広島(☆5対4★)阪神 =リーグ戦10回戦(2022.06.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:松本 竜也(1勝1敗0S)
敗戦投手:アルカンタラ(1勝2敗1S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(5号・10回裏ソロ),宇草 孔基(1号・11回裏ソロ)

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◆広島が劇的なサヨナラ勝利。広島は1点ビハインドで迎えた延長10回裏、坂倉のソロが飛び出し、同点とする。続く11回には、宇草が値千金のソロを放ち、試合を決めた。投げては、6番手・松本がプロ初勝利。敗れた阪神は、7番手・アルカンタラが2被弾と誤算だった。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が通算100本塁打目を目指す。広島先発の遠藤とは通算11試合対戦して24打数4安打、2本塁打、打率1割6分7厘。20打席以上対戦した広島投手の中で最も低い打率だが、遠藤から節目の1発を打てるか。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が通算100本塁打を目指す。「5番一塁」で先発。前日21日には左翼への18号2ランを放っており、2試合連発で大台に乗せられるか。広島先発の遠藤淳志投手(23)とは通算11試合対戦して24打数4安打、2本塁打、打率1割6分7厘。20打席以上対戦した広島投手の中で最も低い打率だが、6月10本塁打の勢いそのまま、遠藤から節目の1発を打てるか。また、阪神は前日から1、2番を入れ替えた。中野拓夢内野手(25)が、4月20日DeNA戦以来、約2カ月ぶりに「1番遊撃」で先発。島田海吏外野手(26)が、今季初めて2番でスタメン出場する。

◆阪神中野拓夢内野手(25)にヒヤリとする場面があった。1点ビハインドの3回2死一、二塁。打者近本光司外野手(27)の中前打で、二塁走者の中野は一気に本塁を狙いヘッドスライディング。この時、捕手会沢と衝突し、しばらくその場から動けなかった。執念で同点ホームをタッチしたものの、トレーナーとベンチへ戻る際には顔を気にするそぶりを見せていた。その裏には問題なく遊撃の守備に就き、プレーを続行した。試合後、取材に応じた中野は「(ホームに突入する)場所が空いてなくて、頭から突っ込むだけかなと考えていた」と状況を説明。「今は全然、何ともない。若干、張りというか、ムチ打ちみたいな感じもあるんですけど。最近チームに貢献できていなかったので、途中で代わるのだけは嫌だなと思っていたので。そこは気持ちで何とか頑張りました」と気丈に話した。中野は1番に抜てきされた今試合で猛打賞と気を吐いた。

◆阪神の今季広島戦初勝利が遠い。1点を勝ち越した直後の延長10回、7番手のアルカンタラが坂倉に痛恨の同点アーチを右翼に放り込まれた。回をまたいだ11回には2死後、宇草に右翼へサヨナラ本塁打を浴びた。継投策は実らず、今年の広島戦は1分けを挟んで未勝利の9連敗に伸びた。勝てば再び3位浮上だったが、逃した。粘りの戦いは報われなかった。土壇場の延長10回無死一塁。4番佐藤輝がひと振りで決めた。松本の低めフォークをすくうとライナーで右中間を破り、勝ち越しの適時二塁打とした。1点を追う7回2死三塁でも、バットを折りながら左前に落とし、同点タイムリーを放っていた。勝負どころで主軸の打力が光った。この日は先発ガンケルが振るわず、追いついては失点する悪循環だった。5回10安打3失点で降板後は継投へ。6投手で必死につないだが土壇場で力尽きた。交流戦は12勝6敗と躍進。リーグ戦再開後は黒星が先行する2勝3敗。天敵の広島が上位浮上を目指す阪神に立ちはだかる。▼阪神が広島に延長11回、サヨナラ負け。延長戦は今季1勝6敗1分けだが、うちサヨナラ負けは4度目。サヨナラ本塁打を浴びたのは4月20日DeNA戦(横浜)で浜地がソトに被弾して以来、今季2度目。これで広島戦は開幕から1分けをはさんで9連敗となった。同一カードに開幕から10戦未勝利は、広島に10連敗した88年と並んだ。23日も敗れると、次は7月5~7日まで対戦がないため、広島戦初勝利が7月まで持ち越されることになる。

◆阪神は今季の広島戦初勝利を逃した。1点を勝ち越した直後の延長10回、7番手のアルカンタラが坂倉に痛恨の同点アーチを右翼に放り込まれた。11回には2死後、宇草に右翼へサヨナラ本塁打を浴びた。継投策は実らず、今年の広島戦は引き分け1戦を挟んで未勝利の9連敗。勝てば再び3位浮上だったが逃した。矢野燿大監督(53)の試合後の一問一答は以下の通り。守護神岩崎の再昇格を明言した。-アルカンタラに任せている以上は結果は受け止めるしかないまあね、後から振り返ればいろいろあるけど、それはしゃあない。-中継ぎ陣は踏ん張ったうーん。もちろん、もちろん。自分たちのピッチングをしてくれたなと思う。-佐藤輝をはじめ打線も粘ったうーん、まあね、もう1点欲しいなというところはもちろんあるけど、負けると、やっぱりそうなってくるし、難しいところやね。-打順は島田と中野の入れ替え。送りバントがうまく決まった場面もあったまあ、まあ(理由は)それだけじゃないけど。-先発ガンケルは序盤からとらえられる感じがね。それなりのコースに行ってるけど、ヒットになってるということは球の状態というかキレというか、そういうのがもうひとつ良くなかったかなというふうには見ているけど。-23日から岩崎の再登録が可能うん、上げる。-ブルペンに厚みが増すまあ、まあ元気に帰ってきてくれると思うし、スグルにはずっと頼ってるけど、そういうポジションにいるピッチャーなのでまた頑張ってくれたらと思います。

◆勢いに乗るコイは止まらない! 広島が今季4度目のサヨナラ勝利で阪神を下した。4-4の延長11回2死で宇草孔基外野手(25)がサヨナラ弾となる今季1号ソロを放ち、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。負ければわずか1日で4位に転落していた一戦だったが、劇的勝利で3位を死守した。阪神戦は開幕から1分けを挟み9連勝と、その勢いはとどまらない。勝利を信じた広島ファンが、宇草の打球の行方を見守った。快音を残し、白球は右中間最深部へ。フェンス直撃か、オーバーフェンスか。わずか数十センチの差で柵越え。勝利を運ぶ放物線が、スタンドに吸い込まれた。4-4の延長11回2死。すでに2安打していた背番号38が打席に入った。「しっかり打つ準備をして、力まないように」。阪神アルカンタラの初球真っすぐに的を絞り、振り切った。「入るとは思わなかった。信じられないですね」。ナイン総出で迎えられ、勝利の一撃を放ったバットは天に掲げられた。決勝弾は真芯でとらえた1発。バット全体で最も良いとされる部分だが、宇草にとっては芯で打つことだけが打撃ではない。「バット全体を使って打ちたいんです。先っぽから根っこまで、すべてを使って」。芯から根っこまで、黒いバットすべてが宇草のテリトリーだ。「別に詰まるとかは気にしない。結果としてヒットになればインパクト位置にこだわりはない」。芯でとらえることだけを美学としないが、この日は会心の一撃。「みなさん喜んでくれたのが一番うれしかった」。あふれた笑顔が満足の証明だろう。これで今季の阪神戦は1分けを挟んで9連勝。10戦負けなしと好相性だ。延長10回には1点を勝ち越されたが、直後の攻撃で坂倉が同点の5号ソロを放っていた。負ければ再び4位転落の危機だった一戦。広島ナインにも、勝利の立役者宇草にもそんな心配は必要なかった。【前山慎治】○...広島先発の遠藤は5回2失点で降板した。4回から制球が乱れ始め、2-1の5回に3連打で1死満塁とし、一ゴロの間に同点にされた。「走者を出してから、投げ急いでしまった。もう少し冷静になれたら良かった。長いイニングを投げられず悔しい」。5回の攻撃で味方が勝ち越し、勝利投手の権利を持って降板したが、中継ぎが追いつかれ、4勝目は逃げた。○...広島6番手の松本がプロ初勝利を手にした。延長10回に勝ち越し点を許すも、直後に味方が同点。イニングまたぎとなった11回を無失点に抑えると、その裏にサヨナラ勝利となった。2回1失点で得たプロ初勝利に「うれしいのかうれしくないのか」と複雑な表情。それでもチームの勝利に「自分がやられた分を返してくれて、チームが勝てたのでうれしいですね」と安堵(あんど)した。サヨナラ弾となったウイニングボールは手元に戻り、母親へ贈るという。

◆広島が延長11回に宇草の今季1号サヨナラ本塁打で阪神に連勝した。僅差の試合展開から初めてリードを許した延長10回は先頭坂倉が右翼席へ同点本塁打。効果的な1発で1カ月ぶりの連勝。敗れれば4位転落となる一戦をものにして、3位を死守した。佐々岡真司監督(54)の談話は以下の通り。-最後、宇草選手が試合を決めた佐々岡監督 坂倉にしろ、宇草にしろ、大きな1発になりました。-6回から継投でつないだ佐々岡監督 遠藤はちょっと球の質が落ちてきたという、こちらの判断で6回以降は継投に入りました。ケムナがもったいない1点。あとは栗林も森浦もつぎ込みながら、延長12回ということも考えて。松本も最初の入りは悪かったですけど、イニングまたぎの後は良かったと思いますし、プロ初勝利ということで本人の自信にしてもらいたい。-打線は苦しみながらも5得点佐々岡監督 一発というのは、うちのチームはそこまでという中で、つないでつないでチャンスをつくりながら(点を取っていく)。一応チャンスまではつくりながら(そこから1本出るかでないか)そこは紙一重だと思うし、形はできている。坂倉がチャンスで何回も回って。うちの5番ですし、信頼して出していますし、そこはしっかりと一発で返してくれた。-1カ月ぶり2連勝佐々岡監督 (前に)言ったように、先発がしっかり形をつくりながら、(打線が)つないで。細かいミスなどはありますけど、そこはまたしっかりと修正しながらやっていきたいと思います。

◆新リードオフマンに抜てきされた阪神中野拓夢内野手(25)が、3安打3得点と奮起した。今季は主に2番で、1番は4月20日DeNA戦以来、約2カ月ぶり。延長11回までもつれたシーソーゲームの中で、2年目の背番号51が存在感を示した。中野を筆頭に、打線の組み替えが功を奏した。6月から1番が続いていた島田を2番で起用。1点を追う3回、2死から中野が左前打、島田が四球で続いて一、二塁とし、好調の3番近本が中前へ同点打を放った。5回も1死から中野、島田、近本の3連打でチャンスをつくり、佐藤輝の一塁への内野ゴロが併殺崩れとなる間に再び同点に。再び1点を追った7回は先頭で中野が右前打を放ち、2死三塁から佐藤輝の左前適時打で生還した。中野は序盤に訪れたアクシデントを乗り越えた。3回の近本の適時打で本塁へヘッドスライディングした際にクロスプレーで捕手会沢と衝突。ボールはこぼれたが、微妙なタイミングの中で隙間から左手をねじ込みベースをタッチしていた。ただ、顔面付近を痛めた模様でしばらくその場から動けず、トレーナーとともにベンチへ下がって治療を受けた後、プレーを続行。ガッツをみせ、最後まで試合に出続けた。チームは前日21日に難敵床田を攻略できず敗北。試合後に井上ヘッドコーチが「得点を生み出すバッターの前にいかにランナーを出せるかどうかが鍵だと思う」と説明し、上位打線について「もっとねちっこく、粘りをみせることが先決かな」と指摘していた。最後はアルカンタラが踏ん張りきれずサヨナラ負けとなったが、新打線の奮闘は次戦への希望の光となった。【古財稜明】

◆阪神が広島にサヨナラ負けし、開幕からこのカード1分けを挟んで9連敗となった。佐藤輝明内野手(23)は7回に同点打を放って、延長に持ち込み、10回には勝ち越しの二塁打。しかし、その裏にアルカンタラが同点ソロ、回をまたいだ11回にサヨナラソロを浴びた。3連敗で、首位ヤクルトと14・5ゲーム差。これは過去にあったプロ野球の逆転Vの最大差で、奇跡へのデッドラインといえる。佐藤輝は開口一番、「悔しいー!」と声を張り上げた。広島にサヨナラ負けし、その数分後の取材。球場外周で、帰りのバスを背に感情をぶつけた。歓喜の輪をまざまざと見せつけられ、我慢できるわけがなかった。意地は見せた。3-3の延長10回無死一塁。右腕松本のフォークをすくい上げ、右中間を破った。「狙いを絞ってしっかり捉えることができた。いい当たりだったので、それは納得しています」。捕手会沢が構えたのは明らかなボールゾーン。3度も追い付いてきた接戦の中、技ありの適時二塁打で初のリードを奪った。5回1死満塁では一ゴロ併殺崩れの間に三塁走者を生還させ、1点を追った7回2死三塁ではケムナから左前適時打。内角149キロに詰まってバットを砕かれたが、打球は遊撃小園の頭上を越えた。4番の仕事は長打だけではない。ここぞの勝負強さが光った。5番大山が6月絶好調で、すでに月間10本塁打。「なんとか回したら、よりチャンス広がるのかなと。そういう意識は持っています」と4番にも好影響を与えている。左右の大砲コンビが相手にもたらす脅威は言うまでもない。大山は無安打だったが、前を打つ後輩がカバーしてみせた。22日は母晶子さんの50歳の誕生日でもあった。愛情たっぷりの手料理で187センチのビッグサイズになるまで育ててくれた。昨年6月22日の中日戦(バンテリンドーム)でも大野雄から二塁打を放ち、勝利に貢献していた。グラウンドでの活躍が、母にとっても最高のプレゼントになるはずだ。主砲の今季2度目の3打点も、広島には開幕から10戦勝ちなし。下位3チームが全て負けたため変わらず4位のままだが、首位ヤクルトには気付けば14・5差も離された。もう負けられない。本塁打で嫌なムードを払拭(ふっしょく)したいかと問われると「打ちます」と宣言し、帰りのバスに乗り込んだ。【中野椋】○...3番近本が自己最長をさらに更新する19試合連続ヒットを記録した。1点を追う3回2死一、二塁で、広島遠藤の外角直球を中前へはじき返すタイムリー。5回1死一、二塁でも右前打、延長10回には先頭で左前打で出塁した。今季7度目の猛打賞にも、試合後は「勝つことだけなんで。そのためにやるだけなんで」と笑顔はなかった。○...セットアッパーの湯浅がリベンジの熱投だ。同点の8回に登板。難なく2死にこぎ着け、代打持丸をフォークで空振り三振に仕留めた。「前回登板で失点を許してしまっていた。今日は絶対に抑えてやるという強い気持ちでマウンドに上がりました。3人で抑えられてよかった」。前回19日DeNA戦(甲子園)は3安打を集中されて3失点。汚名返上のマウンドになった。○...加治屋は渾身(こんしん)の2者連続奪三振で沸かせた。同点の9回1死二塁で6番手でマウンドへ。3番菊池涼、4番マクブルームをともにフォークで空振り三振に仕留めた。「しびれる場面での登板で、しっかりと自分の仕事ができたと思います。攻撃につながるような投球ができたのではないかと思います」と納得した。▼阪神が敗れ、ヤクルトが勝ったため、阪神と首位ヤクルトの差は今季最大の14・5ゲーム差に開いた。セ・リーグでは08年巨人が7月に阪神につけられた13差逆転Vが最大差で、プロ野球では63年の西鉄が7月に南海につけられた14・5差をひっくり返したのが最大差逆転V。阪神はそのデッドラインに並んだことになる。

◆新リードオフマンに抜てきされた阪神中野拓夢内野手(25)が、3安打3得点と奮起した。今季は主に2番で、1番は4月20日DeNA戦以来、約2カ月ぶり。リーグ戦再開後は4試合で16打数2安打と振るわなかっただけに「最近自分の役割がなかなかできてなかった中で、打順が変わって開き直って、思い切っていこうと思った」。延長11回までもつれたシーソーゲームの中で存在感を示した。中野を筆頭に、今季59通り目となる打線の組み替えが功を奏した。6月から1番が続いていた島田を2番で起用。1点を追う3回、2死から中野が左前打、島田が四球で続いて一、二塁とし、好調の3番近本が同点打を放った。5回も1死から中野、島田、近本の3連打でチャンスをつくり、佐藤輝の内野ゴロが併殺崩れとなる間に同点に。再び1点を追った7回は先頭で中野が右前打を放ち、2死三塁から佐藤輝の左前適時打で生還した。ド根性でアクシデントを乗り越えた。3回は近本の適時打で二塁から本塁を狙い、ヘッドスライディングで捕手会沢と衝突。ボールはこぼれていたが、微妙なタイミングの中で隙間から左手をねじ込みベースをタッチしていた。ただ、しばらくその場から動けず、ベンチへ下がって治療を受けた後、プレーを続行。「若干、張りというか、むち打ちみたいな感じもあるんですけど...」と明かし、「最近チームに貢献できていなかったので、途中で代わるのだけは嫌だなと思っていた。気持ちで何とか頑張りました」。ガッツでフル出場した。前日21日の試合は2番中野が送りバントを失敗。この日は2番島田が7回に犠打を難なく決めた。矢野監督は1、2番の入れ替えの理由について「それ(バント)だけじゃないけど」と話すにとどめたが、「1番中野」が逆襲への鍵を握っていきそうだ。【古財稜明】

◆悲劇の幕切れだ。代役守護神のラウル・アルカンタラ投手がサヨナラ弾を浴びた。4-4の延長11回、2死走者なしから2番宇草に初球152キロを右中間席に運ばれた。岩崎不在の間に抑えを任された右腕が今季24試合目で初被弾を含む2発を食らった。矢野監督も「まあね、後から振り返ればいろいろあるけど、それはしゃあない」と責めなかったが、さすがに複雑な表情だ。この日は中継ぎ6投手をつぎ込んだ。「自分たちのピッチングをしてくれたなと思う」。指揮官がたたえるようにブルペン陣の奮闘もあって、延長に持ち込んだ。だが、10回に登板した7番手アルカンタラが誤算だった。坂倉に同点ソロ、続投した11回にサヨナラ弾を浴びた。8試合連続無失点中だった安定感はなかった。いよいよ23日から守護神岩崎が1軍昇格する。矢野監督は試合後に「上げる」と1軍復帰を明言。4月上旬から抑えを任され、交流戦では両リーグトップタイの7セーブを記録。疲労蓄積を考慮され、リフレッシュのため13日に出場選手登録を抹消されていた。ショッキングな敗戦ではあったが、守護神の帰還でブルペンが落ち着くことは間違いない。指揮官は「元気に帰ってきてくれると思うし、スグルにはずっと頼ってるけど、そういうポジションにいるピッチャーなのでまた頑張ってくれたら」と期待した。【桝井聡】

◆6番手の松本がプロ初勝利を手にした。延長10回に勝ち越し点を許すも、直後に味方が同点。イニングまたぎとなった11回を無失点に抑えると、その裏にサヨナラ勝利となった。2回1失点で得たプロ初勝利に「うれしいのかうれしくないのか」と複雑な表情。それでもチームの勝利に「自分がやられた分を返してくれて、チームが勝てたのでうれしいですね」と安堵(あんど)した。サヨナラ弾となったウイニングボールは手元に戻り、母親へ贈るという。

◆阪神が広島にサヨナラ負けし、開幕からこのカード1分けを挟んで9連敗となった。阪神が広島に延長11回、サヨナラ負け。延長戦は今季1勝6敗1分けだが、うちサヨナラ負けは4度目。サヨナラ本塁打を浴びたのは4月20日DeNA戦(横浜)で浜地がソトに被弾して以来、今季2度目。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神・大山悠輔内野手(27)が、王手をかけている通算100本塁打に挑む。大山は本塁打を放てば6月は11本となり、田淵幸一、真弓明信が持つ球団の月間本塁打数の日本人記録に並ぶ。阪神は開幕から1引き分けを挟んで広島に8連敗中。今季初勝利となるか、も注目だ。

◆阪神・近本光司外野手(27)が一時同点の中前打を放った。0-1の三回。2死から中野が左前打で出塁すると、島田が四球で一、二塁の好機を作った。3番・近本が遠藤の139㌔変化球をはじき返して、中前へ。自己最長を更新する19試合連続安打に、二走・中野が執念のヘッドスライディングで同点に追いついた。ホームに生還した中野だったが、中堅からの返球と会沢のミットが顔に直撃し、しばらくベース上で倒れ込む。トレーナーと矢野監督も駆けつけたが、自力でベンチへと引き揚げると、問題なく三回の守備についた。同点に追いついた阪神だったが、先発のガンケルが直後に失点し、再び広島にリードを奪われた。

◆阪神が同点に追いついた。1-2の五回、1死から中野が左前打を放つと、島田が一塁内野安打、近本が右前打で満塁の好機を作った。4番・佐藤輝は初球を一ゴロ。しかし、併殺崩れの間に、三走・中野が生還した。この流れで勝ち越したい阪神打線は、続く大山が四球で再び満塁の好機。糸原はとらえた打球を放つも、これは中堅手の守備範囲内と中飛に倒れた。

◆阪神先発のジョー・ガンケル投手(30)は5回10安打3失点と粘投も、リードされた展開で降板となった。立ち上がりに苦しんだ。二回1死から3連打で1死満塁。投手の遠藤を遊直に打ち取ったが、続く野間への2球目が来日3年目で初の暴投となり、三走が生還した。直後の三回の攻撃でチームは同点に追いつくも、その裏では無死一塁で菊池涼に左翼フェンス直撃の勝ち越しタイムリーを浴びた。2―2の五回にも1死から連打で一、二塁のピンチを招き、マクブルームに右前へ勝ち越し打を許した。六回に代打が送られて、降板。来日初完投した6月12日のオリックス戦(京セラ)以来、中9日で臨んだマウンドは悔しさの残る内容となった。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が左前打を放ち、この試合3度目の同点に追いついた。2-3の七回。先頭の中野が右前打で出塁すると、島田が犠打、近本が一ゴロで2死三塁と好機を作った。4番・佐藤輝が打席へ。ケムナの初球を149㌔にバットをへし折られながら、パワーで左前へと運んだ。1番を任された中野は、この日3安打で、今季6度目の猛打賞。佐藤輝は4試合連続安打と、チームの中心に座る2年目コンビが躍動した。

◆阪神が今季6度目のサヨナラ負けを喫した。延長十回、佐藤輝の適時二塁打で勝ち越しに成功するも、代役守護神のアルカンタラが直後に坂倉に同点ソロを被弾。回またぎで十一回のマウンドに上がったアルカンタラだったが、2死から宇草にサヨナラ本塁打を浴びた。打線は1番・中野、3番・近本が猛打賞をマーク。上位で作った好機に4番・佐藤輝が3打点と応えたが、一歩及ばなかった。阪神は今季の広島戦初勝利はならず。3連敗で3位・広島とのゲーム差は2に広がった。

◆広島がサヨナラ勝ち。4―4の延長十一回2死から宇草が今季初本塁打で試合を決めた。3―4と勝ち越された直後の十回は坂倉が同点ソロを放った。6番手の新人の松本がプロ初勝利。阪神はアルカンタラが大誤算で3連敗となった。

◆阪神は延長十一回、ラウル・アルカンタラ投手(29)が宇草孔基外野手(25)に1号本塁打を浴び、サヨナラ負けを喫した。延長十回に佐藤輝明内野手(23)の適時打で勝ち越したものの、アルカンタラが坂倉将吾捕手(24)に5号ソロを浴びて逃げ切りに失敗。痛恨の2イニング連続被弾となった。3連敗を喫した矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績31勝38敗1分、観衆2万7363人)。ーーアルカンタラに任せている以上は結果は受け止めるしかない「まあね、後から振り返ればいろいろあるけど、それはしゃあない」ーー中継ぎ陣は踏ん張った「うーん。もちろん、もちろん。自分たちのピッチングをしてくれたなと思う」ーー佐藤輝をはじめ打線も粘り「うーん、まあね、もう1点ほしいなというところはもちろんあるけど、負けるとね、やっぱりそうなってくるし、難しいところやね」ーー打順は島田と中野を入れ替え。送りバントがうまく決まった場面もあった「まあ、まあ(理由は)それだけじゃないけど」ーーガンケルは(5回10安打3失点)「序盤から捉えられる感じがね。それなりのコースに行ってるけど、ヒットになってるということは球の状態というかキレというか、そういうのが、もうひとつ良くなかったかなと見ているけど」ーー23日は岩崎が登録可能「うん、上げる」ーーブルペンに厚みが増す「まあ、まあ元気に帰ってきてくれると思うし、スグルにはずっと頼ってるけど、そういうポジションにいるピッチャーなので、また頑張ってくれたらと思います」

◆現役時代は南海、阪神で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(74)は延長十回、十一回と2イニング連続被弾のラウル・アルカンタラ投手(29)に言及すると同時に、岩崎優投手(31)の〝積極的休養〟に改めて疑問を呈した。最終的に「臨時守護神」アルカンタラが打たれたので、その部分に触れざるを得ない。好投手であることは認めるが、圧倒する剛速球を投げるわけでも、目を見張るフォークを投げるわけでもない。相手は怖がってくれない。絶対的な球種がない以上、「抑えはしんどい」というのが結論になってしまう。開幕戦の大逆転負け以降、阪神が抱え続けている難題が再燃した感じだ。同時にこの難題が、阪神が広島に1勝もできない要因のひとつだ。広島には栗林という絶対的守護神がいる。試合中、ベンチも選手もずっと「栗林がいる」と思いながら戦える。去年の阪神が「スアレスがいる」と安心して戦えたように。でも今季の阪神は「抑えは誰かな? 大丈夫かな?」と思いながら戦ったことが何試合もあった。21日の試合もそうだ。この差は大きい。「積極的な休養」で守護神・岩崎は抹消中で、23日にも昇格するという。私が現役時代にはなかった言葉だ。「勝つために休んでいられるか」と投げ続けた身としては、モヤモヤしながら阪神の戦いを見ている。岩崎がいたら...。「積極的休養」が現代の常識と百も承知しているが、それでもモヤモヤしている。

◆育成から支配下契約を勝ち取った3年目の広島・持丸泰輝捕手(20)が1軍デビューを果たした。「すごく緊張しましたけど、初球の真っすぐを強く振りにいけてリラックスできました。1軍の舞台は良いなと思いましたし、こういう声援をいただけるように頑張っていきたい」3─3の八回2死で代打として登場。虎のセットアッパー・湯浅の150キロに迫る直球とフォークのコンビネーションに2球ファウルで食らいついたが、2─2からの5球目のフォークにバットは空を切った。旭川大高(北海道)を経て、2020年に育成ドラフト1位で広島に入団した。今月18日に支配下契約を結び、21日に出場選手登録。同日の阪神1戦目では出場機会がなかったものの22日に1軍初出場。プロ初安打は持ち越しとなったもののスタンドからは拍手が湧き起こった。

◆セ3位の広島がサヨナラ勝利を収め、阪神戦の開幕からの連勝を1分けを挟み9に伸ばした。4位・阪神とのゲーム差を2に拡大。試合後の佐々岡真司監督(54)の一問一答は次の通り。──延長十一回に宇草がプロ初のサヨナラ本塁打。期待通り「(延長十回に同点ソロの)坂倉にしろ、宇草にしろ、というところで大きな一発になりましたけどね」──遠藤が5回2失点で降板。六回から矢崎─ケムナ─森浦─栗林─松本の継投「遠藤は5回でちょっと球の質が落ちてきたとこっちの判断で六回以降は継投に入りました。ケムナが(先頭打者の安打からその後佐藤輝に適時打を浴び)もったいない1点、あとは栗林も森浦もつぎ込みながらね。これはホームチームの継投だと思いますし、延長十二回を考えながら。(延長十回から登板した)松本も(1イニング目の先頭・近本の安打から佐藤輝の適時二塁打の)1点は最初の入りが悪かったですけど、イニングまたぎのその後はは良かったと思いますし、プロ初勝利ということで本人の自信にして。入りが悪いところはあるんで、そこは彼の課題というところがある中で、またこれで成長してくれたらと思います」──打線は14安打を放ちながらも5得点。今の形は「形というかね、一発というのは、うちのチームはそこまでという中で、やっぱりつないでつないでというところでチャンスを作りながら。点は入らなかったですけど、一応チャンスまでは作りながら、つないで。そこは紙一重だと思うし、形はできている。坂倉がチャンスで何回も回って、そこで。しっかりと。うちの5番ですし、信頼して出していますし、そこはしっかりと一発で返してくれた」 ──1か月ぶりの連勝。チームの状態が良くなった「(前に)言ったように、先発がしっかり形を作りながら(打線が)つないで。細かいミスなどはありますけど、そこはまたしっかりと修正しながらやっていきたいと思います」──今季ワースト5連敗後、マツダで連勝「当然(前回カードのヤクルト戦の)神宮でも本当にカープファンというのはたくさん来てもらっていましたし、関東にもね。今年、本当なかなか東京で勝っていないけど、自分たちも当然、ファンの力が選手の力になっていると思います」──育成から18日に支配下になったばかりの3年目の持丸が1軍デビュー(空振り三振)「初球からしっかり振って、ファウルもいい形で打っていると思いますし、緊張するのは当たり前なんだけど、今から楽しみなところでしょう」

◆近本は宇草のサヨナラ弾が飛び込むのを眺めながら、悔しさをにじませた。チームは延長十一回の末に敗れたが...。近本は自己最長の連続試合安打を「19」に伸ばした。「2死からつないでつくったチャンスだったので、なんとしてもランナーをかえしたいと思っていた」まずは0-1の三回だ。広島の先発・遠藤の外角直球を中前にはじき返す同点打でチームを鼓舞。1-2の五回は右前打で1死満塁のチャンスをつくり、同点機を演出。さらに延長十回の先頭の打席では今季7度目の猛打賞となる右前打で出塁し、佐藤輝の右中間二塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。しかし、直後にアルカンタラが坂倉に同点被弾。喜んだのは一瞬だけだった。) 守備でも先発のガンケルを救うスーパープレーを披露した。二回、3連打と暴投で1点を先制され、なおも2死二、三塁のピンチ。近本は、野間の中堅後方の大飛球を背走してキャッチ。抜けていれば、さらに2点を追加され、序盤で勝負がついていた。近本が攻守でハッスルするも、チームは3連敗。鯉に開幕から1分けを挟む9連敗となった。「勝つことだけなんで。(自分は)やるだけなんで」と近本。19試合連続安打についても「全然気にしていない」ときっぱり。今は、個人記録よりもチームの勝利のために頑張ることしか頭にない。(三木建次)

◆頼れる守護神が〝充電期間〟を経て、帰ってくる。矢野監督が試合後、積極的休養で出場選手登録を抹消している岩崎を、最短10日間で、23日に再昇格させることを明言した。「うん、上げる」背番号13は4月15日から抑えを務め、24試合登板で1勝2敗、13セーブ(5ホールド)、防御率1・96の好成績。だが、長いシーズンを見越してリフレッシュのために13日に登録抹消となった。現在「八回の男」を務める湯浅も同様に2軍で休養期間を過ごし、好調を維持。代役守護神のアルカンタラは痛打を食らったが、17日のDeNA戦(甲子園)では来日初セーブを挙げるなど新たな経験値を得た。左腕が復帰すれば、中継ぎ陣の頼もしさはさらに増す。指揮官は「元気に帰ってきてくれると思うし、優(岩崎)にはずっと頼ってるけど、そういうポジションにいるピッチャーなので、また頑張ってくれたら」と期待を込めた。

◆阪神は延長十一回の末、広島にサヨナラ負けを喫し、鯉に開幕から1分けを挟んで9連敗となった。3打点を挙げながらもヒーローになれなかった佐藤輝明内野手(23)は「悔しいー!!」と吠え、雪辱を誓った。首位ヤクルトとは今季最大の14・5ゲーム差に開いたが、主砲の闘志は燃えている。白球は無情にも自らの頭上を越えてスタンドに弾む。広島にまた負けた。意地のタイムリーもむなしく、打球の行方を見届けた佐藤輝はうつむき、小走りでベンチへ。試合後、心の底からこみ上げてくる気持ちを抑えることができなかった。「悔しいー!!」勝っていれば、間違いなくヒーローになっていた。延長十回無死一塁。松本の133キロフォークをすくい上げると、打球は右中間を深々と破る一時勝ち越しの適時二塁打。「狙いを絞って、あの打席はしっかり捉えることができたのでそれはよかった」と納得の一打で、勝利を目前まで手繰り寄せたはずだった。1-2の五回1死満塁では、一塁ゴロでも全力疾走。併殺崩れの間に、三走が生還し、同点とした。再び1点をリードされた七回は2死三塁で打席へ。ケムナの149キロ直球にバットを折られながらも、左前に運んで同点打にした。5試合ぶりのマルチ安打で3打点の活躍。4番の仕事を果たしながら、サヨナラ負けに悔しさがつのる。今季の広島戦は開幕から1分けを挟んで9連敗。34年前に喫した球団ワーストの10連敗が迫ってきた。チームの借金「7」を上回る、鯉への借金「9」が重くのしかかる。22日は母・晶子さん(50)の誕生日でもあった。昨年も特大二塁打で祝福してくれた愛息に、母は「去年も(誕生日に)打ってくれたので、今年も期待しちゃいますね」と祈っていた。昨オフにもらったかばんは晶子さんにとって大切な宝物。ただ、「チームが一つでも多く勝てるように、チャンスで点を取ってほしい」と願う母にとって、〝勝利〟が一番のプレゼントでもある。母のためにも勝って祝福したかった。 チームは3連敗で、首位ヤクルトとは今季最大の14・5ゲーム差に。1963年に西鉄が大逆転優勝したときの首位南海との最大ゲーム差に並んだ。奇跡を起こすための、デッドラインに立たされたといってもいい。それでも、虎には勝利に飢えた4番がいる。広島戦の連敗ムードを佐藤輝の本塁打で変えたいかと話を振られると、きっぱりと誓った。「打ちます。また明日から頑張ります」この悔しさを絶対に忘れない。まずは鯉に勝つ。そして、先を行く燕へ向かって。佐藤輝の逆襲が始まる。(原田遼太郎)■データBOX?...阪神は広島に開幕から1分けを挟んで9連敗となった。同一カードの開幕からの連敗としては、広島に1988年4月8日-6月9日で開幕10連敗を喫して以来、球団ワースト2番目。?...阪神の3連敗は、4月17-21日に4連敗して以来。サヨナラ負けは今季6度目。?...首位ヤクルトとは今季14・5ゲーム差に開いた。4月23日時点での13・5差を超えた。1963年に西鉄が大逆転優勝したときの南海との最大14・5ゲーム差(7月12日時点)に並んだ。

◆勝てそうだった。3位再浮上のチャンスだったのに。痛いなあ、このサヨナラ負けは。『将来の夢』。学生時代、クラスやクラブの名簿の自己紹介欄にそんな項目があると、こう書き込んでいました。「トゥイッケナム・スタジアムの芝生の上でプレースキックすること。蹴るのが無理なら、芝生の上を歩くこと」ラグビーのイングランド代表の本拠地で、1991年W杯、2015年W杯の開幕戦と決勝が行われた「聖地」です。サンスポ入社後、ラグビーを担当する機会がなく夢は実現しませんでした。高校ラグビーの取材の手伝いで若い頃に花園に行ったときも、第2、第3グラウンドの試合だったので、当時は芝生とは無縁。そんな私が感激したのが、野球の聖地・甲子園球場の芝生です。昔は、試合がない日は練習している選手に近づいていくことも大目に見てもらえて、外野のファウルライン付近でしゃがみこんで選手に話を聞いたりもできました。そのときの芝生の感触たるや。びっしりと生えそろい、きれいに刈り整えられていて、ふかふかで、まさに『緑のじゅうたん』。「トゥイッケナムもこんな芝生なんだろうな」と思いながら、踏みしめさせてもらった記憶があります。「僕は外野の芝生に入ったことはないです。ここ3シーズンはグラウンドに入れません。それ以前も、ファウルグラウンドになら、練習開始前に少しの間いることが可能だったくらいですね。練習が始まると、スタンドに戻っていました」トラ番サブキャップ新里公章です。今はトラ番も立ち入ることができない場所。そこが、初めてファンに開放されます。甲子園歴史館が「グラウンド満喫! わくわく甲子園ウォーク」の開催を発表。レフトからライト方向まで外野フェンス沿いの人工芝の上を歩き、外野手目線で球場を体感できるイベントです。 「野球が好きな人は行きたいやろなあ」局次長生頼秀基がビビッと反応してきました。生頼は2014年7月、サンスポが企画した「米大リーグ観戦ツアー」に自腹で参加。本紙専属評論家小早川毅彦さんの解説付きでヤンキース-レンジャーズなど4試合を観戦。ロイ・ホワイトさん(巨人でもプレーしたヤンキースOB)との懇親会など多くのイベントを体験しました。「一番感動したのが、ヤンキースタジアムの一塁側ベンチに入れたこと。グラウンドには出られなかったけど、あれが一番」だったと言います。7月10日に実施される「わくわく甲子園ウォーク」にも応募しそうな勢いでした。ただ、反応は人それぞれで、紙面総括だったもう一人の局次長政道高史は「大人は2800円か。ちょっと考えますね」。「いやいや。野球をやっている子供とか、阪神ファンのお父さんとか絶対歩きたいんちゃうか。俺は申し込みが殺到すると思う」募集は23日からです。ちなみにイベント当日の7月10日はチームは神宮に遠征中で、ヤクルト3連戦の3戦目。「14・5」に開いてしまったゲーム差はどうなっているだろう。甲子園の外野を歩きながら、父子で「きょう勝ったら○○やな」なんて会話が交わされているといいんですが。決して「きょう勝ってもなあ」というボヤキになっていないように、お願いしますよ。

◆ガーン! 広島と10度戦っていまだに白星なし...。てか、延長十回にリードして初勝利目前のその裏にあっさり坂倉に同点アーチを許したのも腹立つけど、十一回2死で宇草に初球でサヨナラホームランを許すって...。アルカンタラの抑えは失格! というか...。その前の加治屋の球が今季ナンバーワンのキレキレだったのだから、イニングまたぎをさせりゃいいのに...。3連敗で借金は7。交流戦からの好調の反動は覚悟していたけど、広島に勝ちなしは、さすがにつらい~!! じゃあ、どーすんの!?元オリックスの外国人打者を獲得するのに力を入れるぐらいなら、投手陣の力はリーグトップなのだから、そこに最上級の力をそそげー!! 頑張っているのと勝つのは別問題!! 真剣にペナントの頂点に立とうと思うのなら、巨人の捕手、小林あたりを大出血のトレードで取るくらいの必死さをみせてくれー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
44221 0.667
(↑0.005)
-
(-)
76277
(+7)
211
(+3)
73
(+1)
48
(+1)
0.247
(↑0.001)
2.750
(-)
2
(-)
巨人
38340 0.528
(↑0.007)
9
(-)
71264
(+5)
288
(+4)
74
(+3)
35
(+1)
0.241
(-)
3.560
(-)
3
(-)
広島
32352 0.478
(↑0.008)
12.5
(-)
74256
(+5)
259
(+4)
31
(+2)
12
(-)
0.253
(↑0.002
3.520
(↑0.01)
4
(-)
阪神
31381 0.449
(↓0.007)
14.5
(↓1)
73228
(+4)
208
(+5)
49
(-)
48
(-)
0.233
(-)
2.770
(↓0.02)
5
(-)
中日
30370 0.448
(↓0.007)
14.5
(↓1)
76202
(+3)
252
(+7)
37
(-)
23
(-)
0.243
(-)
3.640
(↓0.06)
6
(-)
DeNA
28350 0.444
(↓0.008)
14.5
(↓1)
80218
(+4)
264
(+5)
49
(+2)
23
(-)
0.247
(-)
3.790
(↓0.03)