ロッテ(★0対3☆)西武 =リーグ戦9回戦(2022.06.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:松本 航(4勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗18S))
敗戦投手:小島 和哉(1勝6敗0S)
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◆西武は0-0で迎えた7回表、山川の適時打で試合の均衡を破る。続く8回には、オグレディと外崎の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本が8回途中1安打無失点の力投で今季4勝目。敗れたロッテは先発・小島が好投するも、打線が沈黙した。

◆パ・リーグの同率3位対決は、ロッテ小島和哉投手(25)西武松本航投手(25)の両先発がともに5回まで無安打投球を続けている。時折小雨も降り、6メートル前後の風も吹く一戦。ロッテ小島はやや制球に苦しみながらも、要所で西武打線のタイミングをずらしている。西武松本は捉えられる場面もあるものの、豊かな球威で決定打を与えていない。小島は5回まで56球、松本は70球。それぞれ2四球ずつ与えている。ロッテは遊撃茶谷、西武は中堅愛斗らが好守で盛り立てている。今季はここまでロッテ佐々木朗が完全試合を、ソフトバンク東浜、DeNA今永、オリックス山本がそれぞれノーヒットノーランを記録している。

◆西武松本航投手(25)が残り4人までノーヒットノーランの快投を演じた。8回2死。109球目。ロッテ荻野貴に左翼線二塁打とされ、快挙はお預けとなった。ただプロ野球史上98度目のノーヒットノーランの期待が膨らむ投球だった。登板前日は「1人、1人しっかり投げていきたい」と語っていたが、まさにその言葉通り、アウトを積み重ねていった。荻野の一打の後。辻発彦監督がベンチから出てきた。松本はマウンドに集まった野手とグータッチ。109球を投げ、1安打無失点。笑顔と悔しそうな表情が入り交じって、ベンチに戻った。2番手の平良にマウンドを譲った。

◆西武山川穂高内野手(30)が先制適時打を放った。7回無死一、三塁。ロッテ小島の直球をうまく捉え、センター前に運んだ。6回までは両軍ノーヒットという展開。7回に2番源田、3番オグレディが連打で作ったチャンスを、きっちり得点につなげた。試合前までチーム成績も32勝33敗の同率3位で並んでいたロッテとの対決で、均衡を破った。

◆ロッテが完封負けした。8回2死に荻野が初安打するまでは、西武松本にノーヒットノーランのペースで抑えられた。新外国人右腕のロベルト・オスナ投手(27)の1軍合流に伴い、外国人選手枠の関係で、遊撃スタメンが多かったアデイニー・エチェバリア内野手(33)が2軍再調整となった。レオネス・マーティン外野手(34)も打率1割台と不調が続く現状ではあるものの、井口資仁監督(47)は試合後の報道対応で「現状、マーティンみたいなタイプはいない」と、戦略上の理由でエチェバリアが抹消となった経緯を明かした。マーティンはこの日、8回に代打出場し二ゴロに倒れた。抹消となったエチェバリアはこの日、ZOZOマリンの試合前に守備練習などに励んだ。井口監督は「エチェバリアもまた、抹消期間が明ければすぐに入れ替えもできるんで、そのへんはシーズン終わるまで、レアードも含めてですけど競争だと思います」と、この日は4番に座りながら4打数2三振に終わったブランドン・レアード内野手(34)も含め、助っ人野手3人のサバイバルを続けていく方針を明かした。なお、この日はイースタン・リーグで好調の茶谷健太内野手(24)が1軍に昇格し、遊撃スタメン出場。好守があったものの、打撃では凡打3つに終わった。遊撃レギュラー格の藤岡裕大内野手(28)はコンディション不良から復帰し、この日は2軍戦で遊撃でフル出場したものの、井口監督は「まだまだ、万全じゃない限りは上げようと思っていないので」と話しており、しばらくは2軍戦で試合勘を戻していくことになりそうだ。【金子真仁】

◆ロッテ小島和哉投手(25)の好投がまた報われなかった。小雨、6~7メートルの風、90%超の湿度と悪条件が重なる中、6回まで西武打線を無安打に抑えた。球数も66球と少なく、球場もざわつき始めていた。ところが7回、源田、オグレディ、山川と3連打。荻野の失策も重なり、ついに1点を許してしまった。とはいえ、先制点を奪われた後のピンチは、投ゴロでの自身の好判断などもあり、追加点は奪われず、最少失点で乗り切った。降板後、球団広報を通じ「山川さんのところで打たれてしまったのは悔しいですが、勝負に行っての結果なので、しっかり受け止めて、次の試合でやり返せるように頑張りたいと思います」と振り返った。今季は好投が報われず、10度目の先発となった10日のDeNA戦(ZOZOマリン)でようやく1勝目をつかんだ。加速したいところだが、この日も味方打線が湿ってしまった。

◆ロッテは今季11度目の完封負けを喫し、勝率5割復帰はならなかった。8回2死、荻野が二塁打を打つまで西武松本に無安打に封じられた。3~5回は先頭打者が初球で凡退し、井口監督は「ああいう攻撃をやってるようじゃ」と苦言。「(松本に)あそこのイニングまで投げさせたということ自体が」と語気を強めた。先発小島も6回まで無安打に抑えたが、打線が見殺しにしてしまった。

◆8回2死まで...。先発松本航投手(25)がノーヒット投球を演じた。ロッテ荻野貴に左翼線二塁打を許し、今季5人目という快挙は、惜しくもならず。ただ7回2/3を1安打無失点の投球で4勝目を手にした。3日前にオリックス山本にノーヒットノーランを喫した打線は6回まで、小島に無安打に抑えられるも、終盤に3得点。勝率5割に復帰した。また出るのか...。残り4人。8回2死。すでに今季はノーヒットノーランを4人が達成している。それだけに期待感が充満した。松本は試合前、辻監督に、どんな時でも「絶好調です」と伝えている。ただ、この日は、その言葉に偽りなかったよう。求める「強いボール」で、打者を押し切っていた。「H」のランプがともらないまま、淡々と快投を続けた。「意識せずに投げていました」。ただ、試合中盤からベンチで源田からの目線がチラチラ。球界屈指の名手から愛のまなざしが...。快挙への"プレッシャー"には「いつか打たれるので」と返し続けて、平常心を保った。その「いつか」は109球目。荻野への初球。真ん中付近に吸いこまれたカットボールを左翼線への二塁打とされた。「初球をすーと入ってしまったのが、本当に悔しかった」。その直後、ベンチから辻監督が出てきた。松本はマウンドに集まった源田ら内野陣と笑いながらグータッチした。交代を告げられ、少し悔しそうにベンチに戻った。淡々と「0点で帰ってこようと思って投げていた」と振り返った。5月12日に発熱により登録抹消。体力を戻す段階の中で、周囲の意見に耳を傾けた。その1つが課題だった「立ち上がり」の改善。試合前のウオーミングアップではダッシュの休憩を短くし、心拍数、息が上がる状態をあえて作るように。「落ち着いて投げられるようになった」。逆境の中で新しい発見をした。実は辻監督は、むしろ6回まで不安が先行していた。「3度目ならないようにしなきゃと。そっちが頭をよぎったね。本当に」と苦笑い。というのも、打線も6回までロッテ小島の前に無安打。つい3日前のオリックス山本など、今季は2度のノーヒットノーランを献上。7回に3安打で1点を奪い、やっと心配が消えた。逆に期待となった。ゲーム差1・0で3位争いするロッテの22日先発は佐々木朗。だからこそ絶対に落としたくなかった。松本は4月20日にもロッテに残り8人まで無安打投球をしていた。またも快挙はならずも、価値ある1勝をもたらした。【上田悠太】

◆西武のディートリック・エンス投手(31)が22日のロッテ戦に先発する。試合前の練習で出番に備えて調整した。7回無失点で4勝目を挙げた前回12日の広島戦(ベルーナ)から中9日での登板へ向けて「しっかり休めた。同じルーティンで調整できた」と語った。佐々木朗との投げ合いに「日本を代表するピッチャー。同じ試合で投げられるのはすごく光栄」と楽しみにしていた。

◆西武・松本航投手(25)が先発し、七回まで無安打投球を続けていたが、八回2死に荻野に左翼線二塁打を浴び、無安打無得点試合とはならなかった。松本は7回2/3を投げ、1安打無失点3四球で降板。球数は109だった。西武は七回に山川の左前適時打で1点を先制した。八回にも2点を加えた。18日にはオリックス・山本由伸投手(23)が西武11回戦(ベルーナ)でプロ野球史上86人目、通算97度目の無安打無得点試合を達成。ロッテ・佐々木朗希、ソフトバンク・東浜巨、DeNA・今永昇太に続く今季4人目の偉業となった。今季は79年ぶりに4投手が無安打無得点試合を達成する異例のシーズンとなっている。

◆西武が勝率5割に復帰し単独3位に浮上した。七回に山川の適時打で均衡を破り、八回にオグレディの適時二塁打と外崎の適時打で2点を加点。松本は7回2/3を1安打無失点で4勝目、増田が18セーブ目。ロッテは連勝が4で止まった。

◆ロッテは八回2死で荻野が二塁打を放つまで、松本に無安打に抑えられ、6月に入って初の零敗を喫した。連勝が4で止まり、井口監督は「ちょっと淡泊だった。つないでいかないと勝てない」と嘆いた。新外国人投手のオスナが1軍に昇格。登録枠の関係で正遊撃手だったエチェバリアを外し、不振のマーティンを1軍に残した。八回に代打で二ゴロに倒れたが、井口監督は「現状、マーティンみたいな(長打を打つ)タイプがいない」と復調に期待した。

◆先発した西武・松本航投手(25)がロッテ打線を八回2死まで無安打無得点に抑えるなどの快投で、4勝目を挙げた。「(ノーヒットノーランは)意識はしてなかった。ゼロで帰ってきてなんとか勝ちたいなという気持ちで投げていた」立ち上がりからテンポのいい投球で相手打者を寄せ付けず、八回2死までノーヒットピッチングを披露。快挙達成へ期待が高まったが、八回2死から荻野に適時二塁打を浴びたところで109球でマウンドを降りた。この日は7回?を投げ1安打無失点の内容だった。

◆西武・山川が七回に均衡を破る先制適時打を放った。0-0の無死一、三塁。左腕・小島の初球の直球を捉えた打球は詰まりながらもセンター方向へ抜け「松本が頑張っていた。打ててよかった」と好投していた松本を援護した。ここ3試合で本塁打はないが、2試合連続でチームの貴重な打点をたたき出し、2連勝に貢献した。◆八回に適時二塁打を放った西武・オグレディ 「甘い球を逃さないように打席で集中していた」◆好投した松本について西武・森 「直球がよくてカウントを取れた。右打者のインコースをうまく使えた」

◆西武・松本航投手(25)は、ロッテ打線を八回2死まで無安打無得点に抑え、7回?を1安打無失点の快投で4月27日以来の4勝目を挙げた。「(ノーノーは)意識はしていなかった。ゼロで帰ってきて、なんとか勝ちたいなという気持ちで投げていました」直球を主体に打たせて取る投球でアウトの山を築いた。西武は18日のオリックス戦で山本に無安打無得点試合を喫したばかりだったが、今度は自軍の4年目右腕が被安打ゼロ行進を展開した。期待が高まりだした八回二死、荻野への初球のカットボールが甘く入った。左翼線二塁打とされ「初球、すーっと入ってしまった。そこが悔しい」と唇をかんだ。今季2度目の〝未遂〟だった。4月20日のロッテ戦(ベルーナ)でも七回2死まで無安打無得点の投球を披露したが、菅野に右前打を許した。記録よりも勝利。立ち上がりの悪さを改善するため、ウオーミングアップで意図的に心拍数を上げ、休憩時間を短くして負荷をかけるように工夫。成果が表れたこの日の投球だった。辻監督は「(投手戦で)緊張感の中で投げられたことも良かった。よく踏ん張った」と目を細めた。チームは同率3位に並んでいたロッテを破り単独3位に浮上した。同一シーズン最多のノーヒッターは1940年の5人(巨人・沢村栄治ら)。今季は4投手が達成しており、82年ぶりの快挙とはならなかったが、松本は「次もチームに貢献できる投球をしたい」と冷静に次回登板を見据えた。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37271 0.578
(↓0.009)
-
(-)
78259
(+3)
197
(+4)
44
(-)
37
(-)
0.265
(-)
2.760
(↓0.03)
2
(-)
楽天
36271 0.571
(↑0.006)
0.5
(↓1)
79217
(+3)
190
(-)
40
(+1)
46
(-)
0.233
(-)
2.870
(↑0.04)
3
(-)
西武
33331 0.500
(↑0.008)
5
(↑1)
76213
(+3)
195
(-)
49
(-)
30
(-)
0.223
(-)
2.450
(↑0.04)
4
(1↓)
ロッテ
32341 0.485
(↓0.007)
6
(-)
76216
(-)
225
(+3)
38
(-)
70
(+2)
0.220
(↓0.002)
2.810
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
32360 0.471
(↑0.008)
7
(↑1)
75184
(+4)
217
(+3)
26
(+1)
34
(+1)
0.231
(↑0.001)
2.890
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
26410 0.388
(↓0.006)
12.5
(-)
76224
(-)
252
(+3)
52
(-)
45
(-)
0.239
(↓0.002)
3.600
(-)