日本ハム(★0対2☆)DeNA =交流戦1回戦(2022.06.07)・札幌ドーム=
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DeNA
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日本ハム
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勝利投手:今永 昇太(3勝0敗0S)
敗戦投手:石川 直也(1勝1敗0S)
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◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは両軍無得点のまま迎えた9回表、2死一二塁から宮崎が適時二塁打を放ち、2点を先制する。投げては、先発・今永が9回を1四球のみに抑える快投でノーヒットノーランを達成。敗れた日本ハムは、先発・加藤が好投するも、打線が今永の前に沈黙した。

◆日本ハム・ルーキーの上川畑大悟内野手(25)が好調。5月24日に1軍昇格した上川畑だが、交流戦成績は11試合35打数13安打、4打点で、打率は3位の3割7分1厘。6日現在で打率10傑に入っている新人は上川畑だけだ。

◆DeNA三浦大輔監督(48)が試合前取材に応じ、日本ハムの公式チア・ファイターズガールが踊る「キツネダンス」について、報道陣に聞かれ、逆質問した。「キツネダンス」は「かわいい」と注目を浴びるイニング間で行われるダンスで、三浦監督は「ダンス? どんなダンス?」と尋ね、渡辺広報と報道陣の説明に興味を示しながら耳を傾けた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、打線を大幅改造した。加藤が先発した試合は、何故か打線の沈黙が続いており「爆発、爆発。つなぎじゃなくて。今日はあえて"点を取ってみよう打線"に変えてみた」と、試合前練習中に説明した。3~5番に並べてきた清宮、野村、万波の"ロマン砲トリオ"を「いい感じで、もう頭に入ったから」と一時的に解体。上位打線は1番野村、2番にこの日昇格したヌニエス、3番万波、4番松本剛、5番上川畑とし、清宮を6番に置いた。「今日から違う打順で行ってみて、さらにいいポジション(打順)を探す段階に移ってみようかなと」と、意図を明かした。

◆DeNAが、指名打者制となるビジターの日本ハム戦で大幅にオーダーを変更した。3番に自身5試合連続安打と好調の蝦名達夫外野手(24)を起用。2番には桑原将志外野手を入れ、5番には宮崎敏郎内野手を置いた。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、判断ミスで飛び出し、初回に訪れた先制のチャンスを逃した。1回、先頭で左前打で出塁し、桑原の三ゴロの間に二塁に進塁。続く蝦名の中堅への浅い飛球で、打球が落ちると判断したのか、三塁に走った。しかし、中堅松本剛はゆとりをもって捕球。二塁にボールが送られ、3アウトで無得点に終わった。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、7回までノーヒットノーランを続けている。150キロを超える直球を軸に、カットボール、チェンジアップ、カーブと豊富な変化球を随所に交えて相手打者を翻弄。3回には左打者の宇佐見へ外角151キロの直球、4回には右打者のヌニエスへの内角149キロで見逃し三振を奪うなど、コントロールも抜群だ。6日の横浜スタジアムでの投手練習後、リーグトップの防御率0・98、同トップタイの6勝を挙げる同い年の阪神青柳の名を挙げながら、「いいお手本がセ・リーグにいるので。ああいう存在になりたいです。勝つ上にプラスアルファを乗っけられるように」と登板への意気込みを語っていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、予告通りの継投策に出た。先発の加藤貴之投手(29)はDeNA先発の今永と6回まで、ともに無失点の投手戦を展開。5回2死一、三塁のピンチも、持ち前の緩急ある投球で切り抜け、6回4安打無失点。球数は74球で余力も十分に見えたが、BIGBOSSは7回から2番手堀をマウンドに送った。新庄監督は試合前に「今日は7回に堀君、8回に北山君、9回に石川君いってみようかな」と勝ちパターンの組み替えを示唆。守護神の座を狙う石川直を、オリックス平野佳に例えて高評価。「淡々と抑えている。ピッチャーも競争」と意図を話した。また、ここまで抑えを務めてきたルーキー北山は「8回に持ってってもらおうと。6、7、8回で(点を)取られること、ちょっと多いんですよね。そこをクリアできたら間違いなく上にいけますよ」と狙いを明かした。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合を達成したロッテ佐々木朗希、5月11日の西武戦で達成した東浜巨に次ぐ今季3人目の快挙。DeNAでは、大洋時代の70年鬼頭洋以来52年ぶり4人目で、札幌ドームでの達成は初めてとなった。9回を無安打9奪三振の1四球。試合後のインタビューでは、「まさか自分がノーヒットノーランを出来るとは思わなかったですけど。何者でもない一投手の自分を、みんなが導いてくれました。ありがとうございました。9回は達成した後のことをイメージして投げました。その通りになってくれて、ほっとしています」と振り返った。150キロを超える直球を軸に、カットボール、チェンジアップ、カーブと豊富な変化球を随所に交えた。3回には左打者の宇佐見へ外角151キロの直球、4回には右打者のヌニエスへの内角149キロで見逃し三振を奪うなど、コントロールも抜群だった。0-0で迎えた9回の攻撃で、2死一、二塁から宮崎が先制&決勝の2点適時二塁打。待望の援護に今永は「ものすごくうれしかったんですが、ホッとしたら達成できない気がしたので、表に出さないようにしていました」と明かした。相手先発の加藤の好投もあり「加藤投手のテンポのいいピッチングにもつられて、ゼロに抑えることができました。1発を警戒しながら、打線にしないことを意識して、こういう結果になりました」とうなずいた。6日の横浜スタジアムでの投手練習後、リーグトップの防御率0・98、同トップタイの6勝を挙げる同い年の阪神青柳の名を挙げながら、この日の登板への意気込みを語った。「いいお手本がセ・リーグにいるので。ああいう存在になりたいです。勝つ上にプラスアルファを乗っけられるように」今季は左前腕の炎症で出遅れたが、今季3勝目をマークし、自身の登板試合は5戦5勝。「勝つ上にプラスアルファ」をノーヒットノーランの快挙で有言実行した。▽日本ハム松本剛(パ・リーグ首位打者も、3打数無安打で手が出ず)「高めの真っすぐが強いというのはベンチでも言っていました。そこは打ちにいってもファウルにしかならないという中で、そこを振りにいってファウルでカウント取られて低めの変化球を振らされた。投げきった投手が上だったかなと思います」?▼今永が今年の5月11日東浜(ソフトバンク)以来、プロ野球85人、96度目のノーヒットノーランを達成した。DeNAでは大洋時代の70年6月9日鬼頭以来、52年ぶり4人目。まだ達成投手がいない楽天を除くと、DeNAの投手がノーヒットノーランから最も遠ざかっていた。また、交流戦で記録したのは06年5月25日ガトームソン(ヤクルト)12年5月30日杉内(巨人)に次いで3人目。▼今永が許した走者は2回、四球の清宮だけ。許した走者が1人で達成は18年7月27日山口俊(巨人)以来17人、18度目。走者1人だけで完封する「準完全試合」は今年の5月6日大野雄(中日=1安打)以来48人、51度目だが、DeNAでは今永が初めて。▼今季のノーヒットノーランは4月10日佐々木朗(ロッテ=完全)5月11日東浜に次いで3人目。1シーズンに3人以上が達成は12年以来で14度目(最多は40年の5人)。3カ月連続で出たのは、95年の7月5日西崎(日本ハム)8月26日佐藤義(オリックス)9月9日ブロス(ヤクルト)に次いで2度目。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合を達成したロッテ佐々木朗希、5月11日の西武戦で達成した東浜巨に次ぐ今季3人目の快挙。DeNAでは、大洋時代の70年鬼頭洋以来52年ぶり4人目で、札幌ドームでの達成は初めてとなった。▼今永が今年の5月11日東浜(ソフトバンク)以来、プロ野球85人、96度目のノーヒットノーランを達成した。DeNAでは大洋時代の70年6月9日鬼頭以来、52年ぶり4人目。まだ達成投手がいない楽天を除くと、DeNAの投手がノーヒットノーランから最も遠ざかっていた。また、交流戦で記録したのは06年5月25日ガトームソン(ヤクルト)12年5月30日杉内(巨人)に次いで3人目。▼今永が許した走者は2回、四球の清宮だけ。許した走者が1人で達成は18年7月27日山口俊(巨人)以来17人、18度目。走者1人だけで完封する「準完全試合」は今年の5月6日大野雄(中日=1安打)以来48人、51度目だが、DeNAでは今永が初めて。▼今季のノーヒットノーランは4月10日佐々木朗(ロッテ=完全)5月11日東浜に次いで3人目。1シーズンに3人以上が達成は12年以来で14度目(最多は40年の5人)。3カ月連続で出たのは、95年の7月5日西崎(日本ハム)8月26日佐藤義(オリックス)9月9日ブロス(ヤクルト)に次いで2度目。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、すがすがしくノーヒットノーランを許した一戦を振り返った。DeNA先発の今永昇太投手(28)が達成。試合後、新庄監督は開口一番に「手も足もヒットも出ません。いやもう、おめでとうですね。はい。テンポもいいし、コースにびたびたタイミングを狂わせて、いい投手ですよ」と称賛した。日本ハム先発の加藤も6回無失点で投手戦を展開。「加藤君もすっげー良かったんだけど、なんとか勝ちをつけてあげたかったんだけど、あれだけいいピッチングをされたら、難しかったね」と振り返った。現役時代にノーヒットノーランをされたか問われると「いや~...どうだろう。覚えていないですね」。98年の阪神時代、川尻哲郎氏(53)がノーヒットノーランを成し遂げたときは、守備に就いていたことは記憶に残っているという。「オレ切り替え早いからね。されていても、ああ次、次ってなるタイプやから。引きずらない、引きずらない。終わってしまったら、もうね。全く大丈夫っす。なんなら、おめでとうの方が強いかな」と笑った。一方で「オレが選手だったら悔しいと思う。自分に対して腹立つだろうし」と自己分析した。 ▽日本ハム松本剛(パ・リーグ首位打者も、3打数無安打で手が出ず) 高めの真っすぐが強いというのはベンチでも言っていました。そこは打ちにいってもファウルにしかならないという中で、そこを振りにいってファウルでカウント取られて低めの変化球を振らされた。投げきった投手が上だったかなと思います。

◆6月最初の本拠地での試合は、苦い結果に終わった。札幌ドーム史上初の無安打無得点を食らった日本ハム新庄監督は「手も足もヒットも出ません。いや、もう、おめでとうですね」と、DeNA今永の快投に苦笑いするしかなかった。「テンポもいいし、コースにびたびた。タイミングを狂わせて...いい投手ですよ。あれだけいいピッチングをされたら、難しかったね」と、お手上げだ。打線を大改造して臨んだが、走者は2回に四球を選んだ清宮1人だけ。「かき回したかったけど、かき回せない、このもどかしさ」。それでも9回、代打で送った俊足の浅間には「小細工するなよ。3球で終わってもいいから、セコいことはするな」と真っ向勝負を望んだ。チームは今季2度目の5連敗で、交流戦でも最下位タイに転落。試合後、ベンチで涙した清宮の姿に「それだけ悔しい気持ちがあるんだったら、次につながる」とBIGBOSS。選手たちの成長を信じている。

◆DeNA宮崎敏郎内野手の一打が、今永のノーヒットノーランを導いた。0-0の9回2死一、二塁から石川直の直球をはじき返し、右越えの決勝の2点適時二塁打。「本当は牧に決めてほしかった」と、直前に空振り三振を喫した4番を笑顔でいじりながら、「決められてよかった。今永が頑張って投げていたのでうれしいです」と安堵(あんど)した。三浦監督も「最高のタイムリーを打ってくれた」とたたえた。

◆日本ハム金子誠野手総合兼打撃コーチ(46)が、ノーヒットノーランされた要因を分析した。4回の攻撃前には円陣を組み「狙うなら、もう少しコンパクトにいかないと、今永の球は前に飛ばないよ」と声を掛けたという。若手主体で成長途上の打線のもろさが出た。「今永を攻略する上で、交通事故を待っているような打線だった」と例え、「80球90球を5回までで投げさせるような技術がほしいんだけど、はっきりいって、今ないから。だからストライクを捉えるっていうところなんだけど、ストライクを振らずにボールを振って、ストライクを見逃してというのが9イニング続いている感じ」と振り返った。さらに「(打線で)成熟してる人は1人もいない。今日は似通ったバッターばっかり並んでるから、どうしても同じ打ち取られ方になっちゃう。そこで松本(剛)とかが何とかしようと焦ると、カウントが浅いうちに打ち損じたりっていうのが、すごく打線として悪循環だったかなって感じはします」と話した。

◆DeNA今永昇太投手(28)が史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、許した走者は1四球のみの「準完全」で球団52年ぶりの快挙を演じた。4月10日オリックス戦で完全試合を達成したロッテ佐々木朗、5月11日の西武戦で達成したソフトバンク東浜に次ぐ今季3人目で、札幌ドームでは史上初の達成者となった。球団では大洋時代に鬼頭洋が70年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目。「投げる哲学者」と称されるエースが球史に名を刻んだ。ノーヒットノーラン達成の瞬間、今永は小さく左拳を握った。表情を大きく変えることなく、ベンチから優勝したかのように飛び出した選手たちとクールにハイタッチを重ねた。今永 そこまで深い意味はないんですけど、ここは僕たちのホームではないので、あまり大喜びしてもなって。そんな感じです。記念の花束を手に、再び向かったのはマウンドだった。自ら117回踏みならした跡を右足で、左足で丁寧に整備し、仲間が待ち受けるベンチに戻った。球団52年ぶりの快挙でも今永は自らの流儀を貫いた。最速151キロの直球を軸に、カットボール、チェンジアップ、カーブと豊富な変化球も随所に交えた。3回には左打者の宇佐見へ外角151キロの直球、4回には右打者のヌニエスへの内角149キロで見逃し三振を奪うなど、駆け引きとコントロールも抜群だった。マウンドでは、独特の概念を持ち合わせる。「調子がいいとか、悪いとかという概念はないです」。プレミア12でともに戦ったオリックス山岡から授かった考え方。過去にフォーカスすることを排除し、今の自分と向き合い、投球を組み立て、新庄ビッグボスを脱帽させた。「投げる哲学者」と称されるエースは、普段の生活でも野球へのヒントを探求する。先日、出会ったのは人間の細胞の中にいるミトコンドリアを研究した本を要約するYouTubeチャンネル。「体の回復にミトコンドリアは大事ってことを勉強したので、ミトコンドリアを増やすように頑張っています」と食事から意識を変えた。今季はロッテ佐々木朗が完全試合を達成し、ソフトバンク東浜がノーヒットノーランを達成した。試合後、いつかは自分もと憧れた快挙を達成し、本音が漏れた。「本当に今日は夢のようですし、これをまだあと何回かやれたら、野球人生としても最高かなと思います」。【久保賢吾】▼今永が今年の5月11日東浜(ソフトバンク)以来、プロ野球85人、96度目のノーヒットノーランを達成した。DeNAでは大洋時代の70年6月9日鬼頭以来、52年ぶり4人目。まだ達成投手がいない楽天を除くと、DeNAの投手がノーヒットノーランから最も遠ざかっていた。また、交流戦で記録したのは06年5月25日ガトームソン(ヤクルト)12年5月30日杉内(巨人)に次いで3人目。▼今永が許した走者は2回、四球の清宮だけ。許した走者が1人で達成は18年7月27日山口俊(巨人)以来17人、18度目。走者1人だけで完封する「準完全試合」は今年の5月6日大野雄(中日=1安打)以来48人、51度目だが、DeNAでは今永が初めて。▼今季のノーヒットノーランは4月10日佐々木朗(ロッテ=完全)5月11日東浜に次いで3人目。1シーズンに3人以上が達成は12年以来で14度目(最多は40年の5人)。3カ月連続で出たのは、95年の7月5日西崎(日本ハム)8月26日佐藤義(オリックス)9月9日ブロス(ヤクルト)に次いで2度目。

◆日本ハムはDeNA今永昇太投手(28)にノーヒットノーランを許し、今季2度目の5連敗で、広島と並び交流戦最下位に沈んだ。日本ハム新庄剛志監督(50)の試合後の主な一問一答は、以下の通り。新庄監督 手も足もヒットも出ません。いやもう、おめでとうですね。はい。テンポもいいし、コースにビタビタ。タイミングを狂わせて、いい投手ですよ。加藤君もすっげー良かったんだけど、なんとか勝ちをつけてあげたかったんだけど、あれだけいいピッチングをされたら難しかった。-加藤は6回降板だったが次を見据えてか新庄監督 そうそう。次の登板に向けて。ま、でも堀君も北山君もいい感じで抑えてくれたし。こういう時もありますよ。-今永は真っすぐもきていて変化球も切れていた。打者への指示は新庄監督 球種を絞るしかないですよね。絞って打ちにいかないと、あれだけいいピッチングをされたら、なかなかヒットは出ない。でも、絞らせないからノーヒットノーランなんでしょ。-試合後、清宮が泣いていた新庄監督 そう?本当に?悔しかったんでしょうね。打てそうで打てなかったから、余計に悔しかったんじゃないかな。それだけ悔しい気持ちがあるんだったら、次につながると思うし、それも成長の1つ。-打線を組み替えた。明日も同じように新庄監督 そうね。いい形に固めていくためには、いろんな打線をね。前回勝っていた時の打線はいい感じのイメージが出来たから、さらに上を目指すための打線を。みんなは変えないほうがいいんじゃないかとか思うかもしれないけど、さらに上を目指しているから。完璧な打線を、今シーズンの9月あたりに組めたらいいなと。試合の経験はみんな出来ているので、面白い打線を組んでいけたらいいかなと思います。そんなに言うことないでしょ、今日(笑い)。そんなに(言葉が)浮かばんわ!(笑い)作戦も何も出来ないんだから!かき回したかったけど、かき回せない、このもどかしさ。だって(出塁は)清宮君だけでしょ?フォアボール。あそこで仕掛けておけば...って、ならんわ!-無安打無得点をされた経験は新庄監督 いや~...どうだろう。覚えてないですね。ある意味これ、2回目ですよね。今シーズン。佐々木君(ロッテ)の時も。最後、浅間君には「小細工するなよ」って。「3球で終わってもいいから、セコイことすんな」とは言って。-引きずらない新庄監督 引きずらない、引きずらない。終わってしまったら、もうね。全く大丈夫。なんなら、おめでとうの方が強いかな。-選手には悔しがってほしい新庄監督 オレが選手だったら悔しいと思う。自分に対して腹立つだろうし。こういう試合の後って、意外とガーンと爆発する可能性もあるから。「前を向く」でもない。「次はこっちのペースで、ガツンと行ったる」の方かな。常に。野球以外でも。-救援陣の順番を変更新庄監督 今日だけじゃ分からない。いろいろ試して。石川君も「今日抑えてあそこ(守護神)のポジションを奪い取りたい」という気持ちの時こそ、ああいう風になってしまうケースが多いから。これだけは、やってみないと分からん。想像だけじゃ分からない。

◆6月最初の本拠地での試合は、苦い結果に終わった。投手戦の末、札幌ドーム史上初の無安打無得点を食らった日本ハム新庄剛志監督(50)は「手も足もヒットも出ません」と、DeNA今永の快投に苦笑い。「いや、もう、おめでとうですね」と新たに誕生したノーヒッターをたたえた。「点を取ってみよう打線」と命名した攻撃型打線で臨んだが、走者は2回に四球を選んだ清宮1人だけ。「テンポもいいし、コースにビタビタ。タイミングを狂わせて...いい投手ですよ。あれだけいいピッチングをされたら、難しかったね」。左腕の投球術にお手上げ状態で「かき回したかったけど、かき回せない、このもどかしさ」と、ため息だ。9回、代打で送った俊足の浅間には「小細工するなよ。3球で終わってもいいから、セコいことはするな」と真っ向勝負を望んだ。試合後、ベンチでぼうぜんとする清宮の姿には「それだけ悔しい気持ちがあるんだったら、次につながる」と言った。パ首位打者の松本剛も「割り切るしかない。打てなかったのは悔しいですけど、毎日毎日、試合があるし、まだ今週は始まったばかり」と顔を上げた。チームは今季2度目の5連敗で、交流戦でも最下位タイに転落。それでも新庄監督は「こういう試合の後って、意外とガーンと爆発する可能性もある。次はこっちのペースで、ガツンと行ったるわ」。威勢良く、会見場を後にした。【中島宙恵】?○...加藤貴之投手がノーヒットノーランの今永と投手戦を展開も、奮闘実らなかった。5回2死一、三塁のピンチを断つなど6回4安打無失点の好投も、援護に恵まれず降板した。「前回同様、丁寧に投げることができたと思います」と納得も、これで登板7試合連続未勝利。6回74球で降板させた新庄監督は「次の登板に向けて」と、中4日で交流戦最後の12日中日戦(札幌ドーム)で先発させる可能性を示唆した。

◆DeNA今永昇太投手(28)が史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、許した走者は1四球のみの「準完全」で球団52年ぶりの快挙を演じた。4月10日オリックス戦で完全試合を達成したロッテ佐々木朗、5月11日の西武戦で達成したソフトバンク東浜に次ぐ今季3人目で、札幌ドームでは史上初の達成者となった。球団では大洋時代に鬼頭洋が70年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目。「投げる哲学者」と称されるエースが球史に名を刻んだ。キャンプ中、今永は1冊の本から投球につながる学びを得た。「最高の戦略教科書 孫子」。歴史に残る武将の言葉を自らの投球に変換した。「冷静に1歩引いて、自分を見ることが大事だなと。がむしゃらに立ち向かっていく気持ちと、冷静になって、今ここは思い切って、勝負しない方がいいんじゃないかなと。常に自分と相手の力関係をてんびんにかけながら投球ができれば球数も減るし、長いイニングも投げられる」この日の投球で言えば、清宮との対戦が当てはまった。3打席ともフルカウントまでもつれこみ、1打席目は四球、2、3打席目は三振、中飛に抑えた。「今日負けるパターンは野村選手、清宮選手、今川選手。この誰かのホームランが怖いので、四球は後悔していないです」孫子から学んだ考え方と自身の嗅覚を大事にしながら、スコアボードの得点、安打ともにゼロを9個並べた。【久保賢吾】

◆DeNA今永昇太投手(28)が史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、許した走者は1四球のみの「準完全」で球団52年ぶりの快挙を演じた。4月10日オリックス戦で完全試合を達成したロッテ佐々木朗、5月11日の西武戦で達成したソフトバンク東浜に次ぐ今季3人目で、札幌ドームでは史上初の達成者となった。球団では大洋時代に鬼頭洋が70年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目。

◆DeNA今永昇太投手(28)が史上85人目、通算96度目となるノーヒットノーランを達成した。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、許した走者は1四球のみの「準完全」で球団52年ぶりの快挙を演じた。4月10日オリックス戦で完全試合を達成したロッテ佐々木朗、5月11日の西武戦で達成したソフトバンク東浜に次ぐ今季3人目で、札幌ドームでは史上初の達成者となった。球団では大洋時代に鬼頭洋が70年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目。

◆日本ハムの加藤は6回無失点と好投したが、打線の援護がなく3勝目はならなかった。先発に右打者を7人並べたDeNA打線に対し、緩いカーブを見せ球にしてカウントを整え、決め球は膝元への速球。「前回同様、丁寧に投げることができた」とメリハリのきいた攻めで、連打なしの単打4本に抑え込んだ。防御率は1・93と1点台に突入し、抜群の安定感を示している。一方で今季、加藤が先発した試合では打線が最大でも3点しか奪えておらず、完封した4月19日を最後に7試合、白星から遠ざかっている。「0点で抑えれば負けはない」という心構えを有言実行したが援護は0点で、今季の交流戦は3試合で計19回を投げて無失点で勝利なしとなった。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が日本ハムとの交流戦で史上85人目(通算96度目)の無安打無得点試合を達成した。4月10日に完全試合を成し遂げたロッテ・佐々木朗希投手(20)、5月11日のソフトバンクの東浜巨投手(31)に続き今季3人目。今永は球数117、9奪三振、1四球で3勝目を挙げた。打線は両軍無得点の九回に宮崎が右中間に2点二塁打を放ち、これが決勝点となった。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が先発し、9奪三振の快投でプロ野球史上85人目(通算96度目)となるノーヒットノーランを達成した。球数117、9奪三振、1四球で3勝目。4月10日に完全試合を成し遂げたロッテ・佐々木朗希投手(20)、5月11日のソフトバンクの東浜巨投手(31)に続き今季3人目。球団では大洋時代の鬼頭洋が1970年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目となるノーヒットノーランとなった。一回は2番・ヌニエス、3番・万波をいずれも高めの直球で空振り三振にねじ伏せ、無失点の立ち上がり。三回の野村、四回の万波とチェンジアップで打たせて取る投球も織り交ぜながら、序盤から勢いのある直球を軸に、新庄BIGBOSS率いる日本ハム打線を封じた。昨季は左肩のクリーニング手術を受け、復帰を果たし迎えた7年目の今季、春季キャンプ中の2月15日に左前腕部の炎症の診断を受けリハビリ組に合流した。4月5日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦で実戦復帰。5月6日の広島戦での1軍復帰後は同17日の中日戦で9回4安打、13奪三振の快投で今季初勝利を自身3年ぶりの完封で飾るなどエースとして安定した投球を披露していた。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が先発し、9奪三振の快投でプロ野球史上85人目(通算96度目)となるノーヒットノーランを達成した。4月10日に完全試合を成し遂げたロッテ・佐々木朗希投手(20)、5月11日のソフトバンクの東浜巨投手(31)に続き今季3人目。球数117、9奪三振、1四球で3勝目。球団では大洋時代の鬼頭洋が1970年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目となるノーヒットノーランとなった。--偉業達成「まさか自分がノーヒットノーランができるとは思ってなかったんですけども、何者でもない、いち投手をみんながこういった結果に導いてくれました。皆さん、ありがとうございます」--達成後チームメイトがマウンドに集まった「九回のマウンドに上がる前に、達成した後みんながマウンドに来てくれることをイメージしながら投げたので、その通りになってくれてホッとしています」--投手戦だった「加藤投手のテンポのいい投球に僕もつられて、序盤から中盤、相手を0に抑えることができました」--今日の投球は「よくもなく、悪くもなく。いい相手が揃っている打線なので、一発を警戒しながら打線にしないように気をつけて投げた結果です」--九回の宮崎選手のタイムリー「ものすごく嬉しかったんですけど、ここでホッとしてしまうと達成できそうにない気がしたので、表には出さないようにこらえました」--九回のマウンドは「球場のファンの皆さまが雰囲気を作ってくださったというか、ピリピリした相手との駆け引きを楽しめるような雰囲気を作ってくださった。球場に駆けつけてくれた皆さまのおかげです」--札幌ドームのマウンドは「広いですし、フェンスも高いですし、マウンドも丁寧に整備されていて、ものすごく投げやすいです」

◆日本ハムはDeNA・今永に札幌ドーム史上初となるノーヒットノーランを許して、今季2度目の5連敗。借金も最多タイの14となった。新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は以下の通り。--ノーヒットノーランを喫した「手も足もヒットも出ません。おめでとう、ですね。テンポもいいし、コースにピタピタ、タイミングを遅らせてね。いい投手ですよ。ある意味、今シーズン、これ(ノーヒットノーランを食らうのは)2回目ですよね。(4月17日に8回パーフェクトに抑えられた)佐々木朗希君」--攻略法は「球種を絞るしかないですよね、でも、絞らせないからノーヒットノーランでしょ。まあ最後、(九回先頭の代打)浅間君には『小細工すんなよって。3球で終わってもいいからせこいことすんなよ』って言った」-―試合後、清宮がベンチで泣いているように見えたが「まあ、悔しかったんでしょうね。打てそうで打てなかったから余計に悔しかったんじゃないかな。それだけ悔しい気持ちがあるんだったら、次につながると思うし、それも成長の一つ」-―打線組み替えが裏目「いい形に固めていくためにはいろんな打線をね。前回勝っていたときの打線(清原、野村、万波のクリーンアップ)はいい感じのイメージができたから、またさらに上を目指すための打線を。まあ、みんなは替えない方がよかったんじゃないかとか思うかもしれないけど、そのさらに上を目指しているから。完璧な打線を今シーズン、9月あたりで持っていけたらいい」

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)は試合後、ベンチで泣いているようにも見えた。この日は「6番・一塁」で先発出場し、二回2死から四球を選んだ。これがチーム唯一の出塁ともなった。新庄監督は「まあ、悔しかったんでしょうね。打てそうで打てなかったから余計に悔しかったんじゃないかな。それだけ悔しい気持ちがあるんだったら、次につながると思うし、それも成長の一つ」とその心中を思いやった。また、3打数無安打に終わったリーグ首位打者の松本剛は「高めの真っすぐが強いというのはベンチでも言ってました。そこを振りにいってファウルでカウントを取られて、低めの変化球を振らされてという感じでした」と振り返った。

◆ノーヒットノーランを喫した日本ハム・金子野手総合兼打撃コーチは開口一番、「打ったときに聞きに来てくれないかな?」と苦笑い。二回の清宮の四球が唯一の出塁で、「あれだけボール球を振ったら(今永を)助けるよね。そこで今度我慢させると、ウチのバッターたちはIQがあまり高くないから、今度は逆に打つべきボールを打てなくなってしまう」と頭を抱えていた。

◆日本ハムはDeNA・今永に札幌ドーム史上初となるノーヒットノーランを許して、今季2度目の5連敗。借金も最多タイの14に戻り、リーグ(22勝36敗)と交流戦(4勝9敗)のダブル最下位に沈んだ。新庄剛志監督(50)は開口一番、「手も足もヒットも出ません。おめでとう、ですね。テンポもいいし、コースにピタピタ、タイミングを遅らせてね。いい投手ですよ。ある意味、今シーズン、これ(ノーヒットノーランを食らうのは)2回目ですよね。(4月17日に8回パーフェクトに抑えられた)佐々木朗希君」と振り返った。試合前には最近は固定してきた清宮、野村、万波のクリーンアップを敢えて〝解体〟することを宣言。「前回勝っていたときのあの(3人の)3、4、5番は、いい感じのイメージでもう頭にできたから、さらにいいポジションを探す段階に移ってみようと。今日からもう一回違う打順でいってみる」と話し、1番に野村、中軸は万波、松本剛、上川畑で組んだ。しかし、その結果がまさかの無安打無得点で終わった。それでも、指揮官は試合後に改めて「まあ、みんなは替えない方がよかったんじゃないかとか思うかもしれないけど、そのさらに上を目指しているから。完璧な打線を今シーズン、9月あたりで持っていけたらいい」と不退転の決意を語った。さらに新守護神に起用した石川直が0-0の九回に2失点。「今日だけでは分からないから、いろいろ試しているので。石川君も今日抑えて、あそこのポジションを奪い取りたいという気持ちのときこそ、ああいうケースになってしまうことが多いから。それだけはやってみないと。想像だけでは分からない」と力説した。(東山貴実)

◆DeNAの宮崎が九回に2点二塁打で試合の均衡を破った。2死一、二塁で右中間へ強烈な打球を放ち「今永も踏ん張っていて、ここで打たなかったら、という感じで打席に立った」と胸を張った。今季は5月6日の中日―阪神で中日の大野雄が一人の走者も許さない投球を続けながら打線の援護がなく、延長十回2死で二塁打を浴びて完全試合を逃していた。4番打者の牧が三振した後に勝負強さを見せ「回ってくるなと思っていた。でも自分が決められて良かった」と冗談交じりに喜んだ。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が先発し、9奪三振の快投でプロ野球史上85人目(通算96度目)となる無安打無得点投球を達成した。球数117、9奪三振、1四球で3勝目。球団では大洋時代の鬼頭洋が1970年6月9日のヤクルト戦で達成して以来4人目となるノーヒットノーランとなった。以下、三浦監督の主な一問一答――今永に尽きる「きょうは一番目立ったよね。最高の投球をしてくれたと思います」――雰囲気はいつから感じた「常にね、ノーヒットできていたしね。ボールも非常によかった。初回から真っすぐの押し込みもよかった。あれだけ強く腕を振って、チェンジアップも抜けてましたから。非常にいいなと思って見ていました」――ベンチの雰囲気は「まず点を取ることにね。声もかかってましたし。初回から声もよく出て、非常にいい雰囲気でした」――エースが最高の仕事「今週も、本当にいいスタートを切ってくれた」――試合中はどんな声をかけた「試合中は、一切しゃべっていない。あえて。目線も合わせていない。意識させないどうこうよりも、投球でこたえてくれていた。あれだけ集中していたら、あえて話すこともなかった。試合中、すれ違うこともなく、目線も一切合わせていない。そんなことは珍しい、初めてかな」――〝ゾーン〟に入っていた「集中力すごかったしね、前半と後半の攻め方も。嶺井の配球も、意思疎通ができていたと思う。それをみんなも何とかというところで、佐野がつないで、蝦名もいい働きしてくれた。宮崎もね最高のタイムリーを打ってくれた」――球団52年ぶりの快挙「やられたことは、いっぱいというかありましたからね(笑)。横浜で何年ぶりでしょう、とコーチでも話をしていた。52年ぶりの快挙ですから、横浜の歴史に名を残したと思いますし、これからもっと積み重ねていってくれる投手ですから頼りにしています」

◆ハマのエースが歴史にその名を刻んだ!! DeNA・今永昇太投手(28)が7日、日本ハム1回戦(札幌ドーム)でプロ野球史上85人目、通算96度目の無安打無得点試合を達成した。わずか1四球、9奪三振の快投で、球団では大洋時代の1970年6月9日の鬼頭洋以来、52年ぶり4人目の快挙となった。ロッテ・佐々木朗希、ソフトバンク・東浜巨に続き、今季3人目の偉業達成で、無傷の3勝目。5位からの浮上を目指すチームに勢いをつけた。拍手とため息が混在する札幌ドーム。多くの視線が注がれたその先で、最後まで表情一つ変えることなく〝エースの所作〟を貫いた。今永は仲間が駆け寄ったマウンドで、花束を受け取り、深々と一礼。「ここは僕たちのホームではないので」と、いつも通りにマウンドをならしてから、喜びに浸った。「まさか自分ができるとは思っていなかったけど、何者でもない一投手をみんながこのような結果に導いてくれた。本当にきょうは皆さん、ありがとうございました!」この日の最速は151キロ。伸びのある直球を軸に、一回から奪三振ショーを披露した。許した走者は二回に四球を与えた清宮のみで、9回117球、9奪三振。「得意」と語るドーム球場も味方に、同じ福岡県出身で尊敬する新庄監督が率いる日本ハム打線を全く寄せ付けなかった。両軍無得点のまま試合は進み、九回に宮崎が値千金の2点二塁打。八回終了後から記録を意識していたという左腕は「心の中ではうれしかったけど、ここでホッとしたら達成できない気がした」と集中した。「達成した後にみんながマウンドにくるところをイメージして上がった」と九回のマウンドも三振、三振、右飛に仕留めた。 意識の高さは私生活から。最近は車中でプレミア会員になったというYouTubeで本を要約するチャンネルを聞き、効率よく情報収集している。「ミトコンドリア細胞」が疲労回復に良いと知り、多く含まれる玉ねぎやトマトを「丸かじり」で食べているという。「体に良い」と亜麻仁油はネットで購入し、直飲み。夏本番を前に水分が豊富なナスにはまり、一人で一度に3本を食べることもある。今年は2月のキャンプ中に発症した左前腕部の炎症で出遅れた。悔しさをかみしめながら、2軍で大家、小杉両投手コーチと球の回転軸などを計測する機器「ラプソード」で一球ごとに数値を確認し、カットボールの改良に着手するなど、復帰への道を進みつつ、進化も求めた。球団では半世紀以上も遠ざかっていたノーヒットノーラン。5月の1軍復帰後は無傷の3勝目を挙げ、全5試合でチームを勝利に導いている。「これを毎回やれというのは難しいけど、こういう投球を期待させることができる、みんなに想像してもらえるようなスケールの大きい投手になりたい」新たな勲章を手に、今永が伝説のエースへと駆け上がる。(浜浦日向)◆今永を駒大時代に監督として指導した恩師の西村亮氏(現JR東日本東北監督) 「自分が駒沢の監督になって、一緒に入学してきたのが今永で、ずっと成長を見てきた。リーグ戦優勝、明治神宮大会優勝も、入れ替え戦も経験した。記録を達成したことは、自分にも駒大のOB、後輩にも刺激になりますね」 ★ポーカーフェースの素顔 グラウンドではポーカーフェースの今永だが、勝負への執着心は人一倍強い。コロナ禍前のキャンプ休日、ゲームセンターに出かけ、クレーンゲームを始めると「根っからの負けず嫌いで、自分が途中までやったやつを誰かに取られたくない」と気づけば、他のゲームも含めて1万2000円をつぎ込んでいたという。周囲は「エース」と呼ぶが、本人は「僕はまだまだ。本当のエースは菅野さんや千賀さんのように、極端に言えば、たとえ負けても新聞の1面になる選手」と語る。快挙の1面は、まだ序章に過ぎない。■データBOX?DeNA・今永が無安打無得点を達成。5月11日のソフトバンク・東浜巨(対西武)に次いで史上85人目(96度目)。DeNA(前身を含む)では1970年6月9日の鬼頭洋(対ヤクルト)以来52年ぶり4人目。達成者がいない楽天を除けば、現12球団で最も無安打無得点から遠ざかっていた。?許した走者は二回に与えた四球のみ。許した走者が1人だけでの達成は、2018年7月27日の巨人・山口俊(対中日)以来4年ぶり17人目(18度目)。球団では完全試合を2人(島田源太郎、佐々木吉郎)達成しているが、準完全試合は初めて。?交流戦での達成は、06年5月25日のヤクルト・ガトームソン(対楽天)、12年5月30日の巨人・杉内俊哉(対楽天、準完全試合)に次いで10年ぶり3人目で、いずれもセ・リーグの投手。?今季はロッテ・佐々木朗、東浜もマーク。同一シーズンに3人以上が達成したのは、12年(広島・前田健太、巨人・杉内、オリックス・西勇輝)以来10年ぶり14度目。最多は40年の5人。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が7日、日本ハム1回戦(札幌ドーム)でプロ野球史上85人目、通算96度目の無安打無得点試合を達成した。豊富な語彙などから「投げる哲学者」とも称されるDeNA・今永。この日も独特な表現を用いて喜びを語った。――意識したのはいつ「八回が終わってから。谷内さんを二ゴロに打ち取ったときに球場がワーってなった。ちょっと、これは意識したほうがいいなと」――投手戦の展開「調子は良くも悪くもなく。相手の加藤投手のテンポのいい投球につられてゼロに抑えることができた」――新庄監督も脱帽「同じ福岡出身。小さい頃からの憧れで雲の上の存在なので、これほどうれしいことはない」――ロッテ・佐々木朗、ソフトバンク・東浜に続く今季3人目「両方の試合を見た。いつか自分も、と想像をしながら毎日を過ごしていた。夢のようだし、これをあと何回かやれたら野球人生としても最高かな」――札幌ドームでは史上初の達成となった「広いしフェンスが高く、マウンドも丁寧に整備されて投げやすい。ファンの皆さんが、ピリピリとした駆け引きを楽しめる雰囲気をつくってくれた。登板前はホテルのバイキングで生ものの刺し身とか(北海道の)おいしいものを避けたので、今日はたらふく食べたい」

◆札幌ドーム史上初のノーヒットノーランを喫した日本ハム・新庄剛志監督(50)は「手も足もヒットも出ません。おめでとう、ですね」と祝福。「コースにビタビタ。タイミングも狂わせてね」と脱帽した。日本ハム(前身を含む)が、無安打無得点を許すのは1985年6月4日の西武・郭泰源以来5度目。指揮官は「ある意味、今シーズン、これ2回目ですよね。(4月17日に8回完全に抑えられた)佐々木朗希君」とサバサバした表情で振り返った。バントなどでの揺さぶりについては「(九回先頭の代打)浅間君には『小細工すんなよ。3球で終わってもいいから、せこいことすんなよ』って言った」と話した。

◆無安打無得点を達成したDeNA・今永昇太投手(28)は、右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた平良拳太郎投手(26)に、エールを込めた「日めくりカレンダー」を贈った。6月7日は、偶然にも平良が手術を受けてから、ちょうど1年の〝記念日〟。マウンドでクールな表情を崩さない今永だが、担当記者が見たのは温かな〝素顔〟-。後輩への行動に、それは表れていた。昨年6月、今永は手術を終えて退院した平良にお手製の「日めくりカレンダー」をプレゼントした。術後1年までのカウントダウンとともに、節目にはユーモアを交えた〝格言〟を記した。折り返し間近の残り180日目は『平らな道ならどれほど楽だろうか。私は明日から「デコボコ良拳太郎」 いまお』。〝相田みつを風〟のエールが右腕のリハビリを支えた。玄関に飾り、毎日1枚ずつめくった平良は「めくりながら、徐々に良くなっていく感じがした。これがあったから、(1年も)そこまで長く感じなかった」と感謝する。横浜市内の病院で平良が右肘手術を受けたのは昨年6月7日。この日は偶然にも、ちょうど術後1年だった。めくり続けた最後の一枚に記されていたのは『平良は1日にして成らず』。自らも一昨年に左肩の手術を受け、乗り越えた今永は「先生でも何でもないですけど、僕もリハビリを経験している。今の平良があるのは周り人のおかげだよ、と。あいつもそれは分かっていると思うし、僕もそれは感じているので」と真意を明かした。言葉だけではない。完全復活を目指す平良へ、先輩が最高の〝道筋〟を示した。(DeNA担当・浜浦日向)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
阪神
940 0.692
(↑0.025)
-
(↓1)
544
(+2)
29
(-)
8
(-)
16
(-)
0.262
(↓0.004)
2.090
(↑0.18)
1
(-)
ヤクルト
940 0.692
(↓0.058)
0
(-)
557
(+1)
42
(+6)
18
(-)
8
(-)
0.260
(↓0.005)
2.750
(↓0.3)
3
(-)
ORIX
850 0.615
(↑0.032)
1
(↑1)
545
(+6)
31
(+1)
6
(+1)
5
(+1)
0.271
(↑0.008)
2.370
(↑0.12)
4
(2↑)
DeNA
760 0.538
(↑0.038)
2
(↑1)
545
(+2)
41
(-)
11
(-)
6
(-)
0.252
(-)
2.500
(↑0.22)
4
(1↓)
中日
760 0.538
(↓0.045)
2
(-)
538
(+2)
44
(+6)
5
(-)
5
(-)
0.243
(↑0.009)
3.290
(↓0.18)
4
(1↓)
ソフトバンク
760 0.538
(↓0.045)
2
(-)
558
(-)
32
(+2)
9
(-)
12
(+1)
0.274
(↓0.003)
2.490
(↑0.04)
7
(1↑)
西武
670 0.462
(↑0.045)
3
(↑1)
547
(+9)
44
(+4)
12
(+2)
5
(+2)
0.232
(↑0.007)
2.840
(↓0.1)
7
(1↑)
ロッテ
670 0.462
(↑0.045)
3
(↑1)
547
(+6)
46
(+2)
15
(+1)
9
(+2)
0.219
(↑0.006)
3.210
(↑0.11)
7
(1↓)
巨人
670 0.462
(↓0.038)
3
(-)
550
(+4)
54
(+9)
16
(-)
16
(-)
0.233
(↑0.002)
3.790
(↓0.22)
10
(2↓)
楽天
580 0.385
(↓0.032)
4
(-)
527
(+1)
48
(+3)
5
(-)
7
(-)
0.210
(↓0.008)
3.780
(↑0.15)
11
(-)
日本ハム
490 0.308
(↓0.025)
5
(-)
548
(-)
58
(+2)
10
(-)
8
(-)
0.257
(↓0.016)
4.280
(↑0.19)
11
(1↑)
広島
490 0.308
(↑0.058)
5
(↑1)
525
(+3)
62
(+1)
0
(-)
2
(-)
0.217
(↓0.002)
4.420
(↑0.29)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
35211 0.625
(↓0.011)
-
(-)
86223
(+1)
186
(+6)
58
(-)
34
(-)
0.237
(↓0.001)
2.810
(↓0.06)
2
(-)
巨人
34280 0.548
(↓0.009)
4
(-)
81239
(+4)
248
(+9)
66
(-)
33
(-)
0.243
(-)
3.480
(↓0.05)
3
(-)
広島
29282 0.509
(↑0.009)
6.5
(↑1)
84227
(+3)
206
(+1)
24
(-)
10
(-)
0.252
(↓0.001)
3.250
(↑0.04)
4
(-)
中日
27300 0.474
(↓0.008)
8.5
(-)
86181
(+2)
211
(+6)
33
(-)
20
(-)
0.245
(↑0.001)
3.600
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
24290 0.453
(↑0.011)
9.5
(↑1)
90184
(+2)
228
(-)
39
(-)
20
(-)
0.249
(-)
3.830
(↑0.07)
6
(-)
阪神
26331 0.441
(↑0.01)
10.5
(↑1)
83188
(+2)
176
(-)
43
(-)
45
(-)
0.232
(-)
2.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32231 0.582
(↓0.011)
-
(-)
87230
(-)
174
(+2)
33
(-)
34
(+1)
0.266
(↓0.001)
2.790
(↑0.02)
2
(-)
楽天
31231 0.574
(↓0.011)
0.5
(-)
88185
(+1)
166
(+3)
33
(-)
44
(-)
0.232
(↓0.003)
2.910
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
30290 0.508
(↑0.008)
4
(↑1)
84166
(+6)
181
(+1)
23
(+1)
32
(+1)
0.229
(↑0.003)
2.820
(↑0.03)
4
(-)
西武
27301 0.474
(↑0.01)
6
(↑1)
85181
(+9)
178
(+4)
40
(+2)
22
(+2)
0.225
(↑0.001)
2.560
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
25321 0.439
(↑0.01)
8
(↑1)
85183
(+6)
202
(+2)
36
(+1)
55
(+2)
0.216
(↑0.001)
2.870
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
22360 0.379
(↓0.007)
11.5
(-)
85196
(-)
227
(+2)
48
(-)
42
(-)
0.238
(↓0.004)
3.750
(↑0.03)