1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 5 | 1 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:田中 健二朗(3勝0敗0S) (セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗11S)) 敗戦投手:東條 大樹(2勝2敗0S) 本塁打 |
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◆DeNAは2回表、牧のソロで先制する。その後は同点を許すも、延長11回に代打・大和の適時二塁打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、5番手・田中健が今季3勝目。敗れたロッテは、先発・佐々木朗が8回1失点の快投を見せるも、打線が再三の好機を生かせなかった。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が11日、DeNA戦に先発する。今季初黒星を喫した3日の巨人戦(東京ドーム)から中7日。「久しぶりのデーゲームになりますが、しっかりとアジャストしてチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」と意気込む。DeNAとの対戦は公式戦では初ながら、練習試合では一度対戦している。昨年3月23日、シーズン開幕前の練習試合が横浜スタジアムで行われ、先発した。自身プロ入り後2度目の実戦登板でもあった。2回を投げ、打者10人に対し2安打2失点。打者5人まではパーフェクトに抑えたが、2回2死から田中俊、柴田に連打されると、嶺井に四球で満塁。9番大貫に押し出し四球を許すと、直後にはパスボールで2点目を許した。牧には139キロのスライダーを投げ、1球で三塁ゴロに仕留めた。当時は直球の平均球速が150・5キロで、プロ入り後ここまでの実戦で唯一、空振りを1球も奪えないマウンドだった。フォークもわずか1球しか投じていない。そこから1年2カ月強で、平均球速は10キロ近くアップ。別人のような投手として、強力なDeNA打線に挑む。【金子真仁】
◆DeNA牧秀悟内野手(24)が2回、ロッテ佐々木朗希投手(20)から先制16号ソロを放った。130キロのカーブにタイミングを狂わされることなく、逆方向の右翼へ運んだ。「しっかり捉えることができました。好投手なので積極的にいきました! 先制できたこと、最高の結果になり、うれしいです」とコメントした。3日巨人戦(東京ドーム)で岡本和真内野手(25)に今季初めて本塁打を浴びた佐々木朗だが、ZOZOマリンで本塁打を浴びたのは、この牧の技ありアーチが今季初めてとなった。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がDeNA牧秀悟内野手(24)に先制16号ソロを浴びた。初回を約2分半で3者凡退に抑えたが、2回先頭の牧にカウント1-1からの130キロカーブを右翼テラス席へ放り込まれた。佐々木朗は3日の巨人戦(東京ドーム)で岡本和に今季初めて本塁打を浴びた。本拠地ZOZOマリンでの被弾は今季初。この日は2回までに直球12球を投げ、160キロ台は1球にとどまっている。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が3回2死無走者から、DeNA佐野恵太外野手(27)に161キロ直球を捉えられて右前打を打たれた。今季、佐々木朗が160キロ台のストレートを引っ張られて(右打者なら左前、左打者なら右前)安打を浴びるのは初めてだった。ちなみに、佐々木朗は3回までDeNA打線からストレートで空振りを奪うことができず、2回には牧秀悟内野手(24)に130キロのカーブを逆方向の右翼へ先制16号ソロを浴びた。DeNA鈴木尚典打撃コーチ(50)は「力任せにならず相手のスピードを利用して、なおかつコンパクトに振り抜くことを意識して欲しい。早い段階で先制できたので、2、3点目を奪い京山を援護してあげたい」とコメントした。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)は5回まで、DeNA打線を牧のソロによる1失点のみに抑えている。この日は普段よりスライダーの比率が多く、直球が160キロ台をマークしたのも5回まで5球のみ。被安打は2本、奪三振は1個のみで、打たせて取る投球になっている。ベンチで見守る木村1軍投手コーチは試合中、球団広報を通じ「今日は緩急をつけて投げている」とし「内角の直球を使っていけば幅も広がると思う」とコメントを寄せた。佐々木朗が5回1失点で粘る一方、ロッテ打線はDeNA京山の左右の幅を使った投球に5回まで得点できていない。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が8回1失点の投球を見せるも、勝敗はつかなかった。中7日での先発となった佐々木朗は、初回はDeNA打線をわずか5球で内野ゴロ3つに仕留める滑り出し。2回、先頭の牧にカーブを右翼テラス席へ運ばれ、先制点を許した。その後は緩急を交えながら、8回まで94球を投げ、マウンドを下りた。直球の平均球速は157・8キロと出力は普段より控えめ。今季ここまであまり投げていなかったスライダーの比率が多く、新たなスタイルを見せた。チームはDeNA京山を攻めあぐね、6回にようやく高部のバント安打、盗塁を起点に中村奨の犠飛で同点に追いついたが、佐々木朗の登板中に勝ち越すことはできなかった。
◆DeNAが延長戦にもつれた接戦を制して4位に浮上し、交流戦の勝率5割以上を確定させた。延長11回に昨季は同カードでサヨナラ打を放った代打大和内野手(34)が決勝の適時二塁打を放った。ロッテ先発の佐々木朗希投手(20)は8回1失点の投球を見せたが勝敗はつかなかった。
◆ロッテ井口資仁監督(47)が試合後、報道陣の代表取材に応じ、先発した佐々木朗希投手(20)について「1回飛ばして、たぶん明日(出場選手登録を)抹消することになると思います。ずっと(登板が)続いてましたので」と現時点での方針を明かした。5月以降は中6日で金曜日に先発し、今回は中7日での登板。この日は変化球を多めに投げ、8回94球1失点の投球だった。
◆DeNAが延長戦にもつれた接戦を制して4位に浮上し、交流戦の勝率5割以上を確定させた。延長11回に昨季は同カードでサヨナラ打を放った代打大和内野手(34)が決勝の適時二塁打を放った。三浦大輔監督(48)は「こういう展開を取れたのは、非常に大きい」と振り返った。先制したのもDeNAだった。2回に牧秀悟内野手(24)がロッテ先発の佐々木朗希投手(20)から右翼へチーム初安打となる16号ソロ。ただ、3回以降は2安打に抑えられて三塁を踏むことができなかった。先発した京山将弥投手(23)は同点とされた6回まで3安打1失点(自責0)と好投。救援陣も踏ん張り、9回は4番手のブルックス・クリスキー投手(28)が1死満塁のピンチを背負うも無失点で切り抜け、今季7度目の延長戦に持ち込んだ。延長10回は田中健二朗投手(32)、延長11回は山崎康晃投手(29)が締めた。これでDeNAは交流戦の成績が9勝8敗となり、1試合を残して負け越しの可能性が消滅した。交流戦勝ち越しをかけた12日ロッテ戦へ向けて、三浦監督は「今日も全員でいきましたけど、明日も全員で戦います」と話した。
◆DeNA三浦大輔監督(48)が試合後に、公式戦では初対戦となったロッテ佐々木朗希投手(20)の印象を語った。「うわさ通りというか、球のスピードもあって、まだ3年目でしょ。変化球もそうですし、押すところ、ボールを振らすところ、若いバッテリーでね。さすが、あれだけ注目される選手だなと思って見てましたよ」。この日は試合前の野手陣の打撃練習で、打撃投手の投げる位置を通常より約1メートル前に出し、佐々木朗が繰り出す160キロ超の直球対策を行った。打線への指示としては「積極的にいこうと、チームとしてね。待ってても(ダメ)。受け身にならずに積極的にいこうということでね」と、試合に臨んでいた。佐々木朗に対しては8回まで3安打に抑えられたが、そのうちの1本が2回に飛び出した牧の先制16号ソロ。「初回もね、2球で2アウトになりましたけど、そういうところ。受け身にならずに2回ね。次の回、牧。さすが4番です」と、チーム方針を体現してくれた4番に感謝していた。
◆DeNA三浦大輔監督(48)が嶺井博希捕手(31)の「根性バント」を称賛した。延長11回無死一塁で、打席の嶺井は2球連続ファウルで犠打失敗。追い込まれたが、三浦監督は「あそこはスリーバント」と、腹をくくって臨んだ。ボール球を1球挟んで、嶺井は4球目に三塁線へ犠打を成功させた。そして、二塁へ進んだ走者を代打大和内野手(34)が初球打ちで左中間を破る決勝適時二塁打でチームも勝利した。三浦監督は「前回、同じシチュエーションで失敗した。だから今日は、もう根性ですよね。嶺井の根性で送ったというか。もうスクイズに近いくらいの。あれ、もう本当に気持ちですよ。技術とか形がどうこうよりも、気持ちで絶対送るんだという。ボールも、ストライクだけじゃなく、できる球をと、根性でやったと思います」と、必死にサインを遂行した嶺井の気持ちがこもった犠打を振り返っていた。
◆ロッテ益田直也投手(32)が通算150ホールドに達した。同点の9回を無失点で抑え、ホールドがついた。達成済みの通算150セーブと合わせ、リリーバーとしての勲章がまた増えた。試合に敗れたこともあり「自分の記録よりもチームの勝利にこだわっていきたい」としながら「この数字に恥じないような選手になれるよう、これからもっと頑張ります」と引き締めていた。
◆ロッテが延長戦で敗れ、連勝は5でストップした。延長11回、4番手の東條大樹投手(30)がDeNA大和に決勝打を許した。12日のDeNA戦に勝つと、交流戦の勝ち越しが決まる。勝てなかったものの、先発の佐々木朗希投手(20)は8回1失点の投球を見せた。中7日での先発。初回はDeNA打線をわずか5球で内野ゴロ3つに仕留める滑り出しだった。2回、先頭の4番牧にカーブを右翼テラス席へ運ばれ、先制点を許した。その後は緩急を交えながら、8回まで94球を投げた。直球の平均球速は157・8キロと出力は普段より控えめ。今季あまり投げていなかったスライダーの比率が多く、今後への新たな可能性を示した。チームはDeNA京山を攻めあぐね、6回にようやく高部のバント安打、盗塁を起点に中村奨の犠飛で同点に追いついたが、佐々木朗の登板中に勝ち越すことができなかった。9回は2死満塁の好機でマーティンが空振り三振。10回も無得点だった。
◆DeNA牧がロッテ佐々木朗の6勝目を阻んだ。2回先頭で先制16号ソロを放った。「真っすぐ狙いで半速球を本当にいい形で打てた」。甘く入った130キロのカーブに反応。逆方向の右翼へ運びきった技ありのアーチが、延長までもつれた試合の最後まで効いた。合計38歳バッテリーとの対戦には、伏線があった。5月24日の交流戦開幕記者会見で18歳の女房役・松川とオンラインで交流。20歳の剛腕・佐々木朗を「なんとか打てれば」と話した牧は「真っすぐを打っていきたい」と狙いを明かし、松川も「真っすぐで打ち取れれば」と応戦していた。2回の第1打席は「松川君とアイコンタクトで、初球は真っすぐ来るんじゃないかなと思った」。初球は高めへ外れた158キロ。2球目は外角への156キロを見逃した。狙い球でも無理はせず、3球目の甘いカーブを1発で仕留めた技術に三浦監督も「そこが牧のすごいところ」と最敬礼だ。「本当にいい投手」と佐々木朗をたたえた牧だが、一流の対応力で剛腕のわずかな隙を突き、チームの勝利を呼び込んだ。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が交流戦の最後に"鉱脈"を得た。中7日でのDeNA戦は8回1失点、勝ち負けはつかなかった。疲労もあってか直球の平均球速は157・8キロ。代わりに、ここまで比率の低かったスライダーを多用し、凡打の山を築いた。12日にも登録抹消になる見込みで、次回は最速で22日西武戦(ZOZOマリン)での先発が可能になりそうだ。真夏の中6日へと力を蓄える。佐々木朗が新たな手札を切った。2回、DeNA牧にカーブを右翼テラス席に運ばれた後、6番桑原から空振り三振を奪った。右打者の桑原から逃げる145キロの変化球は、紛れもなくスライダーだった。「必要だと思ったから投げました」理由はシンプルだ。「初めて中6日で投げ続けて、もちろん疲れとかある」との状況下で勝つため、長い回を投げるため。桑原への球を皮切りに、強く切り続けた。全94球中20球で、比率は21・3%。試合前まで今季全投球の4・0%に過ぎなかった球を、7割のストライク率で制御してみせた。「早いカウントで打ち取ることができました」と振り返る総括の、基盤を支える球種になった。強烈なフォークで三振の山を築いてきた。一方、大船渡高時代の変化球はスライダーが7割近くを占めた。プロ入り後に「僕の中ではスライダーは特に(調整に)時間がかかるので」と話したことがある。フォークがカットボール気味に動くこともあり、捕手松川もスライダーのサインをあまり出してこなかった。130キロ前後のカーブに緩急を求め、ここに来て140キロ超のスライダーが安定して操れるようになったのは今後にも大きい。「思ったよりも効果的だったとは思うので。相手の選択肢が増えたら増えたで自分としても楽になるので、うまく使っていけたらなと思っています」牧には1-1からのカーブを運ばれた。「高かったのが全て」と反省しつつ「ああいう1発を気にしていたらしょうがないので」と攻めの投球を貫く。次回登板は早くても11日後で「まずはコンディションを整えてから」と回復が優先だ。かつての宝刀が、第4の球種として奪三振ショーに加わる。ライバルをますます悩ませる。【金子真仁】
◆大和が昨季に続いてロッテ相手に劇的一打だ。延長11回1死二塁の好機で代打で登場。「最初から積極的にいこうと決めていた」と、初球を捉えて左中間を破る決勝の適時二塁打を放った。1年前は本拠地でロッテと対戦し、サヨナラ打を放っていた。打席に向かう前に「(頭に)ありました」と好イメージを結果につなげた。チームは4位浮上で交流戦は勝率5割以上を確定させた。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が今季6勝目を目指し登板した。リカバリー具合を見ての首脳陣の判断で、今回は中7日で土曜日の先発。8回3安打1失点5奪三振と好投するも、打線の援護なく勝ち負けはつかなかった。一回、佐野を遊ゴロ、関根を二ゴロ、蝦名を遊ゴロとわずか5球で終わらせた佐々木。しかし、二回の先頭打者、牧に一発を浴びた。3球目のカーブをうまく合わせられ、高く上がった打球は右翼席へ。1点を失ったが、その後の宮崎を中飛、桑原を空振り三振、柴田を右飛に打ち取った。球数は20球。三回は嶺井を二ゴロ、森を遊飛にし、あっさりと2死に。続く佐野に右前打を浴びたが、関根を左飛に抑えた。球数は32球。四回は1死走者なしで、先制弾を浴びた牧との対戦。内角をえぐる直球で遊ゴロに打ち取ると、続く宮崎を三ゴロに仕留め、3人で終わらせた。球数は47球。五回は桑原を遊ゴロ、柴田を二ゴロ。嶺井を空振り三振(球数は58球)。六回は2死走者なしで、関根に左前に運ばれ3安打目を許すと、その関根が二盗。一打で失点のピンチとなったが、蝦名を空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。球数は77球。その裏、中村奨の犠飛で1-1と同点に追いついたロッテ。佐々木朗は七回、牧を左飛、宮崎を二ゴロ、桑原を空振り三振と3人で終わらせた。球数は87球。ロッテは七回、2死一、二塁としながらも、高部が二ゴロに打ち取られ、佐々木朗を援護できない。八回もマウンドに上がった佐々木朗は、柴田を左飛、嶺井を三ゴロ、森を空振り三振に斬った。球数は94球。八回のロッテの攻撃が無失点に終わったところで、佐々木朗は降板。8回3安打1失点5奪三振だった。
◆DeNAが競り勝った。1―1の延長十一回に安打と犠打で好機をつくり、代打大和の適時二塁打で勝ち越した。ロッテは連勝が5でストップ。佐々木朗が8回1失点と好投したが、打線が九回のサヨナラ機を逃すなど振るわなかった。
◆DeNAの牧が二回に好投手の佐々木朗から16号ソロを放った。1ボール1ストライクから外角高めのカーブに反応し、逆方向の右越えに鮮やかに運んだ。「本当にいい形で待って打つことができた」と胸を張った。ただ、その後の2打席は、快速球と切れのある変化球に苦しみ、遊ゴロと左飛。「本当にいい投手。調子がいいのか悪いのかは分からないが、しっかり八回までまとめてきた」と感心していた。
◆DeNA・大和内野手(34)が延長十一回に代打で勝ち越し打を放った。1死二塁で東條の初球を捉え、左越えの決勝二塁打。「初球から打っていこうと決めていた。抜けた瞬間はホッとしました」と、お立ち台で笑顔を見せた。昨年のロッテ戦でもサヨナラ打を放っており、〝ロッテキラー〟が存在感を示した。
◆ロッテの連勝が5でストップ。佐々木朗希投手(20)が先発し、8回3安打5三振1失点と好投したが、6勝目はならなかった。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--打線に元気がなかった「チャンスはありましたけど、一本が出なかったというところですかね」--延長十回無死一塁で、4番・佐藤都が送りバントに失敗(結果、捕ゴロ併殺打)「九回もそうですけど、得点圏、犠牲フライだったり、しっかり打てるようにしないと勝っていけないと思います」――佐々木朗の投球内容について「前回よりはコントロール重視というか、打たせて取るような投球でした」――佐々木朗はスライダーを多く投げた「変化球を交ぜながら、うまくカウントを取って、いい投球ができたと思います」――次回は札幌での日本ハム戦(17―19日)に先発予定「いや、札幌はないです。(先発ローテーションを)一回飛ばして、たぶん明日(12日)、(出場選手登録を)抹消することになると思います。(週一ペースの登板が)ずっと続いていましたので」
◆DeNAは11日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)に延長十一回、2―1で勝利。中日を抜き、4月9日以来のセ・リーグ4位に浮上した。牧秀悟内野手(24)が佐々木朗希投手(20)から先制の16号ソロをマークし、1―1の延長十一回には大和内野手(34)が決勝の適時二塁打を放った。チームは交流戦の勝率5割以上が確定。交流戦勝ち越しを懸け、12日の最終戦で今季初となる日曜日の白星を目指す。〝完全試合右腕〟から値千金のチーム初安打を放った。牧が二回に右越えの16号ソロ。佐々木朗が投げた130キロのカーブを捉えた。「チームとしては直球を狙っていく中で、本当にいい形で(カーブを)待って打てたと思う」28キロの緩急差をものともしなかった。右方向へ運ぶ技術と、その打球をスタンドに届かせるパワー。佐々木朗のZOZOマリンでの今季初被弾は、ハマの4番の持ち味を凝縮したような一発だった。交流戦開幕前の記者会見。「直球を打ちたい」と〝宣言〟した牧に、佐々木朗とバッテリーを組む高卒ルーキー松川は「直球で打ち取れるように」と応酬した。実際、牧はこの打席でも初球の直球に狙いを定めていたという。「松川君とアイコンタクトして初球は直球が来るかな、と」158キロの直球がボールとなり、156キロの2球目を見逃してカウント1―1。一回の攻撃で「前回(の登板)より変化球が多い」と察知していた主砲は、目線を変える3球目のカーブに反応し、決着を付けた。三浦監督は「そこ(カーブを捉えたこと)が、牧のすごいところ。逆方向にね。さすが4番」と拍手で出迎えた。延長十一回には、オフに牧と合同自主トレを行った大和が勝ち越し打。二遊間でコンビを組む〝師弟〟の躍動で、交流戦勝率5割以上を確定させた。チームはセ・リーグで4位に浮上し、3位・広島と2ゲーム差に縮めた。12日の最終戦に勝てば、交流戦勝ち越しも決まる。「今できる最高のパフォーマンスを出すことが勝利につながる。最後、勝利という形で締めたい」。有終の美へ、牧の言葉が力強く響いた。(横山尚杜)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
13 | 4 | 0 | 0.765 (↑0.015) | - (-) |
1 | 75 (+7) | 51 (+4) | 23 (+2) | 13 (+1) |
0.270 (↑0.006) | 2.630 (↓0.09) |
2 (-) |
阪神 |
11 | 6 | 0 | 0.647 (↑0.022) | 2 (-) |
1 | 53 (+3) | 37 (+2) | 9 (-) | 19 (+1) |
0.250 (-) | 2.010 (↑0.1) |
3 (2↑) |
DeNA |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↑0.029) | 4 (-) |
1 | 55 (+2) | 51 (+1) | 14 (+1) | 7 (+1) |
0.255 (↓0.008) | 2.440 (↑0.2) |
3 (-) |
ロッテ |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 4 (↓1) |
1 | 61 (+1) | 55 (+2) | 16 (-) | 14 (+3) |
0.227 (↓0.003) | 2.940 (↑0.1) |
3 (-) |
ソフトバンク |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 4 (↓1) |
1 | 68 (+4) | 42 (+7) | 11 (+1) | 13 (-) |
0.270 (↓0.002) | 2.490 (↓0.29) |
6 (1↓) |
ORIX |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↓0.029) | 5 (↓1) |
1 | 52 (+2) | 48 (+3) | 6 (-) | 6 (+1) |
0.269 (↑0.006) | 2.430 (↑0.12) |
6 (2↑) |
楽天 |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↑0.033) | 5 (-) |
1 | 41 (+8) | 54 (+1) | 7 (+1) | 9 (+1) |
0.224 (↑0.008) | 3.200 (↑0.14) |
6 (2↑) |
西武 |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↑0.033) | 5 (-) |
1 | 58 (+2) | 55 (+1) | 16 (+1) | 12 (+4) |
0.229 (↑0.007) | 2.760 (↑0.11) |
6 (1↓) |
巨人 |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↓0.029) | 5 (↓1) |
1 | 59 (+1) | 69 (+8) | 17 (-) | 16 (-) |
0.229 (-) | 3.770 (↓0.3) |
10 (2↓) |
中日 |
7 | 10 | 0 | 0.412 (↓0.026) | 6 (↓1) |
1 | 45 (-) | 67 (+10) | 7 (-) | 5 (-) |
0.229 (↓0.004) | 3.730 (↓0.43) |
10 (1↑) |
日本ハム |
7 | 10 | 0 | 0.412 (↑0.037) | 6 (-) |
1 | 67 (+10) | 66 (-) | 11 (-) | 10 (-) |
0.255 (↑0.008) | 3.680 (↑0.23) |
12 (-) |
広島 |
5 | 12 | 0 | 0.294 (↓0.019) | 8 (↓1) |
1 | 33 (+1) | 72 (+2) | 2 (-) | 2 (-) |
0.224 (↑0.001) | 3.940 (↑0.1) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
39 | 21 | 1 | 0.650 (↑0.006) | - (-) |
82 | 241 (+7) | 195 (+4) | 63 (+2) | 39 (+1) |
0.242 (↑0.002) | 2.780 (↓0.02) |
2 (-) |
巨人 |
36 | 30 | 0 | 0.545 (↓0.009) | 6 (↓1) |
77 | 248 (+1) | 263 (+8) | 67 (-) | 33 (-) |
0.242 (-) | 3.490 (↓0.08) |
3 (-) |
広島 |
30 | 31 | 2 | 0.492 (↓0.008) | 9.5 (↓1) |
80 | 235 (+1) | 216 (+2) | 26 (-) | 10 (-) |
0.251 (↓0.001) | 3.190 (↑0.02) |
4 (1↑) |
DeNA |
26 | 31 | 0 | 0.456 (↑0.01) | 11.5 (-) |
86 | 194 (+2) | 238 (+1) | 42 (+1) | 21 (+1) |
0.250 (↓0.002) | 3.720 (↑0.08) |
5 (1↑) |
阪神 |
28 | 35 | 1 | 0.444 (↑0.009) | 12.5 (-) |
79 | 197 (+3) | 184 (+2) | 44 (-) | 48 (+1) |
0.231 (↑0.001) | 2.670 (↑0.04) |
6 (2↓) |
中日 |
27 | 34 | 0 | 0.443 (↓0.007) | 12.5 (↓1) |
82 | 188 (-) | 234 (+10) | 35 (-) | 20 (-) |
0.241 (↓0.002) | 3.700 (↓0.11) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
楽天 |
34 | 24 | 1 | 0.586 (↑0.007) | - (↓0.5) |
84 | 199 (+8) | 172 (+1) | 35 (+1) | 46 (+1) |
0.235 (↑0.002) | 2.810 (↑0.03) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
34 | 25 | 1 | 0.576 (↓0.01) | 0.5 (↑0.5) |
83 | 240 (+4) | 184 (+7) | 35 (+1) | 35 (-) |
0.266 (-) | 2.770 (↓0.07) |
3 (-) |
ORIX |
30 | 33 | 0 | 0.476 (↓0.008) | 6.5 (↓0.5) |
80 | 173 (+2) | 198 (+3) | 23 (-) | 33 (+1) |
0.231 (↑0.002) | 2.800 (↑0.04) |
4 (-) |
西武 |
29 | 32 | 1 | 0.475 (↑0.008) | 6.5 (↑0.5) |
81 | 192 (+2) | 189 (+1) | 44 (+1) | 29 (+4) |
0.225 (↑0.002) | 2.550 (↑0.03) |
5 (1↓) |
ロッテ |
28 | 33 | 1 | 0.459 (↓0.008) | 7.5 (↓0.5) |
81 | 197 (+1) | 211 (+2) | 37 (-) | 60 (+3) |
0.218 (↓0.001) | 2.820 (↑0.03) |
6 (-) |
日本ハム |
25 | 37 | 0 | 0.403 (↑0.01) | 11 (↑0.5) |
81 | 215 (+10) | 235 (-) | 49 (-) | 44 (-) |
0.239 (↑0.002) | 3.620 (↑0.06) |
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