楽天(☆1対0★)広島 =交流戦2回戦(2022.06.08)・楽天生命パーク宮城=
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広島
00000000000400
楽天
0000000001X1810
勝利投手:宋 家豪(3勝1敗0S)
敗戦投手:松本 竜也(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天がサヨナラ勝利。楽天は両軍無得点のまま迎えた10回裏、1死二塁の好機をつくると、浅村の適時二塁打で試合を決めた。投げては、先発・辛島が6回無失点の好投。5番手・宋家豪が今季3勝目を挙げた。敗れた広島は、4番手・松本が踏ん張りきれなかった。

◆今季の楽天辛島航投手(31)は交流戦2試合に登板して2勝0敗、防御率0・84。楽天投手が交流戦でシーズン3勝以上は21年滝中まで過去9人(15度)いるが、すべて右投手。左腕の辛島が交流戦で3勝目を挙げれば球団では初めて。

◆広島が楽天に敗れ、開催4年連続の交流戦負け越しが確定した。4試合を残し、交流戦成績は4勝10敗。再び交流戦単独最下位となり、リーグ戦の勝率は5割に逆戻りした。敗戦投手となったのは4番手の松本竜也投手(22)だった。0-0の10回に登板。先頭の西川遥輝外野手(30)を四球で出すと、犠打で1死二塁に。浅村栄斗内野手(31)に中越え適時二塁打を放たれ、サヨナラ負け。プロ入り初黒星を喫した。打線が楽天先発の辛島航投手(31)を攻略できなかった。6回まで散発2安打に抑えられ、得点圏に走者を送れなかった。0-0の7回には2番手西口直人投手(25)から連打と捕逸で2死二、三塁の絶好機をつくったが、堂林翔太内野手(30)が空振り三振に倒れた。一方投手陣はそれぞれ役目を果たした。先発遠藤淳志投手(23)は試合をつくった。7回6安打無失点。7イニングで5度、先頭打者を出塁させたが、粘りの投球でスコアボードに「0」を並べ続けた。2番手の森浦大輔投手(23)は8回に2死一、三塁とピンチを背負ったが、辰己涼介外野手(25)から空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。これで13試合連続無失点と安定感を貫いている。3番手ケムナ誠投手(27)も9回を無失点。開幕から8試合自責点なし投球を続けている(失点は3)。延長戦成績は2勝3敗2分け。敵地での延長は2敗1分けで1度も勝てていない。首位ヤクルトとのゲーム差は7.5に広がった。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)がサヨナラ打を決めた。0-0の延長10回1死二塁で広島松本から中越え打。「初対戦で球筋も分からない。積極的に」。初球ストライクを見逃したことで、タイミングを修正。カウント1-1から3球目を捉えた。二塁を回ったところで、ベンチから飛び出してきたチームメートたちに水をかけられ祝福された。この日の仙台は最高気温13度の梅雨寒。「最悪でした。本当、寒いし、冷たいし」と笑顔で振り返った。負ければ交流戦最下位タイに沈む一戦。前の打席まで3三振の主砲が最後にチームを救った。▽楽天石井GM兼監督(前日の4番から3番に戻した浅村がサヨナラ打)「ああいう形が一番いいかなと思いました。結果どうこうで動かすのは好きじゃない。(浅村は)ここのところ、いい感じ。打った、打たないで一喜一憂せず見守りたい」▽楽天辛島(6回を2安打1四球無失点)「全体的に丁寧な投球ができたと思います。ほとんどのイニングで先頭打者をしっかりと抑えられたのがよかった」

◆広島は延長10回におよんだ投手戦に敗れ、開催4年連続の交流戦負け越しが確定した。先発遠藤は7回無失点と試合をつくったが、打線の援護がなかった。0-0の延長10回に登板した松本が1死二塁から浅村に中越え適時二塁打を放たれ、サヨナラ負け。佐々岡監督は「遠藤はよく投げた。勝たせてあげたい内容だった。相手投手に低めに集められて打たされた」と右腕を称賛した上で、4安打の打線を嘆いた。▽広島松本(延長10回にサヨナラ打を浴びプロ初黒星)「チームを勝たせることができなかったのは自分の実力不足ですし、技術不足。また一からやり直すつもりで練習から励んでいけたら」

◆楽天がチーム一丸で交流戦最下位タイ転落を阻止した。浅村栄斗内野手(31)が0-0の延長10回1死二塁で、広島松本から中越えにサヨナラ二塁打を放った。投手陣は、先発の辛島航投手(31)が6回2安打無失点の後、リリーフ陣が0でつないだ。負ければ、日本ハム、広島と並んで交流戦最下位だったが、苦しい展開のゲームをものにした。9日も勝って、4カードぶり勝ち越しを狙う。ヒーローインタビューの第一声が、浅村の思いの全てだった。「本当にピッチャーが頑張っている中で点を取ってあげられなかった。最後なんとか、いい形で打てて良かった」と安堵(あんど)した。5投手が無失点でつないでくれた。迎えた10回の攻撃。先頭の西川が四球を選び、小深田が送り、お膳立て。浅村は、それまで3三振だったが「悪い打席は、そんなになかった。三振も、他のアウトも一緒というぐらい勝負かけてるんで」と意に介さなかった。初見の広島松本に対し、積極的に振って前進守備の外野の頭を越えた。梅雨入り前で冷え込む仙台。二塁を回ってから仲間に水浸しにされ「最悪でした」。気持ちは最高だった。5月に入り一時は絶不調に陥ったが、準備だけは欠かさない。「その日、その日によって体のバランスが違う。しっかり整えてからスイングしようと思って、今年はやっています」。この日も全体練習が始まる前に早めにグラウンドへ。ティー打撃でポイントの確認を繰り返した。不断の努力が投手陣に報いるサヨナラ打を生んだ。石井GM兼監督も「まず最初にピッチャーがよく頑張ってくれた。(失点が)0点なら負けない」とねぎらった。9日に4カードぶりの勝ち越しをかける。ソフトバンク次第でリーグ首位返り咲きもある。開幕当初と比べ苦しい日々が続くが、浅村は「自分たちの力を全然出せてないですけど、まだまだシーズンこれから。また今日みたいな試合をできればいい」。みんな、そう思っている。【古川真弥】

◆2019年9月7日の西武戦以来、1005日ぶりの本拠地・楽天生命パークでの勝利へ-。楽天先発、プロ14年目の辛島が熟練の投球術で広島打線を翻弄した。前日7日に「色んな球を投げないと抑えられないのでそういう感じで今週もいきたい」と意気込みを語っていた左腕。言葉通りに多彩な変化球を駆使し、凡打の山を築いた。今季ここまで2試合で2勝0敗、防御率0・84の安定感はこの試合も健在。130キロ台後半の直球、100キロ台のスローカーブ、チェンジアップ、スライダーを両コーナーに投げ分け相手に的を絞らせなかった。試合前時点の被打率は右打者が・208で左打者に対しては・176。広島は前夜から打順を変え、上本、堂林ら右打者を並べてきたが動じず強気に攻めた。一回には菊池、二回には上本からいずれも内角の直球で見逃し三振を奪取。手元で沈むチェンジアップを意識させ、打者に手を出させなかった。小山投手コーチも「緩急がうまく使えていますし、低めに丁寧な辛島らしい投球ができている」と評価を口にした。(加藤次郎)

◆楽天がサヨナラ勝ちした。0―0の延長十回、1死二塁から浅村の中越え二塁打で勝負を決めた。5番手の宋家豪が1回を三者凡退に抑えて3勝目を挙げた。広島は新人の松本がプロ初黒星を喫し、勝率5割に戻った。

◆広島は中止となった2020年を挟んで交流戦で4季連続となる負け越しが決まった。延長十回サヨナラ負け。打線はわずか4安打で無得点に終わり、佐々岡監督は「相手投手にいろいろな球を低めに集められ、打たされた」と険しい表情だった。交流戦に入って零敗は4度目となった。朝山打撃コーチは「連打は現状、期待できない。とにかく何でもいいから塁に出て得点圏に送りたい」と話した。

◆3時間40分の熱戦に終止符を打った。0-0の延長十回裏。楽天・浅村栄斗内野手(31)が中越えの二塁打を放ち、チームメートから水をかけられる手荒い祝福を受けた。) 「投手が頑張っている中で点を取ってあげられなかったので、最後は何とか打てて良かった」それまでの4打席は凡退で3三振を喫していたが、最後に主砲の役割を果たした。初対戦のD5位・松本(ホンダ鈴鹿)に対し「積極的にいきながら、しっかり甘い球を打ちにいく」ことを意識。1死二塁、1ボール1ストライクからの3球目、144キロの直球をファーストスイングで捉え「外野も前(進守備)だったので、超えてくれた」と破顔した。3、4月は打率・310と好発進したものの5月は同・218と低迷。全体練習前にワンバウンドしたボールを打つメニューに取り組み、体が前に突っ込まないフォームを意識するなど、復調に努めた。今月5日のDeNA戦では九回に逆転2ランを放ち、この日は4月30日に続く今季自身2度目のサヨナラ打で勝利に導いた。6月の打率は・308。打点をリーグトップの39に伸ばした。チームはパ首位・ソフトバンクとの0・5ゲーム差を維持した。「最後まで諦めず、今日みたいな試合ができれば」と浅村。主砲が打てば、9年ぶりのV奪還は絵空事でなくなる。(加藤次郎)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1040 0.714
(↑0.022)
-
(-)
463
(+6)
45
(+3)
19
(+1)
11
(+3)
0.268
(↑0.008)
2.760
(↓0.01)
2
(1↓)
阪神
950 0.643
(↓0.049)
1
(↓1)
444
(-)
30
(+1)
8
(-)
16
(-)
0.259
(↓0.003)
2.030
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
860 0.571
(↓0.044)
2
(↓1)
448
(+3)
37
(+6)
6
(-)
5
(-)
0.272
(↑0.001)
2.630
(↓0.26)
3
(1↑)
ソフトバンク
860 0.571
(↑0.033)
2
(-)
459
(+1)
32
(-)
9
(-)
12
(-)
0.271
(↓0.003)
2.310
(↑0.18)
5
(1↓)
DeNA
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
448
(+3)
46
(+5)
11
(-)
6
(-)
0.257
(↑0.005)
2.710
(↓0.21)
5
(1↓)
中日
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
444
(+6)
53
(+9)
7
(+2)
5
(-)
0.247
(↑0.004)
3.590
(↓0.3)
5
(2↑)
西武
770 0.500
(↑0.038)
3
(-)
450
(+3)
44
(-)
12
(-)
7
(+2)
0.228
(↓0.004)
2.630
(↑0.21)
5
(2↑)
ロッテ
770 0.500
(↑0.038)
3
(-)
456
(+9)
52
(+6)
15
(-)
11
(+2)
0.233
(↑0.014)
3.420
(↓0.21)
9
(1↑)
楽天
680 0.429
(↑0.044)
4
(-)
428
(+1)
48
(-)
5
(-)
7
(-)
0.213
(↑0.003
3.470
(↑0.31)
9
(2↓)
巨人
680 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
450
(-)
57
(+3)
16
(-)
16
(-)
0.221
(↓0.012)
3.760
(↑0.03)
11
(-)
日本ハム
590 0.357
(↑0.049)
5
(-)
453
(+5)
61
(+3)
11
(+1)
9
(+1)
0.257
(-)
4.180
(↑0.1)
12
(1↓)
広島
4100 0.286
(↓0.022)
6
(↓1)
425
(-)
63
(+1)
0
(-)
2
(-)
0.211
(↓0.006)
4.160
(↑0.26)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
36211 0.632
(↑0.007)
-
(-)
85229
(+6)
189
(+3)
59
(+1)
37
(+3)
0.240
(↑0.003)
2.820
(↓0.01)
2
(-)
巨人
34290 0.540
(↓0.008)
5
(↓1)
80239
(-)
251
(+3)
66
(-)
33
(-)
0.240
(↓0.003)
3.470
(↑0.01)
3
(-)
広島
29292 0.500
(↓0.009)
7.5
(↓1)
83227
(-)
207
(+1)
24
(-)
10
(-)
0.250
(↓0.002)
3.210
(↑0.04)
4
(-)
中日
27310 0.466
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85187
(+6)
220
(+9)
35
(+2)
20
(-)
0.246
(↑0.001)
3.660
(↓0.06)
5
(-)
DeNA
24300 0.444
(↓0.009)
10.5
(↓1)
89187
(+3)
233
(+5)
39
(-)
20
(-)
0.250
(↑0.001)
3.860
(↓0.03)
6
(-)
阪神
26341 0.433
(↓0.008)
11.5
(↓1)
82188
(-)
177
(+1)
43
(-)
45
(-)
0.232
(-)
2.710
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
33231 0.589
(↑0.007)
-
(-)
86231
(+1)
174
(-)
33
(-)
34
(-)
0.265
(↓0.001)
2.740
(↑0.05)
2
(-)
楽天
32231 0.582
(↑0.008)
0.5
(-)
87186
(+1)
166
(-)
33
(-)
44
(-)
0.233
(↑0.001
2.850
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
30300 0.500
(↓0.008)
5
(↓1)
83169
(+3)
187
(+6)
23
(-)
32
(-)
0.230
(↑0.001)
2.870
(↓0.05)
4
(-)
西武
28301 0.483
(↑0.009)
6
(-)
84184
(+3)
178
(-)
40
(-)
24
(+2)
0.224
(↓0.001)
2.510
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
26321 0.448
(↑0.009)
8
(-)
84192
(+9)
208
(+6)
36
(-)
57
(+2)
0.219
(↑0.003)
2.930
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
23360 0.390
(↑0.011)
11.5
(-)
84201
(+5)
230
(+3)
49
(+1)
43
(+1)
0.239
(↑0.001)
3.740
(↑0.01)