楽天(★1対3☆)広島 =交流戦1回戦(2022.06.07)・楽天生命パーク宮城=
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広島
0000200103710
楽天
0000010001310
勝利投手:床田 寛樹(6勝3敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗12S))
敗戦投手:田中 将大(4勝5敗0S)
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◆広島は5回表、會澤と野間の連続適時打で2点を先制する。2-1となって迎えた8回には、宇草の内野ゴロに相手失策が絡み、1点を追加した。投げては、先発・床田が7回1失点の好投。その後は森浦、栗林とつないで逃げ切り、床田は今季6勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が精彩を欠いた。

◆交流戦最下位の広島だが、交流戦開幕から12試合続けて本塁打が0本。広島が13試合連続本塁打0本となれば、球団ワースト記録の54年4月21日~5月13日の16試合以来、68年ぶりの記録となってしまう。楽天田中将から1発を打てるか。

◆試合後の会見、楽天田中将大投手(33)の方から質問が飛びだした。「いい当たり、ありました? 先頭の坂倉選手は良かったけど、それ以外は、いい当たり、ありましたか?」外野の前にポトリと落ちる当たりや、しぶとく内野の間を抜かれる当たりが続き、この回4安打で2点を失った。援護が1点しかない中、8回には味方の失策で3失点目。8回を91球、7安打3失点(自責2)、7奪三振。勝ち投手にしていい、十分な内容だった。立ち上がりから抜群だった。直球も変化球も狙ったところに制御した。2球で追い込んでから、3球勝負であっさり三振を奪う。同時に「全部が勝負球」と話したように、初球からも甘いボールはほとんどなかった。2回から4回まで3者凡退を続け、納得の表情でうなずきながらベンチに下がる。「どの球種もある程度、投げられてましたし、自分の感覚でも両サイド、いろんな球種で投げられたのは大きかった」と手応えがあった。それだけに、5回のアンラッキーが口惜しい。何より、打線の援護があれば。ただ、田中将はこう続けた。「自分としては、いいところに投げきれるか。それは、自分の技量。ただ、いいコースに投げようが、甘くなろうが、バットに当たった後は分からない。しょうがないです」野球の難しさを説くように、一気に心の中を吐露した。自身4連敗を喫し、チームは8カード連続で初戦を落とした。嫌な数字が並ぶが、こうも言った。「勝とうが、負けようが、調整していく方向は変わらない。そこは、ぶれずにやっていきます」石井GM兼監督は「彼は常に勝つチャンスをくれるので、彼を勝たせてあげることができなかった。また次、彼の登板の時はしっかり得点を取れるように、チームとしてやっていければいい」。次こそは。【古川真弥】?▽楽天炭谷(田中将に)「コントロールも良く、球の強さもありましたし、今シーズンの中でも調子自体はいい方だったと思います」

◆連敗ストッパーがまた止めた。広島床田寛樹投手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」楽天戦(楽天生命パーク)に先発。負ければ今季初の借金生活に突入した一戦で、7回1失点と好投した。楽天のエース田中将に投げ勝ち、リーグトップに並ぶ6勝目。チームの連敗を「3」で止めた。前回登板の5月31日日本ハム戦(マツダスタジアム)でもチームの連敗を「4」で止める投球を披露。チームに勝利をもたらした。床田が腕を振るたび、額から水滴が飛び散った。試合前から降っていた弱い雨が先発左腕をぬらす。試合中盤には雨もやんだ。最後には7回2安打1失点の力投からくる大粒の汗が、床田をぬらした。「立ち上がりに思い切り力を入れた。途中から疲れて握力落ちたが、なんとか粘り強く投げられた」。114球の力投でリーグトップに並ぶ6勝目(3敗)。さらに自身のキャリアハイ7勝にも迫る。忘れられない雪辱が左腕に力を与えた。前回対戦が19年の交流戦。2回途中5被弾7失点でKOされていた。「野球をやってきた中で一番」と悔しさを表現し、降板後のベンチでは涙も見せた。「絶対やり返したいと思ってマウンドに上がった。勝手に力が入った」。佐々岡監督も試合前に「3年前のそれを返せ。今年の床田はボールが違うんだ」と言葉をかけ、マウンドに送り出した。そのマウンドで楽天打線を寄せ付けなかった。与えた安打はわずかに2本。適時打なしの1失点にまとめた。相手マウンドには楽天のエース田中将。「(田中将は)めちゃくちゃ良い投手。向こうの流れに乗って投げた」。日米通算185勝投手との投げ合いを制し、充実の表情だった。「カード頭をしっかり取れたというのは自分でも成長したと思う」。乗りに乗っている27歳は手応え十分だ。チームの連敗は3でストップ。今季初の借金突入の危機だったが、こらえた。指揮官も「床田の投球に尽きる」とひと言。あの日、涙を流した仙台のマウンドで、リベンジ快投を見せつけた。「今日の投球だったら、あと5回くらいやり返してトントンかな」。脳裏に焼き付く、5被弾7失点KO。悔しさはまだまだ払いきれないが、ひとまず成長を見せつけた。【前山慎治】○...会沢翼捕手の47日ぶりの適時打が、決勝打となった。0-0の5回。無死一、二塁から2死となるも、楽天田中将の初球、浮いたスプリットを右前に転がして二塁走者を本塁に迎え入れた。「すごくいい投手なので追い込まれたら難しい。積極的に行こうと思っていました。床田も頑張っていた。何とか点を入れられて良かった」。4月22日DeNA戦以来の適時打で先発左腕を援護し、好リードで3投手を支えた。○...野間峻祥外野手が楽天田中将から2本の二塁打を放った。1点を先制した5回2死一、二塁から、詰まりながらも右翼線への貴重な追加点を奪った。8回は1死から一塁線を破る二塁打。宇草の二ゴロで相手守備が乱れる間に、3点目のホームを駆け抜けた。「(西川)龍馬、(大瀬良)大地さんも抜けた中で厳しい戦いが続いているが、本当にみんなで束になって相手に向かっていく」。離脱者が相次ぐ中、野手主将が連敗ストップにチームを導いた。

◆楽天の田中将は8回7安打3失点と試合をつくったが4連敗で5敗目を喫した。五回2死一、二塁で会沢に初球を右前に運ばれ先制され、続く野間には内角速球を巧みに右翼線への適時二塁打とされた。1―2の八回は遊撃手の小深田の悪送球で失点。不運な当たりも目立ち「投球は良かった。一番はつきがなかった」と残念がった。交流戦は3試合連続で6回以上投げて3失点以下で踏ん張りながらも打線の援護に恵まれていない。「自分がいい球をいいフィーリングで投げられるように。そこはぶれずにやっていく」と前向きに話した。

◆楽天先発の田中将は8回7安打3失点(自責点2)とハイクオリティスタート(HQS、7回以上、自責点2以下)をマークしたが打線の援護にも恵まれず、自身4連敗で今季5敗目を喫した。四回まで毎回の6三振を奪う好スタートを切ったが五回に連打を浴び、先制を許した。2死一、二塁から9番、会沢に右前打、続く野間に右翼線へ詰まりながらも二塁打を運ばれ2点を献上。八回には小深田の悪送球の間にさらに1点を追加された。得点は六回、島内の一ゴロの間に奪った1点のみ。これでチームは8カード連続でカード初戦を落とすこととなった。石井監督の一問一答は以下の通り。--先発の田中将について「全体的に今日はしっかりとロケーション(制球)もできていたし、いいピッチングをしてくれたと思います」--八回、悪送球での失点について「今日は試合前から3点ゲームという中でどうやって3点を取っていくかという所ではあったんですけど、先にああいうミスでもう1点取られて、なかなか付け入る隙を見つけることができなかった展開ではありましたけど、ミスをとやかく言っても仕方ないのでしっかりとミスの穴を塞いでいく作業は年間を通してしていくことが大事なので、いちいちぐじぐじは言わないです」--床田に対する打線のアプローチ「元々いいピッチャーというのは試合前からわかっていましたし、今年だけじゃなくてトータル的には床田くんはいいピッチャーという認識は持っていたので、なかなか打線でいうとつながりが難しい状況のピッチャーだと思います」--明日に向けて「一戦一戦しっかりとやっていくしかないので勝っても負けても次の試合がくるのでそこに向けて全力でやっていきます」

◆広島の野間が2安打1打点で連敗ストップに貢献した。1―0の五回2死一、二塁で、田中将から右翼線に適時二塁打。前の2打席ともに見逃し三振を喫していただけに「すごい投手に対し球を選んでしまっていた。得点圏だったので思い切っていくだけだった」と息をついた。2―1の八回1死では右翼線二塁打を放って好機をつくり、追加点のホームを踏んだ。野手主将としてチームを引っ張る1番打者は「連敗が続いていたが、前を向いて一丸となって頑張っていく」と気持ちを新たにした。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
阪神
940 0.692
(↑0.025)
-
(↓1)
544
(+2)
29
(-)
8
(-)
16
(-)
0.262
(↓0.004)
2.090
(↑0.18)
1
(-)
ヤクルト
940 0.692
(↓0.058)
0
(-)
557
(+1)
42
(+6)
18
(-)
8
(-)
0.260
(↓0.005)
2.750
(↓0.3)
3
(-)
ORIX
850 0.615
(↑0.032)
1
(↑1)
545
(+6)
31
(+1)
6
(+1)
5
(+1)
0.271
(↑0.008)
2.370
(↑0.12)
4
(2↑)
DeNA
760 0.538
(↑0.038)
2
(↑1)
545
(+2)
41
(-)
11
(-)
6
(-)
0.252
(-)
2.500
(↑0.22)
4
(1↓)
中日
760 0.538
(↓0.045)
2
(-)
538
(+2)
44
(+6)
5
(-)
5
(-)
0.243
(↑0.009)
3.290
(↓0.18)
4
(1↓)
ソフトバンク
760 0.538
(↓0.045)
2
(-)
558
(-)
32
(+2)
9
(-)
12
(+1)
0.274
(↓0.003)
2.490
(↑0.04)
7
(1↑)
西武
670 0.462
(↑0.045)
3
(↑1)
547
(+9)
44
(+4)
12
(+2)
5
(+2)
0.232
(↑0.007)
2.840
(↓0.1)
7
(1↑)
ロッテ
670 0.462
(↑0.045)
3
(↑1)
547
(+6)
46
(+2)
15
(+1)
9
(+2)
0.219
(↑0.006)
3.210
(↑0.11)
7
(1↓)
巨人
670 0.462
(↓0.038)
3
(-)
550
(+4)
54
(+9)
16
(-)
16
(-)
0.233
(↑0.002)
3.790
(↓0.22)
10
(2↓)
楽天
580 0.385
(↓0.032)
4
(-)
527
(+1)
48
(+3)
5
(-)
7
(-)
0.210
(↓0.008)
3.780
(↑0.15)
11
(-)
日本ハム
490 0.308
(↓0.025)
5
(-)
548
(-)
58
(+2)
10
(-)
8
(-)
0.257
(↓0.016)
4.280
(↑0.19)
11
(1↑)
広島
490 0.308
(↑0.058)
5
(↑1)
525
(+3)
62
(+1)
0
(-)
2
(-)
0.217
(↓0.002)
4.420
(↑0.29)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
35211 0.625
(↓0.011)
-
(-)
86223
(+1)
186
(+6)
58
(-)
34
(-)
0.237
(↓0.001)
2.810
(↓0.06)
2
(-)
巨人
34280 0.548
(↓0.009)
4
(-)
81239
(+4)
248
(+9)
66
(-)
33
(-)
0.243
(-)
3.480
(↓0.05)
3
(-)
広島
29282 0.509
(↑0.009)
6.5
(↑1)
84227
(+3)
206
(+1)
24
(-)
10
(-)
0.252
(↓0.001)
3.250
(↑0.04)
4
(-)
中日
27300 0.474
(↓0.008)
8.5
(-)
86181
(+2)
211
(+6)
33
(-)
20
(-)
0.245
(↑0.001)
3.600
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
24290 0.453
(↑0.011)
9.5
(↑1)
90184
(+2)
228
(-)
39
(-)
20
(-)
0.249
(-)
3.830
(↑0.07)
6
(-)
阪神
26331 0.441
(↑0.01)
10.5
(↑1)
83188
(+2)
176
(-)
43
(-)
45
(-)
0.232
(-)
2.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32231 0.582
(↓0.011)
-
(-)
87230
(-)
174
(+2)
33
(-)
34
(+1)
0.266
(↓0.001)
2.790
(↑0.02)
2
(-)
楽天
31231 0.574
(↓0.011)
0.5
(-)
88185
(+1)
166
(+3)
33
(-)
44
(-)
0.232
(↓0.003)
2.910
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
30290 0.508
(↑0.008)
4
(↑1)
84166
(+6)
181
(+1)
23
(+1)
32
(+1)
0.229
(↑0.003)
2.820
(↑0.03)
4
(-)
西武
27301 0.474
(↑0.01)
6
(↑1)
85181
(+9)
178
(+4)
40
(+2)
22
(+2)
0.225
(↑0.001)
2.560
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
25321 0.439
(↑0.01)
8
(↑1)
85183
(+6)
202
(+2)
36
(+1)
55
(+2)
0.216
(↑0.001)
2.870
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
22360 0.379
(↓0.007)
11.5
(-)
85196
(-)
227
(+2)
48
(-)
42
(-)
0.238
(↓0.004)
3.750
(↑0.03)