ロッテ(★0対5☆)オリックス =リーグ戦10回戦(2022.06.24)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:山岡 泰輔(5勝3敗0S)
敗戦投手:本前 郁也(2勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(5号・9回表2ラン)

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◆オリックスは2回表、伏見の併殺打の間に1点を先制する。そのまま迎えた6回に紅林の適時打と福田のスクイズで2点を加えると、9回には吉田正の2ランが飛び出し、試合を決定づけた。投げては、先発・山岡が9回無失点の快投。今季5勝目を完封で飾った。敗れたロッテは、打線が沈黙した。

◆"美爆音"で知られる千葉・習志野市立習志野高校吹奏楽部が、試合前にパフォーマンスを行った。見事なトランペットソロからの「カモメが跳んだ日」を演奏し、カモメが描かれる球団のペットマークを人文字で作ると、文字はやがて「M」に変わり、球団歌「We Love Marines」の演奏へ。さらに荻野貴司外野手(36)や中村奨吾内野手(30)の応援歌がメドレーで演奏されると、感極まる表情のファンも。ベンチの中村奨も笑顔を浮かべた。最後は「エスパニア・カーニ」のファンファーレから、同校OB池田来翔内野手(22)の高校時代のテーマでもあった「エル・クンバンチェロ」「レッツゴー習志野」といった同校の応援歌が演奏され、ファンたちは手拍子で盛り上げた。この日は、いつも以上にホームタウン千葉県のために戦う日「ALL FOR CHIBA」として開催されている。

◆新外国人右腕のロベルト・オスナ投手(27)が来日初登板した。3点を追う8回、4番手として登板。名前がコールされると場内がわき、右翼に登場した背番号42のオスナはリリーフカーに乗らず、54歩かけてマウンドまで駆けた。先頭の安達に中前打を許すも、犠打を試みた佐野皓はカットボールで空振り三振に。伏見に四球を出し1死一、二塁としたが、紅林、福田を打ち取り、無失点でしのいだ。来日初登板を終え、スタンドから拍手が送られた。高めのボールを捕手の佐藤都が捕逸し、その後木村投手コーチらがマウンドへ向かう場面もあった。14メートルの強風で帽子が飛ぶシーンもあるデビューだった。メキシコ出身のオスナは大リーグ通算155セーブの実績を誇り、19年のアストロズ時代には38セーブで最多セーブに輝いている。6月9日に獲得が発表された。

◆オリックス山岡泰輔投手(26)が9回108球4安打無失点の力投で4年ぶりの完封勝利を飾った。今季5勝目だ。18年9月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、自身3度目の完封に、笑顔でハイタッチを繰り返した。防御率1・51は1・55のオリックス山本、1・56のロッテ佐々木朗を抜き、リーグトップに立った。これでチームは3連勝で借金2。25日の先発はエース山本。波に乗る。

◆ブルペンから出て、右翼ポールのちょっと前がスタート地点だった。3点を追う8回に、ロッテの新外国人右腕、ロベルト・オスナ投手(27)が来日後初登板。リリーフカーに乗らず、駆けだした。「走ることによって体が温まる。もう1つの理由が、走りながら考えることができて。スカウティングリポートを頭の中で繰り返しながら、どういう投球をしていこうかなというのを走りながら確認できるので」強い風の中を54歩で駆けて、マウンドへ走った。2万人以上の拍手が包む。天に3度の祈りをささげ、18・44メートルの勝負の場へ。打者5人を要したが、無失点で終えた。「こんな球場で、こんな風があって、こういう状況で自分のボールがどう変化をするのか、というのが分かったのが良かった」強い海風は聞いていた。「シカゴで投げた時と同じかなと思ったんですけど、やっぱりシカゴよりかは強かったですね。何球かですけど、自分が足を上げて投げる時に体がちょっと動いてしまったというのは感じました」。メジャーよりやや低いと感じたマウンド。14メートルの強風に帽子を飛ばされたが、それもまた経験だ。来日からちょうど2週間、2軍戦にも登板しながら、この日へ備えてきた。日本文化にもアクティブ。すしのワサビは「泣きそうになるくらい、鼻が」と笑うものの、それとはまた違った高まりに包まれたのが、この夜だった。代表取材の最後、自身から切り出した。「自分が登場した時にファンの皆さんが温かく迎えてくれて、そこには本当に感動しましたね。ファンの皆さんの声援がすごくうれしかったので、それに応えるような投球をどんどんしていきたい、と書いて下さい」新たな仲間が加わった。【金子真仁】

◆オリックス選手会長の吉田正尚外野手が、9回に特大の5号2ランを放った。「1球で仕留められました。よかったです。いい感触でした」。完璧に捉えた打球は右翼最上部の照明に直撃。推定飛距離140メートルのアーチで、痛めている左太もも裏を気にすることなく、ゆっくりとダイヤモンドをまわった。4月30日西武戦以来の1発。この日は妻ゆり香さんの誕生日で、記念球は回収した球場スタッフから受け取った。自身の打撃手袋と交換し「いいスイングができた。打ててよかったです。(妻に)渡そうと思う」と、珍しく照れた表情を見せた。?○...オリックスの20歳紅林が6回に中前打で追加点を奪った。1死一、二塁で代わったばかりの2番手小野の直球を捉え、打球が二塁ベースに当たるラッキーもあって適時打に。「(1点)リードしていましたが、山岡さんにもっと楽に投げてもらいたい」と先輩の完封劇を援護した。17日のリーグ戦再開後は、これで19打数10安打と好調ぶりを示している。

◆最大風速15メートルの風に、金髪パーマがなびいた。オリックス山岡泰輔投手(26)が、9回108球4安打無失点の力投で4年ぶりの完封勝利を飾った。18年9月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、自身3度目の完封劇場。今季5勝目の記念球は、いつものようにスタンドのちびっ子ファンに手渡した。「完封した僕がボールを持って帰るよりも、球場に見に来てくれた子がもらう方がうれしいと思う。それで、また見に来てくれたらいいなと」プロ通算40勝目だが、手元にある記念球は3つだけ。17年のプロ初勝利、同年のプロ初完封の記念球は広島の実家に贈り、昨年の日本シリーズ第5戦(東京ドーム)で救援登板してつかんだ勝利球は自宅に。喜ぶ顔のため腕を振り切った。吹き荒れた強風には「体が細いから、すぐ(風に)やられる」と笑った。8回終了時に中嶋監督から「行くか?」と聞かれた。深くうなずくと、指揮官は「やったれ」と、信頼して送り出した。山岡はこれで防御率1・51で山本、佐々木朗を抜き、リーグトップだが、25日は山本が先発予定で「明日に投げる投手にすぐ抜かれると思う。頑張って追い付いていこうと思います」と控えめに話した。強風ゆえ、マウンドに立つだけで体力を使うZOZOマリン。ここで、9回を投げきり「これ(完封)を続けられる投手ってすごいなと。そういう投手になっていかないといけない気持ちがすごく芽生えた9回だった」。チームはここ5試合で3完封。強力先発陣の奮闘で4位浮上。着実に上位を狙う。【真柴健】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】24日のロッテ戦。強風のZOZOマリンでオリックス山岡泰輔が快投。完封で今季5勝目を挙げた後、優しい一面も披露しました。

◆6月10日に入団会見を行ったロッテの新外国人のロベルト・オスナ投手(27)が八回に1軍初登板。ゾゾマリンの強風に帽子が飛ばされる場面や佐藤都志也捕手(24)とサイン確認をするようなシーンも見受けられたが、1回1安打1四球で無失点デビューを果たした。この日の最速は151キロ。オスナは0-3でリードされた八回に4番手でマウンドへ上がった。先頭の安達には中前打を許したが、佐野は内角へのカットボールで空振り三振。続く伏見の打席では高めに抜けた直球を佐藤都が捕球できず。直後にマウンドに集まり通訳を介して佐藤都とサインを確認するような場面も見受けられた。その後伏見に四球を与え1死一二塁のピンチとなったが、紅林を一直、続く福田は投ゴロに仕留め、初登板を無失点で切り抜けた。メキシコ出身の右腕は米大リーグ通算314試合に登板し、14勝18敗、155セーブ、防御率2・74。2019年にアストロズで38セーブを挙げて最多セーブ王に輝いた。獲得発表時に井口監督は「実績十分の投手。150キロを超えるストレートに多彩な変化球を持っており、さらにコントロールもよく頼もしい存在」と期待を寄せている。

◆踏ん張って、最低限の仕事を果たした。ロッテ・本前郁也投手(24)が0-1の六回1死一、二塁のピンチを招いたところで降板を告げられた。「風による変化球の変化量などを頭に入れてマウンドに立った。それに関しては良かったが、回の途中で交代し、リリーフ陣に迷惑をかけて申し訳ないです」。後続投手が打たれ、5回?を5安打3失点(自責点1)。何とか粘ったといえそうだが、それ以前に打線が沈黙した試合だった。勝てば勝率5割に復帰する一戦とあってチームは活気に満ちていたが、井口監督には悩みの種ががあった。昨季27本塁打を放ったマーティンが、試合前の時点で打率・169の大不振。指揮官は「凡打の内容が良くなさすぎて、走者を動かせられない。今は厳しいかなという感じです」と明かした。この日は「7番・右翼」で起用され、2打席連続で左飛。第3打席は四球を選んだ。指揮官から「頑張ってもらわないと困る」と背中を押され、苦しみながら前を向いた。劣勢の中、八回は新外国人投手のオスナが来日初登板。リリーフカーに乗らず、小走りでマウンドへ向かった。メジャー通算155セーブを誇る右腕は安打と四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、後続を断って無失点。2万4038人が詰めかけたスタンドから大きな拍手が送られた。あきらめない姿勢を見せ続けるも、最後まで山岡を打ち崩せず。散発4安打で今季12度目の完封負け。勝率5割復帰は失敗に終わった。(広岡浩二)

◆オリックスが3連勝した。二回に伏見の併殺打の間に1点を先行し、六回に紅林の適時打と福田のスクイズで2点、九回に吉田正の2ランで加点。山岡は散発4安打に抑えて4年ぶりの完封で5勝目。ロッテは本前を援護できなかった。

◆オリックスの紅林が1―0の六回に適時打を放った。1死一、二塁から代わったばかりの小野の甘い直球を中前にはじき返した。好投を続けていた山岡に貴重な援護点をプレゼントし「もっと楽に投げてもらいたかった」とぐっと拳を握った。五回にも先頭で中前打を放っており、これで交流戦明けは6試合連続安打となった。「少しずつ打席の中で余裕が出てきた」と話していた通り、持ち前の積極的なスイングが戻りつつある。高校出2年目の昨季に遊撃のレギュラーに定着。しかし、今季は開幕から打撃不振が続き、2軍落ちも経験した。打撃でアピールを続け、正遊撃手の座を固めたいところだ。

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が、超特大の一発を放った。3─0の九回無死一塁。ロッテのD5位・八木(三菱重工West)が投じた直球をとらえ、打球は右翼ポール際へ。高々と舞い上がった白球は、球場の上部に設置された照明付近へと飛んで行った。左太もも裏の軽度筋損傷の影響から1軍復帰後、初アーチは4月30日の西武戦(京セラ)以来となる5号2ラン。試合を決定付けるダメ押し弾となった。

◆ロッテが今季12度目の零封負け。本前郁也投手(24)が先発し、5回?を5安打5三振3失点(自責点1)で、今季初黒星。新外国人選手のロベルト・オスナ投手(27)が来日初登板し、八回を無失点に抑えた。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--新外国人のオスナが来日初登板「きょうは、どこかで登板させたいと思っていた。あまりプレッシャーのない場面(3点を追う八回から登板)でしたけど、まずは初登板できたことがよかったと思います」--オスナの投球について「まとまっていると思う。変化球で散らしながら投球すれば、抑えられると思います」--強風の中、本前は粘投した「粘りながらよく投げたと思います。(六回無死一塁から)投手ゴロをはじいたのが、一番もったいなかった。取れるゲッツーを取れなくて、失点につながってしまった」--味方打線について「(相手先発の山岡を)攻略しようと思い、いろいろな戦略を立てながらいきましたが、打ち損じが多く、なかなか的を絞りきれなかったと思います」--あす25日のオリックス先発は山本「割り切って攻撃していかないといけない投手。しっかり戦略を練りながら、やっていきたいと思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
38281 0.576
(↑0.007)
-
(↓0.5)
76264
(+5)
203
(+1)
45
(+1)
40
(+3)
0.264
(↑0.001)
2.770
(↑0.03)
2
(1↓)
楽天
37281 0.569
(↓0.009)
0.5
(↑0.5)
77226
(+3)
197
(+4)
42
(-)
47
(+1)
0.236
(↑0.002)
2.880
(↓0.01)
3
(-)
西武
34341 0.500
(↑0.007)
5
(↑0.5)
74218
(+4)
200
(+3)
51
(+2)
32
(-)
0.222
(↓0.001)
2.450
(-)
4
(1↑)
ORIX
34360 0.486
(↑0.008)
6
(↑0.5)
73194
(+5)
217
(-)
28
(+1)
34
(-)
0.233
(↑0.001
2.800
(↑0.04)
5
(2↓)
ロッテ
33351 0.485
(↓0.008)
6
(↓0.5)
74218
(-)
231
(+5)
38
(-)
71
(-)
0.219
(↓0.001)
2.780
(-)
6
(-)
日本ハム
26430 0.377
(↓0.005)
13.5
(↓0.5)
74228
(+1)
263
(+5)
54
(+1)
46
(+1)
0.237
(↓0.001)
3.660
(↓0.03)