DeNA(★4対5☆)広島 =リーグ戦11回戦(2022.06.25)・横浜スタジアム=
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広島
00500000051110
DeNA
02100010041100
勝利投手:森下 暢仁(5勝5敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗15S))
敗戦投手:濵口 遥大(2勝3敗0S)
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◆広島は2点ビハインドで迎えた3回表、菊池涼の適時二塁打などで同点とする。なおも続く好機では、中村健と羽月の連続適時打で3点を加え、リードを奪った。投げては、先発・森下が7回4失点で今季5勝目。敗れたDeNAは、先発・濱口が試合をつくれなかった。

◆DeNAは逆転負けで2連敗、早くも今季広島に10敗(1勝)となった。先発浜口遥大投手(27)が3回に乱れた。2死後、4番からの中軸に対して四球、四球、死球。押し出し含む5点を献上した。援護点をもらった後の失点を課題に臨んだが、またも味方の先制直後に失点した。11安打しても追いつけず、借金は今季ワーストタイの8に。三浦監督は「あの5点は大きかった。今週1試合残ってますから、やり返せるようにやるだけ」と3タテ阻止を掲げた。▽DeNA浜口(4回5失点で3敗目)「前回より早い回で降板となり悔しい。点を取ってもらった次の回に得点を許してしまい、いい流れをつくれずチームに申し訳ない」

◆1カ月ぶり白星。広島森下暢仁投手(24)が7回9安打4失点と苦しみながらも、5勝目をマークした。立ち上がりから失点を重ねるも、打線の援護と持ち前の修正能力で立ち直った。5月21日中日戦以来の勝ち星で、自身の連敗を4で止めた。1分けをはさんで4連勝となったチームは勝率5割復帰に王手をかけた。約1カ月ぶりの勝利に、笑顔はなかった。自身4連敗中だった森下は、この日も2回に3連打から2点を先制されると、5点の援護点をもらった3回は先頭への四球から失点した。再び先頭への四球から失点した7回まで3者凡退は2度のみ。毎回のように走者を出しながら何とかリードを守り抜き、7回9安打4失点で5月21日中日戦以来の5勝目を手にした。「野手に打ってもらって勝った試合なので、次はしっかりと抑えられるようにしたいです」。安堵(あんど)感はあっても、満足はない。5月28日ソフトバンク戦から4連敗。この日も3回まで球数50球を要して失点を重ねた。本来の投球ができない中でも、持ち前の修正能力で試合をつくった。真っすぐとチェンジアップを軸にしながら4回以降は7回まで1失点。DeNAの反撃をかわした。「今日も、勝ったけれど、内容は変わっていない。しっかりゼロで抑えられるようにしたいです」。白星をつかんだ喜びよりも、反省や悔しさの方が大きかった。結果に一喜一憂などしない。好投を続ける時期でも常に反省と課題を口にしてきた。甘いマスクの裏には、人一倍の負けず嫌いで向上心の塊、そしてチームの主戦としての自覚を宿す。「本当にチームのためにもっと頑張りたい。自分だけふがいないピッチングをしているので、しっかりしたいです」。胸の中に残る自身への怒りを次回登板にぶつけたい。チームは24日の大瀬良に続き、連敗が続いた主戦2投手に白星が付き、引き分けを挟み4連勝となった。勝率5割復帰にあと1勝。佐々岡監督は「ピッチャーというのは1つ勝ちが付けば、メンタル的にも変わってくるでしょう。この1勝というのはチームにも当然ですけど、森下にとって大きなものだと思います」と久々の白星がきっかけとなることを期待した。【前原淳】○...栗林良吏投手が9回を2三振を含む3者凡退で1点を守り抜いた。味方がチャンスを生かせず、流れがDeNAに傾く中での登板だった。先頭楠本を見逃し三振に切ると、3番佐野を二ゴロ。4番牧は空振り三振。23日阪神戦はプロ初の3連投で失点しセーブ失敗。ベンチ入りを外れた前日24日をへて、火消し役をまっとうした。「阪神戦も上位打線にやられているので、先頭から集中して、ギアを上げて入りました」。完全投球で15セーブ目を挙げた。○...3戦連続スタメンの中村健人外野手が決勝打を放った。同点に追いついた3回。なおも2死満塁から粘った末の8球目内角低めを右翼線に落とした。「甘い球が来るまで粘ってやろうと思ったので、その結果が最高の結果になって良かった。ストライクだったら(バットに)当ててやるって思いで入ってたので、それがいいところに飛んでくれたと思います」。2戦連続打点で勝利に貢献した。

◆試合前の時点で気温が33度を記録した横浜スタジアム。ベンチには暑さ対策のすだれが設けられ、練習前に報道陣の取材に応じたDeNA・三浦大輔監督(48)は「まあ、暑いでしょ、この時期は。(現役時代は)暑いのはそんな嫌いじゃなかった。(地元の)奈良の盆地はもっと暑かったからね。選手もそうだけど、コーチ、スタッフも体調管理を気をつけてもらいたい」と語った。ナイター翌日のデーゲーム。気温も高くチームは〝働き方改革〟を行った。「コンディショニングをしっかりと、かといって練習量が落ちてもいけない。選手によっても違うので、トレーナー、コーチに見てもらいながら調整してもらっています」と指揮官。この日は藤田、大和、宮崎、佐野、牧が全体練習開始時にはグラウンドに姿を見せず、途中からグラウンドで体を動かし打撃回りでは最後の組に入った。宮崎はケージに入らず、佐野はグラウンドでの練習を行わなかった。試合前のシートノックも前日はソトが参加せず、この日はチーム全体で行わなかった。昨季から状況によってシートノックを行わない日も設けており、三浦監督は「練習時間の調整とか、外にいる時間を、シートノックにしてもそうですよね、きょうはやらないですし、やる日とやらない日を分けたりしています」と明かした。

◆DeNAはもう一押しを欠いて競り負けた。2―5の三回は無死二、三塁の好機をつくりながら内野ゴロの間の1点止まり。1点差に迫って迎えた八回は1死一、三塁から代打ソトが空振り三振、蝦名が遊ゴロに倒れた。勝負強さを欠く打線に、三浦監督は「追い付かないといけなかった」と厳しい表情だった。今季の広島戦は早くも10敗目。相性の悪さを一向に払拭できない。三浦監督は「今週あと1試合残っている。一つ取って、やり返せるようにするだけ」と自らに言い聞かせるように話した。

◆広島の森下が5月21日以来となる5勝目で自身の勝率を5割に戻した。この間、4度先発して全て黒星。ようやくトンネルを抜け出したものの、7回で9安打を浴びて4点を失い「野手に打ってもらって勝った試合」と満足感はなかった。一、六回以外は安打を許し、二回には先に2失点。直球、変化球とも本調子ではなかったが、三回にもらった5点の援護をなんとか無駄にしなかった。「(先発投手陣で)自分だけふがいない投球をしている。次はゼロで抑えたい」と反省の言葉を並べた。

◆最後まで打ち続けた〝勝負手〟は実らなかった。DeNAは追い上げを見せるも、1点が届かずに連敗。広島との今季対戦成績は、ついに1勝10敗となった。先発の浜口が4回5失点でノックアウト。そこから5投手をつぎ込み、ビハインドにも関わらず八回は伊勢、九回はエスコバーと勝ちパターンの2投手も投入し、攻撃へ望みをつないだ。1点を追う八回、左前出で出塁した大和に代走・森を起用。代打の伊藤光が左前打で1死一、三塁と好機を演出し、満を持して代打・ソトを送ったが空振り三振。ハマスタでは今季最高の気温32・8度を記録した酷暑の中、応援を続けたファンのため息がもれた。今季ワーストタイの借金8に三浦監督は「もう一押しというところで食らいついたが、終わってみれば(三回の)5点が大きかった」と唇をかんだ。(浜浦日向)

◆DeNA・浜口遥大投手(27)は〝魔の三回〟に沈んだ。4長短打に3四死球が絡んで一挙5失点。四回の攻撃で代打を送られた。4回6安打5失点で3敗目。「前回登板より早い降板となり悔しい。点をもらった次の回に得点を許し、良い流れをつくれずチームに申し訳ない」。今季はとにかく広島に勝てない。今季の対戦成績は、ついに1勝10敗となった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
46231 0.667
(↓0.009)
-
(-)
73308
(+5)
236
(+19)
82
(+2)
48
(-)
0.253
(↑0.001)
2.960
(↓0.2)
2
(-)
巨人
39360 0.520
(↑0.006)
10
(↑1)
68294
(+19)
316
(+5)
82
(+6)
37
(-)
0.247
(↑0.003)
3.790
(↓0.02)
3
(-)
広島
34353 0.493
(↑0.008)
12
(↑1)
71271
(+5)
266
(+4)
35
(-)
13
(-)
0.255
(↑0.001
3.430
(↓0.01)
4
(-)
阪神
33382 0.465
(↑0.008)
14
(↑1)
70247
(+10)
215
(-)
49
(-)
53
(+1)
0.237
(↑0.003)
2.740
(↑0.04)
5
(-)
DeNA
29370 0.439
(↓0.007)
15.5
(-)
77229
(+4)
281
(+5)
51
(-)
24
(-)
0.250
(↑0.001
3.870
(↓0.01)
6
(-)
中日
30400 0.429
(↓0.006)
16.5
(-)
73206
(-)
278
(+10)
37
(-)
23
(-)
0.244
(↑0.001)
3.820
(↓0.05)