楽天(☆9対2★)巨人 =交流戦3回戦(2022.06.12)・楽天生命パーク宮城=
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巨人
0000011002601
楽天
09000000X9912
勝利投手:則本 昂大(4勝2敗0S)
敗戦投手:山﨑 伊織(2勝3敗0S)

本塁打
【巨人】ウォーカー(13号・6回表ソロ)
【楽天】辰己 涼介(4号・2回裏ソロ),辰己 涼介(5号・2回裏3ラン)

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◆楽天は2回裏、辰己のソロで先制に成功する。なおも続く攻撃で、辰己に1イニング2本塁打目となる3ランが飛び出すなど、この回一挙9点を奪った。投げては、先発・則本が7回2失点の力投で通算100勝を達成。敗れた巨人は、先発・山崎伊が試合をつくれなかった。

◆今季巨人の日曜日は開幕から●○●○●●●●●●●。日曜日の白星は4月17日が最後で、同24日から7連敗中。巨人が日曜日8連敗となれば05年6月26日~8月28日以来となるが、連敗ストップできるか。

◆巨人が2回に大量9失点を喫した。先発の山崎伊織が1死から楽天辰己に4号先制ソロを献上。2死としたが、8番太田の二塁打を皮切りに4連打。プロ入り最短の1回2/3、6安打5失点でKOされた。2番手鍵谷も楽天打線の勢いを止められず、2連続四球で2死満塁とし、銀次に2点適時打。続く辰己には、この回2本目となる5号3ランを食らった。巨人の1イニング9失点は、昨年8月17日ヤクルト戦(神宮)以来。

◆楽天辰己涼介外野手が、球団史上初の1イニング2本塁打を決めた。まず2回1死走者なしで迎えた第1打席。カウント3-1から内角141キロ直球を捉え、右翼席中段へ4号先制ソロを運んだ。「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい。則本さんが先発なので100勝を祝うために絶対打とうと思ってました」と自ら絶賛した。打線がつながり、2死一、二塁でこの回2度目の打席へ。カウント2-1から内角142キロ直球を右中間席へたたき込んだ。1イニング2本塁打は史上21人目23度目で、18年阪神大山、パ・リーグでは01年ダイエー・ミッチェル以来となる。▼辰己が2回に4号ソロと5号3ラン。1イニング2本塁打は18年9月16日大山(阪神)以来21人、23度目のプロ野球タイ記録。パ・リーグでは01年4月18日ミッチェル(ダイエー)以来9人、10度目で、楽天では初めて。

◆東京パラリンピック自転車競技日本代表の藤井美穂(27=楽天ソシオビジネス)が始球式を行った。背番号「10」の緑色のTシャツを着て登場。太田のミットに2バウンドで収まった。藤井は球団を通じてコメントを発表。「最初はキャッチャーまで届くかどうか不安でしたが、なんとか真っすぐ投げることができました。いつもの自転車のレースでも緊張はしないので、まったく緊張はしませんでした。観客席からの拍手がとっても温かくてうれしかったです。自転車はまだまだメジャーじゃない競技なので、会場がいっぱいになっていることがあまりなくて、野球はやっぱりすごいなと思いました。そんな環境で今日投げることができて本当に幸せです。この先、もっとみんなで一緒にスポーツを楽しめる未来がくればいいなと、壁なく、誰でも、見るのもいいし、やるのもいいし、どんな楽しみ方でもいいというところがスポーツの魅力でもあると思っています」と力を込めた。この日は「スポーツの未来を共に創ろう! 楽天デー」。楽天グループ株式会社が創業25周年を機に、環境に配慮したグリーンな未来を呼びかける「Go Green Together」プロジェクトを始動。その一環として、イベントを通して、環境に配慮しながらスポーツを楽しめる未来を形成し、1人ひとりが自分らしく、いつまでもスポーツを楽しめる社会の実現を目指している。この日の楽天生命パークでは、特設ブースが設置され、ダイバーシティについて理解促進を図る展示や取り組みを紹介した。

◆楽天則本昂大投手(31)が、史上141人目の通算100勝を達成した。1回から直球は150キロ超えを連発。力で巨人打線へ向かった。6回にウォーカーにソロを浴び、7回1死二、三塁でポランコの遊ゴロの間に1点を失うも、安定感ある投球。7回6安打2失点7奪三振で、今季4勝目を挙げた。6回2/3を投げた時点で史上182人目の通算1500投球回も達成。快挙が続いた1日となった。打線は2回に辰己が1イニング2本塁打を放つなど、打者一巡の9得点で則本を大量援護。エースと打線がかみ合い、快勝した。交流戦最終戦を勝利で飾り、交流戦9勝9敗で締めくくった。

◆巨人の2年連続の交流戦負け越しが決まった。2回途中で先発山崎伊が5失点でKO。2番手鍵谷も楽天打線の勢いを止められず、昨年8月17日ヤクルト戦(神宮)以来の1イニング9失点を喫した。打線もウォーカーの13号ソロと内野ゴロ間の2得点に抑え込まれた。勝てば交流戦を勝率5割で終えられたが、8勝10敗で終了。原辰徳監督(63)は「今日は甲子園の決勝戦のようなつもりで戦っていこうということでスタートしたんですけど、残念ながらという結果になってしまったんですけどね。まだ途中ですから。少し調整、矯正して、またペナントレースに戦っていきます」と総括した。

◆楽天則本昂大投手(31)が、史上141人目の通算100勝を達成した。▼則本が今季4勝目を挙げ、プロ野球141人目の通算100勝を達成した。初勝利は13年4月5日ロッテ1回戦(Kスタ宮城)で、楽天だけで100勝したのは田中将の107勝に次いで2人目。現在、2人の他に楽天には西武、ロッテ、楽天で153勝の涌井、西武、楽天で146勝の岸が在籍。同一球団に100勝投手が4人も在籍するのは01年巨人(斎藤雅、工藤、槙原、桑田)以来、21年ぶり。また、則本は7回、ポランコを遊ゴロに打ち取り、プロ野球182人目の通算1500投球回も達成。初投球回は13年3月29日のソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)。

◆巨人八百板卓丸外野手(25)が「6番左翼」で移籍後初めてスタメン出場し、マルチ安打をマークした。この日ただ1人、楽天則本から2安打。「球界を代表するピッチャーなので積極的にいった」と振り返った。19年に楽天を戦力外となり同年オフに巨人と育成契約。古巣の本拠地で初スタメンに「拍手もいただき、帰ってきたなという気持ちになった。(今後も)チャンスだと思って必死にアピールするしかない。今日2本打ててよかった」と話した。

◆巨人先発の山崎伊織(23)がプロ入り最短KOとなった。1回2/3を6安打5失点。2回1死から楽天辰己に先制ソロを許す。2死となったが8番太田から4連打を浴び、降板。「ゲームをつくれず中継ぎの方々に申し訳ないです」と肩を落とした。5日のロッテ戦(東京ドーム)でも2回1/3を3安打3失点でKOされていた。前日、「前回は情けないピッチングだったので、今回はチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と話していたが、2試合連続のKOとなった。

◆日本球界最速166キロの記録を持つ巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が、約2カ月ぶりの登板で復調ぶりを示した。6回から2イニングを無安打3奪三振の無失点。4月7日広島戦以来のマウンドで最速は162キロをマークし「抑えることが出来てよかった。チャンスをくれたチームに感謝です」。原監督も「ほんとに明るい(材料)。彼が8回くらいにいてくれるならすごく大きいし、今日はそこに非常に手応えがあった」と喜んだ。

◆巨人は2年連続の交流戦負け越しとなった。2回途中で先発山崎伊織投手が5失点でKO。2番手鍵谷陽平投手も楽天打線の勢いを止められず、昨年8月17日ヤクルト戦以来の1イニング9失点を喫した。巨人桑田真澄投手チーフコーチ(54)の試合後の一問一答。-山崎伊は序盤に崩れた「前回と一緒で、初回は良かったが2回、ホームランを打たれた後からガタガタと来た。やっぱり、メンタルも鍛えていかないといけない。打たれない投手はいない。打たれてホームにかえさないという粘れる精神力が必要。やはり1軍のレベルはまだまだ彼らにとっては、怖いレベル。そこを乗り越えていかないと1軍では結果を出せない。精神的にも、もう少しタフになれるように頑張ってもらいたいし、こちらも指導していきたい」-ビエイラが2回無失点「非常にストレートも良く、ようやく160キロが出るようになった。変化球もストライクが取れるようになったので交流戦後、楽しみにしている」-勝ちパターンに入ってくるか「はい。監督もそういう意味で2イニング目を投げさせたいということで、その状態を見て決めていきたいということだった。非常にいい結果を出してくれたので後半戦は活躍してくれると思う」-ビエイラが8回にいてくれると助かる「そうですね。そうすると8、9回がうまくはまってくるので投手起用も楽になるし、安心した起用ができる」-それには先発が6回まで投げることが必要「今年は若い投手にチャンスを与えながら、こうなることは前もって分かっていたこと。このままずるずるいかないように、大きな波が短期間でくるのが若い選手の特徴。長く底が続かないように、すぐに上がって来られるように、また話し合ってやっていきたい」-交流戦を振り返って「僕はピッチャー視点で見ていて、やはりパ・リーグの良いピッチャーは投げっぷりがいい。勝っても負けても、抑えても打たれても堂々としてね。『俺のボールを打ってみろ』というね。技術だけでなくて、メンタルの強さというか。今日の則本君もそうだが、打たれた後も堂々としている。ああいうタフネスさが非常に必要だなと思った。僕なんか、気持ちだけでやってたタイプなので。今の時代にはどうなのか分からないけど、やはり勝負の世界。マウンド上で気持ちも出して戦ってもらいたい」

◆楽天辰己涼介外野手(25)が2回に球団史上初の1イニング2本塁打を決めた。まずは1死走者なしで迎えた第1打席。カウント3-1から内角141キロ直球を捉えた。「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい」と、右翼席中段へ自画自賛の4号先制ソロ。2死一、二塁でこの回2度目の打席が回ってくると、今度も内角球を振り切った。5号3ラン。142キロ直球を右中間席へたたき込んだ。18年ドラフト1位で入団も、昨季までの3年間は、いずれのシーズンも打率2割3分を切った。「成長しないと立場的にも危なくなってくる。今年は死に物狂いでやっている」。試合後は渡辺打撃コーチに打撃投手を務めてもらい、打ち込む日々を送る。今季はここまで打率2割7分1厘。課題を少しずつ克服していく中での会心の2発となった。

◆思いを背負って投げる-。楽天則本昂大投手(31)が「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で7回6安打2失点と力投し、通算100勝を達成した。史上141人目。球団生え抜きでは田中将に次いで2人目の記録となった。入団1年目の13年に15勝を挙げて新人王。10年間、チームの最前線で腕を振ってきた。この日は史上182人目の通算1500投球回も達成。区切りの記録が続いたが、悲願はルーキーイヤー以来の優勝だ。東北をもう1度、沸かせるため、さらに白星を積み上げる。試合前の土砂降りが上がり、晴れ間が差し込んできたマウンドで、則本は1回から全力で腕を振った。初球、丸に対して151キロ直球で空振り。2回先頭の岡本和には、今季最速の153キロで一邪飛。150キロ超えを連発し、力で押した。6、7回に1点ずつを失ったが、7回6安打2失点7奪三振。テレビで試合を見て育ってきた巨人を相手に区切りの勝利。「その相手で達成できたことはすごくうれしいですし感動しています」と笑顔を見せた。球界を代表する投手に成長したが、野球への恩返しを忘れない。経済的な理由で教育やスポーツの学びの機会を得られない子どもたちの支援を続けている。19年は背番号14にちなみ140万円。20年からは投球回ごとに1万円を寄付。「僕自身、子どものころはなかなか裕福ではなく、その中でも親に野球を続けさせてもらってここまで来ることができました」。たくさんの支えがあったからこそ、感謝と恩返しは忘れない。もちろん、一番の恩返しは勝利を届けることだ。チームのため、ファンのため、子どもたちのため。「1年目に優勝してそこからなかなか優勝から遠ざかって、今年10年目。もう1回東北の皆さんと一緒に喜び合いたい。とにかく強い楽天イーグルスを、この先も東北のファンの皆さんに見せていけたら」と力を込める。悲願達成へ。この日もあくまで通過点。歩みを止めるわけにはいかない。「ここが限界だと思わず常にやり続けたい。年を取っても向上心をなくさないようにやっていきたい」。みんなの喜ぶ顔を想像しながら、ひたむきに努力を続けていく。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(通算100勝の則本に)「100勝なんて先発で回っていれば誰でもできる。ただノリが目指している場所はそこじゃない。200勝まで行けるのか、どこまで近づけるのかっていうところに期待している。ノリだったら通過点の手前の通過点じゃないかな」○...巨人に連勝で、交流戦を9勝9敗の5割で終えた。得点力不足に苦しみ、一時は首位の座を明け渡したが、11日に奪還。2位ソフトバンクとの差を1.5とした。トンネルを抜けたかのように見えるが、石井GM兼監督は「また違う困難が来ると思うが、それに立ち向かっていかないといけない。どれだけ苦しみながら頑張れたかというところがチーム力として反映する。みんなで苦しめればいいかな」と表情を緩めなかった。

◆巨人が日曜日8連敗となり、2年連続の交流戦負け越しが決まった。2回に、先発山崎伊が1回2/3を5失点で自己最短KOされるなど一挙9失点。打線はウォーカーの13号ソロと、ポランコの内野ゴロ間の2得点。交流戦を8勝10敗で終えた。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。-山崎伊が早い回で降板「先発ピッチャーの責任というのは重いものでね。いい経験にしてもらわないといけませんね」-2回途中で降板すれば、その後の投手も抑えるのは難しくなる「その後ってあのイニング? そりゃもう、なかなか抑えることはできないよね。(残り)アウトカウント1つという部分でね。やっぱり先発ピッチャーが機能しないと。あんなイニングにリリーバーは投げると思ってもいない状況だしね。そこは先発ピッチャーが、やっぱりその部分は重いよねまあ、本人(山崎伊)が感じているでしょう」-八百板は古巣相手に2安打「よかった! 存在感ありましたね」-ビエイラは2回を完全投球。明るい材料「ああ、明るい。いや、ほんとに明るい。彼がもし、もしというか8回くらいにいてくれるなら、すごく大きいし、今日はそこに非常に手応えがあったなと思います」-交流戦は負け越し「そうですね。今日は甲子園の決勝戦のようなつもりで戦っていこうということでスタートしたんですけど、残念ながらという結果になってしまったんですけどね。まだ途中ですから。少し調整、矯正してまあ、またペナントレースに戦っていきます」

◆打席でも「残念そこは辰己」!? 楽天辰己涼介外野手(25)が、球団史上初の1イニング2本塁打を決めた。史上21人目23度目で、18年阪神大山、パ・リーグでは01年ダイエー・ミッチェル以来。普段からかわいがってもらっている先発則本を援護した。これまで持ち味の脚力を生かしたダイナミックな守備が注目されてきたが、今季は課題の打撃が少しずつ改善。今年はバットでも魅了する。自画自賛の2発だった。2回1死走者なしで迎えた第1打席。カウント3-1から内角141キロ直球を捉えた。「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい」と、右翼席中段へ4号先制ソロ。2死一、二塁でこの回2度目の打席が回ってくると、今度も内角球を振り切った。5号3ラン。142キロ直球を右中間席へたたき込んだ。この日2度目のホームラン談話も「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい」。2本とも、抜群の手応えだった。人生で初めての1イニング2発。お立ち台では「昔はよく打ってたんですけどプロの舞台でも打てるとは思いませんでした」と真顔でボケた。独特な言い回しと感性でファンの心をつかむ"辰己劇場"だが、今季は危機感を持って臨んでいる。18年ドラフト1位で入団も、昨季までの3年間は、いずれのシーズンも打率2割3分を切った。「成長しないと立場的にも危なくなってくる。今年は死に物狂いでやっている」。試合後は渡辺打撃コーチに打撃投手を務めてもらい、打ち込む日々を送っている。「元々、好不調の波が荒い選手ではある。その波を安定させられるように。大振りにならんようにだけやっていきたい」とバットの軌道やフォームを日々確認、修正している。渡辺コーチとの試合後練は、本拠地ゲームの後は毎日行う。「直人さんから『何とかしてあげたいんや』って声をかけてもらって、そこからやるようになった。毎日投げていただいて。ほんまにいろんな方にサポートしてもらっている」と感謝する。今季はここまで打率2割7分1厘。ファンからは好守備に対して「残念そこは辰己」の声が上がる。バットでも、そう評される存在になりたい。2発の裏には、ひょうきんな性格の内側に秘める並々ならぬ闘志がある。【湯本勝大】

◆巨人が日曜日8連敗となり、2年連続の交流戦負け越しが決まった。先発山崎伊織が1回2/3を5失点で自己最短KO。2番手鍵谷も楽天打線の勢いを止められず、昨年8月17日ヤクルト戦(松山)以来の1イニング9失点。原監督は「あんなイニングにリリーバーは投げると思ってもいない状況だしね。先発投手の責任は重いもの。いい経験にしてもらわないといけませんね」と反省を促した。一戦必勝の気迫も空回りした。勝てば交流戦を勝率5割で終えられた。原監督は「今日は甲子園の決勝戦のようなつもりで戦っていこう」と臨んだが、打線はウォーカーの13号ソロと内野ゴロ間の2得点のみ。投打でかみ合わずに8勝10敗となり「残念ながらという結果になってしまったんですけどね。まだ途中ですから。少し調整、矯正して、またペナントレースに戦っていきます」と総括した。14日から練習を再開し、17日の中日戦(バンテリンドーム)でリーグ戦再開を迎える。1軍練習に中田を合流させ、再開初戦から昇格させる方針。臨戦態勢を整えながら、7ゲーム差の首位ヤクルトを追う。▽巨人山崎伊(1回2/3を5失点で降板し、2試合連続KO)ゲームを作れず、中継ぎの方々に申し訳ないです。

◆楽天辰己涼介外野手(25)が、球団史上初の1イニング2本塁打を決めた。まず2回1死走者なしで迎えた第1打席。カウント3-1から内角141キロ直球を捉え、右翼席中段へ4号先制ソロを運んだ。打線がつながり、2死一、二塁でこの回2度目の打席へ。カウント2-1から内角142キロ直球を右中間席へたたき込んだ。▼辰己が2回に4号ソロと5号3ラン。1イニング2本塁打は18年9月16日大山(阪神)以来21人、23度目のプロ野球タイ記録。パ・リーグでは01年4月18日ミッチェル(ダイエー)以来9人、10度目で、楽天では初めて。

◆巨人が1イニング9失点を喫した。二回に先発の山崎伊織投手(23)が5本の長短打を浴び、プロ最短となる1回?6安打5失点でKO。2番手の鍵谷陽平投手(31)も精彩を欠き、2安打2四球で4失点と崩れた。

◆楽天は「6番・中堅」で出場の辰己涼介外野手(25)が二回の第1打席に先制の4号ソロ、第2打席に5号3ランを放ち、史上21人目の1イニング2本塁打を記録した。まずは第1打席。カウント3-1から先発・山崎伊の141キロの直球を右翼席へ運び「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい」と自画自賛。さらにこの回に第2打席も回り、2番手・鍵谷の142キロを右中間席へ突き刺した。1イニング2本塁打は球団史上初。チームはこの回、打者一巡の猛攻で9得点を奪った。

◆楽天が大勝した。二回に辰己のソロ、武藤、西川、小深田の連続適時打、銀次の2点適時打、辰己の2本目の5号3ランと打者12人、7安打で9点を奪った。則本は7回6安打2失点で4勝目。巨人は山崎伊が1回2/3で5失点と崩れた。

◆巨人・八百板卓丸外野手(25)が移籍後初めて「6番・左翼」で先発出場し、2安打をマーク。「何とか必死にアピールするしかないと思っている。今日、2本打ててすごい良かった」と振り返った。) チーム唯一の複数安打を放った相手はかつての同僚だった則本。「ストレートも強いですし、僕が同じチームのときからすごいピッチャー。本当に積極的に打っていくことを心がけた」と球界屈指の好投手から結果を残した。

◆楽天・辰己が1イニング2本のアーチを放った。球団史上初の離れ業をやってのけ「(則本の通算100勝を)何とか今日決められるように援護したいと思っていた。久しぶりにきれいに打てました」と声を弾ませた。二回1死で山崎伊の141キロの直球を右翼運んでソロ。2死一、二塁で再び回った打席では、2番手・鍵谷の142キロ直球を右中間スタンドへ運び3ランとした。兵庫・社高、立命大時代を含めて1イニング2発は〝人生初〟だったが「プロの舞台でも打てるとは」と笑わせ「ナイスバッティング過ぎますね。素晴らしい」と自画自賛した。プロ入りから昨年までの3シーズンは全て打率2割2分台と打撃が課題だが、今季はこれで・271。「1センチじゃ足りない。今年は1メートル、1キロは成長したい」と大きな飛躍を誓った。

◆パ・リーグ首位の楽天は12日、巨人最終戦(楽天生命パーク)に9-2で快勝。則本昂大投手(31)が7回6安打2失点で今季4勝目を挙げ、田中将大に次いで、球団2人目(史上141人目)の通算100勝と1500投球回(同182人目)を達成した。攻撃陣は二回に一挙9得点。辰己涼介外野手(25)が球団初となる1イニング2本塁打を放ち、強力援護した。交流戦を2カード連続勝ち越しで終え、2位・ソフトバンクとのゲーム差を1・5に広げた。楽天一筋10年目の則本が杜の都で大台に到達した。今季4勝目で、通算100勝、同1500投球回を同時に達成した。「ここまで本当にたくさんの人に助けてもらいながらやってこられたので、すごく感謝の気持ちでいっぱいです」2万2870人の観衆から大きな拍手を浴び、2つの記念ボードを掲げた。球団では田中将以来の100勝到達。背中を追いかけてきた大エースに続き、周囲への感謝の言葉を口にした。7回6安打2失点。昨季の交流戦で黒星(4回5安打5失点)を喫した巨人に対し、立ち上がりから果敢に攻めた。特に前回は本塁打を許した4番・岡本和には今季最速の153キロをマークするなど、威力抜群の直球で押し、一邪飛、三ゴロ併殺、中飛と仕事をさせなかった。「小さい頃から巨人戦はいつもテレビでやっていて、その相手に(記録を)達成できたことはすごくうれしい。ちょっと自分に感動している」と声を弾ませた。 31歳右腕を支えているのは、飽くなき向上心だ。成長のためには、先輩、後輩も関係なく助言を求める。入団2年目から2020年オフまで、田中将の自主トレに参加し、〝エース道〟を吸収した。最近では5学年下の松井裕にフォークボールを投げるイメージを聞き、改良に役立てた。「いい投手は理由があって活躍している。いろんな人に聞いたり、見たりしながら、この先もやっていければ」と現状に満足はしていない。球団新記録となった4-5月の11連勝後は元気がなかったチームも、交流戦最後は2カード連続で勝ち越し。勝率5割で交流戦を乗り切り、17日のリーグ戦再開を迎える。最初のカードは2位・ソフトバンクとの直接対決だ。プロ1年目の13年に球団初優勝を経験した則本は「仙台にきて10年目。もう一回、東北の皆さんと一緒に喜び合いたい」と力強く宣言した。(加藤次郎)★その時 三重中京大元監督の中村好治氏(68)=現愛知啓成高監督=も則本の100勝達成を喜んだ。練習試合のため、生でテレビ観戦はできなかったが、「ここまでよう来た。ノリがこうして活躍してくれて、うれしい」と感慨に浸った。滋賀・八幡高時代に甲子園出場のなかった右腕の才能が開花したのは大学時代。4年春の全日本大学野球選手権1回戦(対大体大)では1試合20奪三振もマークした。恩師は「彼はごっつい研究熱心。彼ならやってくれる。ぜひ、200勝してほしいですね」とエールを送った。■データBOX?楽天・則本が史上141人目の通算100勝を達成。初勝利は2013年4月5日のロッテ戦。また史上182人目の通算1500投球回も達成。初登板は13年3月29日のソフトバンク戦。?楽天の投手で通算100勝以上を挙げたのは、田中将大(107勝、メジャーでは78勝)に次いで2人目。?辰己の1イニング2本塁打は球団史上初めてで、18年9月16日の阪神・大山悠輔(対DeNA、三回)以来4年ぶり21人目(23度目)。パで01年4月18日のダイエー・ミッチェル(対ロッテ、二回)以来21年ぶり9人目(10度目)。?楽天が1イニング9得点以上を奪ったのは、20年6月27日の日本ハム戦の五回(10点)以来2年ぶり。

◆勝負は早々に決まった。巨人は二回に奪われた9点が重く響き、交流戦で8勝10敗の10位に沈んだ。原辰徳監督(63)は「甲子園の決勝のようなつもりで戦っていこうとスタートしたんですけど、残念ながら...という結果になってしまった」と落胆した。先発・山崎伊が二回1死で先制ソロを許し、2死から4連打を浴びた。プロ最短となる1回?を6安打5失点でKO。2週連続での序盤での降板に、指揮官は「やっぱり先発ピッチャーが機能しないと」と指摘した。これで日曜日は8連敗。セ・リーグでは首位・ヤクルトとゲーム差が7に広がった。原監督は「少し調整、矯正して、またペナントレースを戦っていきます」と出直しを誓った。(鈴木智紘)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1440 0.778
(↑0.013)
-
(-)
078
(+3)
51
(-)
24
(+1)
13
(-)
0.265
(↓0.005)
2.480
(↑0.15)
2
(-)
阪神
1260 0.667
(↑0.02)
2
(-)
062
(+9)
38
(+1)
10
(+1)
19
(-)
0.253
(↑0.003)
1.960
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
1080 0.556
(↑0.027)
4
(-)
066
(+5)
59
(+4)
17
(+1)
15
(+1)
0.232
(↑0.005)
3.000
(↓0.06)
4
(1↓)
ソフトバンク
990 0.500
(↓0.029)
5
(↓1)
068
(-)
45
(+3)
11
(-)
13
(-)
0.267
(↓0.003)
2.520
(↓0.03)
5
(1↑)
西武
990 0.500
(↑0.029)
5
(-)
069
(+11)
55
(-)
20
(+4)
12
(-)
0.237
(↑0.008)
2.600
(↑0.16)
6
(3↓)
DeNA
990 0.500
(↓0.029)
5
(↓1)
059
(+4)
56
(+5)
15
(+1)
7
(-)
0.254
(↓0.001)
2.600
(↓0.16)
7
(1↓)
楽天
990 0.500
(↑0.029)
5
(-)
050
(+9)
56
(+2)
9
(+2)
9
(-)
0.228
(↑0.004
3.130
(↑0.07)
8
(2↑)
日本ハム
8100 0.444
(↑0.032)
5
(↑1)
069
(+2)
66
(-)
11
(-)
11
(+1)
0.257
(↑0.002)
3.470
(↑0.21)
9
(3↓)
ORIX
8100 0.444
(↓0.027)
6
(↓1)
053
(+1)
57
(+9)
6
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
2.800
(↓0.37)
10
(4↓)
巨人
8100 0.444
(↓0.027)
6
(↓1)
061
(+2)
78
(+9)
18
(+1)
16
(-)
0.227
(↓0.002)
4.100
(↓0.33)
11
(1↓)
中日
7110 0.389
(↓0.023)
7
(↓1)
045
(-)
69
(+2)
7
(-)
5
(-)
0.229
(-)
3.650
(↑0.08)
12
(-)
広島
5130 0.278
(↓0.016)
9
(↓1)
033
(-)
83
(+11)
2
(-)
2
(-)
0.217
(↓0.007)
4.380
(↓0.44)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
40211 0.656
(↑0.006)
-
(-)
81244
(+3)
195
(-)
64
(+1)
39
(-)
0.241
(↓0.001)
2.730
(↑0.05)
2
(-)
巨人
36310 0.537
(↓0.008)
7
(↓1)
76250
(+2)
272
(+9)
68
(+1)
33
(-)
0.241
(↓0.001)
3.580
(↓0.09)
3
(-)
広島
30322 0.484
(↓0.008)
10.5
(↓1)
79235
(-)
227
(+11)
26
(-)
10
(-)
0.249
(↓0.002)
3.320
(↓0.13)
4
(1↑)
阪神
29351 0.453
(↑0.009)
12.5
(-)
78206
(+9)
185
(+1)
45
(+1)
48
(-)
0.232
(↑0.001)
2.650
(↑0.02)
5
(1↓)
DeNA
26320 0.448
(↓0.008)
12.5
(↓1)
85198
(+4)
243
(+5)
43
(+1)
21
(-)
0.250
(-)
3.750
(↓0.03)
6
(-)
中日
27350 0.435
(↓0.008)
13.5
(↓1)
81188
(-)
236
(+2)
35
(-)
20
(-)
0.241
(-)
3.680
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
35241 0.593
(↑0.007)
-
(-)
83208
(+9)
174
(+2)
37
(+2)
46
(-)
0.236
(↑0.001
2.800
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
34261 0.567
(↓0.009)
1.5
(↓1)
82240
(-)
187
(+3)
35
(-)
35
(-)
0.265
(↓0.001)
2.780
(↓0.01)
3
(1↑)
西武
30321 0.484
(↑0.009)
6.5
(-)
80203
(+11)
189
(-)
48
(+4)
29
(-)
0.227
(↑0.002)
2.510
(↑0.04)
4
(1↓)
ORIX
30340 0.469
(↓0.007)
7.5
(↓1)
79174
(+1)
207
(+9)
23
(-)
33
(-)
0.230
(↓0.001)
2.900
(↓0.1)
5
(-)
ロッテ
29331 0.468
(↑0.009)
7.5
(-)
80202
(+5)
215
(+4)
38
(+1)
61
(+1)
0.220
(↑0.002)
2.840
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
26370 0.413
(↑0.01)
11
(-)
80217
(+2)
235
(-)
49
(-)
45
(+1)
0.240
(↑0.001)
3.560
(↑0.06)