日本ハム(★4対7☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2022.06.17)・札幌ドーム=
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ロッテ
0000000257900
日本ハム
21010000041141
勝利投手:本前 郁也(2勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗15S))
敗戦投手:北山 亘基(3勝4敗7S)

本塁打
【日本ハム】アルカンタラ(10号・2回裏ソロ)

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◆ロッテは4点を追う8回表、荻野の適時二塁打と中村奨の犠飛で2点差に迫る。続く9回には、中村奨の適時二塁打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で5点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、3番手・本前が4回無失点の好救援で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・上沢が好投するも、救援陣が振るわなかった。

◆日本ハムのアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、チームトップタイ10号ソロに自画自賛した。2点を先制して迎えた2回の先頭、カウント2-1からの4球目、138キロの変化球を右中間へ運んだ。5月26日ヤクルト戦以来のアーチで、チームトップの万波に並んだ。喜びのあまり? 日本語で「スゴーイ!!」と叫んだ。

◆初回に先制打を放った日本ハム野村佑希内野手(21)が1学年上の清宮幸太郎内野手(23)の激走に感謝した。2死一、三塁の場面でロッテ二木康太投手(26)から左前適時打。「キヨさんが一生懸命、走ってつないでくれたので、無駄にすることなく、打つことができてよかったです」と、コメントした。この日は4番に入った清宮が1死一、二塁の場面で痛烈な当たりの二ゴロも、全力疾走で併殺を阻止したことが5番野村の先制適時打につながった。野村はこれまでにもタイムリー談話などで「キヨさん」に触れることが度々あった。リスペクトする先輩の激走を得点につなげられた喜びが、コメントにもあふれた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が一塁守備で"神リクエスト"を成功させた。5回2死一塁で、上沢直之投手(28)が一塁へけん制。逆を突かれた高部瑛斗外野手(24)は頭から帰塁を試み、一塁手の清宮は捕球後に高部の尻付近にタッチした。セーフと判定されたが、アウトの自信があった清宮は三塁側ベンチの新庄剛志監督(50)にリクエストを強く要求。BIGBOSSも4回の攻撃で1度リクエスト失敗があり、次に失敗すればリクエスト権を失うことも承知の上で、清宮を信じてこの日2度目のリクエスト。リプレー検証の結果、判定が覆ってアウトとなった。清宮がベンチへ戻るとBIGBGOSSも笑顔でグータッチした。清宮の勇気ある好判断にネット上では「今の清宮のリクエスト痺れる」「清宮ナイス」など、超ファインプレーをたたえる声が相次いだ。

◆ロッテ二木康太投手(26)が4回途中4失点でKOされた。当初先発予定の石川歩投手(34)が腰痛のため、15日に登録抹消に。二木が代役として2軍戦登板から中6日での先発を任されたが、序盤から苦しい投球を強いられ、3回までに7安打を浴びた。初回にいきなり日本ハム1番石井、浅間と連打され、野村の適時打で1点を先制された。さらに2死後、押し出し死球で2失点目。際どいコースを突いたとはいえ、初回は37球中18球がボール球と後手後手に。内野守備の判断ミスもピンチ拡大に絡んでしまった。二木自身も腰痛で苦しみ、4月14日以来の1軍登板となった。前日には「こういう形で自分にチャンスが回ってきたので、しっかりやってきたことを試合で出せるように頑張ります」とコメントしていたが、良いところを出せず。2回にも9番アルカンタラに10号ソロで追加点を許し、3回と4回も先頭打者に出塁されるなど、ゲームを作れなかった。試合中、球団広報を通じ「初回からボール先行で苦しい投球になってしまい、自分で自分を苦しめてしまった。ゲームの中でなかなか修正ができなかった。悔しいです」とコメントした。

◆ロッテが"ほぼ和製打線"で逆転勝利に成功した。マーティン、エチェバリアが8回の攻撃を終えベンチへ下がり、迎えた2点差の9回。レアードが四球で出塁すると、そこから佐藤都、安田の連打に、小川、和田、岡と代走が3連続で登場。1点を返し、なお無死一、三塁で、三塁走者の和田が一瞬の相手ミスを突いて快足で同点にすると、さらに2死満塁で中村奨の3点適時二塁打で試合を決めた。メジャーの元セーブ王オスナが入団し、助っ人野手3人にも2軍落ちの可能性が出てきた。井口監督はこの日本ハム3連戦で決断する意向を示し「(ファームで調子が)上がってくる選手もいると思いますので、そこの調子で内野外野含めてあると思います」としていた。その助っ人勢が7回まで打でアピールできない中、足を使った"つなぎ"という本来のロッテらしさでひっくり返した。石川が腰痛で先発予定を回避し、代役の二木が序盤に打ち込まれた。苦しい中で、5回からの4イニングを無失点で締めた本前の粘りも見逃せない。3位に入った交流戦の勢いそのままの逆転劇で、4位に浮上し借金も3にまで圧縮した。助っ人ですら安泰でない-。少しずつ、2年連続2位のロッテに存在感が出てきた。【金子真仁】

◆日本ハム上沢直之投手(28)の5連勝は、おあずけとなった。7回を散発2安打無失点も、救援陣がつかまり勝敗が付かず、19年4月20日から9連敗中の「ロッテの呪い」を完全に払うことは出来なかった。降板直後には「要所で野手のいいプレーに助けられ、ゼロに抑えることが出来ました。野球の神様とチームメートに感謝したい」とコメントしていたエースにとっては、残酷な結末となった。

◆ロッテ本前郁也投手(24)が今季2勝目で、地元札幌では初勝利を挙げた。5回から救援し、4イニングを無失点。味方の逆転で勝利投手の権利を得て「親の前で、応援してくれている皆の前でやっと1勝できてホッとしています」と喜んだ。前回登板は先発で5回4失点。「同じ失敗を繰り返さないように、低め低めの投球を意識した結果がああなったので良かったかなと思います」と存在感のアピールにも成功した。

◆ロッテ中村奨吾内野手(30)が土壇場で決勝の3点適時二塁打を放った。7回までは日本ハム上沢に2安打無得点。8回に3連打と自身の犠飛で2点差に迫り、9回は代走和田の好走塁などで同点に追いついた。なおも2死満塁。「みんなが粘り強くつないでくれてたので、最後に打てて良かったです」。日本ハム北山の150キロを捉え、左中間を割った。「本当にみんなが粘り強くつないでくれましたし。8回、9回と全員で粘って得点できたかなと思います」お立ち台で"粘り"を繰り返し、逆転を信じて最後までドームに残ったロッテファンの拍手喝采を浴びていた。

◆昨季の盗塁王、ロッテ和田康士朗外野手(23)が1点をもぎ取った。1点を追う9回無死一、三塁。和田は代走で起用され、三塁まで進んでいた。「一塁走者が走ってもストップって言われていました。高いボール(二塁送球)だけ行けと言われていて」という状況。岡の二盗を阻止する送球を遊撃石井が弾き、前のめりに。ボールもこぼれた。動いた。「危ないと思ったら行かなかった。セーフになる自信があったので」本塁へ-。スタート地点は土か芝かの境目。助走がなく、やや前傾しただけの状態から一気に駆けだした。本塁への到達タイムは、ストップウオッチ計測でちょうど3秒ほど。「捕手がほとんど動いていなかったので、ドンピシャかなと」。回り込むようにヘッドスライディングし、間一髪でホームイン。新庄監督からのリクエストもあったものの、同点が認められた。その後、中村奨の決勝3点適時二塁打につなげた。64試合を終え、出場は33試合にとどまる。代走出場で24盗塁した昨季からは一変、延長戦が復活した今季は出場機会が減った。それでも「しっかり出た時は今日のような1点をもぎ取るような走塁ができたら」と備える。井口監督は就任以降、試合数以上の盗塁数を目標にしてきた。この日はチームで4盗塁し、64試合に対し65盗塁に。チーム2位、8盗塁の和田は「走塁はチームも意識高くやってることなので、それが生きた試合なのかなと思います」と満足そうに話す。9回、レアードが先頭で出塁して代走が出た時点で外国人選手は全員ベンチへ下がっていた。本来理想とされてきた「機動力を交えたつながりの攻撃」が必然的に求められる中で小川、和田、岡の代走3連発がいずれも生還し、土壇場で勝った。交流戦3位の勢いを消さず、敗色ムードからの逆転劇。借金は3に圧縮され、1カ月以上ぶりの単独4位に浮上した。【金子真仁】

◆日本ハムは終盤に4点リードをひっくり返され、逆転負け。試合後の新庄剛志監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。?新庄監督 すんなり終わるかと思ったけどね、9回の四球、最初の四球がちょっと、いけなかったかな~と思いましたね。あんまり今日(北山は)キレがなかったかな~とは思いましたけどね。ま、でも、また、いい経験をしたんじゃないですか? こういう場面で投げて、逆転されて。また成長していくしかない。向こうも9回に粘って、逆転して、これで、向こうも流れを持って行って、明日の試合で乗っていくと思うので、その流れをなんとか止めるゲームをしていかないと、いけないですね。-同点になった9回無死一、三塁の場面は、結果的に宇佐見の二塁悪送球になってしまった新庄監督 そうだね。握り損なったみたい。いつも言っているけど、セカンドからの送球を、前で捕ってタッチじゃなくて、ボールの勢いを利用してタッチしたら、アウトになるんですよ。練習を毎日していく必要がある。やっぱり、ああいう場面になると忘れてしまうと思うので。-今季最多の4失策新庄監督 そう。エラーはね~。攻めて攻めて、もっと攻めてのエラーならいいんですけどね。こうなってくると、エラーをする前にオレが考えて、違うポジションを守らせる作戦をとっていかないといけなくなる。1個ミスをしたら硬くなるからね。で、野村くんをファーストに持って行ったり、そういう工夫をして、また自信がついたら戻すみたいな感じ。明日はファーストを守らせようかな~、野村君は。-清宮からのリクエスト要求は新庄監督 ね、うまかった。自信があったんでしょうね。「お前(日本ハム側のリクエストが)2度目やぞ」って(笑い)おぉ~、セーフセーフって(笑い)-終盤に取っておく考えはなかった新庄監督 あんまり、終盤にリクエストを取っておくという気持ちはないんですよね。もう、その場その場で。2度(のリクエストの権利が)、終わったら終わりで。正々堂々と戦うしかないっていう気持ちでやっているから。(序盤の)1回や2回で2度使っても、別にオレはいいし。選手が自信を持ってね(要求するなら)。たまに(選手の要求を)無視するけど、オレは(笑い)。「いいよ、もう、そんなの。(ベンチに)帰って来い」って(笑い)-上沢は好投新庄監督 ね。まあ、これも結果論だし。上沢君も後ろの選手を信頼して(7回降板を)OKという判断だったんじゃないですか?-近藤が2軍戦で復帰新庄監督 見た、見た、見た。-順調新庄監督 そうね。でも脇腹だから。いきなり(痛みが)来るポジションだと思うので。見ている感じでは全然、良さそうでしたね。-2軍でフル出場させてから1軍昇格新庄監督 でしょうね。あとは木田監督と近藤君が、コミュニケーションを取り合って。ゴーサインが出れば、っていう感じじゃないですか? 1打席目のヒットというより、2打席目のインコースをさばいた、あそこら辺が多分、痛みが出そうなポジションだと思うから、あそこを振り抜いていたから、まあ順調じゃないですか。いいかな? そんな言うことないよ、今日。こんな負け。

◆日本ハムは守備が乱れて今季2度目の4連勝を逃した。リーグ戦再開初戦となったロッテ7回戦(札幌ドーム)は最大4点リードを終盤でひっくり返されて逆転負けを喫した。9回はルーキー北山亘基投手(23)が先頭打者への四球から崩れて一挙5失点(自責4)で4敗目。1試合4失策も3年ぶりで、新庄剛志監督(50)は選手たちに成長の糧にするよう求めた。BIGBOSSの声も、やや寂しげだった。「すんなり終わるかなと思ったけどね...」。2点リードの9回。守護神の北山に勝利を託したが、制球が暴れた。「やっぱ最初のフォアボールがね、ちょっといけなかったかなと思いましたね」。先頭打者のレアードを歩かせたことをきっかけに崩れて、試合を締めくくることができなかった。佳境でミスも失点に直結した。まだ1点リードだった9回無死一、三塁。一塁走者の岡がスタートを切り、捕手の宇佐見は三塁走者の和田をケアしながら二塁へ送球も、中途半端になった。カバーに入った遊撃手の石井が捕球しきれなかったのを見た和田に本塁生還を許した。記録は宇佐見の失策。新庄監督によると、宇佐見は「握り損なったみたい」。同点とされ、最後は北山が2死満塁から中村奨に走者一掃の適時二塁打を浴びた。不穏な空気は試合序盤から漂っていた。初回にアルカンタラ、3回と7回には野村が失策を記録。新庄監督も「もっと攻めてのエラーなら、いいんですけどね」と振り返ったように、この3失策は失点にはつながらなかったが、試合の流れを完全握ることができなかった一因にもなった。1試合4失策は、19年8月21日西武戦(メットライフドーム)で同5失策を記録して以来の守乱。BIGBOSSは野村を「明日(18日)はファーストを守らせようかな」と示唆。四球から崩れた北山を含めて「また、いい経験をしたんじゃないですか。また成長していくしかない」と、前を向いた。【木下大輔】○...エース上沢の5連勝は、おあずけとなった。7回を散発2安打無失点も、救援陣が逆転を許して勝敗付かず。「なかなかリズムに乗りきれない投球になりましたが、なんとかテンポアップしながらというイメージで投げました」とコメント。ロッテ戦勝利は幻となり、19年4月20日から9連敗中の「ロッテの呪い」を、完全に払うことは出来なかった。

◆4月14日以来の登板となったロッテの二木は制球が乱れて3回?を7安打4失点とふがいない結果に終わった。一回は先頭の石井、続く浅間に高めの球を連打され、2四球も絡んで2点を失う。二回はアルカンタラにソロ本塁打を浴び「自分で自分を苦しめてしまった。ゲームの中でなかなか修正ができなかった」と肩を落とした。当初投げる予定だった石川が腰痛のため15日に出場選手登録を外れ、登板機会が回ってきた。期待に応えられず「ボール先行で苦しい投球になってしまった。悔しい」と残念がった。

◆ロッテが2―4の九回に5点を奪い、逆転勝ちした。安田の適時打と失策に乗じて追い付き、中村奨の3点二塁打で勝ち越した。3番手で五~八回を無失点で乗り切った本前が2勝目。日本ハムは救援陣が崩れ、連勝が3で止まった。

◆日本ハムは八、九回で計7点を失い、逃げ切りに失敗した。2点リードの九回は抑えの北山が乱調で5失点。新庄監督は「すんなりいくと思ったけど。最初(先頭打者)の四球がちょっといけなかったかな」と渋面だった。実績のある宮西や堀を不調で欠く救援陣がもろさを露呈した。4失策と守りでも精彩を欠き、新庄監督は「流れを止める試合をしていかないと」と次戦を見つめた。

◆日本ハムは終盤に救援陣が打ち込まれて逆転負け。連勝が3でストップした新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は以下の通り。--終盤の逆転負け「あんまり言うことないよ、こんな負け。すんなり終わるかな、と思ったけどね。やっぱ九回(先頭)のフォアボールがね、ちょっといけなかったかなと思いましたね。(北山は)今日はあんまり切れがなかったかなというふうには見えたけどね。でも、またいい経験したんじゃないですか。こういう場面で投げて逆転されて...。また成長していくしかない」―-リクエストも判定が覆らず、同点に追いつかれた場面「(捕手の宇佐見が)ちょっと握り損なったみたい。セカンドからのあの送球を、前で捕ってタッチじゃなくてボールの勢いを利用してここで(上から下に)タッチしたらアウトなんですよ。ちょいちょい練習してるんですけど、ああいう場面になると忘れてしまう」-―九回に中堅・浅間と左翼・松本剛を入れ替えた。結果として、浅間のグラブの先を中村奨の打球がすり抜けて決勝点となったが...「普段、松本君がセンターを守ることが多いから。今日、松本君が(左翼で)いいプレーしていたけど、基本的には松本君の方がずっとセンターの視野が慣れているので。まあ、あれは結果論。(浅間も)チャージ(前進)していたから。あれは俺ぐらいしか捕れないですよ」-―右脇腹を肉離れした近藤が2軍戦で実戦復帰。「(テレビで)見た、見た。見ている感じでは全然、良さそうでしたね。1打席目のヒット(左中間フェンス直撃の二塁打)というより、2打席目のインコースをさばいた、あそこら辺が多分、(一番)痛みが出そうなポジションだと思うから、あそこを振り抜いていたから、順調じゃないですか。あとは木田(2軍)監督と近藤君がコミュニケーションを取り合って、GOサインが出ればっていう感じじゃないですか」

◆ロッテが逆転勝ちで4位に浮上した。中村奨吾内野手(30)が、九回に決勝打となる左中間3点二塁打。八回の打席では、2点差に詰め寄る左犠飛を放って計4打点を挙げた。試合後、代表取材に応じた井口資仁(47)の一問一答は以下の通り。--逆転勝ちをした「八、九回は、皆がいい集中力をもってプレーしてくれました。最後にチームがひとつになって逆転してくれたのでよかったです」--最後は主将・中村奨が決めた「(冗談で)普段もっと打ってくれればいいですけどね」--序盤は相手先発の上沢に苦戦した「走者が出塁しても、盗塁死やけん制死があった。一回もなかなか走者を動かせなかった。ああいうところが課題だと思います」--腰痛の石川に代わって先発した二木の投球内容について「内容的にはよくなかった。先頭打者を常に出したり、制球も高くて、直球もシュート回転していた」--札幌出身の本前が故郷初勝利となる2勝目を挙げた「本前が(4回を)無失点に抑えてくれたのが、きょうは大きかった」

◆ロッテが土壇場の逆転劇で4位に浮上。中村奨吾内野手(30)が満塁の走者を一掃する決勝の3点二塁打を放った。「捕られそうだったので、何とか抜けてくれと思っていました。みんなが本当に粘り強くつないでくれて、最後に決められて良かったです」九回に2点差を追いついた後の2死満塁。北山の直球を強振すると、打球は前進守備の外野手の間を抜けて左中間フェンスまで転がった。八回の打席では2点差に詰め寄る左犠飛を放ち4打点。敗戦ムードが漂い始めた終盤、主将が流れを引き寄せた。4月2日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて戦線離脱。2017年6月28日の西武戦からの連続試合出場が、630で途切れた。一時は緊張の糸が切れたものの、「自己記録がストップして残念ですが、頑張ります」と再び前を向いた。井口監督は「普段からもっと打ってくれればいいのに」とジョークを交えて持ち上げた。これで首位の楽天とは6・5ゲーム差。連勝を伸ばして〝混パ〟に持ち込む。(広岡浩二)

◆日本ハムは終盤に石川直、北山が打ち込まれ、4点のリードを守れずに逆転負け。連勝が3で止まった新庄剛志監督(50)は「あんまり言うことないよ。こんな負け」と苦笑。その後で「すんなり終わるかなと思ったんだけどね。(救援陣は)またいい経験をしたんじゃないですか。成長していくしかない」と振り返った。好プレーを見せていた左翼・松本剛と中堅・浅間の守備位置を九回に入れ替えたが、同点の2死満塁から中村奨の左中間への打球は浅間が出したグラブの横を抜けた。指揮官は「松本君が(普段は)センターを守ることが多いから、中堅の視野に慣れていると思って...。でも、結果論。(浅間も)チャージ(前進守備)していたからね。あれは俺ぐらいしか捕れない」と説明した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
35251 0.583
(↓0.01)
-
(-)
82212
(+4)
183
(+9)
38
(+1)
46
(-)
0.237
(↑0.001)
2.900
(↓0.1)
2
(-)
ソフトバンク
35261 0.574
(↑0.007)
0.5
(↓1)
81249
(+9)
191
(+4)
40
(+5)
36
(+1)
0.266
(↑0.001)
2.800
(↓0.02)
3
(-)
西武
31321 0.492
(↑0.008)
5.5
(↑1)
79207
(+4)
191
(+2)
49
(+1)
29
(-)
0.227
(-)
2.500
(↑0.01)
4
(1↑)
ロッテ
30331 0.476
(↑0.008)
6.5
(↑1)
79209
(+7)
219
(+4)
38
(-)
65
(+4)
0.220
(-)
2.860
(↓0.02)
5
(1↓)
ORIX
30350 0.462
(↓0.007)
7.5
(-)
78176
(+2)
211
(+4)
24
(+1)
33
(-)
0.230
(-)
2.920
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
26380 0.406
(↓0.007)
11
(-)
79221
(+4)
242
(+7)
50
(+1)
45
(-)
0.241
(↑0.001
3.600
(↓0.04)