1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 |
ORIX | 0 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 12 | 0 | 1 |
勝利投手:山岡 泰輔(4勝2敗0S) 敗戦投手:サイスニード(3勝1敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスが6連勝。オリックスは3回裏、福田と中川圭の適時打で2点を先制する。直後に1点を返されるも、4回にマッカーシーがソロを放つと、5回には2本の適時打などで3点を追加した。投げては、先発・山岡が7回1失点の好投で今季4勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。
◆「鋼のエンペラー」の異名を持つ格闘家の皇治(33)が始球式を務めた。親交のある杉本裕太郎外野手(31)を相手にダイナミックなフォームから力のある球を投げ込んだ。外角にわずかに外れたが、大きな拍手が起こった。事前に、ツイッターで気合のこもった投球練習の様子を公開。「おもいっきり投げたろ」と宣言していた通りの熱投だったが「ドラフト(指名)を狙っていたのに、あれじゃ来ないですね。格闘技より悔しい。ほんまに悔しいなあ。キャッチボールはよかったのに」と苦笑い。マウンドを降りると杉本のお尻を軽くキックした。「去年優勝したチームの始球式ができて光栄です。京セラドームに立たせてもらって、うれしかったです。今年は日本一になってほしい。ラオウ(杉本)がちょっと調子悪かったでしょ? さっき言ったんです。テングになってるんちゃうかと」と笑わせた。
◆ヤクルトは投打ともにかみ合わず、連勝が4でストップした。先発サイスニードが来日2年目でワーストとなる4回2/3、11安打6失点で降板。打線もオリックス山岡の前に、4回1死満塁で押し出し四球での1得点にとどまった。得点圏では5打数無安打に抑えられ、高津監督は「投打ともに反省するところの多いゲームだった」と悔しい内容となった。▽ヤクルト・サイスニード(4回2/3 12安打6失点で今季初黒星)「何もありません」
◆5月下旬に合流したオリックスのマッカーシー外野手(28)が本拠地初本塁打を放った。2-1の4回、右翼5階席への特大2号ソロ。「高めの直球に対してしっかりとコンパクトに振れた」と笑顔。中嶋監督も「点を取られたあとだったので非常に大きい」とたたえた。現在、1軍でただ1人の外国人野手だが、打率はまだ2割4分。左の大砲が目覚めれば打線はさらに分厚くなる。▽オリックス福田(決勝の先制二塁打を含む3安打)「全打席、積極的にいけたのがいい結果につながった。ここで貯金ができたので一致団結していきたい」
◆昨季パ・リーグ王者オリックスが本領発揮してきた。日本シリーズで敗れたヤクルトに完勝。6連勝で最多タイの貯金1とした。山岡泰輔投手(26)が7回1失点に封じた。防御率1・29でトップに立ち、19年から続く自身の京セラドーム大阪での連勝を10に乗せた。本拠で負けない理由は不明というが「勝っているから気持ちはいい」。直近2試合はセ・リーグ主催で、苦手な打撃があった。ホームに戻り「やっぱり最高です」と笑わせた。3回まで9人切り。4回は主軸に3四球で押し出しの1点を与えたが、失点はそれだけ。援護を背に、変幻自在の投球でピンチを切り抜けた。6-1の6回は無死一、二塁で、山田をカットボールで空振り三振、村上をチェンジアップで二ゴロ、中村は4連続の直球で二ゴロ。絶対的な武器の落ちるスライダーを意識させた配球が効いた。「スライダーは絶対にミーティングしているだろうし、打者を見てもスライダーを狙っている場面が多かった。でも初見なので、こっちは自信を持って投げようと思った」。日本シリーズの登板も中継ぎの1回だけ。対戦の少なさを利用して多彩な球種を操った。交流戦首位のヤクルトを下し、1ゲーム差の3位にピタリ。交流戦の連覇も見えている。借金7から挽回し、加速を続ける。「交流戦でというより、チームの中で勢いが育ってきてるのかな。みなさん(調子が)上がってきたのかな。どんだけ遅いねんと(笑い)」。中嶋監督の口ぶりにも手応えがにじみ出た。【柏原誠】ヤクルト高津監督(オリックス山岡に抑えられ)「連打というのは難しいなとは思っていたので、足を使ってと思っていたんですけど、なかなかランナーすら...。打ってというところは難しかった」
◆オリックス・福田周平外野手(29)が、先制の適時二塁打が放った。0─0の三回。先頭の伏見が右翼線二塁打で好機を作ると、福田も右翼線へ適時二塁打で続いた。さらに宗が投前犠打で1死三塁と好機を広げ、中川圭が左前適時打を放ち、2点差とした。
◆オリックスが連勝を6に伸ばした。三回に福田、中川圭の適時打で2点を先行。3―1の五回は中川圭の犠飛、杉本、T―岡田の適時打など打線がつながり3点を加えた。山岡は7回1失点で4勝目。ヤクルトは連勝が4で止まった。
◆ヤクルトは連勝が4で止まった。先発のサイスニードは五回途中6失点と崩れ、今季初黒星を喫した。チームに勝利を呼ぶ強運な男が、試合をつくれなかった。サイスニードがオリックス戦に先発したが、五回途中11安打6失点で降板。役目を果たせなかった。「自分の仕事は、僅差のゲームでチームが勝てるチャンス、機会を与えることだと思うので。その中でチームが勝てればベストだと思う」そう口にしていた助っ人だったが、序盤から猛牛打線を止められなかった。三回無死二塁から福田の一塁線を破る適時二塁打と、中川の左前適時打で2点を先制される。さらに1点を返した直後の四回には、マッカーシーに右越えソロを被弾。五回は集中打を浴びて途中交代となった。今季は試合前の時点で8試合に登板して3勝0敗、防御率2・98。投げた試合ではチームが7連勝中と〝勝ち運〟を誇っていた。ただ、この日はチームに流れを呼ぶ投球はできず唇をかんだ。日本文化を好み、日本語を覚えることにも積極的な右腕。愛する異国の地で、次こそは好投を見せる。
◆最後まで投打がかみ合わなかった。セ・リーグ首位のヤクルトは連勝が4でストップ。交流戦5カード目で初めて初戦を落とし、高津臣吾監督(53)は渋い表情を浮かべた。「あの一球が、この一打が、というところが、いろいろあったかなと。投打ともに反省するところの多いゲームだった」先発のサイスニードは序盤からオリックス打線につかまり、五回途中11安打6失点。今季2試合目の登板以降はチームが7連勝中と〝勝ち運〟を誇っていたが、今季9試合目の先発で初黒星を喫し、「何もありません」と口数も少なかった。好調だった打線も山岡を崩せずに6安打。指揮官が「途中、フォアボールが取れて点が取れたけど、打って打ってというところは難しかった」と振り返ったように、四回1死満塁から中村の押し出し四球で1点差としたが、続く太田が遊ゴロ併殺打に倒れ、反撃ムードはしぼんだ。セ・リーグ2位の巨人も敗れ、4ゲーム差のままだが、交流戦は阪神に並ばれ、首位タイとなった。気持ちを切り替え、昨秋の日本シリーズで激闘を演じたオリックス相手に、反撃する。(赤尾裕希)
◆昨年立ちはだかった宿敵に1つ、中嶋オリックスがやり返してみせた。昨季日本シリーズで激突した高津ヤクルトとの〝リベンジマッチ〟で、先制パンチを食らわせた。「早い回からたくさん点を取ってもらっていたので、テンポよく投げることが出来ました」今季4勝目を挙げた先発の山岡が、お立ち台で笑みを見せた。力強い直球に代名詞のスライダー、チェンジアップ。四回には1死満塁から押し出し四球を与えたが、多彩な球種でヤクルト打線に的を絞らせず、7回1失点。再び規定投球回に到達し、防御率1・29はリーグトップ。自身が持つ京セラドームの連勝記録も「10」に伸ばした。チームは今季初の6連勝で、4月30日以来の貯金「1」。優勝した昨年同様、交流戦でチーム状態も上向いてきた。「連勝とかは知っていたけど、5連勝とかは知らなかった。途切れなくてよかった。少しでも続けていけたら」と山岡。一歩ずつ着実に前へ。強いオリックスが帰ってきた。(西垣戸理大)
◆なぜだ? ヤクルトの攻撃で、首をひねりたくなったシーンが2つ。最も痛かったのは2点を先制された直後の四回。1死二塁から山田、村上、中村と3連続四球を選んで1点を返し、なお満塁。ここで太田が1球目、2球目とストライクを見逃した。いずれも真ん中に抜けたスライダー。押し出し四球のあとのファーストストライク。それも甘い球に手を出さず、何を狙うのか。結局4球目の低めスライダーで遊ゴロ併殺打。当てるだけの打撃に終わった。確かにスライダーは山岡の得意球で、鋭く縦に曲がる、あまり見ないタイプの球種だが、それも低めに、コースに決まったときの話。あの2球、真ん中に来た130キロ台のスライダーは「半速球」でしかない。積極的に振るべきだった。逆に一回は、何を焦ったのか...。2死一塁で打席に村上。ここで一走・山崎が、カウント3-1から牽制(けんせい)球に刺された。4番のバットに託すべき局面で、長打を警戒して苦心する相手バッテリーを、助けてしまった。もったいなさを残す攻撃。エアポケットに陥ったかのような黒星だ。(本紙専属評論家)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
阪神 |
9 | 4 | 0 | 0.692 (↑0.025) | - (↓1) |
5 | 44 (+2) | 29 (-) | 8 (-) | 16 (-) |
0.262 (↓0.004) | 2.090 (↑0.18) |
1 (-) |
ヤクルト |
9 | 4 | 0 | 0.692 (↓0.058) | 0 (-) |
5 | 57 (+1) | 42 (+6) | 18 (-) | 8 (-) |
0.260 (↓0.005) | 2.750 (↓0.3) |
3 (-) |
ORIX |
8 | 5 | 0 | 0.615 (↑0.032) | 1 (↑1) |
5 | 45 (+6) | 31 (+1) | 6 (+1) | 5 (+1) |
0.271 (↑0.008) | 2.370 (↑0.12) |
4 (2↑) |
DeNA |
7 | 6 | 0 | 0.538 (↑0.038) | 2 (↑1) |
5 | 45 (+2) | 41 (-) | 11 (-) | 6 (-) |
0.252 (-) | 2.500 (↑0.22) |
4 (1↓) |
中日 |
7 | 6 | 0 | 0.538 (↓0.045) | 2 (-) |
5 | 38 (+2) | 44 (+6) | 5 (-) | 5 (-) |
0.243 (↑0.009) | 3.290 (↓0.18) |
4 (1↓) |
ソフトバンク |
7 | 6 | 0 | 0.538 (↓0.045) | 2 (-) |
5 | 58 (-) | 32 (+2) | 9 (-) | 12 (+1) |
0.274 (↓0.003) | 2.490 (↑0.04) |
7 (1↑) |
西武 |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↑0.045) | 3 (↑1) |
5 | 47 (+9) | 44 (+4) | 12 (+2) | 5 (+2) |
0.232 (↑0.007) | 2.840 (↓0.1) |
7 (1↑) |
ロッテ |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↑0.045) | 3 (↑1) |
5 | 47 (+6) | 46 (+2) | 15 (+1) | 9 (+2) |
0.219 (↑0.006) | 3.210 (↑0.11) |
7 (1↓) |
巨人 |
6 | 7 | 0 | 0.462 (↓0.038) | 3 (-) |
5 | 50 (+4) | 54 (+9) | 16 (-) | 16 (-) |
0.233 (↑0.002) | 3.790 (↓0.22) |
10 (2↓) |
楽天 |
5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 4 (-) |
5 | 27 (+1) | 48 (+3) | 5 (-) | 7 (-) |
0.210 (↓0.008) | 3.780 (↑0.15) |
11 (-) |
日本ハム |
4 | 9 | 0 | 0.308 (↓0.025) | 5 (-) |
5 | 48 (-) | 58 (+2) | 10 (-) | 8 (-) |
0.257 (↓0.016) | 4.280 (↑0.19) |
11 (1↑) |
広島 |
4 | 9 | 0 | 0.308 (↑0.058) | 5 (↑1) |
5 | 25 (+3) | 62 (+1) | 0 (-) | 2 (-) |
0.217 (↓0.002) | 4.420 (↑0.29) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
35 | 21 | 1 | 0.625 (↓0.011) | - (-) |
86 | 223 (+1) | 186 (+6) | 58 (-) | 34 (-) |
0.237 (↓0.001) | 2.810 (↓0.06) |
2 (-) |
巨人 |
34 | 28 | 0 | 0.548 (↓0.009) | 4 (-) |
81 | 239 (+4) | 248 (+9) | 66 (-) | 33 (-) |
0.243 (-) | 3.480 (↓0.05) |
3 (-) |
広島 |
29 | 28 | 2 | 0.509 (↑0.009) | 6.5 (↑1) |
84 | 227 (+3) | 206 (+1) | 24 (-) | 10 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.250 (↑0.04) |
4 (-) |
中日 |
27 | 30 | 0 | 0.474 (↓0.008) | 8.5 (-) |
86 | 181 (+2) | 211 (+6) | 33 (-) | 20 (-) |
0.245 (↑0.001) | 3.600 (↓0.04) |
5 (-) |
DeNA |
24 | 29 | 0 | 0.453 (↑0.011) | 9.5 (↑1) |
90 | 184 (+2) | 228 (-) | 39 (-) | 20 (-) |
0.249 (-) | 3.830 (↑0.07) |
6 (-) |
阪神 |
26 | 33 | 1 | 0.441 (↑0.01) | 10.5 (↑1) |
83 | 188 (+2) | 176 (-) | 43 (-) | 45 (-) |
0.232 (-) | 2.740 (↑0.04) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
32 | 23 | 1 | 0.582 (↓0.011) | - (-) |
87 | 230 (-) | 174 (+2) | 33 (-) | 34 (+1) |
0.266 (↓0.001) | 2.790 (↑0.02) |
2 (-) |
楽天 |
31 | 23 | 1 | 0.574 (↓0.011) | 0.5 (-) |
88 | 185 (+1) | 166 (+3) | 33 (-) | 44 (-) |
0.232 (↓0.003) | 2.910 (↑0.02) |
3 (-) |
ORIX |
30 | 29 | 0 | 0.508 (↑0.008) | 4 (↑1) |
84 | 166 (+6) | 181 (+1) | 23 (+1) | 32 (+1) |
0.229 (↑0.003) | 2.820 (↑0.03) |
4 (-) |
西武 |
27 | 30 | 1 | 0.474 (↑0.01) | 6 (↑1) |
85 | 181 (+9) | 178 (+4) | 40 (+2) | 22 (+2) |
0.225 (↑0.001) | 2.560 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
25 | 32 | 1 | 0.439 (↑0.01) | 8 (↑1) |
85 | 183 (+6) | 202 (+2) | 36 (+1) | 55 (+2) |
0.216 (↑0.001) | 2.870 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
22 | 36 | 0 | 0.379 (↓0.007) | 11.5 (-) |
85 | 196 (-) | 227 (+2) | 48 (-) | 42 (-) |
0.238 (↓0.004) | 3.750 (↑0.03) |
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