1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 13 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 7 | 1 | 2 |
勝利投手:赤星 優志(3勝3敗0S) (セーブ:大勢(1勝1敗21S)) 敗戦投手:隅田 知一郎(1勝7敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は3回表、坂本の適時打で1点を先制する。直後に同点とされるも、5回に岡本和とウィーラーの適時打で2点を勝ち越すと、7回には立岡の適時打でリードを広げた。投げては、先発・赤星が5回1失点で今季3勝目。敗れた西武は、打線が終盤に1点差まで迫るも及ばなかった。
◆右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷による離脱から40日ぶりに1軍復帰した巨人坂本勇人内野手(33)が、いきなりスタメンに名を連ねた。「5番・遊撃」で出場する。坂本は4月30日、阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、翌5月1日に出場選手登録を抹消された。ファームでの治療、リハビリを経て5月25日の3軍戦で実戦復帰。今月7日のイースタン・リーグ、ロッテ戦で守備でも実戦復帰を果たした。8日の同戦では長打を含む3打数2安打で、走塁でも一塁からスライディングで本塁に生還するなど、順調な回復を見せていた。
◆右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷による離脱から40日ぶりに1軍復帰した巨人坂本勇人内野手(33)が「5番・遊撃」でスタメン出場し、第1打席でいきなり右前打を放ち、出塁した。カウント1-2から西武先発隅田が投じた外角への148キロ直球を、右前へ流し打ち。その球以前の4球は全て変化球だったが、直球にうまくタイミングを合わせた。場内からは大きな拍手が起きた。坂本は4月30日、阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、翌5月1日に出場選手登録を抹消された。ファームでの治療、リハビリを経て5月25日の3軍戦で実戦復帰。今月7日のイースタン・リーグ、ロッテ戦で守備でも実戦復帰を果たした。8日の同戦では長打を含む3打数2安打で、走塁でも一塁からスライディングで本塁に生還するなど、順調な回復を見せていた。
◆右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷による離脱から40日ぶりに1軍復帰した巨人坂本勇人内野手(33)が「5番・遊撃」でスタメン出場し、第2打席で先制適時打を放った。3回2死一、二塁。カウント2-1から西武先発隅田が投じた外角低めへの119キロチェンジアップを左前へ。実に42日ぶりの適時打となった。第1打席でもいきなり打った。2回先頭。カウント1-2から隅田の148キロ外角直球を、右前へ流し打ち。その球以前の4球は全て変化球だったが、直球にうまくタイミングを合わせた。場内からは大きな拍手が起きた。坂本は4月30日、阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、翌5月1日に出場選手登録を抹消された。ファームでの治療、リハビリを経て5月25日の3軍戦で実戦復帰。今月7日のイースタン・リーグ、ロッテ戦で守備でも実戦復帰を果たした。8日の同戦では長打を含む3打数2安打で、走塁でも一塁からスライディングで本塁に生還するなど、順調な回復を見せていた。
◆西武隅田知一郎投手(22)は、また白星が遠かった。4回1/3を9安打3四球3失点。3月26日に初登板、初勝利を飾ってから、2カ月以上も恵まれていない2勝目はならなかった。この日は「魔の5回」だった。1-1と同点の5回につかまった。先頭吉川に右前打を許し、ワイルドピッチで得点圏に進まれた。そこから粘れなかった。さらに岡本、坂本、ウィーラーと一気にヒットを続けられた。4連打で2点を奪われた。勢いを止められず、マウンドを2番手の森脇に譲った。悔しそうにベンチで、あふれ出る汗を拭った。黒星が先行する中でも、好投は続けていた。これまで最も多い失点は4。ただ、試合前まで援護点はわずか1.65。援護が少ない中でも「チームメートなので支え合うのが当たり前」。そう弱音をはかず、腕を振っていた。潮目を変えるべく、意識したことがあった。魔の「4回」。試合前までの22失点のうち、12失点が4回に集中していた。「ポイントにしたい」と気を配って投げた。この日は1死から山瀬にプロ初安打を左前打に浴びるも、丸、ウォーカーを内野ゴロに仕留め、鬼門をしのいだ。しかし、落とし穴は次だった。今度は5回が試練となった。
◆西武森友哉捕手(26)が投球が右手に当たるアクシデントで途中交代した。念のため病院へ向かった。7回表2死二塁。マスクを被っていた森は、本田のワンバウンドしたチェンジアップを止めにいった。ベース手前で弾んだ球は、ミットではなく、右手のひらに直撃。森は痛そうに顔をゆがめ、膝をついた。そのまま治療のため、ベンチに下がった。復帰できず、柘植に交代した。森は右手人さし指の骨折から交流戦で復帰したばかり。
◆西武呉念庭内野手(29)が3号ソロを放った。3点を追う8回無死。巨人今村の146キロ直球を捉えた。高く舞い上がった打球はバックスクリーン右に飛び込んだ。「まずは1点ずつ、最後まで諦めずに戦います」とコメントした。
◆パ・リーグ4位の西武が、セ・リーグ2位の巨人と対戦。先発は西武が隅田知一郎。先発予定だった巨人菅野智之投手(32)が発熱のため、特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消された。代替指名選手として赤星優志投手(22)が先発する。
◆巨人立岡宗一郎外野手(32)が9日の西武3回戦(ベルナールドーム)で負傷交代した。9回1死、西武外崎の右中間への飛球を処理しようと、中堅手の丸と交錯した。左膝を痛め、グランドに倒れたまま立ち上がれずに担架で運ばれた。「8番右翼」でスタメン出場し、7回2死一、三塁では中前適時打を放ち、貴重な追加点をもたらした。球団によると10日に病院で診察を受ける。
◆巨人3年目の山瀬慎之助捕手がプロ初スタメンマスクをかぶり、5回まで出場した。守っては赤星を2安打1失点の好リード。「最初はめちゃくちゃ緊張しました」と初々しさ全開で振り返った。3回無死一塁で捕逸を絡み一時同点を許すも、4回1死から左前打をマーク。「自分自身、ミスがあって悔しいですが、初スタメンの日にチームが勝利して、初安打も打てたのでめちゃくちゃうれしいです」と喜んだ。
◆キャプテンの復活祭だ。巨人坂本勇人内野手(33)が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で美しすぎる復帰を遂げた。右膝の故障から40日ぶりに1軍に合流。「5番遊撃」でスタメン出場し、先制適時打を含む3安打猛打賞の大活躍でチームの連敗を3で止めた。前夜、準完全リレーを食らい沈黙した打線は2ケタ13安打で息を吹き返した。山賊に打ち勝ち、キャプテンの快気を祝った。キャプテンここにあり。坂本は1軍復帰を自らのバットで祝い、湿りきっていたチーム打撃もよみがえらせた。ブランクなど、どこ吹く風。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷による離脱から40日ぶりの1軍打席も、1打席目から3連続安打で悠々と猛打賞を記録した。第1打席から快音を響かせる。2回先頭、カウント1-2から西武先発隅田の148キロ外角直球を右前へ流し打ちし、チーム初安打。前日、西武に1安打のみの打者27人で敗戦する"準完全試合"を喫していた打線に刺激を与えた。3回の第2打席では先制適時打を放つ。2死一、二塁。カウント2-1から隅田が投じた外角低めへの119キロチェンジアップを左前へ。42日ぶりの適時打に「1軍に戻ってきた復帰戦で先制タイムリーが打てて良かった」と喜んだ。5回無死一塁では中前打。4月19日の広島戦(東京ドーム)以来の猛打賞となった。これで通算174度目の猛打賞となり、歴代7位の立浪和義(中日)にあと1度と迫った。1回、守備に就くと帽子を取って一礼。方向は西武ファンが陣取る三塁側スタンドにも向けられた。敵地からも送られた大きな拍手に深々と、頭を下げた。一礼-。ファーム調整中でも同じような光景が何度も見られた。キャッチボール、ティー打撃、フリー打撃。あらゆる練習の最後に担当したコーチ、スタッフに頭を下げた。ノックを受けた後にはトンボを手に取った。守備練習で荒れた土のグラウンドを自ら整地した。40日間という長期離脱。巨人の主将といえど不安があった。「上でちゃんと守れるかどうか。やはり1度(試合から)離れると体のキレだったりと、不安はあります」。解消するにはファームで「やれることをやるしかなかった」。主将が戻り3連敗でストップ。「チームの結束がさらに固くなったか」と問われ「たまたま勝ったからそう見えるんですよ」と照れながら、久々の勝利をかみしめた。【三須一紀】
◆急きょ先発した巨人赤星優志投手が4月17日以来の3勝目を挙げた。新型コロナウイルス感染拡大防止の「特例2022」の対象選手として出場選手登録を抹消された菅野智之投手の代替指名選手として登録された。当初はイースタン・リーグのロッテ戦に先発予定だったが、有事で1軍からの緊急招集に応えた。代役での大仕事に「初回から思い切って、勝負していこうと思っていたので、何とか5回1失点にまとめられたのは良かったと思います」と胸をなで下ろした。▼巨人は菅野に代わって先発したルーキー赤星が勝利投手。予告先発の代役で勝利は20年畠(巨人)以来14人、15度目で、巨人では前記畠に次ぎ2人目。代役先発が新人だったケースは、03年長田(西武=西口から変更)以来2度目。長田は5回3失点で勝利投手の権利を得ていたが、後続が打たれて勝ち負け付かず。代役先発で勝った新人は、今回の赤星が初めてだ。
◆急きょ先発した巨人のドラフト3位ルーキー、赤星優志投手(22)が4月17日以来の3勝目を挙げた。新型コロナウイルス感染拡大防止の「特例2022」の対象選手として登録抹消された菅野の代替指名選手として登録された。早朝6時起床で、午後1時開始のイースタン・リーグのロッテ戦先発に備えて試合前練習を終え、シャワー後に1軍に緊急招集が伝えられた。代役登板を5回93球で2安打1失点にまとめ「原監督からも『思い切っていけ』と言っていただけて、思い切って投げることができました」。長い1日を終え「やばいです。めっちゃ眠いです」と疲労感は隠せなかった。▼巨人は菅野に代わって先発したルーキー赤星が勝利投手。予告先発の代役で勝利は20年畠(巨人)以来14人、15度目で、巨人では前記畠に次ぎ2人目。代役先発が新人だったケースは、03年長田(西武=西口から変更)以来2度目。長田は5回3失点で勝利投手の権利を得ていたが、後続が打たれて勝ち負け付かず。代役先発で勝った新人は、今回の赤星が初めてだ。
◆キャプテンの復活祭だ。巨人坂本勇人内野手(33)が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で美しすぎる復帰を遂げた。右膝の故障から40日ぶりに1軍に合流。「5番遊撃」でスタメン出場し、先制適時打を含む3安打猛打賞の大活躍でチームの連敗を3で止めた。前夜、準完全リレーを食らい沈黙した打線は2ケタ13安打で息を吹き返した。山賊に打ち勝ち、キャプテンの快気を祝った。坂本が守備に就くと、敵地のファンからも拍手が起きた。帽子を取って深々と頭を下げる。球界を代表する選手の復帰は、ひいきのチーム関係なく歓迎された。ただの復帰ではない。完璧な結果で返り咲く。ブランクなど、どこ吹く風。「いつも通り入れた」という第1打席で早速、安打を打つと、第2打席は42日ぶりの適時打を放った。3回2死一、二塁。カウント2-1から西武隅田が投じた119キロチェンジアップを左前へ。外角低めへ沈む球を、ケガをした右膝で踏ん張りながらチームに先制点をもたらした。「復帰戦で何とか結果が出て良かった。ただそれだけです」。第3打席では通算174度目の猛打賞となる中前打。歴代7位の立浪和義(中日)にあと1度と迫り、ケガを乗り越えた体は充実に満ちていた。右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で40日間のファーム生活。14年連続100試合出場、通算2151安打の大打者でも、不安はつきまとった。「上でちゃんと守れるか、打てるかどうか。やはり1度試合から離れると体のキレだったりと、不安はあります」。解消するには「やれることをやるしかなかった」。冒頭の一礼。ファーム調整中でも同じような光景が何度も見られた。キャッチボール、ティー打撃、フリー打撃。あらゆる練習の最後に担当したコーチ、スタッフに頭を下げた。ノックを受けた後にはトンボを手にする。守備練習で荒れた土のグラウンドを自ら整地した。不安の中、一から野球と向き合った。主将が戻り3連敗でストップ。「チームの結束がさらに固くなったか」と問われ「たまたま勝ったから、そう見えるんですよ」と謙遜する。エース菅野が発熱で先発を回避したことにも触れ「智之のことも含め、本当に皆でカバーして、1年間戦うことが大事」。華麗なる復帰にも、主将の顔は引き締まったままだった。【三須一紀】
◆右膝内側側副靱帯(じんたい)の損傷で離脱していた巨人・坂本勇人内野手(33)が「5番・遊撃」で出場する。坂本は4月末の試合で負傷し、5月1日に出場選手登録を抹消されていた。ファームでの調整を経て40日ぶりの1軍復帰。33試合ぶりにスタメンに名を連ねた。
◆右膝の故障から復帰した巨人・坂本勇人内野手(33)が三回に先制の適時打をマークした。三回2死一、二塁で西武のドラフト1位左腕、隅田の低めのチェンジアップを左前へはじき返した。第1打席の右前打に続き、復帰から2打席連続安打で復活をアピールした。主将は4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備中に右膝を負傷し、「内側側副靭帯損傷」と診断された。リハビリを経てこの日、40日ぶりに出場選手登録され、「5番・遊撃」で33試合ぶりに先発した。
◆右膝の故障から復帰した巨人・坂本勇人内野手(33)が、いきなり猛打賞を飾った。西武のドラフト1位左腕、隅田を相手に、二回の第1打席で右前打、三回に左前適時打、五回に中前打で3打席連続安打をマーク。この時点で打率・303に乗せた。開幕直前に左内腹斜筋筋損傷を痛め、開幕3戦目での復帰となった中日戦(東京ドーム)でも4打数4安打を飾っていた主将が、またも復帰戦で完全復活をアピールした形だ。坂本は4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備中に右膝を負傷し、「内側側副靭帯損傷」と診断された。リハビリを経てこの日、40日ぶりに出場選手登録され、「5番・遊撃」で33試合ぶりに先発した。
◆2勝目は遠かった。先発した西武のドラフト1位・隅田知一郎投手(22)=西日本工大=は五回途中9安打3失点で降板した。「(相手打線は)3番(吉川)、4番(岡本和)、5番(坂本)といい打者が続いたので、つながらないように意識したが、やはり決めにいった球を打たれてしまった」 一、二回は無失点で切り抜けたが、三回にそのクリーンアップに捕まった。2死から吉川に四球、岡本和に左前打を浴び一、二塁のピンチを迎えると、この日復帰した5番・坂本にチェンジアップを左前に運ばれ先制を許した。同点の五回にもウィーラーに左前適時打を浴び勝ち越しを許すなどさらに2点を失い、89球でマウンドを降りた。
◆西武・森友哉捕手(26)が七回の守備の際に右手を負傷し、途中交代した。「3番・捕手」で先発していた森は七回、本田のワンバウンドの送球を止めに行った際に右手にボールが直撃。一旦ベンチに下がり、そのまま交代した。球団によると、病院で検査を受けるという。
◆巨人・立岡宗一郎外野手(32)が負傷交代した。九回1死からの守備で、外崎が放った飛球を追いかけ、中堅手の丸と交錯。立岡は左足をおさえたまま立ち上がることができず、担架で運ばれた。
◆巨人が連敗を3で止めた。1―1の五回に岡本和とウィーラーの適時打で2点を勝ち越し、七回に立岡の適時打で加点。赤星が5回1失点で3勝目を挙げ、大勢が21セーブ目。西武は隅田が五回途中3失点でプロ初登板勝利後7連敗。
◆西武の新人左腕、隅田は4回?を投げ9安打を浴び3失点で、3月26日の初登板勝利後に7連敗を喫した。「決めにいった球を打たれた。踏ん張ることができたら、違った結果になっていた」と悔しさをにじませた。課題の中盤にまたつかまった。1―1の五回に先頭打者の吉川から4連打を浴びて2点を勝ち越され、肩を落として降板。ドラフト1位で入団して苦しみ「パ・リーグ相手にはしっかり抑えていけるように、練習に取り組んでいく」と交流戦後の巻き返しを期した。
◆巨人の3年目捕手の山瀬がプロ初先発し、プロ初安打を放った。四回1死で隅田の甘く入った速球を、歯を食いしばりながら振り抜いて左前へ運んだ。守備でも立ち上がりに不安定だった新人の赤星を好リードして勝利に貢献。「初先発の日にチームが勝利して、初安打も打てたのでめちゃくちゃうれしい。(記念の)ボールは両親に渡したい」とはにかんだ。石川・星稜高では奥川(ヤクルト)とのバッテリーで3年夏の甲子園大会で準優勝。並外れた強肩を誇り、将来の正捕手候補と期待される。経験豊富な小林や大城ら先輩捕手の壁は高いが、原監督は「いい風を吹かせたと思う。立派だった」とたたえた。
◆この瞬間をファンも、チームも待っていた。右膝内側側副靱帯(じんたい)の損傷で離脱していた巨人・坂本勇人内野手(33)が40日ぶりに復帰し、さっそく結果を残した。「5番・遊撃」で出場。場内アナウンスで名前がコールされると、球場に駆け付けたG党は拍手で迎えた。復帰後初打席となった二回、左腕の隅田からいきなり右前打を放った。三回2死一、二塁ではチェンジアップを捉え、左前ヘ先制の適時打。「2死からつないでくれたチャンスだったので、なんとかランナーをかえしたいと思っていた。1軍復帰戦で先制のタイムリーが打てて良かった」と胸を張った。4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷。5月1日に出場選手登録を抹消された。ウオーキングからスタートした約1カ月間に及ぶリハビリ期間と2軍戦出場を経て、「下(ファーム)でゆっくりしている場合じゃないので、1試合でも早く上がれるようにやりたいと思います」と、33試合ぶりにスタメンに名を連ねた。五回に岡本和の適時打で1点を勝ち越した後、なお無死一塁でも好機を広げる中前打を放ち、追加点につなげた。七回の第4打席は投ゴロに倒れたが、復帰初戦で猛打賞をマーク。いるだけでチームの雰囲気を変える主将に導かれ、前日は1安打と沈黙した打線がつながった。(樋口航)
◆プロ2勝目が遠い。西武のドラフト1位・隅田知一郎投手(22)=西日本工大=は、五回途中9安打3失点で降板。左腕は首を振りながらベンチへ退いた。「(巨人は)長打が出やすい重量打線なので、長打をつなげさせないことを意識したい」と警戒して臨んだマウンドだったが、三回に捕まった。2死から吉川に四球を与え、岡本和に左前打を浴びて一、二塁のピンチを招くと、5番・坂本にチェンジアップを左前に運ばれ先制を許した。同点で迎えた五回は、無死二塁から岡本和に勝ち越し適時打を浴びた。さらに無死一、二塁からウイーラーの適時打に3点目を奪われ、無念の降板となった。プロデビュー戦となった3月26日のオリックス戦(ベルーナ)で7回無失点と好投し、プロ初勝利を挙げたが、その後は白星に見放されている。それでも先発ローテーションの一角を担い、前回まで10試合に先発。防御率2・95と、まずまずの投球を続けてきた。しかし、これで7連敗...。新人左腕の2勝目を誰よりも望んでいる辻監督に、この日も勝利を届けることはできなかった。(石井孝尚)
◆先発した西武のドラフト1位・隅田知一郎投手(22)=西日本工大=は五回途中9安打3失点で7敗目(1勝)を喫した。七回には森友哉捕手(26)が本田 圭佑投手(29)の投球を右手に受けて、負傷し途中交代するなど、チーム内に嫌な空気が流れた。試合後の西武・辻発彦監督(63)の主な一問一答は以下の通り。ーー隅田は苦しい投球「ブルペンは真っすぐが非常にいいというのは聞いていた。真っすぐがよかったら真っすぐで押し切らないとね。同じような変化球が多かった気がする。それでさあ変化球打たれたから、今度真っすぐといったら出力が上がらない」ーー隅田の次回登板は「ちょっと考えようかなとは思ったりするけど、(交流戦が終わって)日にちもあくのでね。次もそういう形なら考えないといけないかもしれない」ーー森が守備の際に負傷し途中交代した。骨折とかの可能性は低い「ここ(右の手のひら)に当たったんだったら、骨折はしないだろうと思うんだけど」ーー右手は1回骨折している。「あいつよく右手やるからね。力が入らないと、明日は無理かもしれない」
◆巨人の赤星がチームの窮地を救った。菅野が発熱で先発を回避し、デーゲームの2軍戦の先発に向け、既に練習を終えていたルーキーが急きょ代役に指名された。慌ただしい登板で、毎回走者を許したが、5回1失点(自責点0)と粘って4月17日以来となる3勝目を手にした。「逆に緊張しなかった。原監督からも『思い切っていけ』と言っていただいた。全力で投げるだけだった」と強心臓ぶりを発揮。隅田との新人対決を制した。
◆主将が戻って、目指すは逆転V!! 巨人は9日、西武最終戦(ベルーナ)に4―3で競り勝ち、連敗を3で止めた。右膝の内側側副靭帯(じんたい)損傷で離脱していた坂本勇人内野手(33)が「5番・遊撃」として40日、33試合ぶりに1軍戦に復帰。先制打を含む3安打を放ち、5試合ぶりの2桁となる13安打をマークした打線を引っ張った。) 絶対的な存在感は、少しも薄れていない。復帰後初打席から3打席連続でHランプを灯した主将に、敵地の西武ファンすら感嘆のため息だ。「なんとか結果が出てよかった。それだけです。本当に」西武のドラ1左腕、隅田から二回に右前打、三回に左前に先制打、五回は中前打と全方向に安打を放ち、通算174度目の猛打賞。守備も軽快にこなし、走塁では三塁へのヘッドスライディングも出た。「(復帰して)ちゃんと守れるかな、打てるかなと思いながら。毎日、テレビで試合を見ながら長くは感じました」4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備中に右膝を負傷。14年連続で100試合以上に出場してきた〝鉄人〟にとって、1カ月以上に及ぶ離脱は初めて。川崎市のジャイアンツ球場で、黙々とリハビリに取り組んだ。 最初は動作が限られ、「歩行」から始まった。室内施設にある砂場を歩く予定だったが、主将は自ら提案し、トレーナーを連れて敷地外にあるハイキングコースなど一般道を散歩した。「すれ違った人が『頑張ってくださ~い』って声かけてくれて、楽しかった」。最前線で戦い続けてきた主将にとって、つかの間の息抜きになった。その帰り道。坂本は球場と京王よみうりランド駅を結ぶ坂道「Vロード」を登った。路面には完成年の2009年に所属していた全選手と首脳陣の手形名鑑が並ぶ。「懐かしいな」。手形が刻まれた103人のうち、現役でプレーしているのは当時20歳だった坂本ただ一人。時の移ろいを感じつつ、若きチームを率いる使命を再認識。復帰への力にした。「存在感をしっかりと見せてくれて、いいスタートを切ってくれた」と、坂本を今季初めて5番に起用した原監督もご機嫌だ。首位・ヤクルトとは5ゲーム差のままだが、シーズンはまだ前半。帰ってきた主将とともに、2年ぶりのリーグVへと続く道を進む。(谷川直之)★お菓子を〝大人買い〟 坂本はリハビリ初日となった5月2日、面倒を見てくれるトレーナー、ファームを担当する裏方へ、コアラのマーチやハッピーターンなどのお菓子を〝大人買い〟してジャイアンツ球場に持ち込んだ。大黒柱の合流を前に緊張気味だったファームのスタッフたちも、あいさつ代わりの差し入れで笑顔に。主将8年目で〝気遣い力〟にも磨きがかかっている。
◆巨人・赤星にとって、緊急登板という形が良かったのではないか。先発で2試合KOされ、2軍で状態を戻していたところ。1軍復帰登板をドキドキして待つより、菅野のアクシデントにより、ある意味〝予告なし〟でマウンドに上がったことで、開き直れたと思う。ただ、それにしては投球内容がもったいない。毎回の5四球。制球が良い分、1球目から厳しいコースを狙いすぎて、自分を苦しめている。最初はアバウトに入り、そこからコースを広げていくなど、大胆と慎重の使い分けができるといい。なぜなら先発は、多少の失投、失点は許されるポジション。窮屈に考える必要はない。山川、愛斗、外崎の右打者を詰まらさせたツーシームがあれば、3球目までに打ち取れるケースが増えるはず。もちろん、赤星が先発陣の苦境を救ったことに違いはない。そしてもう一人、3連敗中のチーム全体を勇気づけたのが、いうまでもなく坂本。得意の内角打ちを見たかった気もするが、外角直球と変化球を右→左→中へと打ち分けた。頼もしい限りだ。坂本がいるだけで、相手バッテリーにかかるプレッシャーは増大する。しかも、4番・岡本和の後に坂本。この打順は、怖い。(本紙専属評論家)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
11 | 4 | 0 | 0.733 (↑0.019) | - (-) |
3 | 65 (+2) | 46 (+1) | 19 (-) | 12 (+1) |
0.266 (↓0.002) | 2.650 (↑0.11) |
2 (-) |
阪神 |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↓0.043) | 2 (↓1) |
3 | 44 (-) | 34 (+4) | 8 (-) | 18 (+2) |
0.253 (↓0.006) | 2.180 (↓0.15) |
2 (1↑) |
ソフトバンク |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↑0.029) | 2 (-) |
3 | 63 (+4) | 32 (-) | 10 (+1) | 13 (+1) |
0.273 (↑0.002) | 2.150 (↑0.16) |
4 (1↓) |
ORIX |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↓0.038) | 3 (↓1) |
3 | 49 (+1) | 39 (+2) | 6 (-) | 5 (-) |
0.269 (↓0.003) | 2.590 (↑0.04) |
4 (1↑) |
DeNA |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 3 (-) |
3 | 52 (+4) | 48 (+2) | 12 (+1) | 6 (-) |
0.265 (↑0.008) | 2.660 (↑0.05) |
4 (1↑) |
ロッテ |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 3 (-) |
3 | 58 (+2) | 52 (-) | 16 (+1) | 11 (-) |
0.232 (↓0.001) | 3.180 (↑0.24) |
7 (2↓) |
中日 |
7 | 8 | 0 | 0.467 (↓0.033) | 4 (↓1) |
3 | 44 (-) | 55 (+2) | 7 (-) | 5 (-) |
0.242 (↓0.005) | 3.500 (↑0.09) |
7 (2↑) |
楽天 |
7 | 8 | 0 | 0.467 (↑0.038) | 4 (-) |
3 | 32 (+4) | 49 (+1) | 5 (-) | 8 (+1) |
0.222 (↑0.009) | 3.300 (↑0.17) |
7 (2↓) |
西武 |
7 | 8 | 0 | 0.467 (↓0.033) | 4 (↓1) |
3 | 53 (+3) | 48 (+4) | 14 (+2) | 8 (+1) |
0.228 (-) | 2.720 (↓0.09) |
7 (2↑) |
巨人 |
7 | 8 | 0 | 0.467 (↑0.038) | 4 (-) |
3 | 54 (+4) | 60 (+3) | 16 (-) | 16 (-) |
0.230 (↑0.009) | 3.640 (↑0.12) |
11 (-) |
日本ハム |
5 | 10 | 0 | 0.333 (↓0.024) | 6 (↓1) |
3 | 55 (+2) | 65 (+4) | 11 (-) | 10 (+1) |
0.254 (↓0.003) | 4.170 (↑0.01) |
12 (-) |
広島 |
4 | 11 | 0 | 0.267 (↓0.019) | 7 (↓1) |
3 | 26 (+1) | 67 (+4) | 0 (-) | 2 (-) |
0.216 (↑0.005) | 4.180 (↓0.02) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
37 | 21 | 1 | 0.638 (↑0.006) | - (-) |
84 | 231 (+2) | 190 (+1) | 59 (-) | 38 (+1) |
0.240 (-) | 2.790 (↑0.03) |
2 (-) |
巨人 |
35 | 29 | 0 | 0.547 (↑0.007) | 5 (-) |
79 | 243 (+4) | 254 (+3) | 66 (-) | 33 (-) |
0.242 (↑0.002) | 3.450 (↑0.02) |
3 (-) |
広島 |
29 | 30 | 2 | 0.492 (↓0.008) | 8.5 (↓1) |
82 | 228 (+1) | 211 (+4) | 24 (-) | 10 (-) |
0.250 (-) | 3.230 (↓0.02) |
4 (-) |
中日 |
27 | 32 | 0 | 0.458 (↓0.008) | 10.5 (↓1) |
84 | 187 (-) | 222 (+2) | 35 (-) | 20 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.640 (↑0.02) |
5 (-) |
DeNA |
25 | 30 | 0 | 0.455 (↑0.011) | 10.5 (-) |
88 | 191 (+4) | 235 (+2) | 40 (+1) | 20 (-) |
0.252 (↑0.002) | 3.830 (↑0.03) |
6 (-) |
阪神 |
26 | 35 | 1 | 0.426 (↓0.007) | 12.5 (↓1) |
81 | 188 (-) | 181 (+4) | 43 (-) | 47 (+2) |
0.231 (↓0.001) | 2.740 (↓0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
34 | 23 | 1 | 0.596 (↑0.007) | - (-) |
85 | 235 (+4) | 174 (-) | 34 (+1) | 35 (+1) |
0.266 (↑0.001) | 2.690 (↑0.05) |
2 (-) |
楽天 |
33 | 23 | 1 | 0.589 (↑0.007) | 0.5 (-) |
86 | 190 (+4) | 167 (+1) | 33 (-) | 45 (+1) |
0.235 (↑0.002) | 2.820 (↑0.03) |
3 (-) |
ORIX |
30 | 31 | 0 | 0.492 (↓0.008) | 6 (↓1) |
82 | 170 (+1) | 189 (+2) | 23 (-) | 32 (-) |
0.229 (↓0.001) | 2.860 (↑0.01) |
4 (-) |
西武 |
28 | 31 | 1 | 0.475 (↓0.008) | 7 (↓1) |
83 | 187 (+3) | 182 (+4) | 42 (+2) | 25 (+1) |
0.224 (-) | 2.540 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
27 | 32 | 1 | 0.458 (↑0.01) | 8 (-) |
83 | 194 (+2) | 208 (-) | 37 (+1) | 57 (-) |
0.219 (-) | 2.880 (↑0.05) |
6 (-) |
日本ハム |
23 | 37 | 0 | 0.383 (↓0.007) | 12.5 (↓1) |
83 | 203 (+2) | 234 (+4) | 49 (-) | 44 (+1) |
0.238 (↓0.001) | 3.740 (-) |
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