1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 9 | 1 | 0 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | X | 4 | 8 | 0 | 1 |
勝利投手:宮城 大弥(6勝3敗0S) (セーブ:平野 佳寿(2勝2敗18S)) 敗戦投手:石川 柊太(2勝3敗0S) 本塁打 |
ORIX戦チケット予約 | ソフトバンク戦チケット予約 |
◆オリックスは1点を追う4回裏、中川圭の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた7回には、紅林のソロと杉本の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・宮城が8回途中2失点の力投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは最終回に1点差に迫るも、及ばなかった。
◆オリックス紅林弘太郎内野手(20)が、昨秋以来の「宮城援護弾」を放った。1-1の7回、先頭でソフトバンク石川の初球カットボールを捉えて左翼スタンドにたたき込んだ。「宮城も頑張って投げていましたし、勝ち越しの一打になってくれてよかったです」と、昨年9月24日楽天戦で則本から打って以来の援護アーチを振り返った。意気揚々と帰ったベンチ前では、仲間たちの祝福の列の最後尾で宮城がお出迎え。だがハイタッチしようとした紅林の右手にはくるりと背中を向けてベンチに戻ってしまい、紅林も「えええええ!?」と苦笑。当然、宮城も振り返って同期生の援護に感謝した。
◆ソフトバンクは逆転負けで、連勝3でストップ。京セラドーム大阪で過去15戦無敗だった先発石川に、初めて黒星がついた。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-最終回に粘り「うーん、みんなよくね、粘ってくれたけどね。まあ、ちょっと作戦ミスやね。こっちのね。海野のところで代打出すか出さないかで考えてたんやけどね。それで周東を代走でいけなかった。周東が行けば、もっとプレッシャーをかけられとったかな。こっちの反省点ですね。打つ方も投げる方も、みんなしっかり、良くやってくれましたよ」-好機はつくったが生かせず「そこはいつも言うように、相手がいることですからね。まあ三森もよく打ったしね、最後の粘りなんかは、当然、逆転できたらいいことですけど。やっぱり相手もいることですから。よく粘って、明日につながる粘りだなと感じましたけどね。今日はこっちの作戦ミスです」-石川は7回に崩れた「90球くらいでね、ボールが浮いてくるというのはね。1発のある打者には要注意。言うてたんやけどね。言うてたらバーンと打たれてしまって。そこも反省点やけど。でも今日は本当に、みんなよく投げてくれましたよ」-7回は吉田正を敬遠し、杉本と勝負「そこもね。まあ、結果ですからね。こっちは杉本でゲッツーを狙いにいってるわけやから。1点も取られたくなかったんでね。そこは勝負に行ったところなんで。津森が悪いわけでもなく。勝負かけたわけやから。こっちのミスというか、反省点ですね」-最後は代走周東を迷った「周東が行ったら全員使うことになるんでね。万が一、延長に入ったときに捕手がいなくなってしまうというところもある。代走に先に周東行って、プレッシャーをかけた方が良かったかもわからない。そこはもうこっちのミスなんで。しっかり反省して明日頑張ります」
◆ソフトバンクは逆転負けで、交流戦明けのリーグ戦再開からの連勝が3でストップした。2点を追う9回に1点を返したが、反撃は及ばず。藤本博史監督(58)は「ちょっと作戦ミスやね。こっちのね」と悔やんだ。オリックスキラーの石川柊太投手(30)で敗れ、2位の楽天が0・5ゲーム差に接近。手痛い1敗となった。2点を追う9回、打線が粘りを見せた。オリックス抑えの平野佳から、先頭今宮、グラシアルが連打。無死一、三塁となったところで、藤本監督はグラシアルに代えて代走谷川原を送った。中村晃の犠飛で1点を返し、1点差。もう一押しだったが、代打明石、途中出場の海野が連続三振に倒れた。あと1歩及ばなかった藤本監督は「うーん、みんなよくね、粘ってくれたけどね。まあ、ちょっと作戦ミスやね。こっちのね」と猛省した。ベンチに残った野手は周東1人。「周東が行ったら全員使うことになるんでね。代走に先に周東が行って、プレッシャーをかけた方が良かったかもわからない。そこはもうこっちのミス」。延長に入った場合を憂慮し、詰めの一手が足りなかった。猛牛キラーも敗れた。先発石川は試合前時点では、オリックス戦に27戦負けなしの9連勝中だった。敵地の京セラドーム大阪では、プロ入り以来15戦で4勝無敗と抜群の相性を誇っていた。だが、1点リードの4回に、安達、中川圭の連続長打で同点を許すと、同点の7回無死で紅林に勝ち越しソロを打たれた。さらに連打で無死一、二塁とピンチを広げ降板。4失点で今季3敗目を喫した。石川にとってオリックス戦での黒星は、17年4月15日のヤフオクドーム以来、5年ぶり。「チームが勝つ流れを持ってくることができなかった。勝負どころでもう1つ、ギアを上げることができませんでした。チームに申し訳ないです」と唇をかんだ。楽天との首位攻防戦に3連勝して乗り込んできた大阪で、勢いに乗りたかったが、昨年リーグ王者に止められた。2位楽天とのゲーム差は0・5に再接近。藤本監督は「よく粘って、明日につながる粘りだなと感じましたけどね。今日はこっちの作戦ミスです。しっかり反省して明日頑張ります」と、引きずらなかった。【山本大地】
◆オリックス紅林弘太郎内野手(20)が、ドラフト同期・宮城大弥投手への援護弾を放った。1-1の7回、先頭でソフトバンク石川柊太投手の2球目カットボールを捉えて決勝の2号ソロ。チームが17年4月15日の白星を最後に9連敗を喫していた天敵をついに沈め、宮城の今季6勝目をアシストした。なんだかんだ言っても、深くて強いのが19年ドラフト1、2位コンビの絆だ。決勝弾を打ち終えてベンチに帰ってみれば、出迎えの最後尾に宮城の姿。笑顔いっぱいでハイタッチしようと右手を出したら、寸前でくるりと背中を向けられ、タッチを"拒否"された。「ふざけてんな、と思いましたけど」と言っても、紅林には感謝のツンデレだとわかっていた。「宮城が投げているときにぼくは打ててなくて、援護できてなかったので、今日はなんとか。1点しか取れてなくて苦しいピッチングさせていたので、なんとか楽にさせてやりたいなと思って打席に立っていました」と、石川からの初アーチを振り返った。セ・パ交流戦開幕直前に不振で2軍落ち。自身を見つめ直す期間を与えられ、持ち前の積極性を取り戻した。19年秋、プロ入りが決まったとき「見ている人を感動させるプレーをするのがプロだと思う」と、紅林は自身のプロ観を明かした。攻守の積極性こそ、ファンを引きつける紅林の魅力。その力を取り戻し、この日は宮城を救った。2人ならではの、ほほ笑ましい工夫も試みていた。「今まで宮城が投げる日は、あんまり宮城に負担かけたくないからぼくの車に乗ってたんですけど、全然勝ててなくて。ちょっと流れ変えていこうって、今日は宮城の車で来たら(結果が)よかったんで。これからも投げる日は宮城の車で来たいと思います」。初心者マークつきの宮城の愛車が、2人のラッキーカーになった。【堀まどか】〇...宮城が8回途中まで2失点と好投し、6勝目を挙げた。今季初の週頭の先発。登板前には先輩の山本が達成したばかりの無安打無得点試合へのあこがれも語っていたが、2回でノーノーは消え、3回にソフトバンクに先制を許した。だが中盤は連打を許さず。試合後は決勝弾の紅林とお立ち台へ。「ぼくのときは結構、ダブルプレーとか多くて。でも自分に勝ちをつけてくれて、ありがたいです」と打のヒーローに感謝した。〇...中川圭がソフトバンク石川からは初となる適時打を放った。1点を追った4回1死二塁で石川のストレートを捉え、中堅フェンス直撃の同点二塁打。「いい感触で打つことができましたし、同点のタイムリーになってくれてよかったです」と喜んだ。チームが前回対戦まで9連敗を喫していた右腕から自身初打点を挙げ、逆転勝ちに貢献した。▽オリックス中嶋監督(紅林の復調に)「しっかり振っていく選手だったんですけどね。何を変えたか、自分で血迷ったか、訳分からんことになってたのでね。振らなくて当てにいくという、最低のバッティングでしたけどね。やっと、思い切って振れるようになってきたのかなと思いますけどね」
◆オリックス紅林弘太郎内野手の放物線は"どすこいモデル"から放たれた。昨オフ、紅林はメーカーに頼み込み、バットの先端部分をくりぬいた。「今のバットは西武山川さんをお手本に。練習でもノックバットを使って、遠心力を確認しながらロングティーされてるそうです」ポイントは遠心力。紅林は、昨季モデルよりバットを1センチ長くした。「伸ばした分だけ、重たくなる。だから、先の方を削ってもらいました」。新バットの重さは880グラム。振り抜くのに、程よい重さだそうだ。汗を拭う紅林は、ニタっとした笑顔で言う。「ノックバットで打ったら、めっちゃ飛ぶじゃないですか?? あんな感じで試合でも打てたらいいな!って」。昨季は球団史上初の10代で2桁本塁打を記録。成長著しい若武者は、打球とともに、伸びていく。【オリックス担当=真柴健】
◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】オリックス・ドラフト同期の宮城大弥(19年ドラ1位)と紅林弘太郎(2位)が投打に活躍!!ヒーローインタビューも仲良く受けていました。
◆ソフトバンクは最終9回に1点差まで詰め寄った。なおも2死一塁。途中出場の海野が打席に入って11球粘ったが、最後は146キロの直球を見逃し。試合は終わった。リーグ再開から楽天に3連勝。首位奪回して乗り込んだ大阪で痛い1敗を喫してしまった。オリックスの先発左腕・宮城対策としてこの日のラインアップには野村勇、松田、正木の右打者を起用して布陣を組んだ。宮城に対しては7回までに5度、反撃した8、9回も先頭打者を出しながら終盤までホームが遠かった。6勝目をプレゼントすることになった宮城の好投もあるが、左対左になっても好調な周東、牧原大を先発で起用してもよかったのではないかと思った。ここぞの切り札もいいが、やっぱり「ジョーカー」は初手から存在感を見せてこそ威力的と思うのだが...。3点を追う展開となって「本塁打が出ないと勝てないですねえ」と、記者席のどこからか声がした。スコアブックをめくり返すまでもないが、楽天3連勝は合計9本塁打を放って白星を積み重ねた。柳田、デスパイネ、グラシアルに魅力的な1発がほしいところだが、好投手攻略はそんなに簡単ではない。藤本監督が口を酸っぱくして言う「泥臭い得点」の追求が肝要だろう。敗戦の中でも光明はあった。1番セカンドで先発出場した三森が左前、中前、右前と3方向に打ち分け、今季2度目の猛打賞。「1打席1打席集中して打席に入れた結果だと思います。しっかりとタイミングを合わせることができ、自分のスイングができました。勝ちにつながらず悔しいですが、明日はチームが勝てるように結果を出し、力になっていきたいと思います」ゲームセットの瞬間は、ネクスト・バッタースボックスで見守った。肩を落とす海野のお尻をポンポンとたたいて気遣った。リードオフマンとして開幕からチームをけん引してきた男の完全復調に期待したい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆オリックス・紅林弘太郎内野手(20)が2号ソロを放った。「少しバットの先でしたが、いい感じで打球が上がってくれたので、なんとか行ってくれ!と思いながら走っていました! 宮城も頑張って投げていましたし、勝ち越しの一打になってくれてよかったです! まだ試合は残っているので、気を抜かずに最後までしっかりとがんばります!」1─1の七回。先頭打者として打席に立つと、ソフトバンク先発・石川が投じた2球目、外角寄りのカットボールにバットを出し、左翼3階席まで運んだ。4月26日の日本ハム戦(東京ドーム)以来となる一発は、2020年の同期入団(宮城がD1位、紅林が同2位)の先発左腕を援護する勝ち越し弾となった。
◆オリックスは0―1の四回に中川圭の適時二塁打で追い付き、七回に紅林の勝ち越しソロなどで3得点した。八回途中2失点の宮城が6勝目、平野佳はリーグトップタイの18セーブ目。ソフトバンクは石川が粘れず連勝が3で止まった。
◆ソフトバンクの三森が5月3日以来の1試合3安打と復調気配を漂わせた。三回は左前への適時打で2試合連続打点を記録。六回は中前打を放ち、八回は右前打で好機を広げ、柳田の適時打を演出した。勝利にはつながらなかったが「一打席一打席、集中して入れた」とうなずいた。6年目の今季は開幕から1番打者に定着したが、徐々に疲労が見え5月上旬は3割を超えていた打率が2割台中盤まで下降。6月11日から4試合は先発も外れた。それでも藤本監督から「1番で固定したいのはやまやま」と期待され、19日から1番に戻り、存在感を示している。
◆オリックスの宮城は6度も先頭打者を出しながらも粘り、7回?を5安打2失点で6勝目を挙げた。要所で切れのある直球がさえ「ストライク先行で、走者が出ても落ち着いて投げられた」と冷静に振り返った。18日に無安打無得点試合を達成したエース山本の投球を「いいな、と思いつつ悔しい部分もある」と発奮材料にした。今季初めて八回のマウンドに立ったが、プロ初完投には届かず。「100点ではないけど、いい結果だったので次につなげたい」と、さらなる好投を誓った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
37 | 27 | 1 | 0.578 (↓0.009) | - (-) |
78 | 259 (+3) | 197 (+4) | 44 (-) | 37 (-) |
0.265 (-) | 2.760 (↓0.03) |
2 (-) |
楽天 |
36 | 27 | 1 | 0.571 (↑0.006) | 0.5 (↓1) |
79 | 217 (+3) | 190 (-) | 40 (+1) | 46 (-) |
0.233 (-) | 2.870 (↑0.04) |
3 (-) |
西武 |
33 | 33 | 1 | 0.500 (↑0.008) | 5 (↑1) |
76 | 213 (+3) | 195 (-) | 49 (-) | 30 (-) |
0.223 (-) | 2.450 (↑0.04) |
4 (1↓) |
ロッテ |
32 | 34 | 1 | 0.485 (↓0.007) | 6 (-) |
76 | 216 (-) | 225 (+3) | 38 (-) | 70 (+2) |
0.220 (↓0.002) | 2.810 (↑0.01) |
5 (-) |
ORIX |
32 | 36 | 0 | 0.471 (↑0.008) | 7 (↑1) |
75 | 184 (+4) | 217 (+3) | 26 (+1) | 34 (+1) |
0.231 (↑0.001) | 2.890 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
26 | 41 | 0 | 0.388 (↓0.006) | 12.5 (-) |
76 | 224 (-) | 252 (+3) | 52 (-) | 45 (-) |
0.239 (↓0.002) | 3.600 (-) |
コメント