楽天(☆8対1★)巨人 =交流戦2回戦(2022.06.11)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0001000001810
楽天
03000041X81101
勝利投手:早川 隆久(4勝3敗0S)
敗戦投手:メルセデス(5勝2敗0S)

本塁打
【楽天】川島 慶三(1号・2回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 巨人戦チケット予約

DAZN

◆投打のかみ合った楽天が勝利。楽天は2回裏、川島の3ランで先制する。2点リードで迎えた7回には、浅村と島内の連続適時打などで4点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・早川が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れた巨人は救援陣が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆巨人C・C・メルセデス投手(28)は通算29勝22敗。巨人の外国人投手で30勝以上はガルベス(46勝)グライシンガー(31勝)マイコラス(31勝)の3人だけ。メルセデスが球団助っ人4人目、左腕では初の30勝目を目指す。

◆楽天川島慶三内野手(38)が、チーム加入後初本塁打を放った。0-0で迎えた2回2死二、三塁からの第1打席。初球、メルセデスの真ん中に入った144キロ直球を強振。レフトスタンド中段に運ぶ1号3ランをたたき込んだ。本塁を踏むと同時に両手をたたき、喜びを爆発させていた。「ホーム初打席ということで特別な思いがありましたが、いい結果が出せてとてもうれしいです。イーグルスファンの声援のおかげで打てました。これからも熱い応援をよろしくお願いします」とファンへの思いを語った。満面の笑みの石井GM兼監督や仲間に迎えられ、笑顔でハイタッチ。ソフトバンク時代から「左キラー」と呼ばれる仕事人。リーグ首位浮上の可能性がある一戦で、貴重な先制点をもたらした。

◆巨人坂本勇人内野手(33)が反撃ののろしを上げる適時打を放った。3点を追う4回1死二、三塁、フルカウントから楽天早川の124キロスライダーを左前へ。「流れ的にも早めに点を取っておきたい場面だったので、まずは1点を返せて良かった」と話した。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷による離脱から40日ぶりに1軍復帰した9日の西武戦(ベルーナドーム)では先制適時打を含む3安打猛打賞。好調を維持している。

◆楽天が巨人に打ち勝ち、パ・リーグ首位に返り咲いた。0-0で迎えた2回2死二、三塁で川島が、初球、メルセデスからレフトスタンド中段へ運ぶ1号3ランをたたき込んだ。ベテランの加入後ホーム初打席で初本塁打。チームが一気に活気づいた。2点リードの7回では、浅村、島内、銀次が打点を挙げ、4安打4得点。一気に突き放した。先発早川は6回5安打1失点で4勝目。巨人打線にストライク先行で攻めていき、試合を締めた。5月30日以来11日ぶりに首位に再浮上。石井GM兼監督は「全く関係ない。9月9日、僕の誕生日くらいに1回聞いてもらえれば」と表情を引き締めた。

◆巨人の連勝が2でストップした。先発メルセデスは1球に泣いた。2回2死二、三塁、楽天の8番川島に初球を左翼席へ先制3ランに仕留められた。2回以降は粘りの投球を見せたが、5回2/3を107球、4安打5四球3失点で降板。2点を追う7回に、救援陣がつかまった。無死満塁から3番手鍬原が浅村に2点適時二塁打を浴びるなど、この回4失点で突き放された。打線は4回1死から吉川、岡本和の連打に坂本が左前適時打で続いて1点を返した。7回には2死から増田陸の二塁打と代打八百板の今季初安打で一、三塁としたが、丸が左飛。好機はつくるもののあと1本が出ず、追いつけなかった。原辰徳監督(63)は「なかなか今日は点数が重かったね。1点入ったけれどもね。まあ、そうこうしている時にやられたということだね」と振り返った。巨人は交流戦8勝9敗。残りは1試合となり、19年以来の交流戦勝ち越しはなくなった。

◆巨人井納翔一投手(36)が11日、楽天2回戦(楽天生命パーク)で打球直撃により負傷交代した。8回1死満塁、楽天浅村の鋭い当たりが右すね外側に直撃。そのままグラウンドに倒れ込み、しばらく動けなかった。治療のためベンチに下がったが、そのまま降板。病院には行かずに様子を見る。

◆巨人桑田真澄投手チーフコーチ(54)が、常々掲げる「制球力の大切さ」をあらためて説いた。先発メルセデスは2回2死二、三塁、楽天の8番川島に真ん中に入った初球を仕留められて先制3ラン。その後は粘ったが、救援陣が7回と8回で計5失点と踏ん張れなかった。試合後、桑田コーチの一問一答は以下の通り。?-メルセデスは川島の1発が悔やまれる桑田コーチ 最初の川島に1発がね、ファーストも空いていたしね。バッテリーも大事に行こうという気持ちもあったと思うんですけど、あそこ甘く入って1発打たれたというね。あれがちょっと尾を引いたというか-初球だった。もったいなかった桑田コーチ そうですよね。でも、ホームランは打った方が偉いと思うのでね。ただ、もうちょっと慎重に入っていきたかったなっていうのは、バッテリー共に(話を)聞いたら大事に行こうと思っていたけど、甘く入ってしまったということなのでね。でもその後はしっかりと粘って抑えてくれたので、本当に悪いなりに粘ってメルセデスはいいピッチングをしたと思います-救援陣について桑田コーチ やっぱりピンチになると、イコール向こうがチャンスなので、火を消すのは大変なんですけど、やっぱり見てみると甘いボールなので、苦しい場面だからこそ制球力が大事だなと思いましたね-井納は打球が当たって降板桑田コーチ 幸いにも骨ではなかったので、大丈夫だということなので、その点は安心しましたね

◆プロ3年目の巨人山瀬慎之助捕手が3試合連続で先発マスクをかぶった。二塁打を放ったものの、リードを許したまま7回に代打を送られた。阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチは楽天川島に浴びた先制3ランの場面を「投手に『1球目から打ってくる。ボールでいい』と伝えていたけど結果的にそうなった」と振り返りつつ「痛い失点はあったけども、ちゃんとゲーム作ってる。大したもんだなと思ってるよ」と評価。「打たれた時の経験を自分の引き出しにたくさん入れてほしい」と期待を込めた。

◆巨人の阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が、3試合連続で先発マスクをかぶっている秘蔵っ子の山瀬慎之助捕手(21)に金言を送った。山瀬が生まれた01年は、プロ1年目から阿部コーチが大活躍。それを見た両親が「慎之助」と名付けた。阿部コーチが19年に現役を退き、2軍監督に就任した20年に入団してきたのが山瀬だった。"運命の糸"でつながっているかのような教え子の今に、「俺からしたら1年目から見ている子だから(先発マスクは)不安の方が大きいよね。『大丈夫?』って思う」と親のような気持ちで見守っているという。それでもヤクルト内山壮真捕手(19)を例に挙げ「山瀬より下の子がずっと(マスクを)かぶっている。若いからというのが通用するのも今のうちだし、存分に自分を出してやってほしいな」と期待を込めた。この日は二塁打を放ったものの、リードを許したまま7回に代打を送られた。楽天川島に浴びた先制3ランの場面について「投手に『1球目から打ってくる。ボールでいい』と伝えていたけど結果的にそうなった」と振り返りつつ「痛い失点はあったけども、ちゃんとゲーム作ってる。大したもんだなと思ってるよ」と評価した。日頃のミーティングで伝え続けていることがある。「相手データも大事だけど、直感も大事。状況判断、試合の流れの後、最後困ったときにデータを使おうと言っている」。今後に向けて「1軍はすごく貴重な時間。打たれたときの経験を自分の引き出しに、たくさん入れてほしい。配球に正解はない。自分でバリエーションを増やしてほしい」とアドバイスを送った。【三須一紀】

◆お初にお目にかかります-。楽天川島慶三内野手(38)が2回、先制となる1号3ランを放った。加入後、本拠地の初打席で初本塁打。ソフトバンク時代は勝負強さから「仕事人」と呼ばれたプロ17年目が貴重な先制点をもたらし、打線を活気づけた。年下の選手たちも奮起し、11安打8得点で快勝。ソフトバンクが敗れ、5月30日以来12日ぶりに首位へ浮上した。名前がコールされ、登場曲が流れる。川島は2回2死二、三塁で犬鷲戦士として初めて楽天生命パークの打席に立った。球場は今季2度目の満員御礼。ファンに背中を押されながら、初球、メルセデスの真ん中に入った144キロ直球を仕留めた。打球はファンが多く待つレフトスタンドへ。「ホーム初打席で特別な思いがあった。イーグルスファンの声援のおかげで打てた」。両手を何度もたたき、喜びを爆発させた。5回無死走者なしの場面では守備でもみせた。増田陸の中前に抜けそうな打球をダイビングキャッチ。球場をもり立てた。チーム最年長が攻守で躍動。「泥んこで野球ができる喜びをすごく感じながらやっています」と汗を拭った。開幕1軍も新型コロナ療養を経験。今季の出場は5試合にとどまっているが、出番の数時間前からよろいを着て勝負に備えている。ほとんどの選手が練習着姿で試合前練習に臨む中、1人ユニホームを着て臨む。「同じ感覚で試合に立ちたい。これが正装なので」。チャンスは一瞬。練習から闘争心をかき立て続ける。研ぎ澄ませた集中力で、勝負どころで最高の一太刀。巨人を討った。お立ち台ではファンへ「優勝しましょうね」と呼びかけ。勝ち続ければ客足も伸びる。あふれんばかりのスタンドへ全力プレーで魅了する。それがプロ野球選手としての仕事だ。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(川島の活躍に)「今日は頼んだぞということでセカンドで起用したのでそこに応えてくれると僕もうれしい。選手が笑っている時の顔を見たいから頑張れるというのもあるので、そこは良かったと思います」○...早川が6回1失点で4勝目を挙げた。直球の細かい制球に苦しむも、力で押す投球。失点した4回以外は2安打で封じ、試合を引き締めた。お立ち台には川島の応援タオルを持って登場。「慶三さんのタオルが残り300枚くらいしかないということで、ぜひ買ってください」とファンへおねだり。まさかの"営業"で球場を盛り上げた。

◆巨人の連勝が2でストップした。先発メルセデスが2回2死二、三塁、楽天の8番川島に初球を左翼席へ先制3ラン。4回1死から4回1死から吉川、岡本和の連打に坂本が左前適時打で続いて1点を返した。その後も好機をつくったがあと1本が出ず、その間に救援陣が終盤に失点して突き放された。交流戦8勝9敗。残りは1試合となり、19年以来の交流戦勝ち越しはなくなった。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。-メルセデスは本塁打の1球が原監督 「そうですね。もう少し注意深く、というところでしょうね」-それ以外は粘り強く原監督 「そうですね。粘り強くね、放ってくれましたね」-打線はクリーンアップで1点を原監督 「まあ、あの、やっぱりなかなか今日は点数が重かったね。1点入ったけれどもね。そうこうしているときにやられたということだね」-積極的な仕掛けもあった中、良い当たりが正面をついたり不運も原監督 「そうですね。それもあるんだろうけど、それも野球だからね」-山瀬は二塁打も出たが打撃、リード面をどう見ているか原監督 「日々、日々、勉強だからね。いいところは伸ばして、まあ、反省するところは反省してってところでしょうね」-増田陸は1軍で初左翼原監督 「そうそうそう。できるんだというところのアピールでいいんじゃないでしょうかね。思い切りもいいしね」-交流戦はあと1試合。勝ってリーグ戦につなげたい原監督 「そうですね。明日また、仕切り直してやっていきます」

◆犬鷲が復活した。楽天打線が11安打8得点と奮起し、巨人に勝利。ソフトバンクが敗れたため、5月30日以来12日ぶりに首位へ浮上した。試合前時点では、9戦18得点と火力不足にあえいだ6月。5月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来となる8得点と、ようやく勢いがついた。口火を切ったのは、ベテランだった。2回2死二、三塁、川島が1号3ランを放った。声でもチームを支えるベテランの1発。石井一久GM兼監督(48)は「慶三とかが打ってくれるとやっぱりうれしいですよね。今日は頼んだぞとセカンドで起用したので、そこに応えてくれると僕もうれしい」。満面の笑みで川島を迎え、ハイタッチ。ベンチが一気に沸き立った。7回は無死満塁から3番浅村、4番島内、5番銀次が打点を挙げ、4得点。8回1死満塁では、再び浅村が投手への適時内野安打で突き放した。レフトスタンドからはチャンステーマが絶えず流れ、手拍子も一段と大きく響いた。指揮官は「選手が笑っている時の顔を見たいから頑張れるというのもあるので、そこは良かった」と目を細めた。球団最長の11連勝後、得点力不足に悩まされた。石井GM兼監督は「(選手たちが)なんとかしないとという気持ちが強すぎるのかなと思う。どうにかしないといけないということの責任感が悪い方向に出た」と振り返る。安打は出る。チャンスは作れる。あと1本が出なかった。強い打球が守備の正面を突くこともあり、どことなく暗い雰囲気が漂っていた。苦しみながらも踏ん張り続け、首位陥落後も2位をキープ。交流戦最終カードにして打線もかみ合い、首位に再浮上。指揮官は「みんな、ここという時に積極的にバットを出してくれて、いい結果が出た」と選手をたたえた。高く飛ぶためには1度かがむことも重要だ。今度は首位固め。犬鷲が地面を強く蹴り、高く飛び立とうとしている。【湯本勝大】

◆「8番・二塁」で出場の楽天・川島慶三内野手(38)が二回、先制の3ランを放った。「打ったのはストレート、完璧でした。ホーム初打席ということで特別な思いがありましたが、いい結果が出せてとてもうれしいです」2死二、三塁で迎えた本拠地初打席。初球、先発・メルセデスの144キロを左翼席へ運んだ。「イーグルスファンの声援のおかげで打てました。これからも熱い応援をよろしくお願いします」と笑顔で振り返った。

◆巨人・井納翔一投手(36)が八回から4番手で登板し、1死満塁で浅村のライナーが右ふくらはぎ付近に直撃して降板した。記録は投手強襲の適時打。井納は歩いてベンチに下がり、代わって平内が登板した。

◆楽天は投打がかみ合い、パ・リーグ首位に浮上した。二回に川島の1号3ランで先行。七回は浅村の2点二塁打などで4点を加えた。早川は粘って6回を1点に抑え、5月7日以来の勝ち星となる4勝目。巨人は好機を生かせなかった。

◆巨人は投手陣が打ち込まれ、11安打8失点で大敗。12日の最終戦を前に交流戦は8勝9敗となり、勝ち越しがなくなった。原辰徳監督(63)が試合を振り返った。-―メルセデスは本塁打の1球が悔やまれる「そうですね。まあ...もう少し注意深く、というところでしょうね」-―それ以降は粘りの投球「そうですね。粘り強くね、放ってくれましたね」-―打線は上位打線で1点を奪った「やっぱ今日は、点数が重かったね。1点入ったけれども、そうこうしているときにやられたということだね」-―良い当たりが正面をついたり不運も「そうですね。それもあるだろうけど、それも野球だからね」-―スタメンマスクの山瀬は「日々、日々、勉強だからね。いいところは伸ばして、反省するところは反省してってところでしょうね」-―増田陸が1軍で初の左翼守備「そうそうそう。まあ、できるんだというところのアピールでいいんじゃないでしょうかね。思い切りもいいしね」-―交流戦はあと1試合。勝ってリーグ戦につなげたい「そうですね。明日また、仕切り直してやっていきます」

◆巨人・阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が、3試合連続でスタメンマスクをかぶる山瀬慎之助捕手(21)について言及。「痛い失点はあったけども、ちゃんとゲームを作っている。大したもんだなと思っている」と目を細めた。阿部コーチにとって山瀬は、2軍監督時代から同じ捕手として、手塩にかけて指導したまな弟子。それだけに「俺らからしたら、1年目から見ている子だから『大丈夫?』みたいな不安の方が大きい」と率直な心境を吐露した。1軍で経験を積み、成長を続ける21歳に「ヤクルトだって内山君、山瀬より下の子がずっと(マスクを)かぶっているし、山瀬もできるだろうと自分でも思ってやっていると思う。若いからというのが通用するのも今のうちだし、そこはもう存分に自分を出してやってほしい」とエールを送った。

◆石川・星稜高から入団3年目の巨人・山瀬慎之助捕手(21)がプロ初の長打をマーク。五回に早川の変化球を左翼線へはじき返す二塁打を放った。守備では3試合連続のスタメンマスク。二回に川島に3ランを浴びて白星に結びつけられなかった。入団1年目から指導する阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチは「痛い失点はあったけど、ちゃんとゲームをつくっている。大したもの」と目を細めた。

◆楽天の早川はピンチを招きながらも6回5安打1失点と粘り、5月7日以来の白星となる4勝目を挙げた。本拠地では今季初勝利となり「なかなかホームで勝てなかったので、もう勝てないと思っていた。本当に良かった」と胸をなで下ろした。前日10日にソロ本塁打を含む2安打2打点をマークしていた丸との対戦では、緩急をつけて3打席凡退に仕留めた。3―1の五回1死二塁では、3ボール1ストライクからカーブを2球続けて中飛に打ち取り「交流戦の対戦の少なさを逆手に取った配球ができた」と満足げだった。

◆新天地・仙台の青空にアーチを架けた。楽天・川島慶三内野手(38)が二回、ソフトバンクから移籍後、初本塁打となる先制3ランを放った。チームの首位返り咲きに貢献し、お立ち台で声を弾ませた。「楽天ポイントが10万円分(ヒーロー賞)もらえるので、それを取りたくて取りたくてしょうがなかった。最高です」2死二、三塁で迎えた本拠地初打席。左腕メルセデスの初球、144キロの直球を強振。楽天ファンが陣取る左翼席へ運び「ホーム初打席ということで特別な思いがありました」と破顔した。昨季終了後、8年間プレーしたソフトバンクを戦力外に。「もう一度、優勝したい。年齢的にもラストチャンス」と戦いの場を東北に移した。しかし、開幕早々に新型コロナウイルスに陽性反応を示して離脱。1軍になかなか戻れなくても「落ち込むわけはない」とひたむきに汗を流し、5月29日に戦列に戻った。身長171センチと大柄ではないが、試合前の打撃練習は体を目いっぱい使ったフルスイングで調整。「小さく小さくと練習中にやっていても、試合で大きく振ったときにブレが出てくる」。今季2度目の先発起用で練習の成果を示した。4球団を渡り歩く38歳。新天地でも持ち前の明るさは変わらず、声とプレーで仲間を鼓舞している。チーム最年長の一発で、5月30日以来のリーグ首位浮上に貢献。日本一の味を知る〝新元気印〟は、今季2度目の満員御礼(2万5585人)となったスタンドへ「優勝しましょう」と力強く呼び掛けた。(加藤次郎)

◆楽天・早川隆久投手(23)は6回1失点で4勝目をゲット。前夜に1本塁打を含む2安打をマークした巨人・丸には、カーブを有効的に使って無安打に封じ「対戦の少なさを逆手に取った配球ができた」と納得顔だった。5月7日のオリックス戦以来、約1カ月ぶりの白星が今季の本拠地初勝利となり「また勝てないんじゃないかと思っていた。勝てて本当に良かった」と白い歯をこぼした。

◆楽天は投打ががっちりかみ合い5月30日以来、リーグ首位に浮上した。「8番・二塁」で出場の川島が二回に移籍後初アーチとなる3ランを放ち先制。七回にも浅村の2点適時二塁打などで4点を奪い、ダメ押しした。先発の早川は6回5安打1失点。5月7日のオリックス戦(京セラ)以来、約1カ月ぶりの白星が今季の本拠地初勝利となった。石井監督の一問一答は以下の通り。――今季2度目の満員御礼での勝利「すごくいいことだと思います。こういう中で選手もやりがいを感じますし、ファンの方も勝つのを見れて楽しく家に帰っていただけるんじゃないかなと思います」――1カ月ぶり勝利の早川について「今日は心技体と3つそろっていたんじゃないかなと思います。特に気持ちの部分でも強い部分が背中から感じていたので、非常にいいボールを投げくれていたと思います」――川島の先制3ランは大きかった「もちろん大きかったですね。慶三がいい所で打ってくれて勢いづき、チームが『さあいくぞ』って感じになったので。3点も大きいですけど、背中を押してくれる一打は大きかったです」――七回はいい形で追加点をとれた「点が入るときはいい形しかないと思うので、すごくいい形でつないでくれたと思いますけど。みんなここというときに積極的にバットを出してくれて、いい結果が出たんじゃないかなと思います」――明日勝って交流戦5割で終わりたい「もちろんそうですね。でもまだシーズンは長いので、これからだと思っていますし。毎回言いますけど、先を見ずに一戦一戦戦っていくことが、次の1カ月以降につながると思います」――川島が本塁打を打ったときは監督の笑顔がすてきだった「慶三とかが打ってくれると、やっぱりうれしいですよね。『今日は頼んだぞ』ということでセカンドで起用したので、そこに応えてくれると僕もうれしい。彼が結果を残すこと、選手が結果を残すことはうれしいので、あんまり嫌な顔を見たくないし。選手が笑っているときの顔を見たいから、頑張れるというのもあるのでそこはよかったと思います」

◆新天地・仙台の青空にアーチを架けた。楽天・川島慶三内野手(38)が二回、ソフトバンクから移籍後、初本塁打(通算38本)となる先制3ランを放った。チームの首位返り咲きに貢献し、お立ち台で声を弾ませた。「(ヒーロー賞で)楽天ポイントが10万円分もらえるので、それを取りたくて取りたくてしょうがなかった。最高です」2死二、三塁で迎えた本拠地初打席。左腕メルセデスの初球、144キロの直球を強振。楽天ファンが陣取る左翼席へ運び「ホーム初打席ということで特別な思いがありました」と破顔した。昨季終了後、8年間プレーしたソフトバンクを戦力外に。「もう一度、優勝したい。年齢的にもラストチャンス」と戦いの場を東北に移した。しかし、開幕早々に新型コロナウイルスに陽性反応を示して離脱。1軍になかなか戻れなくても「落ち込むわけはない」とひたむきに汗を流し、5月29日に戦列に戻った。身長171センチと大柄ではないが、試合前の打撃練習は体を目いっぱい使ったフルスイングで調整。「小さく小さくと練習中にやっていても、試合で大きく振ったときにブレが出てくる」。今季2度目の先発起用で練習の成果を示した。4球団を渡り歩く38歳。新天地でも持ち前の明るさは変わらず、声とプレーで仲間を鼓舞している。チーム最年長の一発で、5月30日以来のリーグ首位浮上に貢献。日本一の味を知る〝新元気印〟は、今季2度目の満員御礼(2万5585人)となったスタンドへ「優勝しましょう」と力強く呼び掛けた。(加藤次郎)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1340 0.765
(↑0.015)
-
(-)
175
(+7)
51
(+4)
23
(+2)
13
(+1)
0.270
(↑0.006)
2.630
(↓0.09)
2
(-)
阪神
1160 0.647
(↑0.022)
2
(-)
153
(+3)
37
(+2)
9
(-)
19
(+1)
0.250
(-)
2.010
(↑0.1)
3
(2↑)
DeNA
980 0.529
(↑0.029)
4
(-)
155
(+2)
51
(+1)
14
(+1)
7
(+1)
0.255
(↓0.008)
2.440
(↑0.2)
3
(-)
ロッテ
980 0.529
(↓0.034)
4
(↓1)
161
(+1)
55
(+2)
16
(-)
14
(+3)
0.227
(↓0.003)
2.940
(↑0.1)
3
(-)
ソフトバンク
980 0.529
(↓0.034)
4
(↓1)
168
(+4)
42
(+7)
11
(+1)
13
(-)
0.270
(↓0.002)
2.490
(↓0.29)
6
(1↓)
ORIX
890 0.471
(↓0.029)
5
(↓1)
152
(+2)
48
(+3)
6
(-)
6
(+1)
0.269
(↑0.006)
2.430
(↑0.12)
6
(2↑)
楽天
890 0.471
(↑0.033)
5
(-)
141
(+8)
54
(+1)
7
(+1)
9
(+1)
0.224
(↑0.008
3.200
(↑0.14)
6
(2↑)
西武
890 0.471
(↑0.033)
5
(-)
158
(+2)
55
(+1)
16
(+1)
12
(+4)
0.229
(↑0.007)
2.760
(↑0.11)
6
(1↓)
巨人
890 0.471
(↓0.029)
5
(↓1)
159
(+1)
69
(+8)
17
(-)
16
(-)
0.229
(-)
3.770
(↓0.3)
10
(2↓)
中日
7100 0.412
(↓0.026)
6
(↓1)
145
(-)
67
(+10)
7
(-)
5
(-)
0.229
(↓0.004)
3.730
(↓0.43)
10
(1↑)
日本ハム
7100 0.412
(↑0.037)
6
(-)
167
(+10)
66
(-)
11
(-)
10
(-)
0.255
(↑0.008)
3.680
(↑0.23)
12
(-)
広島
5120 0.294
(↓0.019)
8
(↓1)
133
(+1)
72
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.224
(↑0.001)
3.940
(↑0.1)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
39211 0.650
(↑0.006)
-
(-)
82241
(+7)
195
(+4)
63
(+2)
39
(+1)
0.242
(↑0.002)
2.780
(↓0.02)
2
(-)
巨人
36300 0.545
(↓0.009)
6
(↓1)
77248
(+1)
263
(+8)
67
(-)
33
(-)
0.242
(-)
3.490
(↓0.08)
3
(-)
広島
30312 0.492
(↓0.008)
9.5
(↓1)
80235
(+1)
216
(+2)
26
(-)
10
(-)
0.251
(↓0.001)
3.190
(↑0.02)
4
(1↑)
DeNA
26310 0.456
(↑0.01)
11.5
(-)
86194
(+2)
238
(+1)
42
(+1)
21
(+1)
0.250
(↓0.002)
3.720
(↑0.08)
5
(1↑)
阪神
28351 0.444
(↑0.009)
12.5
(-)
79197
(+3)
184
(+2)
44
(-)
48
(+1)
0.231
(↑0.001)
2.670
(↑0.04)
6
(2↓)
中日
27340 0.443
(↓0.007)
12.5
(↓1)
82188
(-)
234
(+10)
35
(-)
20
(-)
0.241
(↓0.002)
3.700
(↓0.11)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
34241 0.586
(↑0.007)
-
(↓0.5)
84199
(+8)
172
(+1)
35
(+1)
46
(+1)
0.235
(↑0.002
2.810
(↑0.03)
2
(1↓)
ソフトバンク
34251 0.576
(↓0.01)
0.5
(↑0.5)
83240
(+4)
184
(+7)
35
(+1)
35
(-)
0.266
(-)
2.770
(↓0.07)
3
(-)
ORIX
30330 0.476
(↓0.008)
6.5
(↓0.5)
80173
(+2)
198
(+3)
23
(-)
33
(+1)
0.231
(↑0.002)
2.800
(↑0.04)
4
(-)
西武
29321 0.475
(↑0.008)
6.5
(↑0.5)
81192
(+2)
189
(+1)
44
(+1)
29
(+4)
0.225
(↑0.002)
2.550
(↑0.03)
5
(1↓)
ロッテ
28331 0.459
(↓0.008)
7.5
(↓0.5)
81197
(+1)
211
(+2)
37
(-)
60
(+3)
0.218
(↓0.001)
2.820
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
25370 0.403
(↑0.01)
11
(↑0.5)
81215
(+10)
235
(-)
49
(-)
44
(-)
0.239
(↑0.002)
3.620
(↑0.06)