1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 4 | 8 | 0 | 1 |
ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | X | 5 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:佐藤 奨真(1勝3敗0S) (セーブ:益田 直也(0勝1敗14S)) 敗戦投手:石田 健大(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは初回、マーティンの2ランで先制に成功する。その後同点とされて迎えた6回裏には、エチェバリアと荻野の適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・佐藤奨が6回2失点の好投でプロ初勝利。敗れたDeNAは、打線が9回に1点差とするも及ばなかった。
◆DeNA石田健大投手(29)が、チームの交流戦勝ち越しと自身の2勝目を目指して12日ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する。「長打を打てるバッターや足を使ってくるバッターもいますので、ランナーをケアをしながらですが、しっかりと1人1人バッターと勝負したい」と意気込んだ。11日は延長戦にもつれた接戦を制し、チームは交流戦の成績を9勝8敗として勝率5割以上が確定した。「交流戦最後しっかり勝利という形で締めたい気持ち」と、気合十分だ。石田が乗り越えなければいけない壁は、もう1つある。開幕からチームは日曜日8連敗中。不思議な"惨デー"状態から抜け出せないでいる。「日曜日という点では、自分の今できる最高のパフォーマンスを出すことが勝利につながると思うので、あまり気にしすぎずに全力で勝負します」と、言葉に力を込めた。
◆午後2時開始予定のロッテ-DeNA3回戦(ZOZOマリン)は荒天で試合開始が遅れている。東京方面から流れてきた雨雲が、同1時40分頃にZOZOマリンがある千葉市内に到達。ゲリラ豪雨を思わせる強い風雨に、マウンド上と塁上にシートが掛けられた。センターのビジョンには「激しい雨や雷にご注意ください」と表示された。内野2階席でも両チームのファンたちがコンコースに避難したが、そこにも風に押された大きな雨粒が一気に入り込み、ちょっとした叫び声も。「アトラクションかい」「さっき暑いって言ったの返せ」「私を盾にするな」などといった声が通路に響いた。同1時50分過ぎには雷鳴も響いたが、2時を回ると空は明るくなってきた。同3分にシートが外され始めると、スタンドからは拍手も起きた。ロッテの先発は、プロ初勝利を目指す佐藤奨真投手(24)。開始遅れや気象の変化は独特の緩急に影響するのか、注目される。試合開始は午後2時30分になる見込みと場内発表された。
◆「魔の日曜日」のストップを目指すDeNAが、初回に先制点を許した。1回無死一塁、先発の石田健大投手(29)が、マーティンに先制の2ランを浴びた。今季、日曜日は開幕から8戦8敗。この日も4球で2点を先制され、主導権を奪われた。
◆プロ初勝利を目指すロッテ佐藤奨真投手(24)が初回、DeNA牧秀悟内野手(24)から三振を奪った。初回、1番佐野にスローカーブを安打され、2死一塁で牧と対戦。初球、いきなり93キロのスローカーブをひざ元に落とすと、130キロの直球、カットボール、直球でカウントを整え、最後は120キロのチェンジアップを空振りさせた。前日11日に佐々木朗が130キロのカーブを牧に本塁打された。それより37キロ遅いものの同じ球種をいきなり投げ込み、形を作った。初回を無失点で終えた佐藤奨を応援するように、その裏にいきなりレオネス・マーティン外野手(34)が先制7号2ランを放った。
◆ロッテ佐藤奨真投手(24)がうれしいプロ初勝利を挙げた。左腕からの独特の緩急を存分に生かし、6回を2失点。佐野に2ランを浴びたものの、佐々木朗が平均157.8キロの直球を披露した翌日に、対極の投球で強力打線を手玉に取った。荒天のため30分遅れてのプレーボール。初回、いきなり1番佐野に安打されるものの、落ち着いて2死に。前日11日に佐々木朗の130キロのカーブを本塁打にした4番牧には、いきなり93キロのスローカーブでストライクを取り、最後は120キロのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。最速は139キロながら、打者1巡目だけで4つの三振を奪った。自身の長所を「奥行き」と表現する左腕。変化球を増やした2巡目以降は、力のないフライを量産した。同じチームに最速164キロ右腕の佐々木朗がいることもあり、何かと球速が注目される。自己最速が141キロの佐藤奨は、球速については「半分あきらめているというか。そこまで自分にも期待してないので。160キロ? アニメのような夢の数字ですね」と苦笑いしつつ、プロ入り後も個性を磨いてきた。東京・墨田区出身。関東第一(東京)から専大を経て、20年育成ドラフト4位で入団した。プロ1年目の昨季は2軍で2完封を含む7勝をマーク。今シーズン開幕前の3月22日に支配下選手登録され、この日で4試合目の先発マウンドだった。佐藤奨の粘りの投球で、チームも交流戦勝ち越しを決めた。【金子真仁】
◆交流戦を終えても、「魔の日曜日」は終わらなかった。DeNAがロッテに競り負け、日曜日の試合は開幕から9連敗を喫した。1回にマーティンの2ランで先制点を献上。6回に佐野の6号2ランで追いついたが、その裏にエチェバリア、荻野の適時打で2点を勝ち越された。2点を追いかける8回1死満塁では、3ボールから4番牧が投ゴロ併殺打に倒れた。8回には2死から平田が高部、荻野の連打でダメ押し点を奪われた。交流戦は3週連続で3勝3敗で、通算9勝9敗で終了した。
◆DeNAがロッテに1点差で競り負け、日曜日の試合は開幕から9連敗となった。首位ヤクルトとのゲーム差は、今季最大の12.5に広げられ、5位に転落した。「魔の日曜日」の呪縛なのだろうか。同点に追いついた直後の6回に2点を勝ち越され、8回は2死から連打で失点。9回に1点差に迫っただけに、結果的にこの失点が痛かった。ツイッターでは先週に続き、「日曜日の呪い」がトレンド入り。実に日曜日の8試合中6試合が1点差負けで、サヨナラ負けが2度とあと1歩の展開が続く。開幕からの日曜日の全9試合のスコアは、以下の通り。◆3月27日広島戦(横浜) 6-7(敗戦投手は山崎)◆4月17日ヤクルト戦(横浜) 4-5(敗戦投手はクリスキー)◆4月24日広島戦(マツダスタジアム) 4-5(敗戦投手は三嶋)◆5月8日広島戦(マツダスタジアム) 3-17(敗戦投手は東)◆5月15日阪神戦(横浜) 1-8(敗戦投手は東)◆5月22日ヤクルト戦(横浜) 3-5(敗戦投手は有吉)◆5月29日西武戦(ベルーナドーム) 2-3(敗戦投手は平田)◆6月5日楽天戦(横浜) 5-6(敗戦投手は山崎)◆6月12日ロッテ戦(ZOZOマリン) 4-5(敗戦投手は石田)▽DeNA石田(6回途中3失点で今季初黒星)「チームにいいリズムを持って来られず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」▽DeNA佐野(6号2ランを含む3安打で、打率3割3分2厘でリーグトップをキープ)「(2ランは)カットボールをしっかりとらえることができた」
◆ゆる~い球で光るロッテ佐藤奨真投手(24)がプロ初勝利を挙げた。佐野に2ランを浴びるも、DeNA打線を85キロ~139キロの球速帯で攻め、6回2失点。「1勝目、やっと取れてホッとしています」。応援に訪れた父に渡すウイニングボールを手に、笑った。荒天で30分遅れた試合開始。初回、4番牧に93キロのスローカーブから入り、131キロの直球などを挟みつつ、チェンジアップで空振り三振に。「追い込んでからチェンジアップがいいところにいってくれたので、三振7個につながったと思っています」。雨で緩い球が抜けやすい状況。捕手の佐藤都も天候の変化を見ながら良さを引き出した。11日には佐々木朗が平均157.8キロを投げ、その翌日の緩急ショー。「ちょっと怖いところもあるんですけど。160キロでも打たれるのを前日に見てるので」としつつ「それで相手が勝手に混乱してくれれば」という願い通りの展開になった。育成ドラフト4位で専大から入団。今季開幕直前に支配下登録を勝ち取ったばかりの左腕は、中学時代から独学で奥行きや間合いを研究していた。年季が違う"自分らしさ"で、歩みの正しさをしっかり証明。チームを交流戦勝ち越しへ導いた。【金子真仁】◆佐藤奨真(さとう・しょうま)1998年(平10)6月2日生まれ、東京都墨田区出身。関東第一では3年春夏に甲子園出場。専大を経て、20年育成ドラフト4位でロッテ入団。1年目は2軍で7勝5敗、防御率3.50。今季の開幕直前に支配下登録され、3月31日ソフトバンク戦でプロ初登板。今季推定年俸420万円。177センチ、78キロ。左投げ左打ち。▼20年育成ドラフト4位で入団したロッテ佐藤奨がプロ初勝利。育成ドラフト入団選手の勝利は通算31人目。ロッテに入団した選手では西野勇士(19勝)本前郁也(2勝)、今年5月26日広島戦で初勝利を挙げた小沼健太(1勝)に次いで4人目。▽ロッテ井口監督(佐藤奨について) 楽天の辛島だったり、元ハムの武田勝、ああいうタイプですよね。バッターに絞らせない。
◆DeNAが、ロッテに1点差で競り負け、1日で5位に転落した。リーグ戦再開となる17日からは、この日4位に浮上した阪神と対戦する。接戦を展開しながら、ここぞのピンチで失点し、ここぞのチャンスであと1本が出なかった。同点に追いついた直後の6回裏、石田が二塁打と犠打でピンチを招き、三上にスイッチ。エチェバリアに適時打、荻野にも追加点となる適時打を浴びた。三上への継投について、三浦大輔監督は「一気に流れを止められる投手だと思ってますし、あそこは三上の勢いでというところでしたけど。監督の選択でね、あそこは三上に託しましたから」と話した。2点を追いかける8回1死満塁では、4番の牧が3ボールから投ゴロ併殺打に倒れ、絶好機を逃した。三浦監督は「勝負にいった結果ですから。打てる時もあれば、抑えられる時もある。もちろん牧も、常に何とかしようという気持ちで打席に立っていますし、牧が打てなかったらしょうがないです」と話した。▽DeNA石田(6回途中3失点で今季初黒星)「チームにいいリズムを持って来られず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」▽DeNA佐野(6号2ランを含む3安打で、打率3割3分2厘でリーグトップをキープ)「(2ランは)カットボールをしっかりとらえることができた」
◆ロッテ佐藤奨真投手(24)がプロ初勝利を挙げた。緩急と奥行きで勝負するタイプの左腕。好投の裏には佐藤都志也捕手(24)の好リードがあった。荒天で試合開始が30分、遅れた。初回、マウンドへ向かう佐藤奨に球審が投げた球がすっぽ抜けるほど、湿度も上がっていた。「ぬれている時に投げるのって、滑ったり抜けたりすると思うので」得意のスローカーブやチェンジアップは、雨の影響を受けやすい-。そこを見越し、1巡目は内角直球とカットボールを多くし、打者を開かせる作業に徹底。「途中晴れてくれたので、チェンジアップの抜けとカーブのかかりがすごくよくなった」と、2巡目以降は緩い球のサインを増やしていった。とはいえ初回、4番牧には93キロのカーブから入った。前日、佐々木朗が130キロのカーブを本塁打にされた打者だ。「朗希の場合はこういう(速い横の)カーブで、奨真のはキュッと1回目線が上がるので。カーブでの入りは自分の中で全然(ストライクを)取れるなと。初見というのもありますし、いけるなと思っていたので。そこは大胆に来てくれと話して」。緩い球はもちろん、当たれば長打のリスクもある。「それを気にしちゃったら、あいつの持ち味なくなっちゃうなと思ったので」。左右の投げ分けと、佐藤奨自身の常日頃口にしている"奥行き"。「そういうのを全部考えていかないと抑えられないなと思ったので」と細心の注意を払いながら、序盤のDeNA打線中軸に向かっていった。2回には首位打者経験もある5番宮崎が、高めのボール気味のカットボールを不自然な形で空振りした。「普通はそのままキュッと曲がってくるんですけど、あの時だけちょっと浮いたんですよね。宮崎さんもそれをカーブと思ったのかは分からないですけれど」。ただ、佐藤奨の良さを感じた瞬間でもあった。「何がそうさせているのか。カーブの使い方がいいのか。インコースを気にしているのか。その後に生きたなと思います」。スピード全盛期の球界で、珍しいタイプの軟投派を勝利へ導いた。捕手目線での"奥行き"とは何か。「何て言えばいいんだろう...。前に出すっていうか。打席の中で泳がせる...みたいな。分からないですね、業界用語すぎて」と笑った。熱投するロメロに、個性あふれる佐藤奨。対極の左腕を勝利に導き、捕手としての経験をどんどん積んでいる。【金子真仁】
◆DeNA三浦大輔監督(48)が、9勝9敗で終了した交流戦の戦いを振り返った。「交流戦だけ見れば5割。シーズンの借金を減らすことはできなかったですけど、増えることもなく。初戦を取るっていうところでほぼ良い形で取れたので、その後が続かなかったとこもありましたけど。1週間単位で見れば、そのままずるずる行かずに踏ん張って勝って」と話した。パ・リーグ首位の楽天、2位のソフトバンクに勝ち越し、交流戦中は3連勝、3連敗は1度もなく、3週連続で3勝3敗だった。「1歩進んで、1歩戻るという感じでしたけど、確実にチームとして力を付けてきている部分はあると思うので、そのあたりをもっともっと伸ばしていくにはどうするかっていうことを全員で考えて、レギュラーシーズンやっていきます」と17日の阪神戦から再開するリーグ戦の戦いを見据えた。
◆最速164キロのロッテ佐々木朗希投手(20)に代表されるように、令和の日本球界は投手の直球がどんどん速くなっている。その中で平均130キロ台の佐藤奨真投手(24)の素質を見いだしたのは、福沢洋一スカウト(55)だ。この日は神宮球場で全日本大学選手権を視察。帰宅後に初勝利を確認し「ホッとしましたね」と喜んだ。存在を強く認知するようになったのは、3年前のこと。きっかけは同じように担当した高部瑛斗外野手(24)だった。国士舘大のバットマンとして名をはせ、東都大学リーグ2部の歴代最多安打記録を更新した。福沢スカウトも熱心に追った。「高部が左投手にどんな打撃をするのかなというのを見ていて。そうしたら、この投手、打たれないな~と」。対戦相手が当時、専大3年の佐藤奨だった。球場に足を運ぶたび、どんどん気になっていく。「打者を打ち取る能力には、いろいろな要素があるんです。球が速いとか、ウイニングショットがあるとか、コンビネーションがいいとか。例えば大事な要素が5個あるとしたら、佐藤は3個は持っていました」。福沢スカウトは「私は現役時代は捕手だったので」と言う。「バッテリーの仕事は、打者を打ち取ることです。捕手にとって助かる投手、という目線で見ていたら...」。それが佐藤奨だったという。ピンチでもひょうひょうと投げる左腕は、最初はその熱視線に気がついていなかった。昨夏、日刊スポーツのオンラインインタビューで明かした。「4年春のリーグ戦の時にはまだ、福沢さんが球場にいらしてるのも知らなかったです」。進路を悩んでいた。社会人野球の世界に進みたい思いはあった。しかし。「進路を考えなきゃな~って、決まらないままずっと来て。そうしたら、コロナ禍になって」。練習も、友人たちの就職活動もストップ状態に。「将来や進路がどうなるのかも、全く想像できなかったです」。自身が福沢スカウトから評価されているのを知ったのは、そんな五里霧中にあった頃。迷いはなかった。育成指名でも-。伝え聞いた本人の思いにも押され、ドラフト会議を控えたスカウト会議で推した。球が速い、変則投法、足が速い、飛距離がすごい...そんな一芸が重視されやすい育成指名とはいえ、球は速くないけれど奥行きで勝負できる投手。魅力を数値化することが難しい投手。技術や可能性の見極めが問われるスカウトという職において、推薦することに迷いはなかったのか。「全然なかったです」福沢スカウトは即答した。「私自身は、佐藤がプロで通用すると思っていました。でも、それ以上に本人の頑張りも大きいですけれどね」。眼力の主は、柔らかな声色で喜んだ。【金子真仁】
◆DeNAはロッテに1点差で敗れ、日曜日の試合は開幕から9連敗を喫した。初回にマーティンの2ランで失点。6回に追いついたが、その裏に2点を勝ち越された。2点を追う8回1死満塁では、3ボールから牧が投ゴロ併殺打。三浦監督は「勝負にいった結果。牧が打てなかったらしょうがないです」と話した。交流戦は9勝9敗で終了。首位ヤクルトとは今季最大の12・5差とされ、1日で5位に転落した。
◆ゆる~い球で光るロッテ佐藤奨真投手(24)がプロ初勝利を挙げた。佐野に2ランを浴びるも、DeNA打線を85キロ~139キロの球速帯で攻め、6回2失点の力投だった。▼20年育成ドラフト4位で入団したロッテ佐藤奨がプロ初勝利。育成ドラフト入団選手の勝利は通算31人目。ロッテに入団した選手では西野勇士(19勝)本前郁也(2勝)、今年5月26日広島戦で初勝利を挙げた小沼健太(1勝)に次いで4人目。
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)が「2番・右翼」で先発出場し、先制7号2ランを放った。一回無死一塁。石田の初球を捉えて右翼スタンド中段に運んだ。6月5日の巨人戦(東京ドーム)以来の一発。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。初球からしっかり自分のスイングができた! まずはリードを取ることができてよかった。YES マーティン!」とコメントした。
◆ロッテは一回にマーティンの2ランで先制し、2―2の六回はエチェバリアと荻野の適時打で2点を勝ち越し。八回に荻野の適時三塁打で加点した。佐藤奨が6回2失点でプロ初勝利。DeNAは八回の満塁機を逸したのが響いた。
◆DeNAは競り負けて交流戦を9勝9敗で終えた。悔やまれるのは2―4の八回だ。1死満塁で4番の牧が3ボールから打って出たが、投ゴロ併殺打に倒れ、無得点に終わった。三浦監督は「勝負にいった結果。牧が打てなかったらしょうがない」と責めなかった。九回は1点差まで追い上げたが一歩及ばず、1日で5位に戻った。三浦監督は交流戦を通じ「一歩進んで一歩戻るという感じだったが、確実にチームとして力をつけてきている部分はある」と総括した。
◆2年目のロッテ・佐藤奨真投手(24)が先発し、6回4安打2失点でプロ初勝利を飾った。チームを交流戦勝ち越しに導き「ホッとしています」と笑みを浮かべた。元中日・今中慎二、阪急などで活躍した星野伸之両投手を参考にしたというカーブは、最も遅いもので85キロを計測。最速139キロの直球と最大54キロの緩急差をつけ、チェンジアップを交えて打者を幻惑した。2―0の六回に佐野に同点2ランを浴びたが「勝ち越されないように、しっかり切り替えようと思った」と後続を打ち取り、その裏の勝ち越しにつなげた。記念球は先発した4試合全てに駆けつけてくれた父・泰平さんにプレゼントした。東京・関東第一高から専大を経て育成ドラフト4位で昨年入団。今年3月に支配下登録を勝ち取った技巧派左腕が頭角を現し、先発陣に厚みが増した。(広岡浩二)
◆DeNAは、反撃及ばず1点差の惜敗でセ・リーグ5位に後退。日曜日は開幕から9連敗となった。追い付いた直後の六回、1死三塁のピンチで三浦監督は先発の石田から三上に交代。「流れを止められる投手」とマウンドへ送ったが、2点を勝ち越され1死しか奪えず降板した。2―4の八回は1死満塁の好機をつくったが、4番・牧が3ボールからの4球目を投ゴロ併殺打。指揮官は「勝負にいった結果。信頼は変わるものではなく、牧が打てなかったらしようがない」と受け止めた。交流戦は9勝9敗の勝率5割。3位・広島とのゲーム差は交流戦前の6から2に縮まった。三浦監督は「借金を減らすことはできなかったが、確実に力を付けている部分はある」と総括した。(浜浦日向)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
14 | 4 | 0 | 0.778 (↑0.013) | - (-) |
0 | 78 (+3) | 51 (-) | 24 (+1) | 13 (-) |
0.265 (↓0.005) | 2.480 (↑0.15) |
2 (-) |
阪神 |
12 | 6 | 0 | 0.667 (↑0.02) | 2 (-) |
0 | 62 (+9) | 38 (+1) | 10 (+1) | 19 (-) |
0.253 (↑0.003) | 1.960 (↑0.05) |
3 (-) |
ロッテ |
10 | 8 | 0 | 0.556 (↑0.027) | 4 (-) |
0 | 66 (+5) | 59 (+4) | 17 (+1) | 15 (+1) |
0.232 (↑0.005) | 3.000 (↓0.06) |
4 (1↓) |
ソフトバンク |
9 | 9 | 0 | 0.500 (↓0.029) | 5 (↓1) |
0 | 68 (-) | 45 (+3) | 11 (-) | 13 (-) |
0.267 (↓0.003) | 2.520 (↓0.03) |
5 (1↑) |
西武 |
9 | 9 | 0 | 0.500 (↑0.029) | 5 (-) |
0 | 69 (+11) | 55 (-) | 20 (+4) | 12 (-) |
0.237 (↑0.008) | 2.600 (↑0.16) |
6 (3↓) |
DeNA |
9 | 9 | 0 | 0.500 (↓0.029) | 5 (↓1) |
0 | 59 (+4) | 56 (+5) | 15 (+1) | 7 (-) |
0.254 (↓0.001) | 2.600 (↓0.16) |
7 (1↓) |
楽天 |
9 | 9 | 0 | 0.500 (↑0.029) | 5 (-) |
0 | 50 (+9) | 56 (+2) | 9 (+2) | 9 (-) |
0.228 (↑0.004) | 3.130 (↑0.07) |
8 (2↑) |
日本ハム |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↑0.032) | 5 (↑1) |
0 | 69 (+2) | 66 (-) | 11 (-) | 11 (+1) |
0.257 (↑0.002) | 3.470 (↑0.21) |
9 (3↓) |
ORIX |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↓0.027) | 6 (↓1) |
0 | 53 (+1) | 57 (+9) | 6 (-) | 6 (-) |
0.263 (↓0.006) | 2.800 (↓0.37) |
10 (4↓) |
巨人 |
8 | 10 | 0 | 0.444 (↓0.027) | 6 (↓1) |
0 | 61 (+2) | 78 (+9) | 18 (+1) | 16 (-) |
0.227 (↓0.002) | 4.100 (↓0.33) |
11 (1↓) |
中日 |
7 | 11 | 0 | 0.389 (↓0.023) | 7 (↓1) |
0 | 45 (-) | 69 (+2) | 7 (-) | 5 (-) |
0.229 (-) | 3.650 (↑0.08) |
12 (-) |
広島 |
5 | 13 | 0 | 0.278 (↓0.016) | 9 (↓1) |
0 | 33 (-) | 83 (+11) | 2 (-) | 2 (-) |
0.217 (↓0.007) | 4.380 (↓0.44) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
40 | 21 | 1 | 0.656 (↑0.006) | - (-) |
81 | 244 (+3) | 195 (-) | 64 (+1) | 39 (-) |
0.241 (↓0.001) | 2.730 (↑0.05) |
2 (-) |
巨人 |
36 | 31 | 0 | 0.537 (↓0.008) | 7 (↓1) |
76 | 250 (+2) | 272 (+9) | 68 (+1) | 33 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.580 (↓0.09) |
3 (-) |
広島 |
30 | 32 | 2 | 0.484 (↓0.008) | 10.5 (↓1) |
79 | 235 (-) | 227 (+11) | 26 (-) | 10 (-) |
0.249 (↓0.002) | 3.320 (↓0.13) |
4 (1↑) |
阪神 |
29 | 35 | 1 | 0.453 (↑0.009) | 12.5 (-) |
78 | 206 (+9) | 185 (+1) | 45 (+1) | 48 (-) |
0.232 (↑0.001) | 2.650 (↑0.02) |
5 (1↓) |
DeNA |
26 | 32 | 0 | 0.448 (↓0.008) | 12.5 (↓1) |
85 | 198 (+4) | 243 (+5) | 43 (+1) | 21 (-) |
0.250 (-) | 3.750 (↓0.03) |
6 (-) |
中日 |
27 | 35 | 0 | 0.435 (↓0.008) | 13.5 (↓1) |
81 | 188 (-) | 236 (+2) | 35 (-) | 20 (-) |
0.241 (-) | 3.680 (↑0.02) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
35 | 24 | 1 | 0.593 (↑0.007) | - (-) |
83 | 208 (+9) | 174 (+2) | 37 (+2) | 46 (-) |
0.236 (↑0.001) | 2.800 (↑0.01) |
2 (-) |
ソフトバンク |
34 | 26 | 1 | 0.567 (↓0.009) | 1.5 (↓1) |
82 | 240 (-) | 187 (+3) | 35 (-) | 35 (-) |
0.265 (↓0.001) | 2.780 (↓0.01) |
3 (1↑) |
西武 |
30 | 32 | 1 | 0.484 (↑0.009) | 6.5 (-) |
80 | 203 (+11) | 189 (-) | 48 (+4) | 29 (-) |
0.227 (↑0.002) | 2.510 (↑0.04) |
4 (1↓) |
ORIX |
30 | 34 | 0 | 0.469 (↓0.007) | 7.5 (↓1) |
79 | 174 (+1) | 207 (+9) | 23 (-) | 33 (-) |
0.230 (↓0.001) | 2.900 (↓0.1) |
5 (-) |
ロッテ |
29 | 33 | 1 | 0.468 (↑0.009) | 7.5 (-) |
80 | 202 (+5) | 215 (+4) | 38 (+1) | 61 (+1) |
0.220 (↑0.002) | 2.840 (↓0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
26 | 37 | 0 | 0.413 (↑0.01) | 11 (-) |
80 | 217 (+2) | 235 (-) | 49 (-) | 45 (+1) |
0.240 (↑0.001) | 3.560 (↑0.06) |
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