での完封「ずっと今年、開幕ローテに入ってからいいピッチングしてくれている。ゲームは必ず作ってくれているので。これからもすごく期待しています」--内容について「言うことないですね」--バッテリーの息も合っていた「ずっとゲームを作ってくれているので。本当ならもう2つ、3つ勝ちがついていてもおかしくないところなんですけど。今年は投げれば、先発投手の役割をこなしてくれているので。本当に素晴らしいピッチングでした」--5月7日のロッテ戦(ZOZOマリン)で初完封を挙げたとき、監督は「前頭3枚目」だと「大関...大関じゃないね。大関やと名前一緒やね。関脇くらいにあがったとしておきましょう」--四回1死二、三塁で海野は三ゴロで野選を呼び込んだ「あそこは何とか1点ほしいところ。三振だけはやらないでほしいというところだったんですけど。泥臭い1点を取れたと思います」--打線も泥臭く追加点を重ねた「なかなかね、きのうは上沢できょうは伊藤で。なかなか点は取れない投手。打線がつながらないというか、つなげさせてくれないような投手なので。(四回1死二、三塁で)スクイズも考えていたんですけど。海野なら何とかバットに当ててくれるだろうと。何とかしてくれましたね」--最後に当てたのも難しい球だった「サードランナー(今宮)もギャンブルでね。その1点を取りにいくというのをやっているので。海野がよくバットに当ててくれましたね」--牧原大も八回に5号ソロ「さすがジョーカーですね。ダメ押しの一本ですね」--2点目は四回1死一、三塁で三森が中犠飛「あそこもスクイズを考えたんです。セーフティースクイズを1球目だけ考えていたんですけど。ボールになったら普通に打たせようと決めていたので。三森も状態が上がり気味なので。きっちり犠牲フライを打ってくれました」
◆果敢な〝挑発〟打線も不発に終わった。日本ハム・新庄監督は先発9人中、あえて8人の右打者を並べたが打線がつながらなかった。ソフトバンク先発・大関は左腕だが、右打者を得意としている。対右の被打率・158に対し、対左は被打率・285。「左対左は投手有利」があてはまらない。データ重視なら、左打者を並べて有利に働かせたいところだが...。BIGBOSSの頭の中は違った。「ほとんど右(打者)を並べた。うちがつぶす。他のチームにも、データで『右でもいけますよ』って(示す)」24日に4号ソロを放つなど上昇気配の浅間を除き、他は右打者をスタメン起用した(両打ちのアルカンタラを含む)。しかし、七回まで4安打に抑え込まれ、走者を得点圏に進めることができたのは二回2死でのヌニエスの三塁打のみ。好機らしい好機すらつくることができず、データを打ち破る結果を残すことはできなかった。大関を最後まで崩すことができずに4安打無得点で、17日のリーグ戦再開から今季ワーストの7連敗。借金も最多の18となった。それでも新庄監督は「選手たちは一生懸命やっている。レギュラーを奪い合うための、勝敗とか関係なしに懸命にやっている選手たちの成長を見ているのがすごく楽しい」と前を向く。すべては成長のため。常識にとらわれない発想力でチーム改革を進める。(箭内桃子)
◆日本ハムの伊藤は6回2失点と試合をつくったが、打線の援護がなく6敗目を喫した。四回は先頭打者への四球が失点のきっかけとなり「先制点を与えてしまい、流れをつくることができなかった」と反省した。左打者をより苦手とする相手左腕の大関に対し、両打ちを含めて8人の右打者をあえて並べた挑戦的な打線が不発で零敗。新庄監督は「インコースにクロス気味に入ってくる球が良かったですよね。あそこが頭に残るから」とたたえた。
◆日本ハムが泥沼の7連敗を喫した。新庄剛志監督(50)は大型連敗を喫し退任した米大リーグ・エンゼルスのマドン監督を引き合いに、危機感を示した。「エンゼルスのマドン監督が14連敗でくびになったでしょう。明日は我が身のつもりでやっていきたいと思います。今7なので、あと倍(笑)。あと6で止めたいと思います」トホホな苦笑いを浮かべながら、あくまで明るい〝新庄節〟。エンゼルスが14連敗を喫する中、マドン監督は12連敗で退任が発表された。日本ハムは17日のリーグ戦再開から7連敗。「ファンのためにどこでも勝ちたいと思いますけど、結局勝っていないので。食いしばって」と前を向いた。この日はソフトバンク先発・大関に手も足も出ず4安打完封負けを喫した。7連敗中は1試合平均1・57得点にとどまっている。「打席の中で結果は出ていないけど、悪くはない。それをつかんでもらって上がってくるのを待つ」と打線の奮起に期待した。
◆ソフトバンク・大関友久投手(24)が9回を投げ切り、無四球完封で5勝目を挙げた。「完封はやっぱり特別な感じがして。すごくうれしいです」一回、二回と安打を許したが無失点。立ち上がりをしのぐと、波に乗っていった。七回無死一塁ではアルカンタラを二ゴロ併殺。九回2死、102球目には直球を選び、木村を空振り三振でゲームセットだ。8回無失点だった18日の楽天戦(ペイペイドーム)に続く圧巻の投球で防御率1・94となり、同2・00の千賀をも下回った。仙台大から2020年育成ドラフト2位で入団。昨年5月に支配下登録され、新人王の資格を残したまま今季が3年目だ。藤本監督は相撲の番付に例えて「関脇に上がったとしておきましょう」と評価した。大関は「自分では決められないです」と謙遜したが「(名前の通りに)それにのぼっていけるように」と意気込んだ。球界の横綱を目指す中、プロ2度目の完封。きっと〝横審〟もうなずくピッチングだった。
◆今季初めて先発マスクをかぶった海野が攻守で勝利に貢献した。守備では強気のリードで、同学年の大関の完封勝利を演出。1死二、三塁で打席に立った四回はファウルで粘って変化球に食らいつき、ボテボテの当たりで三塁手の野選を誘って貴重な先制点を挙げた。初めてというお立ち台に上がり「この角度から見るスタンドは新鮮」と笑みがはじけた。この日は正捕手の甲斐の疲労も考慮され、チャンスが回ってきた。2番手として難しい調整が続くが「出る時に凡ミスをしたら話にならない」と投手とのコミュニケーションなど準備に余念なく臨んで躍動した。
◆日本ハムが今季13度目の零封負けで泥沼の7連敗。新庄剛志監督(50)はユーモアを交え、連敗ストップを誓った。「エンゼルスのマドン監督が14連敗でくびになったでしょう。明日はわが身のつもりでやっていきたいと思います。今7なので、あと倍(笑)。あと6で止めたい」今季14連敗を喫した米大リーグ、エンゼルスでジョー・マドン前監督は12連敗で解任された。17日のリーグ戦再開から続く連敗に指揮官は「ファンのためにどこでも勝ちたいと思いますけど、結局勝っていないので。食いしばって」と前を向いた。連敗中は1試合平均1・57得点と打線が沈黙。この日は左打者を苦手とする左腕大関に対し、両打ちを含めて8人の右打者をあえて並べたが散発4安打に終わった。BIGBOSSは「打てない時は外科? 内科? 精神科に行けばいいかな?」とジョークを飛ばし「打席の中で結果は出ていないけど、悪くはない。上がってくるのを待つ」と奮起に期待した。(箭内桃子)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
39 | 28 | 1 | 0.582 (↑0.006) | - (-) |
75 | 267 (+3) | 203 (-) | 46 (+1) | 41 (+1) |
0.264 (-) | 2.730 (↑0.04) |
2 (-) |
楽天 |
37 | 29 | 1 | 0.561 (↓0.008) | 1.5 (↓1) |
76 | 226 (-) | 199 (+2) | 42 (-) | 47 (-) |
0.234 (↓0.002) | 2.870 (↑0.01) |
3 (-) |
西武 |
35 | 34 | 1 | 0.507 (↑0.007) | 5 (-) |
73 | 220 (+2) | 200 (-) | 52 (+1) | 32 (-) |
0.221 (↓0.001) | 2.420 (↑0.03) |
4 (-) |
ORIX |
35 | 36 | 0 | 0.493 (↑0.007) | 6 (-) |
72 | 198 (+4) | 217 (-) | 29 (+1) | 35 (+1) |
0.235 (↑0.002) | 2.760 (↑0.04) |
5 (-) |
ロッテ |
33 | 36 | 1 | 0.478 (↓0.007) | 7 (↓1) |
73 | 218 (-) | 235 (+4) | 38 (-) | 72 (+1) |
0.219 (-) | 2.800 (↓0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
26 | 44 | 0 | 0.371 (↓0.006) | 14.5 (↓1) |
73 | 228 (-) | 266 (+3) | 54 (-) | 46 (-) |
0.236 (↓0.001) | 3.660 (-) |
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