ヤクルト(☆10対6★)広島 =リーグ戦8回戦(2022.06.18)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:木澤 尚文(4勝1敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(4勝5敗0S)

本塁打
【広島】會澤 翼(1号・2回表ソロ)
【ヤクルト】山崎 晃大朗(2号・6回裏3ラン),山田 哲人(14号・6回裏ソロ)

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◆ヤクルトは1-2で迎えた6回裏、山崎と山田の2者連続本塁打で4点を挙げ逆転する。続く7回には塩見の適時三塁打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻で5点を追加した。投げては、2番手・木澤が2回無失点で今季4勝目。敗れた広島は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆瀬戸際に立たされた広島は踏ん張れなかった。Aクラス死守のためには勝利が欠かせなかったが、ヤクルトに今季17度目の逆転負け。今季最長に並ぶ4連敗で、開幕から65試合守ってきたAクラスから4位に転落した。初回に1点先制を許したが、2回に同点。4回にはリードを奪った。7回にも2本の適時打などで1点差に迫ったが中継ぎ4投手が計6失点と、追い上げムードに水を差した。球場の右半分は何度も傘が揺れる。投手陣がことごとく、6連勝中の首位ヤクルトにのまれた。4人の中継ぎ投手を神宮のマウンドに送りこんだが、計6失点。中継ぎから反攻を形成できず、連敗となった。先発森下が1点リードの6回につかまった。2死から連打で走者2人を背負い、山崎に逆転3ランを放たれた。6回途中121球で降板。試合前で神宮でのヤクルト戦には5度先発。2勝0敗と負けなしだったが、不敗神話は途切れ、自身プロワーストの4連敗となった。右腕は「(投球内容は)良くない。本当にやってはいけないことをしてしまった」と逆転3ランにうつむいた。6回2死から登板した2番手ターリーも対戦1人目の山田にソロを被弾。7回からマウンドに上がったケムナは1死しか取れず、4失点。今季は14試合連続自責なしの登板を続けていたが、15試合目にして初めて先頭への四球をきっかけに自責「4」がついた。7回1死三塁から登板した松本も味方失策が絡み1失点(自責0)。中継ぎ陣がスパッと抑えず、攻撃に流れを運べなかった。佐々岡監督は「本人(ケムナ)は自覚をもってやらないといけない。先発もだが、踏ん張らないと(いけない)」と、苦言を呈した。今季最長に並ぶ4度目の4連敗。4位転落となり、開幕から65試合守ってきたAクラスからこぼれた。指揮官は「まあ、まだまだ。しっかり明日、頑張るだけ」と必死で前を向いた。6月は3勝10敗と苦しい。【前山慎治】

◆ヤクルトが両軍合わせて30安打の乱打戦を制し、球団史上初の10カード連続勝ち越しを決めた。山崎晃大朗外野手(28)が逆転3ランを放った。1点を追う6回2死二、三塁で、広島森下の直球を右翼席へ。「追い込まれた中で三振は何も起きない。どこにでも当てられるように、食らいついていけるように」とバットを短く持って、ジャストミート。これまで神宮で負けなしだった森下に初めて土をつけた。決勝弾に高津監督は「お世辞にも想定内とは言えないですけど」と笑ったが、5月25日の今季1号(日本ハム戦、神宮)もサヨナラ3ランだった。この日は3安打してすべて生還。初回は4番村上の先制打で、7回は3番山田の二塁打でホームを踏んだ。チャンスメーク、ポイントゲッター両方の役割を担い、5月半ば以降は主に2番でスタメンをキープしている。攻撃が打者3人で凡退したのは最後の8回のみ。6回は2死から4点。7回は1死からの5連打などで5点と畳み掛けた。山崎は「後半戦(リーグ戦再開)が始まってからの2連勝。勢いを加速させる2勝だったのかなと思います」。2ケタ得点は今季5度目。昨年10月8日以来の7連勝で、貯金を21に伸ばした。▽ヤクルト木沢(2番手で2回を1安打無失点に抑え、中継ぎながら4勝目)「ビハインドでも1点差のまま次の投手につなぐことができれば勝機がある打線だと思う。(山崎)晃大朗さんには助けてもらってばかり。クラブハウスでお礼言わなきゃなと思ってます」▽ヤクルト・スアレス(4回2失点で登板4試合目も初勝利ならず)「状態としては悪くなかったが、もう少し粘り強く、長い回を投げないといけないし、先発の役割を果たさないといけない」

◆6連勝中のヤクルトは一回、村上の中前適時打で先制した。1死二、三塁から広島・森下のカットボールを捉え、「良い形で回ってきたので先制点を取りたかった。先制できてよかった」を胸をなでおろした。先発のスアレスは二回、会沢の右越え1号ソロで同点とされると、四回には会沢の中前適時打で勝ち越された。

◆首位ヤクルトが逆転勝ちで7連勝を飾った。チームは64試合目で貯金21。一回、村上の中前適時打で先制。広島・森下のカットボールを捉え、「よい形で回ってきたので先制点を取りたかった」を胸をなでおろした。先発のスアレスは二回、会沢の右越え1号ソロで同点とされると、四回には会沢の中前適時打で勝ち越された。それでも好調の打線は六回、山崎が右越え2号3ランを放ち逆転に成功した。「チャンスで回ってきたので何としてでも走者をかえしたかった」と笑顔。続く山田は2番手ターリーから左越え14号ソロをたたき込み、「山崎に続いて追加点となってよかった」と力強かった。七回、広島に2点を返され1点差とされたが、その裏に丸山和の左前適時打、塩見の右越え2点適時三塁打などで5点を奪い、再び突き放した。

◆首位ヤクルトが逆転勝ちで7連勝を飾った。好調の打線は1-2の六回、山崎が右越え2号3ランなどで4点を奪い、逆転に成功した。七回、広島に2点を返され1点差とされたが、その裏に丸山和の左前適時打、塩見の右越え2点適時三塁打などで5点を奪い、再び突き放した。お立ち台に上がったのは五回から2回を投げ無失点で今季4勝目を挙げたヤクルト・木沢尚文投手(24)。一問一答は以下のとおり。--ナイスピッチング「ありがとうございます」--神宮で初めてのヒーローインタビュー「こういう機会をいただけてすごくうれしく思います」--今季4勝目、勝ち運があるが、運がつくようなことは「運がつくようなことは特にはしていませんが、なんとか中盤で粘るのが僕の仕事。そのためにできることを全うしていることだと思います」--1点ビハインドの五回にマウンドへ「本当に粘り強いチームだと思うので、1点差のまま次の投手へつなげることができれば勝機がある打線だと思いました。アウトをひとつひとつ積み重ねて、次へつなぐ。それだけです」--自分の投球への評価は「少し登板間隔が空いたので不安はありましたが、かわりなく自分の持ち味を出せたかなと思っています」--左翼・山崎がファインプレー「(山崎)晃大朗さんには助けられてばっかりなんで。きょうもホームラン打ってくださいましたし。クラブハウスで改めてお礼を言いたいです」--ファンへメッセージを「自分の仕事を全うできるようにベストを尽くしていきます。よろしくお願いします」

◆首位ヤクルトが逆転勝ちで7連勝を飾った。好調の打線は1-2の六回、山崎が右越え2号3ランなどで4点を奪い、逆転に成功した。七回、広島に2点を返され1点差とされたが、その裏に丸山和の左前適時打、塩見の右越え2点適時三塁打などで5点を奪い、再び突き放した。山崎晃大朗外野手(28)がお立ち台に上がり、インタビューに答えた。一問一答は以下のとおり。--ナイスバッティング「ありがとうございます」--先日(5月25日)に続き、また3ランを打ってお立ち台「3ランはたまたま。チームが勝ててほっとしています」--六回、2死からのチャンス「前の打席でチャンスで凡退してしまったので。また、2死からチャンスを作ってくれたので、なんとか返すことが大切だと思った。前に飛ばそうと思った結果がいい結果になってよかったです」--打った感触は「芯に当たって、すごく良い角度だったので『入れ』と思いました」--神宮で負けのなかった投手(広島・森下)を攻略した「僕自身(昨日)大瀬良さんに抑えられてしまったので、なんとか昨日の分を取り返そうと思いました。リーグ戦始まってからの2連勝はチームに勢いを加速させるものだったと思います」--チームの雰囲気は「本当に目の前の一戦一戦を集中しています。いい雰囲気で臨めていて勝ちにつながっているので。これからもどんどん勝っていきたいと思います」--スタメン起用が続いている「守備固め、代走...悔しいシーズンが続いていたので、なんとか使っていただいている限りは結果を出して、スタメンにしがみついて結果を出していきたいと思います」--ファンへひと言「本当に長い試合でしたけど、最後まで応援ありがとうございます。雨もパラパラきてますけど。なるべく早く帰って体調管理をして、温かく過ごしてください」

◆広島の森下は一発に泣いた。2―1の六回2死から連打を許すなどして二、三塁を招くと、山崎に速球を捉えられ、右越えへ逆転3ランを浴び、無念の降板となった。五回まで1失点としのいでいただけに「本当に、やってはいけないことをやってしまった」と肩を落とした。自身4連敗となる5敗目(4勝)で黒星が先行した。さらにチームも4連敗で今季初めて4位に転落。佐々岡監督は「いいときの森下からは状態が落ちている」と心配そうに話した。

◆ヤクルトのドラフト2位新人、丸山和がプロ初打点をマークした。群馬・前橋育英高―明大を経て入団した外野手。途中出場で1点差に迫られた七回の1死二、三塁で迎えた打席だった。外角への変化球に腕を伸ばし、最後は右手一本となりながら左前に落とす。この回5点の猛攻につなげ「とにかく三振しないように、バットに当てることだけを考えた。気持ちで打った」と笑顔だった。

◆ヤクルトは七回の右翼守備から途中出場したD2位・丸山和(明大)がプロ初打点をマークした。1点差に迫られた七回1死二、三塁。カーブに食らいつき、左前へ落とした。) この回5点の猛攻につなげ「とにかく三振しないようにバットに当てることだけを考えて、気持ちで打ちました」と笑顔だった。

◆ヤクルトは18日、広島8回戦(神宮)に10―6で勝ち、今季初の7連勝を飾った。10カード連続の勝ち越しは球団新記録。1―2の六回、山崎晃大朗外野手(28)が逆転の2号3ランを放ち、山田哲人内野手(29)が14号ソロで続いた。チームは2位・巨人とのゲーム差を9に広げ、最短で25日に優勝へのマジックナンバーが点灯する独走状態。3安打2打点と復調気配を見せる山田が打線をさらに活発化させ、歴史的な強さを見せるチームを力強く引っ張る。夏の足音が聞こえてきた神宮球場。21日の夏至を目前にした蒸し暑さの中で、ナインのさわやかな笑みがはじけた。1―2の六回2死二、三塁のチャンスに、まず山崎が値千金の逆転3ラン。先発・森下を降板に追い込んだ。ここで山田が追い打ちを掛け、ターリーの直球を左翼席へ運んだ。「追加点となって良かった」1点差に迫られて迎えた七回にも適時二塁打をマーク。勝利に大きく貢献した主将は短い言葉に手応えをにじませ、2万5826人の観衆に深々と頭を下げた。交流戦期間中は好不調の波が激しく打率を・239まで落としたが、休養を挟んだリーグ戦再開後は2試合で計4安打4打点。前日には21試合ぶりの適時打を放つなど復調気配を見せ、活発な打線にさらなる活力を与えている。チームは2位・巨人とのゲーム差を6月では球団史上最大となる「9」に広げ、優勝へのマジックナンバーは最短で25日に「59」などで点灯する。6月中にマジックがつけばプロ野球史上初。まさに、歴史的な独走態勢に入る勢いだ。山田が主将に就いた昨季、2位・阪神とゲーム差なしの接戦を演じリーグVと日本一を達成した。今季、さらにすごみを増すチームを支えるのが、若い選手たちに伝える山田の哲学だ。「『チームが勝つために頑張りなさい』とは言わないようにしている。『まずは、自分の個人成績をしっかり残せるようになりなさい』と」もちろん一丸で勝利を追うのは大前提。その団結力がチームの色であり、強みでもある。一方で、若い選手に山田が期待するのは自身の成績への執着。「結果を出すしかないと思って毎日やっていた。内容はどうでもいい。まずは数字」。山田はレギュラーをつかんだ2013年当時の心境を、こう振り返る。 自身の考えが正しく後輩に伝わっているか不安を覚えた時、似た考えを持つアスリートを知った。サッカー元日本代表MF本田圭佑(36)だ。14年W杯ブラジル大会出場決定の記者会見。本田は世界一という高みを目指す上でチームの現状を「物足りない」と断じ「結局、最後は個。どう自立した選手になって個を高められるか」と言い切った。それを聞いた山田は「一緒の考えじゃないかな」とうなずく。主将の思いに呼応するように、この日2安打の3年目遊撃手・長岡、初適時打を放ったD2位・丸山和(明大)ら強い「個」が芽を出し、チームを球団初の2年連続日本一というさらなる高みに導こうとしている。試合後、神宮に熱気を冷ますような雨粒が落ちてきた。「毎回、新しい試合だと思って挑んでいる」と高津監督は次の試合へ視線を向けた。天候の変わりやすい梅雨の時期も、ヤクルトの〝無双ぶり〟は変わらない。(横山尚杜)■データBOX?ヤクルトが昨年10月以来のシーズン7連勝。広島戦に勝ち越して球団記録を更新する10カード連続勝ち越しを決めた。順調にいけば、優勝へのマジックナンバーが最短で25日に点灯する。巨人が対象の場合、マジック「59」などでつく可能性がある。?2リーグ制(1950年)以降の優勝マジック点灯日のプロ野球最速は、65年の南海の7月6日(マジック62)。6月中に点灯させれば、プロ野球史上初となる。?ヤクルトが2位に9ゲーム差以上を付けたのは、97年(最大12差、同年リーグ優勝、日本一)以来25年ぶり。同年に初めて2位に9差を付けたのは7月1日で、6月の時点で9差は球団(前身を含む)史上初。

◆ヤクルトは18日、広島8回戦(神宮)に10―6で勝ち、今季初の7連勝を飾った。10カード連続の勝ち越しは球団新記録。1―2の六回、山崎晃大朗外野手(28)が逆転の2号3ランを放ち、山田哲人内野手(29)が14号ソロで続いた。チームは2位・巨人とのゲーム差を9に広げ、最短で25日に優勝へのマジックナンバーが点灯する独走状態。山田と2者連続弾で〝共演〟したのは山崎。1―2の六回、森下の153キロの直球を捉える値千金の逆転3ランを右翼席に放ち「3ランになったのはたまたま。チームが勝ててホッとしています」と息をついた。5月25日の日本ハム戦(神宮)で放った逆転サヨナラ本塁打以来の2号。高津監督は「お世辞にも想定内とは言えない」と笑わせ「狙い球を絞って、いいスイングで決めてくれた」とたたえた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
42211 0.667
(↑0.006)
-
(-)
79261
(+10)
203
(+6)
66
(+2)
45
(+4)
0.246
(↑0.003
2.760
(↓0.06)
2
(-)
巨人
36330 0.522
(↓0.007)
9
(↓1)
74253
(+3)
278
(+4)
69
(+1)
33
(-)
0.239
(-)
3.570
(↓0.01)
3
(1↑)
阪神
31351 0.470
(↑0.008)
12.5
(-)
76217
(+4)
191
(+1)
48
(+1)
48
(-)
0.233
(-)
2.640
(↑0.03)
4
(1↓)
広島
30342 0.469
(↓0.007)
12.5
(↓1)
77243
(+6)
244
(+10)
27
(+1)
11
(+1)
0.251
(↑0.001
3.460
(↓0.09)
5
(-)
中日
29350 0.453
(↑0.009)
13.5
(-)
79194
(+4)
239
(+3)
35
(-)
23
(+2)
0.244
(↑0.002)
3.610
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
26340 0.433
(↓0.008)
14.5
(↓1)
83204
(+1)
254
(+4)
45
(+1)
21
(-)
0.247
(↓0.002)
3.820
(↓0.01)