ソフトバンク(☆4対1★)楽天 =リーグ戦8回戦(2022.06.19)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0000010001321
ソフトバンク
20100100X4702
勝利投手:和田 毅(2勝1敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝1敗10S))
敗戦投手:早川 隆久(4勝4敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(2号・6回表ソロ)
【ソフトバンク】野村 勇(6号・1回裏2ラン),グラシアル(5号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが同一カード3連勝。ソフトバンクは初回、野村勇の2ランが飛び出し、幸先良く先制する。そのまま迎えた3回裏にはグラシアルがソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・和田が6回1失点8奪三振の好投で今季2勝目。敗れた楽天は、打線が振るわなかった。

◆楽天は2連敗で7日ぶりに首位陥落した。1点を追う9回2死満塁で、銀次が同点適時打。しかし、なおも満塁で辰己が遊ゴロに打ち取られた。延長10回に守護神・松井裕が痛恨のサヨナラ2ランを浴び、11日巨人戦で首位再浮上してから1週間で陥落。石井一久GM兼監督は「9回に追いついてくれたので、そこでなんとかしたかった。交流戦明けに1つ勝って、チームをスタートさせたい」と3戦目に目を向けた。

◆楽天西川遥輝外野手(30)が18日、脳振とうのためソフトバンク7回戦(ペイペイドーム)で途中交代した。8回の守備でソフトバンク今宮の左中間への打球に、左翼から猛ダッシュ。好捕球するもフェンスに勢いよく激突し、1回転して倒れ込んだ。グラブの球は落とさずアウト判定も、倒れたまま球場は一時騒然。自分の足で歩いてベンチに戻ったが、直後の9回の打席で代打を送られ交代した。試合後に石井GM兼監督は交代の理由を「脳振とうの症状があったので。様子見て」と説明。19日以降は流動的となりそうだ。

◆楽天早川隆久投手(23)は通算13勝だが、白星の内訳はオリックス戦4勝、日本ハム戦4勝、西武戦2勝、ロッテ戦1勝、交流戦2勝。ソフトバンク戦はまだ勝利がなく、通算6試合で0勝2敗、防御率4.60と苦戦している。

◆脳振とうのため前日の試合で途中交代した楽天西川遥輝外野手(30)が、この日の試合前の練習に参加した。打撃練習では、ティー打撃やフリー打撃もこなした。試合前に取材に応じた石井一久GM兼監督は「大丈夫じゃないですか。問題はないと思います」と話した。西川は前日19日の楽天7回戦で、8回の守備の際、ソフトバンク今宮の左中間への打球に、左翼から猛ダッシュ。好捕球するもフェンスに勢いよく激突し、1回転して倒れ込んだ。倒れたまま、球場は一時騒然。自分の足で歩いてベンチに戻ったが、石井GM兼監督は「脳振とうの症状があったので。様子見て」と、直後の9回の打席で代打を送られ交代していた。

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が楽天戦の2回に通算1757奪三振に達し、杉浦忠の球団最多記録を更新した。初回は1死から小深田を145キロ直球で空振り三振、続く浅村を2球で追い込んだ後、高め146キロ直球で空振り三振に仕留め、杉浦忠の1756個に並んだ。2回は先頭島内から144キロ直球で見逃し三振を奪い、記録を塗り替えた。和田はルーキーだった03年に、自己最多の195奪三振。最多奪三振のタイトルはないが、昨季まで9シーズン連続で100個以上を数え、コンスタントに積み重ねてきた。41歳で迎えた今季も、試合前時点で、7試合35回2/3を投げて31三振とイニング数に迫る三振を奪っている。

◆楽天茂木栄五郎内野手(28)が、ソフトバンク和田のパーフェクト投球を阻止した。5回先頭の川島まで、8三振含む16者連続凡打に打ち取られ迎えた打席。カウント2-0のバッティングカウントで、内角の直球を捉え、右翼席へ2号ソロ弾を運んだ。3点を追う展開、序盤から苦しめられていた和田からようやくの初ヒットで1点を奪い、茂木は「打者優位のカウントでしたし、ストレートにキレがあり、ここまでパーフェクトに抑えられていましたからね。覚悟を持って、ストレートでなければ空振りでもいいというくらいに腹をくくっていきました。いい結果が出て良かったです」と、真剣な表情で振り返った。

◆楽天早川隆久投手(23)が、4敗目を喫した。初回、味方の失策で先頭出塁を許し、2番野村勇に先制2ランを浴びる立ち上がり。3回にもグラシアルにソロ弾を打たれた。6回には三森に適時三塁打を許し、5回2/3 6安打4失点で4敗目。早川は「全体的に良くなかったです。話にならないです」と厳しい表情で振り返った。早大の先輩でもあり、同じ左腕として昨オフの自主トレでは弟子入りしたソフトバンク和田との投げ合い。5回までパーフェクト投球を披露し、日米通算150勝をマークした先輩が貫禄を見せ、明暗がクッキリと分かれる内容と結果になった。

◆ソフトバンクが、首位を争う楽天とのカードで3連勝した。先発和田毅投手(41)は6回1失点で日米通算150勝を挙げ、通算奪三振も1762個に伸ばし、杉浦忠を抜いて球団新記録となった。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-楽天に3連勝「この3連戦はつなぐ野球ということを考えていたんですけど、1発がね。ホームランの得点がすごく多かったんでね、ホームランの魅力というのはすごいですね。そういう風に感じました」-和田が好投「5回までビシバシだったんですけどね。ちょっと背中の張りが。年齢とともに、体力的なところが落ちてきてるのかなという感じがあるんですけど、本当にここまで先発した試合はほとんどゲームを作ってくれている。頼もしい存在ですね」-モイネロも9回をしっかり抑えた「あれくらいのテンポで投げてくれれば、相手が嫌がってくれていると思う。今日をきっかけに、次戦からもいい形で投げてくれれば」-和田は8奪三振「やっぱり球のスピン量が多いのかな。空振り取れるからね。それだけボールのキレがいいんでしょうね」-背中の張りはいつから「5回行くときくらいからですね。なんとか行けるところまで行きます、というところで。ヒットも打たれてなかったんでね、代えるのもね。本人も張りくらいだったら、行きたいでしょうから。6回にホームラン打たれて、その後を抑えて帰ってきたときに、どうするかという話をしたら、本人も張りがあるからということでね」-野村勇は6号本塁打「意外性を持ったね。入ってくる球には強いですよね。積極性もあるし、足も速い、肩も強い。これでコンタクトできたら、すばらしい選手になるんじゃないですか」-グラシアルは左手首を気にしていた「ちょっと違和感がある。前回からなんですよ。ホームランの前にファウルしたときに、ちょっと時間取ってましたよね。あそこでなんかおかしいなと思って、トレーナーに聞いたら、違和感があるということでね。痛めたわけじゃなくて。そこまで重症じゃないんでね。当然、オリックス戦は頭から行けると思うので、前もって休ませただけですね」-三森が適時三塁打「三森も昨日ヒット打って、今日タイムリー出たことで上がってくるんじゃないですか。1番に固定できそうな感じはしますね。三森が1番で開幕から引っ張ってくれたわけやから。固定できるのが一番ベストな打線になると思う。1番、2番、誰にしようかといつも考えていたんでね。はまってくれたら打線も組みやすくなると思います」-少なかった適時打での得点「今日はうまく三森のところにつながった。甲斐も自分からセフティーバントをしてくれたし。あの1点も大きいと思いますよ。今、後ろの投手が疲れてきているところもあるんで、大きかったと思います」-7回に甲斐野が登板「今日は又吉はベンチを外れているんで、8回藤井、9回モイネロと決めていた。7回は津森と嘉弥真、甲斐野というところで考えていた。打順を見て、いいところからだったんで甲斐野で行きましょうと。そこで左につながった場合は嘉弥真に、と試合前からシミュレーションで決めていた」-いい形でオリックス戦に「この3連勝は大きいですよね。オリックスもまたいい投手が来ると思うので、そこに向けてまたいい形で大阪に移動できると思います」

◆楽天が今季2度目の同一カード3連敗を喫した。先発・早川隆久投手(23)が2被弾含む4失点で6回途中に降板。4敗目を喫した。マウンドでの立ち居振る舞いに、石井一久GM兼監督(48)は「自分まわりで一生懸命になっちゃってバッターとしっかりと対峙していない感じはありますね」と指摘。特に、4回に甲斐の投ゴロを取りこぼし、失策となったシーンに「マウンドを降りたがっていなかった。そこら辺は全体的にもう少し1つのアウトを取る気持ちを出してほしい」と苦言を呈した。チームは今カード9被弾と1発攻勢に屈し3連敗。首位と1.5ゲーム差に突き放された。

◆ソフトバンク打線が「1発攻勢」で楽天に3連勝し、首位を堅持した。口火を切ったのは、パワフルな打撃が売りの新人野村勇だった。初回無死一塁。初球から2球続けてエンドランのサインを送られたが、連続ファウル。「ああ、やってしまった」というマイナス思考を切り替え、3球目のチェンジアップを豪快に左中間スタンドに運んだ。ホークス新人野手では、94年小久保(現2軍監督)に並ぶ6号の先制2ラン。チームでは柳田(9本)に次ぎ、三森と並ぶ2位に。3回にはグラシアルが5号ソロを放ち「先行逃げ切り」の形を作った。6月の交流戦11試合で3本塁打しか打てなかった打線が、リーグ再開とともにお目覚め。楽天3連戦では、初戦5発を含め計9本塁打で圧倒した。「つなぐ野球を考えていた」と話していた藤本監督もアーチ量産での3連勝に「やっぱりホームランの魅力はすごいと感じた」とえびす顔だ。6回は三森の中堅越えの適時三塁打でダメ押しの4点目。3戦計16得点中、適時打での得点は初戦の柳町の適時二塁打の1点だけだったが、最後に打線の「つながり」も見せた。「三森のタイムリー三塁打はすごく大きかった」と藤本監督も称賛。2位との差を1.5ゲーム差に広げ、首位ロードを快走する。【佐竹英治】▽ソフトバンク三森(6回の適時三塁打に)「チャンスだったので、絶対に走者をかえそうと気合が入りました。うまくタイミングを合わせることができたと思います」▽ソフトバンク・グラシアル(3回の5号ソロに)「高めの真っすぐだったが、うまくコンタクトすることができた」◆途中交代 ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(36)が、楽天8回戦(ペイペイドーム)の5回表の守備から交代した。3回の打撃中に左手首に違和感が出たため、大事を取った。21日からのオリックス戦(京セラドーム大阪)は出場予定。

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が6回1失点の好投で今季2勝目を挙げ、日米通算150勝に到達した。8個の三振を奪って、通算1762個とし、元監督の杉浦忠を抜いて球団新記録となった。今でも進化を続けるレジェンド左腕が、うれしいダブルの快記録達成となった。チームは楽天との首位攻防戦で3連勝し、1.5ゲーム差をつけた。一気に、2つの快挙を成し遂げた。日米通算150勝に到達し「ホッとしました」と笑顔。さらに、通算奪三振の球団記録も塗り替えた。「入団するときに、杉浦さんのような投手になれるようにという思いも込めて21番を選んだ。『21』を背負って、1つでも(数字を)抜くことができてうれしい」。大先輩の記録を超え、喜びがあふれた。初回から、飛ばしに飛ばした。1死から小深田、浅村をいずれも直球で空振り三振。続く2回、先頭の島内も直球で見逃し三振に仕留めた。球速は140キロ台中盤の直球でも、楽天打線のバットは空を斬った。制球もさえ、8個のうち5三振を見逃しで奪った。5回まで完全投球だったが、6回1死で茂木に右越えのソロを打たれた。「(完全試合は)無理に決まっているだろうと思っているので。1イニングでも、1人でも打者を打ち取るということしか考えていなかった」。初安打で1点を失っても動じず、他の打者の出塁は許さなかった。5月22日ロッテ戦で挙げた149勝目から、約1カ月足踏みが続いた。同29日広島戦では、足がつって4回途中降板。41歳の左腕は「年齢とともに、そういうことが起きてしまっている。そういうことがあると認めて、改善しないといけない」。登板前の調整を変更。「(登板の)2、3日くらい前からミネラル系、ビタミン系を体に入れるようにしている。千賀が教えてくれた。それから足がつることもないし、兆候も出ていない。体の調子もすごくいい」。後輩の助言に耳を傾け、また1つ進化した。左肘手術を受けるなど、苦しんだ米国での4年間。日本復帰後も左肩痛などに見舞われた。乗り越え、前に進み、ここまで来た。「野球人というか人間としても成長していると思います。昔の自分より今の自分の方が、いろんな意味で、自分では好きかなと思っている」。次はNPB150勝。ここはまだ通過点だ。この日は父の日で「朝、奥さんと娘からプレゼントをもらいました」と笑顔。かっこいいパパの姿で、応えた。【山本大地】

◆楽天茂木栄五郎内野手(28)が、早大の大先輩であるソフトバンク和田のパーフェクト投球を阻止した。5回先頭の川島まで、8三振含む16者連続凡打に打ち取られ迎えた茂木の打席。カウント2-0のバッティングカウントで、内角の直球を捉え、右翼席へ2号ソロを運んだ。今カード初戦で今季1号を放ち、調子を取り戻しつつある茂木。しかし打線はその1点にとどまり、3連敗を喫した。序盤から苦しめられた和田は早大の先輩で、プロ入りから声を掛けてもらい、食事にいくこともあったという。そんな大先輩が日米通算150勝を達成し、茂木は「負けて悔しいですけど、おめでとうございます」と祝福。「41歳になってもバリバリ現役で、しかも、一線級の球で活躍されているのはすごいと思うし、本当に小さい時からテレビで見ていた選手なので、同じ早稲田大学として、僕も和田さんに1歩でも近づけるようにやっていきたいです」と投打関係なく、その背中を追い続ける。

◆楽天早川隆久投手が早大の大先輩・和田との投げ合いで4敗目を喫した。2被弾含む5回2/3を6安打4失点。同じ左腕として、昨オフの自主トレで弟子入りした成果を目の前で見せられず、「全体的に良くなかった。話にならない。(和田は)低く、丁寧に投げることが、いいピッチングにつながっていると感じた。自分もそういうところを見習って、もう1度、意識していきたい」と出直しを誓った。▽楽天石井GM兼監督(4回に早川が甲斐の投ゴロを取りこぼし失策)「マウンドを降りたがっていなかった。そこら辺は全体的にもう少し1つのアウトを取る気持ちを出してほしい」

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が6回1失点の好投で今季2勝目を挙げ、日米通算150勝に到達した。8個の三振を奪って、通算1762個とし、元監督の杉浦忠を抜いて球団新記録となった。今でも進化を続けるレジェンド左腕が、父の日にうれしいダブルの快記録達成。ヤクルト石川雅規投手(42)とともに、41歳以上が先発で同日勝利するのは史上初にもなった。チームは楽天との首位攻防戦で3連勝し、1・5ゲーム差をつけた。一気に、2つの快挙を成し遂げた。日米通算150勝に到達した和田は「ホッとしました」と笑顔。さらに、通算奪三振の球団記録も塗り替えた。「入団するときに、杉浦さんのような投手になれるようにという思いも込めて21番を選んだ。1つでも(数字を)抜くことができてうれしい」。大先輩の記録を超え、喜びがあふれた。初回から飛ばした。1死から小深田、浅村をいずれも直球で空振り三振。2回、先頭の島内も直球で見逃し三振に仕留めた。140キロ台中盤の直球でも、楽天打線のバットは空を切った。制球もさえ、8三振のうち5個を見逃しで奪った。5回まで完全投球だったが、6回1死で茂木に右越えのソロを打たれた。「(完全試合は)無理に決まっているだろうと思っているので」。初安打で1点を失っても動じず、他の打者の出塁は許さなかった。5月22日ロッテ戦で挙げた149勝目から足踏みが続いた。同29日広島戦では、足がつって4回途中降板。41歳の左腕は「年齢とともに、そういうことが起きてしまっている。認めて、改善しないといけない」と登板前の調整を変更した。「(登板の)2、3日くらい前からミネラル系、ビタミン系を体に入れるようにしている。千賀が教えてくれた」。後輩の助言に耳を傾け、また1つ進化した。左肘手術を受けるなど、苦しんだ米国での4年間。日本復帰後も左肩痛などに見舞われた。「野球人というか人間としても成長していると思います。昔の自分より今の自分の方が、いろんな意味で、自分では好きかなと思っている」。次の目標はあと5勝のNPB150勝。父の日は「朝、奥さんと娘からプレゼントをもらいました」と笑顔。かっこいいパパの姿で、応えた。【山本大地】

◆ソフトバンクの先発・和田毅投手(41)が球団最多奪三振記録を樹立した。通算187勝の杉浦忠の球団記録「1756」まで、残り「2」で迎えた楽天戦。一回1死、小深田を145キロ直球で空振り三振。続く浅村も146キロ直球で3球三振だ。あっさりと肩を並べると、二回無死では島内を144キロ直球で見逃し三振に取り、抜き去った。和田は2003年のルーキーイヤーから6年連続で100奪三振以上を記録するなど、常に本格派左腕として打者と対峙してきた。シーズンのキャリアハイは03年の195奪三振。第一線で戦い続けてきたベテランに、またひとつ勲章がついてきた。

◆ソフトバンクが3連勝。和田が球を低めに集め、6回1安打1失点と好投し日米通算150勝を達成した。一回に野村勇の2ランで先制した後も着実に加点した。モイネロが10セーブ目。楽天は3安打と打線が振るわず3連敗となった。

◆ソフトバンクは楽天に同一カード3連勝。先発・和田毅投手(41)が6回1安打1失点で日米通算150勝を達成した。一回無死一塁ではD4位・野村勇内野手(25)=NTT西日本=が決勝の6号2ランを放った。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。ーー楽天に3連勝「この3連戦はね、つなぐ野球を考えていたんですけど、一発がね。ホームランの得点が多かった。ホームランの魅力はすごいですね」ーー和田の投球内容「五回までね、ビシバシだったんですけど。背中の張りがね。年齢とともに体力的なところも落ちてきているかなという感じもありますけど。先発した試合はほとんど試合を作ってくれているので。頼もしいです」ーーよかった部分「球のスピン量が多いのかな。空振りが取れるからね。それだけスピン量、切れがいいんでしょうね。本当に、今年の和田は。投げてくれたところは投げ切ってくれているので。素晴らしいと思います」ーー背中の張りは途中から「五回、行く時からですね。何とか行けるところまで行きますと。なかなか、ヒットも打たれていなかったので。代えるのもね。六回(1死から茂木に2号ソロ)にホームランを打たれて。打ち取ってベンチに戻ってきたら、どうするかと話をしたら本人も張りがあるからと」ーーベンチでも笑顔が目立った「本人も納得した投球ができていると思う。特に今日が一番素晴らしかった。球の切れもよかったので」ーーモイネロもしっかり九回を1回無失点「あれくらいのテンポで投げてくれたら相手も嫌がっていると思う。今日の試合を機会にして、明後日から頑張ってほしいです」ーーグラシアルが守備から交代した「違和感があると。今日ちょっとホームランを打つ前にファウルにして、時間を取っていた。あそこで何かおかしいなと思って。トレーナーに話を聞いたら、違和感があるということで。痛めたわけじゃなくて」ーー七回に甲斐野を投入した「今日は又吉がベンチから外れているので、八回に藤井、九回にモイネロと決めていたので。七回に甲斐野、津森、嘉弥真を考えていた。打順を見て、いいところからだったので、甲斐野から行きましょうと。左打者に回ったら嘉弥真と、試合前から決めていたので。シミュレーション通りに投手を使いました」

◆楽天は早川が六回途中4失点と精彩を欠き、ソフトバンクとの首位攻防3連戦3連敗を喫した。一回の野村勇の先制2ラン、三回のグラシアルのソロ本塁打は、ともに2球で追い込んだ後に制球を乱した3球目を痛打された。3―1の六回2死二塁から三森に適時三塁打を許して降板。「全体的に良くなかった。話にならない」と険しい表情で言った。同じ早大出身の左投手で、自主トレーニングで師事した和田と初めて投げ合ったが、今季4敗目。石井監督は「自分と戦っちゃっている感じがした。しっかりと打者と戦えてなかったかな」と残念がった。

◆ソフトバンクの野村勇が一回に先制の6号2ランを放った。先頭の三森が遊撃手の悪送球で出塁し、サインはヒットエンドランだったが2球続けてファウルに。「やってしまった。三振が一番だめだ」とチェンジアップに食らい付いて左中間席に運び、ほっとした表情でホームベースを踏んだ。1年目の今季は、ここまで49試合に出場し6本塁打、13打点をマーク。守備も安定しており「今のところ、できすぎているという感じ」と自信を深めている様子だった。

◆楽天は首位攻防3連戦に3連敗を喫し、ソフトバンクとのゲーム差が「1・5」となった。先発・早川は毎回走者を背負う苦しい投球で六回途中6安打4失点で4敗目。打線は六回に放った茂木の2号ソロのみの1得点に抑えられた。石井監督は「失敗を恐れずに、結果を恐れずに向かっていってもらえれば。また明後日から気持ちを切り替えて頑張ってほしい」と奮起を促した。

◆ソフトバンク・和田毅投手(41)が19日、楽天8回戦(ペイペイドーム)で6回1安打1失点と力投し、今季2勝目(1敗)。プロ野球通算145勝とし、日米通算150勝に到達した。今季最多に並ぶ8三振を奪い、日本での通算1762奪三振は杉浦忠を抜いて球団新記録となった。【データBOX】?和田が今季2勝目を挙げてNPB通算145勝目。米大リーグでの通算5勝を合わせて150勝となった。日本投手が日米で勝利し通算150勝以上を挙げたのは、黒田博樹の203勝を筆頭に9人目。NPBに復帰して達成したのは、2009年5月13日の西武・石井一久(通算182=日143、米39)以来13年ぶり2人目。?ホークスで通算1762奪三振は杉浦忠の1756を抜く球団新記録となった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37261 0.587
(↑0.006)
-
(-)
79256
(+4)
193
(+1)
44
(+2)
37
(-)
0.265
(-)
2.730
(↑0.03)
2
(-)
楽天
35271 0.565
(↓0.009)
1.5
(↓1)
80214
(+1)
190
(+4)
39
(+1)
46
(-)
0.233
(↓0.002)
2.910
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
32331 0.492
(↑0.008)
6
(-)
77216
(+4)
222
(+2)
38
(-)
68
(+2)
0.222
(↑0.001)
2.820
(↑0.01)
3
(-)
西武
32331 0.492
(↑0.008)
6
(-)
77210
(+3)
195
(+2)
49
(-)
30
(-)
0.223
(↓0.001)
2.490
(-)
5
(-)
ORIX
31360 0.463
(↓0.007)
8
(↓1)
76180
(+2)
214
(+3)
25
(+1)
33
(-)
0.230
(-)
2.880
(-)
6
(-)
日本ハム
26400 0.394
(↓0.006)
12.5
(↓1)
77224
(+2)
249
(+4)
52
(+1)
45
(-)
0.241
(↑0.001)
3.600
(↓0.01)