広島(☆5対3★)阪神 =リーグ戦9回戦(2022.06.21)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
10004000X5910
勝利投手:床田 寛樹(7勝3敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗14S))
敗戦投手:西 勇輝(4勝5敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(18号・7回表2ラン)

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◆広島は初回、マクブルームの適時打で先制する。そのまま迎えた5回裏には、野間、宇草、菊池涼の3者連続適時打で4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・床田が7回2失点の力投で今季7勝目。敗れた阪神は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆広島床田寛樹投手(27)は、前回登板した5月10日の阪神戦で完封勝利。同じチームを相手に2試合続けて完封勝ちすれば、球団では01年に中日戦で連続完封した黒田以来。阪神相手では96年山内以来になる。

◆ゲーム差なしで接近する3位阪神と4位広島のスタメンが発表された。阪神は西勇輝投手(31)が先発。チームの今季広島戦初勝利を導けるか。今季ワースト5連敗中の広島は、床田寛樹投手(27)が先発。今季阪神戦2戦2勝と好相性の左腕で、3位返り咲きを狙う。雨が降り続くマツダスタジアム。午後5時20分過ぎに内野土部分のシートが撤去され始め、試合開始へ準備が進められた。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が、プロ通算100号に王手をかけた。5点ビハインドの7回1死一塁。広島左腕床田の内角149キロを引っ張り上げ、左翼スタンドに18号2ランをたたき込んだ。大山は球団を通じて「打ったのはストレート。ビハインドの展開で、流れを変えるためにも、打席の中で何とかしたいという思いだけでした。真っすぐを一発で仕留めることができましたし、ここから逆転できるように頑張ります」とコメントした。大山は6月10本塁打目。月間2桁本塁打は、チームでは10年6月のブラゼル以来。日本人選手に限れば06年4月の浜中までさかのぼる。球団の月間最多記録は86年バースの13発で、あと「3」に迫った。3点差に縮める1発で劣勢のチームを鼓舞した。

◆阪神はなぜか広島に勝てない。今季8敗1分けとなり、未勝利が続いている。また、この日の敗戦で広島と入れ替わって4位に転落した。先発西勇輝投手(31)が初回から失点。0-1の4回には5安打を集中されて突き放された。今季の広島戦は2試合とも試合を作っていたが、今回は踏ん張り切れなかった。前回登板後、リフレッシュのため出場選手登録を抹消され、中13日での先発だった。雨でぬかるんだマウンドを気にするそぶりもあり、本調子は出せなかった。打線は床田寛樹投手(27)の前に沈黙した。5点を追う7回、ようやく大山悠輔内野手(27)の左越え18号2ランで反撃したが、あとが続かなかった。大山は驚異の勢いを続けている。6月は10本塁打目。自身初の月間2桁に乗せた。大山の活躍でチームも6月は絶好調だが、今月2度目の2連敗。月間11勝4敗になった。○...ガンケルが今季4勝目を目指し、22日広島戦に先発する。15日に第1子となる長女キンズリーちゃんが誕生したこともあり、中9日での登板。「いいように時間をもらったので、いい調整ができた。問題はないですし、通常通りに投げられるかと思います」。敵地で"パパ1勝"を狙う。

◆広島が連敗を5で止め、3位に復帰した。先発床田寛樹投手(27)は7回に大山悠輔内野手(27)に2ランを放たれたが失点はその2点のみ。7回2失点で、19年に並ぶ自己最多の7勝目を手にした。阪神には今季3戦3勝と絶好調だ。打線は初回2死二塁からライアン・マクブルーム内野手(30)の左前適時打で先制に成功。1-0の5回には野間峻祥外野手(29)、宇草孔基外野手(25)、菊池涼介内野手(32)の3者連続適時打で5-0と引き離した。チームは今季阪神に今季8勝1分けと好相性。17日以来4日ぶりのAクラス復帰となった。

◆広島栗林良吏投手(25)がプロ2年目にして、マツダスタジアムで初失点した。5-2の9回に登板。先頭の近本光司外野手(27)を二塁内野安打で出塁させた。続く佐藤輝明内野手(23)に右前打でつながれ、無死一、二塁。次打者大山悠輔内野手(27)の中前適時打で1点を失った。マツダスタジアム通算40試合目にして初失点となった。後続の糸原健斗内野手(29)を中飛、糸井嘉男外野手(40)を空振り三振、メル・ロハス・ジュニア外野手(32)を遊ゴロに打ち取り、試合を締めた。14セーブ目が記録された。ルーキーイヤーの21年はマツダスタジアム27戦で無失点。今季はここまで12戦で無失点だった。

◆阪神は広島に対して未勝利の8連敗(1分け挟む)になった。先発西勇輝投手(31)が粘り切れずに5失点。絶好調の大山悠輔内野手(27)が7回に18号2ラン、9回に適時打中前打と全3打点をたたき出したが、2点届かなかった。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。-最後の攻撃は明日以降につながる「うん、もちろん」-大山は打つ場面もいい「内容も全部いいしね。状態はかなりいいところで維持できているかな」-床田は速球系を攻略しないと「球種も多いから。真っすぐでずっと押してくるわけじゃない。どっちかというと変化球で追い込んで最後真っすぐというパターンが多いと思うけど...。それだけ絞りにくいのは絞りにくいだろうなと思うけど」-西勇の状態は「悪くはなかったと思うけどね。せめて2失点で粘ってくれたら。もう2点というのはどうしても重かったんで」-広島相手に1日でも早く0から1に「もちろん」

◆阪神大山悠輔内野手(27)が、プロ通算100号に王手をかけた。5点ビハインドの7回1死一塁。広島左腕床田の内角149キロを引っ張り上げ、左翼スタンドに18号2ランをたたき込んだ。▼大山が18号2ランを放ち、6月10本目の本塁打となった。月間2桁本塁打は、阪神ではブラゼルが10年6月に10本塁打して以来。日本人では浜中治の06年4月10本塁打以来。球団最多は86年6月バースの13本塁打。日本人最多は別当薫、田淵幸一、真弓明信の11本塁打。6月はまだ8試合残っており、大山は球団記録を塗り替える可能性がある。また、プロ野球最多は13年8月バレンティン(ヤクルト)の18本塁打。

◆左腕が止めた。3位復帰だ! 広島床田寛樹投手(27)が阪神9回戦(マツダスタジアム)で7回2失点と好投し、19年に並んで自己最多の7勝目を手にした。チームの連敗を5で止め、4日ぶりのAクラスに押し上げた。今季このカード8連勝(1分け挟む)とお得意さま。床田も3戦3勝、ここ2年は6勝1敗で虎キラーがまたしても退治に成功した。試合開始時に降っていた雨も、床田の快投が進むにつれて弱まった。いつしかやみ、赤いレインコートを着たままのファンが食い入るように戦況を見つめた。雨上がりのじめっとした空気も、そして虎の反攻も、左腕が振り払った。7回2失点の好投でキャリアハイに並ぶ7勝目。「全然考えていなかった。気付いたら7勝。2桁(勝利)を目標にしているので、ここから」。勢いに乗っていても慢心はみじんもない。今季は阪神に3戦3勝、防御率1・17と好数字が並ぶが「力不足」と反省もする。それは7回の大山に浴びた2ラン。「3打席目は絶対に抑えてやろうと、思い切り投げた。まだまだ力不足。次やり返せるように」。悔しさを糧に飛躍を期す。6回にはバットでも魅了した。前打者の上本が敬遠で歩かされ、2死一、二塁で打席へ。石井の変化球を中前に転がした。「狙ってた。絶対にチェンジアップくると思っていた」。狙い通りの一打に一塁ベース上でにやりとほほ笑んだ。今季3本目の安打を生んだバットのヘッド部分には「6 HAYATO」の文字があり、「(巨人)坂本さんのバット」と明かした。4月にあった本拠地での巨人3連戦。坂本と親交のある菊池涼に「坂本さんのバット欲しいんですよね」とおねだり。菊池涼が電話をして取り計らい、翌日には床田の手元に届いた。「(良さは)名前じゃないですか? あの人が持ってるバットってなったら打てそうな気がするので」。他に巨人丸モデルのバットも持つなど、好打者の力を宿している。前回はチームを3連敗で止め、前々回も4連敗で止めていた。今回は5連敗で止め、佐々岡監督は「本当によく投げてくれた」と大絶賛。週頭を白星発進。床田がつけた勢いを2戦目、3戦目につないでいく。【前山慎治】○...栗林はマツダスタジアム通算40試合目で初めて失点した。3点リードの9回に登板。連打で無死一、二塁とし、大山に中前適時打を許した。「1点取られた時にふと『ああ初めて取られたな』と思った。自分が投げ切れなかったところを反省していきたい」。その後は3人で打ち取って14セーブ目がついたが、悔いが残った。○...野間が5回に3者連続適時打の起点となった。1-0の5回2死二、三塁から左前に適時打。点差を2点に広げ、宇草、菊池涼の連続適時打へバトンをつないだ。「床田も頑張っていた。西(勇)さんも立ち直りだして、やっとのチャンスだった。(1回以来)久々のチャンスでランナーをかえすことができて良かった」。貴重な一打を放った野手主将は今季2度目のお立ち台に上がった。○...マクブルームが得意の阪神戦で先制打を放った。1回2死二塁で西勇の内角球に詰まりながら左前に落とし、これが決勝点。「うまく押し込むことができた。なかなか先制点を取ることができていなかったので、それができて良かった」。阪神戦の打率4割1分9厘を誇る主砲が2戦目以降も頼もしい。

◆阪神西勇輝投手が5回7安打、今季ワーストタイの5失点で5敗目を喫した。初回は2死二塁でマクブルームに高めに入ったシュートを左前に運ばれ先制点を献上。2回からの3イニングはコースを突く低めの球で3者凡退に抑えたが、5回に再びつかまった。2死二、三塁とされると、野間、宇草、菊池涼に3連続タイムリーを浴びて4失点。連続クオリティースタート(6回以上自責3以内)は7試合でストップした。チームは今季広島に未勝利。移籍後10勝6敗と得意にしていた"鯉キラー"に全てを託したが、結果で答えることはできなかった。矢野監督は「悪くはなかったと思うけどね。2点で何とか粘ってくれたらというところもあった」残念そうに話した。1・50だった防御率は1・99に下がったが、それでも2点以下で同僚の青柳に次ぐ2位をキープ。次回の挽回に期待したい。

◆阪神大山悠輔内野手(27)が意地のプロ100号王手弾だ。5点を追う7回、広島床田から左翼へ18号2ラン。9回にも適時打を放つ全3打点で、完敗ムードの試合を面白くさせた。阪神日本人選手の月間10本塁打は、06年の浜中治以来16年ぶり。チームは広島戦9戦勝ちなしで再び4位に後退したが、タテジマでは田淵、掛布、岡田に次ぐスピード100号を決め、一夜でAクラス返り咲きといきたい。大山のフォロースルーに目を奪われている暇はない。マツダスタジアム上空の雨雲を切り裂くような鋭い放物線。左翼スタンド看板にぶち当てた主砲は、悠々とベースを回った。「流れを変えるためにも、何とかしたいという思いだけでした」0-5の完敗モードで空気を一変させた。7回1死一塁。左腕床田の149キロ。内角をえぐる「クロスファイア」を引っ張り上げた。6月15試合で10号。球団日本選手では、06年4月の浜中以来となる月間2桁弾を決めた。17年7月1日のヤクルト戦で原からプロ1号を放って以来、1816日を経て99号に到達。球団生え抜きでは12年鳥谷以来の100号に王手をかけた。「打席に入るまでの準備、前の打席までの打ち取られ方。しっかり頭に入れながら打席に入れている。準備はしっかりできていると思うし、それを一発で仕留められているので、いい結果につながっていると思うんですけど」。リーグ2位タイ18号2ラン。手応えはある。状態の良さにもうなずく。ただ、何よりもほしいものがあるから、口調はさらに強くなる。「でもやっぱり、勝つことによってホームランの価値が上がると思うので、なんとか勝ち試合に持っていけるように」中飛に倒れた5回は左翼ポール左への特大ファウルを放った。「あれが入っている、入っていないによっては流れが変わってくる。そう簡単ではないですけど、レベルをもっともっと高めていければ」。99本を打つ過程で、何千打席も失敗してきた。この日も当然のように反省の言葉が口を突いた。「好不調の波が激しいのが僕の課題でもあるというのは自分でも分かっている。この調子を最低でも維持できるようにもっともっとやっていきたい」9回には中前適時打を放ち、広島の守護神栗林から通算13試合目でチーム初得点。広島と入れ替わりで再び4位に後退したが全3打点で気を吐いた。「相手の守護神を打つ打たないで明日も変わってくる。明日やり返せるように頑張りたい」。広島戦は今季0勝8敗1分けで悔しさが募る。100号メモリアルで3位返り咲きを期す。【中野椋】▼大山が通算100本塁打に王手をかけた。達成すれば、阪神在籍中のみの本塁打数では、鳥谷敬が12年9月19日巨人戦で達成して以来、19人目になる。仮に22日に達成すれば、通算648試合目での到達となり、阪神では田淵幸一、掛布雅之、岡田彰布に続いて4番目のスピード到達となる。▼大山が18号2ランを放ち、6月10本目の本塁打となった。月間2桁本塁打は、阪神ではブラゼルが10年6月に10本塁打して以来。日本人では浜中治の06年4月10本塁打以来。球団最多は86年6月バースの13本塁打。日本人最多は別当薫、田淵幸一、真弓明信の11本塁打。6月はまだ8試合残っており、大山は球団記録を塗り替える可能性がある。また、プロ野球最多は13年8月バレンティン(ヤクルト)の18本塁打。▽阪神矢野監督(大山について)「内容も全部良いしね。凡打の内容も良いし。状態はかなり良いところで維持できているかなと思う」○...3番近本が18試合連続安打と自己最長をさらに更新した。初回と4回は凡退したが、7回に先頭で床田から中前打を放ち、直後の大山の2ランにつなげた。9回も先頭で二塁への内野安打とし、4試合ぶりのマルチ安打。井上ヘッドコーチは「3番に置いている自覚というのは持ってくれていると思う」と目を細めた。

◆阪神は広島に対して未勝利の8連敗(1分け挟む)になった。先発西勇輝投手(31)が粘り切れずに5失点。絶好調の大山悠輔内野手(27)が7回に18号2ラン、9回に適時打中前打と全3打点をたたき出したが、2点届かなかった。広島の怪だ。もうすぐ夏本番を迎えようかというのに、まだコイから白星を奪えない。開幕から広島に1分けを挟んで8連敗。一刻も早く初勝利を...。そう問われた矢野監督は険しい表情のまま、「もちろん」とうなずくしかなかった。2-5で迎えた9回は守護神栗林から大山が適時打を放ち、なお無死一、二塁の絶好機で盛り上がった。だが糸原が中飛。続く代打の糸井も空振り三振、ロハスも遊ゴロと続かずマツダスタジアムの虎ファンはため息吐息。広島と入れ替わり、再び4位に後退した。天敵を攻略できない。前回対戦で完封を食らった左腕床田を相手に再び沈黙が続いた。7回に大山が2ランを放つまで3安打無得点で、得点の雰囲気すらなかった。指揮官も「球種も多いからなあ。どっちかというと変化球で追い込んで最後まっすぐというパターンが多いと思う。それだけ絞りにくいのは絞りにくい」とうなった。これで床田には今季3戦3敗。昨季から1勝6敗と、見たくもない天敵になりつつある。時計の針を戻せば崩すきっかけはあった。4回に先頭島田がチーム初ヒットとなる左前打を放った。ところが続く中野が初球にセーフティーバントを試みたが打ち上げて一飛。細かなミスもあって、リズムに乗せてしまったのも事実だ。終盤に反発力で意地を見せはしたが、なかなか塁に走者がたまらない。結局得点は終盤の大山の2ラン&適時打による3打点だけ。矢野監督も「まあ、もちろんもっと早く何とかしたいところもある」とエンジンの掛かりが遅い打線を嘆いた。広島との9戦は1試合最高3点しか取れていない低調さも勝てない要因だろう。交流戦は12勝6敗と大勝ちしたが、再開リーグ戦は2連勝後2連敗。4位ながら最下位DeNAとも0差になった。ここまま広島を苦手にするようでは、上位進出も遠のく。【桝井聡】▼阪神が広島に敗れ、これでこのカードは開幕から1分けをはさんで8連敗となった。同一カードに開幕から8連敗は、88年4月8日~6月9日にかけて広島に10連敗して以来。球団ワースト2位の記録となった。このときの広島戦初勝利は7月5日だった。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は今季、広島に今季0勝7敗1分けと、まだ1勝もしていないが、チーム状態は春先とは違う。相手先発の床田には今季2戦0勝2敗、防御率0・56。佐藤輝明内野手(23)は打率・000(7打数無安打)、打撃好調の大山悠輔内野手(27)も同・167(6打数1安打)と封じ込まれている。2人の主軸に期待。

◆阪神・西勇輝投手(31)が先発したが、5回7安打5失点と崩れた。一回に2死二塁でマクブルームに対し、インハイへのシュートで詰まらせながら左前に運ばれ、先制点を献上。二回以降は自らのペースで腕を振り、四回までの3イニングをパーフェクトに抑え、立ち直ったかと思われた。しかし、つかまったのは五回。1死から小園、上本に連打を浴び、床田の捕前バントで二、三塁。ここから1番・野間に左前適時打、宇草に中前2点打、さらに菊地涼には中越え適時二塁打と3者連続適時打を浴び、一気に4点を失った。六回に代打を送られ、交代となった。5失点は4月19日のDeNA戦(横浜)以来となる今季ワーストタイ。中13日で迎えた今季未勝利の広島戦での登板は悔しい結果となった。

◆阪神・大山悠輔内野手(27)が「5番・一塁」で出場。七回に反撃の18号2ランを放った。「打ったのはストレート。ビハインドの展開で流れを変えるためにも、打席の中で何とかしたいという思いだけでした。真っすぐを一発で仕留めることができました」5点を追う七回1死一塁での第3打席だった。左腕・床田が内角低めへ投じた初球の149㌔を強振。左翼へ打った瞬間にフェンスオーバーと分かる弾道は、そのままスタンドに消えていった。床田に対して打線は六回まで、わずか2安打。5月10日(甲子園)のマッチアップで完封勝利を献上している左腕にまたしても苦しめられていたなかで、主砲が流れを変える一発を放った。6月に入ってアーチを量産し、これで今月10本目。1975年に田淵幸一氏、1985年に真弓明信氏が記録した月間11本塁打の球団日本人記録にあと「1」とした。

◆阪神は終盤の粘りも及ばず敗れた。先発・西勇が0―1の五回に野間、宇草、菊池涼に3者連続適時打を浴びて、この回に4失点。5点を追って七回に大山が左翼へ18号2ランを放ち、九回は相手守護神・栗林を攻め、近本、佐藤輝、大山の3連打で1点を返したが、糸原に続き、糸井&ロハスの代打陣も凡退して屈した。今季の対広島は、これで1分けを挟んで8連敗。広島とゲーム差なしの3位だったため、4位に転落した。

◆広島が連敗を5で止めた。床田は緩急がさえ、7回2失点の好投で7勝目。一回にマクブルームが先制打を放ち、五回は野間、宇草、菊池涼の3連続タイムリーで4点を加えた。阪神は西勇が崩れ、今季このカード8連敗(1分け挟む)。

◆阪神は広島に開幕から1分を挟む8連敗を喫し、4位に転落した。先発の西勇輝投手(31)が5回5失点で降板。打線は今季対戦成績で2戦2敗の床田寛樹投手(27)から大山悠輔内野手(27)が七回、自身初の月間2桁本塁打となる18号2ランを放ち、九回には2点差とし、さらに無死一、二塁の好機を作ったが、後続を断たれた。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績31勝37敗1分、観衆2万4339人)。ーー最後の攻撃は22日以降につながる「うん、まあ、もちろん」ーー大山は打つ場面もいい「内容も全部いいしね。凡打の内容もいい。状態はかなりいいところで維持できているかなと思う」ーー九回無死一、二塁で糸原に打たせた(中飛)「うん」ーー床田は速球系を攻略しないと「球種も多いからなあ。結局、真っすぐで、ずっと押してくるわけじゃないから。どっちかというと変化球で追い込んで最後、真っすぐというパターンが多いと思うけど...。それだけ絞りにくいのは絞りにくいだろうなと思うけど」ーーその中でも何とか「まあまあ、もちろん、もっと早く何とかしたいところもあるし、勇輝も、まあ2点でね、何とか粘ってくれたらなというところもあったし」ーー中野のバントは自分も生きようとしたか(四回無死一塁でのセーフティバントが一飛)「いやあ、セーフティーやけど」ーー広島から一日でも早く1勝したい「もちろん」ーー西勇の状態は「悪くはなかったと思うけどね。今言ったように、せめて2点でね、粘ってくれたら、もう2点というのは、ちょっと、どうしても重かったんで」

◆広島が序盤のリードを守り切り連敗を5で止めた。床田が7回4安打2失点で自己最多タイの7勝目。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──チームの連敗が5で止まった「やっぱり床田がね、本当によく投げてくれたと思う。ストライク先行でテンポよく。ナイスピッチングだった」──打線は五回に野間、宇草、菊池涼の3連打で4得点。よくつながった「そうですね。だからそういう面で、先発投手のリズム。床田のテンポの良さ。(1点リードの五回1死一、二塁の)あそこでバントも一発で決めた。そういう流れというのがね。やっぱり悪かった時はそういうのがよくなかったと思う。きょうは床田が投球にしろ、バントにしろ、リズムを生んでくれたんじゃないかと思います」──栗林は10日の西武戦(ベルーナ)以来の登板。1回3安打1失点だったが、14セーブ目を挙げた「(先頭・近本、佐藤輝、大山の3)連打(による失点は)は久々(の登板)というところもあったと思う。それでもしっかりと勝ちをつけてくれた。最後締めてくれたというのは大きいと思います」─―床田は球数98球で降板。理由は「球数というか、あそこで(七回に大山の2ランで)点を取られた。一発というのもあった。八回は森浦がいるので代えました」──阪神戦は開幕から8連勝(1分け)。相性が良い「思っているほど、勝っていると、そう思ってもいない。今は阪神も調子が上がってきている。我々は相手どうこうは関係なく、1試合1試合やるだけです」──球団側はパドレス傘下を自由契約になった秋山翔吾外野手の獲得の意思があると「その辺のくわしいことは、僕はまだ聞いていないのでわからないですね」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(78)は九回、大山悠輔内野手(27)の適時打で2点差とし、さらに無死一、二塁からのベンチの強攻策に疑問を呈した。結果的に糸原健斗内野手(29)は中飛で倒れ、走者を送れず、同点機を逸した場面について言及した。矢野監督の狙いは一気に逆転だったのだろう。九回無死から、クリーンアップの3連打で2点差に追い上げ、なお一、二塁。糸原を迎えて、ベンチは強攻を指示した。もちろん、監督が決断する場面だ。結果を背負うのも監督だ。私なら送りバントを選択する。相手は球界屈指の守護神・栗林。欲張ってはいけない。そう簡単に連打は望めない。まずは同点を考えるべき。広島が抑えの切り札まで投入しているのに対し、阪神はまだ勝ちパターンの投手も残っていた。あの場面は、真綿で首を絞めるように、ジワジワ追い込んでの攻めが効果的だった。とはいえ先発・床田を七回で降板させ、栗林をあと一歩まで追い込んだ阪神のクリーンアップはホンモノだ。特に床田はどの打線が相手でも完封できそうな抜群の内容を続けていた。それに対し、七回に大山がひと振りで沈めた。今の大山は一時期の上体が伸びあがって振る形が完全に影を潜め、「地面と平行に沈んで振る」という理想の打撃が出来ている。簡単には崩れないだろう。佐藤輝も九回に苦手としていた栗林からヒットを放って、相当な自信を得たはず。連続試合安打が継続している近本を含めたクリーンアップは、相手投手から見ても、間違いなく怖さを感じるトリオだ。この試合は西勇が我慢しきれずに五回に崩れたが、味方のクリーンアップの充実を見て、「我慢していれば、どんな投手でも必ず点を取ってくれる」と確信したはず。他の先発投手も同じ思いにならなければウソだ。今後のポイントは絶好調な3人の前を打つ1、2番。ここの出塁率が、さらに得点力を上げるかどうかを左右する。広島との一方的な対戦成績を問題視する声があるのは承知している。ただ、大きく負けたのは序盤の阪神。今は九回までのどこかで何とかできる力を持っている。先発陣も充実している。全く別のチーム。過去の勝敗は気にする必要は全くない。

◆セ・リーグトップクラスの安定感を発揮できなかった。先発の西勇は5回7安打と打ち込まれ、今季ワーストタイとなる5失点(自責5)で5敗目(4勝)。矢野監督も「悪くはなかったと思うけどね。せめて2点でね、粘ってくれたら。もう2点というのはちょっとどうしても重かったんで」と肩を落とした。一回にマクブルームの左前適時打で先制点を許してからは、時折雨脚が強まる悪条件のなかで必死に粘ったが...。0-1で迎えた五回に一気に畳みかけられた。2死二、三塁から野間に左前、宇草に中前、菊池涼には中越えと3者連続タイムリーを浴び、六回から中継ぎ陣に後を託した。7日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から中13日の登板で、万全を期したはずだったが思わぬ乱調。防御率1・99はリーグ2位(1位は青柳の1・17)をキープも、悔しい結果となった。

◆雨をモノともせず腕を振った。広島・床田が2019年の自己最多に並ぶ7勝目。甲子園のすぐ近く、兵庫・尼崎市出身の左腕が阪神キラーぶりを発揮した。「雨でもしっかりとした入りができた。低めの真っすぐ、特に右のアウトローがすごく良かったので変化球が生きた」140キロ台後半の直球にツーシーム、パームなどを織り交ぜた。六回まで散発2安打。5─0の七回1死一塁で大山に2ランを浴びて2失点しただけだった。これで阪神戦は今季3戦3勝、防御率1・17。抜群の相性でチームの開幕からの阪神戦連勝を8に伸ばした。バットでも1点リードの五回1死一、二塁で犠打を決め、野間、宇草、菊池涼の3連続適時打をお膳立て。投打で奮闘した左腕を佐々岡監督は「投球にしろ、バントにしろ、リズムを生んでくれた」と絶賛した。心優しい男だ。5月4日の巨人戦(マツダ)でD1位・黒原(関学大)が巨人・吉川の左肩付近に死球をぶつけ、その後、吉川は負傷離脱。床田は中部学院大時代から親交のある吉川(中京学院大卒)と黒原の双方に連絡を取り、間を取り持った。黒原に「(吉川が)気にするなって言ってるから頑張れよ」とエールを送り、グラウンド外でも存在感を示した。チームは連敗を「5」で止め、阪神に代わって3位に浮上。「大瀬良さん、(九里)亜蓮さん、森下の3本柱に何とか食らいついていきたい」と謙遜する床田だが、エースのような輝きを放っている。(柏村翔)

◆阪神・井上ヘッドは0―1の四回無死一塁でセーフティーバントを狙い、一飛に終わった中野について「サイン通りの動きなので、結果的に失敗してしまったという(こと)」と責めなかった。「2番バッターとして『しまった』という気持ちはあるでしょうし」と本人の心境を察しつつ、「こちらは次に成功させたらええやんという風に背中を押す側なので。そこ(バント)はもちろん練習の時から意識させるけど」と次戦以降に期待した。

◆22日こそ、やり返す! 虎の絶好調男の魂の叫びだ。阪神は広島に3-5で敗れ、2連敗で4位転落。カープには1分けを挟んで開幕8連敗という屈辱となったが、大山悠輔内野手(27)が七回に意地の18号2ラン。6月10発目で、通算100本塁打にも、月間の球団日本選手最多本塁打にもリーチをかけた。Wメモリアル弾で、必ず勝つ!!無抵抗のまま終わるわけにはいかなかった。0-5の七回。絶好調の大山が激しく牙をむいた。完封ペースの床田の内角低め149キロの直球を、すくい上げるようにフルスイング。左翼へと運ぶ2試合ぶりの18号2ランは、6月早くも10発目。自身の通算100号にもリーチをかけた。「ビハインドの展開で、流れを変えるためにも打席の中で何とかしたいという思いだけでした」先発の西勇が5回5失点で撃沈。打線も今季2戦2敗の難敵・床田の前に六回までわずか2安打に抑えられた。完敗ムードが充満していた七回。1死一塁から、左腕の初球を豪快にとらえた。「打ち取られ方をしっかり頭に入れながら打席には入れている。それ(狙い球)を一発で仕留められている」2-5の九回は近本、佐藤輝の連打で無死一、二塁から打席へ。一発が出れば同点という場面で鯉の守護神・栗林の149キロの直球を確実に捉えた。中前への適時打。阪神にとって、これが2年目の栗林との通算13試合目の対戦で、初めて奪った得点となった。 それでも、試合に勝てなければ笑顔はない。今季はこれで、広島相手に開幕から1分けを挟んで8連敗。この日、チームの3得点すべてたたき出した大山は「勝つことによって、ホームランは価値がある。勝ち試合に持っていけるように。そう簡単ではないですけど、レベルをもっともっと高めていければ」と、必死に前を向いた。勝ちにつながる一打を追い求めた結果、到達した月間2桁本塁打。球団では10年6月のブラゼル以来で、田淵幸一(75年4月、78年8月)、真弓明信(85年8月)が記録した日本選手最多の11本に王手をかけた。球団記録のバース超え(13本)も現実味を帯びてきたが、大山に慢心はない。「好不調の波が激しいのが僕の課題。それは自分でも分かっているので、この調子を維持できるようにやっていきたい」チームは5連勝の後、2連敗。広島との直接対決に敗れ、4位に転落した。5位中日、6位DeNAとはゲーム差なし。首位ヤクルトは敗れて13・5差のままも、厳しい数字には変わりはない。とにかく、今季やられっぱなしの広島に勝たなくては奇跡は起こらない。マツダスタジアムでも2014年以降、勝ち越しは20年の1度だけ(今季も4敗)と分が悪いだけに、まず果たすべきは、カープへの1勝だ。矢野監督が「もちろん」とうなずけば、大山も「(本塁打を打とうが)勝ってこそだと思う。相手の守護神(栗林)を打つ、打たないで明日も変わってくる。明日やり返せるように頑張りたい」と誓った。きょうこそ、勝つ。鯉を沈める「価値のある」Wメモリアル弾を、放つ。(三木建次)

◆八回に登板したケラーは3カ月前の屈辱を晴らす好救援を見せた。「チームもビハインドの状況だったし、なんとか無失点で抑えることができてよかった」。先頭の坂倉の打球が右腕に直撃したが、三塁手・糸原のカバーで三ゴロに。続く会沢に四球を与えるも小園を直球で、上本をカーブで2者連続の空振り三振に仕留めた。3月29日の九回に2失点し、救援失敗に終わった敵地でリベンジに成功した。

◆何でやねん! 何でやねん! 何でやね~ん!! 今季は広島と9度戦って、たった1つの勝ち星もない8敗1分けって...。どないかせーや!!(怒)ちゅーか、現代野球は投手力が打力を上回り、ノーヒットノーラン続出。本日だって西武・松本が八回2死まで、ロッテ・小島も六回までノーヒット投球だったし、米国では打撃救済(?)のため、ピッチャープレートを約30センチ後ろにする野球も行われているらしいのだ。試合前までに今季6勝を挙げている広島・床田に対して、早いカウントで打ちにいくのはどーなの!? 一回、先頭の島田は初球を打って右飛(ちなみに床田は一回にわずか7球)。一方、その裏の先頭打者、野間はファウルで粘って9球目を左前打。終わってみれば西勇は5回83球で5失点。床田は大山に2ランを許したものの7回を98球。理想の投球数で勝ち投手に!!全てとは言わんけど、好投手の時には今までの攻撃のセオリーを捨てる勇気も、逆転Vには必要やでー!!

◆相手は落ち目だと思っていた。だから〝上から目線〟で電話してみたくなった。試合前のこと。ターゲットはカープ担当・柏村翔だ。「阪神に追いあげられるとは、夢にも思いませんでした。交流戦は散々(5勝13敗で最下位)でしたし、リーグ戦再開後もヤクルトに3連敗。日本中のカープファンも沈んでいるでしょう」うんうん。敵は落ち込んでるぞ。開幕6連勝でスタートしたチームが、開幕9連敗したチームに並ばれているわけだから、さぞや衝撃だろう。ところが、スマホの向こうから「フフッ」と聞き捨てならない失笑が。どういうことや?「申し訳ないですが、阪神には負ける気がしないので。ことし、1度も負けてないですからね。タイガースキラーの床田が先発ですし。チームとしては落ち込んでいますが、担当記者的には、阪神、DeNAと続く今週は、まあ、ゴールデンウイークみたいなもの。わざわざ電話いただいたのですが、明るい話しかできません」試合前の時点でカープは、対阪神7勝0敗1分け。対DeNA8勝1敗。なるほどなぁ、浮かれたくなるのも、何となく分かる。ただ、よ~く考えたら、カープはこの2チーム以外には負けまくっている証拠ではないか。阪神がちょっと反撃したら、広島は真っ先に沈んでいくチームと見た。 が、記者歴30数年の自信は、柏村の言いたい放題の前に、木っ端みじんに粉砕されることに。西勇が5回5失点でKO。打線は床田にやはり大苦戦...。大山の反撃の一発が出て、九回は栗林を追い詰めた。だが、それでも勝てずに対カープ8連敗。今後は〝上から目線〟は辞めよう。虎投が腹を立てそうな話ばかりしてきた柏村記者だが、かつてはトラ番。思い入れは、それなりにある。「支配下登録された島本投手は、育成ドラフトで入団してきた頃も、2軍で苦労していた時期も、1軍で大活躍した時期も、原稿をいっぱい書きました。巻き返しに期待できる投手が戻って来たんじゃないですか?」〝上から目線〟で電話した相手に〝上から目線〟で励まされるのは釈然としなかったが、確かに良いことを言っている。昨年暮れにカープのOB会長に就任した、かつての名投手・大野豊氏。阪神の臨時コーチにやってきたのは2014年秋季キャンプだった。顔を合わせた私に「なんで、あの126番が育成なの?」と不思議そうに話し掛けてきたことを思い出した。その翌年、すぐに「69番」をもらって支配下登録。そして、故障を乗り越え、再びヒノキ舞台に。持ち合わせるハングリー精神も並みではないはずだ。この日、阪神がチェンについて、ウエーバー公示の手続きを取ることを発表した。左腕は力を発揮しないまま、チームを去る。ことし2月の安芸での2軍キャンプはマイペース調整。観戦にきた家族と練習中に楽しそうに話している姿は、ハングリーとは無縁だった。「古巣・中日戦での唯一の勝利(昨年4月29日)の原稿を書いたことだけが思い出です」サブキャップ・新里公章が数少ない思い出を話してくれた。新たにやってくる助っ人ロドリゲスは、トラ番にとって思い出多き存在になりますように-。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
43221 0.662
(↓0.01)
-
(-)
77270
(+1)
208
(+2)
72
(+1)
47
(+1)
0.246
(↓0.002)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
巨人
37340 0.521
(↓0.008)
9
(-)
72259
(+1)
284
(+3)
71
(+1)
34
(-)
0.241
(↑0.002)
3.560
(-)
3
(1↑)
広島
31352 0.470
(↑0.008)
12.5
(↑1)
75251
(+5)
255
(+3)
29
(-)
12
(+1)
0.251
(-)
3.530
(↑0.01)
4
(1↓)
阪神
31371 0.456
(↓0.007)
13.5
(-)
74224
(+3)
203
(+5)
49
(+1)
48
(-)
0.233
(-)
2.750
(↓0.04)
5
(-)
中日
30360 0.455
(↑0.009)
13.5
(↑1)
77199
(+2)
245
(+1)
37
(-)
23
(-)
0.243
(↓0.001)
3.580
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
28340 0.452
(↑0.009)
13.5
(↑1)
81214
(+3)
259
(+1)
47
(+1)
23
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.760
(↑0.05)