巨人(★5対7☆)DeNA =リーグ戦10回戦(2022.06.23)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
12020200071602
巨人
00000410051201
勝利投手:東 克樹(1勝5敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗14S))
敗戦投手:赤星 優志(3勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(8号・1回表ソロ),森 敬斗(1号・6回表2ラン)
【巨人】中田 翔(6号・6回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 DeNA戦チケット予約

DAZN

◆DeNAは初回、佐野のソロで先制に成功する。続く2回表に森と蝦名の適時打で2点を加えると、4回には2死二三塁から蝦名の2点適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・東が6回途中3失点で今季初勝利。敗れた巨人は、先発・赤星が乱調だった。

◆巨人赤星優志投手(22)はここまで41回2/3を投げて被打率2割7分だが、得点圏に走者を置いた場面で被打率3割4分9厘、満塁時に被打率7割5分とピンチで打たれるケースが目立つ。今日は粘りの投球を見せて白星をつかめるか。

◆DeNA佐野恵太外野手が、2試合連続となる先制の8号ソロを放った。1回2死、巨人赤星のカットボールを中堅右に運んだ。「ギリギリでしたが、本塁打になり、良かったデスターシャ!」と本塁打パフォーマンスの「デスターシャ」と「良かったです」をコメントで組み合わせ、喜びを表現した。

◆観戦した巨人長嶋茂雄終身名誉監督(86)が、奇跡の大逆転Vの再現を期待した。捕手後方の特別室で観戦。5回開始前に場内アナウンスで紹介されると、左手を挙げてスタンドからの大きな拍手に応えた。試合は6回2死二塁では、12日にジャイアンツ球場で直接指導した中田が代打で本塁打を放つなど終盤に追い上げたが、序盤の大量失点が響いて敗戦。首位ヤクルトに10ゲーム差をつけられた。監督として96年に最大11・5ゲーム差をひっくり返した「メークドラマ」を成し遂げた長嶋氏は「(中田は)力感がないスイングでナイスバッティングでしたね。逆方向にも飛距離が出るバッターですからいいきっかけになるといいですね。ジャイアンツはヤクルトを追う展開ですが、まだシーズン半ばです。これから先、ひと山もふた山もあるでしょう。過去にもジャイアンツはメークドラマ、メークレジェンドを成し遂げてきました。これからの巨人軍の戦いに期待しています」とコメントした。

◆DeNA森敬斗内野手がプロ初本塁打をマークし、3カードぶりの勝ち越しに貢献した。5点リードの6回無死二塁、巨人戸田の直球を右中間席に運んだ。「ホームランになると思わなかったので、全力で走った」と50メートル走5秒8の俊足でダイヤモンドを走り抜けた。「いやー、もう率直にうれしいです」と笑顔。三浦監督からは「つないでくれと思ってたところで、最高の形で得点できた」と称賛された。3年目の今季は、開幕スタメンの候補だったが、故障で出遅れ、3日の楽天戦から今季初昇格した。雰囲気を変えられる選手と期待される中、森は「普通にというか、あまり張り切らずにやることは意識しています」と地に足をつける。2回には今季初の適時打も放ち、2安打3打点。22日の同戦では遊撃の守備で"レーザービーム"で沸かせた若武者が、攻守で存在感を示した。【久保賢吾】

◆巨人の坂本勇人内野手(33)がグラウンドにコロンと転がる、おちゃめな一面を見せた。7回1死、DeNA宮崎の中前へ抜ける寸前の当たりに見事に追いつくと、体を回転させ一塁に送球。微妙なタイミングもセーフの判定が出て、原監督はリクエストを要求した。バックスクリーンの大型ビジョンにスローモーション映像が映し出される。坂本自身もしゃがみながら、じっとその場面を見つめたがセーフの判定と分かると、よっぽど悔しかったのか、左側にコロンと転がった。結果的にリクエストは失敗に終わり、宮崎の遊安となった。

◆巨人坂本勇人内野手(33)が中日福留を上回り、現役単独最多の通算410二塁打を決めた。7点を追う6回1死一塁、DeNA東の内角142キロ直球を左翼線にはじき返した。反撃ののろしをあげる適時二塁打で、現役単独最多とした。「次にいい形でつなぐことを考えていました。(吉川)尚輝がホームまでよく走ってくれたし、チームが良い流れになればと思います」とコメントした。1点を追加し2点差に迫った7回には1死一、二塁と、本塁打で逆転の場面で打席に向かうも、最後は外角直球で見逃し三振に倒れた。歴代では単独10位に浮上。松井稼頭央にあと1本に迫った。

◆DeNA東克樹投手(26)が、6回途中3失点の粘りの投球で今季初勝利をマークした。毎回走者を背負いながら、要所を締める投球で5回まで無失点と粘って、ゲームを作った。打線は、1回に佐野の2戦連発の8号ソロで先制。6回には森のプロ初本塁打など、計7点の援護を受けた。今季は開幕投手を務めたが、自身5連敗で5月16日に抹消。2軍で状態を上げ、再昇格後初登板で待望の白星を挙げた。東は「全体通して、イニングの先頭打者を出してしまうことが多く、リズムに乗れなかったですが、光さん(伊藤)とコミュニケーションを取って、1人1人丁寧に投げられたことは良かったです。6イニングを投げきれなかったことを反省点として、次回登板までに課題をつぶしていきたいです」とコメントした。

◆DeNAが、今季最多の16安打7得点で巨人に打ち勝ち、最下位を脱出し、5位に浮上した。1回に佐野が、2試合連続となる先制の8号ソロ。2回には森の今季初の適時打、蝦名の適時打で2点を追加した。4回にも蝦名がこの日3打点目の右前適時打を放った。6回には森が、戸田の直球を右中間席に運び、プロ3年目で初本塁打をマークした。先発東は6回途中3失点の粘りの投球で、今季初勝利をマークした。▽DeNA佐野(2試合連続となる先制の8号ソロ)「ギリギリでしたが、本塁打になり、良かったデスターシャ!」▽DeNA蝦名(2安打3打点で勝利に貢献)「チャンスだったので、攻める気持ちを持って積極的に打ちにいきました」

◆巨人が最下位DeNAに敗れ、4カード連続の負け越しとなった。首位ヤクルトとのゲーム差は10に引き離された。先発のルーキー赤星が4回7安打5失点とふるわなかった。1回2死、佐野にいきなり先制ソロを浴びる苦しい立ち上がり。2回にも4安打を浴びて2失点。4回にも2死二、三塁からDeNA蝦名に、この日2本目の適時打を許して5失点を喫した。5回から登板した2番手戸田も、DeNA打線の勢いを止められない。2イニング目の6回、無死二塁から森にプロ初アーチとなる2ランを被弾して7点目を献上。リードを大きく広げられた。打線は終盤から奮起。6回1死一塁、坂本が現役単独最多となる410二塁打目で1点を返すと、代打中田の6号2ランで3点差に迫った。続く7回にも1死一、二塁から主砲岡本和が中前適時打を放ち、2点差まで追い上げるも、ここまで。エスコバー、山崎康晃のDeNA救援陣に8回、9回を無失点に締められて敗戦。24日から始まる首位ヤクルトとの3連戦へ、いい流れで敵地神宮に乗り込むことはできなかった。▽巨人赤星(初の連勝を狙った先発も4回7安打5失点で4敗目)「決めに行ったボールが全て甘く入ってしまった。そこをしっかり投げきれるようにしなければいけない」

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(30)がフェンス際で好守を見せた。3回、DeNA佐野の左翼への飛球を追いかけ、ジャンプしてフェンスに激突しながら捕球した。守備が課題とされている助っ人から白い歯がこぼれた。

◆巨人原辰徳監督(63)が若手投手陣の奮起を期待した。先発のルーキー赤星優志投手(22)は4回5失点でKO。6回と7回で5点をかえしたが、序盤の大量失点が響いた。原監督は「若い選手ですから、育てるには辛抱って必要だし、若い選手たちも奮起は必要になってきますね」と求めた。粘りを見せた打線には「明日につながるというところ」と首位ヤクルト3連戦への好材料ととらえた。

◆DeNA東克樹投手(26)が、粘りの投球で今季初勝利をつかんだ。毎回走者を背負いながら要所を締め、5回2/3を3失点でリリーフ陣にバトンを渡した。今季は開幕投手を務めたが、自身5連敗で5月16日に抹消。再昇格後初登板で待望の白星を挙げた。「ホッとしてます。光さん(伊藤)とコミュニケーションを取って、丁寧に投げられたことは良かった」と話した。

◆DeNA・佐野恵太外野手(28)が一回2死走者なしから中越えに2試合連発となる8号ソロを放った。高々と舞い上がった打球はフェンスオーバーの目印となる黄色のバーをわずかに越えた。二塁塁審も一度は手を回し、スタンドインを示したが跳ね返った打球を巨人守備陣が処理したため、佐野はそのまま走塁を続け、三塁にスライディングした。審判団が集まり、審判団の判断でリプレー検証を行ったが、最終的には本塁打の判定を下した。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)が左翼フェンス際で超ファインプレーを見せた。0―3の三回、先頭のDeNA・佐野が放った大きな飛球を、左翼手・ウォーカーが背走して追いかけ、フェンス際でジャンプして見事にキャッチ。勢い余ってフェンスに激突して地面に転がったが、ボールは離さなかった。先発のルーキー赤星を助ける守備だった。ウォーカーといえば、豪快な打撃や俊足で貢献する一方、送球など守備面が課題。決勝の15号ソロを放った前日22日の第1戦後には、原監督が「決して守備は上手とは言えないけれど、8月くらいには、さらにうまくなっていると思います。毎日、練習をよく亀井コーチとやっている」と、亀井善行外野守備走塁コーチと連日守備特訓を行う姿勢を評価していた。練習の成果が少しずつ表れているようだ。

◆24日の広島戦(横浜)に先発するDeNA・今永昇太投手(28)は、試合前の練習でエクササイズなどで調整した。今季初登板となった5月6日以来の広島との対戦に「1試合の中で2、3度チャンスをつくってくる打線のイメージ」と警戒した。再び大瀬良とのエース対決となるが「前回も7回まで粘る投球を見せつけられた。タフな投げ合いになりますが、投げ勝ちたい」と気合を入れた。

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が通算二塁打数でプロ野球歴代単独10位に浮上した。「5番・遊撃」で先発した主将は、7点を追う六回1死一塁でDeNAの左腕・東から左翼線へ適時二塁打を放った。これで通算410二塁打とし、並んでいた榎本喜八、福留孝介(現中日)を抜いた。同9位は坂本の少年時代のあこがれでもある松井稼頭央の411本、そして同8位は〝ミスター・ジャイアンツ〟長嶋茂雄の418本。同1位は立浪和義(現中日監督)の487本となっている。

◆巨人・中田翔内野手(33)が2-7の六回2死二塁で代打で登場し、右翼席へ6号2ランをほうり込んだ。今月9打席目での初安打となり、5月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の本塁打。チームは7点ビハインドからこの回に4点を返し、3点差に詰め寄った。この日は、中田が不振で2軍調整していた6月12日に川崎市のジャイアンツ球場で、直接指導をしてくれた長嶋茂雄終身名誉監督(86)が観戦。中田がミスターの前で豪快な一発を披露した。

◆高卒3年目のDeNA・森敬斗内野手(20)が六回、右翼席へプロ初本塁打となる2ランを放った。1ボールからの2球目、戸田の低めの直球をすくい上げ「とにかくランナーを進める意識が良い結果につながったと思う。プロ初本塁打、うれしいです!!」とはにかんだ。神奈川・桐蔭学園高から2020年にドラフト1位で入団。強肩、俊足も光る期待の遊撃手が、1軍の舞台でパワーも見せた。

◆主将の一振りがチームを勢いづけた。DeNA・佐野恵太外野手(27)が一回2死走者なしから、中越えに2試合連発となる8号ソロを放った。「打ったのはカットボール。自分のスイングで捉えることができた。ギリギリでしたが、本塁打になり良かったデスターシャ!」牧、桑原らチームのゲーム愛好家たちの間ではやっている本塁打パフォーマンス、ゲーム実況を配信するYouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」のポーズ「デスターシャ」を披露し、ベンチを盛り上げた。珍しい光景だった。高々と舞い上がった打球は、フェンスオーバーの目印となる黄色のバーをわずかに越えた。二塁塁審も一度は手を回しスタンドインを示したが、跳ね返った打球を巨人守備陣が処理したため、佐野はそのまま走塁を続け、三塁にスライディングして到達した。審判団が集まり、審判団の判断でリプレー検証が行われた。数分の検証の後、判定は本塁打。今度は悠々と三塁から本塁へ生還すると、土のついたユニホームで本塁打の祝福を受ける〝珍光景〟に笑みを浮かべた。交流戦では1番を打つなど、あらゆる形で打線を引っ張る主将が今季初の2試合連発でチームに貢献した。この一発が号砲となり、計16安打7得点で巨人に打ち勝ち、このカード2勝1敗と勝ち越した。(浜浦日向)

◆DeNAが逃げ切った。一回に佐野の8号ソロで先制。3―0の四回は蝦名の2点打、六回は森のプロ初本塁打となる2ランで加点した。東が5回?を3失点で今季初勝利。巨人は代打中田の2ランなどで追い上げたが及ばなかった。

◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が中13日で先発し、4回7安打5失点で4敗目(3勝)を喫した。原監督は「やっぱり育てるのには、われわれもどこかに辛抱が必要だし、彼らも奮起というかね、そういうものは必要になってきますね」と巻き返しを期待した。立ち上がりを課題とする新人右腕は一回に先制ソロを許し、二回に4本の単打を浴びて2失点を喫した。今季9試合に先発し、36失点中20失点を三回までに献上。「決めにいったボールが全て甘く入ってしまったので、そこをしっかり投げきれるようにしなければいけない」と反省した。

◆巨人・中田がプロ初の代打本塁打を放った。六回、154キロの直球を2ランとし「コンパクトに芯で捉えることができた」と納得顔を見せた。12日に2軍で指導を受けた長嶋茂雄終身名誉監督が観戦した中での一発。ミスターは「ナイスバッティング」とたたえ、チームにも「まだシーズン半ばです。過去にもジャイアンツはメークドラマ、メークレジェンドを成し遂げてきました」と期待した。

◆ハマの新星が、まばゆく輝いた。DeNAの高卒3年目、森敬斗内野手(20)がプロ初本塁打&今季初打点を一気にマークする2安打3打点の大暴れ。球界屈指のイケメンは、待望の一発に初々しくはにかんだ。「進塁打くらいの意識でいった。初本塁打は気にしていなかったけど、年がたってからだと恥ずかしいので、この辺で出て良かった」まずは二回1死一、三塁で巨人先発、赤星のフォークボールを右前適時打。今季初打点をマークすると、六回無死2塁では、2番手・戸田の直球を右翼席に突き刺した。〝3カ年計画〟が結実した。神奈川・桐蔭学園高からドラフト1位で入団した2020年、2軍首脳陣から、三振はOK、直球一本で強く振ることを求められた。2軍戦に58試合の出場で48三振を喫したが、最後まで振り続けた。2年目は持ち味の力強いスイングは残しながら、2ストライクからのアプローチに力を入れた。迎えた今季は石井琢朗野手総合コーチとキャンプからボールの内側にバットを入れる打撃を徹底した。大きく、柔らかく、確実に、まさに3年間の取り組みが集約されたプロ1号だった。 2月のオープン戦で走塁中に転倒。発表は右太もも裏の肉離れと左足首捻挫だったが、実際は2カ所の捻挫で実戦復帰に約2カ月半を要した。それでも焦らず、リハビリを乗り越え、今月3日に1軍へ戻ってきた。チームは3カードぶりの勝ち越しで4位に浮上。3位・広島とは1・5ゲーム差で24日から直接対決を迎える。「この勢いのまま、ここから順位を上げていけるように頑張ります」と森。東京ドームの左翼席を青く染めたベイファンへ、力強く〝反撃〟を誓った。(浜浦日向)★石井コーチの助言効いた 恩師の助言が効いた。「左小脳梗塞」から現場復帰へ歩みを進めている石井琢朗野手総合コーチの進言で、森は前日22日からバットを軽くし「トップ気味から手前寄りにバランスを変えてコンパクトに出せるように」変更した。コンタクト率を上げるための取り組みが功を奏し、2試合連続安打を記録。森は「ずっと打撃を見てもらっているので、その結果が出た」と感謝した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
45221 0.672
(↑0.005)
-
(-)
75287
(+10)
211
(-)
75
(+2)
48
(-)
0.249
(↑0.002)
2.710
(↑0.04)
2
(-)
巨人
38350 0.521
(↓0.007)
10
(↓1)
70269
(+5)
295
(+7)
75
(+1)
35
(-)
0.243
(↑0.002
3.610
(↓0.05)
3
(-)
広島
32353 0.478
(-)
13
(↓0.5)
73259
(+3)
262
(+3)
32
(+1)
13
(+1)
0.253
(-)
3.470
(↑0.05)
4
(2↑)
DeNA
29350 0.453
(↑0.009)
14.5
(-)
79225
(+7)
269
(+5)
51
(+2)
24
(+1)
0.250
(↑0.003
3.810
(↓0.02)
5
(1↓)
阪神
31382 0.449
(-)
15
(↓0.5)
72231
(+3)
211
(+3)
49
(-)
51
(+3)
0.233
(-)
2.760
(↑0.01)
6
(1↓)
中日
30380 0.441
(↓0.007)
15.5
(↓1)
75202
(-)
262
(+10)
37
(-)
23
(-)
0.242
(↓0.001)
3.730
(↓0.09)