中日(★3対5☆)巨人 =リーグ戦12回戦(2022.06.19)・バンテリンドーム=
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巨人
0003010105801
中日
0001000023902
勝利投手:シューメーカー(3勝4敗0S)
敗戦投手:柳 裕也(5勝5敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(18号・4回表ソロ)
【中日】A.マルティネス(6号・4回裏ソロ),高橋 周平(2号・9回裏2ラン)

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◆巨人は4回表、岡本和のソロと増田陸の適時打で3点を奪い、先制に成功する。4-1で迎えた8回には、2死二塁の好機から代打・中島が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・シューメーカーが7回1失点で今季3勝目。敗れた中日は、9回に高橋周の2ランが飛び出すも、反撃が遅かった。

◆巨人岡本和真内野手(25)が、9試合ぶり、35打席ぶりの18号先制ソロを放った。4回1死、外角低め144キロ直球をかち上げた。逆方向の右翼フェンスをわずかに越える先制アーチを決め「まずは塁に出ることを考えていきました。しっかりと捉えることが出来て、ホームランになってよかったです」と喜んだ。主砲に打線も続いた。続く坂本が中前打で出塁すると、ポランコが30打席ぶりの長打となる左中間への二塁打で1死二、三塁とチャンスを拡大。続く4年目の増田陸が詰まりながらも左前に運び、2点適時打でリードを広げた。「追い込まれていましたが、なんとか前に飛ばそうとコンパクトにいきました。いいところに飛んでくれて良かったです」と振り返った。4連敗で迎えた、8連敗中の"魔の日曜日"に巨人が幸先よく先制した。

◆中日根尾昂外野手(22)が本拠地初登板で、自己最速151キロをマークした。1-5の9回に谷元が3番手でマウンドに上がり、2死を取ると立浪監督が審判に投手交代を伝えた。根尾の名前がコールされ、巨人の主砲、岡本和と対峙(たいじ)。初球149キロの直球でストライクを取り、カウント1-2からの4球目に自己最速151キロをマーク。続く5球目の149キロ直球で、岡本和を空振りの三振に打ち取った。9回は高橋の2ランで2点差に迫り、1死一塁で根尾に打席が回った。1発が出れば同点でバンテリンドームにファンの期待感があふれたが、結果は3球三振。悔しさをあらわに、根尾はベンチに引き揚げた。根尾は、今季は外野手登録に変更してレギュラー定着を目指したが結果を残せなかった。春季キャンプ中から投手練習も並行させ、5月8日、ウエスタン・リーグの阪神戦(甲子園)に「2番遊撃」で先発出場し、9回から5番手で初登板。2/3回3安打1失点で2死後に遊撃に戻って試合を終えた。1軍では5月29日オリックス戦のに2度登板。敗戦処理登板ながら、ともに最速150キロをマークし、2回2安打無失点と好投した。立浪監督との話し合いを持ち、指揮官が13日に根尾の投手登録への変更を明言。"投手"として15日の全体練習で投手組練習に加わった根尾は「よし、やるか! という気持ち」と心境を明かし「ずっと話はさせていただいていた。このタイミングになったか、という感じです。過去に(野手から投手転向の)例があまりないと聞いてはいるが、僕は僕なりにしっかりやってきたい」と抱負を語っていた。

◆西武などで活躍した清原和博氏(54)が、巨人3連戦すべてでラジオ解説を務めた。3戦とも紺色のスラックスに黒のTシャツで来場。「3種類用意したけど、3日連続で同じ衣装。験担ぎです」と、連勝で迎えた3戦目まで同じスタイルを通した。PL学園(大阪)の2学年後輩の立浪和義監督(52)が指揮するだけに中日に肩入れも、3連勝を逃した。清原氏は、立浪監督の計らいで今春の沖縄キャンプを訪問。石川昂や鵜飼に打撃指導も行った。今季の中日の本拠地試合は、観戦5試合で通算2勝3敗になった。

◆主砲の一撃が「魔の日曜日」の呪縛を解いた。巨人岡本和真内野手(25)が4回に18号先制ソロで勢いづけると、この回に3得点。その後も着実にリードを広げ、4月24日から続いていた日曜日の連敗を8で、チームの連敗も4で止めた。首位ヤクルトも勝利したためゲーム差は9のままだが、自身のノーアーチを34打席で断ち切った4番を先頭に、独走状態の燕を追う。岡本和がひと振りで、連敗中の重たいムードを一掃した。4回1死、中日柳の外角低め144キロ直球を逆方向へかち上げた。わずかに右翼フェンスを越える9試合ぶり、35打席ぶりの18号先制ソロ。「まずは塁に出ることを考えていきました。しっかりと捉えることが出来て、本塁打になってよかったです」と久しぶりにバットから伝わってきた感触をかみしめた。主砲自身にとっても、チームにとっても大きな1発だった。今季2番目に長い期間、本塁打から遠ざかっていた中で、6試合ぶりに先制点をもたらし、勝ちにつなげた。4連敗で迎えた、8連敗中の"魔の日曜日"を払拭。リーグ戦再開後初白星をもたらした。チームの勝利につなげる一打だからこそ、何よりも格別だ。負けたら意味がない。つまらない。昨季、10連敗を喫していたさなか、思わずこぼした。「とにかく勝たないと面白くないというのはすごく思いました。いくら自分が打っても、何本打っても負ければ面白くない。チームプレーが野球の醍醐味(だいごみ)だと思うので」と、チームを勝たせる一打をひたすらに追求し続けてきた。どっしりと4番に座り続ける。ジタバタしない。「1試合1試合やることはいつもと変わりません。チームの勝利のため全力を尽くして頑張るだけです」。逆方向への放物線は、好調のバロメーター。これを「反撃の巨人」を加速させるきっかけの1発にする。【小早川宗一郎】○...原監督が「父の日」の4回に先制の3得点を生んだ"孝行息子"の活躍を喜んだ。若大将の後継者の岡本和は交流戦中に授けた助言を先制ソロにつなげ「家族みたいなもんだから。話というか、一緒に野球をして遊んだってことよ」と笑顔。2点適時打で続いた4年目増田陸にも「大きいね! 陸はけれん味がないというかね。思い切りがいい、と言ってしまえばそれまでなんだけどね。いいと思います」とたたえた。○...増田陸が勝負強い打撃で、父の日の勝利をたぐり寄せた。4回1死二、三塁、中日柳の内角直球に詰まりながらも、左前への2点適時打。得点圏打率は4割3分8厘とし「若いのでガツガツでいくだけ。その勢いが良い感じに出ていると思う」と笑った。父浩三さんには幼少期から「負けるな」と教え込まれており「死ぬまで、野球終わるまで心に受けとめてやっていきたい」と貪欲に勝利を追い求めていく。▽巨人中島(8回2死二塁、代打で左前適時打)「なんとか追加点を取りたいと思っていました。勝ちに結びつくタイムリーになって良かったです」○...先発シューメーカーが7回6安打1失点で3勝目を挙げた。来日初勝利を初完封で飾った敵地でテンポのいい投球を披露し、「最高の気分です」と声を弾ませた。連敗ストッパーとなった4児のパパは「今日はファーザーズデイですけど、米国でもお父さんが多分見てくれていたと思うし、日本に来ている子供4人も見てくれていたと思う。いい試合、いい姿を見せられて本当に良かった」とほほ笑んだ。

◆投手に転向した中日根尾昂外野手(22)が、本拠地初登板でプロ入り後初の二刀流を披露した。3万1590人から大歓声が上がった。1-5の9回。谷元が2死を取ると、立浪監督が審判に投手交代を告げた。登場したのは根尾。対する打者は巨人の主砲・岡本和真内野手。バンテリンドームに両軍ファンの期待感があふれた。初球は149キロ直球でストライク。カウント1-2からの4球目はボールになったが、自己最速を1キロ更新する151キロをマーク。5球目149キロ直球で、昨季の2冠王のバットに空を切らせた。だが、自身も三振に打ち取られた。2点差に詰め寄った9回1死一塁で、巨人大勢に3球三振。今度は中日ファンのため息が、場内に渦巻いた。根尾 木下さんが構えたところに投げるだけだった。(岡本さんは)すごい打者。しっかり自分のやれることをやって帰ってこようと思ってました。また拍手をもらえるようにやっていきたい。投手転向後の初登板。この日で3試合2回1/3無失点となったが「まだまだ初心者。打者をしっかり抑えられるように、球速だけじゃなく全部レベルアップしたい」と目の色を変える。立浪監督は「あの状況でストライクをポンと先行できるのが、彼のいいところ。戦力として計算するので、どんどん経験させていかないといけない」と今後を見据えた。将来的な先発起用に向け「(二刀流起用は)展開にもよる。あくまでも投手を重点にやっていく」と、まずは救援で経験を重ねる。【伊東大介】○...昨年9月以来の本拠地での巨人戦3連勝を逃した。先発柳が7回7安打4失点で降板。岡林、鵜飼に代え、郡司、三好をスタメン起用した攻撃陣は、9回に高橋周の2号2ランで2点差まで追い上げるのが精いっぱいだった。立浪監督は「(柳は)ずっといい投球をしながら勝ちがつかなかった。早く勝ちをつけられるように、早く点を取ってやっていかないと」と打線の奮起に期待した。▽中日柳(7回4失点で5敗目) 終始、リズムの悪い投球になってしまいました。▽中日三好(2年目で2番右翼で初先発し、プロ初安打) スタメンと聞き、ガチガチに緊張した。ようやくスタートラインにつけた。どんどん打っていきたい。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】中日対巨人戦の9回2死、打者岡本和真に対して根尾昂が登板。本拠地の熱い声援に応えるMax151キロで、見事空振り三振に仕留めました。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】今週のマンデードアラは... 本拠地での巨人戦ダイジェスト。ダービーに勝利。シャオロン生誕25周年に怪しいプレゼント。腹筋エクササイズと魅力いっぱいなドアラさんです。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が四回に先制の18号ソロを放った。柳が外角低めに投じた144キロの直球を仕留め、右翼席に打球を運んだ。5日のロッテ戦(東京ドーム)以来、9試合ぶりの一発。

◆巨人が連敗を4で止めた。四回に岡本和のソロと増田陸の2点適時打で3点を先行し、六、八回にも加点。シューメーカーは7回を1失点で3勝目を挙げた。中日は柳が7回を4失点で劣勢を招き、九回の追い上げも届かなかった。

◆巨人のマット・シューメーカー投手(35)が7回6安打1失点で3勝目(4敗)。直球、フォークボールなどを低めに投げ込んだ。4月の同カードで完封勝利を挙げた敵地で「確かに名古屋は投げやすい。小林も大城もよくリードしてくれた」と再び快投。「父の日」の話題では「米国でも父親が多分見てくれていた。日本に来ている子供4人も。いい姿を見せられて本当によかった」と笑みを浮かべた。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が四回、先制の18号ソロでチームを勢いづけた。柳が外角低めいっぱいに投じた直球を右翼席へ運び「まずは塁に出ることを考えていきました」と振り返った。6月5日のロッテ戦(東京ドーム)以来9試合、35打席ぶりの本塁打。交流戦中に助言を送った原監督は「話というか、一緒に野球して遊んだってことよ」とおどけた。

◆巨人は19日、中日12回戦(バンテリンドーム)に5-3で勝ち、連敗を4で止めた。高卒4年目の増田陸内野手(22)が四回に左前2点打を放ち、日曜日に8連敗を喫していたチームの勝利に貢献。昨季終了後に育成契約となりながら、打撃を買われて開幕前に支配下選手に復帰した若武者が、「父の日」に晴れ姿を見せた。) 血気盛んな22歳が、好機で燃えないわけがない。「負けるな」-。父・浩三さん(48)から、たたき込まれた勝負根性。リードを広げた増田陸の2点打には、持ち前の気迫がこもっていた。「常にそういう気持ちでやっているから、いい場面で結果が出ていると思います」四回1死から岡本和のソロで先制し、坂本とポランコの連打でなお二、三塁。柳がカウント2-2から内角低めに投じた142キロの直球をたたいた。詰まりながらも左前へ運び、一塁上で豪快に右拳を突き上げた。チームが8連敗を喫していた日曜日に、勝利を呼び込む一打。これで得点圏では16打数7安打9打点、打率は・438だ。茨城・明秀学園日立高からドラフト2位で入団して4年目。パンチ力のある右打者は勝負強さを発揮し、一塁のレギュラーをつかもうとしている。 「特別な日」という「父の日」。浩三さんに晴れ姿を見せた。「野球だけは真剣に取り組めと。人にも、自分にも負けるなよといわれてきた」。プロ入りを目指し、故郷の大阪から茨城へ越境進学。高校3年間は、特に厳しくも温かく接してくれた。父の教えを胸に、早出練習で黙々とバットを振り込む。坂本を師と仰ぎ、貪欲に助言を求めてきた。9ミリの丸刈りも気合の表れだ。原監督はそんな若武者を「けれん味がないというかね、非常にスイングも思い切りがいい」と評価する。昨季終了後に育成契約となったが、今季開幕前に支配下登録を勝ち取った。「何とかいろんな人を見返したい」。首位・ヤクルトとは9ゲーム差。背番号61の熱血漢には、逆境をはね返す力がある。(鈴木智紘)

◆ひょっとしてエモトのささやきが届いたか? 「もう無理に優勝を狙わなくてよいのでは。そうすれば気持ちもリセットできて勝てるようになるかも」。前日に指摘した通り、忘れかけていた勝ちパターンが戻ったね。1番・丸、2番・ウォーカーがノーヒット。野球は1、2番が出塁してクリーンアップに回すのが定石。普通は1、2番が働かないと攻撃にならない。ところが巨人打線は、そうした役割分担が苦手。となると、主軸がどれだけ打つか。効果的な一撃がどこで出るか。この日はまさに4番・岡本和の先制本塁打、5番・坂本と6番・ポランコの追い打ちが効いたよ。守っても〝鬼門〟と化していた七回、八回を切り抜けた。先発のシューメーカーが7回を1失点でまとめ、2番手のビエイラは八回、4点リードの余裕もあって、なんとか抑えた。今後も主軸の打棒と終盤の投手起用を煮詰めていくこと。これで勝つパターンをとことん追い求めるべきだよ。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
43211 0.672
(↑0.005)
-
(-)
78269
(+8)
206
(+3)
71
(+5)
46
(+1)
0.248
(↑0.002)
2.760
(-)
2
(-)
巨人
37330 0.529
(↑0.007)
9
(-)
73258
(+5)
281
(+3)
70
(+1)
34
(+1)
0.239
(-)
3.560
(↑0.01)
3
(-)
阪神
31361 0.463
(↓0.007)
13.5
(↓1)
75221
(+4)
198
(+7)
48
(-)
48
(-)
0.233
(-)
2.710
(↓0.07)
4
(-)
広島
30352 0.462
(↓0.007)
13.5
(↓1)
76246
(+3)
252
(+8)
29
(+2)
11
(-)
0.251
(-)
3.540
(↓0.08)
5
(-)
中日
29360 0.446
(↓0.007)
14.5
(↓1)
78197
(+3)
244
(+5)
37
(+2)
23
(-)
0.244
(-)
3.630
(↓0.02)
6
(-)
DeNA
27340 0.443
(↑0.01)
14.5
(-)
82211
(+7)
258
(+4)
46
(+1)
22
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.810
(↑0.01)