ソフトバンク(☆1対0★)阪神 =交流戦2回戦(2022.06.08)・福岡PayPayドーム=
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阪神
0000000000700
ソフトバンク
00010000X1600
勝利投手:東浜 巨(6勝1敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝1敗9S))
敗戦投手:西 純矢(3勝2敗0S)
  DAZN
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DAZN

◆ソフトバンクが投手戦を制した。ソフトバンクは両軍無得点で迎えた4回裏、無死満塁から明石の内野ゴロの間に先制点を挙げる。投げては、先発・東浜が6回無失点の好投。その後は継投で1点を守り抜き、東浜は今季6勝目を挙げた。敗れた阪神は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆阪神西純矢が今季4勝目を目指し、8日ソフトバンク戦に先発する。プロ初のペイペイドームでの登板。狭い球場で1発が出やすいだけに「あの打線にラッキーゾーンがあったら、せこいなと思っちゃいます」と笑顔。ここまで5試合で6被弾と「1発病」に苦しんでいるが「しっかり低めにさえ投げれば、大きい当たりの確率は減ってくると思う」と引き締めた。

◆今季のソフトバンク東浜巨投手(31)はペイペイドームで3戦3勝。5月11日西武戦でノーヒットノーランを達成し、同球場は14イニング連続無失点中。通算でも24勝7敗の勝率7割7分4厘と、本拠地を得意にしている。

◆高卒2年目の阪神高寺望夢内野手(19)が1軍初昇格した。8日、1軍に合流し、出場選手登録された。上田西から20年ドラフト7位で入団。今季は初の1軍キャンプのメンバー入りし、みっちり鍛えられながら完走した。開幕は2軍スタートとなったが、ここまでのウエスタン・リーグの成績は45試合で打率2割8分1厘。昇格直前の7日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)では、猛打賞と打撃の好調ぶりを発揮していた。ペイペイドームに到着した高寺はアップ前にナインにあいさつし、笑顔で迎えられた。

◆1軍にプロ初昇格したばかりの高卒2年目の阪神高寺望夢内野手(19)が、「8番二塁」でスタメンに名を連ねた。この日1軍に合流。上田西から20年ドラフト7位で入団。今季は初の1軍キャンプのメンバー入りし、みっちり鍛えられながら完走した。開幕は2軍スタートとなったが、ここまでのウエスタン・リーグの成績は45試合で打率2割8分1厘。昇格直前の7日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)では、猛打賞と打撃の好調ぶりを発揮していた。ペイペイドームに到着した高寺はアップ前にナインにあいさつし、笑顔で迎えられた。高寺は球団を通じ「特に気負うことなく、平常心でいつも通りのプレーを心がけたいと思います。チームに貢献できるように、今できることを精いっぱい頑張ります」とコメントした。

◆1軍初昇格し、即スタメン出場した阪神高寺望夢内野手(19)の初打席は二ゴロとなった。「8番・二塁」でスタメン。3回の先頭で打席がまわり、対戦した相手は5月にノーヒットノーランを達成したソフトバンク東浜巨投手(31)。初球のシンカーを積極的に振り抜いたが、二ゴロに仕留められた。高卒2年目の高寺は今季の春季キャンプでメンバー入りに抜てきされるなど、若手の有望枠として期待されている。

◆ソフトバンクは先発の東浜巨投手(31)が6回無失点の好投で6勝目。チームの連敗を「3」で止めた。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-僅差での勝利藤本監督 もうドキドキでしたね。なかなか西(純矢)君をとらえることができなかったんですけど、ここ最近打線のつながりがあまりないので。1点1点取っていこうという中で、なかなかうまくいかなかった前半戦でした。-三森を1番に戻した藤本監督 そこもうまくはまらなかった。バント失敗とかエンドラン失敗とか。そういうところが今日の反省点かなと思います。-東浜は6回無失点藤本監督 安心して今年は見れている。阪神は左バッターが多くてシンカーを多投していたので6回で代えさせてもらった。あとはうちの勝ちパターンでいこうと。-藤井、又吉、モイネロが0封リレー藤本監督 いい球を投げているけど、阪神打線も勢いがあるのでチャンスを作ってくる。そこをしのいでくれたのはさすがだなと思います。-モイネロは9セーブ目藤本監督 少し間隔が空いたので心配したんですけど、いい球がいっていたのでまた明日も大丈夫だと思います。-連敗は3でストップ藤本監督 あと4試合しかないので、4試合全て勝つつもりで戦っていきたいと思います。-ドキドキと話していたが藤本監督 もうハラハラやね。なかなか7、8、9はうちの勝ちパターンやけど阪神打線は勢いがある。特に1、2、3番が塁に出たら4、5番が引っ掛かってくる。本当に今日はそこを気を付けようとやっていたんですけど、今日は1、2、3番は抑えたのかな。前半なんとか1点取ろうとランエンドヒットとか仕掛けていたけどなかなかはまらなかったので、そこはこちらのミス。選手は一生懸命やってますのでね。-東浜の無失点は大きい藤本監督 今日の一番の勝因だと思います。粘り強く投げてくれた。-打線はもう少し点が欲しい。試合に出ながら復調を待つ藤本監督 それは人によりますよね。クリーンアップを打ってる核となるバッター、そこに代わりを当てはめる選手がいるかと言われるとそれはなかなかいない。そこはもうグラシアルにしても柳田にしても状態悪くても試合に出ながら状態を上げてもらうのが理想だと思います。今日(中村)晃を7番にしたのは、つながらなかったけどできるだけ何かをしようということで。明日また代わるかも分からない。-来週は4日間試合がない。交流戦明けのローテーションは藤本監督 うん考えてますよ。もう(東浜は)交流戦投げる予定はない。交流戦終わった後の楽天戦のローテーションはもう決まってます。それは、教えません。-ガルビスの状態をどう見ている藤本監督 元々ホームランバッターじゃないし、バッティングの内容的にはタイミングがあってきていると思う。ただ、明日は(先発が)レイなので外国人1人をベンチから外さないといけない。そこは考えます。

◆阪神が今季14度目の完封負けで7連勝を逃した。6月は7試合目で初黒星。0-1の完封負けは早くも今季7度目となった。交流戦1位で並んでいたヤクルトがオリックスに勝利したため、4試合を残して1ゲーム差の2位に転落した。この日1軍初昇格したばかりの高寺望夢内野手(19)を「8番二塁」で先発出場させた一戦。打線がソフトバンク東浜にゲームを作られた。1回1死二塁から3番近本光司外野手(27)、4番佐藤輝明内野手(23)が凡退して無得点。4回2死一、二塁では6番糸原健斗内野手(29)が右前打を放ったが、二塁走者の近本が右翼手中村の好返球に本塁生還を阻まれた。1点を追う7回は2番手藤井を2死一、二塁と攻め立てたが、代打高山俊外野手(29)が空振り三振。再び1点を追う8回は3番手又吉から2安打1四球で1死満塁とした後、絶好調の5番大山悠輔内野手(27)、6番糸原が2者連続空振り三振に倒れた。高卒2年目の高寺は2打数無安打1四球。試合前時点で6月の6試合で打率5割5分、5本塁打、12打点だった5番大山悠輔内野手(27)も3打数無安打1四球と沈黙した。先発の西純矢投手(20)は7回5安打1失点と好投しながら2敗目(3勝)。4回無死満塁で二ゴロ併殺崩れの間に喫した1失点が、重くのしかかった。

◆阪神が今季14度目の0封負けで連勝は6でストップした。先発の西純矢投手(20)は4回に無死満塁から二ゴロの間に失った1点だけで7回まで投げきったが、打線が援護できなかった。ヤクルトが勝ったため交流戦首位から2位へ後退した。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。-先発の西純は最少失点で「ちょっと点を取られたところは四球とかは、あったりもしたけど。1点で切り抜けられたっていうのはナイスピッチングだったし。走者を出してから落ち着いて(坂本)誠志郎としっかりやろうとしていることを結果としてはやれたから1点でいけたのかなと。あの後も7回までしっかりいけたというのも含めて、ナイスピッチングだったと思います」-決して調子が良いわけではなさそうだった「まあベストというかね、何回かの中の一番いい投球というか調子ではなかったと思う」-その中でこの投球ができた「年間の中で、いつも絶好調ということはないんで、自分の基準を上げるというところを、これからしていかないと体も疲れてきたり、相手も慣れてきたり研究されたりする中で、どう抑えていくかがこれからプロで大事になる。そういうところの引き出しというか、そういう経験から学んでいってくれたらと思います」-4回1死満塁でマウンド手前にトレーナーやコーチも集まったところは?「全然、何もないけど。なんかコンディションが悪いとかあるのかなと思ったけど、何もなかったんで」-相手投手陣にいい投球をされた「あれだけいいコースに投げられたらそんな簡単じゃないけど、まあ、ねえ。なんとか点取ろうという形の中での攻撃だから。もちろん悠輔(大山)の(8回1死満塁の)場面もね、一番いいところで回ったんでね。これはもう、交流戦で悠輔は頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないからね。う~ん、もちろん点取りたかったし、勝ちたかったけど、そういうのも受け止めていかなあかん試合かなと思います」-この日昇格の高寺を即8番二塁でスタメン「いや、落ち着いてやっていたんじゃないの。自分が初出場の時はこんな落ち着いてプレーできたかなと思うけど。しっかり落ち着いて、高卒2年目とは思えない感じで初球から打ちにいったり、来たゴロもしっかりさばけたり。たいしたもんじゃないかなと思います」-終盤チャンス(7回2死二塁)の場面でもそのまま打席に行かせた「行かせたっていうか別にファームから調子がいいから使ってるんで。そんなところで代えるならスタメンから使ってないし」

◆阪神が今季14度目の完封負けで7連勝を逃した。6月は7試合目で初黒星。0-1の完封負けは早くも今季7度目となった。▼阪神の完封負けは今季14度目。年間32度に達する勢いだ。球団最多の63年24度どころか、プロ野球最多の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の31度を超えるペースだ。▼このうち0-1敗戦は7度目で、全完封負けのちょうど半数。交流戦に入ってからは5月26日楽天戦に次いで2度目。同一年の交流戦で0-1の負けが2度は、球団初となった。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、初対戦の阪神を相手に6回無失点の好投。リーグトップタイの6勝目を挙げた。チームの連敗も3で止めた右腕は「相手に点を与えなかった、というところはすごく良かったと思います。次の試合も自分らしい投球ができるように頑張ります」と、したたる汗を拭った。東浜らしい、粘りの投球だった。初回はいきなり1死二塁のピンチを背負ったが、3番近本を左飛。4番佐藤輝は空振り三振に斬った。4回は2死一、二塁から糸原に右前打を許したが、本塁突入を阻止した右翼中村晃の好返球にも助けられ、無失点でしのいだ。2番手以降も走者を背負いながら、無失点でつないで、打線が明石の内野ゴロで奪った1点を守り切った。藤本監督は「もう、ドキドキでしたね。ハラハラやね。(東浜が)粘り強く投げてくれた。それが一番の勝因だと思います」と右腕をたたえ、胸をなで下ろした。前日7日には、東浜を含めて今季3人目となる、DeNA今永がノーヒットノーランを達成。「びっくりしました。(DeNA)捕手の嶺井が(沖縄尚学、亜大の)後輩なので、すぐにLINEしました。ビジターの球場で、普段投げない相手にやるというのはすごい」と、興奮気味に話した。直接対決を残している、交流戦首位のヤクルトとは2差のままで踏みとどまった。藤本監督は「あと4試合しかないんで。4試合、全部勝つつもりでやっていきます」と、逆転Vへ力を込めた。【山本大地】○...「8回の男」又吉が、14ホールド目を挙げた。1-0の8回に3番手で登板。1死満塁のピンチを背負ったが、大山、糸原を連続空振り三振に仕留めた。最大の山場を乗り越え、9回は守護神モイネロが締めて9セーブ目。助っ人左腕は「非常に良かった。登板間隔が空いたけど非常にいい投球ができたね」と満足げだった。▽ソフトバンク藤井(2番手で登板し1回無失点。21試合連続無失点)「いつも通り自分が出来ることをやろうと思ってマウンドに上がりました。無失点に抑えることはできましたが、フォークの精度をもう少し上げていかないといけない。次の登板に向けて、しっかりと反省します」

◆ソフトバンクが無失点リレーで連敗を3で止めた。東浜は粘り強く6回まで投げ、リーグトップに並ぶ6勝目。4回無死満塁から明石の二ゴロで挙げた1点を守った。西純が好投した阪神は8回1死満塁を生かせず、連勝は6でストップ。

◆阪神の連勝は6で止まった。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で今季14度目の0封負け。西純矢投手(20)が7回を内野ゴロの間による1失点と好投。ただ打線の援護がなく、8回1死満塁では、大山悠輔内野手(27)、糸原健斗内野手(29)がともに空振り三振に倒れた。ヤクルトが勝ったため1日で交流戦首位から陥落し、リーグ戦は9日に再び自力優勝が消滅する可能性がある。西純の好投は最後まで報われなかった。パ首位のタカ打線を相手に7回まで1失点。ただ、打線は10残塁の拙攻で、今季7度目の「0-1」負け。零敗はもう14度目で5試合に1度は喫している計算だ。8回の絶好機が象徴的だった。1死から中野、近本が連打、佐藤輝は四球を選び、満塁。ここで西純の先発試合では4試合連続で1発を記録していた大山のバットはフルカウントから空を切り、糸原も空振り三振に倒れた。東浜から4投手による0封リレーを食らい、矢野監督は「あれだけいいコースに投げられたら(打つのは)そんな簡単じゃないけど、まあ、ねえ」と落胆。6月の6試合で打率5割5分、5本塁打、12打点だった大山も、3打数無安打、1四球と沈黙。「交流戦で悠輔は頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないから」とかばいつつ、「点を取りたかったし勝ちたかったけど、そういうのも受け止めていかなあかん試合かなと思います」と引き締めた。西純は4回の窮地を最少の傷口で乗り越えた。先頭から連打と死球で無死満塁。明石に二ゴロを打たせ1点は許したが、今宮をフォークで空振り三振、最後は中村晃を二ゴロに。「あそこで最少失点で抑えることができたというのは自信になるというか、7回まで投げられたというのは自信にしていいんじゃないかなと思います」。敗れてもその内容には胸を張った。本調子ではない中、試合をつくった若き右腕に矢野監督も「(4回を)1点で切り抜けられたのはナイスピッチング」と評価。「体も疲れてきたり、相手も慣れてきたり研究されたりする中で、どう抑えていくかがこれからプロで大事になる。経験から学んでいってくれたら」と今後に期待した。今季最長タイだった6連勝で止まり、交流戦は首位で並んでいたヤクルトに1ゲーム差をつけられて2位に後退した。【古財稜明】▼阪神の完封負けは今季14度目。年間32度に達する勢いだ。球団最多の63年24度どころか、プロ野球最多の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の31度を超えるペースだ。▼このうち0-1敗戦は7度目で、全完封負けのちょうど半数。交流戦に入ってからは5月26日楽天戦に次いで2度目。同一年の交流戦で0-1の負けが2度は、球団初となった。▼阪神は最短で9日に自力優勝が消滅する。条件は(1)ヤクルト○の場合、阪神●または△(2)ヤクルト△の場合、阪神●。○...藤浪は落ち着いたマウンドさばきが光った。1点ビハインドの8回に登板。9番甲斐を不運な内野安打で出したが、1番三森はフォークで三ゴロに。1死一塁では素早いけん制球で走者三森の逆を突き、リクエストでアウトをもぎ取った。最後は2番牧原大を147キロフォークで空振り三振に仕留めて「任された場面で仕事ができて良かったです」。最速は159キロ。中継ぎで1軍再昇格後、4試合で5イニング連続無失点と好調だ。

◆阪神近本光司外野手が痛恨の本塁タッチアウトを食らった。4回表2死一、二塁。二塁走者として糸原の右前打で生還を狙ったが、中村晃の好返球で本塁封殺に終わった。ただ、バットでは4回と8回に右前打で出塁。今季19度目の1試合複数安打を決め、安打数は広島西川を抜き、68でリーグトップに躍り出た。「打順どうこうより、まず自分のスイングをすることが大事」と語ってきた昨季最多安打男が量産モードに入ってきた。

◆阪神高寺望夢内野手(19)が1軍デビュー戦で堂々とした姿を見せた。高卒2年目で1軍に初昇格。「8番二塁」で即スタメン起用された。「特に気負うことなく、平常心でいつも通りのプレーを心がけたい」と自然体を強調していたが、3回の第1打席では、先発東浜の初球を積極果敢に振り抜いての二ゴロ。7回7回は藤井から四球を選び、好機を広げた。守備でも3回にガルビスの鋭いゴロを落ち着いてさばくなどハツラツプレー。2打数無安打で初ヒットはお預けになったが、存在感を見せた。上田西(長野)から20年ドラフト7位で入団。今春初めて1軍キャンプメンバーにも抜てきされた。2軍では出場45試合で打率2割8分1厘と好調で、1軍のお呼びがかかった。矢野監督も「初球から打ちにいったり、来たゴロもしっかりさばけた。大したもんじゃないかなと思います」とさらなる活躍を期待した。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】交流戦好調の阪神タイガース、得点チャンスに近本光司が本塁突入、ソフトバンク甲斐拓也のタッチをかわせたのか!?

◆阪神の連勝は6で止まった。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で今季14度目の0封負け。西純矢投手(20)が7回を内野ゴロの間による1失点と好投。ただ打線の援護がなく、8回1死満塁では、大山悠輔内野手(27)、糸原健斗内野手(29)がともに空振り三振に倒れた。ヤクルトが勝ったため1日で交流戦首位から陥落し、リーグ戦は9日に再び自力優勝が消滅する可能性がある。交流戦絶好調の大山に向かって、左翼を埋めた虎党のメガホン畑から大音量が響いた。0-1の8回1死満塁だった。カウント2-2。制球に苦しむ又吉のカットボールは逆球となり内角へ。何とか腕をたたんで食らいついたが、バットが空を切った。続く糸原も三振に倒れ、無得点。ベンチで必死に声援を送っていた先発西純がグッと唇をかんだ。好機を生かせず、7回を内野ゴロでの1失点で踏ん張った若き右腕を見殺しにする形に。矢野監督は感情を押し殺すように言った。「もちろん悠輔(大山)の場面もね、一番いいところで回ったんでね。交流戦で頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないからね。もちろん点を取りたかったし、勝ちたかったけど」。零敗は14度目で、うち0-1は半分の7度目。競り合いで負けた。ノーヒッター東浜には6回まで3安打無得点。矢野監督は「あれだけいいコースに投げられたら(打つのは)そんな簡単じゃないけど、まあ、ねえ」と嘆いた。4回2死一、二塁では糸原の右前打で二塁から近本が本塁へ突入したが、憤死。1点が遠かった。10試合連続安打中だった4番佐藤輝も3打数無安打で止まった。今季最長タイの連勝は6でストップした。交流戦首位で並んでいたヤクルトが勝ったため、1差の2位に後退した。だが、残り4試合で初優勝の可能性はまだある。9日のソフトバンク先発は助っ人右腕のレイ。6月のチーム打率3割5厘、33得点はともにリーグトップという好調打線で攻略し、まずは4カード連続勝ち越しを決める。【石橋隆雄】▼阪神の完封負けは今季14度目。年間32度に達する勢いだ。球団最多の63年24度どころか、プロ野球最多の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)31度を超えるペースだ。▼このうち0-1敗戦は7度目で、全完封負けのちょうど半数。交流戦に入ってからは5月26日楽天戦に次いで2度目。同一年の交流戦で0-1の負けが2度は、球団初となった。

◆何とも「渋い」白星でソフトバンクが連敗を3で止めた。逆転Vを目指す交流戦。阪神、ヤクルトと続くラスト2カード。初戦は阪神に痛い1敗を喫したが、この日は先発東浜の好投もあり、藤井-又吉-モイネロとつないで0封リレー。4回無死満塁から内野ゴロの間に挙げた虎の子の1点を守り切った。初戦は0-2の0封負け。「完封返し」で1勝1敗としたが、内容的には喜んでばかりもいられない。試合後の藤本監督の言葉も弾んだようには聞こえなかった。「打線のつながりがない中で、いろいろやったけどうまくいかなかった」。僅少差で迎えた終盤は7回に2番手藤井が2死一、二塁。6月の初マウンドとなった8回の男・又吉が1死満塁のピンチを作るなどハラハラドキドキの展開。阪神先発の西純を攻めきれなかったことを悔やんでいた。交流戦は4試合を残して8勝6敗。首位ヤクルトとの3連戦を残しているだけに、Vの行方はまだまだ分からないが、浮上のポイントは「打撃陣」になりそうだ。今カードから助っ人ガルビスが1軍昇格。この2試合は8番三塁で先発出場したが、6打数1安打。打撃好調な周東を外しての起用でもあっただけに、メジャー通算109発の本領発揮を期待したが「機動性」を消してまで起用するにはリスキーな感じがしてならない。「(ガルビスは)開幕のころに比べてたらコンタクトできるようになっているのじゃないかな」と藤本監督は助っ人の打撃を評価していたが、下位打線で小技も駆使するタイプでないことを考えると、よほどの打撃向上がない限り「つながり」を欠く可能性は少なくない。今は1発長打より、コツコツとしぶとい打線のつながりを求めることが大切なのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆阪神カイル・ケラー投手(29)が、来日3試合目の登板で初の無失点で登板を終えた。4点を追いかける8回に5番手で登板。ソフトバンク先頭のグラシアルを154キロの直球で空振り三振。川瀬も153キロの直球で空振り三振に仕留める。三森には内野安打を許したが、落ち着いた投球で最後は甲斐を150キロの直球で空振り三振に仕留めて追加点を許さなかった。右腕は3月25日の開幕ヤクルト戦(京セラドーム大阪)で3失点、同29日広島戦(マツダ)で2失点を喫し、いずれも負け投手となった。同31日に出場選手登録を抹消され、約2カ月間の2軍暮らしが続いた。2軍戦では17試合に登板し防御率1.69。安定した投球で再昇格の切符をつかんだ。2年連続セーブ王となり、今季から米パドレスに移籍したスアレスの後釜として獲得された新外国人助っ人。ようやく日本での1歩目を刻んだ。

◆阪神・高寺望夢内野手(19)が1軍に合流した。高卒2年目の今季は2月の1軍沖縄宜野座春季キャンプに初参加。そのまま3月のオープン戦にも帯同した。ただ、開幕は2軍スタート。ウエスタン・リーグでは45試合に出場し、打率・281(160打数45安打)、15打点、1本塁打。巧みなバットコントロールと勝負強い打撃でアピールを続けていた。1軍公式戦に出場すればプロ初。代わって、7日に先発した西勇輝投手(31)が登板機会が空くため、登録を抹消される見込み。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)が試合前の打撃練習中、王貞治球団会長(82)から指導を受けた。今季、柳田は打率・255、7本塁打、32打点。チームは首位にいるが、柳田らしくない数字が並んでいる。7日にも王会長から指導を受けるシーンがあり、藤本監督が「振りすぎて、バランスが崩れているから。もう少し当たるところをスムーズにというのを会長から言われている」と代弁していた。一夜明けたこの日も、身ぶり手ぶりで助言。時間にしては10分ほどだったが、柳田は真剣な表情で耳を傾けていた。村上打撃コーチも「(調子が悪い選手というのは)バランスが崩れているだけなので。きょう打ち出すかもしれない。一番はハートですよ」と話した。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。野村勇内野手(25)に、新しい〝ジョーカー〟としての期待を込めた。「ジョーカー、もう1枚ほしいね。野村勇あたりがなってくれたら最高なんやけどね」今季、ドラフト4位でNTT西日本から入団。42試合に出場して打率・239、4本塁打、9打点。4盗塁も記録して、パンチ力と走力を兼ねそろえた存在で1軍を支えている。登録は内野手だが社会人時代に外野経験もあるだけに、多様な起用に応えれらる存在として藤本監督が期待を込めた。「外野のジョーカー的な、今は牧原大と周東がなっているけど、そこに野村勇もできたら最高ですけどね」周東は今季打率・448。二塁、遊撃、三塁だけでなく外野も守れる。〝元祖・ジョーカー〟の牧原大とともに、ベンチの新しいカードになっている。そこで藤本監督が「もう1枚」として挙げたのがルーキーの野村勇だった。ベンチが一丸となって、シーズンの中盤戦を戦う。

◆阪神・高寺望夢内野手(19)が「8番・二塁」でプロ初スタメンを飾った。プロ2年目の19歳は沖縄・宜野座の1軍キャンプをへて、今季ウエスタン・リーグで45試合に出場し、打率・281(160打数45安打)とアピールを続けてきた。背番号67は「とくに気負うことなく、平常心でいつも通りのプレーを心がけたい。チームに貢献できるように、今できることを精いっぱい頑張ります」と気合を込めた。チームは好調で、現在6月負けなし6連勝中と勢いに乗り、交流戦首位タイにつけている。期待の若虎が全力プレーで新風を吹かせ、勝利に貢献する。

◆9日の阪神戦に先発するソフトバンクのコリン・レイ投手(31)はダッシュなどで調整した。前回登板は2日の巨人戦(東京ドーム)で4回4失点。「リラックスして投げられるように」と意気込んだ。阪神打線も、大山を中心に状態があがっている。「いろんなタイプの選手がいる。自分にとってもいいチャレンジになると思うので、いい準備をしたい」と力を込めた。

◆阪神が先制機を逃した。0-0の四回。1死から近本が右前打で出塁すると、佐藤輝の遊ゴロの間に二進。絶好調の大山は勝負を避けられ、四球と2死一、二塁のチャンスを作った。6番・糸原は東浜の初球をとらえ、右前へ。二走・近本は三塁を蹴ったが、右翼手・中村晃の好返球で判定はタッチアウト。相手の堅い守備に阻まれ、先制とはならなかった。相手に傾きかけた流れを引き戻したい先発の西純だったが直後に無死満塁のピンチを背負うと、明石の二ゴロの間に先制点を献上。それでも、続く今宮を空振り三振、中村晃は二ゴロに仕留め最少失点で切り抜けた。

◆好調だった阪神打線が沈黙し、今季14度目の零封負けを喫した。虎は勢いに乗って6月負けなしだったが、連勝も「6」で止まった。交流戦首位タイで並んでいたヤクルトが勝利し、2位に後退した。先発の西純は0-0の四回無死満塁で明石の二ゴロの間に1点を失ったが、続く今宮をフォークで空振り三振、最後は中村晃を変化球で二ゴロに仕留めて最少失点で切り抜けた。その後も踏ん張り続け、7回5安打1失点、102球と力投したが、今季2敗目(3勝)を喫した。投高打低が改善されつつあった打線はソフトバンク先発・東浜から0-0の四回に2死一、二塁とチャンスを作ったが、糸原の右前打を捕球した中村晃の好返球で二走・近本が三塁を蹴ったがタッチアウトとなり、好守備に阻まれた。1点を追う八回1死満塁の大チャンスでは、又吉に6月好調の大山、糸原が2者連続で空振り三振に倒れ、最後まで本塁が遠かった。

◆ソフトバンクが無失点リレーで連敗を3で止めた。東浜は粘り強く六回まで投げ、リーグトップに並ぶ6勝目。四回無死満塁から明石の二ゴロで挙げた1点を守った。西純が好投した阪神は八回1死満塁を生かせず、連勝は6でストップ。

◆阪神の連勝が「6」で止まり、交流戦首位タイから陥落した。七回2死一、二塁で代打・高山俊外野手(29)、八回1死満塁では大山悠輔内野手(27)、糸原健斗内野手(29)が揃って空振り三振を喫するなど、好機を生かせなかった。先発・西純矢投手(20)は7回1失点で2敗目(3勝)。今季7度目の0ー1敗戦となった矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績26勝34敗1分、観衆3万404人)。ーー西純は最少失点で「うーん、まあちょっと点を取られたところはフォアボールとかね、それはあったりもしたけど。1点で切り抜けられたのはナイスピッチングだった。ランナー出してから落ち着いて、誠志郎としっかりやろうとしていることを結果としてはやれたから1点で行けたのかなと。あの後も七回までしっかり行けたというのも含めて、うん、ナイスピッチングだったと思います」) ーー決して調子が良いわけではなさそうだった「まあベストというかね、うん、何回かの中の一番いい投球というか調子ではなかったと思う」ーーその中でこの投球ができた「もちろん年間の中で、いつもいつも絶好調ということはないんで、自分の基準を上げるというところを、これからしていかないと体も疲れてきたり、相手も慣れてきたり、研究されたりする中で、どう抑えていくかが、これからプロで大事になるので、そういうところの引き出しというか、そういう経験から学んでいってくれたらと思います」ーー四回にマウンドで集まったところは?「全然、何もないけど。なんかコンディションが悪いとかあるのかなと思ったけど、何もなかったんで」ーー相手投手にいい投球をされた「まあまあねえ、あれだけいいコースに投げられたら、そんな簡単じゃないけど、まあ、ねえ。なんとか点取ろうという形の中での攻撃だから。もちろん悠輔の場面もね、一番いいところで回ったんでね。これはもう、交流戦で悠輔は頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないからね。う~ん、もちろん点取りたかったし、勝ちたかったけど、そういうのも受け止めていかなアカン試合かなと思います」) ーー高寺がスタメン(「8番・二塁」で二ゴロ、一ゴロ、四球)「いや、落ち着いてやっていたんじゃないの。自分が初出場の時はこんな落ち着いてプレーできたかなと思うけど。しっかり落ち着いて、高卒2年目とは思えない感じで初球から打ちにいったり、来たゴロもしっかりさばけたり。大したもんじゃないかなと思います」ーー終盤チャンスの場面でもそのまま打席に行かせた(七回2死二塁で四球)「行かせたっていうか別にファームから調子がいいから使ってるんで。そんなところで、代えるならスタメンから使ってないし」

◆ソフトバンクは接戦を制して連敗を「3」で止めた。先発した東浜巨投手(31)が6回無失点で6勝目を挙げた。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。--僅差での勝利「どきどきでしたね」--見ている方も手に汗握る展開だった「ハラハラやね。七回、八回も勝ちパターンやけど阪神打線も勢いがある。特に1(島田)、2(中野)、3番(近本)は塁に出るとあと4番(佐藤輝)、5番(大山)がすごく引っかかってくる。そこを気を付けようとやっていましたけど。そのへんの出塁がなかなかうまくいかなかったですね」--勝利のポイント「なかなか西(純)君をとらえることができなかった。ここ最近、打線のつながりがあまりないので。1点1点取っていこうという中で、なかなかうまくいかなかった前半戦でしたね」--先発・東浜が6回無失点で6勝目「安心して今年は東浜を見られている。少し球が、阪神が左打者が多くてシンカーを多投していたので、あとはうちの勝ちパターンでいかせてもらいました」) --東浜の粘りが勝因「それが一番の勝因。粘り強く投げてくれたと思います」--四回2死一、二塁で糸原が右前打。右翼・中村晃が本塁に好返球でアウトとした 「なかなか、ファーストをメインでやっている選手。柳田をDHに入れるからきょうは外野に入れましたけど。ああいうところをしっかりプレーしてくれているので、打てなくてもああいうプレーは大きいので」--七回の藤井、八回の又吉は走者を出したが何とか無失点「いい球を投げているんですけど、阪神打線も今勢いがあるので。チャンスを作ってきますよね。そこをしのいでくれたのはさすがだなと思います」--交流戦優勝の可能性が残っている「あと4試合しかないので。すべて勝つつもりで戦っていきたいと思います」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、阪神、ダイエー3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)は打線が11三振を喫したものの、全体の内容自体は評価。唯一気になるのは代打陣の層の薄さだと指摘した。悔しい1敗だが、低迷していた4、5月と比較すると、完封負けの内容が大きく違ってきた。表現は適切ではないかもしれないが「中身のある完封負け」ができるようになっている。開幕戦が象徴的だが得点した試合でも、ある程度得点すると、その後、淡白な攻撃を繰り返す傾向が強かった。完封負けでも得点の糸口すら見えない試合もあった。それに比べると、この日は東浜、藤井、又吉、モイネロという高いレベルの投手に対して、ファウルで粘って、相手の球数を増やしたり、2死からでも粘って塁に出るなど、苦しめる攻撃が出来ていた。翌日につながる敗戦だ。最大の得点機だった八回1死満塁で打席に大山。ここで又吉のカットボールが普段の変化をせず、さらに逆ダマになって、絶妙なコースに決まってしまった。何度も又吉と対戦し、球筋を熟知している大山にとってはアンラッキーとしか言いようがない。野球には失投が結果オーライになることもある。こういう日もある、と割り切るしかない。前回登板(勝利投手となった1日の西武戦=甲子園)で六回途中に崩れ一気に3失点した西純だったが、この日はフォークを武器に丁寧に投げていた。四回無死満塁でも前回の反省を生かして、慌てることなく、最小限の1失点で食い止める投球ができた。さらには2年目で初スタメンの高寺も、落ち着いた守備を見せていたし、七回は四球を選んでつなぎの働きを見せた。若い力が戦力に加わるのは、チームとして明るい材料だ。ただ代打陣の層の薄さは気になる。糸井がDHでスタメン出場すると、切り札といえる存在がいない。浮上するにはどうしても必要なピース。首脳陣の見極め、各打者の奮起に期待したい。

◆ソフトバンク・東浜巨投手(31)が6回無失点で6勝目を挙げた。「自分の状態もあまりいい方ではなかった。その中で粘って投げていこうという意識で投げていました」一回は先頭の島田に左前打など2死二塁で打席には佐藤輝。最後は低めのカットボールで空振り三振に仕留めた。四回2死一、二塁では糸原に右前打を浴びたが右翼・中村晃が本塁に好返球。バックにも助けられ、ゼロを並べ続けた。6勝目はオリックス・山本と並んでリーグトップタイ。2017年には16勝を挙げて最多勝に輝いた右腕は「毎登板、そこは意識していない。チームの勝ちの可能性を最大限あげることだけを考えている。個人の勝ちはオマケだと思っているので」と謙遜した。試合前には石川が抹消され、来週の水曜日は交流戦明けで試合がないだけに藤本監督は「(ローテ再編は)考えていますよ。それは教えません」。胸の内に秘めると言い切ったが、今一番頼れる存在が東浜であることは間違いない。7日の日本ハム-DeNA戦(札幌ドーム)で今永がノーヒットノーランを達成。バッテリーを組んでいた嶺井は東浜にとっても亜大時代の後輩で「すぐにLINE(無料通話アプリ)して。『緊張しました』といっていました」と笑った。東浜も5月11日の西武戦(ペイペイドーム)で達成しているが、今永の投球に「なかなかできることではない。普段やらない相手ならなおさらですし、投げにくさは絶対にあったと思います。その中で(達成)できたのは、価値のあることじゃないかなと。本当にすごいと思います」と感嘆していた。

◆大山が止まって連勝も止まった。阪神はソフトバンクに0-1で敗れ、連勝は6でストップした。交流戦絶好調だった大山が八回1死満塁の好機で三振するなど3打数無安打。好投の西純を援護できず、今季14度目の零封負けを喫した。毎回打てるわけないとは分かっちゃいるけど~あなたが頼りなのよ~。大山がもたらした6連勝は、大山とともに止まった。14度目の零敗、しかも0-1負けの病を、上昇機運が高まりつつあったここでぶり返した。舞台が整い、役者もそろっていたが、逆転劇の幕は上がらず。矢野監督も歯がゆさのぶつけどころがなかった。「もちろん悠輔(大山)の場面もね、一番いいところで回ったんでね。交流戦で悠輔は頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないからね」1点を追う八回1死満塁で、打席には大山。6連勝中に4度もお立ち台に立ち、前日も含め2本の決勝打を放ってきた大砲だけに、博多っ子たちは震え、左翼席の虎党の期待はふくれ上がっていた。だが、結果は又吉の前に空振り三振。続く糸原も三振で、すべてがしぼんだ。「毎回打てるわけじゃない」と受け止めつつも将は「うーん」とうなり、「もちろん点を取りたかったし、勝ちたかったけど、そういうのも受け止めていかなアカン試合かなと思います」と、悔しさをグッと飲み込むしかなかった。何度も救ってきてくれた。交流戦の大山は打率・354(48打数17安打)、6本塁打、15打点とすさまじい。この日の凡退を含めても、交流戦に限った得点圏打率は・375だ。それでも、上を目指しているこの状況では、何度でもチームを救ってほしかった。大山の連続試合安打も、今季最長タイだったチームの連勝も「6」で止まった。交流戦首位タイからも一歩後退し、セ・リーグで独り勝ちとなった首位ヤクルトにはまたも11・5ゲーム差に引き離された。そこに14度目の無得点と7度目の0-1負けもおまけでついてきた。それだけに、自力優勝の可能性が再消滅する可能性があるきょう9日の試合が重要になる。

◆目をつぶり、手を合わせ、西純は援護を待った。1点を追う八回1死満塁。それまで西純の登板試合は4戦連続で本塁打を放っていた大山が三振に倒れる。祈りは通じなかったが、悔しさと自信を右手に感じ、西純は前を向いた。「相手もエース級の投手だったので、打線もなかなか大量点は難しい。無駄なランナーをためないというところで、出してしまった四回はすごく悔いが残りますね」唯一の反省は四回だった。連打で無死一、二塁とされ、グラシアルに死球。満塁とされ、明石の二ゴロの間に痛恨の先制点を献上。それでも、ここから踏ん張った。「こぢんまりしているなという感じがあったので、大胆に自分の投球をしていこうと思った」なおも1死一、三塁のピンチで今宮を141キロフォークで空振り三振に仕留めると、中村晃にも決め球にフォークを使い、二ゴロに。無死満塁から最少失点で切り抜けると、尻上がりに本来の投球を取り戻した。5月11日にノーヒットノーランを達成したソフトバンク・東浜と投手戦を繰り広げ、7回を投げて5安打1失点。「七回まで投げられたというのは自信にしていいんじゃないかなと思います」とうなずけば、矢野監督も「あの後も七回までしっかり行けたというのも含めて、ナイスピッチングだった」と評価した。振り返れば昨年6月6日のソフトバンク戦(甲子園)。プロ2度目の先発マウンドに上がった西純は3回3失点でノックアウトされ、プロ初黒星を喫している。1年前の自分と、今の自分を比較するには絶好の相手だった。「1軍だけじゃなくて、ファームのホークス打線にも鍛えてもらった。自分も成長することができたと思う」。打線の援護なく、今季2敗目を喫した。それでも、1年間の努力は決して無駄ではなかったと証明することができた。「6登板を終わって勝ち越せている(3勝2敗)というのは、捕手の梅野さん、(坂本)誠志郎さん、打線もしっかり打ってくださっているおかげ。充実した日々を送れている」順調に歩むエースへの道。1点に泣いたこの敗戦が西純をさらに強くする。(原田遼太郎)

◆2年目の高寺がプロデビューを果たした。1軍昇格すると即「8番・二塁」でスタメン出場。「特に気負うことなく、平常心でいつも通りのプレーを心がけたいと思います」と意気込んで試合に臨んだ。2打数無安打だったが、七回は四球を選んで好機を拡大。矢野監督は「高卒2年目とは思えない感じ。たいしたもんじゃないかな」とねぎらった。

◆0-1の八回に2番手で登板した藤浪は、1死一塁で一走の三森を牽制(けんせい)で刺した。一度はセーフの判定も、矢野監督のリクエストで覆りアウトに。後続の牧原大も空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。「任された場面で仕事ができてよかったです」。5月31日に1軍に再昇格して中継ぎ起用になってから、4試合連続無失点でブルペンを支えている。

◆ペイペイドームのマウンドで奮投する20歳の若武者・西純を眺めながら、日本中の虎党が「点、取ってやれよ」とつぶやかれたことだろう。記者席のトラ番キャップ・長友孝輔も同じ思い。ただ、同時に別の思案もしていた。「そろそろ、準備に入らなくてはいけないなぁ、と頭の片隅で思ってました」交流戦で首位争いを繰り広げている。悲願の初優勝も夢物語ではなくなってきた。読者に、ド派手な優勝紙面をお届けするのは、阪神取材に携わる全サンスポ社員の使命でもある。阪神が最も交流戦優勝に近づいたのは2008年。ソフトバンクと同率になり、〝規定〟により2位となった。実は昨年も2位だったことを、意外に覚えていない方が多い。なぜか? といえば、阪神は最後の日本ハム、楽天6連戦を6連勝。猛烈に追い上げたのだが、安定した戦いを繰り広げたオリックスは、最終日を待たずに優勝を決めていた。つまり、実質的に阪神はV争いに加わっていない。だから、希薄なんだろう。交流戦初年度(05年)、2年目(06年)も終盤まで優勝の可能性はあったが、最終戦を前に脱落している。両年ともに3位でフィニッシュだった。正真正銘、優勝しかけた08年を振り返ろう。最終戦の日本ハムに勝って、あとはソフトバンクが負ければ悲願の優勝...。当時のトラ番たちが甲子園のプレスルームで、巨人vsソフトバンク戦を固唾をのんで見守った記憶は鮮明だ。結果はソフトバンクが辛勝して、交流戦V。トラ番キャップは現文化報道部長・大澤謙一郎だった。時は流れて、昨夜は紙面総括席に。「あの年の交流戦は試合後、すぐに東マネジャー(当時)が携帯電話で他球場の結果を確認して『ハイ、中日が負けた!』とみんなに伝えてました。落合竜と激しく争っていた時期でしたから」スマホではなく携帯電話というのが、時代を感じさせる。「もし、優勝したらどんな紙面にするかで、バタバタの日々。就任直後の坂井オーナー(当時)に『交流戦Vセールしませんか?』と尋ねて、アッサリ却下されました」いつの時代もキャップは大変だ。ちなみに、この年の同率の場合の順位決定方法には、今でも納得がいっていない。前年順位で決める〝規定〟だったのだ。なぜ〝別のチーム〟といってもいい、前の年の成績が反映されるんや、と憤ったもんだ。現在は当該チームの対戦成績が最優先。これを08年に当てはめると、虎はあの年、3勝1敗で鷹に勝ち越していた。つまり...。言っても詮ないが、「幻の優勝」だ。14年の歳月が流れて、巡ってきたチャンス。悔しい完封負けだ。一方、京セラドームのヤクルトは逆転勝ち。1ゲーム差をつけられた。でも、開幕からひたすら最下位に沈み続けたチームが、突然の優勝騒ぎ。日本プロ野球の不思議な仕組みに感謝しましょう。ちなみに、DeNAが負けたので、もし阪神が勝っていれば最下位脱出だった。優勝や! と叫びながら、最下位脱出を願う。混乱してきた。優勝紙面も準備もしなければ...。あぁ、ややこしい。

◆負けて良かった!! 負けて良かったというと語弊があるだろうけど、連勝はいつか止まるもの...。ならば一番価値のある負け? それが本日だったのだ!!20歳のピチピチの若虎、西純矢がノーヒッターの東浜と互角に投げ合ったマウンド! 圧巻は四回無死満塁、打者・明石の場面だ。3ボールと絶体絶命の場面から内野ゴロの間の1失点に封じこめた力強さ!!それでも、その1点で敗戦投手となるプロの厳しさを学んでくれて、将来の大エースに成長してくれるなら...と思ったら、こんな1敗、痛くもかゆくもないわー!! むしろ、ホークスさん、東浜さん、アリガトウや!!と言いつつ、猛虎打線、14度目のゼロ封負けはないやろー!!4番・佐藤輝がだんだん、普通の強打者に成り下がっていくその姿も寂しいけど、それ以上に八回1死満塁で、苦手の直球系のボールで三振した大山が悲しい...。かつて西鉄で新人王や首位打者に輝いた豊田泰光は晩年のアトムズ時代、バットを短く持って、ストレート狙いと思わせて変化球を誘い、しかも投球モーションの間にバットを長く持ち替えて長打を打ったと俺に自慢していたのだ!! 大山くん、一生勉強やー!!

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1040 0.714
(↑0.022)
-
(-)
463
(+6)
45
(+3)
19
(+1)
11
(+3)
0.268
(↑0.008)
2.760
(↓0.01)
2
(1↓)
阪神
950 0.643
(↓0.049)
1
(↓1)
444
(-)
30
(+1)
8
(-)
16
(-)
0.259
(↓0.003)
2.030
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
860 0.571
(↓0.044)
2
(↓1)
448
(+3)
37
(+6)
6
(-)
5
(-)
0.272
(↑0.001)
2.630
(↓0.26)
3
(1↑)
ソフトバンク
860 0.571
(↑0.033)
2
(-)
459
(+1)
32
(-)
9
(-)
12
(-)
0.271
(↓0.003)
2.310
(↑0.18)
5
(1↓)
DeNA
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
448
(+3)
46
(+5)
11
(-)
6
(-)
0.257
(↑0.005)
2.710
(↓0.21)
5
(1↓)
中日
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
444
(+6)
53
(+9)
7
(+2)
5
(-)
0.247
(↑0.004)
3.590
(↓0.3)
5
(2↑)
西武
770 0.500
(↑0.038)
3
(-)
450
(+3)
44
(-)
12
(-)
7
(+2)
0.228
(↓0.004)
2.630
(↑0.21)
5
(2↑)
ロッテ
770 0.500
(↑0.038)
3
(-)
456
(+9)
52
(+6)
15
(-)
11
(+2)
0.233
(↑0.014)
3.420
(↓0.21)
9
(1↑)
楽天
680 0.429
(↑0.044)
4
(-)
428
(+1)
48
(-)
5
(-)
7
(-)
0.213
(↑0.003)
3.470
(↑0.31)
9
(2↓)
巨人
680 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
450
(-)
57
(+3)
16
(-)
16
(-)
0.221
(↓0.012)
3.760
(↑0.03)
11
(-)
日本ハム
590 0.357
(↑0.049)
5
(-)
453
(+5)
61
(+3)
11
(+1)
9
(+1)
0.257
(-)
4.180
(↑0.1)
12
(1↓)
広島
4100 0.286
(↓0.022)
6
(↓1)
425
(-)
63
(+1)
0
(-)
2
(-)
0.211
(↓0.006)
4.160
(↑0.26)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
36211 0.632
(↑0.007)
-
(-)
85229
(+6)
189
(+3)
59
(+1)
37
(+3)
0.240
(↑0.003)
2.820
(↓0.01)
2
(-)
巨人
34290 0.540
(↓0.008)
5
(↓1)
80239
(-)
251
(+3)
66
(-)
33
(-)
0.240
(↓0.003)
3.470
(↑0.01)
3
(-)
広島
29292 0.500
(↓0.009)
7.5
(↓1)
83227
(-)
207
(+1)
24
(-)
10
(-)
0.250
(↓0.002)
3.210
(↑0.04)
4
(-)
中日
27310 0.466
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85187
(+6)
220
(+9)
35
(+2)
20
(-)
0.246
(↑0.001)
3.660
(↓0.06)
5
(-)
DeNA
24300 0.444
(↓0.009)
10.5
(↓1)
89187
(+3)
233
(+5)
39
(-)
20
(-)
0.250
(↑0.001)
3.860
(↓0.03)
6
(-)
阪神
26341 0.433
(↓0.008)
11.5
(↓1)
82188
(-)
177
(+1)
43
(-)
45
(-)
0.232
(-)
2.710
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
33231 0.589
(↑0.007)
-
(-)
86231
(+1)
174
(-)
33
(-)
34
(-)
0.265
(↓0.001)
2.740
(↑0.05)
2
(-)
楽天
32231 0.582
(↑0.008)
0.5
(-)
87186
(+1)
166
(-)
33
(-)
44
(-)
0.233
(↑0.001)
2.850
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
30300 0.500
(↓0.008)
5
(↓1)
83169
(+3)
187
(+6)
23
(-)
32
(-)
0.230
(↑0.001)
2.870
(↓0.05)
4
(-)
西武
28301 0.483
(↑0.009)
6
(-)
84184
(+3)
178
(-)
40
(-)
24
(+2)
0.224
(↓0.001)
2.510
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
26321 0.448
(↑0.009)
8
(-)
84192
(+9)
208
(+6)
36
(-)
57
(+2)
0.219
(↑0.003)
2.930
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
23360 0.390
(↑0.011)
11.5
(-)
84201
(+5)
230
(+3)
49
(+1)
43
(+1)
0.239
(↑0.001)
3.740
(↑0.01)