西武(☆3対2★)オリックス =リーグ戦12回戦(2022.06.19)・ベルーナドーム=
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ORIX
1001000002701
西武
00030000X3300
勝利投手:佐々木 健(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗17S))
敗戦投手:山﨑 福也(2勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(7号・4回表ソロ)

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◆西武が逆転勝利。西武は2点ビハインドの4回裏、山川の適時二塁打と森の適時打で3点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、先発・與座が4回2失点。2番手・佐々木がプロ初勝利を挙げた。敗れたオリックスは、打線が相手を上回る7安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆18日西武戦でプロ野球史上97度目(86人目)となるノーヒットノーランを達成したオリックス山本由伸投手(23)が一夜明けた19日、「みんなからお祝いのメッセージを頂いたりして、すごくうれしかったです。もしかしたら一番くらい」と喜びの声を上げた。メッセージは約300届いたといい「オリンピックで優勝したときぐらい来ましたね」と金メダル級の反響だったようだ。記念球については「どうしよう。実家に飾るか...もしれない。分かんないです」と白い歯を見せた。偉業達成の翌日でも平常心で、次回登板に向け「良い状態を長く続けるのが、すごく大事。ノーヒットノーランしたからと言って、何かが変わるわけではない。自分のやることを丁寧にやって、また次の試合に合わせたい」と力を込めた。

◆オリックスが逆転負けし、3カード連続負け越しを喫した。前日18日にエース山本由伸投手(23)がノーヒットノーランを達成した勢いそのまま、初回先頭から3連打で先制し、4回は杉本裕太郎選手(31)が7号ソロで加点したが、先発の山崎福也投手(29)がその裏に2死から3点を奪われて逆転された。これで借金5。浮上のきっかけをつかみたい。

◆もがき、苦しんでいた西武森友哉捕手が輝きを放った。1点を返し、なおも4回2死満塁。逆転2点適時打を放ち、勝利の立役者となった。決意をバットに込めた。4月に右手人さし指を骨折、打率は1割6分5厘。新人古賀の台頭に自身の片頭痛も重なって、5試合ぶりのスタメンマスクでもあった。「みんなで一生懸命つないでくれたイニングでもあったので何とか」。気持ちで左前へ。15日に居残り打撃練習で徹底した逆方向。低すぎた重心、左膝の角度など。復調への意識を思い出し、お手本のように反対方向へ強く飛ばした。この日、西武は3安打で3得点。4回以外、すべての攻撃を3人で抑えられた。唯一の好機で仕事を果たした。「まだまだつらいですよ。打率にしてもそうですし、今、正捕手と言える立場でもない。もう1度、正捕手を奪いに行くという気持ちで、もっとこれから頑張らないという気持ち」。危機感が強い。出遅れたシーズンを取り戻していく。○...2年目の佐々木がプロ初勝利をマークした。1点リードの5回に2番手で登板。1死から宗に死球を与えるも、続く吉田正を併殺に仕留めた。1イニングを9球でしのぎ、白星が付いた。「流れを崩さないようにマウンドに行った。ラッキーなのですけど、素直にうれしい」。貴重な中継ぎ左腕で11試合連続無失点。もうブルペンに欠かせない存在となっている。

◆オリックスが逆転負けで3カード連続負け越しを喫した。初回から1番福田周平外野手(29)、2番宗佑磨内野手(26)、3番吉田正尚外野手(28)の3連打で先制に成功するも、後続が続かず1点止まり。中嶋聡監督(53)は「うーん、欲を言えば(追加点を)ですよね」と唇をかんだ。左太もも裏を負傷し、カード初戦の17日西武戦からスタメン復帰した選手会長に、スタメン復帰後10打席目で1本が出た。まだ患部の状態は100%ではないが、指揮官は「吉田正尚、なめたら困りますよ? 何をおっしゃってるんですか?」と2年連続首位打者を獲得した選手会長の逆襲に期待した。

◆オリックスの先発山崎福也投手(29)が2-0の4回2死走者なしから、3四死球と2安打と崩れて3失点した。逆転を許しこの回で降板し、6敗目。中嶋監督は「あの回、2死しかも2ストライクまで行ってですからね。一番悪いところですよね」と嘆いた。3カード連続の負け越しで再び借金5。前日18日に山本がノーヒットノーランで6連敗を止めたが、勢いをつなげられなかった。

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が先制打を放った。「追い込まれていたので、なんとか食らいついていこうという思いで打ちましたし、それが先制点につながってくれてよかったです!」一回、先頭の福田、宗が連打で無死一、三塁と好機を演出。先制機で主砲は先発・與座から右前適時打を放ち、先取点を奪った。左太もも裏の軽度筋損傷の影響により、1軍復帰後も交流戦期間中はベンチスタートが多かった吉田正はリーグ戦再開の17日の10回戦からスタメンに復帰後、初安打となった。

◆西武・森友哉捕手(26)が「7番・捕手」で4試合ぶりに先発出場し、四回に逆転2点適時打を放った。1点を追う四回2死満塁。オリックス先発左腕・山崎福の真っすぐを左前にはじき返し、2人が生還した。リーグ戦再開後初安打となる貴重な一打に「オージー(オグレディ)、山川さん、外崎さん、栗山さんがつないでくれたので何としてもという気持ちでした。打ててよかったです」と喜びのをコメントを寄せた。

◆西武は0―2の四回に山川の適時二塁打と森の2点左前打で3点を奪った。五回を抑えた2番手の佐々木がプロ初勝利。継投が決まり、増田がリーグトップに並ぶ17セーブ目。先行したオリックスは山崎福が四回に3四死球と崩れた。

◆オリックスの山崎福は2―0の四回2死無走者から崩れた。オグレディに四球を与え、山川には左中間を破られる適時二塁打。外崎への死球、栗山への四球で満塁とピンチを広げて森に左前2点打を浴びた。逆転を許し、この回限りで降板した。序盤は緩急を生かして打ち取っていたが、自滅で勝機を逃して6敗目。チームは前日、山本が無安打無得点の快投を見せて連敗を6でストップ。いい流れをつなげることができず「慎重になり過ぎて自ら苦しい投球にしてしまった」と悔やんだ。

◆西武・森友哉捕手(26)が1―2の四回2死満塁で逆転2点二塁打。左腕・山崎福の真っすぐを捉え、逆方向に強烈な打球をはじき返し「久しぶりに逆方向にいい打球が打てた」とうなずいた。開幕直後の4月2日の試合後にマスクを投げた際に右手人さし指骨折。5月24日に復帰したが思うような結果が出ず、この試合まで打率・167、1本塁打、6打点。そんな時、いつも気にかけてくれたのが父・隆さんだった。「けがの時もここ最近、打てないときでも電話が来ていろいろ話してくれた。本当にありがたい」と森。父の日に自らのバットで最高のプレゼントを送った。チームは交流戦終盤から3カード連続の勝ち越し。辻監督は「今日は(森が)すごい大事なところで、大きなチャンスで打った。明後日からにつながるし、つながってほしい」と今後のさらなる活躍に期待した。(石井孝尚)

◆3―2と逆転した直後の五回に2番手で投げた西武の26歳、佐々木がプロ初勝利を手にした。1死から死球を与えたが吉田正を二ゴロ併殺打に打ち取り1回無失点。「(初勝利は)素直にうれしい。1人ずつ丁寧に投げることができてよかった」と笑顔だった。青森・木造高から富士大、NTT東日本を経てドラフト2位で入団した2年目の左腕。昨年は5試合で防御率8・31に終わったが、今季は中継ぎとして存在感を示しており、これで17試合目だ。「どんな調子でもコントロール良く投げられている。しっかり仕事ができていると思うので、もっともっと積み重ねていきたい」と意欲を新たにした。

◆西武・佐々木健投手(26)が2年目でプロ初勝利をマークした。「素直にうれしい。チームが逆転していい流れだったので、その流れを崩さないようにマウンドに行った」。3―2と逆転した直後の五回に2番手で登板。1死から死球を与えたが、吉田正を二ゴロ併殺打に打ち取り1回無失点に封じた。青森・木造高から富士大、NTT東日本を経て2021年ドラフト2位で入団。5試合で防御率8・31に終わった昨季は、新型コロナウイルス禍で知人女性と面会。球団が定めたルールに反したとして、8月に1カ月間の対外試合出場禁止処分を受けた。今季は中継ぎとして存在感を示し、通算17試合目、父の日に節目の勝利をつかんだ。小学1年から軟式野球チームに入る前年の4年時まで、野球経験のなかった父・秀文さん(58)がキャッチボールに付き添ってくれた。ウイニングボールは実家に送るといい「(父も)喜んでいると思います。(普段より)いい(高価な)お酒を開けるかもしれないですね」と、飛び切りの笑みを浮かべた。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37261 0.587
(↑0.006)
-
(-)
79256
(+4)
193
(+1)
44
(+2)
37
(-)
0.265
(-)
2.730
(↑0.03)
2
(-)
楽天
35271 0.565
(↓0.009)
1.5
(↓1)
80214
(+1)
190
(+4)
39
(+1)
46
(-)
0.233
(↓0.002)
2.910
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
32331 0.492
(↑0.008)
6
(-)
77216
(+4)
222
(+2)
38
(-)
68
(+2)
0.222
(↑0.001)
2.820
(↑0.01)
3
(-)
西武
32331 0.492
(↑0.008)
6
(-)
77210
(+3)
195
(+2)
49
(-)
30
(-)
0.223
(↓0.001)
2.490
(-)
5
(-)
ORIX
31360 0.463
(↓0.007)
8
(↓1)
76180
(+2)
214
(+3)
25
(+1)
33
(-)
0.230
(-)
2.880
(-)
6
(-)
日本ハム
26400 0.394
(↓0.006)
12.5
(↓1)
77224
(+2)
249
(+4)
52
(+1)
45
(-)
0.241
(↑0.001)
3.600
(↓0.01)