オリックス(★1対2☆)ヤクルト =交流戦3回戦(2022.06.09)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
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ORIX
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勝利投手:石川 雅規(3勝3敗0S)
(セーブ:今野 龍太(1勝0敗1S))
敗戦投手:増井 浩俊(0勝1敗0S)
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◆ヤクルトは2回表、内山壮と奥村の連続適時打で2点を先制する。投げては、先発・石川が5回1失点。その後は5投手の継投でリードを守り、石川は今季3勝目を挙げた。敗れたオリックスは、先発・増井が試合をつくるも、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

◆9日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)に先発予定のオリックス増井浩俊投手(37)が、NPB史上初の快挙に向かう。プロ13年目のベテラン右腕は、ヤクルトから白星を挙げれば、全12球団からの勝利を達成する。すでに「12球団セーブ」は18年にクリアしており、ダブル達成となれば史上初。全12球団からホールドも記録しており、先発、中継ぎ、抑えと3部門で活躍した証明となる。今季初登板初先発の舞台に「今年初登板になる。それと同時に、なかなかチャンスはないと思っているので、悔いの残らないようにやりたいと思ってます」と強く意気込んだ。シーズンのヤクルト戦は交流戦しかなく、満を持して年に1度のチャンスに臨むが「今はもう相手がどことかにかかわらず、とにかくいい結果を出して、次につなげないといけない状況。プロに入ってから6月まで1軍で登板がないっていうのはなかった。すごく長くて、不安な時間でした」と必死に居場所をつかむ。チームは2年連続での交流戦Vも視界に入る。中嶋監督からは「自分で考えて投げろというふうに言われました」と愛のムチも受けた。ヤクルト打線は「(山田、村上ら)いいバッターが並んでるので、シングルヒットOKぐらいの気持ちで。長打をなるべく出さないように丁寧に投げていきたい」と割り切る。今月で38歳になる右腕は「このチャンスをしっかり生かして、今シーズン残りにつなげられれば、まだいいシーズンにできる可能性はあると思って、頑張りたい」。偉業達成で、存在感を示す。【真柴健】

◆オリックス増井浩俊投手(37)が、史上初の快挙を狙う。増井はすでに全球団セーブを達成しており、ヤクルトに勝てば「全球団勝利+セーブ」をマークすることになる。今季初登板で記録的な白星を挙げられるか。

◆ヤクルト坂口智隆外野手(37)が、スタメンに名を連ねた。今季初めて1軍合流すると「6番左翼」で即スタメン起用された。2回の第1打席は四球で出塁し、次打者・内山壮の右翼越え適時二塁打で、先制点の走者となった。内山壮は「坂口さんが四球でつないでくれたので逆方向を意識して強引にいかずに打つことが出来ました」。その回、奥村の中前適時打で追加点を挙げると、さらに4回の第2打席は右中間を割る二塁打。同じくベテランの42歳先発投手の石川を、選球眼とバットで後押しした。現役最後の近鉄戦士が、古巣相手にかつての本拠地で、存在感を示した。

◆オリックス増井浩俊投手(37)の偉業達成は、ならなかった。1-2の5回で降板。2回、2死からの失点が重くのしかかった。NPB史上初の快記録に挑んだヤクルト戦。今季初登板初先発でヤクルトから先発勝利を挙げれば、前人未到の「12球団勝利&12球団セーブ&12球団ホールド」を達成する。「なかなかチャンスはない。悔いの残らないようにやりたい」と、増井は気力をみなぎらせていた。初回は塩見、山田から三振を奪い、3人で終わらせる滑り出し。2回は先頭の村上に初安打を許したが、オスナを右飛に抑え、捕手の伏見が一塁走者・村上の二盗を阻止。危機は去ったかに見えた。だが、今季初めて出場選手登録され「6番左翼」で先発の坂口に四球。2死からのこの四球が、命取りになった。内山壮、奥村に連打を浴び、2点を失った。チームにとっても大事な一戦。この日の試合を落とせば、最終カードの阪神戦を残して交流戦連覇が厳しくなる。負けられない試合で、37歳の右腕は懸命に腕を振った。4回に味方打線が反撃し、伏見の適時打で1点を返した。だが5回にまたピンチを招いた。先頭・奥村の安打と山崎への与四球などで2死二、三塁。投手コーチがブルペンと話し始め、ベンチ内もざわつき始めた。その正念場で、増井は伏見のミットに渾身(こんしん)のこの日最速151キロの速球を投げ込んだ。山田のバットは空を切った。ピンチを脱した右腕は、チームメートのねぎらいの拍手に迎えられた。その裏、オリックスも1死三塁の同点機を迎えたが、あと1本が出ず。増井を援護できなかった。5回2失点で降板した増井は「2回のところは、2アウトから四球、長打と失点の仕方がよくなかったと思います。それでも(伏見)寅威が盗塁を刺してくれたり、野手に助けてもらったことで、なんとか粘り強く投げることができたと思います」と味方の攻守の支えに感謝した。

◆ヤクルトが4年ぶり交流戦優勝に王手をかけた。オリックスを下し、8カード連続の勝ち越しで交流戦首位をキープした。ヤクルトが10日のソフトバンク戦に勝ち、阪神が同日のオリックス戦で引き分け以下に終われば、優勝が決まる。42歳の石川雅規投手が円熟の投球を披露。緩急自在で5回を5安打1失点にまとめた。救援陣のサポートを受けながら、ソフトバンク和田、元ソフトバンク、巨人の杉内と並んでいた交流戦通算勝利数で、歴代単独最多となる27勝目を挙げた。通算180勝目にも達し、斎藤雅樹(巨人)と並び歴代34位タイとなった。打線では今季初出場の坂口智隆外野手(37)が起点となった。今季初めて1軍合流すると「6番左翼」で即スタメン起用された。2回の第1打席は四球で出塁し、次打者・内山壮の右翼越え適時二塁打で、先制点の走者となった。内山壮は「坂口さんが四球でつないでくれたので逆方向を意識して強引にいかずに打つことが出来ました」。その回、奥村の中前適時打で追加点を挙げると、さらに4回の第2打席は右中間を割る二塁打。同じくベテランの石川を、選球眼とバットで後押しした。現役最後の近鉄戦士が、古巣相手にかつての本拠地で、存在感を示した。

◆ヤクルト石川雅規投手(42)が、今季3勝目を挙げ交流戦通算勝利数27勝とし、歴代単独トップに立った。今季8試合目の先発登板。3回まで無失点に抑える立ち上がり。2点の援護を受け、4回に1点を失った。5回先頭に二塁打を浴び、犠打で1死三塁のピンチを背負うも、落ち着いた投球術を発揮した。2番宗を初球、シンカーで一ゴロに打ち取り、2死二塁。3番中川圭には追い込んでから、シンカーで空振り三振に仕留め、1点を守り切った。5回5安打1失点で、5月4日阪神戦以来の勝利。交流戦では今季初白星を収め通算勝利数26で並んでいた、ソフトバンク和田、元巨人杉内(現投手コーチ)を抜き単独トップに立った。通算勝利数では180勝となった。お立ち台で石川は「たくさん投げさせていただいてますし、その分負けてますし悔しい思いもしてますけど、まず交流戦1つ勝ててよかったです」と喜んだ。▽ヤクルト高津監督(42歳の石川に)「若いころから見ているけど、何か変わったかと言われたら何も変わっていないところが素晴らしい。常に燃えて冷静。ちょっと言葉おかしいけど、燃えて冷静でマウンドに立つ姿というのはなかなかできることじゃない。あの年になってと言ったら失礼だけど、立ち続けられる意味というのがすごくある」

◆最終カードの阪神3連戦を残し、オリックスの交流戦連覇が消えた。ヤクルトとの最終戦で、1点差及ばず。昨年の日本シリーズで苦杯をなめた相手に競り負け、中嶋監督は「(好機での)あと1本? ですね。その一言だと思います」と唇をかみしめた。負けられない一戦を託された先発の増井は、5回2失点と粘った。1-2の5回2死二、三塁の大ピンチで山田を迎え、この日最速の151キロで空振り三振に。ベテランの気迫に応えようと、打線は何度も好機をつくった。3、5回の1死三塁、1点を返した直後の4回2死一、三塁と、最後はヤクルト石川の老練な投球にかわされた。中嶋監督は「本当にいいピッチングだと思います。でも、それを打っていかなきゃいけないわけですし」と攻略、工夫を求めた。主砲の吉田正が戦列復帰後も4試合連続欠場など、なかなか戦力が整わない中、最終盤まで優勝争いに加わった。シーズン序盤は不振に苦しんだ杉本が、交流戦は8試合連続安打で打率4割2分9厘を残すなど復調。リーグ戦再開後への手応えは生まれている。「交流戦あと3試合。しっかり戦っていきたいですし、しっかりした形を作っていきたいと思います」と監督。連敗で再び借金を抱えたが、今後につながる3連戦にする。【堀まどか】オリックス伏見(4回に1点差に迫る適時打)「なんとか増井さんに白星を、と思って打席に入っていましたし、執念がタイムリーになってくれました」

◆ヤクルトの37歳坂口智隆外野手が今季初スタメンに名を連ね安打をマークした。今季初めて1軍合流すると「6番左翼」で即スタメン起用。2回の第1打席は四球で出塁し、次打者・内山壮の右翼越え適時二塁打で、先制の走者となった。さらに4回の第2打席は右中間を割る二塁打。高津監督は「役割もすごく理解して、ベンチで声出して、こういうのが本当の先輩のあるべき姿」とたたえた。

◆ヤクルト石川雅規投手(42)が、プロ21年目で金字塔を打ち立てた。5回5安打1失点で交流戦今季初勝利を挙げ、通算27勝として歴代単独トップに立った。5回無死からは二塁打を許すも、熟練の投球術でピンチを切り抜けた。今季3勝目で通算180勝。白髪交じりの「小さな巨人」の快投で、チームは球団新記録となる8カード連続勝ち越し。ソフトバンク3連戦初戦となる今日10日にも交流戦優勝が決まる。幾度となく、くぐり抜けてきたピンチに動じることはない。石川は表情を崩すこともなければ、悲壮感を漂わすこともない。ただ、バッテリーを組む22歳年下の内山壮のサインにうなずき、丁寧に投げ込む。1点リードの5回先頭打者に二塁打を浴びた。犠打で1死三塁で2番宗。初球、低めのシンカーで引っかけさせて一ゴロ、なおも二塁としても、3番中川圭も追い込んでから低めのシンカーで空振り三振に仕留めた。5回5安打1失点。今季3勝目は、交流戦初白星だった。「(内山)壮真が本当にいいリードをしてくれましたし、野手も先に点取ってくれたので、そういう意味で自分のペースというか粘りのピッチングができました」。交流戦が始まった05年5月15日ロッテ戦で初勝利を挙げてから、積み上げた白星は通算27勝。並んでいたソフトバンク和田、元巨人杉内(現3軍投手コーチ)らレジェンド左腕たちから頭ひとつ抜け出したことは、大きな意味がある。飽くなき探求心は、いつまでも尽きない。高卒3年目右腕の奥川とのキャッチボールを自ら志願。開幕前にようやく実現し「素晴らしいすごい球きてたんで、ああいうボールは投げられないけどすごく勉強になりました」とスピンの効いた球筋を堪能。「いろんな選手とキャッチボールしたり、ヒントを得たいと思っている」。プロ21年目を迎えても成長を模索する42歳だから、投げ勝つことができる。通算180勝。リーグ&交流戦で首位を走るチームは8カード連続勝ち越しで、10日にも交流戦優勝を決める。「やはり野手が取ってくれた点数を1点でも少なく、試合終了までというのが、ピッチャー全員の思い。こういうゲームを取れるのはすごく大きい。また頑張って、こういうゲームつくれるようにしていきたい」。変わらぬ神髄を内に秘め、またマウンドに立ち続ける。【栗田成芳】▼ヤクルトが5月14、15日広島戦の○△から8カード連続勝ち越し。92年7、8月にマークした球団最長記録に並んだ。これで今日10日にも4年ぶり2度目の交流戦Vが決まる。今日のV条件はヤクルトがソフトバンクに○、阪神がオリックスに△か●。ソフトバンクにも勝ち越せば09、11年のソフトバンクに次ぎ3度目、セ・リーグ球団で初の全カードに勝ち越す完全Vとなる。▼ヤクルト石川が交流戦通算27勝目。26勝で並んでいた杉内俊哉、和田毅を抜き、単独トップに立った。

◆ヤクルトが10日にも4年ぶりとなる交流戦優勝を決める。9日のオリックス3回戦(京セラドーム大阪)では、石川雅規投手(42)が内山壮真捕手(19)との23歳差バッテリーで、5回5安打1失点。今季3勝目、交流戦初勝利を挙げ交流戦の通算勝利数27とし、単独トップに立った。野手では坂口智隆外野手(37)を今季初のスタメンで「6番左翼」で起用。2回に四球で出塁し先制のホームを踏むと、4回に右中間二塁打をマークした。投打のベテランの活躍で勝利を収め、昨季の日本シリーズ3番勝負は2勝1敗で、チームは球団最長となる8カード連続勝ち越し。10日から始まる交流戦最後のソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)で、10日にも優勝の可能性が出てきた。高津臣吾監督(53)は、試合前に坂口には役割を明確に伝え、石川には熟練の投球術に敬意を表した。?高津監督の一問一答-接戦制したこんな展開になるとは思っていなかったんだけど、まず最初は石川に勝ちがついてよかったなと思っています。それを、少ない点差を守り切ったリリーフ陣も素晴らしいと思うし、2アウトランナーなしから2点取った下位打線と言ったら失礼だけど、打線も素晴らしいと思いました。-石川は若いころから見ているけど、何か変わったかと言われたら何も変わっていないところが素晴らしいところで、もちろん野球に対しては技術のことであったり、研究したりというのはよくするんだけど、常に燃えて冷静。ちょっと言葉おかしいけど、燃えて冷静でマウンドに立つ姿というのはなかなかできることじゃない。あの年になってと言ったら失礼だけど、立ち続けられる意味というのがすごくあるのかなと思いました。-1勝の持つ意味石川の1勝であり、今日は坂口を呼んでね、初めての1軍で、めったにああいう場面でスタメンで出ることはないけど、すごくチームに勢いをつけてくれるすごく大きな勝ちだと思っています。-坂口を呼んだ理由と活躍ぶりへの評価実は昨日のファームで3本目を打ったライト前を見ていて、これで呼ぼうと思いました。なんていうんかな。しぶとさとか根性とか、何とかしてやろうというのがチームにすごく大事なところじゃないかなと思いました。だから、本人には「もちろん成績を残すことが一番大事なことだけど、今たくさん若い選手がいるので、君のその姿を見せてくれ」というのは伝えました。「やっている姿を見せてくれ」というのは伝えました。-四球で出塁し先制のホームインスイングもすごく思い切って仕掛けるし、試合の状況、流れというのをやっぱりわかっているのかなと。役割もすごく理解して、ベンチで声出して、こういうのが本当の先輩のあるべき姿なんだろうなと思いました。-田口が好救援まあ、言いたかないけど、ウチの切り札だからね。あいつは。だから、1枚しかいない左の大事なピッチャーなので。そのタイミングといろいろな相性とイニングといろいろ見ながら今日はあそこで田口を投げさせました。-内山壮は全体的に落ち着いてきたかなという感じはします。多少の慣れと、経験していろんな勉強といろんなことがあって今の壮真があると思っているので。まだまだ始まったばかりで石川といいコンビでここまで来られているので。毎日が。今日もいい勉強をしたんじゃないかなと思いますね。-勝敗では明日にでも交流戦優勝もある。ソフトバンク戦に向けて後半の金曜日(17日)に広島から始まるんだけど、そこのためにもいい試合をしたいなと思います。もちろんこの交流戦でいい終わり方であり、後半のスタートをするためのいい終わり方であり、いろんな意味のある最後の3試合なのかなと。もちろん勝ちたいですけど、いいゲームをしたいなと思います。-9回は今野今日は清水とスコット(マクガフ)は使わないでおこうと試合前にピッチングコーチと決めたので、すごく難しかったですね。2人の存在というのはすごく大きいなと思いました。また明日そういう展開になれば、彼らも頑張ってくれると思うし、今日投げたピッチャーだって十分に最後まで逃げ切れるメンバーだと証明してくれたので、それはそれでよかったゲームだったと思います。

◆ヤクルトが5月14、15日広島戦の○△から8カード連続勝ち越し。92年7、8月にマークした球団最長記録に並んだ。これで今日10日にも4年ぶり2度目の交流戦Vが決まる。今日のV条件はヤクルトがソフトバンクに○、阪神がオリックスに△か●。ソフトバンクにも勝ち越せば09、11年のソフトバンクに次ぎ3度目、セ・リーグ球団で初の全カードに勝ち越す完全V。

◆「12球団セーブ&ホールド」に続き、ヤクルトから12球団勝利を目指したオリックス・増井浩俊投手(37)は5回7安打2失点で、1ー2とリードされた状況で降板し、快記録は持ち越しとなった。「なかなかチャンスはないと思っているので、悔いの残らないように」今季は春季キャンプ中に右肘に違和感を訴え、別メニュー調整に。出遅れる形となり、1軍初登板はこの日までズレ込んだ。史上初の〝トリプル12球団〟については「いまは相手がどこであれ、いい結果を出して次につながるように。いま持っているものを出していきたい」と好投することだけを意識した。しかし二回に内山、奥村に連続適時打を許し、2点を失った。打線は0─2の四回に2死一、二塁から伏見の右前適時打で1点を返すが、後続が続かず。増井は5回を2失点で降板し、12球団勝利達成とはならなかった。

◆ヤクルトは石川が丁寧な投球。5回1失点で今季3勝目を挙げて、通算180勝。九回を締めた今野がプロ初セーブを挙げた。打線は二回に内山壮の適時二塁打と奥村の中前打で2点を奪った。オリックスは好機を生かせず。

◆交流戦首位のヤクルトが競り勝った。二回に2死一塁から内山壮が右翼フェンス直撃の先制適時二塁打、続く奥村の中前適時打で2点を奪った。先発の石川雅規投手(42)は5回5安打1失点。その後は木沢、石山、田口、コール、今野の投手リレーでつないだ。石川は3勝目(3敗)、通算180勝を達成し、交流戦単独最多となる通算27勝目を挙げた。試合後の石川のヒーローインタビューは以下の通り。--今日の勝利で交流戦通算27勝。歴代単独トップ「たくさん投げさせていただいてますし、その分たくさん負けているので悔しい思いは多いですけど、なんとかこの交流戦でまずは一つ勝つことができて良かったです」--最少失点で抑えた。どんな意識で投げていた「試合前から、そして試合中に壮真(内山壮)と一緒に考えながら、工夫しながら。ホントにいいリードをしてくれたので、そこにしっかりと投げるという意識をしました」--内山壮が先制タイムリー「頼もしいなと思って(ベンチから)見てました」--六回以降はリリーフ陣に託した。どんな思いで戦況を見つめていた「うちのリリーフ陣は素晴らしい投手が多いので、5回で代わりましたけど、いい形でという思いで投げてたのでホントに信頼して見守ってました」--2度目の交流戦優勝へ向けて「今日もスワローズファンのみなさん、たくさんの応援ありがとうございました。交流戦も次のカードで最後になります。1戦1戦、戦ってなんとかいい形で優勝できるようにチーム一丸となって、まずは交流戦の3試合しっかりとした戦いをしたいと思います」

◆精密機械のような高い制球力を存分に発揮した。ヤクルト・石川雅規投手(42)がオリックスを相手に5回5安打1失点の粘投。表情を変えず、淡々と凡打の山を築いた。「パ・リーグの本拠地にいくと、DHになるので、長いイニングを投げるチャンスが増えると思う。交流戦が始まって十何年たってデータもしっかりあると思うので、リーグ戦同様の気持ちでやっています」交流戦開幕前に決意をを口にしていた42歳左腕。中10日のマウンドで先発としての役目をしっかり果たした。序盤から緩急で奥行きを使い、両サイドをワイドに攻めた。四回に死球を与えてピンチを広げ、2死一、二塁から伏見の右前適時打で1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。この日も「親子キャッチボール」が実現した。女房役を務めたのは高卒2年目の19歳、内山壮で、23歳差バッテリーを見て高津監督が命名。実績や年齢を見れば、石川が組み立てリードするのかと思いきや、そうではない。「若い子にも自分の好きなリードをしてくれと。新たな発想でリードしてほしい。僕はその楽しみもある」石川の口癖は「年齢や実績だけでは飯は食えない」。プロ21年目だが、おごりや慢心はない。常に何かを吸収し、成長しようという向上心が42歳の投球を支えている。今季3勝目は通算180勝の節目となり、交流戦通算27勝目でソフトバンク・和田らを抜いて歴代単独トップに躍り出た。チームは球団最長の8カード連続勝ち越し。スワローズにとって、石川にとってメモリアルな一日になった。(赤尾裕希)

◆オリックスは昨年の日本シリーズで敗れたヤクルトとの3連戦で負け越した。ベテランの石川を攻略できなかった。中嶋監督は「180勝するぐらいだから。投球の内容はすごいですよね」と賛辞を贈った。交流戦の残りは、阪神との3連戦。監督は「しっかり戦っていきたい」と表情を引き締めた。

◆ヤクルトの今野がプロ初セーブを挙げた。九回を3人で締めた。「死ぬ気で抑えようと思った。少し力んだが丁寧に投げられた」と安堵した。宮城・岩出山高からドラフト9位で楽天入りしたが、戦力外に。ヤクルトで才能が開花した。「そういう(セーブが付く)場面で投げられるとは思ってもいなかった。うれしい」と充実感に浸った。

◆ヤクルトの内山壮が二回に先制の適時二塁打を放った。増井の外角球を逆方向の右翼フェンスに直接当て、一塁走者の坂口が生還。「坂口さんが四球でつないでくれた。逆方向を意識して、強引にいかずに打つことができた」と、チャンスメークした先輩を持ち上げた。高校野球の強豪、石川・星稜高から入団した2年目のホープ。正捕手の中村がけがから復帰してきても、石川が先発する試合は任されている。ベテランを巧みにリードして通算180勝目をアシスト。石川は「(内山)壮真と一緒に考えて、試合中も話しながらやれた。打撃も頼もしく見ていた」と感謝した。

◆交流戦初優勝に王手!! ヤクルト・石川雅規投手(42)が9日、オリックス最終戦(京セラ)で5回5安打1失点と好投し、3勝目(3敗)を挙げた。通算180勝に到達し、交流戦歴代単独最多となる27勝目。メモリアルな白星で球団の最長記録に並ぶ8カード連続の勝ち越しを決め、交流戦首位を守った。貯金は今季最多を更新する「16」。10日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に勝利し、阪神が引き分け以下で交流戦の初優勝が決まる。達成感のある表情が、白星の重みを物語っていた。石川が3勝目を挙げ、杉内(巨人3軍投手コーチ)、和田(ソフトバンク)を抜き交流戦単独最多の通算27勝目。通算180勝に到達し、お立ち台で優しく笑った。「本当にたくさん投げさせていただいていますし、その分たくさん負けている(179敗)ので悔しい思いもしている。何とか交流戦で1つ勝つことができてよかったです」低く、広く。変わらぬ投球術が、勝利を呼び込んだ。多彩な球種を両サイドに制球し、緩急を生かして奥行きを使う。石川らしさあふれる投球で、5回74球5安打1失点の好投を見せた。ポイントに挙げたのは三回と五回だ。ともに先頭に二塁打を打たれたが、三回2死三塁は宗を見逃し三振、五回2死二塁は中川圭を空振り三振に抑えて無失点。目標の通算200勝に一歩前進する通算180勝の節目に到達し、「平成の大エース」と呼ばれた斎藤雅樹(巨人)に並んだ。 幼少期、テレビ画面に映るサイドスローに憧れた。「エース=斎藤雅樹さんというイメージ。それは今でも変わらない」。長きに渡りスワローズを支えてきた〝小さな大投手〟は、ずっと追ってきた大先輩の背中に追いついた。変わる勇気が、石川を成長させてきた。プロ入り後、一番の挫折とするのが2007年。4勝7敗に終わり、新人からの連続2桁勝利が5年で止まった。苦手だった左打者に痛打されることが目立ち、「すごく苦しんだ」と振り返る。壁を乗り越えたきっかけはシュートの習得だった。「覚えたほうがいい」と金言をくれたのは、正捕手だった14歳上の古田敦也氏。左の強打者が居並ぶセ・リーグで生きていくためには、食い込む球が必要だった。「慢心もあったと思う。現実を突き付けられて本気で取り組んだ」と汗を流した。そこから4年連続2桁勝利。変化が進化につながった。チームにとっても大きな1勝だ。球団最長に並ぶ8カード連続勝ち越しを決め、貯金は今季最多を更新する「16」とした。交流戦首位を守り、10日からはソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)を迎える。同日の一戦で勝利し、阪神が引き分け以下で交流戦初優勝が決まる。18年に初の最高勝率(12勝6敗)となったが、当時の規定によりパ・リーグが勝ち越したため優勝は〝幻〟に。球団では初めてとなる「交流戦優勝」の称号を狙う。グラウンドを去る際、石川は帽子を取りファンに向けてお辞儀した。変わらぬ姿勢と変わることへの勇気。2つを備えた〝小さな大投手〟が、また一歩夢へと近づいた。(赤尾裕希)★飽くなき探求心 飽くなき探求心も石川のすごさの一つだ。現役時代から同じ左腕として見続けてきた石井投手コーチは「野球小僧というのは変わっていない。今でも若い子に常にいろんなことを聞いている。後輩からも学びたいし、新しいことを取り入れたいという選手」と評価する。開幕前には21歳下の奥川に「キャッチボールをしてほしい」と懇願。石川は「いろんな選手からヒントを得たいと思っている。すごい球が来ていたので、楽しかった。すごく勉強になった」と振り返った。■データBOX?ヤクルトがオリックスを下し、5月14、15日の広島戦から8カード連続勝ち越し。1992年7月24-26日の巨人戦から8月20日の阪神戦(2連戦が雨天中止で1試合)までに記録した球団最長の8カード連続に並んだ。10日に2位・ソフトバンクとの直接対決に勝利し、阪神が引き分け以下で交流戦優勝が決まる。?石川は今季3勝目(3敗)を挙げ、交流戦27勝目。杉内俊哉、和田毅の26勝を上回り、歴代単独トップに立った。?石川は現役トップの通算180勝。巨人・斎藤雅樹と並んで歴代34位となった。42歳4カ月での勝利は、自身の記録更新する球団最年長記録。

◆ヤクルト・坂口が今季初昇格。2003―04年の近鉄、05―15年のオリックス時代の本拠地・京セラドーム大阪で「6番・左翼」としてスタメン出場した。高津監督は8日のイースタン・リーグ、楽天戦の七回に放った右前打を見て昇格を決断したという。「しぶとさや根性、何とかしてやろうというのが、チームにすごく大事なところと思った。『今、たくさん若い選手がいるので、その姿を見せてくれ』と伝えた」と明かした。二回は四球で出塁、四回には右中間二塁打で今季初安打をマークするなど、37歳のベテランが躍動した。

◆1980―90年代に巨人のエースとして活躍した斎藤雅樹氏(57)が本紙の取材に応じ、自身と同じ通算180勝目を挙げたヤクルト・石川雅規投手(42)の「探求心に対して、敬意を表したい」とした。斎藤氏は石川が目標とする通算200勝へのエールも送った。〝平成の大エース〟から〝小さな大投手〟へ。1980―90年代の巨人を支えた斎藤氏が、勝利数で自身に並んだ石川を称賛した。「(石川の)一番のすごさは、長くプロ野球の世界でプレーできているところ。大きな故障がなくて体が強い。もうすぐ3000投球回にも到達(残り9回?)ということで、本当にすごい」共通点がある。変化を恐れぬ姿勢だ。斎藤氏は1983年に市川口高からドラフト1位で巨人に入団。当時の藤田元司監督からサイドスローへの転向を勧められ、最多勝5度、沢村賞3度の大投手に。石川もプロ入り後、球種を増やすなど毎年進化を続けてきた。「長くプロ野球で生き残るために変化することはとても重要。ずっと自分をバージョンアップし続けてきた探求心に対して、敬意を表したい」斎藤氏は晩年、故障に泣かされ通算200勝には届かなかった。残り20勝とする石川に対し「プロの世界は力の世界。彼は40歳を過ぎてもローテーションに入って投げている。目指すところは通算200勝だと思う。彼ならチャンスはある。大きな目標を持って頑張ってほしい」とエールを送った。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1140 0.733
(↑0.019)
-
(-)
365
(+2)
46
(+1)
19
(-)
12
(+1)
0.266
(↓0.002)
2.650
(↑0.11)
2
(-)
阪神
960 0.600
(↓0.043)
2
(↓1)
344
(-)
34
(+4)
8
(-)
18
(+2)
0.253
(↓0.006)
2.180
(↓0.15)
2
(1↑)
ソフトバンク
960 0.600
(↑0.029)
2
(-)
363
(+4)
32
(-)
10
(+1)
13
(+1)
0.273
(↑0.002)
2.150
(↑0.16)
4
(1↓)
ORIX
870 0.533
(↓0.038)
3
(↓1)
349
(+1)
39
(+2)
6
(-)
5
(-)
0.269
(↓0.003)
2.590
(↑0.04)
4
(1↑)
DeNA
870 0.533
(↑0.033)
3
(-)
352
(+4)
48
(+2)
12
(+1)
6
(-)
0.265
(↑0.008)
2.660
(↑0.05)
4
(1↑)
ロッテ
870 0.533
(↑0.033)
3
(-)
358
(+2)
52
(-)
16
(+1)
11
(-)
0.232
(↓0.001)
3.180
(↑0.24)
7
(2↓)
中日
780 0.467
(↓0.033)
4
(↓1)
344
(-)
55
(+2)
7
(-)
5
(-)
0.242
(↓0.005)
3.500
(↑0.09)
7
(2↑)
楽天
780 0.467
(↑0.038)
4
(-)
332
(+4)
49
(+1)
5
(-)
8
(+1)
0.222
(↑0.009)
3.300
(↑0.17)
7
(2↓)
西武
780 0.467
(↓0.033)
4
(↓1)
353
(+3)
48
(+4)
14
(+2)
8
(+1)
0.228
(-)
2.720
(↓0.09)
7
(2↑)
巨人
780 0.467
(↑0.038)
4
(-)
354
(+4)
60
(+3)
16
(-)
16
(-)
0.230
(↑0.009)
3.640
(↑0.12)
11
(-)
日本ハム
5100 0.333
(↓0.024)
6
(↓1)
355
(+2)
65
(+4)
11
(-)
10
(+1)
0.254
(↓0.003)
4.170
(↑0.01)
12
(-)
広島
4110 0.267
(↓0.019)
7
(↓1)
326
(+1)
67
(+4)
0
(-)
2
(-)
0.216
(↑0.005)
4.180
(↓0.02)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
37211 0.638
(↑0.006)
-
(-)
84231
(+2)
190
(+1)
59
(-)
38
(+1)
0.240
(-)
2.790
(↑0.03)
2
(-)
巨人
35290 0.547
(↑0.007)
5
(-)
79243
(+4)
254
(+3)
66
(-)
33
(-)
0.242
(↑0.002)
3.450
(↑0.02)
3
(-)
広島
29302 0.492
(↓0.008)
8.5
(↓1)
82228
(+1)
211
(+4)
24
(-)
10
(-)
0.250
(-)
3.230
(↓0.02)
4
(-)
中日
27320 0.458
(↓0.008)
10.5
(↓1)
84187
(-)
222
(+2)
35
(-)
20
(-)
0.245
(↓0.001)
3.640
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
25300 0.455
(↑0.011)
10.5
(-)
88191
(+4)
235
(+2)
40
(+1)
20
(-)
0.252
(↑0.002)
3.830
(↑0.03)
6
(-)
阪神
26351 0.426
(↓0.007)
12.5
(↓1)
81188
(-)
181
(+4)
43
(-)
47
(+2)
0.231
(↓0.001)
2.740
(↓0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
34231 0.596
(↑0.007)
-
(-)
85235
(+4)
174
(-)
34
(+1)
35
(+1)
0.266
(↑0.001)
2.690
(↑0.05)
2
(-)
楽天
33231 0.589
(↑0.007)
0.5
(-)
86190
(+4)
167
(+1)
33
(-)
45
(+1)
0.235
(↑0.002)
2.820
(↑0.03)
3
(-)
ORIX
30310 0.492
(↓0.008)
6
(↓1)
82170
(+1)
189
(+2)
23
(-)
32
(-)
0.229
(↓0.001)
2.860
(↑0.01)
4
(-)
西武
28311 0.475
(↓0.008)
7
(↓1)
83187
(+3)
182
(+4)
42
(+2)
25
(+1)
0.224
(-)
2.540
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
27321 0.458
(↑0.01)
8
(-)
83194
(+2)
208
(-)
37
(+1)
57
(-)
0.219
(-)
2.880
(↑0.05)
6
(-)
日本ハム
23370 0.383
(↓0.007)
12.5
(↓1)
83203
(+2)
234
(+4)
49
(-)
44
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.740
(-)