広島(★2対5☆)オリックス =交流戦3回戦(2022.06.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ORIX
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広島
0010010002710
勝利投手:宮城 大弥(5勝2敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗17S))
敗戦投手:塹江 敦哉(2勝2敗0S)
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◆オリックスは1点ビハインドの4回表、杉本の適時打で試合を振り出しに戻す。その後リードを許すも、7回に代打・安達の適時二塁打などで4点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・宮城が6回2失点で今季5勝目。敗れた広島は、救援陣がリードを守りきれなかった。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(31)は4試合連続マルチ安打中で、交流戦に入ってからは42打数20安打の打率4割7分6厘と絶好調。今日も打ってチームを今季初の5連勝に導くか。

◆投打の柱が離脱。広島の選手会長大瀬良大地投手(30)と、西川龍馬外野手(27)が5日、出場選手登録を抹消された。大瀬良は3日オリックス1回戦に先発するも、2回に逆転2ランを被弾するなど5回4失点で3敗目を喫した。5月20日の中日戦以降、登板3試合続けて4失点以上を記録。3日の試合後は「全体的にやっぱりいい時のボールではないのかなと、(打者の)反応見てても思う。何とか今の状況をしっかり打破していかないといけない」と話していた。4年連続開幕投手を務めた右腕はここまで5勝3敗、防御率3・65の成績を残す。ここまでリーグ2位タイの69回を投げ、全投球数1123球はリーグ3位だ。西川は2日の日本ハム戦では先発出場も6回裏に交代し、3、4日のオリックス戦を2試合続けて欠場していた。2日日本ハム戦の6回の打席で下半身を負傷したとみられ、この日姿を見せた屋内練習場では軽く走ったのみで練習を打ち上げた。今季は主に3番を務め、55試合に出場し、打率2割9分4厘、5本塁打、30打点、2盗塁を記録していた。再登録は15日以後、可能となる。

◆オリックスが今季初の5連勝で、最大7あった借金を完済した。広島には18年から12連勝となった。雨が降りしきる中、先発宮城大弥投手(20)が6回7安打2失点と105球で試合を作り、今季5勝目をマークした。打線は1-2の7回無死満塁から代打安達了一内野手(34)が右翼線に逆転2点二塁打を放つなど一挙4点を奪い、試合を決めた。

◆オリックス宮城大弥投手(20)が6回7安打2失点で、自身5連勝となる今季5勝目をつかんだ。雨中の登板で、普段の布製ではなくエナメル製のスパイクでマウンドへ。足裏の歯の位置が異なり「上3、下3。いつもは上4、下2です」と説明。興南(沖縄)では我喜屋優監督(71)の教えで「雨の日はカッパと長靴を履いて練習。入学するときに絶対必要って言われて買いました。(経験が)生きたのかなと思います」と笑顔を見せた。打席では右肘エルボーガードの装着が反対で苦笑い。5回1死一、二塁でバスター敢行も、一邪飛に倒れ「(昨季)小田さんがCSで打ったようなのを狙ってましたけど、全然、無理でした」と頭をかいた。

◆頼りになります!オリックス安達了一内野手(34)が1点を追う7回無死満塁で代打起用され、右翼線に逆転2点適時二塁打を放った。自身初の代打V打に「どんどんがっついていこうと思っていました。ノーアウト満塁で三振したら流れも悪くなるので」と目尻を下げた。渋さが光った。2球でカウント0-2と追い込まれたが、3球目の内角149キロを右に運んだ。背番号3の仕事人は「いやぁ、たまたまっすよ」と謙遜しながらも「三振だけはやめようと思って、必死に食らいつきました」と気持ちを込めた。中嶋監督は「なんとかしてくれるだろうという、こっちの期待感をその通りに。最高の形になった」と絶賛した。T-岡田とともに生え抜き野手最年長のベテランが、一振りで試合を決めた。今季初の5連勝で5月2日以来の勝率5割復帰。最大7あった借金を完済した。ただ、指揮官は「下がらないように。上がっていけるように1個ずつやっていくしかない」と慢心はない。25年ぶりにリーグを制した昨季は、交流戦途中から11連勝の快進撃で一気に波に乗った。今季も現在、6月負けなし。昨季王者は、着実に進んでいく算段だ。7日からは本拠地・京セラドーム大阪に戻り、ヤクルト、阪神を迎え撃つ。安達は「ヤクルトには日本シリーズでやられている。去年の借りを返せるように。倒していきたい。自分は(体調不良で第5、6戦と)出れてなくて負けた。悔しさがあるので勝ちたいです」。温和な笑みの裏に、不屈の闘志がある。【真柴健】

◆オリックス安達了一内野手(34)が1点を追う7回無死満塁で代打起用され、右翼線に逆転2点適時二塁打を放った。二塁ベースに到達すると、オリックス安達はヘルメットの「B」を触り、三塁側ベンチを右人さし指でさした。拳を突き上げていたナインも、安達をまねた。「みんなで盛り上がってくれたら。ファンにもベンチにも一体感が生まれるのなら、僕はうれしいです」このポーズの正体は、親交のある吉本興業のお笑い芸人「女と男」の市川義一(41)のギャグである「トンッ」。安達は「2年ぐらい前から、打点を挙げたときにやってたんですけど...ここ最近はヒットを打ったときも...。西野たちがベンチからポーズしてきてたのでやろうかなと」とポーズの公開頻度を高めていた。チーム内ではラオウ杉本が本塁打を放った際に右拳を突き上げる「昇天ポーズ」、頓宮が本塁打時に両手のサムアップをくっつける「トングッド」などがある。ベテラン安達が笑顔で繰り出す「トンッ」で、さらに勢いに乗る。【オリックス担当=真柴健】

◆トリプルショックだ。広島が「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス3回戦(マツダスタジアム)で逆転負けし、今年初めて勝率5割となった。1点を勝ち越した7回に中継ぎ陣が4失点し、対オリックス戦は18年から12連敗となった。試合前には大瀬良大地投手(30)、西川龍馬外野手(27)の離脱も明らかに。鬼門の交流戦を6試合残す中、佐々岡広島が正念場を迎えている。2四球をきっかけにチャンスをつくると、小技を絡めながら相手のミスを誘い、効果的な適時打で一気に逆転-。まさに広島がやりたかった野球を、相手にやられた。1点リードした7回だ。2番手塹江が打者2人に対して1球しかストライクを取れず、連続四球で降板。代わったケムナは無死満塁から代打安達に右翼線に逆転打を打たれると、スクイズやボテボテの内野安打で失点を重ねた。今の広島には、あまりに重い4点。試合はほぼ、決した。佐々岡監督 ストライクが入らないと勝負にならない。そういう投手を出したのはこちらの責任。最少得点差でも勝ちきっていかないと。点を取った直後の失点が目立っているので、こういう結果になっている。得点した直後の失点で、流れを手放した。得点した2イニングは、いずれも1点止まり。3回は中村奨が2死一、三塁で先制打を打つも1点に終わり、6回は坂倉の勝ち越し打のあとになおも無死二塁と好機が続くも複数得点を奪えず。絶好機に動かず最少得点に終わっては、連敗中のチームに爆発力は生まれない。試合前には、投打の柱の離脱が発表された。3日オリックス戦に先発して5回4失点の大瀬良は登板3試合連続4失点以上と本来の姿とはほど遠く、「再調整」となった。主に3番で打線をけん引していた西川は下半身のコンディション不良のため、リハビリに専念することに。4年連続開幕投手からリーグ2位タイの投球回69回、同3位の1123球を投げてきたエースと、チーム最多安打のバットマンの離脱はあまりにも痛い。オリックスには18年から12連敗となり、開幕ダッシュで蓄えた貯金も使い果たした。単独最下位を独走する交流戦は、まだ6試合残っている。佐々岡監督は「残り1週間ありますし、頑張ります」と、言葉を絞り出すように試合後取材を締めた。佐々岡広島にとって、今が正念場。やられっぱなしで終わるわけにはいかない。【前原淳】▽広島アンダーソン(6回1失点も勝ち星付かず)「カーブ、スライダーがすごくいいところに決まりました。自分が思ったところに意図して投げられたと思います。その結果、真っすぐも生きました」

◆広島・大瀬良大地投手(30)と西川龍馬外野手(27)が5日、出場選手登録抹消となった。交流戦最下位に沈むチームは投打の柱を欠くダブルショックに見舞われた。大瀬良は今季4年連続開幕投手を務め10試合に登板し5勝3敗、防御率3・65。前回3日のオリックス戦は5回4失点で黒星を喫するなど最近2試合で計10回9失点と不振だった。西川は今季55試合に出場し、リーグ1位の67安打をマークするなど打率・294、5本塁打、30打点。2日の日本ハム戦で下半身を痛め、翌3日のオリックス戦から2試合連続欠場中だった。

◆オリックスが今季初の5連勝で勝率5割とした。1―2の七回に代打安達の2点二塁打、福田のスクイズ、宗の内野安打で4点を奪った。6回2失点の宮城が5勝目、平野佳が17セーブ目。継投に失敗した広島は3連敗で貯金を失った。

◆広島のオリックス戦の2018年からの連敗は12に伸びた。三回と六回に1点ずつ挙げて、2度リードを奪ったが逃げ切り失敗で逆転負け。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は以下の通り。ーー2─1の七回に登板した2番手・塹江が先頭のT─岡田、伏見に2者連続四球を与えて無死一、二塁で降板。ストライクが入らなかった「(1─1の六回に坂倉の適時二塁打で)勝ち越して、相手の打者を見て流動的にというのは決めている中で塹江でいきましたけど、ストライクが入らないと勝負にならない。そういう投手を出したのはこちらの責任」ーー七回に代打・安達の2点二塁打、福田のスクイズ、宗の適時内野安打で4失点「フォアボール、フォアボールでね。(2つめの伏見が)バントの(構えの)ところでもフォアボールじゃね」ーー打線は三回に中村奨が適時打、六回には坂倉が適時二塁打を放ったが後ろが続かず。得点しても勢いづかない「1点、1点というのが精いっぱいというところ。最少得点差でも勝ち切っていかないと。点を取った直後の失点というが目立っている。だからこそこういう結果(交流戦3勝9敗の最下位)になっているのだろう」ーー試合前の公示で2連敗中の大瀬良と下半身のコンディション不良で2試合連続欠場中だった西川が出場選手登録を外れた。大瀬良の理由は「今の状態というのは、球自体がよくないという判断の中で、精度というものを調整して上げてもらいたい」ーー西川は2日の日本ハム戦で下半身を痛め負傷交代。当日の試合後、佐々岡監督は「そこまで...」と見通しを示していたが「今日の(試合前練習で)動いてみて、出られないという判断で抹消しました」ーー大瀬良は今季5勝(3敗)、西川はセ・リーグ最多67安打と投打の柱が離脱。早期復帰を期待する「しっかり完璧になって、中途半端ではなく帰って来てほしい。(交流戦は)残り1週間(6日は移動日、7~9日は楽天=楽天生命パーク、10~12日は西武戦=ベルーナ)ありますし、頑張ります」

◆オリックスの宮城は勝ち越しを許した六回限りで降板したが、直後に味方が逆転して勝ち投手となった。降り続いた雨の中での粘りが実り「野手の方々のおかげでいい1週間が過ごせる」と顔をほころばせた。1―1の六回無死一塁から坂倉に速球を左中間にはじき返されて失点。しかし、ここから「切り替えて打たせて取ろう」と後続を抑えた。七回の攻撃で逆転の2点二塁打を放った安達は「宮城が頑張っていたので、打ててよかった」と20歳のサウスポーを持ち上げた。昨季のパ・リーグ新人王は開幕2連敗の後、5連勝。「(山本)由伸さんみたいに、もっと八、九回を投げ切って勝つ試合をつくりたい」と先発の柱としての自覚は十分だ。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
930 0.750
(↑0.023)
-
(-)
656
(+5)
36
(+3)
18
(-)
8
(+1)
0.265
(↑0.001)
2.450
(↓0.04)
2
(-)
阪神
840 0.667
(↑0.031)
1
(-)
642
(+8)
29
(+3)
8
(+1)
16
(+2)
0.266
(↑0.004)
2.270
(↓0.07)
3
(1↑)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
639
(+5)
30
(+2)
5
(-)
4
(-)
0.263
(↓0.006)
2.490
(↑0.04)
3
(1↑)
中日
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
636
(+7)
38
(+3)
5
(-)
5
(-)
0.234
(↑0.007)
3.110
(↑0.01)
3
(1↓)
ソフトバンク
750 0.583
(↓0.053)
2
(↓1)
658
(+3)
30
(+7)
9
(-)
11
(-)
0.277
(↓0.003)
2.530
(↓0.45)
6
(2↓)
DeNA
660 0.500
(↓0.045)
3
(↓1)
643
(+5)
41
(+6)
11
(-)
6
(+1)
0.252
(↑0.011)
2.720
(↓0.21)
6
(2↓)
巨人
660 0.500
(↓0.045)
3
(↓1)
646
(+4)
45
(+10)
16
(+3)
16
(-)
0.231
(↓0.001)
3.570
(↓0.6)
8
(1↑)
楽天
570 0.417
(↑0.053)
4
(-)
626
(+6)
45
(+5)
5
(+2)
7
(+1)
0.218
(↑0.004)
3.930
(↓0.1)
8
(-)
西武
570 0.417
(↓0.038)
4
(↓1)
638
(+3)
40
(+5)
10
(+2)
3
(-)
0.225
(↓0.005)
2.740
(↓0.15)
8
(1↑)
ロッテ
570 0.417
(↑0.053)
4
(-)
641
(+10)
44
(+4)
14
(+5)
7
(-)
0.213
(↑0.007)
3.320
(↓0.06)
11
(2↓)
日本ハム
480 0.333
(↓0.031)
5
(↓1)
648
(+3)
56
(+8)
10
(-)
8
(+1)
0.273
(↓0.009)
4.470
(↓0.37)
12
(-)
広島
390 0.250
(↓0.023)
6
(↓1)
622
(+2)
61
(+5)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
4.710
(↑0.17)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
35201 0.636
(↑0.006)
-
(-)
87222
(+5)
180
(+3)
58
(-)
34
(+1)
0.238
(↑0.001)
2.750
(-)
2
(-)
巨人
34270 0.557
(↓0.01)
4
(↓1)
82235
(+4)
239
(+10)
66
(+3)
33
(-)
0.243
(-)
3.430
(↓0.11)
3
(-)
広島
28282 0.500
(↓0.009)
7.5
(↓1)
85224
(+2)
205
(+5)
24
(-)
10
(-)
0.253
(-)
3.290
(-)
4
(-)
中日
27290 0.482
(↑0.009)
8.5
(-)
87179
(+7)
205
(+3)
33
(-)
20
(-)
0.244
(↑0.002)
3.560
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
23290 0.442
(↓0.009)
10.5
(↓1)
91182
(+5)
228
(+6)
39
(-)
20
(+1)
0.249
(↑0.003)
3.900
(↓0.02)
6
(-)
阪神
25331 0.431
(↑0.01)
11.5
(-)
84186
(+8)
176
(+3)
43
(+1)
45
(+2)
0.232
(↑0.001)
2.780
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32221 0.593
(↓0.011)
-
(-)
88230
(+3)
172
(+7)
33
(-)
33
(-)
0.267
(-)
2.810
(↓0.09)
2
(-)
楽天
31221 0.585
(↑0.008)
0.5
(↓1)
89184
(+6)
163
(+5)
33
(+2)
44
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.930
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
29290 0.500
(↑0.009)
5
(↑1)
85160
(+5)
180
(+2)
22
(-)
31
(-)
0.226
(↓0.001)
2.850
(↑0.01)
4
(-)
西武
26301 0.464
(↓0.009)
7
(-)
86172
(+3)
174
(+5)
38
(+2)
20
(-)
0.224
(↓0.001)
2.530
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
24321 0.429
(↑0.011)
9
(↑1)
86177
(+10)
200
(+4)
35
(+5)
53
(-)
0.215
(↑0.001)
2.890
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
22350 0.386
(↓0.007)
11.5
(-)
86196
(+3)
225
(+8)
48
(-)
42
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.780
(↓0.08)